JP2003335733A - 1,4−アミノナフトール誘導体の製造方法 - Google Patents

1,4−アミノナフトール誘導体の製造方法

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JP2003335733A
JP2003335733A JP2002138798A JP2002138798A JP2003335733A JP 2003335733 A JP2003335733 A JP 2003335733A JP 2002138798 A JP2002138798 A JP 2002138798A JP 2002138798 A JP2002138798 A JP 2002138798A JP 2003335733 A JP2003335733 A JP 2003335733A
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Hiroshi Ouchi
比呂志 大内
Nobuyori Shibamoto
信頼 芝本
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Sugai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1,4−アミノナフトール誘導体を、安価且
つ高収率で、安定して製造する方法を提供する。 【解決手段】 1,4−アミノナフトールを原料とする
1,4−アミノナフトール誘導体の製造方法であり、原
料である1,4−アミノナフトールは酸化され易い為に
不純物が多く、後の反応に悪影響を及ぼすので、アシル
化(好ましくはアセチル化)によってアミノ基と水酸基
を保護した状態で単離することで不純物と分離し、高収
率且つ安定して目的物の1,4−アミノナフトール誘導
体を製造することを可能とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1,4−アミノナフ
トール誘導体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の目的化合物である1,4−アミ
ノナフトール誘導体は医薬などの重要な中間体である。
その製造方法については公知で、例えばWO2000−
43384公報では、1,4−アミノナフトールのアミ
ノ基をBOC(t−ブトキシカルボニル)化で保護し、
次いで前記式: で示される化合物でエーテル化した後、脱BOC化によ
って1,4−アミノナフトール誘導体を製造している。
このWO2000−43384公報に記載の方法では、
アミノ基の保護を目的に使用しているBOC化剤が高価
であること、エーテル化反応後まで精製を行わない為
に、酸化され易い原料である1,4−アミノナフトール
中に含まれる不純物の影響で満足のいく収率で目的物の
1,4−アミノナフトール誘導体が得られていないこと
などの問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本来1,4アミノナフ
トールは不安定で酸化され易い化合物である為、タール
状物等の不純物の混入が避けられない。反応を進めてい
く間にも不純物が副生する為に品質及び収率の低下を招
く。発明者らはこれらの点に注目して鋭意検討した結
果、アミノ基及び水酸基をアシル化による保護を行った
後、一旦結晶として濾別、取り出すことにより単に不純
物を除去するだけでなく、同時に精製効果も高め、以降
のO−脱アシル化、エーテル化、N−脱アシル化の各反
応において不純物の影響による品質悪化と収率の低下を
同時に阻止することができることを見出した。また、上
記のアミノ基及び水酸基の保護において、アシル化剤に
安価な無水酢酸などのアセチル化剤を用いることで目的
物の1,4アミノナフトール誘導体を安価に製造するこ
とを可能にした。このように、本発明は、安価に高品質
の1,4−アミノナフトール誘導体を高収率で製造する
ことを可能にする極めて優れた方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めになされた本発明の要旨は、 (1)1,4−アミノナフトール又はその酸塩をアシル化
し1−アシルオキシ−4−アシルアミノナフタレンと
し、一旦分離した後、O−脱アシル化により4−アシル
アミノ−1−ナフトールとし、次いで下記式: (式中、Xはハロゲン;nは1〜10の整数;Qは水
素、ハロゲン又は基: (式中、Aは結合するNと一緒になって窒素、酸素、硫
黄を含んでいてもよい5又は6員環の飽和複素環式基を
示す)で示される化合物でエーテル化し、上記式で示さ
れる化合物のQがハロゲンである場合には上記エーテル
化後に下記式: (式中、Aは結合するNと一緒になって窒素、酸素、硫
黄を含んでいてもよい5又は6員環の飽和複素環を形成
する)で示される化合物と反応させてもよく、次いで、
N−脱アシル化することを特徴とする下記式: (式中、n及びQは上記と同定義)で示される1,4−
アミノナフトール誘導体及びその酸塩の製造方法; (2)アシル化が、無水酢酸、塩化アセチル又は酢酸によ
るアセチル化である上記(1)記載の1,4−アミノナフ
トール誘導体及びその酸塩の製造方法; (3)4−アシルアミノ−1−ナフトールを下記式: (式中、X、n及びQは上記と同定義)で示される化合
物でエーテル化し、下記式: (式中、RCO−はアシル基、n及びQは上記と同定
義)で示される化合物を得ることを特徴とする1,4−
アミノナフトール誘導体及びその酸塩の製造方法;であ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の1,4−アミノナフトー
ル誘導体の製造方法は下記の反応式により示され、一般
式(1)で示される化合物を原料として一般式(2)、
(3)及び(5)で示される化合物を経て目的化合物で
ある一般式(6)で示される化合物を得る方法である。 (式中、n、X、Q及びRCO−は前記と同定義)
【0006】本明細書において、酸塩とは、無機酸付加
塩(例えば塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等)及び
有機酸付加塩(例えば酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、
トルエンスルホン酸塩等)が包含される。
【0007】上記の反応工程式において、一般式
(2)、(3)及び(5)で表される化合物におけるR
CO−はアシル基であり、係るアシル基としては、例え
ば脂肪族アシル基、芳香族アシル基などが例示できる。
当該アシル基としては、脂肪族アシル基が好ましく、係
る脂肪族アシル基のRとしては、炭素数1〜6の直鎖状
又は分岐鎖状のアルキル基(例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、ヘキシル、イソヘキシル等)が好ましく、より好
ましくはメチルである。芳香族アシル基としては、例え
ばベンゾイル、トルオイルなどが例示できる。
【0008】また、Qにおいて、基: (式中、Aは前記と同定義)で示される複素環式基とし
ては、例えばピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾ
リジニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリノ、チ
オモルホリノ、テトラヒドロチアゾリルなどが例示され
る。また、式: (式中、Aは前記と同定義)で示される化合物として
は、上記の複素環式基に対応する複素環化合物が例示で
きる。
【0009】前記の工程式からなる本発明の方法の第1
工程は、4−アミノ−1−ナフトール(1)をアシル化
剤でO−、N−ジアシル化を行い、4−アシルアミノ−
1−アシルオキシナフタレン(2)を得る反応である。
この反応は、4−アミノ−1−ナフトール(1)の酸化
を防止するため、不活性ガス(例えば窒素ガス、アルゴ
ンガス等)の雰囲気下で行うのが好ましい。アシル化剤
としては、慣用のアシル化剤を使用することができ、例
えばアルカンカルボン酸無水物(例えば無水酢酸等)、
アルカンカルボン酸ハライド(例えば酢酸クロリド、酢
酸ブロミド、プロピオン酸クロリド、ピバル酸クロリド
等)などが例示される。この反応は通常、溶媒中で行わ
れ、反応溶媒としては、この反応に悪影響を与えない溶
媒であれば特に限定されないが、芳香族炭化水素類(例
えばベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロベンゼン
等)、脂肪酸エステル類(例えば酢酸エチル等)、ハロ
ゲン化炭化水素類(例えばクロロホルム、塩化メチレン
等)、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、酢酸、及
びこれらの混合溶媒などが例示でき、アシル化剤として
無水酢酸を用いる場合には無水酢酸を兼溶媒とすること
もできる。この反応は、好ましくは塩基性物質の存在下
に行われ、当該塩基性物質としては例えばトリエチルア
ミン、ピリジン、ジメチルアニリン等の有機塩基、アル
カンカルボン酸のアルカリ金属塩(例えばナトリウム
塩、カリウム塩等)又は同アンモニウム塩などが例示で
きる。アシル化剤の使用量は、化合物(1)に対して
2.0〜4.0モル倍、好ましくは2.5〜3.0モル
倍の範囲である。2.0モル倍未満では化合物(1)中
の水酸基がアシル化されない化合物が増大し、後に結晶
として濾別する際に精製効果が低下する等の問題を生じ
る。4.0モル倍を越えるとアシル化剤の余剰分が多く
なるだけであり不経済である。反応温度及び反応時間は
特に限定されないが、通常、冷却下〜溶媒の沸点、好ま
しくは50〜80℃で、0.5〜8時間程度反応させる
ことにより終了する。反応後は、反応液を必要に応じて
減圧濃縮した後、水中に注入し、析出した結晶を濾取す
ることにより化合物(2)を得ることができる。
【0010】本発明の方法の第2工程は、上記のジアシ
ル化によって得られた4−アシルアミノ−1−アシルオ
キシナフタレン(2)を、水中で塩基性物質を用いてO
−脱アシル化するによって4−アシルアミノ−1−ナフ
トール(3)に導く反応である。この反応も不活性ガス
雰囲気下に行うのが好ましく、更には還元剤(例えばハ
イドロサルファイトナトリウム等)の存在下に行うのが
好ましい。反応温度及び反応時間は特に限定されない
が、通常、室温〜加温下で、2〜8時間程度反応させる
ことにより終了する。反応終了後、反応液を酸性にする
ことにより化合物(3)が析出し、これを濾取すること
により化合物(3)を得ることができる。当該O−脱ア
シル化反応において使用する塩基性物質としては、例え
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニアなど
が例示されるが、好ましくは水酸化ナトリウムである。
当該塩基性物質の使用量は化合物(2)に対して2.5
〜4.0モル倍、好ましくは2.8〜3.2モル倍の範
囲である。2.5モル倍未満では、O−脱アシル化反応
によって生成するカルボン酸により塩基が中和されて反
応が停止又は反応時間が延長される。4.0モル倍以上
では酸析時に使用する酸の量が増加し経済的負担が大き
くなる。酸析に使用する酸は酢酸,プロパン酸,ブタン
酸等の有機酸及び塩酸,臭化水素酸,硫酸等の無機酸の
いずれも使用が可能である。
【0011】本発明の方法の第3工程は、上記のO−脱
アシル化反応によって得られた4−アシルアミノ−1−
ナフトール(3)を一般式(4)で示される化合物と反
応させてエーテル化することにより4−アシルアミノ−
1−アルキルオキシナフタレン誘導体(5)に導く反応
である。この反応も不活性ガス雰囲気下に行うのが好ま
しい。この反応は通常、溶媒中で行われ、反応溶媒とし
ては、この反応に悪影響を与えない溶媒であれば特に限
定されないが、芳香族炭化水素類(例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ジクロロベンゼン等)、脂肪酸エス
テル類(例えば酢酸エチル等)、ハロゲン化炭化水素類
(例えばクロロホルム、塩化メチレン等)、脂肪族ケト
ン類(例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等)、アセトニトリル、テトラヒドロフ
ラン、及びこれらの混合溶媒などが例示できる。この反
応は塩基性物質の存在下に行うのが好ましく、当該塩基
性物質としては例えばトリエチルアミン、ピリジン、ジ
メチルアニリン等の有機塩基、炭酸カリウム,炭酸ナト
リウム等の無機塩基が例示される。反応温度及び反応時
間は特に限定されないが、通常、加温下〜溶媒の沸点、
好ましくは50〜100℃で、5〜12時間程度反応さ
せることにより終了する。反応終了後、常法に準じて4
−アシルアミノ−1−アルキルオキシナフタレン誘導体
(5)を単離することもできるが、反応液のまま次の工
程に使用することができる。
【0012】本発明の方法の第4工程は、上記のエーテ
ル化反応によって得られた4−アシルアミノ−1−アル
キルオキシナフタレン誘導体(5)を、水の存在下、有
機溶媒中又は水中で酸によりN−脱アシル化を行い、4
−アミノ−1−ナフトール誘導体(6)又はその酸塩を
得る反応である。この反応も不活性ガス雰囲気下に行う
のが好ましい。上記の有機溶媒としては、芳香族炭化水
素類(例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロ
ベンゼン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えばクロロホ
ルム、塩化メチレン等)、脂肪族ケトン類(例えばメチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)などが例
示できる。上記の酸としては、無機酸(例えば塩酸、硝
酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等)及び有機酸(例えば
酢酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸等)が
例示でき、好ましくは無機酸であり、より好ましくは塩
酸である。上記の酸の使用量は、化合物(5)に対して
1.0〜10.0当量倍、好ましくは5.0〜9.0等
量倍の範囲である。1.0等量倍未満では、N−脱アシ
ル化反応が完結しないおそれがある。また、10.0等
量倍以上では、後述する有機溶媒を用いて抽出する際に
用いる塩基性物質の使用量が増加し、経済的負担が大き
くなる。反応温度及び反応時間は特に限定されないが、
通常、加温下〜100℃程度、好ましくは70〜80℃
で、10〜24時間程度反応させることにより終了す
る。反応終了後、反応液を塩基性物質を用いて塩基性と
し、有機溶媒で抽出することにより4−アミノ−1−ナ
フトール誘導体(6)を得ることができ、常法に準じて
結晶化することにより4−アミノ−1−ナフトール誘導
体(6)の結晶を得ることができる。また、必要に応じ
て、4−アミノ−1−ナフトール誘導体(6)に酸を作
用させることにより4−アミノ−1−ナフトール誘導体
(6)の酸塩とすることができる。上記の抽出溶媒とし
ては、4−アミノ−1−ナフトール誘導体(6)を水相
から抽出できる溶媒であれば特に限定されないが、例え
ばトルエン、クロロベンゼン、塩化メチレン,酢酸エチ
ル等が例示される。反応液に添加される塩基性物質も特
に限定されず、例えばアルカリ金属水酸化物(例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、アルカリ金属炭
酸塩(例えば炭酸水素ナトリウム等)、アンモニア水な
どが例示される。かくして、本発明の方法の目的物質で
ある一般式(6)で示される化合物及びその酸塩を調製
することができる。
【0013】
【発明の効果】前述のように、原料の1,4−アミノナ
フトールは酸化され易い為に不純物を多く含み純度が低
いが、本発明の方法によれば、アシル化(好ましくはア
セチル化)によってアミノ基と水酸基を保護し、当該化
合物を単離することにより原料中の不純物と分離でき、
精製されるため、その後の反応に不純物が影響を及ぼす
ことが無くなり高い収率で目的物が得られる。また、ア
シル化によってアミノ基と水酸基を保護した状態で単離
することで不純物と分離・精製される為、工業化に適さ
ない複雑な手法を用いることなく、高純度で目的物を得
ることができる。更に、アセチル化剤のような安価なア
シル化剤を用いることができるので、コストの低減を図
ることができる。従って、本発明によれば、安価で高収
率かつ安定して目的物である1,4−アミノナフトール
誘導体が得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0015】実施例1 温度計、攪拌機、冷却管を備えた200mLの4つ口フラスコ
に窒素雰囲気下で4-アミノ-1-ナフトール18.9g(92.0mm
ol)と氷酢酸94.5g(1556.7mmol)、無水酢酸ナトリウ
ム0.8g(9.2mmol)、無水酢酸25.3g(240mmol)を入
れ、撹拌しながら約80℃で4時間反応させた。その後、
反応液を272.7gの水中に20℃以下で注入した。析出した
結晶を吸引濾過で取り出し更に43.3gの水で洗浄して4-
アセチルアミノ-1-アセトキシナフタレンを29.8g得た
(収率93%)。得られた4-アセチルアミノ-1-アセトキシ
ナフタレンは乾燥せずにそのまま次の反応に用いた。
【0016】実施例2 温度計、攪拌機、滴下ロートを備えた500mLの4つ口フラ
スコに窒素雰囲気下で4-アセチルアミノ-1-アセトキシ
ナフタレン29.8g(85.6mmol)と水207.2g、ハイドロサ
ルファイトナトリウム4.2gを入れ、撹拌しながら30%水
酸化ナトリウム水溶液34.2g(256.8mmol)を25〜30℃の
範囲で4時間かけて滴下した。その後、活性炭2.1gと濾
過助剤1.0gを入れて吸引濾過し更に41.1gの水で付着分
を洗い流した。得られた濾液に50%酢酸水18.5g(154.1m
mol)を撹拌しながら5℃付近で滴下し約30分後に結晶を
濾別、更に41.9gの水で洗浄した後70℃で減圧乾燥し、4
-アセチルアミノ-1-ナフトールを16.1g得た(収率95
%)。
【0017】実施例3 温度計、攪拌機、冷却管を備えた500mLの4つ口フラスコ
に窒素雰囲気下でメチルイソブチルケトン247.6gと炭酸
カリウム20.0g(144.0mmol)、1-(2-クロロエチル)ピペ
リジン塩酸塩10.9g(58.5mmol)を入れ、撹拌しながら3
0℃付近で1時間保温した。その後、沃化カリウム0.8g
(4.5mmol)と4-アセチルアミノ-1-ナフトール9.2g(4
5.0mmol)を入れて100℃付近で8時間反応させた。反応
液を水91.0g、3%水酸化ナトリウム水溶液91.0g、水91.0
gの順で洗浄し4-アセチルアミノ-1-(2-ピペリジン-1-イ
ル)エトキシナフタレンのメチルイソブチルケトン溶液
を268.1g得た(収率96%)。
【0018】実施例4〜6 実施例3において、1-(2-クロロエチル)ピペリジン塩酸
塩の替わりに、1-(2-クロロエチル)ピペラジン塩酸塩又
は、4-(2-クロロエチル)モルホリン塩酸塩、4-(2-クロ
ロエチル)チオモルホリン塩酸塩を用いた以外は実施例
3と同様の操作により対応する4-アセチルアミノ-1-
(複素環式基置換)エトキシナフタレン誘導体のメチル
イソブチルケトン溶液を収率80〜95%で得た。
【0019】実施例7〜9 実施例3において、1-(2-クロロエチル)ピペリジン塩酸
塩の替わりに、1-ブロモペンタン又は1-クロロヘキサ
ン、1-クロロヘプタンを使用し、炭酸カリウムの替わり
に炭酸ナトリウムを用いた以外は実施例3と同様の操作
により対応する4-アセチルアミノ-1-アルキルオキシナ
フタレンのメチルイソブチルケトン溶液を収率80〜90%
で得た。
【0020】実施例10〜12 実施例3において、1-(2-クロロエチル)ピペリジン塩酸
塩の替わりに、1,3-ジクロロプロパン又は1,3-ジブロモ
プロパン、1,4-ジクロロブタンを使用し、炭酸カリウム
の替わりに炭酸ナトリウムを用いた以外は実施例3と同
様の操作により対応する4-アセチルアミノ-1-(ハロゲ
ノ)アルキルオキシナフタレンのメチルイソブチルケト
ン溶液を収率55〜70%で得た。
【0021】実施例13〜15 実施例10〜12で得られた4-アセチルアミノ-1-(ハロ
ゲノ)アルキルオキシナフタレンのメチルイソブチルケ
トン溶液を共沸脱水により脱水した後、70℃付近にてピ
ペリジンを4-アセチルアミノ-1-(ハロゲノ)アルキルオ
キシナフタレンに対して1.2モル倍加えた。その後100℃
付近にて約3時間反応させることにより、対応する4-ア
セチルアミノ-1-(ピペリジン-1-イル)アルキルオキシナ
フタレンのメチルイソブチルケトン溶液を収率65〜80%
で得た。
【0022】実施例16 温度計、攪拌機、冷却管、滴下ロートを備えた500mLの
分液ロートに窒素雰囲気下で4-アセチルアミノ-1-(2-ピ
ペリジン-1-イル)エトキシナフタレンのメチルイソブチ
ルケトン溶液268.1g(43.1mmol)と10%塩酸水135.2g(3
70.4mmol)を入れ、60℃付近で約30分撹拌した後分液し
て水層を得、得られた水層を約70℃で17時間反応させ
た。その後、活性炭2.4gと濾過助剤1.2gを入れて60℃付
近で吸引濾過し更に9.5gの水で付着分を洗い流した。次
に、濾液にトルエン45.2gと25%アンモニア水27.8g(40
9.2mmol)を加えて60℃付近で約30分撹拌した後分液し
てトルエン層を24.6gの水で洗浄した。トルエン層は約
半量になるまで減圧濃縮した後、40℃で10mgの種晶とメ
チルシクロヘキサン36.1gを入れて結晶を析出させた。
析出した結晶を15℃付近で吸引濾取し、50%メチルシク
ロヘキサンのトルエン溶液26.7gで洗浄後、減圧乾燥し
て4-アミノ-1-(2-ピペリジン-1-イル)エトキシナフタレ
ンを9.4g得た(収率80%)。
【0023】実施例17〜19 実施例16において、4-アセチルアミノ-1-(2-ピペリジ
ン-1-イル)エトキシナフタレンのメチルイソブチルケト
ン溶液の替わりに、実施例4〜6で得られた4-アセチル
アミノ-1-(複素環式基置換)エトキシナフタレン誘導
体のメチルイソブチルケトン溶液を用いた以外は実施例
16と同様の操作により対応する4-アミノ-1-(複素環
式基置換)エトキシナフタレン誘導体を収率70〜80%で
得た。
【0024】実施例20〜22 実施例16において、4-アセチルアミノ-1-(2-ピペリジ
ン-1-イル)エトキシナフタレンのメチルイソブチルケト
ン溶液の替わりに、実施例7〜9で得られた4-アセチル
アミノ-1-アルキルオキシナフタレンのメチルイソブチ
ルケトン溶液を用いた以外は実施例16と同様の操作に
より対応する4-アミノ-1-アルキルオキシナフタレンを
収率70〜80%で得た。
【0025】実施例23〜25 実施例16において、4-アセチルアミノ-1-(2-ピペリジ
ン-1-イル)エトキシナフタレンのメチルイソブチルケト
ン溶液の替わりに、実施例13〜15で得られた4-アセ
チルアミノ-1-(ピペリジン-1-イル)アルキルオキシナフ
タレンのメチルイソブチルケトン溶液を用いた以外は実
施例16と同様の操作により対応する4-アミノ-1-(ピペ
リジン-1-イル)アルキルオキシナフタレンを収率70〜80
%で得た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 295/08 C07D 295/08 Z Fターム(参考) 4H006 AA02 AC41 AC43 AC48 AC52 AC53 AC80 BA51 BB11 BB12 BB21 BB24 BB61 BC10 BC19 BC34 BJ50 BP30 BV25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,4−アミノナフトール又はその酸塩
    をアシル化し1−アシルオキシ−4−アシルアミノナフ
    タレンとし、一旦分離した後、O−脱アシル化により4
    −アシルアミノ−1−ナフトールとし、次いで下記式: (式中、Xはハロゲン;nは1〜10の整数;Qは水
    素、ハロゲン又は基: (式中、Aは結合するNと一緒になって窒素、酸素、硫
    黄を含んでいてもよい5又は6員環の飽和複素環式基を
    示す)で示される化合物でエーテル化し、上記式で示さ
    れる化合物のQがハロゲンである場合には上記エーテル
    化後に下記式: (式中、Aは結合するNと一緒になって窒素、酸素、硫
    黄を含んでいてもよい5又は6員環の飽和複素環を形成
    する)で示される化合物と反応させてもよく、次いで、
    N−脱アシル化することを特徴とする下記式: (式中、n及びQは上記と同定義)で示される1,4−
    アミノナフトール誘導体及びその酸塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 アシル化が、無水酢酸、塩化アセチ
    ル又は酢酸によるアセチル化である請求項1記載の1,
    4−アミノナフトール誘導体及びその酸塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 4−アシルアミノ−1−ナフトール
    を下記式: (式中、X、n及びQは上記と同定義)で示される化合
    物でエーテル化し、下記式: (式中、RCO−はアシル基、n及びQは上記と同定
    義)で示される化合物を得ることを特徴とする1,4−
    アミノナフトール誘導体及びその酸塩の製造方法。
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