JP2003335721A - 4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類の製造方法 - Google Patents
4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類の製造方法Info
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Abstract
脱水二量化反応で得られる反応混合物から、4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテル類を、有機溶媒の引火
の危険が少なく安全に、効率よく、高収率で分離する、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類の製造方
法を提供すること。 【解決手段】 固体酸触媒の存在下に、水非混和性で水
と共沸可能な有機溶媒中で、ハイドロキノン類を脱水二
量化して4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類
を製造して得られる反応混合液に、水を添加して未反応
ハイドロキノン類及び4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル類を加熱下で溶解させた後、熱時ろ過して固
体酸触媒を除去し、得られたろ液を冷却して4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテル類を固体として分離す
る、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類の製
造方法。
Description
料等として有用な4,4′−ジヒドロキシジフェニルエ
ーテル類の製造方法に関するものである。
って4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類を得
る方法については、触媒として合成雲母、活性白土、モ
ンモリロナイト、イオン交換樹脂等の固体酸触媒を用い
る方法が一般的である(特開2001−89408号公
報、特開昭59−206326号公報等)。
反応混合物には、未反応のハイドロキノン、目的物の
4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、数種の副
生成物、固体酸触媒及び反応溶媒等が含まれている。こ
の反応混合物から目的物である4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルエーテルを分離する方法としては、脱水二量
化反応後、得られた液状反応混合物から固体酸触媒を除
去した後、55℃以上の水と接触させて未反応のハイド
ロキノンと4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル
を水相に移行させ、得られた水相を分離した後、冷却し
て4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテルの粗結晶
を得る方法(特開昭63−51345号公報)等が知ら
れている。
報の方法では、その参考例1に記載されているように、
脱水二量化反応終了後に反応混合物を150℃という高
温でろ過して固体酸触媒と反応液とを分離しており、有
機溶媒の引火の危険が極めて大きく、現実的でない方法
を採用している。しかも、この方法では、危険を冒して
反応混合液を150℃という高温に加熱しても未反応ハ
イドロキノンを完全に溶解させることはできないことか
ら、未反応ハイドロキノンの回収率が低くなるうえに、
目的物の4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテルの
溶解も完全とは言い難く、精製して得られる4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテルは純度及び収率の点で
決して高い数値は得られないという欠点がある。
酸触媒を用いたハイドロキノン類の脱水二量化反応で得
られる反応混合物から、目的物である4,4′−ジヒド
ロキシジフェニルエーテル類を、有機溶媒の引火の危険
が少なく安全に、効率よく、高収率で分離する、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類の製造方法を
提供することである。
な状況に鑑みて鋭意検討した結果、ハイドロキノン類が
水に易溶であること、及び、生成物の4,4′−ジヒド
ロキシジフェニルエーテル類が比較的高い温度において
のみ水に可溶となることを利用して、固体酸触媒の存在
下、有機溶媒中でハイドロキノン類を脱水二量化して得
られる反応混合液に水を添加し、加熱下、例えば、70
〜100℃で該反応混合液中の未反応ハイドロキノン類
と4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類を水に
溶解させた後、熱時ろ過するだけで、有機溶媒の引火の
危険が少なく安全に固体酸触媒を除去することができ、
次いで、得られたろ液を冷却して4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルエーテル類を固体として効率よく、かつ高
収率で分離できることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
水非混和性で水と共沸可能な有機溶媒中で、ハイドロキ
ノン類を脱水二量化して4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルエーテル類を製造して得られる反応混合液に、水を
添加して未反応ハイドロキノン類及び4,4′−ジヒド
ロキシジフェニルエーテル類を加熱下で溶解させた後、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類が析出し
ない温度で熱時ろ過して固体酸触媒を除去し、得られた
ろ液を冷却して4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル類を固体として分離することを特徴とする、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類の製造方法を
提供するものである。
は、水、及び、ハイドロキノン類の脱水二量化に用いる
有機溶剤のいずれにも不溶で熱時ろ過可能な固形の酸触
媒が挙げられ、例えば、合成雲母、活性白土、モンモリ
ロナイト、イオン交換樹脂等がある。これら固体酸触媒
のなかでも、ハイドロキノン類を脱水二量化に際して高
転化率と高選択率を達成できることから、水分含有率が
3.0重量%以上の活性白土が好ましく、5.0〜2
0.0重量%の活性白土が特に好ましい。なお、活性白
土類は、モンモリロナイト系粘土化合物である酸性白土
を酸処理したものであるが、本発明において用いられる
活性白土類は、その水分含有量を除いた他の特性、例え
ば、化学組成、粉末度、比表面積、密度及び酸性度等に
制限はない。
性な酸性点の保持,内部層空間の適正化による原料ハイ
ドロキノン類分子の選択的吸着等に関与していると推定
されるが、必ずしも明確ではない。
満の活性白土については、水への浸析または水洗浄、さ
らに必要ならば適時乾燥操作等によって目的とする水分
含有量に調節することにより、本発明において固形酸触
媒として好ましく用いることができる。
100重量部に対して、通常5〜100重量部であり、
好適には10〜30重量部である。
類としては、例えば、ハイドロキノン、メチルハイドロ
キノン、ジメチルハイドロキノン、トリメチルハイドロ
キノン、エチルハイドロキノン、イソプロピルハイドロ
キノン、n−ブチルハイドロキノン等が挙げられ、なか
でも、容易に、効率よく、かつ高収率で4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテルが得られることから、ハイ
ドロキノンが特に好ましい。
の脱水二量化反応を実施するための適切な反応温度は、
80〜300℃であり、なかでも、反応速度が適切で、
かつ副反応が抑制できることから、100〜200℃が
最適である。
応の際に用いる有機溶媒は、水非混和性で、かつ、水と
共沸可能なものであればよいが、なかでも、ハイドロキ
ノン類の脱水二量化に最適な反応温度を達成可能なも
の、すなわち、常圧あるいは減圧で沸点が前記最適温度
範囲にあるものが好ましい。具体例としては、トルエ
ン、エチルベンゼン、キシレン、クメン、メシチレン等
の芳香族炭化水素類、クロルベンゼン、ジクロルベンゼ
ン、ブロムベンゼン、ジブロムベンゼン等の芳香族ハロ
ゲン化炭化水素類、アニソール、ニトロベンゼン等の反
応に影響を与えない置換基を有する芳香族化合物などが
挙げられ、なかでも、常圧での沸点が脱水二量化に最適
な温度範囲内にあることから、キシレン、メシチレンが
特に好ましい。
低い溶媒であっても、本発明の触媒を用いる限り、反応
には大きな影響を与えない。
用いる有機溶媒の使用量は、ハイドロキノン類と固体酸
触媒が充分に撹拌できる量以上であればよく、特に制限
されないが、原料のハイドロキノン類100重量部に対
して100〜500重量部が好ましく、これ以上多量に
用いてもバッチ収率が低下するだけであり、利益はな
い。
時間は、固体酸触媒の活性度、固体酸触媒量、反応温度
等により異なってくるが、ハイドロキノン類の転化率が
変化しなくなった時点が終点であり、通常2〜10時
間、好適には3〜5時間である。
実施される以下の分離操作は、原料のハイドロキノン類
が水に易溶であること及び生成物の4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルエーテル類が比較的高い温度においての
み水に可溶となる事実を基礎としたものである。
の反応混合物に水を添加して、未反応のハイドロキノン
類及び生成物の4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル類を加熱した水に溶解させた後、熱時ろ過して触媒
を除去する。添加する水の量は、熱時ろ過して触媒を除
去する際に未反応のハイドロキノン類及び生成物の4,
4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類が析出せず、
かつ触媒除去後の冷却及びろ過操作で両者を分離するに
際して、ハイドロキノン類が完全に溶解し、4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテル類の大部分が析出する
量の範囲であり、具体的には反応に用いたハイドロキノ
ン類100重量部に対して50〜500重量部、好適に
は150〜300重量部である。
する際の反応混合物の温度は、未反応のハイドロキノン
類及び生成物の4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル類が析出しない温度以上が要求され、通常60℃以
上であり、70℃以上が好ましい。上限温度は特に規定
されないが、通常は100℃までであり、なかでも、ろ
過操作が容易で、有機溶媒の引火の危険性が少ないこと
から、70〜95℃が特に好ましい。
られたろ液を冷却することにより、目的物の4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテル類が析出してくる。
4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類を析出さ
せる場合の系の温度は−10〜50℃、好適には10〜
30℃である。析出した4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルエーテル類は、通常85〜90重量%の純度を有す
る。
ルエーテル類をろ過により採取した後、ろ液を構成する
有機溶媒相と未反応ハイドロキノン類を含む水相を分離
する。
いても水中に残存しており、定量的に回収して再使用す
ることが可能である。
加後には未反応のハイドロキノン類及び生成物の4,
4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類はほとんど溶
解していないため、有機溶媒からのハイドロキノン類及
び4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類の回収
は考慮する必要がなく、有機溶媒は単蒸留して再使用す
ることができる。
ニルエーテル類は、さらに精製することが好ましい。精
製方法に限定はないが、再結晶により精製することが好
ましく、なかでも、副生成物であるハイドロキノン類の
多核体に対する溶解性に優れることから、芳香族炭化水
素系溶媒と、該芳香族炭化水素系溶媒以外の極性有機溶
媒の混合物を再結晶溶媒として用いて、4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル類の再結晶を実施すること
が特に好ましい。
は、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、クメン、メ
シチレン等が挙げられる。なお、ハイドロキノン類の脱
水二量化反応の際に有機溶媒として芳香族炭化水素を用
いた場合には、再結晶時にも同じ有機溶媒を用いること
が原料化合物を統一できる点で好都合である。
る、該芳香族炭化水素系溶媒以外の極性有機溶媒として
は、反応において生成する副生成物のハイドロキノン類
の多核体(3核体以上)の溶解度が高い化合物であるこ
とが好ましく、具体的には、メタノール、エタノール、
n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノー
ル、i−ブタノール、s−ブタノール、t−ブタノー
ル、n−ヘキサノール、n−オクタノール、2−エチル
ヘキサノール等の炭素原子数1〜8の脂肪族アルコール
類、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン、
メチルi−ブチルケトン等の炭素原子数1〜8の脂肪族
ジアルキルケトン類、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、
プロピオン酸エチル等の炭素原子数1〜8の脂肪族カル
ボン酸エステル類などが挙げられる。
ル類の再結晶に用いられる前記有機溶媒の使用量は、精
製物の収率または純度の低下がなく、良好な結果が得ら
れることから、固体として分離して得られた4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテル類と、再結晶による精
製に用いる芳香族炭化水素系溶媒と、これ以外の極性有
機溶媒の重量比(4,4′−ジヒドロキシジフェニルエ
ーテル類/芳香族炭化水素系溶媒/極性有機溶媒)が、
1.0/(1.0〜10.0)/(0.5〜5.0)と
なる範囲であることが好ましい。
体として分離した4,4′−ジヒドロキシジフェニルエ
ーテル類を、芳香族炭化水素系溶媒と、該芳香族炭化水
素系溶媒以外の極性有機溶媒の混合物と混合し、完全に
溶解するまで加熱する。溶解後、0℃〜室温まで冷却し
て析出した結晶をろ過採取する方法が挙げられる。この
時に活性炭、活性白土等の適切な脱色剤と溶液の加熱
と、脱色操作とを実施し、熱時ろ過(脱色剤の除去)を
行った後に、冷却操作を実施することも可能である。結
晶析出時の温度は、再結晶による精製の前の4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテル類の純度、有機溶媒使
用量等により異なってくるが、副生成物も析出による純
度低下や、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル
類の一部溶解による収率の低下がないことから、通常は
−10〜30℃である。
させることにより高純度の4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル類とすることができる。
具体的に説明するが、以下の実施例は本発明の方法を限
定するものではない。
ハイドロキノンに対する収率であり、転化率(モル%)
はハイドロキノン類の消費率を意味する。また、選択率
は(収率/転化率)×100(%)である。
ハイドロキノン100g(0.91モル)、メシチレン
200g及び活性白土SA−35(日本活性白土社製:
水分含有率8.0重量%)17gを入れ、脱水操作を実
施しながら160℃で4時間二量化反応させた。
加え、系内を攪拌下に80℃まで加熱して未反応のハイ
ドロキノンと脱水二量化反応で得られた4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル類とを溶解させた後、80
℃でろ過して固体酸触媒の活性白土をろ別し、ろ液を2
0℃まで冷却した。析出した結晶をろ過して採取し、水
で洗浄後、減圧乾燥を行って4,4′−ジヒドロキシジ
フェニルエーテルを得た。ガスクロマトグラフで測定し
たハイドロキノンの転化率は56.4モル%で、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルエーテルの選択率は8
7.6%であった。
ルエーテル45.4gに、イソプロピルアルコール20
g及びメシチレン170gを加え、80℃に加熱して溶
解させた後、20℃まで冷却した。析出した4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテルの結晶をろ過して採取
後、減圧乾燥して純粋な4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルエーテルを得た。得られた4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルエーテルの収量は44.6g(収率48.5
モル%、純度99.3モル%)であった。第1表に4,
4′−ジヒドロキシジフェニルエーテルの転化率と選択
率と収率と純度を示す。
(日本活性白土社製:水分含有量12.7重量%)17
gを用いた以外は実施例1と同様に脱水二量化反応と分
離操作を行って4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テルを得た後、さらに実施例1と同様に精製して純粋な
4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテルを得た。第
1表に4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテルの転
化率と選択率と収率と純度を示す。
に変更し、更にろ過温度を80℃から92℃に変更した
以外は実施例1と同様に脱水二量化反応と分離操作を行
って4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテルを得た
後、さらに実施例1と同様に精製して純粋なと同様にし
て純粋な4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテルを
得た。第1表に4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テルの転化率と選択率と収率と純度を示す。
しに、反応混合液を150℃でろ過して固体酸触媒の活
性白土をろ別した以外は実施例1と同様にしてて4,
4′−ジヒドロキシジフェニルエーテルを得た。得られ
た4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテルの収量は
32.6g(収率35.5モル%、純度96.6モル
%)であった。第1表に4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルエーテルの転化率と選択率と収率と純度を示す。な
お、ろ別した固体酸触媒中には、4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルエーテルが11.6gおよび未反応の原料
ハイドロキノンが21g含まれていた。
を用いたハイドロキノンの脱水二量化反応で得られる反
応混合物から、目的物である4,4′−ジヒドロキシジ
フェニルエーテル類を、有機溶媒の引火の危険が少な
く、安全に、効率よく、高収率で4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルエーテル類を分離することができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 固体酸触媒の存在下に、水非混和性で水
と共沸可能な有機溶媒中で、ハイドロキノン類を脱水二
量化して4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類
を製造して得られる反応混合液に、水を添加して未反応
ハイドロキノン類及び4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル類を加熱下で溶解させた後、熱時ろ過して固
体酸触媒を除去し、得られたろ液を冷却して4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテル類を固体として分離す
ることを特徴とする、4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル類の製造方法。 - 【請求項2】 熱時ろ過を、水非混和性で水と共沸可能
な有機溶媒の沸点を超えない温度で、かつ70〜100
℃で行う、請求項1記載の4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル類の製造方法。 - 【請求項3】 水非混和性で水と共沸可能な有機溶媒
が、常圧における沸点が100〜200℃の範囲内にあ
る有機溶媒であって、かつ芳香族炭化水素化合物及び/
またはハロゲン化芳香族化合物である、請求項2記載の
4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類の製造方
法。 - 【請求項4】 水非混和性で水と共沸可能な有機溶媒
が、キシレン及び/またはメシチレンである、請求項3
記載の4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類の
製造方法。 - 【請求項5】 固体酸触媒が、水分含有率5.0〜2
0.0重量%の活性白土類である、請求項1〜4のいず
れか1項記載の4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル類の製造方法。 - 【請求項6】 固体として分離して得られた4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテル類を、芳香族炭化水素
系溶媒と、これ以外の極性有機溶媒の混合物から再結晶
することにより精製する、請求項1〜4のいずれか1項
記載の4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル類の
製造方法。 - 【請求項7】 再結晶に用いる極性有機溶媒が、炭素数
1〜8の脂肪族アルコール類、ジアルキルケトン類及び
カルボン酸エステル類の中から選ばれた少なくとも一種
以上の有機溶剤である、請求項6記載の4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル類の製造方法。 - 【請求項8】 再結晶に用いる芳香族炭化水素系溶媒が
トルエン、エチルベンゼン、キシレン、クメン及びメシ
チレンからなる群から選ばれる1種以上の溶媒である、
請求項7記載の4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル類の製造方法。 - 【請求項9】 固体として分離して得られた4,4′−
ジヒドロキシジフェニルエーテル類と、再結晶による精
製に用いる芳香族炭化水素系溶媒と、これ以外の極性有
機溶媒の重量比(4,4′−ジヒドロキシジフェニルエ
ーテル類/芳香族炭化水素系溶媒/極性有機溶媒)が、
1.0/(1.0〜10.0)/(0.5〜5.0)で
ある、請求項5記載の4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル類の製造方法。 - 【請求項10】 再結晶よる精製に用いる極性有機溶媒
が、炭素数1〜8の脂肪族アルコール類、ジアルキルケ
トン類及びカルボン酸エステル類の中から選ばれた少な
くとも一種以上の有機溶剤で、かつ、4,4′−ジヒド
ロキシジフェニルエーテル類と、再結晶による精製に用
いる芳香族炭化水素系溶媒と、これ以外の極性有機溶媒
の重量比(4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル
類/芳香族炭化水素系溶媒/極性有機溶媒)が、1.0
/(1.0〜10.0)/(0.5〜5.0)である、
請求項6記載の4,4′−ジヒドロキシジフェニルエー
テル類の製造方法。
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---|---|---|---|---|
WO2016111447A1 (ko) * | 2015-01-07 | 2016-07-14 | 주식회사 엘지화학 | 내고화성이 향상된 고흡수성 수지 및 그 제조 방법 |
-
2002
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WO2016111447A1 (ko) * | 2015-01-07 | 2016-07-14 | 주식회사 엘지화학 | 내고화성이 향상된 고흡수성 수지 및 그 제조 방법 |
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