JP2003335631A - 外用組成物の皮膚刺激低減化方法 - Google Patents
外用組成物の皮膚刺激低減化方法Info
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Abstract
率良く低減し、肌に優しい外用組成物を提供すること。 【解決手段】 防腐剤吸着材料から構成される容器又は
部材に、外用組成物を充填又は接触させて、防腐剤の皮
膚刺激を低減させることを特徴とする外用組成物の皮膚
刺激低減化方法である。
Description
剤に起因する皮膚刺激を低減する方法に関する。
部から汚染してくる微生物の増殖を抑制し、経時ととも
にこれらの微生物を死滅させて製品の保存性を向上させ
るため、パラオキシ安息香酸エステル(パラベン類と通
称される)等の防腐剤が配合されている。
いる防腐手段として、安全性及び有効性に優れたもので
ある。
部の敏感な皮膚を有する使用者に対して、使用時に防腐
剤に起因する刺激感が感じられる場合も想定されないわ
けではない。特に昨今は、より肌に優しい外用組成物が
求められる傾向がある。したがって、このパラベン類な
どを初めとする防腐剤を防腐手段として配合するだけで
は、昨今の外用組成物に対する要求を完全に満足させる
ことは出来ない。
者に対して、より肌に優しい外用組成物を提供するため
には、パラベン類などの防腐剤を全く使用しない外用組
成物を調製することも考えられる。
たっては、製造工程中の微生物汚染を防止するために、
無菌室またはそれに準ずる設備を用意し継続して製造環
境を良好に維持する必要がある。したがって、防腐剤配
合の外用組成物を調製する場合よりも、さらに高価で厳
密な製造環境が要求されると同時に厳密な製造作業が要
求される。
剤を使用しない場合でも、エチルアルコールに代表され
る1価のアルコールや、プロピレングリコールやブチレ
ングリコールなどに代表される2価のアルコールを高濃
度で配合することで製造時の微生物汚染を抑制すること
は可能である。しかしながら、使用時にひりつきなどの
皮膚刺激を感じたり、べたつきを感じたりして使用感が
悪化するなどの問題点があった。
した結果、通常の防腐手段として用いられている各種防
腐剤を配合した外用組成物を、その防腐剤成分を吸着す
る容器又は部材に充填又は接触させて使用に供すると、
製造時の微生物汚染に対して全く問題を生じることがな
く、使用時に防腐剤に起因する皮膚刺激が効率よく低減
され、皮膚に優しい化粧料等の外用組成物を使用者に提
供できることを見出し本発明を完成するに至った。
起因する皮膚刺激を低減して、より肌に優しい外用組成
物を提供するための方法を提供することにある。また、
本発明の目的は、製造時の微生物汚染に対する危険性が
格段に少なく、安全性に優れ、さらに、使用時にべたつ
きなどが生じて使用感が悪化することがない外用組成物
を提供する方法を提供することを目的とする。
腐剤吸着材料から構成される容器又は部材に、外用組成
物を充填又は接触させて、防腐剤の皮膚刺激を低減させ
ることを特徴とする外用組成物の皮膚刺激低減化方法を
提供するものである。
ABS樹脂、PBT樹脂、PET樹脂、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセ
タール樹脂、コットン、レーヨン、パルプからなる群か
ら選ばれた材料であることを特徴とする上記の皮膚刺激
低減化方法を提供するものである。
シ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチルDL−ピロリド
ンカルボン酸塩、パラベン類、フェノキシエタノール、
デビドロ酢酸ナトリウムのいずれかであることを特徴と
する上記の皮膚刺激低減化方法を提供するものである。
膚に対して適用する組成物全般を包括する概念である。
例えば、基礎化粧料、メーキャップ化粧料、毛髪化粧料
等の化粧料や、皮膚若しくは毛髪洗浄料、軟膏剤等の種
々の医薬品ないし医薬部外品等の皮膚外用剤として適用
可能な組成物のことを言う。液体、クリーム状、固体状
などの外用組成物の形態も問わない。本発明は外用組成
物をその形態及び商品毎に個別に皮膚刺激を低減する方
法を提供するものである。
を提供するために、外用組成物を中味として保管するた
めの容器全般を広く包括する概念である。その形態は、
例えば、ボトル、チューブ、ポーションカップ、パウチ
パックなど種々の個別の化粧料に広く適用可能な容器若
しくは包装を意味する。また、部材とは、容器を構成す
る部材を意味する。また、容器全体でなく、容器の一部
を構成する部材や、容器を直接構成しなくても容器の中
に中身の外用組成物と一緒に充填可能な部材も意味す
る。容器とは直接関係がないが外用組成物に接触可能で
あって、外用組成物と一緒に容器に充填可能な部材も意
味する。すなわち、中身の外用組成物の性状を損なうこ
となく、接触することができ、自由な形状を取ることが
できる材料である。例えば、ディスペンサーのノズルや
チューブ、化粧水含浸タイプのパックやシートに適用さ
れる不織布や織布、さらには、容器中にて外用組成物に
接触可能な独立したシートやビーズ類などが該当する。
シートやビーズは中身の外用組成物と一緒に容器に充填
可能な部材であり、その大きさは制限されない。
酵母等の汚染微生物全てに対する抵抗性を意味し、防腐
力とはこれらの汚染微生物に対する防御力を意味する。
防腐剤とは、防腐力を期待して外用組成物中に配合され
る成分を意味する。例えば、外用組成物に利用される防
腐剤として、通称パラベン類と称されるパラオキシ安息
香酸エステル類、フェノキシエタノール、デビドロ酢酸
ナトリウム、CAEと称されるN−ヤシ油脂肪酸アシル
L−アルギニンエチルDL−ピロリドンカルボン酸塩な
どが挙げられる。これらの防腐剤は市販品を利用でき
る。
ドロ酢酸ナトリウムは、外用組成物製造時における所望
の微生物汚染抑制効果が有効に十分に発揮されるため
に、組成物全量に対して0.005%(質量百分率)以
上の割合で配合される。0.01%(質量百分率)以上
の割合で配合することが好ましく、さらに0.05%
(質量百分率)以上の割合で配合することが防腐効果の
顕著な向上のために特に好ましい。パラベン類、フェノ
キシエタノール、デビドロ酢酸ナトリウムの配合量の上
限は特に限定されないが、外用組成物に対して1.0%
(質量百分率)以上配合すると、水への溶解性や乳化安
定性の点で好ましくない場合があり、外用組成物の物性
が悪化する傾向が強くなる。
として配合するN−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニン
エチルDL−ピロリドンカルボン酸塩を外用組成物中に
配合することもまた好ましい。N−ヤシ油脂肪酸アシル
L−アルギニンエチルDL−ピロリドンカルボン酸塩
(以下、CAEと言う)は公知の化粧料原料であり、市
販品では味の素株式会社などから入手可能である。CA
Eは、外用組成物製造時における所望の微生物汚染抑制
効果が有効に十分に発揮されるために、組成物全量に対
して0.001%(質量百分率)以上の割合で配合され
る。0.005%(質量百分率)以上の割合で配合する
ことが好ましく、さらに0.01%(質量百分率)以上
の割合で配合することが防腐効果の顕著な向上のために
特に好ましい。パラベン類の配合量の上限は特に限定さ
れるべきものではないが、外用組成物に対して0.5%
(質量百分率)以上配合すると、安定性の点で好ましく
ない場合がある。CAEは、パラベン類などの他の防腐
剤と比較して、少ない配合量で所望の防腐力を発揮で
き、刺激低減作用も大きく好ましい。特にPET材質で
構成される容器若しくは外用組成物が接触する部材にお
いて、本発明の顕著な効果が発揮される。
含有した外用組成物は製造時における防腐力は全く問題
ない。また、容器に充填された製品の保管中の防腐力も
問題ない。通常の工場設備により防腐という観点からは
全く問題がない製品が製造される。この外用組成物は常
法により容器に充填される。容器若しくは外用組成物に
接触する部材は防腐剤吸着材料から構成される。防腐剤
吸着材料は配合される防腐剤により異なり、使用する防
腐剤に応じて適宜選択されるが、全般的にABS樹脂、
PBT樹脂、PET樹脂、エチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、
コットン、レーヨン、パルプが好ましい。CAEにおい
ては特異的にPET樹脂が好ましい。容器若しくは部材
は防腐剤吸着材料のみで構成されていても、他の材料が
ブレンドされて構成されていてもよい。配合する防腐
剤、容器の目的や強度、形状などにより適宜決定するこ
とが可能であり、特に制限されるものではない。例え
ば、ABS樹脂の場合、製造時の微生物汚染を効果的に
抑制できる有効量の防腐剤を効果的に吸着させ、皮膚刺
激を効率良く低減させるためには、容器材質の50%
(質量百分率)以上の割合で配合することが望ましい。
最終の容器形態は使用時に中味への微生物汚染の機会が
少ない容器形態、すなわち、バックレスチューブ、ディ
スペンサー容器、1回使いきりタイプの容器などが好ま
しいが、必ずしもこれらの中味戻りがない容器にする必
要はない。コットン、レーヨン、パルプを使用する場合
はシート状に構成し、化粧水などを含浸させシート状化
粧料として外用組成物を常時接触させて刺激を低下する
ことが好ましい。また、ポリアミド樹脂はナイロン樹脂
として称され、ナイロン6,6やナイロン6,12が好
ましい。ポリアミド樹脂はビーズとして容器の中に製品
の外用組成物と一緒に充填し、外用組成物と常時接触さ
せることにより刺激を低下させることが好ましい。ビー
ズの充填量は特に限定されず適宜決定される。
着させ、製造時及び製品保存時の防腐力を確保しつつ、
防腐剤に起因する刺激を低減する新規な手段である。す
なわち、外用組成物の防腐剤に起因する刺激低下の用途
に容器若しくは部材を積極的に利用するものであり、適
用可能な外用組成物及びその剤形は制限がなく、例え
ば、水溶液系、可溶化系、乳化系、油液系、ゲル系、ペ
ースト系、軟膏系、エアゾール系、水―油2層系、水―
油―粉末3層系等の幅広い剤型の外用組成物に対して利
用できる方法である。外用組成物の商品形態も、基礎化
粧料であれば、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、ジェ
ル、エッセンス(美容液)、パック、マスク等に利用出
来る。また、毛髪用化粧料であれば、シャンプー、リン
ス、整髪料、養毛料等に利用できる。医薬品または医薬
部外品などの皮膚外用剤である各種の軟膏剤等に広く利
用が可能である。外用組成物は配合成分に防腐剤を配合
して、目的とする化粧料、皮膚外用剤などを常法により
製造することが出来る。外用組成物の配合成分は任意で
ある。水を含む外用組成物、特に水の配合量が多い化粧
水や乳液は高い防腐力を要求されるため本発明の方法が
好ましく利用される。本発明は、防腐剤を含有するすべ
ての外要素にたいして応用可能な方法であり、簡単な方
法にて皮膚刺激を低減可能な有意義な方法である。ま
た、防腐剤無添加による製造上の微生物汚染のリスク
や、製造時の微生物汚染を抑制するためにエタノールや
2価のアルコールを高濃度で配合することに起因するひ
りつきやべたつきなども全く心配する必要がない。
る。本発明はこれらの実施例により限定されない。外用
組成物の配合量は特に断らない限り組成物全量に対する
%(質量百分率)を意味する。
粧料に汎用される4種類の防腐剤、すなわち、メチルパ
ラベン、フェノキシエタノール、デビドロ酢酸ナトリウ
ム(以下、DHA−Sと言う)、CAEについて、各種
材料の吸着度を検討した。「表1」に示す化粧水を作成
し、スクリュー管に10gを入れ、各材質のペレット5
gを浸漬し、室温(15℃〜20℃)にて1ヶ月放置
後、防腐剤の残存量を常法により液体クロマトグラフィ
ーを用いて定量して処方値と比較した。結果を「表2」
に示す。
会社) *7:ポリブチレンテレフタレート(ポリプラスチック
株式会社) *8:エチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ株
式会社) *9:ポリアミド樹脂(ナイロン6、6:三菱化学株式
会社) *10:ポリスチレン(旭化成工業株式会社) *11:アクリロニトリルスチレン樹脂(旭化成工業株
式会社) *12:アクリロニトリルスチレンブタジエン樹脂(旭
化成工業株式会社) *13:ポリアセタール樹脂(ポリプラスチック)
樹脂、EVOH樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール
樹脂、コットン、レーヨン、パルプなどに顕著な吸着効
果が見られる。また、CAEは上記の材料に対して総合
的に吸着効果が高く、さらに、PETに対して特異的に
吸着効果がある。
を常法により製造し、皮膚刺激と使用性に対する使用試
験と、製造時の微生物汚染の確認試験を行った。
HA−S)またはCAEを配合した外用組成物を使用し
て皮膚の刺激感を訴えたパネリスト30名に対して、本
発明の方法により刺激低下させた外用組成物を1日当り
朝夕2回の頻度で1週間使用させて、皮膚刺激及び使用
感(使用性に満足したか)を申告させた。なお、使用試
験は、容器に充填し1ヶ月室温放置(15〜20℃)後
に行った。
gあたりの一般生菌数を寒天平板培養法にて測定した。
以下の基準のうち、◎ないし○は製品として合格であり
問題ないレベルである。 ◎:製造直後も1週間放置後も菌は検出されない ○:製造直後に菌が検出されるが1週間後には菌は検出
されない △:製造直後に菌が検出され、1週間後にも菌は検出さ
れる ×:製造直後に検出された菌が増殖している
及び2は、化粧水をアクリロニトリル・ブタジエン・ス
チレン樹脂(ABS)製のボトル容器(容量200C
C)に充填した。実施例3及び4は、それぞれポリプロ
ピレン製容器(容量200CC)及びアクリロニトリル
・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)製のボトル容器
(容量200CC)に、部材として直径0.2cmのナ
イロンビーズ10gと一緒に化粧水を充填した。なお、
比較例1は実施例1の化粧水をポリプロピレン製容器に
充填した場合、比較例2は実施例1に防腐剤を配合せず
に、ABS製容器に充填した場合である。比較例3は防
腐剤を配合せずに高配合の1,3−ブチレングリコール
の防腐効果を期待してABS製容器に充填した場合、比
較例4は比較例3に防腐剤を配合した場合である。実施
例5は、外用組成物として化粧水をコットン不織布に含
浸させたマスクである。実施例6は、化粧水をPP材質
の不織布に含浸させ、不織布の片面にナイロンシートを
添付したマスクである。これらのマスクは常法により製
造し評価を行った。マスクはアルミニウム製のパウチパ
ックを行い、室温で1ヶ月放置後に使用試験を行った。
比較例5は、実施例5の化粧水をPP材質の不織布に含
浸させた場合、比較例6は、実施例6の化粧水からメチ
ルパラベン及びフェノキシエタノールを抜去した場合で
ある。結果を併せて「表3」及び「表4」に示す。
た実施例1、2においては、皮膚刺激はほとんどなく、
使用感も良好であり、製造時の微生物汚染も抑制されて
いることが確認された。一方、容器材質としてPPを選
定した比較例1においては、製造時の微生物汚染を抑制
できることが確認できたものの、使用時の皮膚刺激が多
く認められた。また、容器材質にABSを使用し、防腐
剤成分をすべて抜去している比較例2においては、使用
感が良好であり、皮膚刺激も少なかったが、製造時の微
生物汚染を抑制することはできなかった。また、容器材
質をPPに変更して同時に容器中にナイロン製のビーズ
を加えた実施例3、あるいは、容器材質をABSとして
容器中にナイロン製のビーズを加えた実施例4は、製造
時の微生物汚染を効果的に防止し、皮膚刺激を訴える者
は極わずかであり、使用感も良好であった。さらに、コ
ットン不織布、PP不織布及びナイロンシートに化粧水
が接触している実施例5及び6についても、製造時の微
生物汚染を効果的に防止し、皮膚刺激を訴える者は極わ
ずかであり、使用感も良好であった。上記の結果によ
り、本発明の方法によって、外用組成物の適切な中味処
方と、容器またはその関連部材を組み合わせることによ
り、製造時の微生物汚染を抑制しつつ、防腐剤に起因す
る皮膚刺激を低減でき、使用感触が良好な外用組成物が
提供できることが明らかになった。
いずれも、皮膚刺激が低下した化粧料を提供できる。
し、PET樹脂のディスペンサーチューブを付属したデ
ィスペンサー容器に充填する。 乳液処方: ステアリン酸 2.5% セチルアルコール 1.5 ワセリン 5.0 流動パラフィン 10.0 ポリオキシエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 2.0 ポリエチレングリコール1500 3.0 トリエタノールアミン 1.0 L−オルニチンカリウム塩 5.0 α−トコフェール 0.5 イオン交換水 残 余 香料 適 量 CAE 0.01
ETボトルに充填し、直径0.2cmのABS製ビーズ
を任意の量入れる。 化粧水処方: 1,3−ブチレングリコール 4.0% 2−フェノキシエタノール 0.05 POE(50)オレイルエーテル 0.5 PEG300 1.0 エタノール 6.0 ジプロピレングリコール 1.0 乳酸 0.02 乳酸ナトリウム50%水溶液 0.25 エデト酸三ナトリウム 0.01 精製水 残 余
り製造し、変性PE(アドマー)を最内層に有するラミ
ネートチューブに充填する。 日焼け止めクリーム処方 1,3−ブチレングリコール 2.0% ジプロピレングリコール 2.0 デビドロ酢酸ナトリウム 0.3 2−フェノキシエタノール 0.2 パラメトキシ桂皮酸オクチル 5.0 オキシベンゼン 3.0 4-tert-ブチル-4'-メトキシベンゾイルメタン 1.0 シリコーン疎水化処理二酸化チタン 3.0 スクワラン 40.0 ジイソステリン酸グリセリン 0.5 有機変性モンモリナイト 1.5 香料 適 量 精製水 残 余
る外用組成物の皮膚刺激を効率良く低減できる。また、
製造時及び保存時の微生物汚染を心配することなく防腐
剤配合の安全性の高い外用組成物を提供できるため、防
腐剤無添加による製造上の微生物汚染のリスクや特別な
製造設備を回避できる。さらに、製造時の微生物汚染を
抑制するために、エチルアルコールに代表される1価の
アルコールや、プロピレングリコールやブチレングリコ
ールなどに代表される2価のアルコールを高濃度で配合
する必要がないので、ひりつきやべたつきなどを特に心
配することなく、使用感の優れた外用組成物を提供でき
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 防腐剤吸着材料から構成される容器又は
部材に、外用組成物を充填又は接触させて、防腐剤の皮
膚刺激を低減させることを特徴とする外用組成物の皮膚
刺激低減化方法。 - 【請求項2】 前記防腐剤吸着材料が、ABS樹脂、P
BT樹脂、PET樹脂、エチレン−ビニルアルコール共
重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、コ
ットン、レーヨン、パルプからなる群から選ばれた材料
であることを特徴とする請求項1記載の皮膚刺激低減化
方法。 - 【請求項3】 前記防腐剤が、N−ヤシ油脂肪酸アシル
L−アルギニンエチルDL−ピロリドンカルボン酸塩、
パラベン類、フェノキシエタノール、デビドロ酢酸ナト
リウムのいずれかであることを特徴とする請求項1また
は2記載の皮膚刺激低減化方法。
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