JP2003335560A - 補強用パルプ、それを使用した無機質抄造板及びその製造方法 - Google Patents

補強用パルプ、それを使用した無機質抄造板及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、無機質抄造板の製造時に、
抄造工程での歩留性や、グリーンシートの層間密着性を
向上することができ、無機質抄造板に優れた性状を付与
することができる新規な補強用パルプ並びに該補強用パ
ルプを使用した無機質抄造板及びその製造方法を提供す
ることにある。 【解決手段】 本発明の補強用パルプは、未晒パルプ4
5〜95質量%及び晒パルプ5〜55質量%よりなる混
合物を叩解処理して得られたカナダ標準ろ水度が100
〜300mlの範囲内にあることを特徴とする。また、
本発明の無機質抄造板は、上記補強用パルプ3〜9質量
%を含有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機質抄造板に好
適な使用することができる新規な補強用パルプ、該補強
用パルプを使用した無機質抄造板並びにその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から建築材料として、平板、波形、
リブ付き波形あるいはその他の形状を有する壁材あるい
は屋根材等が用いられている。これらは、補強繊維に天
然鉱物のアスベスト繊維が用いられている。補強繊維に
アスベスト繊維を用いた従来の建築材料物は、抄造性、
形付け性及び耐久性に問題なく、30年程度、時には、
40年以上の使用実績がある。しかし、アスベスト繊維
は公害等で、その使用が制限されている。
【0003】建築材料としては、従来の補強繊維として
使われていた天然鉱物のアスベスト繊維を用いないで、
ノンアスベスト化して充分な耐久性を有する製品の開発
が進められている。例えば、特公昭61−53206号
公報には、乾燥重量(質量)に基づいて、40〜60%
のセメント、30〜40%のシリカ、及び5〜15%の
セルロース繊維からなる混合物から、外側用非アスベス
ト波形シートを製造する方法において、i)セルロース
繊維を18〜35°SRの濾水度に処理し、ii)セル
ロース繊維をセメントおよびシリカと共に混合して水性
スラリを形成し、iii)スラリをハチェック機の移動
透過性ベルトの上に取出し、その上に湿った組成物のフ
ィルムを形成し、そのフィルムを回転ドラムの上に移
し、そのドラムの上に前記混合物を蓄積し、iv)平ら
なシートの形で前記ドラムから任意の厚さの混合物を取
り外し、v)前記平らなシートを波形に成形し、vi)
前記波形シートをプレスに入れ、その中でその厚さを減
じ、vii)圧縮した波形シートをオートクレーブ処理
反応にかけて、前記セグメントと前記シリカとの間に反
応を起こさせて結合剤マトリックスを形成させる、諸工
程からなる、非アスベスト波形シートの製造法が開示さ
れている。
【0004】また、特開平7−28401号公報には、
繊維長が0.4mm以下でカナディアンフリーネスが3
0〜200mlのセルロース系繊維状物(a)を0.5
〜5重量%(質量%)、繊維長が0.5mm以上のパル
プ(b)を0.5〜3重量%(質量%)、かつ(a)と
(b)の合計量が6重量%(質量%)以下、0.2〜1
5デニールで繊維長が2〜15mmのポリビニルアルコ
ール系またはポリアクリロニトリル系の繊維(c)0.
2〜3重量%(質量%)含有することを特徴とする水硬
性無機質抄造製品が開示されている。この公報に記載の
技術は、短繊維のパルプと、長繊維のパルプ及びポリビ
ニルアルコール系またはポリアクリロニトリル系の合成
繊維を併用し、抄造時の分散性、バット水位、捕捉率、
密着性及び形付け性を改善するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
61−53206号公報において使用されるセルロース
繊維の濾水度は、ショッパー(SR)で18〜35°
(カナダ標準ろ水度換算値580〜440ml)の範囲
内と粗く、抄造時の歩留性、グリーンシートの層間密着
性、得られる非アスベスト波形シートの性状等に問題を
有する。
【0006】更に、特開平7−286401号公報に記
載された方法においては、短繊維のパルプと長繊維のパ
ルプとを配合することにより形付け性の向上を試みてい
るが、短繊維のパルプと長繊維のパルプを配合するのみ
では不十分であり、形付け時にヒビ割れを生じる可能性
があった。また、短繊維のパルプとして製紙スラッジを
使用することも記載されているが、製紙スラッジを使用
することによりセメントの硬化不良を起こすことがあ
り、水硬性無機質抄造製品の強度が不足する可能性があ
るため、現実に工業的に使用するには至っていない。
【0007】即ち、無機質抄造板をノンアスベスト化す
るためには幾つかの課題がある:抄造時に歩留率を向
上し、均質で、層間密着性の高いグリーンシートを得る
こと;グリーンシートの可塑性を改善し、製造時の形
付けにおける表面の引っ張りによるヒビ割れや、欠陥等
を発生させないこと;スタンピングプレス成形におい
て、グリーンシート内に含有される水分の脱水速度が速
いために、急激な脱水においてグリーンシートの水割れ
欠陥を生じさせないこと。更に、ノンアスベスト無機質
抄造板では得られ難かった長期耐水性及び耐久性を改善
することも求められている。
【0008】従って、本発明の目的は、無機質抄造板の
製造時に、抄造工程での歩留性や、グリーンシートの層
間密着性を向上することができ、無機質抄造板に優れた
性状を付与することができる新規な補強用パルプを提供
することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、新規な補強用
パルプを使用した無機質抄造板及びその製造方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の補強用パ
ルプは、未晒パルプ45〜95質量%及び晒パルプ5〜
55質量%よりなる混合物を叩解処理して得られたカナ
ダ標準ろ水度が100〜300mlの範囲内にあること
を特徴とする。
【0011】また、本発明の無機質抄造板は、上記補強
用パルプ3〜9質量%、水硬性結合剤35〜85質量
%、少なくとも粉末度が8000cm/gを超えるか
または平均粒子径が15μm未満を満足する微細充填材
2〜10質量%、少なくとも粉末度が8000〜300
0cm/gの範囲内または平均粒子径が15〜50μ
mの範囲内を満足する充填材6〜46質量%、少なくと
も粉末度が3000cm /g未満または平均粒子径が
50μmを超えるかを満足する粗粒充填材2〜25質量
%、ただし、微細充填材+充填材+粗粒充填材の合計量
が10〜50質量%、及び補強用繊維0.1〜3.0質
量%を含有してなり、かさ密度が1.45〜1.75の
範囲内にあることを特徴とする。
【0012】更に、本発明の無機質抄造板は、無機質抄
造板が、波形形状を有することを特徴とする。
【0013】また、本発明の無機質抄造板の製造方法
は、上記補強用パルプ3〜9質量%、水硬性結合剤35
〜85質量%、少なくとも粉末度が8000cm/g
を超えるかまたは平均粒子径が15μm未満を満足する
微細充填材2〜10質量%、少なくとも粉末度が800
0〜3000cm/gの範囲内または平均粒子径が1
5〜50μmの範囲内を満足する充填材6〜46質量
%、少なくとも粉末度が3000cm/g未満または
平均粒子径が50μmを超えるかを満足する粗粒充填材
2〜25質量%、ただし、微細充填材+充填材+粗粒充
填材の合計量が10〜50質量%、及び補強用繊維0.
1〜3.0質量%を水に混合、配合することにより原料
スラリーを得、該原料スラリーを抄造することによりグ
リーンシートを得、得られたグリーンシートをスタンピ
ングプレス成形することを特徴とする。
【0014】更に、本発明の無機質抄造板の製造方法
は、スタンピングプレス成形前またはスタンピングプレ
ス成形と同時に形付け操作を行なうことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の補強用パルプは、未晒パ
ルプと晒パルプよりなる混合物スラリーを叩解処理して
カナダ標準ろ水度を100〜300mlとしたことに特
徴がある。ここで、未晒パルプと晒パルプの混合物スラ
リーを叩解処理することにより、パルプ同士の分散性が
向上し、抄造時の原料の歩留性、層間密着性、形付け性
及び製品強度等の性状が確保される。これは、未晒パル
プの長さが比較的長めになり、グリーンシートの強さを
保持し、ヒビ割れを防止し、プレス時の水割れを防止
し、無機質抄造板の強度の向上や、寸法変化率の低減に
効果がある。一方、晒パルプは叩解処理が進行し、主
に、抄造時の原料の歩留性、グリーンシートの層間密着
性、形付け時の可塑性に効果がある。なお、未晒パルプ
や晒パルプを別々に単独で叩解すると、未晒パルプの場
合には、叩解機に多大なエネルギーを要して叩解され難
い。一方、晒パルプの叩解は進行し、主に、抄造時の原
料の歩留性、グリーンシートの層間密着性、形付け時の
可塑性の向上に有効であるが、それぞれのパルプを単独
で叩解すると、パルプが細かくなり過ぎ、また、粘度も
上るために両パルプを均一に混合することはできない。
未晒パルプと晒パルプよりなる混合物スラリーを叩解す
ることにより、叩解時のエネルギーを減ずることができ
ると共に、材料としてのパルプに均一性を付与すること
ができ、上記効果を奏するものである。
【0016】即ち、未晒パルプと晒パルプよりなる混合
物を叩解処理して得られたカナダ標準ろ水度を100〜
300mlとした補強用パルプを無機質抄造板に用いる
ことによりグリーンシートの形付け性、無機質抄造板性
状の均一化を図ることができる。これに対して、未晒パ
ルプと晒パルプを別々に叩解処理してカナダ標準ろ水度
を100〜300mlの範囲としたものを混合しても、
上述のように両パルプを均一に混合することができない
ために、無機質抄造板の補強用パルプとして使用するこ
とができない。また、叩解処理してカナダ標準ろ水度が
100〜300mlの範囲内にある未晒パルプと晒パル
プをそれぞれ単独で無機質抄造板に使用しても、未晒パ
ルプの場合にあっては、繊維長が過度に短くなり、グリ
ーンシートの強度が低下するため、形付け時に、ヒビ割
れを生じたり、プレス時の水割れが生じ易くなる他、無
機質抄造板の製品強度が低下し、寸法変化率が増大する
等の問題が生じるため、また、晒パルプにあっては、叩
解処理が充分進行しないため、抄造時の原料の歩留性の
低下、グリーンシートの層間密着性低下、可塑性が低下
して形付けがし難くなるために好ましくない。また、そ
れぞれのパルプを単独で叩解した後に混合しても両パル
プを均一に混合することができないため、両者の特性を
充分発揮させることができない。
【0017】叩解処理に供せられる未晒パルプと晒パル
プの混合物における未晒パルプと晒パルプの配合割合
は、未晒パルプ45〜95質量%、好ましくは55〜8
0質量%、晒パルプ5〜55質量%、好ましくは20〜
50質量%の範囲内である。ここで、未晒パルプの配合
量が95質量%より多いと、即ち、晒パルプの配合量が
5質量%未満であると、抄造時の原料の歩留性の低下、
グリーンシートの層間密着性低下、可塑性が低下して形
付けがし難くなる等の理由のために好ましくない。ま
た、未晒パルプの配合量が45質量%未満であると、即
ち、晒パルプの配合量が55質量%より多いと、グリー
ンシートの強度が低下するため、形付け時に、ヒビ割れ
を生じたり、プレス時の水割れが生じ易くなる他、無機
質抄造板の製品強度が低下し、寸法変化率が増大する等
の問題が生じるために好ましくない。
【0018】なお、未晒パルプとしては、例えば針葉樹
系のパルプを使用することができ、晒パルプとしては、
例えば針葉樹系または広葉樹系のパルプの他、故紙パル
プ等を使用することもできる。
【0019】また、本発明の補強用パルプのカナダ標準
ろ水度は100〜300ml、好ましくは130〜27
0mlの範囲内にある。ここで、カナダ標準ろ水度が1
00ml未満では、無機質抄造板に配合すると、グリー
ンシートの含水率が高くなり過ぎて、プレス時の水割れ
も多くなり、また、得られる無機質抄造板の強度低下
や、寸法変化率の増大を招くために好ましくない。ま
た、カナダ標準ろ水度が300mlを超えると、無機質
抄造板に配合すると、抄造時の原料の歩留性、グリーン
シートの層間密着性、形付け性が確保されないために好
ましくない。
【0020】なお、本発明の補強用パルプを製造するに
当たり、未晒パルプと晒パルプの混合物の叩解処理の方
法は特に限定されるものではなく、例えば未晒パルプと
晒パルプとを水に分散させて固形分濃度0.5〜6質量
%、好ましくは2〜5質量%程度の水性スラリーとし、
このスラリーを慣用の叩解装置、例えばディスクリファ
イナー、ビーター等を用いて処理することができる。未
晒パルプと晒パルプの混合物スラリーをディスクリファ
イナーで叩解処理する場合、ディスクリファイナーに該
混合物スラリーを数回ないし十数回通すことにより、得
られたパルプを上記範囲内のカナダ標準ろ水度とするこ
とができる。
【0021】上述のような本発明の補強用パルプの用途
は特に限定されるものではないが、無機質抄造板に配合
することが最適である。
【0022】次に、本発明の無機質抄造板について詳述
する。本発明の無機質抄造板は、上記補強用パルプ3〜
9質量%、水硬性結合剤35〜85質量%、少なくとも
粉末度が8000cm/gを超えるまたは平均粒子径
が15μm未満を満足する微細充填材2〜10質量%、
少なくとも粉末度が8000〜3000cm/gの範
囲内または平均粒子径が15〜50μmの範囲内を満足
する充填材6〜46質量%、少なくとも粉末度が300
0cm/g未満または平均粒子径が50μmを超える
かを満足する粗粒充填材2〜25質量%、ただし、微細
充填材+充填材+粗粒充填材の合計量が10〜50質量
%、及び補強用繊維0.1〜3.0質量%を含有してな
り、かさ密度が1.45〜1.75の範囲内にあること
を特徴とする。
【0023】本発明の無機質抄造板において、上述補強
用パルプは、抄造時の原料の歩留性、グリーンシートの
層間密着性、形付け性及び無機質抄造板の強度等の性状
向上のために配合される。補強用パルプの配合量は、3
〜9質量%、好ましくは4〜7質量%の範囲内である。
ここで、補強用パルプの配合量が3質量%未満である
と、補強効果が充分発揮されない他、かさ密度が大きく
なり過ぎるために好ましくなく、形付け性低下やプレス
時の水割れが生じ易くなる。また、補強用パルプの配合
量が9質量%を超えると、耐透水性低下、不燃性低下、
層間密着性低下のために好ましくない。
【0024】また、本発明の無機質抄造板には、充填材
を配合する。充填材は、粒度を選定することにより、グ
リーンシートから製品に至る材料内の最密充填化を図
り、無機質抄造板の曲げ強度、層間密着強度、吸水率、
寸法変化率、不燃性及び耐水性を大幅に向上すると共
に、抄造時のグリーンシートにおいても、層間密着性、
曲げ加工性等の形付け性及び水割れ防止性を向上させる
ことができる。本発明の無機質抄造板において、少なく
とも粉末度が8000cm/gを超えるかまたは平均
粒子径が15μm未満を満足する微細充填材、少なくと
も粉末度が8000〜3000cm/gの範囲内また
は平均粒子径が15〜50μmの範囲内を満足する充填
材、少なくとも粉末度が3000cm/g未満または
平均粒子径が50μmを超えるかを満足する粗粒充填材
を充填材として使用する。
【0025】まず、少なくとも粉末度が8000cm
/gを超えるかまたは平均粒子径が15μm未満を満足
する微細充填材の配合割合は、2〜10質量%、好まし
くは2〜8質量%の範囲内である。粉末度が8000c
/gを超える微細充填材は、グリーンシートの層間
密着性、形付け性の向上に効果があり、該微細充填材の
配合割合が2質量%未満であると、グリーンシートの層
間密着性、形付け性が得られず、また、10質量%を超
えると、過剰に水を保持して柔らかくなり過ぎて形付け
性が得られず、水割れが多発するために好ましくない。
粉末度が8000cm/gを超えるかまたは平均粒子
径が15μm未満を満足する微細充填材としては、例え
ば微粉砕した珪石、石灰石、スラグ、フライアッシュ、
珪藻土、アタパルシャイト、ベントナイト、セピオライ
ト、カオリン、ゼオライト、粘土類、シリカフューム等
を例示することができ、これらは必要に応じて1種また
は2種以上を併用して使用することができる。
【0026】更に、少なくとも粉末度が8000〜30
00cm/gの範囲内または平均粒子径が15〜50
μmの範囲内を満足する充填材の配合割合は、6〜46
質量%、好ましくは10〜40質量%の範囲内である。
少なくとも粉末度が8000〜3000cm/gの範
囲内または平均粒子径が15〜50μmの範囲内を満足
する充填材は、微細充填材と粗粒充填材の補完的な役割
を果たし、該充填材の配合割合が6質量%未満である
と、グリーンシートの形付け性が低下し、プレス時に水
割れが生じ易くなるとともに無機質抄造板の耐久性が低
下する。また、46質量%を超えると、グリーンシート
のハンドリング強度低下のため形付け性が低下する他、
無機質抄造板の製品強度が低下するために好ましくな
い。少なくとも粉末度が8000〜3000cm/g
の範囲内または平均粒子径が15〜50μmの範囲内を
満足する充填材としては、例えば珪石、珪藻土、石灰
石、スラグ、フライアッシュ、タルク、セピオライト、
粘土類、石膏、鉱物等の粉末を例示することができ、こ
れらは必要に応じて1種または2種以上を併用して使用
することができる。
【0027】また、少なくとも粉末度が3000cm
/g未満または平均粒子径が50μmを超えるかを満足
する粗粒充填材の配合割合は、2〜25質量%、好まし
くは8〜22質量%の範囲内である。少なくとも粉末度
が3000cm/g未満または平均粒子径が50μm
を超えるかを満足する粗粒充填材の配合割合が2質量%
未満であると、グリーンシートの水割れ防止性が低下す
るとともに無機質抄造板の寸法変化率が増大し、耐久性
が低下するために好ましくなく、また、25質量%を超
えると、無機質抄造板の曲げ強度、層間密着性、耐水性
及び耐久性が得られないために好ましくない。少なくと
も粉末度が3000cm/g未満または平均粒子径が
50μmを超えるか満足する粗粒充填材としては、例え
ば珪石、石灰石、スラグ、フライアッシュ、ワラストナ
イト、マイカ、石膏、鉱物粉末、無機質抄造板スクラッ
プ等の粉末を例示することができ、これらは必要に応じ
て1種または2種以上を併用して使用することができ
る。
【0028】なお、少なくとも粉末度が8000cm
/gを超えるかまたは平均粒子径が15μm未満を満足
する微細充填材、少なくとも粉末度が8000〜300
0cm/gの範囲内または平均粒子径が15〜50μ
mの範囲内を満足する充填材、及び少なくとも粉末度が
3000cm/g未満または平均粒子径が50μmを
超えるかを満足する粗粒充填材の合計量は、10〜50
質量%、好ましくは10〜35質量%の範囲内である。
上記充填材の合計量が10質量%未満であると、充填材
の配合効果が発現せず、また、50質量%を超えると、
グリーンシートの形付け性、水割れ防止性及び無機質抄
造板の製品強度が低下するために好ましくない。
【0029】また、本発明の無機質抄造板には、補強用
繊維を配合する。補強用繊維としては、例えばポリビニ
ルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリプ
ロピレン繊維、レーヨン繊維、アラミド繊維等の有機合
成繊維、各種麻類、ガラス繊維、耐アルカリガラス繊
維、炭素繊維等を使用することができ、これらは必要に
応じて1種または2種以上を併用して使用することがで
きる。ここで、補強用繊維の配合割合は、0.1〜3質
量%、好ましくは0.5〜2質量%の範囲内である。補
強用繊維の配合割合が0.1質量%未満であると、補強
性不足のため好ましくなく、また、3質量%を超える
と、層間密着性低下や繊維の均一分散が困難となり、外
観不良や層間密着性低下及び繊維の分散不良による外観
異常が生ずるために好ましくない。
【0030】更に、本発明の無機質抄造板には、水硬性
結合剤を配合する。水硬性結合剤としては、例えば普通
ポルトランドセメント、低熱セメント、早強セメント、
超早強セメント、中庸熱セメント、耐硫酸塩セメント、
白色ポルトランドセメントや、高炉、シリカ、フライア
ッシュの混合セメント類、エコセメント類等を挙げるこ
とができる。水硬性結合剤の配合割合は、35〜85質
量%、好ましくは50〜80質量%の範囲内である。水
硬性結合剤の配合割合が35質量%未満であると、強度
不足のため好ましくなく、また、80質量%を超える
と、寸法変化率の増大や耐久性低下のために好ましくな
い。
【0031】また、本発明の無機質抄造板には、上記各
種原料の他に、任意成分として製品屑等粉砕したスクラ
ップ、廃コンクリートの粉砕物、廃ガラス粉砕物、廃陶
磁器の粉砕物等を配合することもできる。これらの成分
を配合する場合、その配合割合は、20質量%以下程度
の範囲内である。
【0032】なお、上述のような原料配合を有する本発
明の無機質抄造板は、かさ密度が1.45〜1.75、
好ましくは1.55〜1.70の範囲内にある。ここ
で、かさ密度が1.45未満では、耐透水性、耐凍結融
解性低下のために好ましくなく、また、かさ密度が1.
75を超えると、切断加工性や施工性低下のために好ま
しくない。
【0033】また、本発明の無機質抄造板の形状は特に
限定されるものではないが、例えば平板、波形形状を有
するものであることができる。ここで、本明細書に記載
する述語「波形形状」とは、曲げ部外側の曲率半径が板
厚以上、曲げ角度が90度以下で、正逆交互に板厚以上
の間隔で2回以上周期的あるいは非周期的に折り曲げら
れた形状を有するものである。また、間隔とは折り曲げ
によって生じた隣り合う谷部の距離を云う。折り曲げに
よって生じた山部の頂点が描く線は直線状、曲線状ある
いは少なくとも1つの角を有する折れ線状の何れでも良
い。なお、周期的に折り曲げた形状の一例としてJIS
A5430の付属書1図1に示される形状を挙げるこ
とができるが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0034】次に、本発明の無機質抄造板は、上記補強
用パルプ3〜9質量%、水硬性結合剤35〜85質量
%、少なくとも粉末度が8000cm/gを超えるか
または平均粒子径が15μm未満を満足する微細充填材
2〜10質量%、少なくとも粉末度が8000〜300
0cm/gの範囲内または平均粒子径が15〜50μ
mの範囲内を満足する充填材6〜46質量%、少なくと
も粉末度が3000cm /g未満または平均粒子径が
50μmを超えるかを満足する粗粒充填材2〜25質量
%、ただし、微細充填材+充填材+粗粒充填材の合計量
が10〜50質量%、及び補強用繊維0.1〜3質量%
を水に混合、配合することにより原料スラリーを得、該
原料スラリーを抄造することによりグリーンシートを
得、得られたグリーンシートをスタンピングプレス成形
することを特徴として製造することができる。
【0035】上述のような配合を有する原料混合物に、
所定量の水を添加して固形分濃度2〜25質量%、好ま
しくは5〜20質量%程度の抄造用スラリーを調製す
る。次に、得られた抄造用スラリーを丸網式抄造機械、
長網式抄造機械、フローオン等の汎用の抄造機を用いて
抄造し、得られた薄いフィルムを例えばメーキングロー
ル等に巻き取ることによりグリーンシートを得ることが
できる。ここで、グリーンシートの厚さは特に限定され
るものではなく、用途等を勘案して適宜選択することが
できるが、好ましくは2〜35mm程度、更に好ましく
は3〜25mm程度である。なお、グリーンシートを作
製する際に、メーキングロールを使用せず、所定の厚み
に抄き上げることができることは云うまでもない。
【0036】なお、抄造時には、必要に応じてポリアク
リルアミドのような凝集剤を抄造用スラリーへ添加、配
合することができる。凝集剤を使用する場合、その配合
割合は、抄造用スラリーに対して外割りで質量比で1〜
300ppm、好ましくは5〜150ppmの範囲内で
ある。凝集剤の配合割合が1ppm未満では、その添加
効果が発現しないために好ましくなく、また、300p
pmを超えると、グリーンシートの含水率が高くなり過
ぎて強度が低下し形付け時に破損することがあるために
好ましくない。
【0037】上述のようにして得られたグリーンシート
をそのままスタンピンクプレス成形に供するか、形付け
した後にスタンピンクプレス成形に供するか、または形
付けとスタンピンクプレス成形を同時に行なうことがで
きる。
【0038】ここで、スタンピングプレス成形とは、得
られたグリーンシートを用いて更に加圧脱水する工程に
おいて、目標圧力(例えば10MPa)までの加圧時
間、保持時間、減圧時間をそれぞれ0.1〜5秒、好ま
しくは3秒程度以内の短時間で行なうものを言うが、必
ずしもこの時間に限定されるものではない。ただし、加
圧時間、保持時間、減圧時間がそれぞれ10秒を超える
ものは本明細書に記載するスタンピングプレス成形の定
義からは逸脱する。
【0039】最後に、スタンピンクプレス成形したシー
トを、慣用の方法により養生することにより本発明の無
機質抄造板とすることができる。例えば、常圧養生を行
なう場合には、40〜90℃、好ましくは50〜70℃
の温度で、2〜24時間、好ましくは3〜10時間程度
行なうことができる。また、そのまま1〜4週間、好ま
しくは1〜2週間程度養生することもできる。また、オ
ートクレーブ養生を行なう場合には、温度120〜20
0℃、好ましくは140〜180℃程度の飽和蒸気圧下
で、3〜20時間、好ましくは5〜15時間程度行なう
ことができる。
【0040】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。 実施例1 以下の表1に記載する割合で未晒パルプ(ニュージーラ
ンド産NUKP、タスマンK−25)と晒パルプ(カナ
ダ産NBKP、KAMLOOPS KRAFT−T)を
水に分散させて固形分濃度3.8質量%の混合物スラリ
ーを形成し、該混合物スラリーをディスクリファイナー
を用いて叩解処理して補強用パルプを製造した。得られ
た補強用パルプのカナダ標準ろ水度(CSF)を表1に
併記する。なお、補強用パルプNo.13は、上記未晒
パルプをディスクリファイナーで叩解処理してCSFを
250mlとしたものと、上記晒パルプをディスクリフ
ァイナーで叩解処理してCSF250mlとしたものを
表1に示す割合で混合したものである。
【0041】
【表1】
【0042】実施例2 表2に示す配合割合で上記実施例1で得られた補強用パ
ルプ並びに他の配合原料を混合し、得られた原料混合物
を水に分散させて固形分濃度7質量%のスラリーとした
後、丸網式抄造機を用いて厚さ7mmのグリーンシート
を作製した。次に、得られたグリーンシートを波形形状
に形付けした後、10MPaの圧力で加圧することによ
りスタンピングプレス成形し(加圧時間:2秒、保持時
間:0.7秒、減圧時間:1秒)、更に、60℃で加温
養生した後2週間養生し、厚さ6mmのJIS A54
30に規定される大波板に相当する形状の長さ1820
mm、幅950mmの無機質抄造板を得た。なお、得ら
れた無機質抄造板の特性を表2に併記する。無機質抄造
板を得る過程における評価結果を表2に併記する。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】表2中、普通セメント:太平洋セメント社
製、普通ポルトランドセメント シリカフューム:日本重化学社製、平均粒子径10.5
μm 粉末セピオライト:巴工業(株)社製、Minugel
200i、平均粒子径10.7μm 石灰石粉末:奥多摩工業社製、ブレーン値3500cm
/g フライアッシュ:太平洋セメント社製、スーパーフロ
ー、ブレーン値4800cm/g タルク:ブレーン値7000cm/g ワラストナイト:インド産ケモリットA−60、ブレー
ン値2000cm/g マイカ:クラレ社製、80C、平均粒子径71μm PVA繊維:ポリビニルアルコール繊維、クラレ社製、
RMH−182、繊維長6mm アクリル繊維:ポリアクリロニトリル繊維、エニケム社
製、RICHEM・AC 1.5d×繊維長6mm
【0046】表2中、形付け性は、グリーンシートを波
形形状に曲げ加工する際に表面山部に亀裂が生ずるかど
うかの観察を行なった結果である。○:亀裂発生せず、
△:実用上問題ない軽微な亀裂有り、×:無数の亀裂発
生。水割れ性は、曲げ加工したグリーンシートをプレス
加圧する際に、脱水によって生ずるマトリックスの流出
による亀裂発生の有無を観察した結果である。○:水割
れ発生せず、△:実用上問題のない軽微な水割れ有り、
×:多数の水割れ発生。かさ密度は、養生硬化後の無機
質抄造板の中心から山を含むようにして切り出した10
cm×10cmの試験片を用いて以下の式により算出し
たものである:
【数1】かさ密度=W/(W−W) W:水中(15℃)に24時間浸漬後の質量(g) W:水中(15℃)に24時間浸漬後の水中質量
(g) W:105℃−24時間乾燥後の質量(g) 曲げ破壊荷重は、JIS A5430「繊維強化セメン
ト板」に規定される波板の曲げ強度試験法に従い、曲げ
破壊荷重を測定した結果である。アスベスト含有品を対
象とする本規格において、曲げ破壊荷重は3920N以
上と規定されている。寸法変化率は、JIS A543
0「繊維強化セメント板」に規定される吸水による長さ
変化率試験に準じて測定を行なった結果である。試験体
は、無機質抄造板の波形形状の山と谷の間の曲率半径の
最も小さい部分から切り出したものである。層間強度
は、無機質抄造板の山と谷の間の曲率半径の最も小さい
部分から4cm×4cmの試験体を切り出し、両面に引
張荷重載荷用の鉄製治具をエポキシ系接着剤で貼り付
け、平面に直交する方向に引張荷重を掛けて測定した結
果である。耐透水性は、JIS A5430「繊維強化
セメント板」に規定される透水試験に準じて試験を行な
った結果である。○:異常なし、△:裏面にしみが発
生、×:裏面に水滴が発生。乾湿繰り返し試験は、3本
の谷を含む35cm×50cmの試験体を切り出し、9
0℃で8時間乾燥後20℃の水中に3時間浸漬する乾湿
繰り返しを20回行なった後、支持点間距離を40cm
として中央一線荷重で曲げ破壊荷重を測定した。一方、
上記試験体の近傍から同一寸法の試験体を切り出し、6
0℃で乾燥後同様の方法で曲げ破壊荷重を測定し、以下
の式により強度低下率を求めた:
【数2】強度低下率(%)=(乾湿繰り返し品の曲げ破
壊荷重)/(60℃乾燥品の曲げ破壊荷重)×100 ○:強度低下率15%未満、△:強度低下率15〜25
%、×:強度低下率25%超。表面状態は、補強用パル
プや補強用繊維の分散不良による表面の外観異常の有無
を観察した結果である。○:異常なし、×:ほぼ全面的
に繊維の固まりが存在する。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、本発明の補強用パルプ
を用いることにより、従来から建築材料(例えば壁材、
屋根材等)として用いられている平板、波形、リブ付き
波形あるいはその他の形状を有する無機質抄造板をアス
ベストを使用しないで製造した場合に製造上及び長期耐
久性の問題を解決でき、アスベスト非含有であって、構
造上及び外観上の欠陥がなく、長期耐久性に優れた無機
質抄造板を供給することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 16:02 C04B 20:00 B 20:00) (72)発明者 目黒 邦夫 東京都港区芝大門2丁目12番10号 株式会 社エーアンドエーマテリアル内 (72)発明者 金子 昌義 東京都港区芝大門2丁目12番10号 株式会 社エーアンドエーマテリアル内 (72)発明者 前島 貴幸 東京都港区芝大門2丁目12番10号 株式会 社エーアンドエーマテリアル内 Fターム(参考) 4G012 PA03 PA04 PA10 PA22 PA24 PA27 PB04 4G052 GA02 GA18 GA23 GA25 GB81 4G055 AA02 AB05 AC01 BA43

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未晒パルプ45〜95質量%及び晒パル
    プ5〜55質量%よりなる混合物を叩解処理して得られ
    たカナダ標準ろ水度が100〜300mlの範囲内にあ
    ることを特徴とする補強用パルプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の補強用パルプ3〜9質量
    %、水硬性結合剤35〜85質量%、少なくとも粉末度
    が8000cm/gを超えるかまたは平均粒子径が1
    5μm未満を満足する微細充填材2〜10質量%、少な
    くとも粉末度が8000〜3000cm/gの範囲内
    または平均粒子径が15〜50μmの範囲内を満足する
    充填材6〜46質量%、少なくとも粉末度が3000c
    /g未満または平均粒子径が50μmを超えるかを
    満足する粗粒充填材2〜25質量%、ただし、微細充填
    材+充填材+粗粒充填材の合計量が10〜50質量%、
    及び補強用繊維0.1〜3.0質量%を含有してなり、
    かさ密度が1.45〜1.75の範囲内にあることを特
    徴とする無機質抄造板。
  3. 【請求項3】 無機質抄造板が、波形形状を有する、請
    求項2記載の無機質抄造板。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の無機質抄造板の
    製造方法において、請求項1記載の補強用パルプ3〜9
    質量%、水硬性結合剤35〜85質量%、少なくとも粉
    末度が8000cm/gを超えるかまたは平均粒子径
    が15μm未満を満足する微細充填材2〜10質量%、
    少なくとも粉末度が8000〜3000cm/gの範
    囲内または平均粒子径が15〜50μmの範囲内を満足
    する充填材6〜46質量%、少なくとも粉末度が300
    0cm/g未満または平均粒子径が50μmを超える
    かを満足する粗粒充填材2〜25質量%、ただし、微細
    充填材+充填材+粗粒充填材の合計量が10〜50質量
    %、及び補強用繊維0.1〜3.0質量%を水に混合、
    配合することにより原料スラリーを得、該原料スラリー
    を抄造することによりグリーンシートを得、得られたグ
    リーンシートをスタンピングプレス成形することを特徴
    とする無機質抄造板の製造方法。
  5. 【請求項5】 スタンピングプレス成形前またはスタン
    ピングプレス成形と同時に形付け操作を行なう、請求項
    4記載の無機質抄造板の製造方法。
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