JP2003334922A - シリンダ型スクリーン印刷機 - Google Patents

シリンダ型スクリーン印刷機

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JP2003334922A
JP2003334922A JP2002147718A JP2002147718A JP2003334922A JP 2003334922 A JP2003334922 A JP 2003334922A JP 2002147718 A JP2002147718 A JP 2002147718A JP 2002147718 A JP2002147718 A JP 2002147718A JP 2003334922 A JP2003334922 A JP 2003334922A
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electric motor
cylinder
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JP2002147718A
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Akira Sakai
章 酒井
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Sakurai Graphic Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷枠と印刷シリンダとを別々の電動モータで
駆動するシリンダ型スクリーン印刷機における印刷品位
を向上する。 【解決手段】第1の補正手段32は、ロータリエンコー
ダ192から得られる回転角度情報と、ロータリエンコ
ーダ26とから得られる回転位置情報とに基づいて、同
期制御手段31から第1の電動モータ19に出力される
基本制御速度を補正する。第2の補正手段33は、ロー
タリエンコーダ232から得られる回転角度情報と、リ
ニアスケールセンサ27から得られる移動位置検出情報
とに基づいて、同期制御手段31から第2の電動モータ
23に出力される基本制御速度を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ型スクリ
ーン印刷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のシリンダ型スクリーン印刷機が
特開平7−81033号公報に開示されている。特開平
7−81033号公報に開示されるシリンダ型スクリー
ン印刷機では、印刷シリンダと印刷枠とが別々の制御モ
ータによって駆動されるようになっている。被印刷物の
厚みや長さが変われば、印刷シリンダの速度制御状態や
印刷枠の速度制御状態をそれぞれ別個に変更する必要が
生じる。印刷シリンダと印刷枠とを別々の制御モータに
よって駆動する構成は、印刷シリンダの速度制御と印刷
枠の速度制御とを別々に行うことを可能にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】印刷枠と印刷シリンダ
とを同期させるため、印刷シリンダ用の制御モータと印
刷枠用の制御モータとは、同期して駆動される。しか
し、印刷時の印刷スクリーンとスキージとの間の摺接抵
抗、制御モータから印刷枠に至る駆動力伝達系の誤差、
制御モータから印刷シリンダに至る駆動力伝達系の誤差
等が印刷枠と印刷シリンダとの同期の精度を低下させ
る。印刷枠と印刷シリンダとが高い精度で同期していな
いとすると、印刷品位が低下する。
【0004】本発明は、印刷枠と印刷シリンダとを別々
の電動モータで駆動するシリンダ型スクリーン印刷機に
おける印刷品位を向上することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の電動モ
ータによって回転される印刷シリンダと、第2の電動モ
ータによって移動される印刷枠に付属する印刷スクリー
ンとの間の被印刷物に印刷を行うシリンダ型スクリーン
印刷機を対象とし、請求項1の発明では、前記印刷シリ
ンダの回転量を検出するための回転量検出手段と、前記
印刷枠の移動量を検出するための移動量検出手段と、前
記回転量検出手段によって検出された前記印刷シリンダ
の検出回転量と、予め設定された前記印刷シリンダの設
定回転量との差が解消するように、前記第1の電動モー
タの回転状態を補正する第1の補正手段と、前記移動量
検出手段によって検出された前記印刷枠の検出移動量
と、予め設定された前記印刷枠の設定移動量との差が解
消するように、前記第2の電動モータの回転状態を補正
する第2の補正手段とを備えたシリンダ型スクリーン印
刷機を構成した。
【0006】第1の補正手段は、印刷シリンダの検出回
転量が設定回転量に一致するように第1の電動モータの
回転状態を補正する。第2の補正手段は、印刷枠の検出
移動量が設定移動量に一致するように第2の電動モータ
の回転状態を補正する。従って、印刷シリンダは、所望
の回転状態をもたらすように回転し、印刷枠は、所望の
移動状態をもたらすように移動する。
【0007】請求項2の発明では、請求項1において、
前記第1の補正手段は、前記被印刷物に印刷するための
前記印刷シリンダの1ストローク分の回転量に達するま
での前記印刷シリンダの検出回転量に基づいて、以後の
前記印刷シリンダの前記1ストローク分に対応する前記
第1の電動モータの回転状態を補正し、前記第2の補正
手段は、前記被印刷物に印刷するための前記印刷枠の1
ストローク分の移動量に達するまでの前記印刷枠の検出
移動量に基づいて、以後の前記印刷枠の前記1ストロー
ク分に対応する前記第2の電動モータの回転状態を補正
するようにした。
【0008】印刷シリンダ及び印刷枠が1回分の印刷動
作を行えば、以後、印刷シリンダの印刷動作は、所望の
回転状態をもたらす回転動作となり、印刷枠の印刷動作
は、所望の移動状態をもたらす移動動作となる。
【0009】請求項3の発明では、請求項1において、
前記第1の補正手段は、前記印刷シリンダの回転に応じ
て逐次検出される前記印刷シリンダの検出回転量に基づ
いて、前記第1の電動モータの回転状態をその回転中に
逐次補正し、前記第2の補正手段は、前記印刷枠の移動
に応じて逐次検出される前記印刷枠の検出移動量に基づ
いて、前記第2の電動モータの回転状態をその回転中に
逐次補正するようにした。
【0010】第1の補正手段は、印刷シリンダの回転中
に印刷シリンダの検出回転量を設定回転量に収束させる
ように第1の電動モータの回転状態を補正する。第2の
補正手段は、印刷枠の移動中に印刷枠の検出移動量を設
定移動量に収束させるように第2の電動モータの回転状
態を補正する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0012】図1に示すように、シリンダ型スクリーン
印刷機は、自動供給装置11と搬送部12と印刷部13
と排出部14とから構成されている。自動供給装置11
は、搬送部12を構成する搬送ベルト121上に被印刷
物P(例えば紙)を供給する。搬送ベルト121は、自
動供給装置11から供給された被印刷物Pを印刷部13
側へ搬送する。
【0013】印刷部13は、印刷シリンダ15と、印刷
シリンダ15の上方に配設された印刷枠16と、印刷枠
16の内側に付属して張られた印刷スクリーン161
と、印刷スクリーン161の上方に配設されたスキージ
17と、印刷スクリーン161の上方に配設されたドク
タ18とを備えている。
【0014】印刷シリンダ15は、回転可能に支持され
た軸151に止着されており、軸151を中心にして回
転可能である。印刷シリンダ15は、第1の電動モータ
19から駆動力を得る。第1の電動モータ19の回転駆
動力は、駆動プーリ191、第1の無端状ベルト20、
軸151に止着された被動ローラ21及び軸151を介
して印刷シリンダ15に伝達される。駆動プーリ19
1、第1の無端状ベルト20、被動ローラ21及び軸1
51は、第1の電動モータ19の駆動力を印刷シリンダ
15に伝達するための第1の駆動力伝達系を構成する。
【0015】印刷枠16は、図示しない支持機構によっ
て水平方向へ往復動可能に支持されている。印刷枠16
は、第2の無端状ベルト22の水平部221に連結され
ている。第2の無端状ベルト22は、ガイドプーリ24
1,242及びガイドローラ243,244によって走
行案内される。印刷枠16は、第2の電動モータ23か
ら駆動力を得る。第2の電動モータ23の回転駆動力
は、駆動プーリ231及び第2の無端状ベルト22を介
して印刷枠16に伝達される。駆動プーリ231及び第
2の無端状ベルト22は、第2の電動モータ23の駆動
力を印刷枠16に伝達するための第2の駆動力伝達系を
構成する。
【0016】第1の電動モータ19にはロータリエンコ
ーダ192が内蔵されており、第2の電動モータ23に
はロータリエンコーダ232が内蔵されている。ロータ
リエンコーダ192は、第1の電動モータ19の回転角
度を検出し、ロータリエンコーダ232は、第2の電動
モータ23の回転角度を検出する。印刷シリンダ15の
回転位置は、ロータリエンコーダ26によって検出され
る。印刷枠16の移動位置は、リニアスケールセンサ2
7によって検出される。ロータリエンコーダ26は、印
刷シリンダ15の回転量を検出するための回転量検出手
段となる。リニアスケールセンサ27は、印刷枠16の
移動量を検出するための移動量検出手段となる。
【0017】図2に示すように、第1の電動モータ19
は、駆動回路28を介して制御装置30の制御を受け、
第2の電動モータ23は、駆動回路29を介して制御装
置30の制御を受ける。制御装置30は、同期制御手段
31と、第1の補正手段32と、第2の補正手段33と
からなる。同期制御手段31は、予め設定された設定回
転速度情報Mo1,Mo2を記憶している。図3(a)
に示す曲線Mo1は、設定回転速度情報Mo1を表し、
曲線Mo2は、設定回転速度情報Mo2を表す。
【0018】第1の補正手段32は、回転回数判定手段
34と、第1の補正量演算手段35と、第1の補正量記
憶手段36と、第1の補正制御手段37とからなる。第
1の電動モータ19のロータリエンコーダ192によっ
て得られる回転角度検出情報は、回転回数判定手段34
及び第1の補正量演算手段35へ送られる。ロータリエ
ンコーダ26によって得られる回転位置検出情報は、第
1の補正量演算手段35へ送られる。回転回数判定手段
34は、ロータリエンコーダ192から得られる回転角
度検出情報に基づいて第1の電動モータ19の回転回数
を判定する。第1の補正量演算手段35は、ロータリエ
ンコーダ192から得られる回転角度検出情報と、ロー
タリエンコーダ26によって得られる回転位置検出情報
とに基づいて補正量演算を行う。第1の補正量記憶手段
36は、第1の補正量演算手段35によって演算された
補正量を記憶する。第1の補正制御手段37は、同期制
御手段31から出力される設定回転速度情報Mo1と、
第1の補正量記憶手段36に記憶されている補正量とに
基づいて、補正速度情報を生成する。
【0019】第2の補正手段33は、往復回数判定手段
38と、第2の補正量演算手段39と、第2の補正量記
憶手段40と、第2の補正制御手段41とからなる。第
2の電動モータ23のロータリエンコーダ232によっ
て得られる回転角度検出情報は、往復回数判定手段38
及び第2の補正量演算手段39へ送られる。リニアスケ
ールセンサ27によって得られる移動位置検出情報は、
第2の補正量演算手段39へ送られる。往復回数判定手
段38は、ロータリエンコーダ232から得られる回転
角度検出情報に基づいて第2の電動モータ23の往復回
数を判定する。第2の補正量演算手段39は、ロータリ
エンコーダ232から得られる回転角度検出情報と、リ
ニアスケールセンサ27によって得られる移動位置検出
情報とに基づいて補正量演算を行う。第2の補正量記憶
手段40は、第2の補正量演算手段39によって演算さ
れた補正量を記憶する。第2の補正制御手段41は、同
期制御手段31から出力される設定回転速度情報Mo2
と、補正量記憶手段40に記憶されている補正量とに基
づいて、補正速度情報を生成する。
【0020】同期制御手段31は、第1の電動モータ1
9と第2の電動モータ23とを同期して駆動するための
手段である。第1の補正手段32は、第1の電動モータ
19に対する同期制御手段31の同期制御を補正し、第
2の補正手段33は、第2の電動モータ23に対する同
期制御手段31の同期制御を補正する。
【0021】次に、シリンダ型スクリーン印刷機の作用
を説明する。自動供給装置11が第1番目の被印刷物P
を搬送部12へ供給し、搬送部12が第1番目の被印刷
物Pを印刷部13側へ搬送したとする。搬送部12から
印刷部13側へ搬送された被印刷物Pは、印刷シリンダ
15上の把持機構25により把持される。次いで、スキ
ージ17が図示しない昇降機構の作動によって印刷スク
リーン161上に押接される。そして、同期制御手段3
1は、第1の電動モータ19に対する制御速度情報とし
て設定回転速度情報Mo1を第1の補正制御手段37を
介して駆動回路28に出力する。同時に、同期制御手段
31は、第2の電動モータ23に対する制御速度情報と
して設定回転速度情報Mo2を第2の補正制御手段41
を介して駆動回路29に出力する。駆動回路28は、図
3(a)に曲線Mo1で示す速度状態(即ち、回転状
態)をもたらすように第1の電動モータ19を駆動す
る。駆動回路29は、図3(b)に曲線Mo2で示す速
度状態(即ち、回転状態)をもたらすように第2の電動
モータ23を駆動する。従って、第1の電動モータ19
と第2の電動モータ23とは、曲線Mo1,Mo2で示
す同期状態で回転する。
【0022】把持機構25の把持作用によって第1番目
の被印刷物Pを支持した印刷シリンダ15は、第1の電
動モータ19の正転作動によって図1の矢印Rの方向に
回転する。印刷枠16は、第2の電動モータ23の正転
作動によって図1の矢印Qの方向に水平移動する。これ
により第1番目の被印刷物Pに対して印刷が行われる。
印刷をされた第1番目の被印刷物Pは、把持機構25の
把持作用から解放されて排出部14へと排出される。そ
の後、第1の電動モータ19及び第2の電動モータ2
3、印刷シリンダ15及び印刷枠16が印刷開始前の初
期位置に復帰する。
【0023】ロータリエンコーダ26は、印刷時におけ
る印刷シリンダ15の回転位置を検出している。ロータ
リエンコーダ26によって得られた回転位置検出情報
は、回転回数判定手段34及び第1の補正量演算手段3
5へ送られる。第1の電動モータ19が第1回目の1回
転を完了すると、回転回数判定手段34は、第1の補正
量演算手段35に対して補正量演算指示信号を出力す
る。第1の補正量演算手段35は、補正量演算指示信号
の入力に応答して、ロータリエンコーダ192から得ら
れる回転角度検出情報と、ロータリエンコーダ26によ
って得られる回転位置検出情報とに基づいて補正量演算
を行う。第1の補正量演算手段35は、演算した補正量
を補正量記憶手段36に記憶させる。
【0024】図3(a)の曲線Sxは、実際に検出され
た印刷シリンダ15の検出回転速度情報Sxを表す一例
である。曲線Sxで示す印刷シリンダ15の回転状態
は、例えば印刷開始時にスキージ17が印刷スクリーン
161上に押接されたときに生じる。図3(a)の曲線
Soは、第1の電動モータ19の設定回転速度情報Mo
1に対応した印刷シリンダ15の設定回転速度情報So
を表す。設定回転速度情報Soは、第1の電動モータ1
9の設定回転速度情報Mo1に完全同期した理想的な印
刷シリンダ15の回転状態をもたらすものである。即
ち、第1の電動モータ19が設定回転速度情報Mo1の
通りに回転し、かつ第1の電動モータ19と印刷シリン
ダ15とが完全同期している状態では、印刷シリンダ1
5は、設定回転速度情報Mo1の通りの回転状態とな
る。
【0025】第1の補正量演算手段35は、ロータリエ
ンコーダ192から得られる回転角度検出情報に基づい
て、設定回転速度情報Soを把握する。又、第1の補正
量演算手段35は、ロータリエンコーダ26から得られ
る回転角度検出情報に基づいて、検出回転速度情報Sx
を演算する。第1の補正量演算手段35における補正量
演算は、検出回転速度情報Sxと設定回転速度情報So
との間における速度差を演算することである。
【0026】リニアスケールセンサ27は、印刷時にお
ける印刷枠16の移動位置を検出しており、リニアスケ
ールセンサ27によって得られた移動位置検出情報は、
往復回数判定手段38及び第2の補正量演算手段39へ
送られる。第2の電動モータ23が第1回目の往復回転
を完了すると、往復回数判定手段38は、第2の補正量
演算手段39に対して補正量演算指示信号を出力する。
第2の補正量演算手段39は、補正量演算指示信号の入
力に応答して、ロータリエンコーダ232から得られる
回転角度検出情報と、リニアスケールセンサ27によっ
て得られる移動位置検出情報とに基づいて補正量演算を
行う。第1の補正量演算手段35は、演算した補正量を
補正量記憶手段36に記憶させる。
【0027】図3(b)の曲線Wxは、実際に検出され
た印刷枠16の検出移動速度情報Wxを表す一例であ
る。曲線Wxで示す印刷枠16の移動状態は、例えば印
刷スクリーン161に対するスキージ17の摺接抵抗に
よって生じる。図3(b)の曲線Woは、第2の電動モ
ータ23の設定回転速度情報Mo2に対応した印刷枠1
6の設定移動速度情報Woを表す。設定移動速度情報W
oは、第2の電動モータ23の設定回転速度情報Mo2
に完全同期した理想的な印刷枠16の回転状態をもたら
すものである。即ち、第2の電動モータ23が設定回転
速度情報Mo2の通りに回転し、かつ第2の電動モータ
23と印刷枠16とが完全同期している状態では、印刷
枠16は、設定回転速度情報Mo2の通りの回転状態と
なる。
【0028】第2の補正量演算手段39は、ロータリエ
ンコーダ232から得られる回転角度検出情報に基づい
て、設定移動速度情報Woを把握する。又、第2の補正
量演算手段39は、リニアスケールセンサ27から得ら
れる移動位置検出情報に基づいて、検出移動速度情報W
xを演算する。第2の補正量演算手段39における補正
量演算は、検出移動速度情報Wxと設定移動速度情報W
oとの間における速度差を演算することである。
【0029】第1の補正制御手段37は、第1の補正量
記憶手段36に記憶されている補正量(即ち、検出回転
速度情報Sxと設定回転速度情報Soとの間における速
度差)を用いて、第2回目以降の印刷時における設定回
転速度情報Mo1を補正する。この補正は、検出回転速
度情報Sxを設定回転速度情報Soに一致させるように
行われる。図3(a)の曲線Me1は、検出回転速度情
報Sxに対応して第1の補正制御手段37で設定回転速
度情報Mo1を補正した補正回転速度情報Me1の一例
である。
【0030】第2の補正制御手段41は、第2の補正量
記憶手段40に記憶されている補正量(即ち、検出移動
速度情報Wxと設定移動速度情報Woとの間における速
度差)を用いて、第2回目以降の印刷時における設定回
転速度情報Mo2を補正する。この補正は、検出移動速
度情報Wxを設定移動速度情報Woに一致させるように
行われる。図3(b)の曲線Me2は、検出移動速度情
報Wxに対応して第2の補正制御手段41で設定回転速
度情報Mo2を補正した補正回転速度情報Me2の一例
である。
【0031】第2回目以降の印刷時においては、第1の
補正制御手段37は、第1の補正量記憶手段36に記憶
されている補正量を用いて、設定回転速度情報Mo1を
補正する。そして、第1の補正制御手段37は、第1の
電動モータ19に対する制御速度情報として生成した補
正回転速度情報Me1を駆動回路28に出力して第1の
電動モータ19の回転速度を制御する。同様に、第2回
目以降の印刷時においては、第2の補正制御手段41
は、第2の補正量記憶手段40に記憶されている補正量
を用いて、設定回転速度情報Mo2を補正する。そし
て、第2の補正制御手段41は、第2の電動モータ23
に対する制御速度情報として生成した補正回転速度情報
Me2を駆動回路29に出力して第2の電動モータ23
の回転速度を制御する。
【0032】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1−1)図3(a)における曲線Koは、設定回転速
度情報Soに対応した印刷シリンダ15の回転量(以
下、設定回転量Koと記す)を表す。曲線Kxは、検出
回転速度情報Sxに対応した印刷シリンダ15の回転量
(以下、検出回転量Kxと記す)を表す。第1の補正制
御手段37は、第2回目以降の印刷時においては、検出
回転速度情報Sxを設定回転速度情報Soに一致させる
ように設定回転速度情報Mo1を補正する。即ち、第1
の補正制御手段37は、被印刷物Pに印刷するための印
刷シリンダ15の1ストローク分の回転量に達するまで
の印刷シリンダ15の検出回転量Kxに基づいて、以後
の印刷シリンダ15の前記1ストローク分に対応する第
1の電動モータ19の回転状態を補正する。従って、第
1の補正制御手段37による補正は、印刷シリンダ15
の検出回転量Kxを設定回転量Koに一致させる。その
結果、印刷シリンダ15は、図3(a)に曲線So,K
oで示す所望の回転状態をもたらすように回転する。
【0033】図3(b)における曲線Loは、設定移動
速度情報Woに対応した印刷枠16の移動量(以下、設
定移動量Loと記す)を表す。曲線Lxは、検出移動速
度情報Wxに対応した印刷枠16の移動量(以下、検出
移動量Lxと記す)を表す。第2の補正制御手段41
は、第2回目以降の印刷時においては、検出移動速度情
報Wxを設定移動速度情報Woに一致させるように設定
回転速度情報Mo2を補正する。即ち、第2の補正制御
手段41は、被印刷物Pに印刷するための印刷枠16の
1ストローク分の移動量に達するまでの印刷枠16の検
出移動量Lxに基づいて、以後の印刷枠16の前記1ス
トローク分に対応する第2の電動モータ23の回転状態
を補正する。従って、第2の補正制御手段41による補
正は、印刷枠16の検出移動量Lxを設定移動量Loに
一致させる。その結果、印刷枠16は、図3(b)に曲
線Wo,Loで示す所望の移動状態をもたらすように移
動する。
【0034】曲線So,Koで示す印刷シリンダ15の
回転状態と、曲線Wo,Loで示す印刷枠16の移動状
態とは、完全同期している。従って、第2回目以降の印
刷では、印刷シリンダ15と印刷枠16との同期精度が
非常に高くなり、良好な印刷が行われる。
【0035】(1−2)特開平7−81033号公報に
開示されるシリンダ型スクリーン印刷機では、印刷枠と
印刷シリンダとが実際に同期しているか否かを把握する
には、被印刷物に実際に印刷した結果を見てから判断し
なければならない。そのため、試し印刷を行い、印刷枠
と印刷シリンダとの同期精度が低い場合には、印刷シリ
ンダの速度制御や印刷枠の速度制御を人手によって変更
調整しなければならないという面倒な作業手順が必要と
なる。
【0036】本実施の形態では、第1回目の印刷は、良
好な印刷をもたらすための試し印刷になるが、この試し
印刷の後においては印刷シリンダ15の速度制御や印刷
枠16の速度制御の変更調整は、自動的に行われる。従
って、試し印刷の後において人手によって行われていた
速度制御の変更調整が不要となる。
【0037】(1−3)印刷枠16の移動位置は、リニ
アスケールセンサ27によって検出される。印刷枠16
の移動位置を直接検出するリニアスケールセンサ27
は、印刷枠16の移動量を高い精度で検出するための移
動量検出手段として最適である。
【0038】次に、図4の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が用い
てある。制御装置30Aを構成する第1の補正手段32
Aは、第1の補正量演算手段35Aと第1の補正制御手
段37Aとから構成されている。制御装置30Aを構成
する第2の補正手段33Aは、第2の補正量演算手段3
9Aと第2の補正制御手段41Aとから構成されてい
る。
【0039】第1の補正量演算手段35Aは、ロータリ
エンコーダ192によって検出される回転角度と、ロー
タリエンコーダ26によって検出される回転位置情報と
を短い時間間隔(例えば、数ms)でサンプリングしてい
る。第2の補正量演算手段39Aは、ロータリエンコー
ダ232によって検出される回転角度と、リニアスケー
ルセンサ27によって検出される移動位置情報とを前記
時間間隔でサンプリングしている。
【0040】第1の補正制御手段37Aは、サンプリン
グされた第1の電動モータ19の回転角度情報と、サン
プリングされた印刷シリンダ15の回転位置情報とに基
づいて、第1の電動モータ19の設定回転速度を補正す
る。即ち、第1の補正制御手段37Aは、印刷シリンダ
15の回転に応じて逐次検出される印刷シリンダ15の
検出回転量に基づいて、第1の電動モータ19の回転状
態(即ち回転速度)をその回転中に逐次フィードバック
補正する。第2の補正制御手段41Aは、サンプリング
された第2の電動モータ23の回転角度情報と、サンプ
リングされた印刷枠16の移動位置情報とに基づいて、
第2の電動モータ23の設定回転速度を補正する。即
ち、第2の補正制御手段41Aは、印刷枠16の移動に
応じて逐次検出される印刷枠16の検出移動量に基づい
て、第2の電動モータ23の回転状態(即ち回転速度)
をその回転中に逐次フィードバック補正する。
【0041】第2の実施の形態においても、印刷シリン
ダ15の速度制御や印刷枠16の速度制御の変更調整が
自動で行われる。しかも、第1番目の被印刷物Pの印刷
の時から印刷シリンダ15と印刷枠16との同期精度が
高く、第1番目の被印刷物Pの印刷の時から良好な印刷
が行われる。
【0042】本発明では以下のような実施の形態も可能
である。 (1)第1の実施の形態において、第1の補正制御手段
37にて生成した補正回転速度情報Me1を第1の補正
制御手段37で記憶しておき、第2回目以降の印刷時に
おける第1の電動モータ19に対する制御速度情報とし
て使用するようにすること。同様に、第2の補正制御手
段41にて生成した補正回転速度情報Me2を第2の補
正制御手段41で記憶しておき、記憶した補正回転速度
情報Me2を第2回目以降の印刷時における第2の電動
モータ23に対する制御速度情報として使用するように
すること。
【0043】(2)第1の実施の形態において、ガイド
プーリ241あるいはガイドプーリ242の回転位置を
ロータリエンコーダで検出し、このロータリエンコーダ
を移動量検出手段とすること。
【0044】(3)第1の実施の形態において、無端状
ベルト22の移動位置をリニアスケールセンサで検出
し、このリニアスケールセンサを移動量検出手段とする
こと。 (4)1つの被印刷物Pに対して印刷を行う毎に補正量
を演算し、次回の印刷の際には、この演算された補正量
を用いて前回の印刷の際に用いられた制御速度情報を補
正するようにすること。
【0045】(5)回転量検出手段によって得られる印
刷シリンダの検出回転量から検出回転速度を演算し、演
算された検出回転速度を印刷シリンダの設定回転速度に
一致させるように、第1の電動モータの回転速度を補正
するようにすること。又、移動量検出手段によって得ら
れる印刷枠の検出移動量から検出移動速度を演算し、演
算された検出移動速度を印刷枠の設定移動速度に一致さ
せるように、第2の電動モータの回転速度を補正するよ
うにすること。
【0046】(6)第1の電動モータ及び第2の電動モ
ータとしてリニアモータを用いること。 (7)第1の実施の形態において、第1の電動モータ1
9を往復回転させ、回転回数判定手段34の代わりに、
第1の電動モータ19の往復回数を判定する往復回数判
定手段を用いること。
【0047】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下に記載する。 〔1〕請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、
前記第1の電動モータと前記第2の電動モータとを同期
して駆動するための同期制御手段を備えており、前記第
1の補正手段は、前記第1の電動モータに対する前記同
期制御手段の同期制御を補正し、前記第2の補正手段
は、前記第2の電動モータに対する前記同期制御手段の
同期制御を補正するシリンダ型スクリーン印刷機。
【0048】〔2〕請求項1乃至請求項3、前記〔1〕
項のいずれか1項において、前記印刷シリンダは、第1
の無端状ベルトを含む第1の動力伝達系を介して前記第
1の電動モータから駆動力を得るシリンダ型スクリーン
印刷機。
【0049】〔3〕請求項1乃至請求項3、前記〔1〕
項、前記〔2〕項のいずれか1項において、前記印刷枠
は、第2の無端状ベルトを含む第2の動力伝達系を介し
て前記第2の電動モータから駆動力を得るシリンダ型ス
クリーン印刷機。
【0050】
【発明の効果】本発明では、印刷枠と印刷シリンダとを
別々の電動モータで駆動するシリンダ型スクリーン印刷
機における印刷品位を向上し得るという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のシリンダ型スクリーン印刷
機の側面図。
【図2】要部側面図と制御ブロック図との組み合わせ
図。
【図3】(a),(b)は、補正制御を説明するための
グラフ。
【図4】第2の実施の形態を示す要部側面図と制御ブロ
ック図との組み合わせ図。
【符号の説明】
15…印刷シリンダ。16…印刷枠。161…印刷スク
リーン。19…第1の電動モータ。23…第2の電動モ
ータ。26…回転量検出手段としてのロータリエンコー
ダ。27…移動量検出手段としてのリニアスケールセン
サ。31…同期制御手段.32,32A…第1の補正手
段。33,33A…第2の補正手段。P…被印刷物。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電動モータによって回転される印刷
    シリンダと、第2の電動モータによって移動される印刷
    枠に付属する印刷スクリーンとの間の被印刷物に印刷を
    行うシリンダ型スクリーン印刷機において、 前記印刷シリンダの回転量を検出するための回転量検出
    手段と、 前記印刷枠の移動量を検出するための移動量検出手段
    と、 前記回転量検出手段によって検出された前記印刷シリン
    ダの検出回転量と、予め設定された前記印刷シリンダの
    設定回転量との差が解消するように、前記第1の電動モ
    ータの回転状態を補正する第1の補正手段と、 前記移動量検出手段によって検出された前記印刷枠の検
    出移動量と、予め設定された前記印刷枠の設定移動量と
    の差が解消するように、前記第2の電動モータの回転状
    態を補正する第2の補正手段とを備えたシリンダ型スク
    リーン印刷機。
  2. 【請求項2】前記第1の補正手段は、前記被印刷物に印
    刷するための前記印刷シリンダの1ストローク分の回転
    量に達するまでの前記印刷シリンダの検出回転量に基づ
    いて、以後の前記印刷シリンダの前記1ストローク分に
    対応する前記第1の電動モータの回転状態を補正し、前
    記第2の補正手段は、前記被印刷物に印刷するための前
    記印刷枠の1ストローク分の移動量に達するまでの前記
    印刷枠の検出移動量に基づいて、以後の前記印刷枠の前
    記1ストローク分に対応する前記第2の電動モータの回
    転状態を補正する請求項1に記載のシリンダ型スクリー
    ン印刷機。
  3. 【請求項3】前記第1の補正手段は、前記印刷シリンダ
    の回転に応じて逐次検出される前記印刷シリンダの検出
    回転量に基づいて、前記第1の電動モータの回転状態を
    その回転中に逐次補正し、前記第2の補正手段は、前記
    印刷枠の移動に応じて逐次検出される前記印刷枠の検出
    移動量に基づいて、前記第2の電動モータの回転状態を
    その回転中に逐次補正する請求項1に記載のシリンダ型
    スクリーン印刷機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007052459A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. スクリーン印刷方法およびそれに用いるスクリーン印刷装置

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WO2007052459A1 (ja) * 2005-10-31 2007-05-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. スクリーン印刷方法およびそれに用いるスクリーン印刷装置

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