JP2003334735A - 工具駆動装置 - Google Patents

工具駆動装置

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JP2003334735A
JP2003334735A JP2002136685A JP2002136685A JP2003334735A JP 2003334735 A JP2003334735 A JP 2003334735A JP 2002136685 A JP2002136685 A JP 2002136685A JP 2002136685 A JP2002136685 A JP 2002136685A JP 2003334735 A JP2003334735 A JP 2003334735A
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JP
Japan
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main shaft
tool
bearing
driving device
shaft
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JP2002136685A
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English (en)
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Mitsuaki Yamaguchi
光明 山口
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NAKANISHI KK
Original Assignee
NAKANISHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転が可能であり、比較的良好な耐久性
を備え、電気が安定的に供給され得る工具駆動装置を提
供する。 【解決手段】 工具駆動装置1は、軸端に工具の装着部
43を有する主軸4が軸受5を介してハウジング2内で
回転可能に支持され、主軸を回転駆動する第1の駆動部
6が主軸に作動連結され、主軸に対してその軸方向に振
動を加える第2の駆動部7が主軸と同軸上に配設されて
いる。軸受は少なくとも一つの転がり軸受25を含み、
この転がり軸受は、通電可能に形成された外輪25aと
内輪25dと転がり部材25cとを備え、外輪は電源へ
電気的に接続され、内輪は第2の駆動部へ電気的に接続
され、電源からの電気は外輪、転がり部材、内輪へと順
次流れて第2の駆動部まで伝導するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研削加工などの工
作機械に使用する工具駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作物の研削加工では、一般的に研削盤
などの工作機械が用いられている。例えば、内円筒面研
削加工の場合、内面研削盤が使用され、その高速回転す
る小径の砥石車で工作物の円筒内周面を削っている。ま
た外円筒面研削加工の場合、外面研削盤が使用され、そ
の大径の砥石車で工作物の円筒外周を削り取っている。
【0003】図3は先行技術として例示する工具駆動装
置10の断面図であり、工具駆動装置10は、軸端に工
具の装着部43を有する主軸4と、主軸4を内部に収納
するハウジング2と、主軸4を支持する軸受5と、主軸
4を回転駆動するために主軸に作動連結された第1の駆
動部6と、主軸4に対してその軸方向に振動を加えるた
めに主軸4と同軸上に配設された第2の駆動部7とを備
えている。ここで、主軸4は、主軸本体41と、主軸本
体41の後部に第2の駆動部7を介在して連接する回転
駆動伝達軸42とを備え、この回転駆動伝達軸42の後
端42bには全周に亘って電極32が取り付けられ、こ
の電極32と第2の駆動部7が回転駆動伝達軸42内を
通して配線されたリード線46で接続されている。第2
の駆動部7は、圧電素子を利用した超音波振動子71に
より構成される。超音波振動子71は、主軸本体41と
回転駆動伝達軸42との間に介装されて、主軸41と同
軸上に配設されている。この超音波振動子71に前述し
たように、回転駆動伝達軸42内を通して配線されたリ
ード線46が接続される。またハウジング2には電源接
続部31が貫通するように形成されており、この電源接
続部31では、ブラシ電極33がハウジング2の内周面
に取り付けられ、ブラシ電極33は電極32に接触する
ように配置されており、ブラシ電極33に接続されたリ
ード線28は図示されない高周波交流電源まで延長して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の工具駆動装
置10において、電極32は回転駆動伝達軸42と伴に
回転する一方で、ブラシ電極33は固定状態で電極32
と接触し、この接触により超音波振動子71は、図示さ
れない高周波交流電源から電気の供給を受けている。こ
のように電極32とブラシ電極33の接触により電気供
給を行なう場合、回転数は毎分6000回程度が限界で
あり、これ以上の高速回転には無理があり、回転数が低
いと砥削効率が悪く時間が掛かるという欠点がある。ま
たブラシ電極33は摩耗による損失が比較的大きいため
交換作業が煩雑であるという欠点もある。
【0005】本発明は上記従来技術の欠点に着目し、こ
れを解決せんとしたものであり、その課題は、高速回転
が可能であり、比較的良好な耐久性を備え、電気が安定
的に供給され得る工具駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、軸端に工具
の装着部を有する主軸が軸受を介してハウジング内で支
持され、前記主軸を回転駆動する第1の駆動部が前記主
軸に作動連結され、前記主軸に対してその軸方向に振動
を加える第2の駆動部が前記主軸と同軸上に配設された
工具駆動装置において、前記軸受は少なくとも一つの転
がり軸受を含み、該転がり軸受は前記ハウジング側から
前記主軸側へ通電可能に形成され、該転がり軸受を介し
て前記第2の駆動部は電源に電気的に接続されたことを
特徴とする工具駆動装置が提供される。この構成によ
り、電源からは、通電可能に形成された転がり軸受を介
して第2の駆動部に電気供給されるので、従来のように
固定側と回転側にそれぞれ設けたブラシ電極と電極とを
接触させて通電させる必要がなく、摩耗による損失を抑
制することができるとともに、電気の安定的な供給と高
速回転が可能になる。また工具駆動装置では、主軸を第
1の駆動部により回転駆動するとともに、この主軸に第
2の駆動部により軸方向に振動を加えることにより、主
軸の軸端に装着された工具を軸方向に振動させながら回
転することができ、工作物に接触する工具の負荷を小さ
くして、工具の性能を維持向上させることができる。
【0007】本発明の工具駆動装置において、前記転が
り軸受は通電可能に形成された外輪と内輪と転がり部材
とを備え、該外輪は電源へ電気的に接続され、該内輪は
前記第2の駆動部へ電気的に接続され、電源からの電気
は外輪、転がり部材、内輪へと順次流れて前記第2の駆
動部まで通電するように構成することができる。この構
成において、転がり部材は常に外輪と内輪とに接触して
回転しているため、電源から外輪に通電し、外輪からは
転がり部材を介して内輪に通電し、さらに、内輪から第
2の駆動部まで通電する。したがって、ブラシ電極の接
触による通電に比べて耐摩耗性能も優れ、高速回転も可
能になった。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0009】図1は本発明の工具駆動装置1を示した断
面図であり、図2は図1を部分的に拡大して示した断面
図である。なお、図1及び図2の実施の形態では、研削
盤などの工作機械に用いる工具駆動装置を例示してい
る。この工具駆動装置1は、ハウジング2と、研削工具
を取り付けられる主軸4と、主軸4を支持する転がり軸
受5と、主軸4を回転駆動する第1の駆動部6と、主軸
4に対してその軸方向に振動を加える第2の駆動部7と
により構成される。
【0010】ハウジング2はその内周面に、転がり軸受
5のための前部軸受固定部21と、第1の駆動部6のた
めの後部軸受固定部22とを備える。前部軸受固定部2
1と後部軸受固定部22との間に電源接続部26が内周
面と外周面との間を貫通して形成されている。この電源
接続部26には、図示されない高周波交流電源に接続さ
れたリード線28と通電軸受25が設けられている。
【0011】主軸4は、主軸本体41と、主軸本体41
の後部に第2の駆動部7を介在して連接する回転駆動伝
達軸42とを備える。主軸本体41は先端側を先細に形
成され、その先端部に研削工具の砥石車を取り付けるた
めの装着部43が設けられている。回転駆動伝達軸42
は中空軸からなり、主軸4側の大径部42aと、第1の
駆動部6に連結される小径部42bとを備える。また小
径部42bの軸端に噛み合いクラッチの一方をなすボス
44が固定され、このボス44に十字形の凹部44aが
小径部42bとピン42cとで固定されている。この小
径部42bにはまた、その中間部に前述した通電軸受2
5が配置されており、この通電軸受25と第2の駆動部
7の超音波振動子71とが回転駆動伝達軸42内を通し
て配線されたリード線46で接続されている。
【0012】次に、図2を参照して、通電軸受25とそ
の周りの構成について説明する。通電軸受25は、外輪
25aと内輪25dと転がり部材25cとを備え、これ
らは全てステンレス鋼などの通電可能な材料から形成さ
れており、転がり部材25cは筒状または球状に形成さ
れたものが使用される。なお、外輪25aと内輪25d
の間には通電性の潤滑剤を注入することが好ましい。ま
たハウジング2の内周面と、回転駆動伝達軸42の小径
部42bの外周面とには、それぞれ管状に形成された絶
縁部材23,45が設けられている。そして、外輪25
aはその外周に導電板25bが固定され、この導電板2
5bを介して絶縁部材23に固定される一方で、内輪2
5dはその内周に導電板25eが固定され、この導電板
25eを介して絶縁部材45に固定されている。これら
の導電板25b,25eにはリード線27,46がそれ
ぞれ接続されており、リード線46は絶縁部材45と回
転駆動伝達軸42の小径部42bに穿設された貫通孔4
8に挿通されている。また図2のように複数の通電軸受
25を設ける場合、隣接する外輪25a同士、内輪25
d同士を絶縁するために、その間に絶縁部材47a,2
4aを配置し、さらに、絶縁部材47b,24bを介し
て軸受固定部材28,29により固定する。以上のよう
に絶縁部材23,24a,24b,45,47a,47
bを通電軸受25の内外周と側方に設け、リード線2
7,46を通電軸受25に接続すれば、電源からの電気
は通電軸受25を介して第2の駆動部7に安定的に供給
することができて、これにより、高速回転が可能で、比
較的良好な耐久性を備える工具駆動装置1が提供され
る。
【0013】第1の駆動部6は外付けの回転駆動源を利
用した回転軸61により構成される。回転軸61はその
一方端に噛み合いクラッチの他方をなす十字形の軸(凸
部)64を備え、他端にプーリ62を備える。ハウジン
グ2の後部軸受固定部22に転がり軸受63が固定さ
れ、この転がり軸受63にこの回転軸61が支持され
る。その一方端の十字形の軸64は、転がり軸受5に支
持された主軸4の回転駆動伝達軸42の軸端に設けられ
たボス44の凹部44aに差し込まれて、これらの係合
により回転軸61が主軸4に直結され、他方端のプーリ
62と、外部に配置された図示されないモータ駆動ユニ
ットの出力軸に取り付けられたプーリとの間にベルトを
巻き掛けられて、外部の回転駆動源に作動連結される。
【0014】第2の駆動部7は、圧電素子を利用した超
音波振動子71により構成される。超音波振動子71
は、主軸本体41と回転駆動伝達軸42との間に介装さ
れて、主軸41と同軸上に配設されている。この超音波
振動子71に前述したように、回転駆動伝達軸42内を
通して配線されたリード線46が接続される。
【0015】このように構成された工具駆動装置1は、
主軸4が転がり軸受5により回転可能に支持されて、第
1の駆動部6により回転駆動され、第2の駆動部7によ
り主軸4に微小振動が加えられる。すなわち、第1の駆
動部6が作動され、図示されない外部のモータ駆動ユニ
ットの動力がベルト、プーリにより伝達されて回転軸6
1が回転駆動され、この回転軸61に直結された主軸4
が回転される。同時に、第2の駆動部7には通電軸受2
5を介して高周波交流電圧が印加され、超音波振動子7
1が軸方向に伸縮して、微小振動を発生し、この振動が
主軸4に加えられる。このとき、主軸4と回転軸61が
十字形の凹部44aを有するボス44と十字形の軸64
を用いた噛み合いクラッチにより連結されているので、
主軸4が回転軸61に確実に係合されて円滑に回転され
るとともに、主軸4の軸方向の移動が許容されて主軸4
が円滑に振動する。このようにして主軸4は軸方向に振
動しながら、回転される。これにより主軸4の先端に取
り付けられた図示されない砥石車は軸方向に振動しなが
ら回転駆動されて、工作物に接触する。この砥石車の振
動により、砥石車に受ける負荷が断続され、砥石車と工
作面との間の研削抵抗を小さくすることが可能になる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、通電可能に形成された
転がり軸受を電極として機能させ、この転がり軸受を介
して電源から第2の駆動部まで安定的に電気が供給され
るので、従来のブラシ電極を用いたものに比べて、摩耗
による電極部分の損失を抑制することができるととも
に、更なる高速回転が可能になる。したがって、主軸を
第1の駆動部により高速で回転駆動するとともに、この
主軸に第2の駆動部により軸方向に振動を加えることに
より、主軸の軸端に装着した工具を軸方向に振動させな
がら回転させても、電極部分の摩耗による部品取り換え
の手間を少なくできるため、工具の性能を十分に引き出
し、工作物に対する加工効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工具駆動装置を示した断面図である。
【図2】図1を部分的に拡大して示した断面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 工具駆動装置 2 ハウジング 25 通電軸受 25a 外輪 25c 転がり部材 25d 内輪 26 電源接続部 4 主軸 43 工具の装着部 5 転がり軸受 6 第1の駆動部 63 転がり軸受 7 第2の駆動部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸端に工具の装着部を有する主軸が軸受
    を介してハウジング内で回転可能に支持され、前記主軸
    を回転駆動する第1の駆動部が前記主軸に作動連結さ
    れ、前記主軸に対してその軸方向に振動を加える第2の
    駆動部が前記主軸と同軸上に配設された工具駆動装置に
    おいて、前記軸受は少なくとも一つの転がり軸受を含
    み、該転がり軸受は前記ハウジング側から前記主軸側へ
    通電可能に形成され、該転がり軸受を介して前記第2の
    駆動部は電源に電気的に接続されたことを特徴とする工
    具駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記転がり軸受は通電可能に形成された
    外輪と内輪と転がり部材とを備え、該外輪は電源へ電気
    的に接続され、該内輪は前記第2の駆動部へ電気的に接
    続され、電源からの電気は外輪、転がり部材、内輪へと
    順次流れて前記第2の駆動部まで伝導するように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の工具駆動装置。
JP2002136685A 2002-05-13 2002-05-13 工具駆動装置 Pending JP2003334735A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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