JP2003334721A - 鋸 刃 - Google Patents
鋸 刃Info
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- JP2003334721A JP2003334721A JP2002140630A JP2002140630A JP2003334721A JP 2003334721 A JP2003334721 A JP 2003334721A JP 2002140630 A JP2002140630 A JP 2002140630A JP 2002140630 A JP2002140630 A JP 2002140630A JP 2003334721 A JP2003334721 A JP 2003334721A
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- saw blade
- tooth
- cutting
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Abstract
にくい鋸刃を提供する。 【解決手段】 鋸刃1は、鋸刃1を構成する切れ歯3の
歯先Eから歯底方向に伸びる第一スクイ面5と、この第
一スクイ面5に連結部Sを介して連続する第二スクイ面
7とを有する。第二スクイ面7の前記連結部Sからの伸
びだし部分は、連結部Sから鋸背方向に下げた仮想垂線
Qよりも鋸刃1の切削走行方向と反対方向に伸ばして前
記切れ歯3に対して切削走行方向前方の切れ歯9の逃げ
面11から延長されるガレット12の稜線13の曲線に
連結されている。切り屑Cは第二スクイ面7には接触し
なくなるので、切り屑Cがガレット13に付着しにくく
なり、切り屑Cはワイヤブラシなどで容易に除去でき
る。
Description
て被削材を切断する帯鋸刃、丸鋸、ハクソーのごとき鋸
刃に関し、さらに詳細には、鋸刃の切れ歯である歯部の
形状、特にスクイ面の形状を改良した鋸刃に関する。
スを切断する装置として、帯鋸盤が使用されている。こ
の帯鋸盤に使用される帯鋸刃の歯部は、スクイ面、2番
面(逃げ面)、歯高、スクイ角、歯角、2番角(逃げ
角)、ガレット形状、歯先形状、帯幅、帯厚、ピッチ、
付け刃量、ビード位置、ガレット面積などにより構成さ
れており、切削に対しては、切り込み量、切削条件(鋸
速、切削率)、材料径、材料径間の歯数などの要素があ
る。
音などに対応するために各歯のピッチが不等ピッチにさ
れたり、切削効率をあげるために、アサリのパターンが
ワークピースに合わせてレーカーセット、ウェーブセッ
トあるいはストレートセットなどの種々のパターンに設
定されたりしている。
対応すべく、鋸刃における鋸歯の高低差、アサリ振出量
を変えるなどの鋸刃も開発されている。
適な配置を行ったものや、帯鋸刃の長手方向に波状の加
工をおこなったものなど、市場ニーズに合わせた様々な
鋸刃が開発されている。
ず切削工具全体に言えることであるが、ワークピースを
切断する時に発生する切り屑を除去することは、鋸刃を
含む切削工具にとって最も重要な問題である。例えば、
帯鋸盤では帯鋸刃の刃先に付着した切り屑をワイヤーブ
ラシ等で強制的に叩き落として除去されている。
においては、切り屑Cが連続して生成するようなワーク
ピースを鋸刃101で切断すると、切り屑Cは切れ歯1
03の歯先Eからスクイ面105に沿って流れ、更に切
れ歯103のガレット109を形成する稜線107に沿
って流れる。
切り屑Cとスクイ面105との間の摩擦熱が増大し、切
り屑Cがスクイ面105に付着しやすくなる。帯鋸刃1
01の場合はガレット109の稜線107が設けられて
いるので、高速切削条件になると、スクイ面105から
歯底にかけて切り屑Cが強固に付着する。このような高
速切削条件においては、前述した帯鋸盤におけるワイヤ
ブラシを用いてもガレット109の稜線107に付着し
た切り屑Cが完全には除去することができないという問
題点があった。
されたもので、その目的は、切削時に発生する切り屑が
ガレットに付着しにくい鋸刃を提供することにある。
に請求項1によるこの発明の鋸刃は、鋸刃を構成する切
れ歯の歯先から歯底方向に伸びる第一スクイ面と、この
第一スクイ面に連結部を介して連続する第二スクイ面と
を有し、前記第二スクイ面の前記連結部からの伸びだし
部分を、前記連結部から鋸背方向に下げた仮想垂線より
も鋸刃の切削走行方向と反対方向に伸ばして前記切れ歯
に対して切削走行方向前方の切れ歯の逃げ面から延長さ
れるガレットの曲線に連結し、前記第一スクイ面が切れ
歯の歯先から伸びる方向に少なくとも1つの直線あるい
は曲線、または少なくとも1つの直線と曲線から構成さ
れ、前記第二スクイ面が前記第一スクイ面との前記連結
部から伸びる方向に少なくとも1つの直線あるいは曲
線、または少なくとも1つの直線と曲線から構成されて
いることを特徴とするものである。
一スクイ面に沿って移動するが、第二スクイ面には接触
しなくなるので、切り屑がガレットに付着しにくくな
り、切り屑はワイヤブラシなどで容易に除去される。そ
の結果、鋸刃に切り屑が付着したまま再度切削を行って
しまうことが防止される。また、ガレットの目詰まりに
よる歯欠けが防止されるので、従来の鋸刃よりも工具寿
命の長い経済的な鋸刃となる。
1記載の鋸刃において、前記切れ歯の歯先から連続する
逃げ面に、この逃げ面を延長した仮想線よりも歯先側に
突出する歯先補強部を設けてなることを特徴とするもの
である。
い鋸刃の場合、第二スクイ面の最もえぐれた部分と逃げ
面までの距離が小さくなるので、切れ歯は強度的に弱く
なるが、歯先補強部が付加される鋸刃では、第二スクイ
面の最もえぐれた部分と逃げ面までの距離が大きくなる
ので、第二スクイ面のえぐれた部分が補強されて切れ歯
の強度アップになる。
2記載の鋸刃において、前記歯先補強部が、第一スクイ
面と第二スクイ面の連結部を起点として鋸背面に平行な
仮想線よりも歯先側に位置していることを特徴とするも
のである。
面の最もえぐれた部分の強度アップが図られるだけでな
く、歯先近傍の強度アップも図られる。
1〜3のいずれか一つに記載の鋸刃において、前記第一
スクイ面が、歯先から第二スクイ面との連結部までの鋸
刃の背面に垂直な長さを0.5mm以上としていること
を特徴とするものである。
面と第二スクイ面の連結部までの鋸背方向の直線距離
は、切り屑の付着だけを考慮するとできる限り小さい方
がよいが、0.5mm以上あれば歯先の強度的な側面も
確保される。
1〜4のいずれか一つに記載の鋸刃において、前記鋸刃
が、高硬度の合金鋼からなる切れ歯の刃材と、強靱性合
金鋼からなる胴材と、から構成されるバイメタル鋸刃で
あることを特徴とするものである。
鋸刃などのようなあらゆる鋸刃に実施適応可能である。
いて図面を参照して説明する。
わる鋸刃1は、鋸刃1を構成する切れ歯3の歯先Eから
歯底方向に向けて伸びるポジティブな第一スクイ面5が
1つの直線で構成されており、この第一スクイ面5から
連続する第二スクイ面7が円孤状に設けられている。こ
の第二スクイ面7の伸びだし方向は、第一スクイ面5と
第二スクイ面7との連結部Sから鋸刃1の背面方向(換
言すれば鋸背方向)に下げた仮想垂線Qよりも鋸刃1の
切削走行方向とは反対方向に伸びている。さらに、上記
の円弧状の第二スクイ面7は上記の切れ歯3に対して切
削走行方向前方の切れ歯9の逃げ面11から延長される
ガレット12の稜線13の曲線に連結されている。
スクイ面5に沿って発生する切り屑Cと第二スクイ面7
との間に隙間Gができるので、切り屑Cがガレット12
の稜線13に付着しにくくなる。このような状態で切れ
歯3がワークピースを切削後にワークピースから出て走
行した切れ歯3の歯先Eは、例えば帯鋸盤に備えられて
いるワイヤブラシなどのブラシ工具を使用してブラッシ
ングすれば、ガレット12の内の切り屑Cは容易に叩き
落とされて除去される。
5と第二スクイ面7の連結部Sまでの鋸背方向の直線距
離Lは、切り屑Cの付着のみを考慮すればできる限り小
さい方がよいが、歯先Eの強度的な側面を考慮すれば
0.5mm以上あることが好ましい。
わる鋸刃15は、基本的には図1の第1の実施の形態の
鋸刃1とほぼ同様であるので、異なる部分のみを説明す
る。
二スクイ面7とからなるスクイ面形状に加えて、歯先補
強部Wが切れ歯3の歯先Eから連続する逃げ面17に、
この逃げ面17を延長した仮想線Rよりも歯先Eの側に
突出するように設けられている。
刃1の場合、第二スクイ面7の最もえぐれた部分と逃げ
面17までの距離Aが小さくなるので、切れ歯3は強度
的に弱くなる。しかし、鋸刃15では歯先補強部Wが付
加されることにより、第二スクイ面7の最もえぐれた部
分と歯先補強部Wを設けたことによって生じた第二の逃
げ面16までの距離Bが上記の距離Aより大きくなる
(B>A)ので、第二スクイ面7のえぐれた部分が補強
されて切れ歯3の強度アップになる。
7の最もえぐれた部分の強度アップを図るだけでなく、
歯先Eの近傍の強度アップを図るようにするためには、
歯先補強部Wが第一スクイ面5と第二スクイ面7の連結
部Sを起点とした鋸刃15の背面(鋸背面)に平行な仮
想線Tよりも歯先Eの側に位置せしめることが重要であ
る。例えば、図2においては上記の歯先補強部Wは仮想
線Tよりも距離Pだけ歯先Eの側に位置している。
用は、前述した第1の実施の形態の鋸刃1が切り屑Cに
対する作用とほぼ同様であるので説明は省略する。
わる鋸刃19は、基本的には図1の第1の実施の形態の
鋸刃1の第一スクイ面5の形状が変更されたもので、他
は鋸刃1とほぼ同様である。
歯先Eから鋸背方向に向けて直線部S1で始まり、円弧
R1へと連続している。なお、鋸刃19の切り屑に対す
る作用は、前述した第1の実施の形態の鋸刃1の切り屑
Cに対する作用とほぼ同様である。
わる鋸刃21は、基本的には図1の第1の実施の形態の
鋸刃1の第一スクイ面5の形状および逃げ面17の形状
が変更されたもので、他は鋸刃1とほぼ同様である。
先Eから鋸背方向に向けて円弧R2で始まり、直線部S
2へと連続している。また、切れ歯3の逃げ面17が歯
先Eから円孤R3で始まり、直線部S3へと連続するよ
うに変更されたものである。なお、鋸刃21の切り屑に
対する作用は、前述した第1の実施の形態の鋸刃1の切
り屑Cに対する作用とほぼ同様である。
わる鋸刃23は、基本的には図2の第2の実施の形態の
鋸刃15の第二スクイ面7が第一スクイ面5と第二スク
イ面7の連結部Sから直線部S4で始まるように変更さ
れたものである。また、逃げ面17に設けた歯先補強部
Wは、図2の鋸刃15の歯先補強部Wの角部が円孤状に
変更されている。このように歯先Eを補強する目的が達
成できれば適宜変更しても構わない。なお、鋸刃23の
切り屑に対する作用は、前述した第1の実施の形態の鋸
刃1の切り屑Cに対する作用とほぼ同様である。
わる鋸刃25は、第二スクイ面7が図示されているよう
に波状に形成されても切り屑に対して同等の効果が得ら
れる。
クイ面5が切れ歯3の歯先Eから伸びる方向に少なくと
も1つの直線又は曲線から構成され、第二スクイ面7が
第一スクイ面5との連結部Sから連続して伸びる方向に
少なくとも1つの直線又は曲線から構成されており、第
一スクイ面5、第二スクイ面7、逃げ面17の形状はそ
れぞれ適宜変更できる。したがって、前述した第1〜第
6の実施の形態の第一スクイ面5及び第二スクイ面7の
形状と逃げ面17の形状は適宜組み合わせしても構わな
い。あるいは他の形状に変更されても構わない。
高速度工具鋼あるいは超硬合金鋼などの高硬度の合金鋼
から構成され、胴材がバネ鋼等の強靱性合金鋼から構成
されるバイメタル鋸刃等のあらゆる鋸刃に実施適応可能
である。
屑Cが接触しなくなるので、切り屑Cがガレット13に
付着しにくくなり、切り屑Cはワイヤブラシなどで容易
に除去される。その結果として、鋸刃に切り屑Cを付着
したまま再度切削が行われてしまうという事態を避けら
れる。また、ガレット12の目詰まりによる歯欠けが防
止されるので、従来の鋸刃よりも工具寿命の長い経済的
な鋸刃となる。
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、歯先で
切削された切り屑は第一スクイ面に沿って移動するが、
第二スクイ面には接触しなくなるので、切り屑がガレッ
トに付着しにくくなり、切り屑がワイヤブラシなどで容
易に除去できる。したがって、鋸刃に切り屑が付着した
まま再度切削が行われてしまうことを防止でき、ガレッ
トの目詰まりによる歯欠けを防止できるので、従来の鋸
刃よりも工具寿命の長い経済的な鋸刃を提供できる。
けていないと、第二スクイ面の最もえぐれた部分と逃げ
面までの距離が小さくなるので、切れ歯が強度的に弱く
なるが、鋸刃に歯先補強部を付加することにより、第二
スクイ面の最もえぐれた部分と逃げ面までの距離を大き
くできるので、第二スクイ面のえぐれた部分を補強して
切れ歯の強度アップを図ることができる。
り第二スクイ面の最もえぐれた部分の強度アップを図る
ことができるだけでなく、歯先近傍の強度アップも図る
ことができる。
ら第一スクイ面と第二スクイ面の連結部までの鋸背方向
の直線距離が0.5mm以上あれば、歯先の強度的な側
面を確保できる。
などのようなあらゆる鋸刃に実施適応できる。
れ歯の部分的な側面図である。
れ歯の部分的な側面図である。
れ歯の部分的な側面図である。
れ歯の部分的な側面図である。
れ歯の部分的な側面図である。
れ歯の部分的な側面図である。
ある。
施の形態の) 17 逃げ面 C 切り屑 E 歯先 G 隙間 Q 仮想垂線 R 仮想線 R1,R2,R3 円弧 S 連結部 S1,S2,S3,S4 直線部 T 仮想線 W 歯先補強部
Claims (5)
- 【請求項1】 鋸刃を構成する切れ歯の歯先から歯底方
向に伸びる第一スクイ面と、この第一スクイ面に連結部
を介して連続する第二スクイ面とを有し、 前記第二スクイ面の前記連結部からの伸びだし部分を、
前記連結部から鋸背方向に下げた仮想垂線よりも鋸刃の
切削走行方向と反対方向に伸ばして前記切れ歯に対して
切削走行方向前方の切れ歯の逃げ面から延長されるガレ
ットの曲線に連結し、前記第一スクイ面が切れ歯の歯先
から伸びる方向に少なくとも1つの直線あるいは曲線、
または少なくとも1つの直線と曲線から構成され、前記
第二スクイ面が前記第一スクイ面との前記連結部から伸
びる方向に少なくとも1つの直線あるいは曲線、または
少なくとも1つの直線と曲線から構成されていることを
特徴とする鋸刃。 - 【請求項2】 前記切れ歯の歯先から連続する逃げ面
に、この逃げ面を延長した仮想線よりも歯先側に突出す
る歯先補強部を設けてなることを特徴とする請求項1記
載の鋸刃。 - 【請求項3】 前記歯先補強部が、第一スクイ面と第二
スクイ面の連結部を起点として鋸背面に平行な仮想線よ
りも歯先側に位置していることを特徴とする請求項2記
載の鋸刃。 - 【請求項4】 前記第一スクイ面が、歯先から第二スク
イ面との連結部までの鋸刃の背面に垂直な長さを0.5
mm以上としていることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか一つに記載の鋸刃。 - 【請求項5】 前記鋸刃が、高硬度の合金鋼からなる切
れ歯の刃材と、強靱性合金鋼からなる胴材と、から構成
されるバイメタル鋸刃であることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか一つに記載の鋸刃。
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- 2002-05-15 JP JP2002140630A patent/JP3981297B2/ja not_active Expired - Fee Related
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