JP2003334635A - 中炭素鋼の高速鋳造方法 - Google Patents

中炭素鋼の高速鋳造方法

Info

Publication number
JP2003334635A
JP2003334635A JP2002146253A JP2002146253A JP2003334635A JP 2003334635 A JP2003334635 A JP 2003334635A JP 2002146253 A JP2002146253 A JP 2002146253A JP 2002146253 A JP2002146253 A JP 2002146253A JP 2003334635 A JP2003334635 A JP 2003334635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
casting
speed
carbon steel
medium carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002146253A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohide Uehara
博英 上原
Kenji Oshima
健二 大島
Seiichiro Nanbu
征一郎 南部
Haruyuki Okuda
治志 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2002146253A priority Critical patent/JP2003334635A/ja
Publication of JP2003334635A publication Critical patent/JP2003334635A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中炭素鋼の高速連続鋳造において、縦割れを
発生することなく、高速の連続鋳造を安定して行なうこ
とのできる方法を提案すること。 【解決手段】 C:0.07〜0.22mass%を含有する中炭素鋼
を、鋳造速度2.0m/min以上の高速で連続鋳造するに当た
り、下記式で定義されるモールド抜熱量Qを4.0〜9.0MJ/
tに制御すること。 Q=q・ρw・Cw・ΔT/(A・Vc・ρs) ただし、Q:モールド抜熱量(MJ/t)、q:モールド冷却水
量(m3/min)、ρw:水の比重(t/m3)、Cw:水の比熱(MJ
/t・℃)、ΔT:冷却水のモールド入側と出側の温度差
(℃)、A:モールド銅板の表面積(m2)、Vc:鋳造速度(m/
min)、ρs:鋼の比重(t/m3)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中炭素鋼の高速鋳
造方法に関し、とくに連続鋳造鋳片(連鋳スラブ)の縦
割れおよびブレークアウトの発生を招くことなく、2.0m
/min以上という高速での安定鋳造を可能にする方法につ
いての提案である。
【0002】
【従来の技術】中炭素域の鋼を連続鋳造する際、鋳造速
度が速くなると連鋳スラブの長辺面に縦割れが高い頻度
で発生するという問題点がある。このことから、従来の
連続鋳造は、前記連鋳スラブの縦割れが発生しないよう
に低速で鋳造している。とくに、中炭素鋼、即ちC:0.0
7〜0.22mass%、とりわけ0.10〜0.18mass%の範囲の鋼
は、その縦割れの発生が著しいことが知られている。
【0003】上述した連鋳スラブの縦割れ現象は、次の
ように考えることができる。とくに、中炭素鋼の連続鋳
造においては、鋳込速度を上げると、モールドの温度が
全体的に上昇するだけでなく、溶鋼湯面(メニスカス)
付近の幅方向の温度分布が不均一となる。そのため、溶
融モールドパウダーの粘性や凝固シェルのたわみ量など
に違いが生じ、モールドと鋳片との間に溶融モールドパ
ウダーが不均一に流入することになる。その結果、鋳型
内で凝固シェルが不均一に発達し、不均一に凝固したシ
ェルの厚さの薄い部分に、復熱による強度低下と応力の
集中を招き、縦割れが発生し易くなる。この縦割れが生
じると、鋳片の手入れを必要として手間がかかるほか、
熱間加工工程でトラブルが生じる危険がある。この傾向
はとくに、中炭素鋼レベル(0.07〜0.22mass%)におい
て顕著に現れる現象である。
【0004】こうした中炭素鋼スラブの縦割れ発生原因
となる鋳型内不均一凝固は、次のようなメカニズムで発
生すると考えられる。それは、凝固シェルの場合、その
上端の鋳型内表面において、δ→γ変態に伴う0.38%と
いう大きな縦方向収縮を受け、鋳型との間に空隙ができ
る。そのために、この部分に凝固遅れの部分が次々にで
きてシェルが不均一発達するようになるのである。即
ち、凝固シェル上部には、鋳型側と溶鋼側との冷却速度
の違いによる収縮量の差から、潜在的に溶鋼側に撓もう
とする力が働き、この力は、固−液界面近傍のδ→γ変
態に伴う収縮によって、さらに強められる。つまり、凝
固シェルの高温強度が十分にあって、この力が溶鋼静圧
に打ち勝ったとき、シェルは、溶鋼側に撓み、続いて復
熱による凝固シェルの低下から再び鋳型に接触しても、
該凝固シェルのくびれた部分で鋳型との間に空隙がで
き、局部的に凝固遅れを発生して縦割れに結びつくもの
と考えているのである。
【0005】しかも、この縦割れの発生率は、鋳造速度
を上げると著しく高くなる。これは、鋳造速度を上げる
ことで、メニスカス近傍の幅方向の温度分布に差が生
じ、溶融モールドパウダーの粘性や凝固シェルの撓み量
などが変化して、不均一流入を一層、助長するからであ
る。
【0006】こうした縦割れの発生を防ぐため、従来よ
り種々の技術が提案されている。例えば、モールドと凝
固シェルとの間へのモールドパウダーの流入量を均一化
させ、凝固シェルの不均一生成を防止する方法、モール
ドパウダーの粘度や結晶化温度等を適正化する方法、あ
るいは溶湯からの抜熱量を低下させる緩冷却鋳型を用い
る方法などである。
【0007】たとえば、特開平5-15955号公報には、モ
ールドパウダー中の全CaO量とSiO2量との比率を調整す
ることにより、鋳型内の凝固殻を緩冷却して縦割れの発
生を防止する方法が開示されている。しかし、この提案
にかかるモールドパウダーを用いても、通常の厚さの鋳
片または薄鋳片を鋳造する場合でも、中炭素鋼を高速で
鋳造する場合には、やはり縦割れが発生し易く、しかも
鋳型の冷却板と凝固殻との間の潤滑性の低下によりブレ
ークアウトが発生しやすくなるという課題もあった。
【0008】また、特開2001-347353号公報では、溶融
パウダの凝固点を調整したモールドパウダーを、鋳造速
度と凝固殻表面積あたりの溶鋼の熱量qがq≦58.0−260.
2×Vcを満たすように選択して用いることにより、鋳型
内の凝固殻を均一に緩冷却する方法が開示されている。
しかしながら、この方法は、熱量の小さい範囲で制御し
た場合、モールド内凝固シェルが充分に成長せず、凝固
シェル厚みの薄い部分が溶鋼静圧に耐えられずにブレー
クアウトに至る可能性があるという点に問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
各従来技術には、解決すべき多くの課題が残されている
ことがわかった。そこで、本発明の目的は、中炭素鋼の
高速連続鋳造において、縦割れを発生することなく、高
速の連続鋳造を安定して行なうことのできる方法を提案
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者らは、従来技術の
抱える上記問題点について検討し、下記要旨構成の鋳造
方法を開発するに至った。すなわち、本発明は、C:0.0
7〜0.22mass%を含有する中炭素鋼を、鋳造速度2.0m/min
以上の高速で連続鋳造するに当たり、下記式で定義され
るモールド抜熱量Qを4.0〜9.0MJ/tに制御することを特
徴とする中炭素鋼の高速鋳造方法である。 Q=q・ρw・Cw・ΔT/(A・Vc・ρs) ただし、Q:モールド抜熱量(MJ/t)、q:モールド冷却水
量(m3/min)、ρw:水の比重(t/m3)、Cw:水の比熱(MJ
/t・℃)、ΔT:冷却水のモールド入側と出側の温度差
(℃)、A:モールド銅板の表面積(m2)、Vc:鋳造速度(m/
min)、ρs:鋼の比重(t/m3)
【0011】なお、上記モールド抜熱量Qの制御を、少
なくともモールドパウダーの組成、モールド冷却水量
q、冷却水のモールド入側と出側の温度差ΔTおよび鋳造
速度Vcを調整することにより行なうことが好ましい。
【0012】また、本発明は、C:0.07〜0.22mass%を含
有する中炭素鋼を鋳造速度2.0m/min以上の高速で連続鋳
造するに当たり、モールド下端部での凝固シェル厚み
を、12mm以上24mm未満に調整することを特徴とする中炭
素鋼の高速鋳造方法である。
【0013】なお、上記凝固シェル厚みの制御を、少な
くともモールドパウダーの組成、モールド冷却水量q、
冷却水のモールド入側と出側の温度差ΔTおよび鋳造速
度Vcを調整することにより行なうことが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】連鋳スラブに発生する上述した縦
割れは、ほぼモールド幅方向の中央部に鋳造方向に沿っ
て筋状に発生するものである。前述したように、このス
ラブ縦割れは、鋳造速度(Vc)を上げることで、その発
生率は高くなる。図1に、従来型モールドパウダー(柱
状顆粒)を使用した場合の鋳造速度(Vc)と縦割れ発生率
の関係を示す。鋳造速度(Vc)=1.94(m/min)以下で
は、連鋳スラブの縦割れ発生率は、10%以下であるが、
この速度がVc=2.04(m/min)になると、11.7%およびVc
=2.20(m/min)では、22.2%と、鋳造速度の増加に伴
い、連鋳スラブへの縦割れの発生率が急激に増加するこ
とがわかる。
【0015】上述したように、とくに中炭素鋼の連続鋳
造において縦割れの発生頻度が高くなる理由は、鋳造速
度を上げた場合、溶鋼湯面(メニスカス)付近のモール
ド幅方向の温度分布が不均一となりやすくなるため、モ
ールド壁と鋳片間への溶融モールドパウダーの不均一流
入を招き、このことが凝固シェルの厚さの薄い部分にお
いて、復熱による強度の低下と応力の集中を招くためで
あると考えられる。
【0016】発明者らは、上述した縦割れ起因について
鋭意研究を行なった。その結果、モールド抜熱量を好適
な範囲内に調整することができれば、凝固シェルを緩冷
却することができるようになり、ひいては凝固シェル厚
みの不足に基づく縦割れ、およびブレークアウトの発生
を効果的に防ぐことができるようになることを知見し
た。
【0017】また、本発明においては、凝固シェル厚
み、とくにモールド出側でのシェル厚みを一定範囲内に
調整すれば、シェルの剛性を確保しつつ、緩冷却化を達
成できるため、縦割れおよびブレークアウトの発生を効
果的に防止できるようになることを知見した。
【0018】すなわち、本発明においては、モールド冷
却水量や冷却水のモールド内への入・出部での温度差、
鋳造速度等から決まる下記(1)式で求められるモール
ド抜熱量Qを、4.0〜9.0MJ/tに調整することが必要であ
る。なお、より好ましくは、5.0〜7.0MJ/tの範囲内とす
る。この理由は、かかるモールド抜熱量が、4.0MJ/t未
満では、凝固シェルが十分に成長せず、凝固シェル厚み
の薄い部分が溶鋼静圧に耐えられずにブレークアウトを
招く可能性が高くなるためである。一方、モールド抜熱
量が、9.0MJ/tを超える場合、強冷却となるため不均一
凝固を招きやすく、スラブ縦割れの発生率が高くなり、
好ましくない。 Q=q・ρw・Cw・ΔT/(A・Vc・ρs) ・・・ (1) ただし、Q:モールド抜熱量(MJ/t)、q:モールド冷却水
量(m3/min)、ρw:水の比重(t/m3)、Cw:水の比熱(MJ
/t・℃)、ΔT:冷却水のモールド入側と出側の温度差
(℃)、A:モールド銅板の表面積(m2)、Vc:鋳造速度(m/
min)、ρs:鋼の比重(t/m3)
【0019】なお、モールド抜熱量は、適切な組成のモ
ールドパウダーを選定すると共に、モールド冷却水流量
やその冷却水のモールド内への入・出部における温度
差、鋳造速度等を変化させることにより調整することが
できる。とくに、モールドパウダー組成としての塩基度
(%CaO)/(%SiO2)が、モールド抜熱量を決める上では重
要な要素となるが、本発明では、モールドパウダー組成
としての塩基度は1.20〜1.80の範囲内とし、より好まし
くは、1.3〜1.5とする。また、粘度は0.4〜2.0poise(a
t 1300℃)の範囲内とすることが好ましい。
【0020】一般に、モールドパウダーの特性は、塩基
度が大きいと、低粘度・高凝固温度になり、塩基度が小
さいと、高粘度・低凝固温度を示す。従って、モールド
出側の凝固シェル厚みを上述した範囲内にするためにモ
ールド抜熱量を好適に制御するためには、初期凝固シェ
ルを緩冷却する必要があり、そのためには、高塩基度で
低粘度、高凝固温度を有するモールドパウダーを選定し
なければならない。このことから、上記の塩基度に制御
することが好ましいのである。
【0021】また、本発明において、モールド抜熱量Q
を制御するためのモールド冷却水量qは、7.0〜8.0m3/mi
n程度、冷却水のモールド入側と出側の温度差(℃)
は、9.0〜14.0℃程度、鋳造速度は、2.0〜3.0m/min程度
にそれぞれ制御することが好ましい。
【0022】なお、水の比重ρw、水の比熱Cwおよび鋼
の比重ρsは定数であり、モールド銅板の表面積は鋳造
幅により決まる。
【0023】そして、上記モールド抜熱量を適正に制御
するだけでなく、上記目的を達成するために、本発明で
はさらに、モールド出側の凝固シェル厚みを、12mm〜24
mmの範囲にすることもまた有効となる。なお、より好ま
しくは、12〜20mmの範囲内とする。モールド出側の凝固
シェル厚みが12mm未満では、凝固シェルの剛性が溶鋼静
圧に耐えられず、ブレークアウトする可能性が高くなっ
てしまう。一方、凝固シェル厚みが24mmを超えるもので
は、モールド内の冷却が強すぎてスラブ縦割れが発生す
る可能性が高くなり、好ましくない。
【0024】なお、モールド出側の凝固シェル厚みは、
モールド抜熱量の制御と同様に、そのモールド抜熱量Q
の他、モールドパウダーの特性(塩基度)、モールド冷
却水量q、モールド冷却水の入出側の温度差ΔT、鋳造速
度Vc、モールド水冷銅板の表面積Aあるいはモールド長
さ等の操作因子を制御することにより調整できる。従っ
て、選定したモールドパウダーの特性や運転条件等に基
づき、モールド出側シェル厚が好適な範囲内になるよう
に、上記の操作因子を適宜に調整することが好ましい。
【0025】
【実施例】(実施例1) C:0.11mass%、Si:0.10mass%、Mn:0.78mass%、P:0.
018mass%、S:0.005mass%およびAl:0.022mass%の中炭
素鋼スラブを、厚み220mm、幅1300mmサイズの連鋳モー
ルドを用いて同サイズの連鋳スラブを連続鋳造した。モ
ールドパウダーとしては、塩基度(%CaO)/(%SiO2):1.3
0、粘度:0.5poise(at 1300℃)となるように調整したも
のを用いた。
【0026】モールド冷却水量を7.3m3/minに調節し、
冷却水のモールド入側と出側の温度差を11.0℃に調整
し、上記(1)式によって求められるモールド抜熱量Q
を3〜12MJ/tの範囲で変動させ、その際の縦割れ発生率
およびブレークアウト発生率を調査した。なお、鋳造速
度は、1.5m/minと2.1m/minの2通りとした。その結果を
図2および3に示す。
【0027】図2および図3に示すように、鋳造速度が
1.5m/minおよび2.1m/minのいずれの場合においても、モ
ールド抜熱量Qを4.0〜9.0MJ/tの範囲内に設定すれば縦
割れ、およびブレークアウトの発生することなく、安定
して鋳造することができた。
【0028】(実施例2) C:0.11mass%、Si:0.10mass%、Mn:0.78mass%、P:0.
018mass%、S:0.005mass%およびAl:0.022mass%の中炭
素鋼スラブを、厚み220mm、幅1300mmサイズの連鋳モー
ルドを用いて同サイズの連鋳スラブを連続鋳造した。モ
ールドパウダーとしては、塩基度(%CaO)/(%SiO2):1.3
0、粘度:0.5poise(at 1300℃)となるように調整したも
のを用いた。
【0029】モールド冷却水量を7.0m3/minに調節し、
モールド下端部の凝固シェル厚みを8〜36mmの範囲内で
変動させ、その際の縦割れ発生率およびブレークアウト
発生率を調査した。その結果を図4および5に示す。
【0030】図4および図5の結果より、鋳造速度が1.
5m/minおよび2.1m/minのいずれの場合においても、モー
ルド下端部の凝固シェル厚みを12〜24mmの範囲内に調整
すれば、縦割れおよびブレークアウトを発生することな
く、連続鋳造できることが確認できた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、モールド抜熱量ま
たは凝固シェル厚みを、本発明に従って制御し、中炭素
鋼スラブの高速鋳造した場合、とくにモールドパウダー
の組成や凝固シェルの冷却条件等を適切に調整すると、
凝固シェルの不均一成長を抑制し、鋳込速度2.0m/min以
上の条件においても、縦割れやブレークアウトを発生す
ることなく、高速鋳造を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来型のモールドパウダーを使用した場合の
鋳造速度と縦割れ発生率を示したグラフである。
【図2】 モールド抜熱量と縦割れ発生率を示したグラ
フである。
【図3】 モールド抜熱量とブレークアウト発生率を示
したグラフである。
【図4】 モールド下端部の凝固シェルの厚みと縦割れ
発生率を示したグラフである。
【図5】 モールド下端部の凝固シェルの厚みとブレー
クアウト発生率を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南部 征一郎 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 奥田 治志 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.07〜0.22mass%を含有する中炭素鋼
    を、鋳造速度2.0m/min以上の高速で連続鋳造するに当た
    り、下記式で定義されるモールド抜熱量Qを4.0〜9.0MJ/
    tに制御することを特徴とする中炭素鋼の高速鋳造方
    法。 Q=q・ρw・Cw・ΔT/(A・Vc・ρs) ただし、Q:モールド抜熱量(MJ/t)、q:モールド冷却水
    量(m3/min)、ρw:水の比重(t/m3)、Cw:水の比熱(MJ
    /t・℃)、ΔT:冷却水のモールド入側と出側の温度差
    (℃)、A:モールド銅板の表面積(m2)、Vc:鋳造速度(m/
    min)、ρs:鋼の比重(t/m3)
  2. 【請求項2】 上記モールド抜熱量Qの制御を、少なく
    ともモールドパウダーの組成、モールド冷却水量q、冷
    却水のモールド入側と出側の温度差ΔTおよび鋳造速度V
    cを調整することにより行なうことを特徴とする請求項
    1に記載の中炭素鋼の高速鋳造方法。
  3. 【請求項3】 C:0.07〜0.22mass%を含有する中炭素鋼
    を鋳造速度2.0m/min以上の高速で連続鋳造するに当た
    り、モールド下端部での凝固シェル厚みを、12mm以上24
    mm未満に調整することを特徴とする中炭素鋼の高速鋳造
    方法。
  4. 【請求項4】 上記凝固シェル厚みの制御を、少なくと
    もモールドパウダーの組成、モールド冷却水量q、冷却
    水のモールド入側と出側の温度差ΔTおよび鋳造速度Vc
    を調整することにより行なうことを特徴とする請求項3
    に記載の中炭素鋼の高速鋳造方法。
JP2002146253A 2002-05-21 2002-05-21 中炭素鋼の高速鋳造方法 Pending JP2003334635A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002146253A JP2003334635A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 中炭素鋼の高速鋳造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002146253A JP2003334635A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 中炭素鋼の高速鋳造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003334635A true JP2003334635A (ja) 2003-11-25

Family

ID=29705293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002146253A Pending JP2003334635A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 中炭素鋼の高速鋳造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003334635A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006247713A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Jfe Steel Kk 鋼の連続鋳造方法
JP2008272766A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Jfe Steel Kk P含有鋼の連続鋳造方法
JP2013066912A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 鋼の連続鋳造方法
JP2015096277A (ja) * 2013-10-10 2015-05-21 Jfeスチール株式会社 鋼の連続鋳造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006247713A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Jfe Steel Kk 鋼の連続鋳造方法
JP4609119B2 (ja) * 2005-03-11 2011-01-12 Jfeスチール株式会社 鋼の連続鋳造方法
JP2008272766A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Jfe Steel Kk P含有鋼の連続鋳造方法
JP2013066912A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 鋼の連続鋳造方法
JP2015096277A (ja) * 2013-10-10 2015-05-21 Jfeスチール株式会社 鋼の連続鋳造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101186225B1 (ko) 마그네슘 및 마그네슘 합금의 트윈 롤 캐스팅
JP2003334635A (ja) 中炭素鋼の高速鋳造方法
JP5962733B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2001105102A (ja) 連続鋳造用鋳型および連続鋳造方法
JP4272577B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP4337565B2 (ja) 鋼のスラブ連続鋳造方法
WO2018055799A1 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP4836303B2 (ja) 連続鋳造鋳型
JPH09276994A (ja) 連続鋳造用鋳型
EP0174765B1 (en) Method and apparatus for continuous casting of crystalline strip
CN110125346B (zh) 一种板坯结晶器及连铸设备、连铸板坯振痕抑制方法
EP0174767B1 (en) Method and apparatus for direct casting of crystalline strip by radiantly cooling
JP4757661B2 (ja) 厚鋼板用大断面鋳片の垂直型連続鋳造方法
JP3022211B2 (ja) 丸ビレット鋳片の連続鋳造用鋳型及びその鋳型を用いた連続鋳造方法
JP7031628B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP4569099B2 (ja) 中炭素鋼のスラブ連続鋳造方法
JP2003334636A (ja) 中炭素鋼の高速鋳造方法
JP5131992B2 (ja) 中炭素鋼の連続鋳造方法
JPH07185755A (ja) 中炭素鋼の連続鋳造方法
JPH0399762A (ja) 連続鋳造方法
JP2003170259A (ja) 中炭素鋼スラブの高速鋳造方法
JPH03210950A (ja) 連続鋳造用パウダー
JP2004141890A (ja) 鋼の連続鋳造方法
EP0174766A2 (en) Method and apparatus for direct casting of crystalline strip in non-oxidizing atmosphere
JP4617756B2 (ja) 溶融パウダーの投入方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060925

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070313

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02