JP2003334579A - 汚泥移送装置及び汚水処理装置 - Google Patents

汚泥移送装置及び汚水処理装置

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JP2003334579A
JP2003334579A JP2002145983A JP2002145983A JP2003334579A JP 2003334579 A JP2003334579 A JP 2003334579A JP 2002145983 A JP2002145983 A JP 2002145983A JP 2002145983 A JP2002145983 A JP 2002145983A JP 2003334579 A JP2003334579 A JP 2003334579A
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tank
pipe
return
suction
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Akira Oshita
昭 大下
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NISHIHARA NEO KOGYO KK
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
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  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚水槽の小型化を図ることができるととも
に、簡易な構成で汚水槽の底部にある汚泥を広い範囲に
渡って効率良く移送できる汚泥移送装置及び汚水処理装
置を提供する。 【解決手段】 汚水槽13の底部19に配置された吸い
込み管21の吸い込み口21aから汚泥をポンプにより
吸い込み、吸い込んだ汚泥を分配器23により移送水と
戻り水とに分配し、移送水を移送管25で所定の場所に
移送するとともに、戻り管27により汚水槽13の底部
19に戻す。戻り管27の排水口27aは、汚水槽13
の底部19に配置し、排水口27aから排水された戻り
水の運動エネルギーにより底部の汚泥に流動力を付与す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚水処理槽内に堆
積した汚泥を移送する汚泥移送装置及びその汚泥移送装
置を備える汚水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、汚水槽では、底部に堆積した汚
泥をポンプで別の槽に移送したり、汚泥をポンプで吸い
込んで取り除くことがある。
【0003】図14及び図15に示すように、従来の汚
泥移送装置101は、汚水槽103に堆積した汚泥S
は、濃度が高く、流動性が著しく低いため、吸い込み管
105の吸い込み口105aから離れた領域Tにある汚
泥は吸い込み難くなり、吸い込み口105a近傍の汚泥
Vは吸い込むもののその後は濃度の低い汚水(中間水)
Wを吸い込むことになり、効率的な汚泥の移送ができな
いという問題があった。
【0004】これは、吸い込み口105aからの吸い込
み力は、一般に、距離の2乗に比例して吸い込み速度が
小さくなるからである。
【0005】このため、従来の汚泥移送装置では、作業
員が汚水槽内で吸い込み管105を底部107の全面に
渡って移動させて汚泥を吸い込んだり、吸い込み管10
5は固定位置にして吸い込み口105aに汚泥を掻き寄
せいていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、作業員が吸い
込み管105を移動させていたのでは、手間がかかると
ともに、自動運転できないという問題がある。
【0007】一方、汚泥を吸い込み口105aに向けて
掻き寄せる場合には、汚水槽103の底部107に掻き
寄せ機を設置する必要があるが、掻き寄せ機は構成が複
雑で且つ高価であるとともに汚水槽が大型で高価になる
という不都合がある。また、底部に傾斜面を設けたホッ
パー構造として吸い込み口105aに汚泥を落とし込む
ようにすることも考えられるが、このようなホッパー構
造は無効な容積が多くなりコスト高になるという問題が
ある。更に、ホッパーの壁面には汚泥が残りやすく、残
った汚泥が腐敗ガスを発生することによりスカムを生成
する原因になるという不都合がある。
【0008】そこで、本発明は、汚水槽の小型化を図る
ことができるとともに、簡易な構成で汚水槽の底部にあ
る汚泥を広い範囲に渡って効率良く移送できる汚泥移送
装置及び汚水処理装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明は、汚水槽の底部に配置
された吸い込み口から汚水槽の底部に溜まった汚泥をポ
ンプにより吸い込む吸い込み管と、吸い込み管が吸い込
んだ汚泥を移送水と戻り水とに分配する分配器と、分配
器に連通された汚泥の移送管と、分配器に連通されて戻
り水を汚水槽内に戻す戻り管とを備え、戻り管の排水口
を汚水槽の底部に配置し、排水口から排水された戻り水
の水圧により底部の汚泥に流動力を付与することを特徴
とする。
【0010】この請求項1に記載された発明によれば、
ポンプ等の駆動により汚水槽の底部に配置した吸い込み
口から汚泥を吸い込み、汚泥を分配器に汲み上げる。分
配器では、汲み上げた汚泥を移送水と戻り水とに分け、
移送水は移送管で所定の槽やタンク等に移送し、戻り水
は戻り管により汚水槽内に戻す。戻り管は排水口を汚水
槽の底部に配置しており、この排水口から排水された戻
り水は汚泥内に戻される。戻り水の持つ水圧(運動エネ
ルギー)により戻り水は底部にある汚泥を押圧して拡散
し、排水口付近にある汚泥を水平方向に流動させる。即
ち、戻り水の運動エネルギーが汚泥に運動エネルギーを
付与して汚泥を拡散するが、一方で吸い込み管の吸い込
み口に向けて(方向性をもって)汚泥が移動しようとし
ているので、運動エネルギーを付与された汚泥は吸い込
み口に向けて移動する。したがって、底部にある汚泥が
吸い込み口側に向けて水平移動するとともに、汚泥に流
動力が付与されるので、小さい吸い込み力でも底部の広
い領域に渡って汚泥を吸い込むことができる。
【0011】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、前記吸い込み管の吸い込み口
と、戻り管の排水口とは汚水槽の互いに対抗する両側端
近傍に設けることを特徴とする。
【0012】この請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、
吸い込み管の吸い込み口と戻り管の排水口とを汚水槽の
対向する両側端近傍に設けて、汚水槽において吸い込み
口と排水口との間隔を広くとっているので、汚水槽の広
い領域に渡り吸い込み口に向けて汚泥を流動させること
ができる。請求項3に記載された発明は、請求項1に記
載された発明において、前記戻り管の排水口は、汚水槽
内において吸い込み口を中心とする円周方向に向けて開
口していることを特徴とする。
【0013】この請求項3に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、
戻り管の排水口から排出された戻り水は円周方向に向け
て汚泥に慣性力を付与するとともに、底部の中心部領域
では、汚泥を吸い込むので、結果として底部の汚泥は吸
い込み口を中心とした渦を形成するように流動する。こ
れにより、戻り水の運動エネルギーは底部の汚泥に一定
方向の方向性を持たせて移動させているので、戻り水の
運動エネルギーの無駄が少なく、更に効率良く且つ底部
の更に広範囲に渡って汚泥を吸い込むことができる。請
求項4に記載された発明は、請求項1乃至3のいずれか
一項に記載の汚泥移送装置を汚水槽に備えることを特徴
とする汚水処理装置である。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3のいずれか一項に記載の作用効果を奏する汚水処
理装置を得ることができる。
【0015】請求項5に記載された発明は、請求項3に
記載の汚泥移送装置を備える汚水槽において、汚水槽の
底部は略円錐形状に凹んでおり、吸い込み管の吸い込み
口が底部の略中央に位置していることを特徴とする汚水
処理装置である。
【0016】この請求項5に記載の発明によれば、請求
項3に記載の作用効果を奏する汚水処理装置を得ること
ができるとともに、汚水槽の底部は略円錐形状になって
いるので、底部にある汚泥の位置エネルギーをも利用し
て排水口から排出された戻り水により汚泥が螺旋状にな
って中央に落ち込み、吸い込み口からの汚泥の吸い込み
をスムーズに且つ効率的に行うことができる。特に、排
水口から排水された戻り水の運動エネルギーを効率的に
利用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明するが、まず、図1乃至図4
を参照して本発明の第1実施の形態を説明する。図1は
本発明の第1実施の形態にかかる汚泥移送装置の概略的
構成を示す縦断面図であり、図2は図1に示す汚水処理
装置の平面図であり、図3は分配器の構成を示す斜視図
であり、図4は本実施の形態にかかる汚泥移送装置が適
用される浄化装置の縦断面図である。
【0018】図4に示す浄化装置1は、トイレ、厨房、
浴槽等からの生活排水の全てを合わせて処理する家庭用
合併処理浄化装置であり、地中に埋設される浄化槽3に
は、処理される汚水が流入される流入管5と、処理後の
放流管7とが設けられている。
【0019】浄化槽3内は、仕切り壁によって、第1嫌
気ろ床槽9と、第2嫌気ろ床槽11と、接触ばっ気槽1
3(汚水槽)と、沈殿槽15とに区画されており、流入
管5から流入された汚水は、この順序で各槽を移動して
浄化処理された後、放流管7から放流される。この浄化
槽3には本発明にかかる汚泥移送装置17が設けられて
おり、沈殿槽15に連通する接触ばっ気槽13の底部1
9の汚泥を第1嫌気ろ床槽9に移送するようになってい
る。汚泥移送装置17は、ばっ気槽(以下、「汚水槽」
という)に配置された吸い込み管21と、吸い込み管2
1に接続された分配器23と、分配器23で分配された
移送水の移送管25と、分配器23で分配された戻り水
をばっ気槽13の底部に戻す戻り管27とから構成され
ており、吸い込み管21はエアリフトポンプにより汚泥
をポンプアップするものである。
【0020】吸い込み管21は、その吸い込み口21a
を汚水槽13の底部19に配置しており、吸い込んだ汚
泥を分配器23に移送している。吸い込み管21には、
空気管29が設けてあり、空気管29から空気が吸い込
み管21内に送られることにより、吸い込み管21内の
液がポンプアップされて吸い込み口21aから汚泥を吸
い上げるようになっている。尚、空気管29は、図面上
は吸い込み管21の外側に示しているが、吸い込み管2
1内に配置されていてもよい。空気管29への空気の供
給は、タイマーにより所定時間毎に駆動して、定期的に
汚水槽13に溜まった汚泥を第1嫌気ろ床槽9へ移送す
るようになっている。
【0021】分配器23は、吸い込み管21から流入さ
れた汚泥を2つの部屋31、33が分配しており、各部
屋31、33への汚泥の流入量は堰35、37により調
整されている。一方の部屋31に分配された汚泥は、こ
こに接続されている移送管25により第1嫌気ろ床槽9
へ送られ、他方の部屋33に分配された汚泥はここに接
続されている戻り管27により汚水槽13に戻される。
戻り管27はその下端が排水口27aになっており、排
水口27aは汚水槽13の底部19に配置されている
が、排水口27aは吸い込み管21の吸い込み口21a
と略同レベルの位置で吸い込み口21aと所定間隔をあ
けて配置されている。
【0022】本実施の形態では、図2に示すように、略
矩形の汚水槽13において、一方の角部近傍に吸い込み
口21aが配置されており、一方の角部の対角になって
いる他方の角部近傍に排水口27aを配置して、吸い込
み口21aと戻り水の排水口27aとの対角線に沿う領
域(流動領域)Tの汚泥に流動力を付与して吸い込み口
21aから吸い込んで吸い込み管21でポンプアップし
ている。
【0023】次に、第1実施の形態にかかる汚泥移送装
置の作用を説明する。タイマーにより所定時間毎にブロ
ワが駆動され、空気管29から吸い込み管21に空気が
送られると、エアリフトポンプの作用により吸い込み管
21の吸い込み口から汚水槽13の底部19に溜まった
汚泥が吸い込まれてリフトアップされ、分配器23に送
られる。
【0024】分配器23では、吸い込み管21から吸い
上げられた汚泥を堰35により部屋31、33に分け、
移送水と戻り水とに分配する。移送水は移送管25によ
り第1沈殿槽9に戻される。移送水と戻り水との分配量
は堰35により容易に調整される。
【0025】一方、部屋33に分配された戻り水は、戻
り管27から汚水槽13に戻されるが、戻り管27から
戻される汚泥は、汚水槽13の底部19に開口された排
水口27aから底部19に溜まった汚泥内に向けて排出
される。尚、この実施の形態では、戻り管27は排水口
27aを下に向けて開口している。排水口27aから排
水された戻り水はその運動エネルギーにより汚泥Sを押
圧し又はエネルギーを汚泥Sに分散し、底部19に溜ま
っている汚泥Sに水平方向の流動力を付与する。このよ
うに流動力が付与されると汚泥Sは、吸い込み口21a
への移動が容易になり、汚水槽13の底部19では、排
水口27aから吸い込み口21aに沿う広い流動領域T
の汚泥が水平流動して、吸い込み口21aから吸い込ま
れる。したがって、吸い込み口21aに強い吸い込み力
を必要とせず、従来の吸い込み力で従来よりも広い範囲
の汚泥を効率良く吸い込むことができる。
【0026】次に、図5乃至図13を参照して本発明の
他の実施の形態を説明するが、上述した実施の形態と同
様な作用効果を奏する部分には同一の符号を付すること
によりその部分の詳細な説明を省略する。
【0027】図5及び図6に示す第2実施の形態では、
吸い込み管21の吸い込み口21a及び戻り管27の排
水口27aを汚水槽13の略中央に配置するとともに、
吸い込み口21aと排水口27aを所定間隔を空けて隣
合わせに配置したものである。この第2実施の形態で
は、第1実施の形態よりも流動力を付与する汚泥の領域
は狭いものの、吸い込み管21と戻り管27との周囲に
ある一定領域Tの汚泥に流動力を与えることができ、効
率良く汚泥を吸い込むことができる。
【0028】図7及び図8に示す第3実施の形態では、
吸い込み管21の吸い込み口21aを汚水槽13の略中
央位置に配置するとともに、吸い込み口21aを中心と
する円周方向に向けて戻り管27の排水口27aを開口
している。この実施の形態では、汚水槽13の底部19
では、吸い込み口21aを中心とする円周方向に汚泥を
流動でき、汚泥は螺旋を形成するようにして中心付近に
ある吸い込み口21aから吸い込まれてリフトアップさ
れる。この第3実施の形態では、戻り管27から排水さ
れる戻り水の運動エネルギーを効率良く利用でき、汚水
槽13の略全体に渡る広い範囲で汚泥を流動できる。
【0029】図9及び図10に示す第4実施の形態で
は、上述した第3実施の形態において、更に汚水槽13
の底部を円錐形状に凹ませて、吸い込み管21の吸い込
み口21aをその略中央位置に配置している。この実施
の形態では、汚水槽13の底部19を円錐形状にしてい
るので、円錐形状の斜面により更に重力エネルギーを利
用することにより、吸い込み口21aを中心とする円周
方向に流動する汚泥は螺旋を形成して、中心に落ち込ん
で吸い込み口21aから吸い込まれてリフトアップされ
る。この第4実施の形態では、底部19の円錐形状とあ
いまって戻り管27の排水口27aから排水される戻り
水により、底部全体の広い範囲に亘って効率良く移送で
きる。
【0030】図11に示す第5実施の形態では、汚水槽
13として上側にばっ気部41を設け下側に静止部43
を設けており、ばっ気部41の底には散気管45を配置
している。ばっ気部には生物膜を付着させる濾材が収納
されている。そして、静止部43の底部13には、逆洗
管47を設けるとともに、吸い込み管21の吸い込み口
21aと、戻り管27の排水口27aを設けている。こ
の実施の形態では、汚水処理装置の設置面積を少なくで
き省スペース化を図りながら、汚泥の返送効率を高める
ことができる。
【0031】図12に示す第6実施の形態では、汚水槽
13として大型の沈殿槽を用いたものであり、従来円錐
形状の底部に掻き寄せ機を設けていたものに換えて、掻
き寄せ機を設けないで、円錐の底部に戻り管27の排水
口を27aを円周方向に向けて設け、円錐の底部19の
略中央に吸い込み口21aを配置したものである。この
第6実施の形態においても上述した実施の形態と同様な
効果を得ることができるとともに大型の沈殿槽で従来必
要とされた掻き寄せ装置を省略できるので、簡単な構成
で安価な沈殿槽を提供できる。
【0032】図13に示す他の実施の形態では、汚水槽
13の底部19に傾斜面19bを設けるとともに汚水槽
13の底面19aを細長形状にして底面の一方の端側に
吸い込み口21aを配置し、他方の端側に戻り管27の
排水口27aを配置したものである。この実施の形態で
は、傾斜面19bにより底面19a側に汚泥を効率良く
堆積させることができるとともに、細長い底部19に堆
積した汚泥を排水口27aから吸い込み口21aに向け
て効率良く移動でき、簡易な構成で底部19に溜まった
汚泥を効率良く移送できる。
【0033】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であ
る。
【0034】例えば、移送管25による汚泥の移送は、
第1沈殿槽9に戻すことに限らず、他の種類の汚水処理
装置における嫌気濾床槽等に戻すものであってもよい
し、汚泥を除去するためにタンク等に汲み上げるもので
あってもよい。
【0035】接触ばっ気槽13に換えて酵母反応槽を用
い、酵母沈殿槽の汚泥(酵母)を移動管で酵母反応層に
戻すものであってもよい。このような酵母反応によれ
ば、廃油や固形分の分解除去が可能であり、汚水の生物
処理性能に優れるとともに、酵母沈殿槽に本発明の汚泥
移送装置17を用いることにより、特に、汚泥濃度が高
く、流動性の劣る酵母汚泥には効果的である。
【0036】汚泥移送装置17は、汚水槽13に設置す
ることに限らず、汚水槽13とは別体に設けて、汚泥を
移送するときに吸い込み管21と戻り管27とを汚水槽
13内に挿入するものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、戻
り管は排水口を汚水槽の底部に配置しており、この排水
口から排水された戻り水は汚泥内に戻されるので、戻り
水の運動エネルギーが底部にある汚泥に運動エネルギー
を付与するので、小さい吸い込み力でも底部の広い領域
に亘って汚泥を吸い込むことができる。したがって、簡
易な構成で汚水槽の底部にある汚泥を広い範囲に渡って
効率良く移送でき、且つ汚水槽の小型化を図ることもで
きる。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、吸い込み
管の吸い込み口と戻り管の排水口とを汚水槽の対向する
両側端近傍に設けて、汚水槽において吸い込み口と排水
口との間隔を広くとっているので、汚水槽の広い領域に
亘り吸い込み口に向けて汚泥を流動させることができ、
汚泥の汲み残しを低減できる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、戻り管の
排水口から排出された戻り水は円周方向に向けて汚泥に
慣性力を付与するので、底部の汚泥は吸い込み口を中心
とした渦を形成するように流動するので、エネルギーの
無駄が少なく、更に効率良く且つ底部の更に広範囲に渡
って汚泥を吸い込むことができる。請求項4に記載の発
明によれば、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の効
果を奏する汚水処理装置を得ることができる。
【0040】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
に記載の効果を奏する汚水処理装置を得ることができる
とともに、汚水槽の底部は略円錐形状になっているの
で、底部にある汚泥の位置エネルギーをも利用して、汚
泥が螺旋状になって中央に落ち込んだ汚泥を吸い込み口
からの吸い込むので、汚泥の移送をスムーズに且つ効率
的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかる汚水処理装置
の概略的構成を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す汚水処理装置の平面図である。
【図3】分配器の構成を示す斜視図である。
【図4】本実施の形態にかかる汚泥移送装置が適用され
る汚水処理装置の縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施の形態にかかる汚水処理装置
の概略的構成を示す縦断面図である。
【図6】図5に示す汚水処理装置の平面図である。
【図7】本発明の第3実施の形態にかかる汚水処理装置
の概略的構成を示す縦断面図である。
【図8】図7に示す汚水処理装置の平面図である。
【図9】本発明の第4実施の形態にかかる汚水処理装置
の概略的構成を示す縦断面図である。
【図10】図9に示す汚水処理装置の平面図である。
【図11】本発明の第5実施の形態にかかる汚水処理装
置の概略的構成を示す縦断面図である。
【図12】本発明の第6実施の形態にかかる汚水処理装
置の概略的構成を示す縦断面図である。
【図13】本発明の第7実施の形態にかかる汚水処理装
置の概略的構成を示す斜視図である。
【図14】従来の汚水処理装置の概略的構成を示す縦断
面図である。
【図15】従来の汚水処理装置の平面図である。
【符号の説明】
13 汚水槽 17 汚泥移送装置 19 底部 21 吸い込み管 21 吸い込み口 23 分配器 25 移送管 27 戻り管 27a 排水口 S 汚泥 T 流動領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水槽の底部に配置された吸い込み口か
    ら汚水槽の底部に溜まった汚泥をポンプにより吸い込む
    吸い込み管と、吸い込み管が吸い込んだ汚泥を移送水と
    戻り水とに分配する分配器と、分配器に連通された汚泥
    の移送管と、分配器に連通されて戻り水を汚水槽内に戻
    す戻り管とを備え、戻り管の排水口を汚水槽の底部に配
    置し、排水口から排水された戻り水の水圧により底部の
    汚泥に流動力を付与することを特徴とする汚泥移送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記吸い込み管の吸い込み口と、戻り管
    の排水口とは汚水槽の互いに対抗する両側端近傍に設け
    ることを特徴とする請求項1に記載の汚泥移送装置。
  3. 【請求項3】 前記戻り管の排水口は、汚水槽内におい
    て吸い込み口を中心とする円周方向に向けて開口してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の汚泥移送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    汚泥移送装置を汚水槽に備えることを特徴とする汚水処
    理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の汚泥移送装置を備える
    汚水槽において、汚水槽の底部は略円錐形状に凹んでお
    り、吸い込み管の吸い込み口が底部の略中央に位置して
    いることを特徴とする汚水処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009526643A (ja) * 2006-02-17 2009-07-23 ジェネシス フルーイド ソリューションズ エルエルシー スラリー脱水のための装置および方法
JP2011245476A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Universal Engineering Co Ltd 汚泥改質機およびこれを併設した水処理施設
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