JP2003334255A - ステント及びステントグラフト - Google Patents
ステント及びステントグラフトInfo
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Abstract
うに屈曲した状態に設計することにより、各患者の大動
脈屈曲部に対応した追従性の良いステントを提供するこ
と。 【解決手段】略環状体に形成され、その径が環状体の中
心軸(C)方向へ縮小可能なバネ作用を有し、かつ縮小
後は再び基の径に拡張可能なステント(1)であって、
(A)シースに挿入しない状態では、ステント(1)の
長さ方向に沿って屈曲した形態を保持し、(B)シース
に挿入する際には、ステント(1)の中心軸(C)方向
へ縮小かつステント(1)の長さ方向に沿って略直線状
に伸張することにより、シース内に略直線状に格納さ
れ、(C)シースとともに患部に挿入し、シースより放
出した後は、ステント(1)の外部半径方向に拡張しか
つステント(1)の長さ方向に沿って屈曲した形態を保
持するステント(1)。
Description
及びステントグラフトに関するものであり、患者の治療
部位におけるステント及びステントグラフトの安全性と
追従性を向上させることができるステントの形態の改良
に関するものである。
ステント及びステントグラフトは、 (1)シースに挿入しない状態では、基本的には直線型
の金属骨格で形成し、金属骨格を工夫することにより、
患部へ挿入後の追随性を向上させることを企図して設計
されているため、大動脈屈曲部への追従性に乏しく、経
時的なステントの変形や血管の損傷を起こしやすい。 (2)屈曲性の向上を目的に作られたステントグラフト
の金属メッシュタイプの場合には、柔軟性に富むため、
追従性は向上しているものの、径を収縮させた際にはス
テントの全長が伸びてしまうので留置の際の位置決めが
困難であることや、術後遠隔期に位置が移動すること
や、瘤側へステントが膨らむことによるステントの変形
等の経時的変化を受けやすいことなどが課題となってい
た。 (3)同一径かつ同一ジグザグパターン数のユニットを
連結する場合、直線状の場合は問題無いが、直線状から
屈曲形状に折り曲げる場合には、ステントの屈曲ライン
R内側は全ての中央屈曲部がほぼ向き合うか交互に中央
屈曲部と屈曲部内側スペースに向き合うかのいずれかに
なってしまう。中央屈曲部同士が向き合った場合は屈曲
させた時、ステントの屈曲ラインR内側の中央屈曲部が
重なってしまうので、ステント及びグラフトの屈曲性や
耐久性に無理が生じる。中央屈曲部と屈曲部内側スペー
スとが向き合ったユニットの場合のステントは屈曲させ
た時、連結部と略直線部とが略一直線状にならないの
で、屈曲形状に連結したものを縮小、開放する際にねじ
れを生じやすく、経時的なステントの変形を起こしやす
い。屈曲形状には向いていない。 (4)環状ユニット間の連結部を略直線部の長さ以上に
長くするなどによりジグザグパターン同士が重ならない
ようにする構成は可能であるが、遠隔期に連結部にねじ
れが生じる可能性があることや連結部の箇所が患部に対
し、拡張力不足につながる結果になる。そこで本発明者
らは以上の課題を解決するステントを提供するために鋭
意検討を重ねた結果、次の発明に到達した。
れ、その径が環状体の中心軸方向へ縮小可能なバネ作用
を有し、かつ縮小後は再び基の径に拡張可能なステント
であって、シースに挿入しない状態では、ステントの長
さ方向に沿って屈曲した形態を保持し、シースに挿入す
る際には、ステントの中心軸方向へ縮小かつステントの
長さ方向に沿って略直線状に伸張することにより、シー
ス内に略直線状に格納され、シースとともに患部に挿入
し、シースより放出した後は、ステントの外部半径方向
に拡張しかつステントの長さ方向に沿って屈曲した形態
を保持するステントである。 [2]金属製ワイヤの途中を折り曲げることにより、少
なくとも一つ以上の中央屈曲部と該中央屈曲部の両側に
実質的に同じ長さの略直線部を有する略V字状のジグザ
グパタンーンを形成し、前記ジグザグパタンーンをステ
ントの中心軸を取り囲むように複数配列しかつ前記金属
製ワイヤの少なくとも1箇所を接合することにより環状
ユニットを構成し、複数の前記環状ユニットがステント
の長さ方向に延設され、前記環状ユニット同士は少なく
とも2箇所が実質的に同じ長さの連結部より連結され、
該連結部に対して前記略直線部は0°ないし±30°の
連結角度(θ)で連結されているステントである。 [3]ジグザグパターンを奇数個有する少なくとも一つ
以上の環状ユニットとジグザグパターンを偶数個有する
少なくとも一つ以上の環状ユニットを有するステントで
ある。 [4]ジグザグパターンを奇数個有する環状ユニットと
ジグザグパターンを偶数個有する環状ユニットを相互に
隣接させ、ステントの長さ方向に沿って交互に配置した
ステントである。 [5]ステントの長さ方向に沿って屈曲した形態を保持
している状態で、ステントの最も外側の屈曲ラインR側
から見て、相互に隣接する2つの環状ユニット間の2つ
の連結部の間に、相互のジグザグパターンを構成するそ
れぞれの中央屈曲部が少なくとも1ないし4個実質的に
対向して配置され、ステントの最も内側の屈曲ラインR
側から見て、相互に隣接する2つの環状ユニットを構成
する相互のジグザグパターンのそれぞれの中央屈曲部と
ジグザグパターンの内側スペースが実質的に対向して配
置されているステントである。 [6]連結部が直線ないし曲線であるステントである。 [7]連結部の長さと略直線部の長さの比が0.1ない
し2.0であるステントである。 [8]中央屈曲部が略R状もしくはリング状であるステ
ントである。 [9]無負荷時の略管状体の直径から患部へ装填される
際の直径の縮小率が30%から90%であるステントで
ある。 [10]ステントに合成樹脂製管状部材を被覆したステ
ントグラフトである。
の概念を示す概略図(平面図)で無負荷の状態の形状を
示している。(B)はジグザグパターン7の一部拡大図
である。図2は図1のX方向から見た平面図で、ステン
ト1の最も外側の屈曲ラインR側から見て、相互に隣接
する二つの環状ユニット4A、4Bの連結部5A、5B
の間に、相互のジグザグパターン7を構成するそれぞれ
の中央屈曲部8A、8Bが2個ずつ、すなわち中央屈曲
部8Aと8Bが実質的に対向した状態で連結部5A、5
Bの間に配置されている一例である。図3は図1のY方
向から見た平面図で、ステント(1)の最も内側の屈曲
ラインR側から見て、相互に隣接する二つの環状ユニッ
ト4A、4Bの相互のジグザグパターン7の中央屈曲部
8A、8Bとジグザグパターン7の内側スペース9が実
質的に対向し状態で(隣接した距離で向き合って)配置
されている一例である。図4は本発明のステントグラフ
ト11の概略図で、図1のステント1が患部に挿入され
たサイズに縮小され、合成樹脂製管状部材12(破線で
示した)をステント1の外周に被覆した状態を示してい
る。図5、図6はそれぞれ先端がカーブ状のシース10
と直線状のシース20内にステント1が格納された状態
を示す概略図である。なお合成樹脂製管状部材12(グ
ラフトともいう)はステント1の外側に携合しステント
1の形状に合せて縮径するが図5、図6では省略してい
る。)図7はステント1の連結部5、5A、5Bと略直
線部6、61、62、63、64の連結状態の実施例を
示す一部拡大図である。
は、略管状体に形成され、その径が管状体の中心軸C方
向へ縮小可能なバネ作用を有しかつ縮小後は再び基の径
に拡張可能であり、(A)シースに挿入しない状態で
は、ステント1の長さ方向に沿って屈曲した形態を保持
し、(B)シースに挿入する際には、ステント1の中心
軸C方向へ縮小かつステント1の長さ方向に沿って伸張
することにより、シース先端内にシースの形状に従い略
直線状やカーブ状に格納され、(C)シースとともに患
部に挿入し、シースより放出した後は、ステント1の外
部半径方向に拡張し、かつステント1の長さ方向に沿っ
て屈曲した形態を保持することができるステント1であ
る。
ト4、4A、4Bは、金属製ワイヤの途中を折り曲げる
ことにより、少なくとも一つ以上の中央屈曲部8、8
A、8Bと該中央屈曲部8、8A、8Bの両側に実質的
に同じ長さの略直線部6、61、62、63、64有す
るように略V字状のジグザグパタンーン7を形成し、該
ジグザグパターン7を円周状に配置し、これらをステン
ト1の中心軸Cを取り囲むように複数配列し、さらに前
記金属製ワイヤの少なくとも1箇所を溶接、蝋止め、か
しめ等の公知の手段によって接合することにより形成さ
れる。本発明のステント1は複数の前記環状ユニット
4、4A、4Bがステント1の長さ方向に延設され、前
記環状ユニット4、4A、4B同士は少なくとも二箇所
が実質的に同じ長さLの連結部5、5A、5Bにより連
結することにより構成されている。本発明のステント1
は、さらに血管の形状に合せ各環状ユニット4、4A、
4B間の前記連結部5、5A、5Bの位置をずらすこと
により三次元状の屈曲状態を得ることができる。さらに
本発明のステント1は前記連結部5、5A、5Bに対し
て前記略直線部6、61、62、63、64は、0°な
いし±30°の連結角度θで連結されている。例えば図
1、図2で例示するように、連結部5、5A、5Bの左
右に隣接する略直線部6、61、62、63、64はほ
ぼ一直線状(連結角度θが0°)に連結されているが、
図7に例示するように連結の際に連結部5を中心にして
略直線部6がほぼ対称となるような連結角度θ(±20
°)で連結すると連結部5、5A、5Bにおいて、より
自由な屈曲角度の調整ができ、遠隔期のねじれに対して
も、より効果的である。図7では連結部5と略直線部6
を連結角度θ8°で連結した例を示した。なお図1、図
2で例示した連結部5、5A、5Bは直線で表している
が、曲線であっても良い。曲線とは少なくとも一箇所以
上の屈曲部を有するものを意味し、略S字状のものも含
む。連結部5、5A、5Bと略直線部6、61、62、
63、64は溶接、蝋止め等の公知の接合手段により接
合することができる。
8A、8B)は図1に例示するように、略R状に形成さ
れているが、リング状等に形成することができる。また
本発明のステント1は、少なくとも二つの前記連結部
5、5A、5Bの間には、図1ないし図2で例示するよ
うに前記ジグザグパターン7を構成する中央屈曲部8、
8A、8Bの少なくとも1個以上分(例えば1個ないし
4個)をあけて配置されている。図2は環状ユニット4
A、4Bを連結部5A、5Bで連結したものであるが、
連結部5A、5Bの間に中央屈曲部8A、8Bがそれぞ
れ2個配置されているのが分かる。ここで、図1に例示
したように本発明のステント1では、5つの環状ユニッ
ト4Aから4E相互に連結部5A、5Bで連結している
が、環状ユニット4Bと4C間の連結は連結部5A、5
Bの間に中央屈曲部8A、8Bがそれぞれ3個配置さ
れ、環状ユニット4Cと4D間の連結は中央屈曲部8
A、8Bがそれぞれ2個配置され、環状ユニット4Dと
4E間の連結は中央屈曲部8A、8Bがそれぞれ1個配
置したものである。図1に例示するように、各環状ユニ
ット同士のステントの半径方向に引いた線同士が交差す
る角度は連結部5A、5Bの間に配置される中央屈曲部
8A、8Bの数の多いほど大きくなり、θ1<θ2<θ
3の関係が成り立っている。このように各環状ユニット
同士のステントの半径方向に引いた線同士が交差する角
度と連結部5A、5Bの間に配置される中央屈曲部8
A、8Bの数を調整することにより、隣接する前記環状
ユニット4、4A、4B、4C、4D、4E同士のステ
ント1の長さ方向の屈曲角度(程度)を調整することが
できる。また図1の連結部5は全て同一の長さとしてい
るが、5、5A、5Bの長さを変化させることにより、
隣接する前記環状ユニット4、4A、4B、4C、4
D、4E同士のステント1の長さ方向の屈曲角度(程
度)を調整することができる。連結部5、5A、5Bの
長さと略直線部6、61、62、63、64の長さの比
Lは、図1では約0.4に形成されているが、連結部
5、5A、5Bの長さを1.0とすると、0.1〜2.
0の範囲に形成するのが好ましい。長さの比Lが0.1
未満では、環状ユニット4、4A、4B間の角度の調整
が困難となり、長さの比Lが2.0を超えると遠隔期に
ねじれが生じる可能性があることや連結部5、5A、5
Bの拡張力が弱くなるので好ましくない。
を奇数個有する少なくとも一つ以上の環状ユニット4、
4A、4Bとジグザグパターン7を偶数個有する少なく
とも一つ以上の環状ユニット4、4A、4Bを有する。
本発明のステント1では、ジグザグパターン7を奇数個
有する環状ユニット4、4A、4Bとジグザグパターン
7を偶数個有する環状ユニット4、4A、4Bを相互に
隣接させ、ステント1の長さ方向に沿って交互に配置す
るのが好ましい。例えば、前記相互に隣接する環状ユニ
ット4、4A、4Bのうちの一方は、奇数個(例えば
7、9、11個等)のジグザグパターン7より構成さ
れ、他方は偶数個(例えば、8、10、12個)のジグ
ザグパターン7より構成される。さらにステント1の長
さ方向に沿って、奇数個のジグザグパターン7より構成
される環状ユニット4、4A、4Bと、偶数個のジグザ
グパターン7より構成される環状ユニット4、4A、4
Bとが交互に配置されている。
示するように、ステント(1)の長さ方向に沿って屈曲
した形態を保持している状態で、ステント1の最も外側
の屈曲ラインR側から見て、相互に隣接する2つの環状
ユニット4、4A、4B間の二つの連結部5、5A、5
Bの間に、相互のジグザグパターン7を構成するそれぞ
れの中央屈曲部8、8A、8Bが少なくとも1ないし4
個実質的に対向して配置され、他方、ステント1の最も
内側の屈曲ラインR側から見て相互に隣接する2つの環
状ユニット4、4A、4Bを構成する相互のジグザグパ
ターン7のそれぞれの中央屈曲部8、8A、8Bとジグ
ザグパターン7の内側スペース9が実質的に対向して配
置されているため、拡張時に隣接するジグザグパターン
7同士が、接触することなく、重なり合うことが可能と
なり、屈曲ラインRの形状をより急峻に調整することが
できる。図1に例示したステント1はジグザグパターン
7を9・10・9・10・9個有する環状ユニット4、
4A、4Bの順に連結されたものである。以上のように
本発明のステント1は患部の屈曲部に対応可能な構造と
したため、ジグザグパターン7を奇数個有する環状ユニ
ット4、4A、4Bとジグザグパターン7を偶数個有す
る環状ユニット4、4A、4Bを相互に隣接させ、ステ
ント1の長さ方向に沿って交互に配置する例、すなわち
奇数・偶数・奇数・偶数・・の配置パターン図1から図
3に例示したが、例えば患部(血管)に、直線状ないし
略直線状の患部(血管)が含まれる場合には、その箇所
については奇数・奇数・・・及び/または偶数・偶数・
・・・等の配置パターンにすることができる。本発明の
ステント1は無負荷時の略管状体の直径から患部へ装填
される際の直径の縮小率が20%から90%の間になる
ように形成される。縮小することで患部に対してラジア
ルフォースが働くので、処置直後を含めた初期のリーク
封止を確実に行うことができる。なお縮小率があまり大
きすぎたり(20%未満)、小さすぎる(90%を超え
る)と前記効果が得られないので好ましくない。
ステンレス鋼、Ti−Ni合金等の超弾性合金、チタン
合金、タンタル等からなる金属ワイヤにより形成され
る。またこれらの金属より形成されたステントにウレタ
ン等の高分子材料やヘパリン、ウロキナーゼ等の生理活
性物質、アルガトロバン等の抗血栓薬剤を被覆させるの
も良い。
ト1に例えば、ダクロン(登録商標、ポリエチレンテレ
フタレート)繊維、フッ素樹脂(PTFE:ポリテトラ
フルオロエチレン)製フィルム等からなる合成樹脂製管
状部材12を被覆することにより作製することができ
る。例えば、一実施例として無負荷時に直径が40mm
であったステントを30mm(75%)に縮径し、直径
が31mmのダクロン製管状部材の端部及び任意の箇所
を縫合糸で縫い固定して、ステントグラフト11を作製
することができる。ステント1は、それ自体のばね作用
及び合成樹脂製管状部材12で被覆していることから、
血管の3次元的な屈曲に対し追随できる。
状ユニット4、4A、4Bの径サイズは全て同一である
が、患部によっては両端の径サイズが異なる場合もあ
る。その場合は、患部(血管)の形状に合せて径サイズ
の異なる環状ユニット4、4A、4Bを組み合わせ、そ
の形状に合せてステントグラフト11を作製するのが望
ましい。例えば患部の両端の径が異なる場合には、両端
の環状ユニット4、4A、4Bの径を患部(血管)の形
状に合せることで、対応が可能である。
部の屈曲した血管に対応できるように屈曲した状態に設
計されるので、各患者の大動脈屈曲部に対応した追従性
の良いステント1を提供することができる。また本発明
のステント1は環状ユニット4、4A、4B間の連結部
5、5A、5Bを長くせずに屈曲形状を得ることがで
き、ねじれや変形が生じにくいため遠隔期に移動するこ
とがない。また本発明のステント1はあらかじめ各環状
ユニット4、4A、4Bの径とジグザグパターン7の組
み合わせを準備しておけば、患部に合せて各環状ユニッ
ト4、4A、4Bと連結部5、5A、5Bの位置を選定
したステント1を作製することにより急性ないし亜急性
の症例に対しても迅速に目的とするステント1を供給す
ることが可能である。
(B)ジグザグパターン7の一部拡大図
を示す概略図
シースに挿入した状態を示す概略図
ースに挿入した状態を示す概略図
す一部拡大図
Claims (10)
- 【請求項1】略環状体に形成され、その径が環状体の中
心軸(C)方向へ縮小可能なバネ作用を有し、かつ縮小
後は再び基の径に拡張可能なステント(1)であって、
(A)シースに挿入しない状態では、ステント(1)の
長さ方向に沿って屈曲した形態を保持し、(B)シース
に挿入する際には、ステント(1)の中心軸(C)方向
へ縮小かつステント(1)の長さ方向に沿って略直線状
に伸張することにより、シース内に略直線状に格納さ
れ、(C)シースとともに患部に挿入し、シースより放
出した後は、ステント(1)の外部半径方向に拡張しか
つステント(1)の長さ方向に沿って屈曲した形態を保
持する、ことを特徴とするステント(1)。 - 【請求項2】金属製ワイヤの途中を折り曲げることによ
り、少なくとも一つ以上の中央屈曲部(8、8A、8
B)と該中央屈曲部(8、8A、8B)の両側に実質的
に同じ長さの略直線部(6、61、62、63、64)
を有する略V字状のジグザグパタンーン(7)を形成
し、 前記ジグザグパタンーン(7)をステント(1)の中心
軸Cを取り囲むように複数配列しかつ前記金属製ワイヤ
の少なくとも1箇所を接合することにより環状ユニット
(4、4A、4B)を構成し、 複数の前記環状ユニッ
ト(4、4A、4B)がステント(1)の長さ方向に延
設され、前記環状ユニット(4、4A、4B)同士は少
なくとも2箇所が実質的に同じ長さ(L)の連結部
(5、5A、5B)より連結され、該連結部(5、5
A、5B)に対して前記略直線部(6、61、62、6
3、64)は0°ないし±30°の連結角度(θ)で連
結されていることを特徴とする請求項1に記載のステン
ト(1)。 - 【請求項3】ジグザグパターン(7)を奇数個有する少
なくとも一つ以上の環状ユニット(4、4A、4B)と
ジグザグパターン(7)を偶数個有する少なくとも一つ
以上の環状ユニット(4、4A、4B)を有する請求項
1ないし請求項2に記載のステント(1)。 - 【請求項4】ジグザグパターン(7)を奇数個有する環
状ユニット(4、4A、4B)とジグザグパターン
(7)を偶数個有する環状ユニット(4、4A、4B)
を相互に隣接させ、ステント(1)の長さ方向に沿って
交互に配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項
3に記載のステント(1)。 - 【請求項5】ステント(1)の長さ方向に沿って屈曲し
た形態を保持している状態で、 ステント(1)の最も外側の屈曲ラインR側から見て、
相互に隣接する2つの環状ユニット(4、4A、4B)
間の二つの連結部(5、5A、5B)の間に、相互のジ
グザグパターン(7)を構成するそれぞれの中央屈曲部
(8、8A、8B)が少なくとも1ないし4個実質的に
対向して配置され、 ステント(1)の最も内側の屈曲ラインR側から見て、
相互に隣接する2つの環状ユニット(4、4A、4B)
を構成する相互のジグザグパターン(7)のそれぞれの
中央屈曲部(8、8A、8B)とジグザグパターン
(7)の内側スペース(9)が実質的に対向して配置さ
れていること、を特徴とする請求項1ないし請求項4に
記載のステント(1)。 - 【請求項6】連結部(5、5A、5B)が直線ないし曲
線であることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記
載のステント(1)。 - 【請求項7】連結部(5、5A、5B)の長さと略直線
部(6、61、62、63、64)の長さの比(L)が
0.1ないし2.0であることを特徴とする請求項1な
いし請求項6に記載のステント(1)。 - 【請求項8】中央屈曲部(8、8A、8B)が略R状も
しくはリング状であることを特徴とする請求項1ないし
7に記載のステント。 - 【請求項9】無負荷時の略管状体の直径から患部へ装填
される際の直径の縮小率が20%から90%であること
を特徴とする請求項1ないし8に記載のステント
(1)。 - 【請求項10】請求項1ないし請求項9に記載のステン
ト(1)に合成樹脂製管状部材(12)を被覆したこと
を特徴とするステントグラフト。
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