JP2001231868A - ステント及びステントグラフト並びにステント構成部材 - Google Patents

ステント及びステントグラフト並びにステント構成部材

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JP2001231868A
JP2001231868A JP2000049221A JP2000049221A JP2001231868A JP 2001231868 A JP2001231868 A JP 2001231868A JP 2000049221 A JP2000049221 A JP 2000049221A JP 2000049221 A JP2000049221 A JP 2000049221A JP 2001231868 A JP2001231868 A JP 2001231868A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲がった体内管状器官内に挿入しても、その
内壁を損傷させたり、また、体液の流れを阻害させたり
することのないステントを提供する。 【解決手段】 (イ) ジグザグパターンAの弾性リング3
を一対有し、それらの弾性リングが連結部4によって連
結された第1のステント構成部材10、(ロ) ジグザグパ
ターンBの弾性リングを一対有し、それらの弾性リング
が連結部によって連結された第2のステント構成部材2
0、(ハ) ジグザグパターンBの弾性リング、及び、ジグ
ザグパターンAの弾性リング、を順次有し、それらの弾
性リングが連結部によって連結された第3のステント構
成部材30、並びに、(ニ) ジグザグパターンAの弾性リ
ング、及び、ジグザグパターンBの弾性リング、を順次
有し、それらの弾性リングが連結部によって連結された
第4のステント構成部材40から、留置する曲がった体
内管状器官に合わせて、選ばれた少なくとも2種のステ
ント構成部材を具備し、そして、それらのステント構成
部材を前記連結部で接合手段によって接合させたステン
トとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動脈の狭窄性疾患
及び拡張性疾患(動脈瘤)或いはその他の疾患を治療す
るために血管等の曲がった体内管状器官内に安全に挿入
することができる自己拡張型のステント及びステントグ
ラフト並びにステント構成部材に関する。
【0002】
【従来の技術】動脈の硬化や炎症などに起因して発生す
る動脈瘤は、放置すると徐々に拡大して致命的な破裂に
至る予後不良な疾患となり、薬物療法の効果がほとんど
期待できないものとなるので、その治療をするために、
従来より人工血管を用いた外科的手術、例えば、瘤切除
手術及び置換手術が用いられてきた。しかし、この疾患
は、高齢者に多く、多臓器障害(脳、心臓、腎臓等の障
害)を併存する頻度が高く、しかも、その外科手術がし
ばしば過大な侵襲となるので、この疾患に対する外科的
手術は、それらの危険を回避できる安全なものに限定さ
れている。そこで、比較的手術侵襲が軽度なシースを用
いた血管内治療の応用が世界的に注目されるようにな
り、ステント(又はステントグラフト)による治療もそ
の応用の一つとして期待されている。
【0003】ステントは、血管等の体内管状器官を支持
するために血管等の体内管状器官内に挿入する人工筒状
構造物である。ステントは、例えば、血管、胆のう、食
道、腸、尿道等の体内管状体が狭窄や変形した際にそれ
らの体内管状体に挿入して、体内管状体を支持すること
により、その狭窄や変形を防止する。動脈狭窄性疾患の
治療の目的として広く臨床応用されているステントは、
ステンレス又は形状記憶合金(NiTi)の針金で作成
した網又はスプリングにより形成した筒状体である。こ
の筒状体は、半径方向に繰り返し収縮膨張できるように
なっている。
【0004】また、ステントグラフトは、前記したよう
なステンレス又はチタン化ニッケルの針金で作成した網
又はスプリングにより形成した筒状体をポリエステル又
はテフロン(PTFE)製の人工血管に内挿又は外挿
し、これらを縫合固定してつくられる血管内挿型人工血
管である。ステントグラフトは、動脈瘤の治療に有効に
用いられている。このようなステント(又はステントグ
ラフト)は、例えば、特開平7−24072号公報、特
開平7−47134号公報、特表平7−500272号
公報、特表平8−299456号公報、特表平8−50
2428号公報及び特表平8−511487号公報に記
載されているように、斯界で知られている。
【0005】かかるステント(又はステントグラフト)
は、カテーテルを介して血管内の患部に留置される。即
ち、ステント(又はステントグラフト)を細いカテーテ
ルの内径より小さい直径まで圧縮してカテーテル内に格
納し、これを末梢動脈(主として大腿動脈)の切開部よ
り血管内の患部にまで挿入する。そこで、ステント(又
はステントグラフト)をカテーテルより押し出し、所定
の直径にまで半径方向に拡張させて、血管内の患部に留
置させることにより、動脈狭窄病変の拡大や動脈瘤の閉
塞を行うと同時に血流の再建を達成する。ステント(又
はステントグラフト)による治療は、手術侵襲が軽度で
あることから、患者の負担が軽減されるばかりか、従来
では適用外とされる動脈瘤疾患に対しても適用が拡大で
きるので、動脈の狭窄性疾患及び拡張性疾患の患者に対
して有益な治療となっている。
【0006】図11は、従来のステントの拡大側面図で
あり、そして、図12は、ステントグラフトの拡大側面
図である。
【0007】図11において、110はステントであ
る。ステント110は、金属線101をジグザグに屈曲
させて形成した多数の屈曲部102を有する弾性リング
103を複数個(図では3個)等間隔に有している。こ
の場合、屈曲時に弾性リング103が互いに重なり合わ
ないように、連結部を延長することにより各々の弾性リ
ング103を一定の長さの間隔で更に離して配置しても
かまわない。弾性リング103の周りには、複数本の連
結線104が周方向に等間隔に配置され、これらの連結
線104が弾性リング103の交点で溶接、ろう付け、
又はカシメ等の固定手段により固定されている。弾性リ
ング103及び連結線104は、ステンレス、チタン、
チタン化ニッケル等の剛性を有する金属で構成されてい
る。金属線は、それらの直径が0.4〜0.8mm程度
のものである。ステント110を拡張したときの外径は
20〜40mmであり、また、その長さは30〜100
mmである。
【0008】図12において、120はステントグラフ
トである。ステントグラフト120は、ポリエステル、
フッ素樹脂(PTFE)等で構成されるグラフト(人工
血管)105内に前記したようなステント110を挿入
し、ポリプロピレン等の糸(図示せず)でグラフト10
5をステント110の弾性リング103に縫合固定して
形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のステント(又は
ステントグラフト)は、これらを動脈の狭窄性疾患及び
拡張性疾患(動脈瘤)或いはその他の疾患を治療するた
めに曲がった体内管状器官に挿入すると、次のような問
題があった。即ち、ステントでは、これを曲がった体内
管状器官、例えば、下行大動脈及び弓部大動脈の内部に
挿入すると、ステントにおける隣り合った弾性リングの
屈曲部が、それらの大動脈の内側のカーブの部分で大動
脈内に突出したり、それらの大動脈の内側のカーブの部
分で互いに接触又は交叉したりするために、それらの弾
性リングの屈曲部が、大動脈内に突出したり、或いは、
互いに接触又は交叉したりする部分で、それらの大動脈
の内壁を損傷させたり、また、血流の流れを阻害させた
りする、という問題があった。
【0010】そして、ステントグラフトでは、これを例
えば下行大動脈及び弓部大動脈の内部に挿入すると、そ
れらの大動脈の内側のカーブの部分でステントにおける
隣り合った弾性リングの屈曲部が互いにグラフトを介し
て接触又は交叉して、グラフトに皺を発生させ、それら
の皺が、血流の流れを阻害させたり、また、最悪の場合
には、血栓を発生させる、という問題があった。これら
の問題を解決するために、各々の弾性リングを一定の長
さの間隔で更に離して配置して連結させることが考えら
れるが、このような弾性リングの配置では、ステント
は、グラフトを支持する構造を欠くこととなるので、支
持力を失うという問題があった。
【0011】本発明は、かかる問題を解決することを目
的としている。即ち、本発明は、曲がった体内管状器官
内に挿入しても、その内壁を損傷させたり、また、体液
の流れを阻害させたりすることのないステントを提供す
ることを第1の目的とし、曲がった体内管状器官内に挿
入しても、グラフトの皺によって体液の流れを阻害させ
ることのないステントグラフトを提供することを第2の
目的とし、そして、かかるステント(又はステントグラ
フト)を簡単に低コストで組み立てできるステント構成
部材を提供することを第3の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、上記目的を達成するために、次のステント構成部
材、(イ)一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅
(L3 )のバネで構成されるジグザグパターンAの弾性
リングを一対有し、それらの弾性リングが幅L3 又は幅
2L3 の連結部によって連結された第1のステント構成
部材、(ロ)一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅
(L3 )、中幅(L2 )及び小幅(L1 )のバネで順次
構成されるジグザグパターンBの弾性リングを一対有
し、それらの弾性リングが幅L3 又は幅2L3 の連結部
によって連結された第2のステント構成部材、(ハ)一
方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅(L3 )、中幅
(L2 )及び小幅(L1 )のバネで順次構成されるジグ
ザグパターンBの弾性リング、並びに、一方の屈曲部と
他方の屈曲部との幅が大幅のジグザグパターンAの弾性
リング、を順次有し、それらの弾性リングが幅L3 又は
幅2L3 の連結部によって連結された第3のステント構
成部材、(ニ)一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大
幅(L3 )のバネで順次構成されるジグザグパターンA
の弾性リング、並びに、一方の屈曲部と他方の屈曲部と
の幅が大幅(L3 )、中幅(L2 )及び小幅(L1 )の
バネで順次構成されるジグザグパターンBの弾性リン
グ、を順次有し、それらの弾性リングが幅L3 又は幅2
3 の連結部によって連結された第4のステント構成部
材、の4つのステント構成部材から、留置する曲がった
体内管状器官に合わせて、選ばれた少なくとも2種のス
テント構成部材を具備し、そして、それらのステント構
成部材を前記連結部で接合手段によって接合させたこと
を特徴とするステントである。
【0013】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、幅2L3の連結部を有する第
1のステント構成部材、幅2L3 の連結部を有する第2
のステント構成部材及び幅2L3 の連結部を有する第3
のステント構成部材を具備することを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項3に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、幅2L3の連結部を有する第
4のステント構成部材、幅2L3 の連結部を有する第2
のステント構成部材及び幅2L3 の連結部を有する第3
のステント構成部材を具備することを特徴とするもので
ある。
【0015】請求項4に記載された発明は、請求項1乃
至3のいずれかに記載された発明において、ステント構
成部材がステンレス鋼、チタン化ニッケル又はニッケル
からなる金属線で形成されていることを特徴とするもの
である。
【0016】請求項5に記載された発明は、請求項1乃
至4のいずれかに記載された発明において、幅L1 、幅
2 及び幅L3 が、それぞれ、12〜18mm、14〜
22mm及び18〜24mmであることを特徴とするも
のである。
【0017】請求項6に記載された発明は、請求項1乃
至5のいずれかに記載されたステントをグラフトに内挿
又は外挿させたステントグラフトにおいて、該ステント
グラフトを留置する曲がった体内管状器官に合わせて小
幅のバネを該体内管状器官の湾曲部に配置するようにし
てステントを連結部で接合手段によって連結し、それら
の連結部を該体内管状器官の湾曲部に配置することによ
って多方向への支持力と柔軟性とをもたせるようにし、
そして、その状態でグラフトを、ステントに縫合固定す
るか又はステントの内外をグラフトで包み込むように被
覆して、固定したことを特徴とするステントグラフトで
ある。
【0018】請求項7に記載された発明は、請求項6に
記載された発明において、ステントグラフトが少なくと
も1つの人工血管分枝を有することを特徴とするもので
ある。
【0019】請求項8に記載された発明は、請求項7に
記載された発明において、ステントグラフトが1つ、2
つ又は3つの直径5〜10mmの細い人工血管分枝を有
することを特徴とするものである。
【0020】請求項9に記載された発明は、請求項7又
は8に記載された発明において、人工血管分枝をステン
トグラフトの内側の空洞部分に翻転させたことをことを
特徴とするものである。
【0021】請求項10に記載された発明は、一方の屈
曲部と他方の屈曲部との幅が大幅(L3 )のバネで構成
されるジグザグパターンAの弾性リングを一対有し、そ
れらの弾性リングが幅L3 又は幅2L3 の連結部によっ
て連結されたことを特徴とするステント構成部材であ
る。
【0022】請求項11に記載された発明は、一方の屈
曲部と他方の屈曲部との幅が大幅(L3 )、中幅(L
2 )及び小幅(L1 )のバネで順次構成されるジグザグ
パターンBの弾性リングを一対有し、それらの弾性リン
グが幅L3 又は幅2L3 の連結部によって連結されたこ
とを特徴とするステント構成部材である。
【0023】請求項12に記載された発明は、一方の屈
曲部と他方の屈曲部との幅が大幅(L3 )、中幅(L
2 )及び小幅(L1 )のバネで順次構成されるジグザグ
パターンBの弾性リング、並びに、一方の屈曲部と他方
の屈曲部との幅が大幅(L3 )のジグザグパターンAの
弾性リング、を有し、それらの弾性リングが幅L3 又は
幅2L3 の連結部によって連結されたことを特徴とする
ステント構成部材である。
【0024】請求項13に記載された発明は、請求項1
0乃至12のいずれかに記載された発明において、幅L
1 、幅L2 及び幅L3 が、それぞれ、12〜18mm、
14〜22mm及び18〜24mmであることを特徴と
するものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本実
施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態を
示すステント構成部材の展開図であって、(a)は、第
1のステント構成部材を示し、(b)は、第2のステン
ト構成部材を示し、(c)は、第3のステント構成部材
を示し、そして、(d)は、第4のステント構成部材を
示す。図2は、本発明の一実施の形態を示すステント構
成部材の斜視図であって、(a)は、第1のステント構
成部材を示し、(b)は、第2のステント構成部材を示
し、(c)は、第3のステント構成部材を示し、そし
て、(d)は、第4のステント構成部材を示す。図3
は、幅2L3 の連結部を有する第1のステント構成部
材、幅2L3 の連結部を有する第2のステント構成部材
及び幅2L3 の連結部を有する第3のステント構成部材
を具備するステントの展開図である。図4は、図3に示
すテントを内挿したステントグラフトの斜視図である。
図5は、幅2L3 の連結部を有する第4のステント構成
部材、幅2L3 の連結部を有する第2のステント構成部
材及び幅2L3 の連結部を有する第3のステント構成部
材を具備するステントの展開図である。図6は、図5に
示すステントを内挿したステントグラフトの斜視図であ
る。図7は、本発明の一実施の形態を示す3つの人工血
管分枝を有するステントグラフトの斜視図である。図8
は、本発明の他の一実施の形態を示す1つの人工血管分
枝を有するステントグラフトの斜視図であって、(a)
は人工血管分枝がステントグラフトの外側に存在する状
態を示し、そして、(b)は人工血管分枝がステントグ
ラフトの内側に翻転して存在する状態を示す。図9は、
本発明の他の一実施の形態を示す2つの人工血管分枝を
有するステントグラフトの斜視図であって、(a)は人
工血管分枝がステントグラフトの外側に存在する状態を
示し、そして、(b)は人工血管分枝がステントグラフ
トの内側に翻転して存在する状態を示す。図10は、翻
転させた人工血管分枝に他のステントグラフトを枝分か
れした血管から挿入させる状態を示す一部断面説明図で
ある。
【0026】図1(a),図2(a)において、10
は、第1のステント構成部材である。第1のステント構
成部材10は、一方の屈曲部2と他方の屈曲部2´との
幅が大幅(L3 )(本明細書においては、「L3 」は大
幅を意味するものとする)のバネで構成されるジグザグ
パターンAの弾性リング3を一対有し、それらの弾性リ
ング3は、幅2L3 の連結部4によって連結されてい
る。5は、弾性リング3を固定する固定手段である。
【0027】図1(b),図2(b)において、20
は、第2のステント構成部材である。第2のステント構
成部材20は、一方の屈曲部2と他方の屈曲部2´との
幅が大幅(L3 )、中幅(L2 )(本明細書において
は、「L2 」は中幅を意味するものとする)及び小幅
(L1 )(本明細書においては、「L1 」は小幅を意味
するものとする)のバネで順次構成されるジグザグパタ
ーンBの弾性リングを一対有し、それらの弾性リング3
は、幅2L3 の連結部4によって連結されている。5
は、弾性リング3を固定する固定手段である。
【0028】図1(c)において、30は、第3のステ
ント構成部材である。第3のステント構成部材30は、
一方の屈曲部2と他方の屈曲部2´との幅が大幅(L
3 )、中幅(L2 )及び小幅(L1 )のバネで順次構成
されるジグザグパターンBの弾性リング、並びに、一方
の屈曲部2と他方の屈曲部2´との幅が大幅(L3 )の
ジグザグパターンAの弾性リング、を順次有している。
それらの弾性リング3は、幅2L3 の連結部4によって
連結されている。5は、弾性リング3を固定するカシメ
である。本発明における一実施の形態においては、固定
手段としてカシメを示したが、本発明の目的に反しない
限り、カシメ以外の溶接、ろう付け等の固定手段であっ
てもかまわない。
【0029】図1(d)において、40は、第4のステ
ント構成部材である。第4のステント構成部材40は、
一方の屈曲部2と他方の屈曲部2´との幅が大幅(L
3 )のバネで順次構成されるジグザグパターンAの弾性
リング3、並びに、一方の屈曲部2と他方の屈曲部2´
との幅が大幅(L3 )、中幅(L2 )及び小幅(L1
のバネで順次構成されるジグザグパターンBの弾性リン
グ3、を順次有している。それらの弾性リング3は、幅
2L3 の連結部4によって連結されている。5は、弾性
リング3を固定する固定手段である。
【0030】本発明のステントは、前記第1のステント
構成部材10、第2のステント構成部材20、第3のス
テント構成部材30及び第4のステント構成部材40の
4つのステント構成部材から、留置する曲がった体内管
状器官に合わせて、選ばれた少なくとも2種のステント
構成部材を具備し、連結部4で接合手段(図3,5の6
参照)によって接合されている。発明のステントによれ
ば、ステントにおける各弾性リング3が極度に曲がった
り重なり合ったりしないよう、該ステントグラフトを留
置する曲がった体内管状器官に合わせて小幅のバネを該
体内管状器官の湾曲部の内側に配置するようにしてステ
ントを連結部4で連結手段によって連結し、その連結部
4を該体内管状器官の湾曲部の外側に配置することによ
って多方向への支持力と屈曲柔軟性とを持たせてあるの
で、かかるステントを血管等の曲がった体内管状器官に
カテーテルを用いて挿入すると、ステントは、曲がった
体内管状器官に合わせて小幅のバネが該体内管状器官の
湾曲部の内側に曲がった状態となって留置され、そのた
めに、バネの隣り合った屈曲部3が、体内管状器官内に
に突出したり、或いは、互いに接触又は交叉したりする
ことはない。それ故、それらの屈曲部3が体内管状器官
の内壁を損傷させたり、また、血液等の体液の流れを阻
害させたりすることはない。しかも、本発明のステント
は、連結部4によって適度の支持力と柔軟性を有してい
るので、極度の屈曲や重なりを生じることはない。
【0031】本発明のステントにおける大幅(L3 )、
中幅(L2 )及び小幅(L1 )は、それぞれ、L3 >L
2 >L1 で示される相対的な幅の関係を示すものであ
り、好ましくは、18〜24mm、14〜22mm及び
12〜18mmであり、更に好ましくは、20mm、1
8mm及び15mmであるが、前記好ましい幅の組合せ
のみに限定されるものではなく、本発明の目的に反しな
い限り、前記好ましい幅の組合せ以外の関係を有してい
てもかまわない。
【0032】図3に示されるステントは、幅2L3 の連
結部を有する第1のステント構成部材10、幅2L3
連結部を有する第2のステント構成部材20及び幅2L
3 の連結部を有する第3のステント構成部材30を具備
し、連結部4で接合手段6によって接合されている。ま
た、図5に示されるステントは、幅2L3 の連結部4を
有する第4のステント構成部材40、幅2L3 の連結部
4を有する第2のステント構成部材20及び幅2L3
連結部4を有する第3のステント構成部材30を具備
し、連結部4でカシメ6によって接合されている。接合
手段は、例えば、溶接、ろう付け及びカシメであるが、
本発明における一実施の形態においては、接合手段とし
てカシメを示したが、本発明の目的に反しない限り、カ
シメ以外の溶接、ろう付け等の接合手段であってもかま
わない。
【0033】本実施の形態においては、連結部の幅が2
3 のステントを示したが、L3 のものであってもかま
わない。それ故、前記第1のステント構成部材10、第
2のステント構成部材20、第3のステント構成部材3
0及び第4のステント構成部材40は、それぞれ、連結
部4の幅によってL3 及び2L3 の2種類のものがある
ので、本発明においては、ステント構成部材の種類は、
8種類あることとなる。
【0034】本発明におけるステント構成部材は、例え
ば、ステンレス鋼、チタン化ニッケル又はニッケルから
なる金属線で形成されている。
【0035】これらのステントから留置する曲がった体
内管状器官に適合するものを選択し、小幅のバネを該体
内管状器官の湾曲部の内側に配置するように組み合わせ
て、それらの連結部で連結手段によって連結する。そし
て、連結したステントをグラフトに内挿又は外挿させて
該体内管状器官の湾曲部の内側に配置するようにポリプ
ロピレン等の縫合糸で縫合固定するか、或いは、連結し
たステントを、その内外をグラフトで包み込むように被
覆して、該体内管状器官の湾曲部の内側に配置するよう
に固定してステントグラフトとする。このようにして得
られたステントグラフトは、その連結部を該体内管状器
官の湾曲部の外側になるように配置すると、各ステント
が連結部で連結されているので、多方向への支持力と屈
曲柔軟性とを有するものとなる。
【0036】図4に示されるステントグラフトによれ
ば、図3に示されるステントをグラフトに内挿し、ステ
ントグラフトとして留置する曲がった体内管状器官に合
わせて小幅のバネを体内管状器官の湾曲部の内側に配置
するように曲げ、そして、その状態でグラフト(人工血
管)をステントにポリプロピレン等の縫合糸で縫合固定
或いはグラフトで包み込むように被覆固定してある。図
4において、10,20,30は、それぞれ、第1のス
テント構成部材、第2のステント構成部材及び第3のス
テント構成部材である。
【0037】図6に示されるステントグラフトによれ
ば、図5に示されるステントをグラフト(人工血管)に
内挿し、ステントグラフトとして留置する曲がった体内
管状器官に合わせて小幅のバネを該体内管状器官の湾曲
部の内側に配置するようにして曲げ、そして、その状態
でグラフトをステントにポリプロピレン等の縫合糸で縫
合固定或いはグラフトで包み込むように被覆固定してあ
る。図6において、40,20,30は、それぞれ、第
4のステント構成部材、第2のステント構成部材及び第
3のステント構成部材である。
【0038】このようにステントグラフトにおいては、
ステントにおける各弾性リングが極度に曲がったり重な
り合ったりしないよう、連結部を該体内管状器官の湾曲
部の外側にして縦方向で固定することで多方向への適度
な支持力と柔軟性とを持たせてあり、そして、ステント
をステントグラフトとして留置する曲がった体内管状器
官に合わせて小幅のバネを該体内管状器官の湾曲部の内
側にして曲げてグラフトに縫合固定或いはグラフトで包
み込むように被覆固定してあるので、ステントグラフト
を血管等の曲がった体内管状器官にカテーテルを用いて
挿入しても、血管等の曲がった体内管状器官でグラフト
全体をステントによって支持することができる。それ
故、本発明のステントグラフトは、ステントにおける隣
り合った弾性リングの屈曲部が互いにグラフトを介して
接触又は交叉することはなく、そのために、従来のステ
ントグラフトのように、グラフトに皺が発生し、それら
の皺が血流等の体液の流れを阻害させる、というような
ことはない。しかも、本発明のステントグラフトは、連
結部によって適度の支持力と柔軟性とを有しているの
で、極度の屈曲や重なりを生じることはない。
【0039】本発明のステントグラフトは、少なくとも
1つの人工血管分枝、好ましくは、図7に示されている
ように、3つの細い人工血管分枝7a,7b,7c、図
8に示されているように、1つの細い人工血管分枝7
a、そして、図9に示されているように、2つの細い人
工血管分枝7a,7bを有することができる。
【0040】本発明のステントグラフトによれば、人工
血管分枝、例えば、直径5〜10mmの細い人工血管分
枝を有しているので、かかるステントグラフトを分枝血
管を有する血管患部に留置することができる。ところ
で、心臓から伸びてすぐ上に向かう動脈を上行大動脈、
湾曲の部分を弓部大動脈、湾曲の終わりから少し下方に
伸びたところまでを下行大動脈と呼び、そして、弓部大
動脈から枝別れする3つの血管を向かって左から腕頭動
脈、左総頸動脈及び左鎖骨下動脈と呼ぶが、本発明によ
れば、例えば、図7に示される3つの細い人工血管分枝
7a,7b,7cを有するステントグラフトは、弓部大
動脈において枝分かれする3つの血管を有する部分の内
壁をそれぞれ覆うように、好適に、留置することができ
る。
【0041】本発明のステントグラフトは、例えば、図
8,9に示されるように、人工血管分枝7a(,7b)
をステントグラフト7の内側の空洞部分に翻転して存在
させておくことができる。かかるステントグラフトは、
カテーテル(ステントグラフト留置装置)で体内の分枝
血管を有する患部に挿入され、そこで人工血管分枝7a
(,7b)がステントグラフト7の外側、即ち、該分枝
血管の内部に逆に翻転させられて、或いは、ステントグ
ラフト7の内側の空洞部分に翻転させた人工血管分枝7
a(,7b)に他のステント又はステントグラフトを挿
入し、結合させて、永久留置されることとなる。このよ
うに、人工血管分枝7a(,7b)をステントグラフト
7の内側の空洞部分に翻転して存在させたステントグラ
フト7は、人工血管分枝7a(,7b)がステントグラ
フト7の内側に翻転して存在しているので、カテーテル
(ステントグラフト留置装置)から体内の患部に押し出
される際に人工血管分枝7a(,7b)が障害になら
ず、そのために、スムースに体内に挿入することがで
き、さらには、図10に示すように、他のステントグラ
フト(又はステント)を、枝分かれした血管(図8では
左総頸動脈)から誘導線(図示せず)に誘導させなが
ら、ステントグラフト7の内側の空洞部分に翻転させた
人工血管分枝7aに容易に挿入し、結合させることがで
きる。
【0042】本発明においては、(1) 一方の屈曲部と他
方の屈曲部との幅が大幅(L3 )のバネで構成されるジ
グザグパターンAの弾性リングを一対有し、それらの弾
性リングが幅L3 又は幅2L3 の連結部によって連結さ
れたステント構成部材、(2)一方の屈曲部と他方の屈曲
部との幅が大幅(L3 )、中幅(L2 )及び小幅(L
1 )のバネで順次構成されるジグザグパターンBの弾性
リングを一対有し、それらの弾性リングが幅L3 又は幅
2L3 の連結部によって連結されたステント構成部材、
及び、(3) 一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅
(L3 )、中幅(L 2 )及び小幅(L1 )のバネで順次
構成されるジグザグパターンBの弾性リング、並びに、
一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅(L3 )のジ
グザグパターンAの弾性リング、を有し、それらの弾性
リングが幅L3 又は幅2L3 の連結部によって連結され
たステント構成部材、の3種(弾性リングの幅によって
幅L3及び幅2L3 の2種があるので実質的には6種)
を予め準備しておけば、それらの中から所望のものを選
択するだけで、曲がった体内管状器官に留置するステン
ト(又はステントグラフト)を簡単に低コストで組み立
できるステント構成部材を提供することができる。
【0043】本発明のステントグラフトにおける大幅
(L3 )、中幅(L2 )及び小幅(L 1 )は、それぞ
れ、L3 >L2 >L1 で示される相対的な幅の関係を示
すものであり、好ましくは、18〜24mm、15〜2
2mm及び12〜18mmであり、更に好ましくは、2
0mm、18mm及び15mmであるが、前記好ましい
幅の組合せのみに限定されるものではなく、本発明の目
的に反しない限り、前記好ましい幅の組合せ以外の関係
を有していてもかまわない。
【0044】このように、本発明のステント(又はステ
ントグラフト)は、血管等の体内管状器官内の患部に永
久留置させて、例えば、動脈狭窄病変の拡大や動脈瘤の
閉塞を行うと同時に血流の再建を安全に達成することが
できる。本発明のステント(又はステントグラフト)
は、下行大動脈に発生する下行大動脈瘤、弓部大動脈に
発生する弓部大動脈瘤及び腹部大動脈に発生する腹部大
動脈瘤に好適に適用することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1乃至5に記載された発明のステ
ントによれば、ステントにおける各弾性リングが極度に
曲がったり重なり合ったりしないよう、連結部を湾曲部
の外側に縦方向で固定することで縦方向及び横方向への
適度な支持力と柔軟性とを持たせてあるので、ステント
を血管等の曲がった体内管状器官にカテーテルを用いて
挿入すると、ステントは、曲がった体内管状器官に合わ
せて、小幅のバネが体内管状器官の湾曲部の内側に曲が
った状態となって、留置されるので、バネの隣合った屈
曲部が、体内管状器官内にに突出したり、互いに接触又
は交叉したりすることはなく、そのために、体内管状器
官の内壁を損傷させたり、また、血液等の体液の流れを
阻害させたりすることはない。しかも、本発明のステン
トグラフトは、連結部によって適度の支持力と柔軟性と
を有しているので、極度の屈曲や重なりを生じることは
ない。
【0046】請求項6乃至8に記載された発明のステン
トグラフトによれば、ステントにおける各弾性リングが
極度に曲がったり重なり合ったりしないよう、連結部を
湾曲部の外側にして縦方向に固定することで多方向への
適度な支持力と柔軟性とをもたせてあり、そして、ステ
ントをステントグラフトとして留置する曲がった体内管
状器官に合わせて小幅のバネを湾曲部の内側にして曲げ
てグラフトに固定してあるので、ステントグラフトを血
管等の曲がった体内管状器官にカテーテルを用いて挿入
しても、血管等の曲がった体内管状器官でグラフト全体
をステントによって支持することができる。それ故、本
発明のステントグラフトは、ステントにおける隣り合っ
た弾性リングの屈曲部が互いにグラフトを介して接触又
は交叉することはなく、そのために、従来のステントグ
ラフトのように、グラフトに皺が発生し、それらの皺が
血流等の体液の流れを阻害させる、というようなことは
ない。しかも、本発明のステントグラフトは、連結部に
よって適度の支持力と柔軟性と有しているので、極度の
屈曲や重なりを生じることはない。
【0047】請求項7,8に記載された発明のステント
グラフトによれば、細い人工血管分枝、例えば、直径5
〜10mmの細い人工血管分枝を有しているので、かか
るステントグラフトを分枝血管を有する血管患部に挿入
し、そこで人工血管分枝を該分枝血管の内部に逆に翻転
させるか、或いは、ステントグラフトの内側の空洞部分
に翻転させた人口血管分枝に他のステント又はステント
グラフトを挿入し、結合させて、永久留置することがで
きる。例えば、3つの人口血管分枝を有するステントグ
ラフトは、弓部大動脈において枝分かれする3つの血管
を有する部分の内壁をそれぞれ覆うように、好適に、留
置することができる。
【0048】請求項9に記載された発明のステントグラ
フトによれば、人工血管分枝をステントグラフトの内側
に翻転して存在させたので、これをカテーテル(ステン
トグラフト留置装置)から体内の患部に押し出される際
に人工血管分枝が障害にならず、そのために、スムース
に体内に挿入することができる。また、他のステント又
はステントグラフトを枝分かれした血管からステントグ
ラフトの内側の空洞部分に翻転させた人工血管分枝に容
易に挿入し、結合させることができる。
【0049】請求項10乃至13に記載された発明のス
テント構成部材によれば、これらのステント構成部材を
3種(弾性リングの幅によって幅L3 及び幅2L3 の2
種があるので実質的には6種)を予め準備しておけば、
それらの中から所望のものを選択するだけで、曲がった
体内管状器官に留置するステント(又はステントグラフ
ト)を簡単に低コストで組み立てできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すステント構成部材
の展開図であって、(a)は、第1のステント構成部材
を示し、(b)は、第2のステント構成部材を示し、
(c)は、第3のステント構成部材を示し、そして、
(d)は、第4のステント構成部材を示す。
【図2】本発明の一実施の形態を示すステント構成部材
の斜視図であって、(a)は、第1のステント構成部材
を示し、(b)は、第2のステント構成部材を示し、
(c)は、第3のステント構成部材を示し、そして、
(d)は、第4のステント構成部材を示す。
【図3】幅2L3 の連結部を有する第1のステント構成
部材、幅2L3 の連結部を有する第2のステント構成部
材及び幅2L3 の連結部を有する第3のステント構成部
材を具備するステントの展開図である。
【図4】図3に示すテントを内挿したステントグラフト
の斜視図である。
【図5】幅2L3 の連結部を有する第4のステント構成
部材、幅2L3 の連結部を有する第2のステント構成部
材及び幅2L3 の連結部を有する第3のステント構成部
材を具備するステントの展開図である。
【図6】図5に示すステントを内挿したステントグラフ
トの斜視図である。
【図7】人工血管分枝を有するステントグラフトの斜視
図である。
【図8】本発明の他の一実施の形態を示す1つの人工血
管分枝を有するステントグラフトの斜視図であって、
(a)は人工血管分枝がステントグラフトの外側に存在
する状態を示し、そして、(b)は人工血管分枝がステ
ントグラフトの内側に翻転して存在する状態を示す。
【図9】本発明の他の一実施の形態を示す2つの人工血
管分枝を有するステントグラフトの斜視図であって、
(a)は人工血管分枝がステントグラフトの外側に存在
する状態を示し、そして、(b)は人工血管分枝がステ
ントグラフトの内側に翻転して存在する状態を示す。
【図10】翻転させた人工血管分枝に他のステントグラ
フトを枝分かれした血管から挿入させる状態を示す一部
断面説明図である。
【図11】従来のステントの拡大側面図である。
【図12】従来のステントグラフトの拡大側面図であ
る。
【符号の説明】
1 金属線 2,2´ 屈曲部 3 弾性リング 4 連結部 5 カシメ(固定手段) 6 カシメ(接合手段) 7 グラフト 7a,7b,7c 人工血管分枝 10 第1のステント構成部材 20 第2のステント構成部材 30 第3のステント構成部材 40 第4のステント構成部材 L1 小幅 L2 中幅 L3 大幅

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次のステント構成部材、 (イ)一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅(L
    3 )のバネで構成されるジグザグパターンAの弾性リン
    グを一対有し、それらの弾性リングが幅L3 又は幅2L
    3 の連結部によって連結された第1のステント構成部
    材、 (ロ)一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅(L
    3 )、中幅(L2 )及び小幅(L1 )のバネで順次構成
    されるジグザグパターンBの弾性リングを一対有し、そ
    れらの弾性リングが幅L3 又は幅2L3 の連結部によっ
    て連結された第2のステント構成部材、 (ハ)一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅(L
    3 )、中幅(L2 )及び小幅(L1 )のバネで順次構成
    されるジグザグパターンBの弾性リング、並びに、一方
    の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅のジグザグパター
    ンAの弾性リング、を順次有し、それらの弾性リングが
    幅L3 又は幅2L3 の連結部によって連結された第3の
    ステント構成部材、 (ニ)一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅(L
    3 )のバネで順次構成されるジグザグパターンAの弾性
    リング、並びに、一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が
    大幅(L3 )、中幅(L2 )及び小幅(L1 )のバネで
    順次構成されるジグザグパターンBの弾性リング、を順
    次有し、それらの弾性リングが幅L3 又は幅2L3 の連
    結部によって連結された第4のステント構成部材、の4
    つのステント構成部材から、留置する曲がった体内管状
    器官に合わせて、選ばれた少なくとも2種のステント構
    成部材を具備し、そして、それらのステント構成部材を
    前記連結部で接合手段によって接合させたことを特徴と
    するステント。
  2. 【請求項2】 幅2L3 の連結部を有する第1のステン
    ト構成部材、幅2L 3 の連結部を有する第2のステント
    構成部材及び幅2L3 の連結部を有する第3のステント
    構成部材を具備することを特徴とする請求項1記載のス
    テント。
  3. 【請求項3】 幅2L3 の連結部を有する第4のステン
    ト構成部材、幅2L 3 の連結部を有する第2のステント
    構成部材及び幅2L3 の連結部を有する第3のステント
    構成部材を具備することを特徴とする請求項1記載のス
    テント。
  4. 【請求項4】 ステント構成部材がステンレス鋼、チタ
    ン化ニッケル又はニッケルからなる金属線で形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    のステント。
  5. 【請求項5】 幅L1 、幅L2 及び幅L3 が、それぞ
    れ、12〜18mm、14〜22mm及び18〜24m
    mであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載のステント。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載された
    ステントをグラフトに内挿又は外挿させたステントグラ
    フトにおいて、該ステントグラフトを留置する曲がった
    体内管状器官に合わせて小幅のバネを該体内管状器官の
    湾曲部に配置するようにしてステントを連結部で接合手
    段によって連結し、それらの連結部を該体内管状器官の
    湾曲部に配置することによって多方向への支持力と柔軟
    性とをもたせるようにし、そして、その状態でグラフト
    を、ステントに縫合固定するか又はステントの内外をグ
    ラフトで包み込むように被覆して、固定したことを特徴
    とするステントグラフト。
  7. 【請求項7】 ステントグラフトが少なくとも1つの人
    工血管分枝を有することを特徴とする請求項6記載のス
    テントグラフト。
  8. 【請求項8】 ステントグラフトが1つ、2つ又は3つ
    の直径5〜10mmの細い人工血管分枝を有することを
    特徴とする請求項7記載のステントグラフト。
  9. 【請求項9】 人工血管分枝をステントグラフトの内側
    の空洞部分に翻転させたことをことを特徴とする請求項
    7又は8記載のステントグラフト。
  10. 【請求項10】 一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が
    大幅(L3 )のバネで構成されるジグザグパターンAの
    弾性リングを一対有し、それらの弾性リングが幅L3
    は幅2L3 の連結部によって連結されたことを特徴とす
    るステント構成部材。
  11. 【請求項11】 一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が
    大幅(L3 )、中幅(L2 )及び小幅(L1 )のバネで
    順次構成されるジグザグパターンBの弾性リングを一対
    有し、それらの弾性リングが幅L3 又は幅2L3 の連結
    部によって連結されたことを特徴とするステント構成部
    材。
  12. 【請求項12】 一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が
    大幅(L3 )、中幅(L2 )及び小幅(L1 )のバネで
    順次構成されるジグザグパターンBの弾性リング、並び
    に、一方の屈曲部と他方の屈曲部との幅が大幅(L3
    のジグザグパターンAの弾性リング、を有し、それらの
    弾性リングが幅L3 又は幅2L3 の連結部によって連結
    されたことを特徴とするステント構成部材。
  13. 【請求項13】 幅L1 、幅L2 及び幅L3 が、それぞ
    れ、12〜18mm、14〜22mm及び18〜24m
    mであることを特徴とする請求項10乃至12のいずれ
    かに記載のステント構成部材。
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