JP2003334045A - 野菜ジュースの後味改良剤 - Google Patents

野菜ジュースの後味改良剤

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JP2003334045A
JP2003334045A JP2002142903A JP2002142903A JP2003334045A JP 2003334045 A JP2003334045 A JP 2003334045A JP 2002142903 A JP2002142903 A JP 2002142903A JP 2002142903 A JP2002142903 A JP 2002142903A JP 2003334045 A JP2003334045 A JP 2003334045A
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aftertaste
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vegetable juice
vegetable
vegetable juices
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JP2002142903A
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Takeo Yokawa
丈夫 余川
Takehiko Ida
毅彦 位田
Raju Juneja Reka
レカ・ラジュ・ジュネジャ
Nagahiro Yamazaki
長宏 山崎
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Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 野菜ジュースは、多くの栄養素を含み健康を
気にしている人を中心に広く飲まれているが、野菜独特
の青臭い匂い、エグ味などから、後味が悪く、慣れない
と飲みにくいといった問題があった。本発明は、野菜ジ
ュース後味の改良、例えば特有の青臭い匂い及びエグ味
を低減し、後味の爽やかな野菜ジュースを提供する野菜
ジュースの後味改良剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 ガラクトマンナン分解物を含有させるこ
とで上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後味の爽やかな野
菜ジュースを提供する野菜ジュースの後味改良剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】野菜ジュースは、多くの栄養素を含み健
康を気にしている人を中心に広く飲まれているが、野菜
独特の青臭い匂い、エグ味などから、後味が悪く、慣れ
ないと飲みにくいといった問題があった。今までに、こ
れらの問題を解決する方法がいくつか報告されている。
例えば、野菜ジュースに、茶葉の乾留液を添加して、該
野菜ジュース特有の青臭い匂い、生臭味を除去し、か
つ、のどの通りを良くする方法(特公昭61−1109
号公報参照)、複数の果実類ジュース又はこれに野菜ジ
ュースを加入したものに、緑茶抽出物粗カテキンを添加
する方法(特開平8−198770号公報参照)等があ
る。しかし、これらの方法は、乾留装置の新たな必要性
や使用可能な食品が限定されている。また、従来の方法
では後味改良効果が弱く、完全に後味を改良するに至っ
ていない。即ち、従来にない後味改良剤であり、また、
野菜ジュースに簡単に幅広く応用できる後味改良剤の開
発が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、野菜ジュー
ス後味の改良、例えば特有の青臭い匂い及びエグ味を低
減し、後味の爽やかな野菜ジュースを提供する野菜ジュ
ースの後味改良剤に関するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、野菜ジュ
ースの青臭い匂い及びエグ味を低減することを目的とし
て鋭意研究を重ねた結果、ガラクトマンナン分解物が上
記目的課題を解決することを見い出し、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は、ガラクトマンナン分解物を含
有することを特徴とする野菜ジュースの後味改良剤であ
る。
【0005】
【実施の形態】本発明に使用するガラクトマンナン分解
物は、ガラクトマンナンを主成分とするグァーガム、ロ
ーカストビーンガム、タラガム、カシアガム、セスバニ
アガム等の天然粘質物、好ましくは、グァーガム、ロー
カストビーンガム、セスバニアガム、さらに好ましくは
グァーガム、ローカストビーンガムを加水分解し低分子
化することにより得られるものである。加水分解の方法
としては、酵素分解法、酸分解法等、特に限定するもの
ではないが、分解物の分子量が揃い易い点から酵素分解
法が好ましい。酵素分解法に用いられる酵素は、マンノ
ース直鎖を加水分解する酵素であれば市販のものでも天
然由来のものでも特に限定されるものではないが、アス
ペルギルス属菌やリゾープス属菌等に由来するβ−マン
ナナーゼが好ましい。
【0006】本発明に使用されるガラクトマンナン分解
物は、特に限定されるものではないが2,000〜1,
000,000の平均分子量を持つこと、及び0.5%
水溶液の粘度がB型粘度計を用いて測定した時、25℃
で50mPa・s以下であることが望ましい。さらに好
ましくは、20mPa・s以下、さらに好ましくは10
mPa・s以下である。平均分子量2,000以上であ
れば本発明の後味改良効果を有するが、一方、平均分子
量が1,000,000を超えると、粘度が高く食品に
加工する場合に不都合が生じる場合が多いため、本発明
で用いられるガラクトマンナン分解物の平均分子量は、
2,000〜1,000,000である事が望ましい。
特に好ましくは8,000〜100,000であり、さ
らに好ましくは、15,000〜25,000である。
市販品としては、サンファイバー(太陽化学(株)
製)、ファイバロン(大日本製薬(株)製)などが挙げ
られる。
【0007】平均分子量の測定方法は、特に限定するも
のではないが、ポリエチレングリコール(分子量;2,
000、20,000、100,000)をマーカーに
高速液体クロマトグラフ法(カラム;YMC−Pack
Diol−120(株)ワイエムシィ)を用いて、分
子量分布を測定する方法等を用いることにより求めるこ
とができる。後味改良剤の併用物質については、特に限
定されるものではないが、トレハロース、アミノ酸、ペ
プチド、オリゴ糖、食物繊維、高甘味度甘味料、脂質な
どが挙げられ、好ましくは、トレハロース、オリゴ糖、
食物繊維、さらに好ましくは、トレハロース、オリゴ糖
である。
【0008】本発明において用いられる野菜としては、
トマト、ニンジン、朝鮮ニンジン、ほうれん草、白菜、
ピーマン、セロリ、パセリ、レタス、キャベツ、クレソ
ン、にんにく、かぼちゃ、豆乳、ケール、ブロッコリー
及び大根などが挙げられる。好ましくは、トマト、ニン
ジン、ほうれん草、白菜、ピーマン、セロリ、パセリ、
レタス、キャベツ、豆乳、ケール、さらに好ましくは、
トマト、ニンジン、豆乳、ケールである。これらは、1
種または2種以上を用いても良い。野菜ジュースは、野
菜をそのまま又は必要により細断し、野菜をジュースに
するための器具、例えば、磨砕器、ミキサー、搾汁器、
おろし器(野菜をつぶす器具)、2軸式エクストルダー
などを用い、通常のジュースの製造法に従い得られたも
のを、そのまま、又は濃縮や水希釈したものを用いるこ
ともできる。また、市販されている野菜のピューレーを
用いても良い。
【0009】当該後味改良剤の添加方法、添加時期は、
特に限定されるものではないが、例えば、原材料に添加
したり、製造工程中で添加したり、調理中に添加した
り、喫食時に添加するなどが挙げられる。ガラクトマン
ナン分解物を有効成分とする後味改良剤は、ガラクトマ
ンナン分解物を含有すればその含有量については特に限
定されるものではないが、そのままで使用したり、トレ
ハロース、アミノ酸、ペプチド、オリゴ糖、デキストリ
ン等の賦形剤を使用することができる。形態は、液状、
粉末等でも使用できる。
【0010】本発明の後味改良剤の添加量は、対象とす
る飲食物や嗜好によって変動するため特に限定されるも
のではないが、飲食物に対し改良効果が期待されるガラ
クトマンナン分解物の有効添加量は、飲食物100部に
対し1/10,000部以上、好ましくは1/1,00
0部以上、さらに好ましくは1/100部以上のガラク
トマンナン分解物が確保し得る量が好ましい。以下、実
施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するがこれによ
り限定されるものではない。
【0011】
【実施例】実施例1 水900gに0.1N塩酸を加えてpH4.5に調整
し、これにアスペルギルス属由来のβ−マンナナーゼ
(阪急バイオインダストリー製)0.2gとグアーガム
粉末(Lucid製)100gを添加混合し、40〜4
5℃で24時間酵素を作用させた。反応後90℃、15
分間加熱して酵素を失活させた。濾過分離(吸引濾過)
して、不溶物を除去して得られた透明な溶液を減圧濃縮
(エバポレーター;EYELA製)した後(固形分20
%)、噴霧乾燥(大川原化工機(株))し、本発明品の
野菜ジュースの後味改良剤であるガラクトマンナン分解
物(平均分子量 約20,000)の粉末65gが得ら
れた。このものの、0.5%水溶液をB型粘度計(東機
産業(株))を用いて測定した時の粘度は2mPa・s
であった。
【0012】実施例2 水900gに0.1N塩酸を加えてpH3.0に調整
し、これにアスペルギルス属由来のβ−マンナナーゼ
(阪急バイオインダストリー製)0.15gとグアーガ
ム粉末(Lucid製)100gを添加混合し40〜4
5℃で24時間酵素を作用させた。反応後90℃、15
分間加熱して酵素を失活させた。濾過分離(吸引濾過)
して、不溶物を除去して得られた透明な溶液を減圧濃縮
(エバポレーター;EYELA製)した後(固形分20
%)、噴霧乾燥(大川原化工機(株))し、本発明品の
飲食物の後味改良剤であるガラクトマンナン分解物(平
均分子量 約25,000)の粉末68gが得られた。
このものの、0.5%水溶液をB型粘度計(東機産業
(株))を用いて測定した時の粘度が3mPa・sであ
った。
【0013】実施例3 水900gに0.1N塩酸を加えてpH4.0に調整し
た。これにバチルス属由来のβ−マンナナーゼ0.25
g(阪急バイオインダストリー製)とグアーガム粉末
(Lucid製)100gを添加混合して50〜55℃
で24時間酵素を作用させた。反応後90℃、15分間
加熱して酵素を失活させた。濾過分離(吸引濾過)し
て、不溶物を除去して得られた透明な溶液を減圧濃縮
(エバポレーター;EYELA製)した後(固形分20
%)、ガラクトオリゴ糖を固形分の1/4量添加溶解
し、噴霧乾燥(大川原化工機(株))し、本発明品の粉
末80gが得られた。ガラクトオリゴ糖添加前のガラク
トマンナン分解物の平均分子量は、約15,000であ
り、このものの、0.5%水溶液をB型粘度計(東機産
業(株))を用いて測定した時の粘度が1mPa・sで
あった。
【0014】試験例1 実施例1〜3で得られた本発明品を市販品の各種野菜ジ
ュースへ添加し後味について15名のパネラーにより比
較試験した結果を表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】表1の結果より、本発明品を添加した野菜
ジュースは、添加しないものに比べて野菜ジュース特有
の青臭い匂い、エグなどの後味が低減され、旨味が増し
飲みやすくなったと答えた人が多く明らかに後味が改良
されることが確認された。
【0017】試験例2 実施例1で得られた本発明品の添加量を変えて、トマト
ジュース、ニンジンジュースの後味の評価を行った結果
を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】表2の結果から、本発明品は添加量が約
0.001%以上で野菜ジュース特有の青臭い匂い、エ
グ味などの後味が低減されることが確認されたが、野菜
ジュースの種類により添加量の違いによる効果は変化す
るものと考えられる。
【0020】
【発明の効果】本発明の野菜ジュースの後味改良剤は、
野菜ジュース特有の青臭い匂い及びエグ味を低減し、後
味の爽やかな野菜ジュースを提供することが可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 長宏 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 Fターム(参考) 4B017 LC02 LG07 LK13 LL09 LP06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラクトマンナン分解物を含有すること
    を特徴とする野菜ジュースの後味改良剤。
  2. 【請求項2】 ガラクトマンナン分解物の平均分子量
    が、2,000〜1,000,000である請求項1記
    載の野菜ジュースの後味改良剤。
  3. 【請求項3】 ガラクトマンナン分解物の0.5%水溶
    液の粘度がB型粘度計を用いて測定した時、50mPa
    ・s以下である請求項1又は2記載の野菜ジュースの後
    味改良剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8148351B2 (en) 2003-12-12 2012-04-03 Taiyo Kagaku Co., Ltd. Enteropathy ameliorating composition

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8148351B2 (en) 2003-12-12 2012-04-03 Taiyo Kagaku Co., Ltd. Enteropathy ameliorating composition
JP4956002B2 (ja) * 2003-12-12 2012-06-20 太陽化学株式会社 腸疾患改善用組成物

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