JP2003333887A - ランドリー機器のモータ駆動装置 - Google Patents

ランドリー機器のモータ駆動装置

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JP2003333887A
JP2003333887A JP2002135142A JP2002135142A JP2003333887A JP 2003333887 A JP2003333887 A JP 2003333887A JP 2002135142 A JP2002135142 A JP 2002135142A JP 2002135142 A JP2002135142 A JP 2002135142A JP 2003333887 A JP2003333887 A JP 2003333887A
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光幸 木内
Hisashi Hagiwara
久 萩原
Sadayuki Tamae
貞之 玉江
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ回路によりモータを駆動するラン
ドリー機器のモータ駆動装置において、撹拌行程のブレ
ーキトルクの制御を容易にして最適なブレーキトルクを
得ることにより正反転時間を短縮するとともに、回生エ
ネルギーの制御を容易にして発電エネルギーをモータ内
部抵抗に消費させ、インバータ回路の直流電圧の異常上
昇を防止し、モータの減速制動時の停止を確実にさせ
る。 【解決手段】 交流電源1に接続された整流回路2の直
流電力をインバータ回路3により交流電力に変換してモ
ータ4に加え、モータ4により撹拌翼あるいは洗濯兼脱
水槽を駆動する。モータ4のロータ位置をロータ位置検
出手段4aにより検出し、制御手段6によりインバータ
回路3を制御する。制御手段6は、撹拌翼の減速制動時
に、モータ電流位相をモータ誘起電圧からほぼ180度
進角、あるいは遅角させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ回路に
よりモータを駆動するランドリー機器のモータ駆動装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、洗濯機のモータをインバータ装置
により駆動することにより騒音を減らし洗浄力を向上さ
せるものが提案されている。
【0003】従来、この種の洗濯機は、特開平4−12
9594号公報に示すように構成していた。すなわち、
撹拌翼正反転制御時に、短絡ブレーキにより撹拌翼を減
速制動して撹拌翼を急速停止させて反転時間を短縮さ
せ、かつ、反転時にモータ軸、あるいは、減速機構の歯
車に異常トルクが加わらないようにして洗浄性能を向上
させ、モータと減速機構の信頼性を向上させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構成では、ブレーキトルクが制御できないため、負
荷が軽い場合には撹拌翼が急速停止して、駆動軸と撹拌
翼の間の遊びによりカタカタ音が発生したり、急速ブレ
ーキにより減速機構やモータ軸に大きなトルクが発生し
て機械的な摩耗が大きくなるという問題があった。
【0005】本発明は上記従来課題を解決するもので、
撹拌翼の正反転制御の減速制動トルク(負のトルク)の
制御を容易にして最適なブレーキトルクを得るととも
に、機構の遊びにより発生するカタカタ音を減らすこと
ができ、さらに、制動時に発生する回生エネルギーの制
御を容易にして発電エネルギーをモータ内部抵抗に消費
させ、インバータ回路の直流電圧の異常上昇を防止し、
さらに、モータの減速制動時の停止を確実にすることを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、交流電源に接続された整流回路の直流電力
をインバータ回路により交流電力に変換してモータに加
え、モータにより撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動
し、モータのロータ位置をロータ位置検出手段により検
出し、インバータ回路を制御手段により制御するよう構
成し、制御手段は、撹拌翼の減速制動時に、モータ電流
位相をモータ誘起電圧からほぼ180度進角、あるいは
遅角させるようにしたものである。
【0007】これにより、制動トルクを容易に制御する
ことができるので、モータ軸と減速機構への異常トルク
を減らすことができ、撹拌翼の正反転時間を短縮できる
とともに、機構の遊びにより発生するカタカタ音を減ら
すことができ、回生電力の制御が容易となり、発電エネ
ルギーをモータの内部抵抗に消費させてインバータ回路
の直流電圧の異常上昇を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、交流電源と、前記交流電源に接続された整流回路
と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換するイン
バータ回路と、前記インバータ回路により駆動され撹拌
翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記モー
タのロータ位置を検出するロータ位置検出手段と、前記
インバータ回路を制御する制御手段とを備え、前記制御
手段は、前記撹拌翼の減速制動時に、モータ電流位相を
モータ誘起電圧からほぼ180度進角、あるいは遅角さ
せるようにしたものであり、モータ電流、あるいはモー
タ電流位相を制御することにより制動トルクを容易に制
御できるので、減速制動時の最適制動トルク制御が可能
となり、撹拌駆動時の駆動トルクを大きくして、正反転
時間を短縮することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、モータの減速制動時
に、モータ電流位相をモータ誘起電圧に対して、ほぼ1
20度から240度進角させるようにしたものであり、
モータ電流位相を180度未満進角させることにより発
電エネルギーをモータの内部抵抗に消費させてインバー
タ回路の直流電圧の異常上昇を防止することができ、低
速回転時に180度以上進角させることにより強め界磁
となり回転停止時間を短縮できる。
【0010】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、モータの減速制動時
に、弱め、あるいは強め界磁制御するようにしたもので
あり、弱め界磁制御することにより、発電エネルギーを
モータの内部抵抗に消費させてインバータ回路の直流電
圧の異常上昇を防止することができ、低速回転時に強め
界磁制御することにより回転停止時間を短縮できる。
【0011】請求項4に記載の発明は、交流電源と、前
記交流電源に接続された整流回路と、前記整流回路の直
流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、前記イ
ンバータ回路により駆動され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水
槽を駆動するモータと、前記モータのロータ位置を検出
するロータ位置検出手段と、前記モータ電流を検出する
電流検出手段と、前記インバータ回路を制御する制御手
段とを備え、前記制御手段は、前記モータ電流を磁束に
対応した電流成分とトルクに対応した電流成分に分解
し、前記撹拌翼の正反転制御時に、前記トルクに対応し
た電流成分を負に設定制御して前記モータを減速制動す
るようにしたものであり、モータ電流を磁束に対応した
電流成分とトルクに対応した電流成分に分解して減速制
動することで、ベクトル制御により制動トルクに対応し
た電流成分を制御することにより、最適制動トルクを得
ることができ、撹拌駆動時の駆動トルクを大きくして、
正反転時間を短縮することができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、上記請求項4に
記載の発明において、制御手段は、モータの減速制動時
に、磁束に対応した電流成分を負に設定制御するように
したものであり、減速制動時に磁束に対応した電流成分
を負に設定制御して弱め界磁することにより、発電エネ
ルギーをモータの内部抵抗に消費させてインバータ回路
の直流電圧の異常上昇を防止することができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、上記請求項4に
記載の発明において、制御手段は、モータの減速制動時
に、磁束に対応した電流成分を負から正に設定制御する
ようにしたものであり、磁束に対応した電流成分を負に
して弱め界磁制御することにより、発電エネルギーをモ
ータの内部抵抗に消費させてインバータ回路の直流電圧
の異常上昇を防止することができ、低速回転時に磁束に
対応した電流成分を正に設定制御して強め界磁制御する
ことにより低速回転時の制動トルクを増加させ、回転停
止時間を短縮できる。
【0014】請求項7に記載の発明は、上記請求項4に
記載の発明において、制御手段は、モータの減速制動時
に、トルクに対応した電流成分を撹拌駆動時よりも小さ
くするようにしたものであり、撹拌制動時の制動トルク
を減らして減速機構、あるいはモータ軸への過大トルク
を減らすだけではなく、モータ電流を減らしてモータの
発熱とインバータ装置の発熱を減らすことができる。
【0015】請求項8に記載の発明は、上記請求項4に
記載の発明において、制御手段は、モータの減速制動時
のトルクに対応した電流成分を、負荷量に応じて設定制
御するようにしたものであり、負荷量に応じて減速制動
時のトルク電流成分を制御することによりブレーキ時間
を短縮して撹拌反転時間を短縮することができ、負荷量
が軽い場合には制動トルク電流を減らすことができるの
で、撹拌翼と駆動軸の遊びによるカタカタ音を減らすこ
とができる。
【0016】請求項9に記載の発明は、上記請求項4に
記載の発明において、制御手段は、モータの減速制動時
に、制動トルクに対応した電流成分を撹拌駆動時のトル
クに対応した電流に応じて設定制御するようにしたもの
であり、撹拌駆動時のトルク電流により負荷量が判定で
きるので、負荷量に応じて減速制動時のトルク電流成分
を制御することによりブレーキ時間を短縮して撹拌反転
時間を短縮することができ、負荷量が軽い場合には制動
トルク電流を減らすことができるので、撹拌翼と駆動軸
の遊びによるカタカタ音を減らすことができる。
【0017】請求項10に記載の発明は、交流電源と、
前記交流電源に接続された整流回路と、前記整流回路の
直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、前記
インバータ回路により駆動され撹拌翼あるいは洗濯兼脱
水槽を駆動するモータと、前記モータのロータ位置を検
出するロータ位置検出手段と、前記モータ電流を検出す
る電流検出手段と、前記インバータ回路を制御する制御
手段とを備え、前記制御手段は、前記モータ印加電圧を
磁束に対応した電圧成分とトルクに対応した電圧成分に
分解し、前記撹拌翼の正反転制御時に、前記トルクに対
応した電圧成分を負に設定制御して前記モータを減速制
動するようにしたものであり、モータ電圧を磁束に対応
した電圧成分とトルクに対応した電圧成分に分解して減
速制動することで、制動トルクに対応した電流成分を制
御することが容易になり、最適制動トルクを得ることが
でき、撹拌駆動時の駆動トルクを大きくして、正反転時
間を短縮することができる。
【0018】請求項11に記載の発明は、上記請求項1
0に記載の発明において、制御手段は、モータの減速制
動時に、磁束に対応した電圧成分を負、または、正に設
定制御するようにしたものであり、減速制動時に磁束に
対応した電圧成分を負、または正に設定制御して弱め界
磁、あるいは強め界磁することにより、発電エネルギー
をモータの内部抵抗に消費させてインバータ回路の直流
電圧の異常上昇を防止することができ、モータ制動トル
クを最適制御できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0020】(実施例1)図1に示すように、交流電源
1は、整流回路2に交流電力を加え、整流回路2は整流
器20とコンデンサ21により直流電力に変換し、直流
電圧をインバータ回路3に加える。
【0021】インバータ回路3は、6個のパワースイッ
チング半導体と逆並列ダイオードよりなる3相フルブリ
ッジインバータ回路により構成し、通常、絶縁ゲートバ
イポーラトランジスタ(IGBT)と逆並列ダイオード
およびその駆動回路と保護回路を内蔵したインテリジェ
ントパワーモジュール(以下、IPMという)で構成し
ている。インバータ回路3の出力端子にモータ4を接続
し、撹拌翼(図示せず)または洗濯兼脱水槽(図示せ
ず)を駆動する。
【0022】モータ4は直流ブラシレスモータにより構
成し、回転子を構成する永久磁石と固定子との相対位置
(回転子位置)をロータ位置検出手段4aにより検出す
る。ロータ位置検出手段4aは、通常、3個のホールI
Cにより構成し、電気角60度ごとの位置信号を検出す
る。電流検出手段5は、モータ4の相電流Iu、Iv、
Iwを検出するもので、通常は直流電流を含む低周波数
から測定可能な直流電流トランスを用いる。また、交流
電流トランスあるいはシャント抵抗でも検出可能であ
る。また、3相モータの場合、2相の電流を求め、キル
ヒホッフの法則(Iu+Iv+Iw=0)より残りの1
相を求める方法が一般的である。
【0023】制御手段6は、ロータ位置検出手段4a
と、電流検出手段5によりインバータ回路3をベクトル
制御してモータ4の回転数を制御するものである。制御
手段6は、インバータ回路3によりモータ4の回転数を
制御するもので、マイクロコンピュータと、マイクロコ
ンピュータに内蔵したインバータ制御タイマー(PWM
タイマー)、高速A/D変換回路、メモリ回路(RO
M、RAM)等より構成し、ロータ位置検出手段4aの
出力信号より電気角を検知する電気角検知手段60と、
電流検出手段5の出力信号と電気角検知手段60の信号
より磁束に対応した電流成分Idとトルクに対応した電
流成分Iqに分解する3相/2相dq変換手段61と、
静止座標系から回転座標系に変換、あるいは逆変換する
のに必要な正弦波データ(sin、cosデータ)を格
納する記憶手段62と、磁束に対応した電圧成分Vdと
トルクに対応した電圧成分Vqを3相モータ駆動制御電
圧vu、vv、vwに変換する2相/3相dq逆変換手
段63と、3相モータ駆動制御電圧vu、vv、vwに
応じてインバータ回路3のIGBTのスイッチングを制
御するPWM制御手段64などを備えている。
【0024】さらに、行程に応じてモータ4の起動、停
止、回転数、および制動等を制御する設定変更手段65
と、ロータ位置検出手段4aの出力信号より回転数を検
知する回転数検知手段66と、回転数検知手段66の出
力信号に応じてモータ5の回転数を制御する回転数制御
手段67と、設定変更手段65と回転数制御手段67か
らのd軸(direct−axis)電流設定信号Id
s、q軸(quadrature−axis)電流設定
信号Iqsと、3相/2相dq変換手段61より演算し
たIdとIqを比較しモータ電流を制御するための磁束
に対応した電圧成分Vdとトルクに対応した電圧成分V
qを演算するモータ電流制御手段68とを備えている。
【0025】トルクに対応したq軸電流Iqが設定値I
qsとなるようにフィードバック制御することにより定
トルク制御が可能となる。しかし、回転数が上昇すると
モータ誘起電圧が上昇してトルク電流Iqが増加しなく
なるので、回転数に応じてd軸電流を増加させる、いわ
ゆる弱め磁束制御によりq軸電流も増加させることがで
き、トルクを増加させることができる。
【0026】図2はモータ駆動時の各部の波形関係を示
し、ロータ位置検出手段4aの出力信号H1、H2、H
3のエッジ信号は60度ごとに変化して、各部状態信号
より360度を6分割した角度が判別できる。信号H1
がローからハイとなるハイエッジを基準電気角0度とし
て示し、モータ4のU相巻線誘起電圧Ecは、基準信号
H1から30度遅れた波形となる。U相モータ電流Iu
とモータ誘起電圧Ecの位相を同じにすると最大効率が
得られる。モータ誘起電圧Ecがq軸と同等軸となり、
d軸は90度遅れている。q軸電流はモータ誘起電圧位
相と同相なのでトルク電流と呼ばれる。
【0027】図3はモータ制動時の各部の波形関係を示
し、モータ誘起電圧Ecとほぼ逆位相の電流を流すこと
により、負のトルクを発生させて減速制動を行う。撹拌
翼を正転、あるいは反転駆動させる場合、モータを駆動
停止して休止期間を設けてから反転させる場合に比べ、
駆動停止して減速制動すれば、休止期間を短縮でき、正
反転時間を短縮できる。特に、撹拌力を大きくするため
に、モータ電流を増やして駆動トルクを大きくしようと
すると、休止区間を大きくする必要があったが、減速制
動により撹拌翼を急速停止させることができるので、正
反転時間を短縮できる。
【0028】図4はモータ駆動時のベクトル図を示し、
モータ誘起電圧Ec(q軸)に対してモータ印加電圧V
aの位相をわずか進め、モータ電流Iの位相をモータ誘
起電圧Ecとほぼ同相にしてモータ効率を高めている。
【0029】図5はモータ減速制動時のベクトル図を示
し、モータ誘起電圧Ec(q軸)に対してモータ印加電
圧Vaの位相を180度(π)近傍に進め、q軸に対す
るモータ電流Iの位相βをモータ誘起電圧Ecとほぼ逆
相にし、制動トルクを発生させる。
【0030】一般的に、モータ1相当たりのトルクT
は、ωrを角速度とすると、T=EcIcosβ/ωr
より、位相βを90度(π/2)以上にするとトルクT
は負となり制動トルクが発生する。Icosβがq軸電
流、すなわちトルク電流に対応し、トルク電流が負にな
るとブレーキ電流、あるいは、制動トルク電流となる。
また、モータ1相当たりの印加電力Pは、モータ電流I
とモータ印加電圧Vaの位相をαとすると、P=VaI
cosαとなり、位相αを90度(π/2)以上にする
と負の電力となり、モータ逆起電力が回生してインバー
タ回路直流電源電圧が上昇する。
【0031】電力回生させないためには、位相αを90
度以下となるようにモータ電流位相β、あるいはモータ
印加電圧位相(α+β)を制御する。通常、モータ電圧
印加位相(α+β)を180度以下に設定すると電力回
生はなく、モータ回転数が低下して逆起電力が減少する
と、(α+β)を240度近傍まで進め(120度遅
れ)ても電力回生はほとんど起こらない。
【0032】図6はモータ回転数が低下したときの、減
速制動時のベクトル図を示し、モータ印加電圧位相を2
40度近く進めても、モータ印加電圧Vaとモータ電流
の位相は小さくなり、電力回生しないことを示してい
る。これより、さらに回転数が低下するとリアクタンス
成分による電圧降下ωLIがほぼ零になって、モータ巻
線抵抗Rによる電圧降下RIのみとなり、電流位相はモ
ータ印加電圧位相とほぼ等しくなる。このとき、強め界
磁制御となるので、界磁磁極とロータ磁極が吸引して制
動トルクが増加してロータが停止し易くなる。
【0033】図2において、U相モータ電流Iuは、U
相巻線誘起電圧Ecよりわずかに進み、モータ印加電圧
VuはU相巻線誘起電圧Ecよりほぼ30度進んだ波形
を示す。vcはPWM制御手段64内で生成される鋸歯
状波形のキャリヤ信号で、vuは正弦波状のU相制御電
圧でキャリヤ信号vcとU相制御電圧vuを比較したP
WM信号uをPWM制御手段64内で発生させ、インバ
ータ回路3のU相上アームトランジスタの制御信号とし
て加える。ckはキャリヤ信号vcの同期信号で、キャ
リヤカウンタがカウントアップしてオーバーフローした
ときの割込信号である。
【0034】モータ4のロータ磁石軸とステータの磁束
軸が一致した電気角をd軸として基準電気角0度として
静止座標系から回転座標系への座標変換、すなわち、d
q変換を行うので、電気角検知手段60は、ロータ位置
検出手段4aの出力信号H1、H2、H3より30度、
90度、150度等の電気角を検知し、60度ごと以外
は推定により電気角θを求める。
【0035】一般的に、磁束に対応した電流成分をd軸
電流Idと呼び、永久磁石の磁束と界磁の磁束が同軸上
で永久磁石が界磁に吸引された状態なのでトルクは零と
なる。また、d軸から電気角で90度の進角角度で、誘
起電圧位相と同じ位相となり、トルク最大となる軸をq
軸と呼び、トルクに対応した電流成分なのでq軸電流I
qと呼ぶ。さらに、d軸電流を負の方向に増加させると
d軸上の界磁磁束を弱めることと等価となるので界磁弱
め制御、あるいは弱め磁束制御(または磁束弱め制御)
と呼ばれる。また、d軸電流とq軸電流に分解してそれ
ぞれ独立に制御するのでベクトル制御と呼ばれる。
【0036】3相/2相dq変換手段61は、モータ電
流Iu、Iv、Iwを(数1)によりd軸電流Idとq
軸電流Iqに変換するもので、電気角θに対応して検出
したモータ電流瞬時値よりId、Iqを演算する。
【0037】
【数1】
【0038】記憶手段62には、sinθとcosθの
データを記憶しているので、電気角データに対応したデ
ータを呼び出して積和演算を行うことにより、d軸電流
Idとq軸電流Iqに分解できる。電気角θの検知とモ
ータ電流瞬時値の検出はキャリヤ信号に同期して行うも
ので、後述するフローチャートに従い、詳細な説明を行
う。
【0039】回転数検知手段66は、ロータ位置検出手
段4aの出力基準信号H1よりモータ回転数を検知し、
回転数信号を設定変更手段65、回転数制御手段67に
加える。設定変更手段65は、モータ4の起動制御と回
転数の設定、回転数優先制御あるいは電流優先制御の切
り換え、および回転数とq軸電流設定値Iqsに応じた
d軸電流Idsの演算を行い、回転数制御手段67に回
転数設定信号Ns、あるいは、減速制動時には電流優先
制御信号Iqoを加え、モータ電流制御手段68にd軸
設定信号Idsを加える。
【0040】回転数制御手段67は、検知回転数nと設
定回転数Nsを比較する回転数比較手段67aと、検知
回転数nと設定回転数Nsとの誤差信号Δnと、回転数
の変化率(加速度)に応じてq軸電流設定値Iqsを制
御するトルク電流設定手段67bと、q軸電流設定値I
qsをトルク電流設定手段67bからそのまま出力する
か、あるいは、設定変更手段65からの指令により電流
優先制御にするかを切り換えるq軸電流切り換え手段6
7cより構成される。
【0041】回転数制御の場合には、誤差信号Δnに応
じてq軸電流設定値Iqsを制御する、いわゆる、回転
数制御電流マイナーループ制御を行い、減速制動時には
電流制御とし、設定変更手段65からq軸電流設定値I
qoが設定され、Iqs=Iqoとなる。
【0042】モータ電流制御手段68は、3相/2相d
q変換手段61の出力信号Iq、Idと設定信号Iq
s、Idsをそれぞれ比較して制御電圧信号Vq、Vd
を出力するもので、q軸電流比較手段68a、q軸電圧
設定手段68b、d軸電流比較手段68c、d軸電圧設
定手段68dより構成し、q軸電流とd軸電流をそれぞ
れ制御する電圧信号Vq、Vdを生成する。
【0043】d軸電流設定値Idsは、設定変更手段6
5からモータ電流制御手段68に信号が加えられるもの
で、埋め込み磁石モータの場合には回転数に応じてd軸
電流設定値Idsを増加させて弱め界磁制御を行う。表
面磁石モータの場合には、通常、Idsは零に設定し、
高回転数駆動の場合にIdsを増加させる。
【0044】2相/3相dq逆変換手段63は、電圧信
号Vq、Vdより3相モータ駆動制御電圧vu、vv、
vwを(数2)より演算するもので、キャリヤ信号に同
期して、電気角検知手段60により検知した電気角θに
対応した正弦波状の信号をPWM制御手段に加える。記
憶手段62に記憶したsinθ、cosθの積和演算の
方法は、3相/2相dq変換手段61の演算とほぼ同じ
である。
【0045】
【数2】
【0046】図7は、回転駆動時と制動時のモータ電流
をq軸電流Iqとd軸電流に分解したベクトル図で、I
1は正転、あるいは反転駆動時の電流ベクトルで、Iq
1、−Id1はそのときのq軸電流Iqとd軸電流であ
り、I2は減速制動時の電流ベクトルで、q軸電流、d
軸電流をそれぞれ負に設定し(−Iq2、−Id2)、
I3は制動停止直前の電流ベクトルで、q軸電流を負、
d軸電流を正に設定(−Iq2、Id3)している。
【0047】モータ回転数が高い場合、減速制動時のd
軸電流をそれぞれ負に設定して弱め界磁制御することに
より、電力回生を抑えることができ、モータ逆起電力は
モータ抵抗で消費される。モータ回転数が低下するとモ
ータ逆起電力は減少してモータ巻線抵抗でエネルギーが
消費されて回生しなくなり、d軸電流を正にする強め界
磁制御を行うことによりモータ制動トルクが増加して停
止し易くなる。
【0048】q軸電流Iqとd軸電流に分解するベクト
ル制御の場合には、q軸電流Iqとd軸電流をそれぞれ
設定する必要があるが、減速制動時のみモータ印加電圧
ベクトルを制御して電流制御しても構わない。また、洗
濯兼脱水槽内に水がない状態で撹拌する場合、例えば、
洗濯乾燥機の乾燥行程における乾燥撹拌行程において
は、撹拌翼が急速に停止して、回生電力が急速低下する
ので、モータ印加電圧ベクトルを240度進角させるだ
けでよい。
【0049】上記構成において図8、図9、図10、図
11、図12、図13および図14を参照しながら動作
を説明する。図8は撹拌行程のフローチャートで、洗濯
機の洗い行程、あるいは、縦型洗濯乾燥機の洗い行程
と、乾燥行程における撹拌翼による衣類の撹拌に使用さ
れる。
【0050】図9は撹拌行程のタイムチャートで、時間
経過により回転数がどのように変化するかを示し、正
転、反転のモータ駆動時間をton、モータ駆動後の減
速制動期間をtb、モータ駆動停止期間をtoffとし
ている。
【0051】図8において、ステップ100より撹拌行
程を開始し、ステップ101にて洗い撹拌行程の各種初
期設定を行い、つぎにステップ102に進んで正反転制
御設定を行い、前回のモータ駆動が正転ならば次回は反
転とし、前回のモータ駆動が反転ならば次回は正反転と
設定する。つぎに、ステップ103に進んで、図11に
示すモータ駆動サブルーチンを実行し、所定回転数とな
るようにモータ電流をベクトル制御する。つぎに、ステ
ップ104に進んでモータ駆動時間が設定値ton以上
かどうか判定し、設定値ton以上ならばステップ10
5に進み、tonに達しなければステップ103に戻
る。
【0052】ステップ105にて減速制動設定を行い、
ステップ106に進んでq軸電流設定値、d軸電流設定
値をそれぞれ負に設定する。つぎに、ステップ107の
モータ駆動サブルーチンを実行する。このとき、モータ
駆動サブルーチンはステップ105により減速制動に設
定されているので、負のトルク電流制御となる。
【0053】減速制御するために、電流制御ではなく、
回転数制御にして設定回転数を零に設定しても減速制動
は可能であるが、そのときには、q軸電流、d軸電流設
定値に上下限値を設けて制御する必要がある。すなわ
ち、減速制動時には、q軸電流を零から負の最大値−I
qmaxに設定し、d軸電流は、負の最大値−Idma
xから正の最大値+Idmaxに設定し、正の最大値+
Idmaxを小さくしないと電力回生作用によりインバ
ータ直流電圧が異常上昇する。また、制動トルクが大き
くなって、負荷が軽い場合には減速機構と撹拌翼の遊び
により、カタカタ音が発生する。よって、負荷量に応じ
て制動トルク最大値を制御する必要があり、実質電流制
御と同じとなる。
【0054】つぎに、ステップ108に進んでモータ回
転数nがほぼ零に達したかどうか判定し、ほぼ零ならば
ステップ109に進んで所定時間モータを停止させる。
つぎに、ステップ110に進んで撹拌行程が終了したか
どうか判定し、終了ならばステップ111に進んでサブ
ルーチンをリターンし、終了でなければステップ102
に進んで撹拌行程をつづける。
【0055】図10は、減速制動時のq軸電流設定値
(−Iqs)と正反転駆動時のq軸電流の制御特性を示
すもので、撹拌翼を設定回転数で回転数制御すると、負
荷量が多いほどモータ駆動時のq軸電流が増加するの
で、q軸電流により負荷量が判定できるので、負荷量に
応じて減速制動時の負のトルク電流設定値(−Iqs)
を制御するものである。負荷量が大きい程ブレーキ電流
を増加させて制動時間を短縮でき、負荷量が少なけれ
ば、ブレーキ電流を減らして撹拌翼の急速停止により発
生する減速機構と撹拌翼の遊びによるカタカタ音を減ら
すことができる。
【0056】負荷量判定の他の方法として、撹拌駆動停
止後の惰性回転数、あるいは、ロータ位置検出手段の位
置検出パルス数により判別する方法が考えられる。ま
た、撹拌駆動時のトルク電流を一定にして回転数上昇か
らも判別できる。また、撹拌駆動時のq軸電流と、撹拌
駆動停止後の惰性回転数の2つの信号により負荷量検知
すると検知精度がさらに向上する。惰性回転数検知時、
減速制動させると負荷量検知精度が悪くなるので、負荷
量検知においては減速制動を設けないようにする。
【0057】つぎに、図11に示すモータ駆動サブルー
チンのフローチャートについて説明する。ステップ20
0よりモータ駆動サブルーチンが開始する。ステップ2
01はサブルーチン実行の最初に判断する初期判定で、
起動あるいは制動初期を判定し、起動あるいは制動初期
であればステップ202に進み、各種初期設定を行い、
メインルーチンからのパラメータの受け渡しと各種設定
を実行する。
【0058】つぎに、ステップ203に進んで回転起動
制御あるいは制動初期制御を行う。ステップ202、2
03は最初に一回だけ実行する。起動制御は、回転数フ
ィードバック制御ができない起動時に、所定のモータ印
加電圧に設定して120度通電するものであり、低いモ
ータ印加電圧から高い電圧まで時間経過とともに電圧を
上昇させるソフトスタートを行う。制動運転の場合には
負のd軸電流を増やして、負のq軸電流を減らし、高回
転数での電力回生を防止し、急激なブレーキトルクが加
わらないようなソフトブレーキを行う。
【0059】つぎに、ステップ204に進んでキャリヤ
信号割込の有無を判定する。キャリヤ信号割込とは、P
WM制御手段65のキャリヤカウンタがオーバーフロー
すると発生する割込信号ckにより実行するもので、ス
テップ205に進んでキャリヤ信号割込サブルーチンを
実行する。
【0060】図12は、キャリヤ信号割込サブルーチン
の詳細フローチャートを示し、ステップ300よりキャ
リヤ信号割込サブルーチンを開始し、ステップ301に
て割込信号ckをカウントする。つぎに、ステップ30
2に進んでロータ位置電気角θを演算する。ロータ位置
信号θは、別途求めたキャリヤ信号1周期当たりの電気
角Δθとキャリヤカウンタのカウント値kを掛けた値k
・Δθを、ロータ位置検出手段4aより検知できる60
度ごとの電気角φを加えることで推定演算する。
【0061】モータ4を8極、キャリヤ周波数を15.
6kHz、回転数を900r/minとするとモータ駆
動周波数は60Hzとなり、電気角60度内のキャリヤ
カウンタカウント値kは約43となる。よって、Δθは
約1.4度となる。モータ回転数が低い程、電気角60
度内のカウント値kは高くなり、演算上の電気角検知分
解能は向上するので、回転数が低く精度が要求される場
合でも問題はないことがわかる。
【0062】つぎに、ステップ303に進んでモータ電
流Iu、Ivを検出する。電流検出1回ではノイズが含
まれる可能性があるので、ステップ304に進んで再度
検出し、ステップ305にて平均値を求めてノイズを除
去し、Iw=−(Iu+Iv)よりモータ電流Iwを演
算する。
【0063】つぎに、ステップ306に進んで電気角θ
とモータ電流より、(数1)に示した演算を行い、3相
/2相dq変換を行い、d軸電流Id、q軸電流Iqを
求める。つぎにステップ307に進んでId、Iqをメ
モリし、別途回転数制御データとして用いる。
【0064】つぎに、ステップ308に進んでd軸制御
電圧Vd、q軸制御電圧Vqを呼び出し、ステップ30
9に進んで(数2)に従い2相/3相dq逆変換を行
い、3相制御電圧vu、vv、vwを求める。この逆変
換は、ステップ306と同じように記憶手段62の電気
角に対応したsinθ、cosθデータを用い、積和演
算を高速で行う。つぎに、ステップ310に進んで3相
制御電圧vu、vv、vwに対応したPWM制御を行
い、ステップ311に進んでサブルーチンをリターンす
る。
【0065】PWM制御は、図2でも説明したように、
U相、V相、W相各相に対応して、鋸歯状波(または三
角波)のキャリヤ信号と制御電圧vu、vv、vwを比
較してインバータ回路3のIGBTオンオフ制御信号を
発生させ、モータ4を正弦波駆動するもので、上アーム
トランジスタと下アームトランジスタの信号は逆転され
た波形で、上アームトランジスタの導通比を増加すると
出力電圧は正電圧が増加し、下アームトランジスタの導
通比を増加させると出力電圧は負電圧が増加する。導通
比を50%にすると出力電圧は零となる。
【0066】電気角θに対応して制御電圧を正弦波状に
変化させると正弦波状の電流が流れる。正弦波駆動の場
合、トランジスタの導通比を最大値100%にしたと
き、出力電圧は最大となり変調度Amは100%で、導
通比の最大値を50%にしたとき、出力電圧は最低とな
り変調度Amは0%と呼ぶ。
【0067】モータ電流をベクトル制御するための、3
相/2相dq変換と2相/3相dq逆変換をキャリヤ毎
に高速で実行するので、高速の電流制御が可能となり、
さらに、キャリヤ毎にトルク電流Iqを検出するので負
荷量が瞬時に判定できる特徴がある。また、キャリヤ毎
にベクトル制御することにより常に一定トルクで駆動で
き、減速制動時に負の定トルク制御をすれば、ブレーキ
トルクを一定にして過電流を防止できる。
【0068】図11に戻って、キャリヤ信号割込サブル
ーチンを実行した後、ステップ206に進み、位置信号
割込の有無を判定する。位置信号H1、H2、H3のい
ずれかの信号が変化すると割込信号が発生し、ステップ
207に進んで、図13に示す位置信号割込サブルーチ
ンを実行する。図2に示すように、電気角60度ごとに
割込信号が発生する。
【0069】ここで、位置信号割込サブルーチンについ
て説明する。ステップ400より位置信号割込サブルー
チンを開始し、ステップ401に進んで位置信号H1、
H2、H3を入力し位置検出を行い、つぎに、ステップ
402に進んで位置信号よりロータ電気角θcを検出す
る。つぎに、ステップ403に進んでキャリヤ信号割込
サブルーチンでカウントしているカウント値kをkcに
メモリし、ステップ404に進んでカウント値kをクリ
ヤし、ステップ405に進み、電気角60度間のキャリ
ヤカウンタカウント値kcより1キャリヤの電気角Δθ
を演算する。
【0070】つぎに、ステップ406に進んで基準位置
信号H1による割込信号かどうかを判定し、基準位置信
号割込ならばステップ407に進んで回転周期測定タイ
マーTのカウント値Tを周期Toとしてメモリーし、ス
テップ408に進んでタイマーTをクリヤし、ステップ
409に進んでモータ回転数nを演算する。つぎに、ス
テップ410に進んで回転周期測定タイマーのカウント
を開始させ、ステップ411に進んでサブルーチンをリ
ターンする。
【0071】回転周期測定タイマーの検知分解能を8b
it精度にすると、クロックは64μsとなり、キャリ
ヤ信号をクロックに使用できるが、回転制御性能を向上
するためには回転周期検知分解能を向上させる必要があ
り、クロックの周期は1〜10μsに設定する必要があ
る。この場合には、マイクロコンピュータのシステムク
ロックを分周してクロックに使用する。
【0072】以上に説明した回転数検知方法は、位置信
号H1の周期から求める方法を示したが、位置信号H
1、H2、H3をすべて使用してもよい。また、キャリ
ヤ信号を三角波にすると、キャリヤカウンタタイマーの
周期は鋸歯状波の2倍となるので、三角波のオーバーフ
ロー信号をクロックにすると分解能が向上するので三角
波タイマーのオーバーフロー信号をクロックにしてもよ
い。
【0073】つぎに、図11において、位置信号割込サ
ブルーチン207を実行した後、ステップ208に進み
回転数制御フラグの有無を判定し、回転数制御設定なら
ば、ステップ209に進んで回転数制御サブルーチンを
実行し、減速制動設定ならば、ステップ210に進ん
で、回転数制御サブルーチンの中に含まれる減速制動サ
ブルーチンを実行する。回転数制御サブルーチンの詳細
は図14に示す。
【0074】図14において、ステップ500より回転
数制御サブルーチンを開始し、ステップ501にてモー
タ回転数nを呼び出し、ステップ502に進んで通常駆
動か減速制動かのフラグ判定する。
【0075】通常駆動ならばステップ503に進み設定
回転数と検知回転数の誤差によりq軸電流設定値Iqs
を制御してトルク制御を行い、つぎに、ステップ504
に進んでq軸電流設定値Iqsを上限値Iqmaxと比
較し、大ならばステップ505に進んでIqsをIqm
axとして、q軸電流Iqが上限値Iqmax以上とな
らないようにする。
【0076】減速制動ならばステップ506に進んで負
のトルク制御、すなわち、ブレーキトルク制御のために
q軸電流設定値を−Iqsに設定する。つぎに、ステッ
プ507に進んで回転数に応じてd軸電流設定値Ids
を制御する。回転数が高い場合には、電力回生しないよ
うにd軸電流設定値Idsを負にして弱め界磁とし、回
転数が低下するとIdsを正にして強め界磁にする。
【0077】つぎに、ステップ508にてd軸電流Id
を呼び出し、ステップ509にてIdとIdsの大小比
較判定を行い、d軸電流Idが設定値Idsよりも大き
ければステップ510に進んでd軸制御電圧Vdを減ら
し、d軸電流Idが設定値Idsよりも小さければステ
ップ511に進んでd軸制御電圧Vdを増やす。
【0078】つぎに、ステップ512に進んで3相/2
相dq変換手段61より求めたq軸電流Iqを呼び出
し、ステップ513にてIqとIqsの大小比較判定を
行い、q軸電流Iqが設定値Iqsよりも大きければス
テップ514に進んでq軸制御圧Vqを減らし、q軸電
流Iqが設定値Iqsよりも小さければステップ515
に進んでq軸制御電圧Vqを増やす。
【0079】つぎに、ステップ516に進んで演算され
たd軸制御電圧Vd、q軸制御電圧Vqをそれぞれメモ
リし、ステップ517に進んでサブルーチンをリターン
する。
【0080】d軸電流Id、q軸電流Iqは、基本的に
はキャリヤ信号ごとに変換するので、トルクリップルも
含めて変動が大きい。変換したd軸電流Id、q軸電流
Iqと設定値Ids、Iqsをキャリヤごとに比較判断
制御すると変動要素が大きく制御が安定しないので、平
均化するなどの積分要素を加える必要がある。よって、
回転数制御サブルーチンは、図11に示すように、キャ
リヤ信号割込サブルーチン、あるいは、位置信号割込サ
ブルーチンの中で実行せず、モータ駆動制御の中で独立
に実行させる。ただし、回転制御の応答速度を速めるた
めに、位置信号割込サブルーチンの中で行う方法も考え
られるが、回転数が低い場合には逆に応答が遅くなる欠
点がある。
【0081】(実施例2)上記実施例1は、減速制動時
にモータ電流をベクトル制御するものであるが、撹拌行
程において、減速制動トルクの細かな制御は不必要なの
で、モータ印加電圧ベクトルを制御するだけで十分な場
合があり、本実施例は、モータ印加電圧ベクトルを制御
するものであり、図15および図16を参照しながら説
明する。
【0082】図15に示すように、制御手段6’は、上
記実施例1の制御手段6を構成する2相/3相dq逆変
換手段63と設定変更手段65に若干の変更を加えたも
のである。2相/3相dq逆変換手段63’は、モータ
電流制御手段68の出力信号Vq、Vdを(数2)に従
い3相モータ電圧に変換するだけではなく、設定変更手
段65’からのq軸電圧設定信号Vqs、d軸電圧設定
信号Vdsを直接モータ印加電圧に変換する。すなわ
ち、通常モータ駆動時には、モータ電流をベクトル制御
するが、減速時には、設定変更手段65’からの設定信
号によりq軸電圧制御信号Vq、d軸電圧制御信号Vd
を制御してモータ印加電圧を制御するものである。他の
構成は上記実施例1と同じである。
【0083】制御フローチャートは、上記実施例1とほ
とんど同じであり、図16に示すように、回転数制御サ
ブルーチンのフローチャートを一部変更することにより
実現できる。
【0084】図16において、ステップ500’より回
転数サブルーチンが開始し、ステップ501にてモータ
4の検知回転数nを呼び出し、つぎにステップ502に
進んで通常撹拌駆動か、減速制御かを判定する。通常駆
動の場合のフローチャートは図14と同じなので説明を
省略する。減速駆動の場合には、ステップ518に進ん
でq軸電圧設定信号Vqsを負に設定し、つぎに、ステ
ップ519に進み、モータ回転数nに応じてd軸電圧設
定信号Vdsを制御する。
【0085】電力回生させないようにするには、d軸電
圧設定信号Vdsを負に設定して弱め界磁とし、回転数
が低下してからVdsを正にして強め界磁にすることが
望ましい。しかし、撹拌時の慣性モーメントが少ない場
合には、制動開始時点でVdsを正にし、回転数に応じ
てVdsを変化させなくても構わない。
【0086】特に、縦型乾燥洗濯機の乾燥撹拌行程にお
いては、水なしで衣類を撹拌させて乾燥させるので慣性
モーメントは少なく、電圧ベクトルを一定にしても電力
回生は起こらない。ただし、電圧ベクトルを大きくする
と制動トルクが大きくなるので、電圧ベクトルを減らし
て予め制動トルクを小さく設定する必要がある。
【0087】上記実施例1に示したように、負荷量に応
じて電圧ベクトルを制御すると、より最適な減速制動制
御が可能となることは明らかである。
【0088】ステップ519を実行した後、ステップ5
16に進んでq軸電圧信号Vq、d軸電圧信号Vqをメ
モリし、サブルーチンをリターンする。回転数制御サブ
ルーチンは、図11に示すモータ駆動サブルーチンに戻
るので、モータ駆動サブルーチン内の図12に示すキャ
リヤ信号割り込みサブルーチンにて、2相/3相dq逆
変換が実行されてモータ印加電圧が制御され、モータ電
流が制御される。
【0089】以上述べた如く本発明の特徴は、撹拌翼の
正反転制御のモータ停止前に、モータ誘起電圧と逆位相
のモータ電流を制御して減速制動させるもので、撹拌翼
の正反転制御の減速制動トルクの制御を容易にして最適
な制動トルクを得るとともに、減速機構の遊びにより発
生するカタカタ音を減らすことができ、モータ4が停止
してから反転させる休止時間を短縮できるので、正反転
時間を短縮させることができ、洗い撹拌時の洗浄性能を
向上することができる。
【0090】また、縦型洗濯乾燥機の乾燥工程において
は、衣類に温風が均一に吹き付けられるように水なし撹
拌を行う必要があり、衣類が乾燥するに従い最適なトル
ク制御が必要となるが、本発明によれば、撹拌駆動時と
減速制動トルクをそれぞれ最適に制御できるので、布痛
みの少ない水なし撹拌が可能となる。
【0091】さらに、制動時に発生する回生エネルギー
の制御を容易にして発電エネルギーをモータ4の内部抵
抗に消費させ、インバータ回路3の直流電圧の異常上昇
を防止することができ、モータ4の減速制動時の停止を
確実にすることができる。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、交流電源と、前記交流電源に接続された
整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、
前記モータのロータ位置を検出するロータ位置検出手段
と、前記インバータ回路を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記撹拌翼の減速制動時に、モータ電
流位相をモータ誘起電圧からほぼ180度進角、あるい
は遅角させるようにしたから、モータ電流、あるいはモ
ータ電流位相を制御することにより制動トルクを容易に
制御できるので、減速制動時の最適制動トルク制御が可
能となり、撹拌駆動時の駆動トルクを大きくして、正反
転時間を短縮することができる。
【0093】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御手段は、モータの減速制動時に、モータ電流位相をモ
ータ誘起電圧に対して、ほぼ120度から240度進角
させるようにしたから、モータ電流位相を180度未満
進角させることにより発電エネルギーをモータの内部抵
抗に消費させてインバータ回路の直流電圧の異常上昇を
防止することができ、低速回転時に180度以上進角さ
せることにより強め界磁となり回転停止時間を短縮でき
る。
【0094】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、モータの減速制動時に、弱め、あるいは強め
界磁制御するようにしたから、弱め界磁制御することに
より、発電エネルギーをモータの内部抵抗に消費させて
インバータ回路の直流電圧の異常上昇を防止することが
でき、低速回転時に強め界磁制御することにより回転停
止時間を短縮できる。
【0095】また、請求項4に記載の発明によれば、交
流電源と、前記交流電源に接続された整流回路と、前記
整流回路の直流電力を交流電力に変換するインバータ回
路と、前記インバータ回路により駆動され撹拌翼あるい
は洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記モータのロー
タ位置を検出するロータ位置検出手段と、前記モータ電
流を検出する電流検出手段と、前記インバータ回路を制
御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記モータ
電流を磁束に対応した電流成分とトルクに対応した電流
成分に分解し、前記撹拌翼の正反転制御時に、前記トル
クに対応した電流成分を負に設定制御して前記モータを
減速制動するようにしたから、モータ電流を磁束に対応
した電流成分とトルクに対応した電流成分に分解して減
速制動することで、ベクトル制御により制動トルクに対
応した電流成分を制御することにより、最適制動トルク
を得ることができ、撹拌駆動時の駆動トルクを大きくし
て、正反転時間を短縮することができる。
【0096】また、請求項5に記載の発明によれば、制
御手段は、モータの減速制動時に、磁束に対応した電流
成分を負に設定制御するようにしたから、減速制動時に
磁束に対応した電流成分を負に設定制御して弱め界磁す
ることにより、発電エネルギーをモータの内部抵抗に消
費させてインバータ回路の直流電圧の異常上昇を防止す
ることができる。
【0097】また、請求項6に記載の発明によれば、制
御手段は、モータの減速制動時に、磁束に対応した電流
成分を負から正に設定制御するようにしたから、磁束に
対応した電流成分を負にして弱め界磁制御することによ
り、発電エネルギーをモータの内部抵抗に消費させてイ
ンバータ回路の直流電圧の異常上昇を防止することがで
き、低速回転時に磁束に対応した電流成分を正に設定制
御して強め界磁制御することにより低速回転時の制動ト
ルクを増加させ、回転停止時間を短縮できる。
【0098】また、請求項7に記載の発明によれば、制
御手段は、モータの減速制動時に、トルクに対応した電
流成分を撹拌駆動時よりも小さくするようにしたから、
撹拌制動時の制動トルクを減らして減速機構、あるいは
モータ軸への過大トルクを減らすだけではなく、モータ
電流を減らしてモータの発熱とインバータ装置の発熱を
減らすことができる。
【0099】また、請求項8に記載の発明によれば、制
御手段は、モータの減速制動時のトルクに対応した電流
成分を、負荷量に応じて設定制御するようにしたから、
負荷量に応じて減速制動時のトルク電流成分を制御する
ことによりブレーキ時間を短縮して撹拌反転時間を短縮
することができ、負荷量が軽い場合には制動トルク電流
を減らすことができるので、撹拌翼と駆動軸の遊びによ
るカタカタ音を減らすことができる。
【0100】また、請求項9に記載の発明によれば、制
御手段は、モータの減速制動時に、制動トルクに対応し
た電流成分を撹拌駆動時のトルクに対応した電流に応じ
て設定制御するようにしたから、撹拌駆動時のトルク電
流により負荷量が判定できるので、負荷量に応じて減速
制動時のトルク電流成分を制御することによりブレーキ
時間を短縮して撹拌反転時間を短縮することができ、負
荷量が軽い場合には制動トルク電流を減らすことができ
るので、撹拌翼と駆動軸の遊びによるカタカタ音を減ら
すことができる。
【0101】また、請求項10に記載の発明によれば、
交流電源と、前記交流電源に接続された整流回路と、前
記整流回路の直流電力を交流電力に変換するインバータ
回路と、前記インバータ回路により駆動され撹拌翼ある
いは洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記モータのロ
ータ位置を検出するロータ位置検出手段と、前記モータ
電流を検出する電流検出手段と、前記インバータ回路を
制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記モー
タ印加電圧を磁束に対応した電圧成分とトルクに対応し
た電圧成分に分解し、前記撹拌翼の正反転制御時に、前
記トルクに対応した電圧成分を負に設定制御して前記モ
ータを減速制動するようにしたから、モータ電圧を磁束
に対応した電圧成分とトルクに対応した電圧成分に分解
して減速制動することで、制動トルクに対応した電流成
分を制御することが容易になり、最適制動トルクを得る
ことができ、撹拌駆動時の駆動トルクを大きくして、正
反転時間を短縮することができる。
【0102】また、請求項11に記載の発明によれば、
制御手段は、モータの減速制動時に、磁束に対応した電
圧成分を負、または、正に設定制御するようにしたか
ら、減速制動時に磁束に対応した電圧成分を負、または
正に設定制御して弱め界磁、あるいは強め界磁すること
により、発電エネルギーをモータの内部抵抗に消費させ
てインバータ回路の直流電圧の異常上昇を防止すること
ができ、モータ制動トルクを最適制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のランドリー機器のモー
タ駆動装置の一部ブロック化した回路図
【図2】同ランドリー機器のモータ駆動装置の撹拌駆動
時のタイムチャート
【図3】同ランドリー機器のモータ駆動装置の減速制動
時のタイムチャート
【図4】同ランドリー機器のモータ駆動装置の撹拌駆動
時のモータ電圧電流ベクトル図
【図5】同ランドリー機器のモータ駆動装置の減速制動
時のモータ電圧電流ベクトル図
【図6】同ランドリー機器のモータ駆動装置の低回転数
における減速制動時のモータ電圧電流ベクトル図
【図7】同ランドリー機器のモータ駆動装置のモータ電
流をd軸電流とq軸電流に分解した電流ベクトル図
【図8】同ランドリー機器のモータ駆動装置の撹拌行程
のフローチャート
【図9】同ランドリー機器のモータ駆動装置の撹拌行程
の制御タイムチャート
【図10】同ランドリー機器のモータ駆動装置の負荷量
と負のトルク電流設定値の制御特性図
【図11】同ランドリー機器のモータ駆動装置のモータ
駆動サブルーチンのフローチャート
【図12】同ランドリー機器のモータ駆動装置のキャリ
ヤ信号割込サブルーチンのフローチャート
【図13】同ランドリー機器のモータ駆動装置の位置信
号割込サブルーチンのフローチャート
【図14】同ランドリー機器のモータ駆動装置の回転数
制御サブルーチンのフローチャート
【図15】本発明の第2の実施例のランドリー機器のモ
ータ駆動装置の一部ブロック化した回路図
【図16】同ランドリー機器のモータ駆動装置の回転数
制御サブルーチンのフローチャート
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流回路 3 インバータ回路 4 モータ 4a ロータ位置検出手段 6 制御手段
フロントページの続き (72)発明者 玉江 貞之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA01 BA03 BA08 BA12 BB08 BB15 BB16 HB10 HB24 KA36 KB08 LA11 LC08 LC15 MA05 MA06 MA07 MA08 5H560 AA10 BB04 BB07 BB12 DA03 DA19 DB20 DC12 DC13 EB01 HA01 HB01 HB02 HC01 SS07 TT11 TT15 UA06 XA02 XA04 XA11 XA12 XA13 XA15 XB10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、前記交流電源に接続された
    整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
    するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
    され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、
    前記モータのロータ位置を検出するロータ位置検出手段
    と、前記インバータ回路を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記撹拌翼の減速制動時に、モータ電
    流位相をモータ誘起電圧からほぼ180度進角、あるい
    は遅角させるようにしたランドリー機器のモータ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、モータの減速制動時に、モ
    ータ電流位相をモータ誘起電圧に対して、ほぼ120度
    から240度進角させるようにした請求項1記載のラン
    ドリー機器のモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、モータの減速制動時に、弱
    め、あるいは強め界磁制御するようにした請求項1記載
    のランドリー機器のモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 交流電源と、前記交流電源に接続された
    整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
    するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
    され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、
    前記モータのロータ位置を検出するロータ位置検出手段
    と、前記モータ電流を検出する電流検出手段と、前記イ
    ンバータ回路を制御する制御手段とを備え、前記制御手
    段は、前記モータ電流を磁束に対応した電流成分とトル
    クに対応した電流成分に分解し、前記撹拌翼の正反転制
    御時に、前記トルクに対応した電流成分を負に設定制御
    して前記モータを減速制動するようにしたランドリー機
    器のモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、モータの減速制動時に、磁
    束に対応した電流成分を負に設定制御するようにした請
    求項4記載のランドリー機器のモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、モータの減速制動時に、磁
    束に対応した電流成分を負から正に設定制御するように
    した請求項4記載のランドリー機器のモータ駆動装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は、モータの減速制動時に、ト
    ルクに対応した電流成分を撹拌駆動時よりも小さくする
    ようにした請求項4記載のランドリー機器のモータ駆動
    装置。
  8. 【請求項8】 制御手段は、モータの減速制動時のトル
    クに対応した電流成分を、負荷量に応じて設定制御する
    ようにした請求項4記載のランドリー機器のモータ駆動
    装置。
  9. 【請求項9】 制御手段は、モータの減速制動時に、制
    動トルクに対応した電流成分を撹拌駆動時のトルクに対
    応した電流に応じて設定制御するようにした請求項4記
    載のランドリー機器のモータ駆動装置。
  10. 【請求項10】 交流電源と、前記交流電源に接続され
    た整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変
    換するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆
    動され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータ
    と、前記モータのロータ位置を検出するロータ位置検出
    手段と、前記モータ電流を検出する電流検出手段と、前
    記インバータ回路を制御する制御手段とを備え、前記制
    御手段は、前記モータ印加電圧を磁束に対応した電圧成
    分とトルクに対応した電圧成分に分解し、前記撹拌翼の
    正反転制御時に、前記トルクに対応した電圧成分を負に
    設定制御して前記モータを減速制動するようにしたラン
    ドリー機器のモータ駆動装置。
  11. 【請求項11】 制御手段は、モータの減速制動時に、
    磁束に対応した電圧成分を負、または、正に設定制御す
    るようにした請求項10記載のランドリー機器のモータ
    駆動装置。
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