JP2003333334A - 画像データ処理装置、方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像データ処理装置、方法、プログラム及び記録媒体

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JP2003333334A
JP2003333334A JP2002134133A JP2002134133A JP2003333334A JP 2003333334 A JP2003333334 A JP 2003333334A JP 2002134133 A JP2002134133 A JP 2002134133A JP 2002134133 A JP2002134133 A JP 2002134133A JP 2003333334 A JP2003333334 A JP 2003333334A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 裏写りのあるような入力画像でも裏写り補正
を最適に行うことにより、品質のよい出力画像を得られ
るようにする。 【解決手段】 画像データ処理装置は、原稿特徴判定処
理部12,裏写り補正処理部13,画像処理部14を有
する。原稿特徴判定処理部12は、プレスキャン時に画
像全体の情報から入力画像全体の特徴量として、網点を
含む原稿か否かを判定し、その判定結果を保持する。裏
写り補正処理部13は、原稿特徴判定処理部12の判定
結果に基づいて平滑化処理のフィルタを適応的に選択
し、選択したフィルタを入力画像データに施すことによ
り、裏写り補正を最適化する。画像処理部14は、前記
裏写り補正された画像データに対して各種画像処理を施
した後に、その画像データを出力装置から出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ処理装
置、方法、プログラム、及び記録媒体、より詳細には、
デジタルコピー機、特にカラーコピー機における画像デ
ータの裏写り補正処理を行うための画像処理技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、両面に印刷がなされた原稿をコ
ピー機で複写する場合、その入力画像には表面の画情報
だけでなく、紙を透けてきた裏面の画情報も混在してい
る。このような裏写りの存在する画像データに対して標
準の画像処理を施して紙に出力した場合、裏写り部分が
混在して再現され、所望する表面画だけの出力を得るこ
とができない。特に、薄い絵柄部の再現が要求されるカ
ラーコピー機においてその傾向が顕著である。
【0003】ここで、本出願人による裏写り補正技術と
して、例えば、特開2001−169080号公報に記
載の発明は、エッジ強度から裏写り成分を推定し、背景
色(紙の色または表面背景画の色)の推定を行い、該裏
写り部分を該背景色で置換することによって裏写り成分
の除去を行っている。裏写り成分の検出においては、上
記エッジ強度以外に、色成分の2値化結果を利用したも
のや、また、背景色置き換え処理の前後での差分を利用
して過剰補正を防止するものがある。このような裏写り
補正技術を適切に施すことにより、裏写りのある入力画
像でも品質のよい出力画像を得ることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原稿の
種類、紙の種類などによって、裏写りの特徴・程度も変
化する。そのため、上述の裏写り補正技術を適用する場
合にパラメータを最適に設定する必要がある。
【0005】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたものであり、裏写りのあるような入力画像でも裏写
り補正を最適に行うことにより、品質のよい出力画像を
得られるようにすること、を目的としてなされたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
画像データの第一の範囲において判定処理を行い、該判
定処理の結果に従って第二の範囲において裏写り補正す
ることを特徴としたものである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第一の範囲として、画像全体において判定処理
を行うことを特徴としたものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第一の範囲として、前記第二の範囲を含む局所
領域において判定処理を行うことを特徴としたものであ
る。
【0009】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれか1の発明において、前記判定処理として、網点判
定を行うことを特徴としたものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれか1の発明において、前記判定処理として、万線判
定を行うことを特徴としたものである。
【0011】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれか1の発明において、前記判定処理として、誤差拡
散判定を行うことを特徴としたものである。
【0012】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれか1の発明において、前記判定処理として、地図原
稿判定を行うことを特徴としたものである。
【0013】請求項8の発明は、請求項1ないし7のい
ずれか1の発明において、前記判定処理として、網点線
数を検出することを特徴としたものである。
【0014】請求項9の発明は、入力画像データの第一
の範囲において判定処理を行い、該判定処理の結果に従
って第二の範囲において裏写り補正することを特徴とし
たものである。
【0015】請求項10の発明は、請求項1ないし8の
いずれか1の発明としての機能をコンピュータに実行さ
せるための、あるいは、請求項9に記載の画像データ処
理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムで
ある。
【0016】請求項11の発明は、請求項10の記載の
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用される画像
データ処理装置の全体構成例を示すブロック図で、図
中、11は原稿を読み取ってR(レッド),G(グリー
ン),B(ブルー)の3色の画像信号を生成するCCD
素子を用いたカラー入力装置、12は原稿特徴判定処理
部、13は裏写り補正処理部、14は入力画像データを
出力画像データに変換する画像処理部、15は前記各処
理部における一連の処理を経た画像データをプリントア
ウトするカラー出力装置である。
【0018】原稿特徴判定処理部12は、プレスキャン
時に画像全体の情報から入力画像全体の特徴量を判別す
る。具体的にはプレスキャン時に、例えば特許第309
5767号に示された方法によって網点を含む原稿か否
か判定する。この時の原稿特徴判定処理部12の構成は
後述の図2に示す構成を含むことになる。
【0019】図2は、プレスキャン時における原稿特徴
判定処理部12の構成例を示すブロック図で、原稿特徴
判定処理部12は、網点分離部12a,カウンタ12
b,原稿認識部12cを含むものとする。網点分離部1
2aは、原稿における網点を分離する。カウンタ12b
は、網点として判定された画素をカウントし、原稿認識
部12cは、カウントした画素数がしきい値を越えたか
どうかで網点原稿かどうか判定し、判定結果に応じて網
点原稿として認識する。
【0020】図3は、裏写り補正処理部13の構成例を
示すブロック図で、裏写り補正処理部13は、前処理部
13a,エッジ検出部13b,カラー成分2値化部13
c,裏写り補正部13d,補正量算出部13e,補正画
像合成部13fを有する。裏写り補正処理部13は、例
えば、特開2001−169080号公報に記載された
裏写り補正処理を行う。
【0021】図3において、前段よりの画像データIi
nを入力とし、これに前処理部13aで縮小処理および
平滑化処理を行う。この縮小処理は、例えば600dp
iで入力されたRGBデータを、それぞれ300dpi
相当に縮小する。2×2画素の平均値を取ることで実現
する。また、平滑化処理は、縮小された画像データをさ
らに図4に示すような平滑化フィルタによりフィルタリ
ングすることで行う。図4は、平滑化フィルタの一例を
示す図である。
【0022】次に、前処理部13aの出力画像データI
2は、エッジ検出部13b、カラー成分2値化部13
c、裏写り補正部13dおよび補正量算出部13eに入
力する。エッジ検出部13bは、例えば、特開2001
−169080号公報に記載のエッジ検出処理を行い、
検出結果Etを出力する。カラー成分2値化部13c
は、カラー成分2値化処理を行い、その処理結果Btを
出力する。裏写り補正部13dは、上記Et,Bt,I
2を入力し、例えば、特開2001−169080号公
報に記載の方法で表面を保護しつつ、背景色推定を行
い、裏面画像が混入している部分を推定背景色で置換え
る。この結果をI3とする。補正量算出部13eでは裏
写り特徴量を検出する。すなわち、補正済画像データI
3と、前処理部13aの出力である画像データI2の差
分を取る。これが裏写り特徴量Tとなる。
【0023】次に、補正画像合成部13fでは、上記特
徴量Tが所定のしきい値より大きい場合、裏写り補正処
理の誤りとみなし、入力画像データIinを出力画像デ
ータIoutとする。そうでない場合は補正済画像デー
タI3を出力画像データIoutとする。裏写り補正処
理部13は、原稿特徴判定処理部12に含まれる原稿判
定部の判定結果によって内部動作が制御される構成にな
っている。例えば、原稿特徴判定処理部12が網点原稿
判定を備える場合、入力画像に網点が含まれるか否かに
よって前処理部13aの平滑化処理のフィルタが変更さ
れる。網点が存在する場合、強い平滑化フィルタが選択
され、網点が存在しない場合には、弱い平滑化フィルタ
が選択される構成となる。また、エッジ検出部13bに
おいても、網点が含まれるか否かで処理を切り替える構
成としてもよい。
【0024】次に、画像処理部14は、裏写り補正され
た画像データを、後段のカラー出力装置15で品質良く
プリントアウトできるように、図5及び図6に示す各種
画像処理を行うものである。図5は、画像処理部14の
構成例を示すブロック図で、画像処理部14は、入力画
像の文字部と絵柄部を分離する像域分離部14a、文字
部に適した処理を行う文字部用画像処理部14b、絵柄
部に適した処理を行う絵柄部用画像処理部14c、像域
分離の結果に従って文字部用画像処理部14bと絵柄部
用画像処理部14cの処理データを選択する選択部14
dを有する。図6は、文字部用画像処理部14bと絵柄
部用画像処理部14cの内部構成例を示すブロック図
で、これら文字部用画像処理部14bと絵柄部用画像処
理部14cは、平滑化処理部141,適応エッジ強調部
142,色補正/墨生成部143,適応下色除去部14
4,プリンタγ変換部145,中間調処理部146を有
する。但し、前記各処理部の詳細構成は文字部用画像処
理部14bと絵柄部用画像処理部14cでは異なる場合
がある。
【0025】適応下色除去部144は、画像の特徴量に
基づいて下色除去量を調整する。プリンタγ変換部14
5は、プリンタの特性に応じて画像データに基づく信号
を変換する。さらに中間調処理部146は、γ変換後の
データに対してディザ処理などを行う。上述の構成で
は、面順次でカラー画像を形成していて、画像データ
は、色補正/墨生成部143までR,G,Bの3信号と
して入力している。その後、適応下色除去部144まで
はK(黒)の画像データと、R,G,Bのいずれか一色
との2信号がプリンタγ変換部145に入力し、以降は
1回にプリントアウトされる画像データが1信号ずつ流
れていくようになっている。
【0026】(実施例)図7は、本発明が適用される画
像データ処理方法の一例を説明するためのフローチャー
トである。まず、カラー入力装置11はプレスキャンを
行う(ステップS1)。カラー入力装置11は原稿を読
み取ってA/D変換した後、読み取った画素ごとに8b
itの画像データを出力する。この画像データはR,
G,Bの3信号として原稿特徴判定処理部12に入力す
る。ここで図1には示していないが、カラー入力装置1
1においては各CCDから得られた画像信号についてシ
ェーディング補正やγ補正などの必要な前処理を適宜行
うものとする。
【0027】次に、原稿特徴判定処理部12では、例え
ば、網点分離を行い、網点として判定された画素をカウ
ントし、その数がしきい値を越えたかどうかで網点原稿
か否か判定を行う。判定結果は保持される(ステップS
2)。
【0028】次に、カラー入力装置11は本スキャンを
行う(ステップS3)。カラー入力装置11は原稿を読
み取ってA/D変換した後、読み取った画素ごとに8b
itの画像データを出力する。この画像データはR,
G,Bの3信号として裏写り補正処理部13に入力す
る。ここで図1には示していないが、カラー入力装置1
1においては各CCDから得られた画像信号についてシ
ェーディング補正やγ補正などの必要な前処理を適宜行
うものとする。
【0029】次に、裏写り補正を行う(ステップS
4)。前段よりの画像データIinを入力とし、これに
前処理部13aで縮小処理および平滑化処理を行う。縮
小処理は、例えば600dpiで入力されたRGBデー
タを、それぞれ300dpi相当に縮小する。2×2画
素の平均値を取ることで実現する。平滑化処理は、縮小
された画像データをさらに平滑化フィルタによりフィル
タリングすることで行う。ここで、このフィルタは前述
のステップS2における原稿特徴判定結果によって切り
替わる。網点原稿と判定された場合は、網点形状を緩和
するために強いフィルタを選択する(裏写り補正時のエ
ッジ検出処理に悪影響があるため。)。非網点原稿と判
定された場合は、弱いフィルタを選択する(網点は存在
せず強い補正は不要であり、かつ、本来のエッジまで弱
めないようにするため。)。また、エッジ検出部13b
など、裏写り補正処理部13の他の処理においても、網
点原稿か否かで処理を適宜切り替えてもよい。
【0030】前処理部13aからの出力画像データI2
は、エッジ検出部13b、カラー成分2値化部13c、
裏写り補正部13d及び補正量算出部13eに入力す
る。エッジ検出部13bは、例えば特開2001−16
9080号公報に記載のエッジ検出処理を行い、検出結
果Etを出力する。カラー成分2値化部13cは、カラ
ー成分2値化処理を行い、結果Btを出力する。
【0031】裏写り補正部13dは、上記Et,Bt,
I2を入力し、例えば特開2001−169080号公
報に記載の方法で表面を保護しつつ、背景色推定を行
い、裏面画像が混入している部分を推定背景色で置換え
る。この結果をI3とする。補正量算出部13eでは、
裏写り特徴量を検出する。すなわち、補正済画像データ
I3と、前処理部13aの出力である画像データI2の
差分を取る。これが裏写り特徴量Tとなる。
【0032】補正画像合成部13fでは、上記特徴量T
が所定のしきい値より大きい場合、裏写り補正処理の誤
りとみなし、入力画像データIinを出力画像データI
outとする。そうでない場合は補正済画像データI3
を出力画像データIoutとする。
【0033】上記裏写り補正出力画像を、像域分離部1
4aで文字・絵柄部の分離を行う(ステップS5)。さ
らに裏写り補正出力画像について、文字部用画像処理部
14bおよび絵柄部用画像処理部14cで、ステップS
6〜ステップS11の画像処理をそれぞれ行う。まず、
像域分離には様々な構成があるが、例えば特許第272
4177号に示す方法で網点分離を行い、また、例えば
特許第3118469号に示す方法でエッジ分離を行
い、また、例えば特許第3177508号に示す方法に
より網点分離信号とエッジ分離信号から文字・絵柄判定
信号を生成する。
【0034】以下、文字・絵柄判定信号に従った文字部
用画像処理および絵柄部用画像処理について説明する。
まず、平滑化処理部141でフィルタリングされる(ス
テップS6)。このフィルタリングにより、プリントア
ウトされる画像にモアレやテクスチャが発生することを
防ぐことができる。文字部用画像処理の場合、平滑化は
行わないか、非常に弱いフィルタを選択する。次に、適
応エッジ強調部142でエッジ強調を行う(ステップS
7)。この場合、文字部用画像処理では強いエッジ強調
を行い、絵柄部用画像処理では比較的弱いエッジ強調を
行う。
【0035】次に、色補正/墨生成部143で処理を行
う(ステップS8)。この色補正は、カラー入力装置1
1(スキャナ)での色分解フィルタやインクの濁り成分
を除去する処理であり、一般的な方法に、マスキング方
式がある。このマスキング方式によれば、R,G,Bの
画像データは以下に示す式によってC(シアン),M
(マゼンタ),Y(イエロー),K(黒)の色データに
置換えられる。すなわち、 C=K11×R+K12×G+K13×B+K14 ・・・式(1) M=K21×R+K22×G+K23×B+K24 ・・・式(2) Y=K31×R+K32×G+K33×B+K34 ・・・式(3) ここで、K11〜K34は実験によって決定された係数
である。
【0036】また、色補正/墨生成部143では、上記
式に従って決定されたC,M,Yの色データから、さら
に以下の式に従ってKの色データを作成する。 K=min(C、M、Y) ・・・式(4) このようにして得られたC,M,Y,Kの色データは、
さらに適応下色除去部144に入力して変更される(ス
テップS9)。この変更は以下の式に従う。 K1=β×K ・・・式(5) C1=C−K1 ・・・式(6) M1=M−K1 ・・・式(7) Y1=Y−K1 ・・・式(8) なお、βは画像の特徴量を反映する係数であり、適応エ
ッジ強調部142で求めたエッジ量に基づく値でもよい
し、適応下色除去部144内で独自にエッジ量を求めて
もよい。
【0037】以上のようにして下色除去の処理が施され
た画像データは、プリンタγ変換部145でプリンタの
特性に合わせてテーブル変換される(ステップS1
0)。この時、地肌を除去する処理やコントラストを強
くする処理をこのテーブルで施すようにしてもよい。
【0038】中間調処理部146では、ディザ処理や誤
差拡散法によって画像の中間調を再現するよう画像デー
タを処理する(ステップS11)。文字部の場合は解像
性が高くなるように、絵柄部の場合は階調性が高くなる
ように処理を選択する。中間調処理部146からは、以
上の処理がなされた画像データを再現するようにカラー
出力装置15を制御する信号が出力する。カラー出力装
置15では、この制御信号にしたがって駆動し、画像を
面順次にプリントアウトする(ステップS12)。
【0039】以上、説明したように本発明によると、原
稿特徴判定処理部12の判定結果に基づいて平滑化処理
のフィルタを適応的に選択し、選択したフィルタを入力
画像データに施すことにより、最適な裏写り補正を行う
ことができる。
【0040】図8は、画像処理部14の他の構成例を示
すブロック図である。図8に示すように、像域分離には
裏写り補正前の信号を入力し、文字部用画像処理および
絵柄部用画像処理には裏写り補正後の信号を入力する構
成もある。像域分離の動作が裏写り補正によって影響を
受けやすい場合はこの構成を採用する。
【0041】また、原稿特徴判別処理における別の実施
例として、万線階調処理原稿か否か判定する構成もあ
る。この際、万線と判定された場合には、裏写り補正処
理の前処理部13aにおいて万線によるエッジを緩和す
るフィルタを選択する。また、エッジ検出部13b〜補
正画像合成部13fにおける処理も万線に適した処理に
変更してもよい。これにより、網点印刷原稿だけでな
く、万線階調処理されることの多い複写機の出力原稿な
どでも精度のよい裏写り補正が可能となる。
【0042】また、原稿特徴判別処理における別の実施
例として、誤差拡散原稿であるか否か判定する構成もあ
る。誤差拡散判定には、例えば特開平9−261461
号公報に記載の方法などを使用すればよい。誤差拡散と
判定された場合には、裏写り補正処理の前処理部13a
において誤差拡散用のフィルタを選択する。また、エッ
ジ検出部13b〜補正画像合成部13fにおける処理も
誤差拡散に適した処理に変更してもよい。これにより、
誤差拡散表現された原稿でも精度のよい裏写り補正が可
能となる。
【0043】また、原稿特徴判別処理における別の実施
例として、網点の線数を検知する構成もある。線数検知
には、例えば特開平9−275489号公報に記載の方
式などを使用すればよい。検出した線数に従って、裏写
り補正処理の前処理部13aにおいて網点線数に応じた
平滑化フィルタを選択する。また、エッジ検出部13b
〜補正画像合成部13fにおける処理も網点線数に適し
た処理に変更してもよい。これにより、裏写り補正の精
度が向上する。
【0044】また、原稿特徴判別処理における別の実施
例として、地図原稿判定を行う構成もある。地図原稿判
定は、例えば特開平9−65143号公報に記載の方式
などを使用すればよい。地図原稿は一般に厚手の紙に印
刷されることが多いため、裏写りは弱い。したがって、
補正画像合成部13fにおいて、裏写り補正特徴量Tの
しきい値を高めに設定し、補正強度を弱くする。また、
エッジ検出部13b〜補正画像合成部13fにおける処
理も地図原稿に適した処理に変更してもよい。これによ
り、裏写り処理による悪影響を抑えることが可能とな
る。
【0045】図9は、本発明が適用される画像データ処
理方法の他の例を説明するためのフローチャートであ
る。図9に示すように、プレスキャンを行わない構成も
ある。プレスキャンを行わない場合、原稿特徴判定処理
部12は局所的な第一の範囲の画像データのみで判別処
理を行う(ステップS22)。その第一の範囲は原稿全
体ではなく、裏写り補正処理部13及び画像処理部14
が対象とする第二の範囲の近傍となる。ここで、第一の
範囲と第二の範囲は全く同一でもよいし、どちらかがど
ちらかを包含してもよい。また一部が重なっていてもよ
い。図9におけるステップS23からステップS31ま
での処理は、図7に示したステップS4からステップS
12までの処理と同様であるため、ここでの説明は省略
する。
【0046】図10は、本発明が適用される画像データ
処理装置のシステム構成例を示す図で、図中、21は画
像入力装置、22はPC、23はプリンタである。上述
した画像データ処理方法は、ソフトウェア(プログラ
ム)としてPC22にインストールされて実行される。
本実施例ではPC22上のソフトウェアとして画像処理
がなされる。スキャナ等の画像入力機器21、またはネ
ットワーク経由で画像データがPC22に取り込まれ、
前述の図7又は図9に示したフローにより画像処理がな
され、最後にプリンタ23によってプリントアウトされ
る。本実施例の場合、原稿特徴判定の結果はメモリに一
次保存され、適宜参照される。裏写り補正結果は入力画
像データとは別にメモリに蓄えてもよいし、上書きして
もよい。像域分離の判定結果はメモリに一次保存され、
適宜参照される。図7に示したステップS6からステッ
プS11、または図9に示したステップS25からステ
ップS30までの各画像処理は、上記保存された像域分
離結果を逐次参照しながら処理を行う。
【0047】最後に、PC22からプリンタ23へ送る
画像データは、入力画像と同じRGBでもよいし、プリ
ンタ出力用のCMYKデータでもよい。プリンタ側がそ
れぞれに対応した処理を行う。RGBで送付する場合、
色補正以降の処理(図7に示したステップS8からステ
ップS11、図9に示したステップS27からステップ
S30)は省略される。
【0048】以上、本発明の画像データ処理装置におけ
る各実施形態における各機能を中心に説明してきたが、
本発明は、方法としても説明したように画像データ処理
方法としての形態をとることも可能である。また、この
各機能を有する画像データ処理装置と同様に、コンピュ
ータに画像データ処理装置として機能させるためのプロ
グラムとしての形態も、あるいは、そのプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としての形
態も可能である。
【0049】本発明による画像データ処理の機能を実現
するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の実
施形態を説明する。記録媒体としては、具体的には、C
D−ROM、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、
フラッシュメモリ、メモリカードや、メモリスティック
及びその他各種ROMやRAM等が想定でき、これら記
録媒体に上述した本発明の各実施形態の装置の機能をコ
ンピュータに実行させ、画像データ処理の機能を実現す
るためのプログラムを記録して流通させることにより、
当該機能の実現を容易にする。そしてコンピュータ等の
情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着して情報
処理装置によりプログラムを読み出すか、若しくは情報
処理装置が備えている記憶媒体に当該プログラムを記憶
させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明
に関わる画像データ処理機能を実行することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によると、裏写りを生じるような
原稿でも、裏写りの抑制された所望の出力画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像データ処理装置の全
体構成例を示すブロック図である。
【図2】 プレスキャン時における原稿特徴判定処理部
の構成例を示すブロック図である。
【図3】 裏写り補正処理部の構成例を示すブロック図
である。
【図4】 平滑化フィルタの一例を示す図である。
【図5】 画像処理部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図6】 文字部用画像処理部と絵柄部用画像処理部の
内部構成例を示すブロック図である。
【図7】 本発明が適用される画像データ処理方法の一
例を説明するためのフローチャートである。
【図8】 画像処理部の他の構成例を示すブロック図で
ある。
【図9】 本発明が適用される画像データ処理方法の他
の例を説明するためのフローチャートである。
【図10】 本発明が適用される画像データ処理装置の
システム構成例を示す図である。
【符号の説明】
11…カラー入力装置、12…原稿特徴判定処理部、1
2a…網点分離部、12b…カウンタ、12c…原稿認
識部、13…裏写り補正処理部、13a…前処理部、1
3b…エッジ検出部、13c…カラー成分2値化部、1
3d…裏写り補正部、13e…補正量算出部、13f…
補正画像合成部、14…画像処理部、14a…像域分離
部、14b…文字部用画像処理部、14c…絵柄部用画
像処理部、14d…選択部、15…カラー出力装置、1
41…平滑化処理部、142…適応エッジ強調部、14
3…色補正/墨生成部、144…適応下色除去部、14
5…プリンタγ変換部、146…中間調処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CE05 CE06 CH09 DA08 DA17 DB02 DB06 DB09 DC22 DC36 5C077 LL02 LL19 MP02 MP05 MP06 PP02 PP27 PP51 PP68 PQ08 PQ12 TT06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データの第一の範囲において判
    定処理を行い、該判定処理の結果に従って第二の範囲に
    おいて裏写り補正することを特徴とする画像データ処理
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像データ処理装置に
    おいて、前記第一の範囲として、画像全体において判定
    処理を行うことを特徴とする画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像データ処理装置に
    おいて、前記第一の範囲として、前記第二の範囲を含む
    局所領域において判定処理を行うことを特徴とする画像
    データ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1に記載の
    画像データ処理装置おいて、前記判定処理として、網点
    判定を行うことを特徴とする画像データ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1に記載の
    画像データ処理装置において、前記判定処理として、万
    線判定を行うことを特徴とする画像データ処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1に記載の
    画像データ処理装置において、前記判定処理として、誤
    差拡散判定を行うことを特徴とする画像データ処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1に記載の
    画像データ処理装置において、前記判定処理として、地
    図原稿判定を行うことを特徴とする画像データ処理装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1に記載の
    画像データ処理装置において、前記判定処理として、網
    点線数を検出することを特徴とする画像データ処理装
    置。
  9. 【請求項9】 入力画像データの第一の範囲において判
    定処理を行い、該判定処理の結果に従って第二の範囲に
    おいて裏写り補正することを特徴とする画像データ処理
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし8のいずれか1に記載
    の画像データ処理装置としての機能をコンピュータに実
    行させるための、あるいは、請求項9に記載の画像デー
    タ処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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