JP2003333291A - 原稿撮像装置、その読取方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

原稿撮像装置、その読取方法、プログラムおよび記憶媒体

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JP2003333291A
JP2003333291A JP2002143135A JP2002143135A JP2003333291A JP 2003333291 A JP2003333291 A JP 2003333291A JP 2002143135 A JP2002143135 A JP 2002143135A JP 2002143135 A JP2002143135 A JP 2002143135A JP 2003333291 A JP2003333291 A JP 2003333291A
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Shoji Arafune
庄治 荒船
Yoji Kawabe
庸司 川部
Ryuichi Negishi
隆一 根岸
Sukeyuki Tsuchiya
祐行 土谷
Takashi Arai
隆史 新井
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Original Assignee
Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に最適な環境で原稿上の画像を読み取るこ
とができ、高品質な読み取り画像を得ることができる原
稿撮像装置を提供する。 【解決手段】 原稿16が原稿判別センサ32を通過し
た際、原稿判別センサ31の出力が原稿判別回路32に
入力され、原稿判別回路32は、原稿判別センサ31の
出力レベルに基づき原稿の種類を判別する。そして、C
PU11は、原稿判別回路32の判別結果に応じて、反
射面選択機構34を駆動制御し、最適な反射面として、
白色基準板24または黒色着色面33を選択する。ま
た、CPU11は、原稿の種類に応じてROM12に記
憶されている複数の読み取りアルゴリズムの中から最適
な読み取りアルゴリズムを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿読取手段によ
り原稿上の画像を読み取り、その画像データを表示装置
に出力する原稿撮像装置、その読取方法、プログラムお
よび記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原稿撮像装置としてのスキャナ
は、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)を介
して動作するものであり、解像度はPCから指定するよ
うに構成されている。
【0003】また、プレゼンテーションには、スライド
やオーバーヘッドプロジェクタ(OHP)などが用いら
れているが、PCの普及により、PCに格納されている
資料などの画像を液晶プロジェクタに表示することによ
りプレゼンテーションを行う場合も多い。この場合で
も、必要に応じて補助資料としての印刷物や手書きの資
料を使用することがあり、この印刷物や手書きの資料を
使用する場合は、プレゼンテーションが行われている場
で、これらを読み取り、液晶プロジェクタに表示する原
稿撮像装置が用いられる。
【0004】上記スキャナなどからなる原稿撮像装置
は、照明手段によって照明された原稿の反射光像を、読
取手段により電気的信号として読み取るように構成され
ている。しかし、読取手段からの電気信号には、照明手
段の光量むらや読取手段の感度むらによる読み取りむら
の信号成分が含まれている。そこで、読み取りむらを補
正するために、基準となる白色シートなどの基準反射面
を設け、それからの反射光のむらを予め検出しておき、
読み取った画像データの補正(以下、シェーディング補
正という)を行うようにしている。
【0005】上記白色シートの白色面を反射面として使
用すると、両面印刷の原稿など、原稿の種類によっては
裏写りが発生することがある。そこで、裏写りを防止す
るために、黒色の反射板が使用されているが、透過原稿
を読み取る場合においては、読み取りを行うことができ
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スキャナなどの原稿撮
像装置は、多数の種類の原稿に対応可能な機構やアルゴ
リズムで原稿読取が行われている。しかし、原稿によっ
ては満足のいくスキャニングが行われていない傾向が見
られる。
【0007】シェーディング補正は通常原稿読み取り前
に行われ、またシェーディング補正用の白色基準面は原
稿の読み取り位置に置かれているため、両面印刷による
原稿に対しては以下に述べるような問題が生じる。
【0008】両面印刷の原稿を読み取る場合、原稿を照
射する照明手段の光が原稿表面で反射するだけでなく、
原稿を透過して白色基準面で反射し、反射した光が原稿
裏面も照射するため、原稿読取センサにより読み取られ
た画像に、原稿裏面の画像が裏写りとなって含まれるこ
とになる。
【0009】原稿が両面印刷の場合、白色基準面が原稿
の記録面と接触するため、白色基準面が汚れやすく、白
色面が汚れると、白基準のレベルが変動するので、読み
込んだ画像の濃度が変化してしまう恐れがある。
【0010】反射面に黒色着色面を用いれば、これが白
色基準面の汚れと裏写り防止対策となるが、黒色着色面
は反射原稿のみに有効であって、透過原稿を読み取る場
合においては、照明手段の光は原稿を透過して黒色着色
面に吸収されてしまうので、読取センサによって読み取
られた画像は黒一色になる。
【0011】本発明の目的は、常に最適な環境で原稿上
の画像を読み取ることができ、高品質な読み取り画像を
得ることができる原稿撮像装置、その読取方法、プログ
ラムおよび記憶媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、原稿読取手段により原稿上の画像を読み取
り、その画像データを表示装置に出力する原稿撮像装置
であって、前記読取手段により読み取られる原稿の種類
を判別する原稿判別手段と、前記原稿判別手段の判別結
果に応じて、予め設定されている複数の読取りアルゴリ
ズムの中から適応する1つのアルゴリズムを設定するア
ルゴリズム設定手段と、前記原稿判別手段の判別結果に
応じて、白色基準面と黒色着色面とのうち、いずれか一
方を原稿読み取り時の反射面として選択する選択手段
と、前記アルゴリズム設定手段で設定されたアルゴリズ
ムに従い、前記選択手段で選択された反射面を用いて、
原稿読み取りを行うように制御する制御手段とを備える
ことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、原稿読取手段により原稿上の画像を読み取り、その
画像データを表示装置に出力する原稿撮像装置の読取方
法であって、前記読取手段により読み取られる原稿の種
類を判別する原稿判別工程と、前記原稿判別工程の判別
結果に応じて、予め設定されている複数の読取りアルゴ
リズムの中から適応する1つのアルゴリズムを設定する
アルゴリズム設定工程と、前記原稿判別手段の判別結果
に応じて、白色基準面と黒色着色面とのうち、いずれか
一方を原稿読み取り時の反射面として選択する選択工程
と、前記アルゴリズム設定工程で設定されたアルゴリズ
ムに従い、前記選択工程で選択された反射面を用いて、
原稿読み取りを行うように制御する制御工程とを有する
ことを特徴とする。
【0014】本発明は、上記目的を達成するため、原稿
読取手段により原稿上の画像を読み取り、その画像デー
タを表示装置に出力する原稿撮像装置上で実行されるプ
ログラムであって、前記読取手段により読み取られる原
稿の種類を判別する原稿判別ステップと、前記原稿判別
ステップの判別結果に応じて、予め設定されている複数
の読取りアルゴリズムの中から適応する1つのアルゴリ
ズムを設定するアルゴリズム設定ステップと、前記原稿
判別ステップの判別結果に応じて、白色基準面と黒色着
色面とのうち、いずれか一方を原稿読み取り時の反射面
として選択する選択ステップと、前記アルゴリズム設定
ステップで設定されたアルゴリズムに従い、前記選択ス
テップで選択された反射面を用いて、原稿読み取りを行
うように制御する制御ステップとを有することを特徴と
する。
【0015】本発明は、上記目的を達成するため、記憶
媒体であって、請求項3記載のプログラムをコンピュー
タ読取り可能に格納したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。
【0017】図1は本発明の一実施形態に係る原稿撮像
装置の内部構成を示すブロック図、図2は図1の原稿撮
像装置の機械的構成を示す縦断面図である。
【0018】原稿撮像装置1は、図1に示すように、レ
ンズおよび原色光源(R,G,B)一体的に内蔵するリ
ニアイメージセンサ2と、原稿位置検出器3と、副走査
駆動機構と原稿給送機構を兼ねる原稿駆動機構4と、リ
ニアイメージセンサ2の出力をデジタルデータに変換す
るA/Dコンバータ5と、A/Dコンバータ5からのデ
ジタルデータを画像データとして一時的に記憶するため
の第1のバッファメモリ6と、表示中および表示後の画
像データを圧縮して格納するための第2のバッファメモ
リ7と、第1のバッファメモリ6または第2のバッファ
メモリ7内の画像データを表示する際に第1のバッファ
メモリ6または第2のバッファメモリ7から画像データ
を取り込み、保持する表示メモリ8と、表示メモリ8に
保持されたデータを逐次ビデオ信号に変換して表示装置
5に出力するビデオ信号発生器9と、表示装置15の仕
様(解像度など)に関する情報を取得する表示装置情報
読出し器10と、CPU11とを備える。
【0019】CPU11は、ROM12に格納されてい
るプログラムに従い装置全体の制御を行うとともに、表
示性能指定用スイッチ13、動作指定用スイッチ14に
より指定された内容に応じて動作、操作設定などを行
う。また、CPU11は、A/Dコンバータ5の制御、
表示装置情報読出し器10が取得した表示装置15の仕
様に関する情報に基づいたビデオ信号発生器9の制御、
原稿位置検出器3の検出信号に基づいた原稿駆動機構4
の制御などを行う。また、CPU11は、A/Dコンバ
ータ5から第1のバッファメモリ6へのデータ転送、第
1のバッファメモリ6から第2のバッファメモリ7への
データ転送を制御するとともに、第1のバッファメモリ
6または第2のバッファメモリ7から表示メモリ8へデ
ータを所定の表示形式に変換して転送する制御を行う。
【0020】原稿駆動機構4は、CPU11からの命令
に従い、後述する原稿トレイ(図2に示す原稿トレイ1
8)に積載された原稿束17から1枚ずつ原稿16を給
紙するとともに、この給紙された原稿16を副走査方向
に搬送する。
【0021】第1のバッファメモリ6および第2のバッ
ファメモリ7は、半導体メモリ、または半導体メモリと
ハードディスクなどの不揮発性メモリとを併用したメモ
リ装置から構成することが可能である。本実施形態で
は、第1のバッファメモリ6に蓄積されているデータに
対しては圧縮伸長処理を施さずに、第2のバッファメモ
リ7に蓄積されているデータのみに圧縮伸長処理を施す
ように構成している。第1のバッファメモリ6の容量
は、原稿1枚分の容量より多くても少なくともよいが、
第1のバッファメモリ6に原稿1枚分以上のデータの蓄
積がある場合には、実際に読込動作を行うことなく、表
示画面の切替えが可能になり、エリアイメージセンサを
用いた装置と同等の切替時間で表示画面の切替えを実現
することができる。また、第1のバッファメモリ6への
データの蓄積量が原稿1枚分に満たない場合でも、その
蓄積量に応じて表示までの時間を短縮することができる
が、本実施形態では、第1のバッファメモリ6として、
原稿1枚分の容量より大きい容量を有するメモリが搭載
されている。
【0022】第2のバッファメモリ7の容量は、原稿1
枚分の容量より大きければよい。本実施形態では、第2
のバッファメモリ7として、原稿2枚分の容量よりも大
きい容量を有するメモリが搭載されている。
【0023】このように本実施形態では、第1および第
2のバッファメモリ6,7は、それぞれ原稿1枚分の容
量より大きい容量を有し、各バッファメモリ6,7に対
する空き判定では、空き容量が転送する原稿1枚分の容
量に満たない場合には、空きがないと判定する。
【0024】動作指定用スイッチ14は、具体的には、
後述の原稿セット検知器19(図2に示す)と赤外線に
より遠隔操作可能なリモコンスイッチ(図示せず)とを
含み、このリモコンスイッチにより新規原稿表示、回転
表示、再表示などの動作指示を出すことができる。
【0025】また、原稿撮像装置1には、透過型の光セ
ンサからなる原稿判別センサ31と、原稿判別センサ3
1の出力に基づき原稿の種類を判別する原稿判別回路3
2と、原稿判別回路32の判別結果に応じて、白色基準
板24、黒色着色面33のうち、いずれか一方を原稿読
み取り時の反射面として選択する反射面選択機構34と
が設けられている。
【0026】原稿トレイ18に搭載された原稿束17か
ら後述する給紙ローラ21と分離ローラ20(図2に示
す)によって1枚ずつ分離された原稿16は、原稿判別
センサ32を通過する。この際、原稿16が原稿判別セ
ンサ31の光を遮ることになり、そのときの透過率に応
じたレベルの出力が原稿判別センサ31から得られる。
この原稿判別センサ31の出力は、原稿判別回路32に
入力され、原稿判別回路32においては、原稿判別セン
サ31の出力レベルと予め設定されてある閾値とが比較
され、この比較結果に応じて原稿の種類が判別される。
そして、CPU11により、上記原稿判別回路32の判
別結果に応じて、反射面選択機構34が駆動制御され、
最適な反射面が選択される。また、CPU11により、
ROM12に記憶されている複数の読み取りアルゴリズ
ムの中から最適な読み取りアルゴリズムが選択される。
【0027】本実施形態では、原稿判別回路32の判別
結果に応じて、最適な反射面と最適な読み取りアルゴリ
ズムを自動的に選択するように構成しているが、切替え
スイッチを設け、ユーザが上記切替えスイッチにより、
上記反射面と読み取りアルゴリズムの自動選択機能を停
止させ、手動で反射面と読み取りアルゴリズムを選択可
能なように構成してもよい。
【0028】本実施形態の原稿撮像装置1においては、
図2に示すように、複数枚の原稿からなる原稿束17を
積載することが可能な原稿トレイ18と、原稿トレイ1
8上に原稿がセットされたことを検知するための原稿セ
ット検知器19とが設けられている。また、原稿駆動機
構4を構成する分離ローラ20、給紙ローラ21、メイ
ンローラ22、排紙ローラ23が設けられている。さら
に、シェーディング補正に用いられる白色基準板24
と、メイン制御基板25とが設けられている。メイン制
御基板25には、A/Dコンバータ5、第1のバッファ
メモリ6、第2のバッファメモリ7、表示メモリ8、ビ
デオ信号発生器9、表示装置情報読出し器10、CPU
11、ROM12などの主要制御回路部品が搭載されて
いる。さらに、駆動系上側保持部材26、分離パッド2
7、複数のピンチローラ28,29、駆動系下側保持部
材30が設けられている。
【0029】さらに、上記白色基準板24と黒色着色面
33とのうち、いずれか一方をリニアイメージセンサ2
と対向する位置へ移動させるための反射面駆動モータ3
5が設けられ、この反射面駆動モータ35は、反射面選
択機構34の一部を構成するものである。
【0030】給紙ローラ21と分離ローラ20は、原稿
トレイ18上に積載されている原稿束17から1枚ずつ
原稿読取部まで給送するための給送手段として機能する
駆動ローラであり、メインローラ22と排紙ローラ23
は原稿トレイ18から給送された原稿16をリニアイメ
ージセンサ2に対して副走査方向に移動させるための副
走査手段として機能する駆動ローラである。この給送手
段、副走査手段は、1つのモータの回転方向の切替え機
構とばねクラッチとを組み合わせた1つの動力源で、そ
れぞれ独立して駆動可能なように構成されている。
【0031】次に、本原稿撮像装置の動作について図3
および図4を参照しながら説明する。図3および図4は
図1の原稿撮像装置の処理手順を示すフローチャートで
ある。この図3および図4に示す手順は、CPU11が
ROM12のプログラムに従って実行するものである。
【0032】原稿撮像装置1が起動されると、図3に示
すように、まずステップS1において、第1のバッファ
メモリ6をクリアし、続くステップS2で、第2のバッ
ファメモリ7をクリアする。そして、ステップS3にお
いて、第2のバッファメモリ7に蓄積されている原稿情
報の数をカウントする再表示カウンタを0に初期化す
る。次いで、ステップS4において、第2のバッファメ
モリ7に蓄積されている複数のページデータのうち、ど
のページデータを表示メモリ8に転送しているかを表す
変数を示す再表示ポインタを0に初期化する。例えば、
再表示ポインタの値が0であるときには、この値は最後
に読み込まれたページデータであることを示し、値が1
増す毎に古いページデータであることを示す。続くステ
ップS5では、表示メモリ8を初期化する。この表示メ
モリ8の初期化では、全面黒や全面白のデータではな
く、本装置1と表示装置15との接続および本装置1の
作動を確認することができ、画面の大きさや画質などを
調整可能なデータをROM12から読み出し、そのデー
タで初期化する。または、CPU11の演算によって表
示メモリ8のデータを初期化する。そして、ステップS
6において、原稿排出処理を行う。
【0033】次いで、図4に示すように、ステップS7
〜ステップS10において、動作指定用スイッチ14に
より新規表示、回転表示、鏡像反転表示、再表示のいず
れかが指示されたか否かを判定する。ここで、上記のい
ずれもが指示されていないときには、ステップS11に
おいて、原稿セット検知器19の出力に基づき原稿トレ
イ18上に原稿があるか否かを判定する。原稿トレイ1
8上に原稿がないと、上記ステップS7に戻り、原稿ト
レイ18上の原稿があると、ステップS12において、
第1のバッファメモリ6に空きがあるか否かを判定す
る。第1のバッファメモリ6に空きがないと、上記ステ
ップS7に戻り、第1のバッファメモリ6に空きがある
と、ステップS13において、原稿の読み込みを行う。
この原稿読み込み処理の詳細については後述する。そし
て、上記ステップS7に戻る。
【0034】上記ステップS7で新規表示が指示された
ときには、ステップS7'において、新規表示を行い、
上記ステップS7に戻る。上記ステップS8で回転表示
が指示されたときには、ステップS8'において、回転
表示を行い、上記ステップS7に戻る。上記ステップS
9で鏡像反転表示が指示されたときには、ステップS
9'において、鏡像反転表示を行い、上記ステップS7
に戻る。上記ステップS10で再表示が指示されたとき
には、ステップS10'において、再表示を行い、上記
ステップS7に戻る。上記新規表示、回転表示、鏡像反
転表示、再表示の各処理の詳細については後述する。
【0035】本実施形態では、上記処理により、原稿ト
レイ18上に蓄積されている原稿束17が原稿セット検
知器19によって検出されると(ステップS11)、第
1のバッファメモリ6に空きがあるか否か(ステップS
12)に応じて、直ちに原稿の読み取りを開始するが、
これに代えて、例えば、新規表示が指示されると、原稿
トレイ18上に蓄積されている原稿の連続読み取りを開
始するように構成してもよい。
【0036】次に、上記ステップS14の原稿読み込み
について図5を参照しながら説明する。図5は図4のス
テップS14の原稿読み込みの手順を示すフローチャー
トである。
【0037】原稿読み込みでは、図5に示すように、ま
ずステップS21において、リニアイメージセンサ2に
内蔵されているR,G,Bの各光源を点灯する。ここで
は、1ライン分の読み取り中に、R,G,Bの各光源を
切り換えながら点灯する。そして、ステップS22にお
いて、モータを回転させて給紙ローラ21および分離ロ
ーラ20を駆動する。これにより、原稿トレイ18上に
蓄積されている原稿束17から1枚の原稿16が給送さ
れる。
【0038】次いで、ステップS23において、原稿位
置検出器3により原稿16が検出されるのを待つ。原稿
位置検出器3により原稿16が検出されると、ステップ
S24において、原稿16を検出したタイミングを基準
にして原稿16を副走査用メインローラ22に達するま
で給送し続け、続くステップS25で、原稿16がメイ
ンローラ22に到達したタイミングでモータの回転方向
を副走査方向へ切り替える。すなわち、給紙ローラ21
および分離ローラ20の駆動が停止され、副走査用メイ
ンローラ22および排紙ローラ23の駆動が開始され
る。そして、ステップS26において、原稿16の副走
査方向への搬送を続行する。
【0039】次いで、ステップS27において、原稿1
6が原稿読み取り可能位置(白色板24上の位置)に到
達したタイミングで、リニアイメージセンサ2からA/
Dコンバータ5を介して第1のバッファメモリ6へのデ
ータ転送を開始し、続くステップS28で、原稿1枚分
のデータの転送が終了するのを待つ。そして、原稿1枚
分のデータの転送が終了すると、ステップS29で、上
記データ転送を終了する。
【0040】次いで、ステップS30において、リニア
イメージセンサ2のR,G,Bの光源を消灯し、続くス
テップS31で、原稿排出処理を行い、モータを停止す
る。そして、ステップS32で、読み取った画像データ
がモノクロであるか否かの判定を行う。ここで、読み取
った画像データがモノクロであるときには、ステップS
34において、この画像データに対し、モノクロフラグ
をセットし、次のステップへ進む。これに対し、読み取
った画像データがモノクロでないときには、上記ステッ
プS34をスキップして、次のステップへ進む。
【0041】次に、上記原稿読み込みにおける読み取り
動作を詳述する。
【0042】原稿16が白色板24上の読み取り可能位
置に達した場合、各光源から発せられたR,G,Bの原
色光は、原稿16の画像情報に応じて、非透過原稿の場
合には原稿16の表面で、透過原稿の場合には原稿16
の表面及び白色板24の板面で反射し、その反射光が
R,G,Bのデータとしてリニアイメージセンサ2で読
み取られる。CPU11は、原稿16の後端が原稿位置
検出器3を通過したタイミングから換算して原稿16が
白色板24上の読み取り可能位置から外れるタイミング
を検知し、原稿16の読み取りが終了したことを認知す
る。リニアイメージセンサ2で読み取られた原稿16の
R,G,Bの画像情報は、A/Dコンバータ5でデジタ
ルデータに変換され、必要に応じて階調変換、エッジ強
調などの画像処理が施された後に、第1のバッファメモ
リ6に格納される。
【0043】次に、上記ステップS31の原稿排出につ
いて図6を参照しながら説明する。図6は図5のステッ
プS31の原稿排出の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【0044】原稿排出では、図6に示すように、まずス
テップS51において、モータを副走査方向に回転し、
副走査用メインローラ22および排紙ローラ23を駆動
する。そして、ステップS52において、原稿位置検出
器3の出力に基づき原稿16が原稿位置検出器3を通過
するまで待つ。原稿16が原稿位置検出器3を通過する
と、ステップS53において、原稿16が確実に排紙ロ
ーラ23から外れるまでモータを駆動する。ここでは、
原稿16の後端が原稿位置検出器3を通過するタイミン
グから換算してその後端が排紙ローラ23から外れるま
での距離分原稿16を搬送することになる。そして、ス
テップS54において、原稿16が確実に排紙ローラ2
3から外れたタイミングでモータを停止する。
【0045】次に、上記ステップS7'(図4)の新規
表示について図7を参照しながら説明する。図7は図4
のステップS7'の新規表示の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0046】新規表示では、図7に示すように、まずス
テップS41において、第1のバッファメモリ6にデー
タが格納されているか否かを判定し、第1のバッファメ
モリ6にデータがあるときには、ステップS44におい
て、第1のバッファメモリ6内のデータを第2のバッフ
ァメモリ7にセットする。これに対し、第1のバッファ
メモリ6にデータがないときには、ステップS42にお
いて、原稿トレイ18上に原稿があるか否かを判定す
る。ここで、原稿トレイ18上に原稿があると、ステッ
プS43において、原稿読み込みを行う。この原稿読み
込みにより第1のバッファメモリ6には、新たなデータ
が格納されることになる。そして、ステップS44にお
いて、上記原稿読み込みにより新たに第1のバッファメ
モリ6内に格納されたデータを第2のバッファメモリ7
にセットする。
【0047】上記ステップS42で原稿トレイ18上に
原稿がないと判定された場合、新規原稿表示の指示を無
視する。
【0048】次に、上記ステップS44の第2のバッフ
ァメモリ7へのデータセットについて図8を参照しなが
ら説明する。図8は図7のステップS44の第2のバッ
ファメモリ7へのデータセットの処理手順を示すフロー
チャートである。
【0049】第2のバッファメモリ7へのデータセット
では、図8に示すように、まずステップS61におい
て、第2のバッファメモリ7に空き容量がないか否かを
判定し、空き容量がない(メモリフル)場合には、ステ
ップS68において、第2のバッファメモリ7内の最も
古いデータを第2のバッファメモリ7から削除し、続く
ステップS69において、上記再表示カウンタをデクリ
メントする。そして、上記ステップS61に戻る。これ
は、第2のバッファメモリ7内のデータが圧縮されてい
るため、1枚分のデータを削除しても別の1枚分のデー
タを格納できるか不明であるためである。
【0050】上記ステップS61で第2のバッファメモ
リ7に空き容量があると判定されると、ステップS62
において、上記再表示ポインタに0をセットし、続くス
テップS63で、回転カウンタに0をセットする。回転
カウンタの値は表示メモリ8内の画像が第2のバッファ
メモリ7内の元データに対して何度回転しているかを示
すものである。ここでは、回転カウンタの値がnである
とき、その値は、π/2(90°)×nの角度分回転し
ていることを示し、nは0から3の整数値をとる。従っ
て、回転カウンタに0がセットされた場合は、表示メモ
リ8内の画像データが第2のバッファメモリ7内の最も
新しいデータとなり、回転が行われておらず元データと
同じ向きであることを示すことになる。
【0051】次いで、ステップS64において、第1の
バッファメモリ6内の最も古いデータに対して、必要に
応じて解像度変換、階調変換、エッジ強調などの画像処
理を施し、この画像処理後のデータを表示メモリ8に転
送する。このとき、出力モードがモノクロモードに設定
されているすなわちモノクロフラグがセットされている
場合には、上記データをグレースケールデータに変換し
て表示メモリ8に転送する。また、グレースケールデー
タは、R,G,B単色のデータを用いたものでもよい
が、輝度データを計算して得られたものでもよい。ここ
で、第2のバッファメモリ7ではなく第1のバッファメ
モリ6のデータを表示メモリ8に転送することは、余分
なデータの伸長処理を防ぐためである。
【0052】次いで、ステップS65において、第1の
バッファメモリ6内の最も古いデータを圧縮して第2の
バッファメモリ7の空き領域に転送し、続くステップS
66で、上記再表示カウンタをインクリメントする。そ
して、ステップS67において、第1のバッファメモリ
6内の最も古いデータを第1のバッファメモリ6から削
除する。
【0053】表示メモリ8に転送されたデータはビデオ
信号発生器9でビデオ信号に変換され、このビデオ信号
は、逐次、表示装置15に出力されて表示される。ここ
で、ビデオ信号発生器9が発生するビデオ信号はパーソ
ナルコンピュータなどで使用されるアナログRGB信号
であるが、これに代えて、表示装置15に直接接続する
ことができ、表示装置15にリアルタイムで表示メモリ
8のデータの変更を通知し表示内容に反映可能な信号を
用いてもよい。このような信号としては、例えば、DF
P(Digital Flat Panel Standard )やIEEE139
4で規定されているようなデジタル信号がある。
【0054】本実施形態では、図4に示したように、表
示装置15に表示されている画像に対して、回転表示、
鏡像反転表示、再表示などの画像操作を行うことが可能
である。まず、画像操作の一つである回転表示について
図9を参照しながら説明する。図9は図4のステップS
8'の回転表示の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0055】回転表示では、図9に示すように、まずス
テップS71において、再表示カウンタの値が0である
か否かを判定する。ここで、再表示カウンタの値が0で
ある場合、この値が、第2のバッファメモリ7にデータ
がなく、原稿読み取りデータの表示がまだ行われていな
いことを示しているので、回転表示の指示を無視する。
再表示カウンタの値が0でない場合には、ステップS7
2において、回転カウンタをインクリメントした後にモ
ジュロ4(MOD4)の演算を行い、今回回転すべき角
度の回転カウンタの値を求める。このモジュロ演算を行
うことにより、2π(360°)の指示を0(0°)の
指示に戻すことができる。続いて、ステップS73にお
いて、第2のバッファメモリ7に格納されているデータ
のうち、再表示ポインタで示すデータの伸長を行う。
【0056】次いで、ステップS75において、回転カ
ウンタの値が0であるか否かを判定し、回転カウンタの
値が0であるときには、ステップS80において、上記
伸長されたデータを表示メモリ8へ転送する。
【0057】これに対し、回転カウンタの値が0でない
ときには、ステップS76において、回転カウンタの値
を判別する。ここで、回転カウンタの値が1であるとき
には、ステップS77において、表示装置15に表示さ
れている画像をπ/2(90°)回転するように上記伸
長されたデータに対して回転処理を施す。回転カウンタ
の値が2であるときには、ステップS78において、表
示装置15に表示されている画像をπ(180°)回転
するように上記伸長されたデータに対して回転処理を施
す。回転カウンタの値が3であるときには、ステップS
79において、表示装置15に表示されている画像を3
π/2(270°)回転するように上記伸長されたデー
タに対して回転処理を施す。また、上記ステップS7
7,S78,S79では、上記データに対し、必要に応
じて解像度変換、階調変換、エッジ強調などの画像処理
を施す。そして、ステップS80において、上記ステッ
プS77,S78,S79のいずれかで回転処理された
データを表示メモリ8へ転送する。
【0058】次に、上記ステップS9'の鏡像反転表示
について図10を参照しながら説明する。図10は図4
のステップS9'の鏡像反転表示の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【0059】鏡像反転表示では、図10に示すように、
まずステップS91において、再表示カウンタの値が0
であるか否かを判定する。ここで、再表示カウンタの値
が0である場合には、この値が、第2のバッファメモリ
7にデータがなく、原稿読み取りデータの表示がまだ行
われていないことを示すので、鏡像反転表示の指示を無
視する。
【0060】これに対し、上記ステップS91で再表示
カウンタの値が0でないと判定された場合、ステップS
92において、第2のバッファメモリ7から再表示ポイ
ンタで示すデータを読み出し、続くステップS93で、
読み出したデータの伸長を行う。そして、ステップS9
4において、上記伸長されたデータを鏡像反転変換し、
また必要に応じて解像度変換、階調変換、エッジ強調な
どの画像処理を行う。次いで、ステップS95におい
て、鏡像反転変換されたデータを表示メモリ8に転送す
る。
【0061】次に、上記ステップS10'の再表示につ
いて図11を参照しながら説明する。図11は図4のス
テップS10'の再表示の処理手順を示すフローチャー
トである。
【0062】再表示では、図11に示すように、まずス
テップS81において、再表示カウンタの値が1以下で
あるか否かを判定する。ここで、再表示カウンタの値が
1以下である場合には、この値が、第2のバッファメモ
リ7にデータがないか、または、1枚しかなく、原稿読
み取りデータの表示がまだ行われていないか、もしく
は、現在、表示メモリ8に転送されて表示中のデータの
みが第2のバッファメモリ7に格納されている状態であ
ることを示すので、再表示の指示を無視する。
【0063】これに対し、再表示カウンタの値が1以下
でないすなわち2以上である場合には、ステップS82
において、再表示ポインタをインクリメントした後、再
表示カウンタの値でモジュロ演算を行い、今回表示すべ
き第2のバッファメモリ7内のデータに対する回転カウ
ンタの値を求める。このモジュロ演算を行うことによ
り、最も古いデータの次の再表示の順番を最も新しいデ
ータとすることができる。
【0064】次いで、ステップS83において、回転カ
ウンタの値を0にし、続くステップS84で、第2のバ
ッファメモリから、再表示ポインタで示すデータを読み
出す。そして、ステップS85において、読み出したデ
ータの伸長を行う。また、必要に応じて解像度変換、階
調変換・エッジ強調などの画像処理が行われる。次い
で、ステップS86において、上記伸長されたデータを
表示メモリ8に転送する。
【0065】次に、本実施形態におけるシェーディング
処理について図12を参照しながら説明する。図12は
図1の原稿撮像装置におけるシェーディング処理の手順
を示すフローチャートである。
【0066】シェーディング処理は、原稿撮像装置1の
電源をオンした際に開始される初期設定動作に含まれ、
この初期設定においてシェーディング処理が開始され
る。このシェーディング処理では、図12に示すよう
に、まずステップS111において、白色基準板24が
リニアイメージセンサ2と対向する位置にあるか否かを
判定する。ここで、白色基準板24がリニアイメージセ
ンサ2と対向する位置にないと判定されると、ステップ
S112において、白色基準板24をリニアイメージセ
ンサ2と対向する位置になるように、黒着色面33との
入り替えを行う。そして、ステップ113において、光
量出力チェックおよびシェーディング補正を行う。具体
的には、リニアイメージセンサ2のRGBの各光源が点
灯され、各光源からの光が白色基準板24で反射された
後、リニアイメージセンサ2のセンサ部へ向う。この状
態で、リニアイメージセンサ2が白色基準板24からの
反射光を読み取り、読み取った光量(R,G,B)の出
力チェックが行われ、各色の出力バランスが取られる。
さらに、各色の出力バランスが取られた状態で再度リニ
アイメージセンサ2により白色基準面24からの反射光
を読み取る。これにより、シェーディング補正用データ
が取得され、このデータに基づき原稿を読み取った際の
リニアイメージセンサ2からの出力電圧補正値(シェー
ディング補正値)が求められる。この補正値は例えば第
2のバッファメモリ7に格納される。
【0067】上記ステップS111で白色基準板24が
リニアイメージセンサ2と対向する位置にあると判定さ
れると、上記ステップS112をスキップしてステップ
S113に進み、光量出力チェックおよびシェーディン
グ補正を行う。
【0068】次に、原稿判別回路32の判別結果に応じ
て最適な反射面と最適な読み取りアルゴリズムを自動的
に選択する処理について図13を参照しながら説明す
る。図13は図1の原稿撮像装置における原稿種類の判
別結果に応じて最適な反射面と最適な読み取りアルゴリ
ズムを自動的に選択する処理の手順を示すフローチャー
トである。
【0069】原稿種類の判別結果に応じて最適な反射面
と最適な読み取りアルゴリズムを自動的に選択する処理
では、図13に示すように、まずステップS121にお
いて、原稿判別回路32の判別結果に応じて読み取る原
稿が透過原稿であるか否かを判定する。ここで、読み取
る原稿が透過原稿であると判定されると、反射面に白色
基準板24を使用するので、ステップS122におい
て、白色基準板24がリニアイメージセンサ2と対向す
る位置にあるか否かを判定する。白色基準板24がリニ
アイメージセンサ2と対向する位置にないときには、ス
テップS123で、白色基準板24がリニアイメージセ
ンサ2と対向する位置になるように反射面選択機構34
を駆動制御し、白色基準板24のセットを行う。そし
て、ステップ124へ進む。これに対し、上記ステップ
S122で白色基準板24がリニアイメージセンサ2と
対向する位置にあると判定された場合は、上記ステップ
123にスキップしてステップS124へ進む。
【0070】ステップS124では、透過原稿用アルゴ
リズムが設定されているか否かを判定し、透過原稿用ア
ルゴリズムが設定されていないと判定された場合は、ス
テップS125で、ROM12から透過原稿用アルゴリ
ズムを読み出し、設定する。そして、ステップ120へ
進む。これに対し、透過原稿用アルゴリズムが設定され
ていると判定された場合は、上記ステップS125をス
キップしてステップS120へ進む。ステップS120
では、反射面として白色基準板24が選択された状態
で、透過原稿用アルゴリズムに従い透過原稿の読み取り
を開始する。この透過原稿用アルゴリズムは、白色基準
板24から反射される光量が多いため、A/Dコンバー
タ5のゲインを下げて原稿を読み取るものであり、これ
により安定した読取り画像を得ることを可能にする。
【0071】上記ステップS121で読み取る原稿が透
過原稿でないすなわち反射原稿と判定されると、反射面
に黒色着色面33を使用するので、ステップS126に
おいて、黒色着色面33がリニアイメージセンサ2と対
向する位置にあるか否かを判定する。黒色着色面33が
リニアイメージセンサ2と対向する位置にないときに
は、ステップS127で、黒色着色面33がリニアイメ
ージセンサ2と対向する位置になるように反射面選択機
構34を駆動制御し、黒色着色面33のセットを行う。
そして、ステップ128へ進む。これに対し、上記ステ
ップS126で黒色着色面33がリニアイメージセンサ
2と対向する位置にあると判定された場合は、上記ステ
ップ127にスキップしてステップS128へ進む。
【0072】ステップS128では、反射原稿用アルゴ
リズムが設定されているか否かを判定し、反射原稿用ア
ルゴリズムが設定されていないと判定された場合は、ス
テップS129で、ROM12から反射原稿用アルゴリ
ズムを読み出し、設定する。そして、ステップ120へ
進む。これに対し、反射原稿用アルゴリズムが設定され
ていると判定された場合は、上記ステップS129をス
キップしてステップS120へ進む。ステップS120
では、反射面として黒色着色面33が選択された状態
で、反射原稿用アルゴリズムに従い反射原稿の読み取り
を開始する。この反射原稿用アルゴリズムは、黒着色面
33から反射される光量を無視することができるため、
A/Dコンバータ5のゲインを下げることなく、原稿を
読み取るものであり、これにより安定した読取り画像を
得ることを可能にする。
【0073】このように、本実施形態では、常に最適な
環境で原稿上の画像を読み取ることができ、高品質な読
み取り画像を得ることができる。
【0074】なお、本実施形態では、透過原稿と反射原
稿の2種類を判別する場合のみを説明したが、原稿判別
センサの感度とアンプの増幅率、閾値を電子ボリュウム
抵抗などで変化させて何度も判別を行い、何種類にも分
類するような構成にしてもよい。上記のような電子ボリ
ュウム抵抗を用いる構成の場合、センサ出力レベルによ
る一度目の判別結果が予め設定してある閾値の片側にあ
ると判別された場合、センサの感度を上げ、さらに閾値
を変えて再び判別する。そして、判別の結果が予め設定
されている閾値の片側にあると判別された場合は、再び
センサの感度を上げ、閾値を変更して判別を行う。これ
を何度か繰り返すことにより、原稿を何種類にも分類す
ることが可能となる。
【0075】また、本実施形態では原稿判別センサ31
を透過型の光センサとしているが、反射型の光センサな
どで構成してもよい。
【0076】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることはいうまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることはいうまでもない。
【0077】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることはいうまでもない。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
読取手段により読み取られる原稿の種類を判別し、その
原稿判別の結果に応じて、予め設定されている複数の読
取りアルゴリズムの中から適応する1つのアルゴリズム
を設定し、原稿判別の結果に応じて、白色基準面と黒色
着色面とのうち、いずれか一方を原稿読み取り時の反射
面として選択し、設定されたアルゴリズムに従い、選択
された反射面を用いて、原稿読み取りを行うので、常に
最適な環境で原稿上の画像を読み取ることができ、高品
質な読み取り画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る原稿撮像装置の内部
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の原稿撮像装置の機械的構成を示す縦断面
図である。
【図3】図1の原稿撮像装置の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図4】図1の原稿撮像装置の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】図4のステップS14の原稿読み込みの手順を
示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS31の原稿排出の処理手順を
示すフローチャートである。
【図7】図4のステップS7'の新規表示の処理手順を
示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS44の第2のバッファメモリ
7へのデータセットの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図9】図4のステップS8'の回転表示の処理手順を
示すフローチャートである。
【図10】図4のステップS9'の鏡像反転表示の処理
手順を示すフローチャートである。
【図11】図4のステップS10'の再表示の処理手順
を示すフローチャートである。
【図12】図1の原稿撮像装置におけるシェーディング
処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】図1の原稿撮像装置における原稿種類の判別
結果に応じて最適な反射面と最適な読み取りアルゴリズ
ムを自動的に選択する処理の手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 原稿撮像装置 2 リニアイメージセンサ 3 原稿位置検出器 4 原稿駆動機構 6 第1のバッファメモリ 7 第2のバッファメモリ 8 表示メモリ 9 ビデオ信号発生器 11 CPU 12 ROM 14 動作指定用スイッチ 15 表示装置 16 原稿 24 白書基準板 31 原稿判別用センサ 32 原稿判別回路 33 黒色着色面 34 反射面選択機構 35 反射面駆動モータ
フロントページの続き (72)発明者 根岸 隆一 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 土谷 祐行 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 新井 隆史 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA01 AA05 BA01 BB02 CB13 DA04 DC09 5C072 AA01 BA08 DA12 DA25 EA07 RA01 RA16 UA02 UA11 UA13 VA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿読取手段により原稿上の画像を読み
    取り、その画像データを表示装置に出力する原稿撮像装
    置であって、 前記読取手段により読み取られる原稿の種類を判別する
    原稿判別手段と、 前記原稿判別手段の判別結果に応じて、予め設定されて
    いる複数の読取りアルゴリズムの中から適応する1つの
    アルゴリズムを設定するアルゴリズム設定手段と、 前記原稿判別手段の判別結果に応じて、白色基準面と黒
    色着色面とのうち、いずれか一方を原稿読み取り時の反
    射面として選択する選択手段と、 前記アルゴリズム設定手段で設定されたアルゴリズムに
    従い、前記選択手段で選択された反射面を用いて、原稿
    読み取りを行うように制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする原稿撮像装置。
  2. 【請求項2】 原稿読取手段により原稿上の画像を読み
    取り、その画像データを表示装置に出力する原稿撮像装
    置の読取方法であって、 前記読取手段により読み取られる原稿の種類を判別する
    原稿判別工程と、 前記原稿判別工程の判別結果に応じて、予め設定されて
    いる複数の読取りアルゴリズムの中から適応する1つの
    アルゴリズムを設定するアルゴリズム設定工程と、 前記原稿判別手段の判別結果に応じて、白色基準面と黒
    色着色面とのうち、いずれか一方を原稿読み取り時の反
    射面として選択する選択工程と、 前記アルゴリズム設定工程で設定されたアルゴリズムに
    従い、前記選択工程で選択された反射面を用いて、原稿
    読み取りを行うように制御する制御工程とを有すること
    を特徴とする原稿撮像装置の読取方法。
  3. 【請求項3】 原稿読取手段により原稿上の画像を読み
    取り、その画像データを表示装置に出力する原稿撮像装
    置上で実行されるプログラムであって、 前記読取手段により読み取られる原稿の種類を判別する
    原稿判別ステップと、 前記原稿判別ステップの判別結果に応じて、予め設定さ
    れている複数の読取りアルゴリズムの中から適応する1
    つのアルゴリズムを設定するアルゴリズム設定ステップ
    と、 前記原稿判別ステップの判別結果に応じて、白色基準面
    と黒色着色面とのうち、いずれか一方を原稿読み取り時
    の反射面として選択する選択ステップと、 前記アルゴリズム設定ステップで設定されたアルゴリズ
    ムに従い、前記選択ステップで選択された反射面を用い
    て、原稿読み取りを行うように制御する制御ステップと
    を有することを特徴とするプログラム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプログラムをコンピュー
    タ読取り可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199798A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Canon Electronics Inc 画像読取装置、およびその制御方法

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