JP2003283847A - 原稿撮像装置、原稿撮像方法およびプログラム - Google Patents

原稿撮像装置、原稿撮像方法およびプログラム

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JP2003283847A
JP2003283847A JP2002081409A JP2002081409A JP2003283847A JP 2003283847 A JP2003283847 A JP 2003283847A JP 2002081409 A JP2002081409 A JP 2002081409A JP 2002081409 A JP2002081409 A JP 2002081409A JP 2003283847 A JP2003283847 A JP 2003283847A
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Sukeyuki Tsuchiya
祐行 土谷
Takashi Arai
隆史 新井
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Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モノクロ原稿の撮像において色ずれが起きな
い画像撮像装置、画像撮像方法およびプログラムを提供
する。 【解決手段】 読取処理部100は、イメージセンサに
より原稿の画像を読み取り画像データを出力する。判定
処理部111は、読取処理部100が出力する画像デー
タを基に、原稿についてカラー原稿であるかモノクロ原
稿であるかを判定する。色制御部113は、判定処理部
111がモノクロ原稿と判定した場合に、変換処理部1
12が画像データをモノクロ画像データへ変換するよう
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージセンサで
原稿を読み取り、読み取った原稿の画像データを表示装
置へ出力する原稿撮像装置、原稿撮像方法およびプログ
ラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿を専用のシートにコピーする
ことでスライドやオーバーヘッドプロジェクタ(OH
P)などを用いてプレゼンテーションが行われてきた。
また、パーソナルコンピュータの普及に伴って、原稿が
電子データ化され、パーソナルコンピュータと液晶プロ
ジェクタとの組み合わせによるプレゼンテーションが行
われるようになってきている。さらに、補助資料などの
印刷物や手書きの資料についても、簡便に液晶プロジェ
クタを用いて提示したいという要求が高まっている。
【0003】上述した要求に応えるものとして、CCD
(Charge CoupledDevice)などの
エリアイメージセンサを備えるビデオカメラ用いて、原
稿台上の原稿等の画像情報を読み取り、読み取った画像
情報をビデオ信号として出力する原稿撮像装置がある。
ここで従来の原稿撮像装置の概略構成について図を用い
て説明する。図14は、従来の原稿撮像装置の概略構成
を示す図である。
【0004】図14において、符号41は、エリアイメ
ージセンサを使用したビデオカメラである。42は、ビ
デオカメラ41の被写体となる原稿を載せる原稿台であ
る。43は、この原稿台42上の原稿を照らす照明装置
である。以上に示した従来の原稿撮像装置は、例えば液
晶プロジェクタなどの表示装置と接続することで、原稿
台42にある原稿の映像を視聴者へ提示することができ
る。また、従来の原稿映像装置は、液晶プロジェクタ以
外にも映像プレゼンテーションを行う専用装置や、テレ
ビ会議装置に接続可能な装置として製品化されている。
【0005】しかしながら、上述したエリアイメージセ
ンサを用いた原稿撮像装置は、動画用に開発されたビデ
オカメラ41を用いているため、液晶プロジェクタと接
続してプレゼンテーションを行う場合、一般的に瞬時に
1画面の原稿が取り込めるという利点がある一方で、以
下に示すような欠点がある。
【0006】(1)動画用のエリアイメージセンサは、
一般に比較的解像度が低く、文書原稿などの文字を読み
取り出力するための充分な解像度が得られ難い。 (2)原稿撮像装置が出力するビデオ信号には、一般の
カラーテレビ等で用いられるNTSC(Nationa
l Television System Comit
tee system)信号やS信号等が用いられてい
るため、液晶プロジェクタなど高画質の表示装置の特性
を生かせない。 (3)光路が面であるため、多段にわたりミラーなどの
反射により光路を屈折して装置を小型化する方法が取り
難いため、装置のサイズが動作時及び格納時共に大きく
なってしまう。
【0007】そこで、エリアイメージセンサに代わり、
より高解像度に原稿を読み取るリニアイメージセンサを
用いた原稿撮像装置が提案されている。また、リニアイ
メージセンサを用いた方がエリアイメージセンサを用い
た場合に比べて、原稿撮像装置を小型化することができ
る。次に、リニアイメージセンサを用いた原稿撮像装置
について図を用いて説明する。図15は、従来のリニア
イメージセンサを用いた原稿撮像装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【0008】図15において、符号51は、原稿16よ
り読み取った画像情報を所定の画像データに変換して表
示装置15に提示する原稿撮像装置であり、以下に示す
処理部を具備する。2は、原稿16を読み取るセンサで
あって、レンズおよび原色光源(R、G、B)一体型の
リニアイメージセンサである。3は、原稿16の位置を
検出する原稿位置検出器である。4は、原稿16をリニ
アイメージセンサ2の主走査方向と垂直な方向である、
副走査方向へ移動させる副走査駆動機構である。また、
副走査駆動機構4は、読み取り処理の前後において原稿
16を所定の位置から所定の位置まで搬送する原稿給送
機構を兼ねている。5は、リニアイメージセンサ2が出
力する原稿16の画像情報をディジタルデータ(画像デ
ータ)に変換するA/Dコンバータである。
【0009】8は、A/Dコンバータ5が出力する画像
データを記憶する表示メモリである。9は、表示メモリ
8に記憶される画像データを読み出して、表示装置15
に表示可能なビデオ信号を生成するビデオ信号発生器で
ある。11は、原稿撮像装置51全体の動作を制御する
CPU(中央演算装置)である。12は、CPU11の
制御プログラムを格納するROMである。14は、原稿
撮像装置51の動作モードを指定する動作方法指定用ス
イッチである。以上の構成により、原稿撮像装置51
は、光源切り換え式の読取方式で原稿16を読み取り、
表示装置15へ画像データを出力していた。また、原稿
撮像装置51においては、読取時間や重ねあわせ精度の
問題から副走査を行いながら原色光源を切り換えて色情
報の読み取りを行う線順次方式が多く用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た線順次方式の読み取りを用いると、主走査方向に平行
な黒の細線を読み取った場合に、リニアイメージセンサ
2にとってその黒線は1ライン分の幅であっても、線順
次方式の副走査しているので各原色光源により若干の読
み取り位置の差が生じる。このため各原色の光源で同一
のレベルの信号をリニアイメージセンサ2が出力できな
い。すなわち、線順次方式の読み取りを行う原稿撮像装
置は、原稿中の黒の細線を有色線として読み取ってしま
うという問題があった。また、原稿中の細線が主走査方
向と平行ではなく傾きがある場合には部分的に読み取り
色が異なる虹色の線として読み取られてしまうという問
題があった。また、この色ずれ現象は、カラー原稿を読
み取った場合も同様に発生するが、細線の多いモノクロ
原稿を読み取った場合に、特に色ずれが目立つという問
題があった。
【0011】この発明は、上述した事情を考慮してなさ
れたもので、モノクロ原稿の撮像において色ずれが起き
ない画像撮像装置、画像撮像方法およびプログラムを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決すべくなされたもので、本発明による原稿撮像
装置においては、イメージセンサにより原稿の画像を読
み取り画像データを出力する読取手段と、読取手段が出
力する画像データを基に、原稿についてカラー原稿であ
るかまたはモノクロ原稿であるかを判定する判定手段
と、判定手段がモノクロ原稿と判定した場合に、画像デ
ータをモノクロ画像データへ変換する変換手段とを具備
することを特徴とする。これにより、判定手段がモノク
ロ原稿と判定した原稿については、変換手段により原稿
の画像データを例えばグレースケールデータなどのモノ
クロ画像データに変換することができる。すなわち、モ
ノクロ原稿を読取手段により読み取った画像データに偽
色が含まれる問題を解決することができる。
【0013】また、本発明による原稿撮像方法において
は、イメージセンサにより原稿の画像を読み取り画像デ
ータを出力する第一のステップと、第一のステップで出
力する画像データを基に、原稿についてカラー原稿であ
るかまたはモノクロ原稿であるかを判定する第二のステ
ップと、第二のステップでモノクロ原稿と判定した場合
に、画像データをモノクロ画像データへ変換する第三の
ステップとを有することを特徴とする。
【0014】また、本発明によるプログラムにおいて
は、イメージセンサにより原稿の画像を読み取り画像デ
ータを出力する第一のステップと、第一のステップで出
力する画像データを基に、原稿についてカラー原稿であ
るかまたはモノクロ原稿であるかを判定する第二のステ
ップと、第二のステップでモノクロ原稿と判定した場合
に、画像データをモノクロ画像データへ変換する第三の
ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラ
ムである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を説明す
る。ただし、以下の実施の形態は特許請求の範囲に記載
された発明を限定するものではなく、また実施の形態の
中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが発明の
解決手段に必要であるとは限らない。図1は、本発明の
一実施形態として原稿撮像装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。この図において符号1は、原稿16より画
像情報を読み取り、表示装置15へ提示する原稿撮像装
置である。また、図1において、リニアイメージセンサ
2、原稿位置検出器3、副走査駆動機構4、A/Dコン
バータ5、表示メモリ8、ビデオ信号発生器9について
は、上述した図15のものと同様の機能である。
【0016】6はリニアイメージセンサ2で読み取った
画像情報をA/Dコンバータ5でディジタルデータに変
換した画像データを表示メモリ8に記憶して表示装置1
5に表示する前に一時記憶するための第1のバッファメ
モリである。7は、表示装置15に表示中及び表示後の
画像データを圧縮して格納しておく第2のバッファメモ
リである。10は表示装置15の表示性能(例えばVG
A、SVGA、XGAなどの規格に表示装置15が対応
しているかどうか)に関する情報である表示端末情報
を、表示端末15より読み出す表示装置情報読み出し器
である。
【0017】11は、原稿撮像装置1全体の動作を制御
するCPUである。12は、CPU11が使用する制御
プログラムや制御データを格納するROMである。尚、
原稿撮像装置1の具備するCPU11とROM12の組
み合わせにより、実現される処理機能については、図2
を用いた説明を後述する。13は、ビデオ信号発生器9
を制御することで表示装置15に表示させる表示性能
(解像度や表示周波数など)に応じたビデオ信号を出力
するよう指定するスイッチを示す表示性能指定用スイッ
チである。14は、原稿撮像装置1の動作モードを指定
するためのスイッチを示す動作方法指定用スイッチであ
る。
【0018】尚、動作方法指定用スイッチ14が指定す
る動作モードとしてモノクロモード/カラーモードの指
定がある。モノクロモードとは、表示メモリ8に格納す
る画像データをグレースケールの画像データとする動作
モードであり、カラーモードとは、表示メモリ8に格納
する画像データをRGB値での画像データとする動作モ
ードである。また、上述したグレースケールの画像デー
タとは、画像データを白から黒までの明暗値(グレース
ケール値)で表現し、色の情報は含まないモノクロ画像
データのことをいう。また、動作方法指定スイッチ14
は、他の機能として後述の原稿セット検知器19と赤外
線により遠隔操作ができるリモコンスイッチで構成さ
れ、リモコンスイッチでは新規原稿表示、回転表示、再
表示などの動作の指示をリモコンスイッチ上のボタン押
下操作により行うことができるものである。
【0019】15は、ビデオ信号発生器9の出力するビ
デオ信号を入力信号として、映像を視聴者へ提示する液
晶プロジェクタなどの表示装置である。尚、表示装置1
5は、表示装置情報読み出し器10と情報を授受可能な
インターフェース部を具備して、表示装置15自身に関
する表示性能情報を授受する。16は、原稿撮像装置1
で読み取る原稿である。17は、後述の原稿トレイ18
上に貯えられている読取前の複数枚の原稿である。
【0020】尚、上述した第1のバッファメモリ6及び
第2のバッファメモリ7は、半導体メモリや、ハードデ
ィスクなどを用いて好適であり、それらを組み合わせた
メモリ装置などでもよい。また、第1のバッファメモリ
6に貯えられている画像データには圧縮伸長は行わず、
第2のバッファメモリ7に貯えられている画像データは
圧縮伸長の処理を行っている。また、第1のバッファメ
モリ6の容量は、原稿1枚分の画像データのファイル容
量より大きくとも小さくともよい。また、第1のバッフ
ァメモリ6に原稿1枚分以上の画像データを蓄積できる
場合には、実際の読込動作を伴わずに表示装置15の表
示画面の切替えができるためエリアセンサを用いた原稿
撮像装置と同等の切替え時間を実現できる。また、第1
のバッファメモリ6へ画像データを蓄積可能な容量が原
稿1枚分に満たない場合でも蓄積量に応じて、他の原稿
へ表示を切替える時間を短縮することができる。本実施
形態においては、第1のバッファメモリ6は、原稿1枚
分以上の画像データを蓄積可能なメモリ容量である。
【0021】また、第2のバッファメモリ7の容量は、
原稿2枚分の画像データのファイル容量より大きいメモ
リ容量である。また、第2のバッファメモリ7の容量
は、上述した限りではなく、最低でも原稿1枚分の画像
データのファイル容量より大きいメモリ容量であればよ
い。また、表示メモリ8の容量は、原稿1枚分の画像デ
ータのファイル容量より多きいメモリ容量である。ま
た、CPU11は、A/Dコンバータ5から第1のバッ
ファメモリ6へ画像データを転送する第1の転送機能、
第1のバッファメモリ6から第2のバッファメモリ7へ
データを転送する第2の転送機能、第1のバッファメモ
リ6又は第2のバッファメモリ7から表示メモリ8へデ
ータを所定の表示形式に変換して転送する第3の転送機
能などの機能も有する。
【0022】以上に示した原稿撮像装置1の具備するC
PU11およびROM12によって実現される機能につ
いて図を用いて説明する。図2は、本発明の一実施形態
における原稿撮像装置1の具備するCPU11およびR
OM12によって実現される機能を可視化した処理部に
ついて示すブロック図である。図において、100は、
リニアイメージセンサ2およびA/Dコンバータ5を少
なくとも備え、原稿16より画像を読み取り第1のバッ
ファメモリ6に格納するディジタルデータである画像デ
ータを出力する読取処理部(読取手段)である。110
は、CPU11がROM12に格納される処理プログラ
ムを実行することにより実現される機能を可視化した処
理部である。処理部110には、以下に示す処理部が具
備されている。
【0023】111は、読取処理部100が出力する画
像データより各画素の色差データを抽出して、抽出した
色差データのヒストグラムから平均値を求め、その平均
値が所定の閾値の範囲内であるかにより、原稿16がカ
ラー原稿であるかまたはモノクロ原稿であるかを判定す
る(以下、モノクロ画像判定とする)判定処理部(判定
手段)である。112は、読取処理部100が出力する
画像データを所定の形式の画像データである所定画像デ
ータに変換する変換処理部である。尚、変換処理部11
1の処理については後述する。変換処理部112が変換
する所定画像データのデータ形式とは、表示メモリ8に
格納するためのVGA、SVGAなどの規格に応じたデ
ータ形式や、第2のバッファメモリ7に格納するための
圧縮したデータ形式や、例えばグレースケールデータな
どであるモノクロ画像データのデータ形式など種々のデ
ータ形式である。
【0024】113は、判定処理部111のモノクロ画
像判定を基に、変換処理部112が画像データをモノク
ロ画像データへ変換するよう制御する色制御部である。
尚、変換処理部112と色制御部113をまとめてモノ
クロ変換処理部(変換手段、第2の変換手段)とする。
114は、図示していない入力装置より操作者によって
入力された閾値情報を基に、判定処理部111が判定に
用いる所定の閾値を設定する閾値設定部(閾値設定手
段)である。尚、閾値設定部114は、各画素の色差デ
ータを処理して自動で所定の閾値を算出してもよい。
【0025】ここで、モノクロ画像に変換する処理を説
明すると、色制御部113は、第1のバッファメモリ6
から読み出した画像データを、第2のバッファメモリ7
へ格納する際や、表示メモリ8へ格納する際に、判定処
理部111のモノクロ画像判定の判定結果がモノクロ原
稿であれば、グレースケールのデータ形式であるモノク
ロ画像データに変換するよう制御を行う。また、変換処
理部112がRGBデータからなる画像データをグレー
スケールデータへ変換する際は、以下の式によりRGB
データをグレースケールデータへ変換する。Y= 0.
30R + 0.59G + 0.11B但し、Yはグ
レースケールデータである。
【0026】尚、色制御部113が判定処理部111の
判定結果を得る方法は以下のとおりである。まず、判定
処理部111の判定がモノクロ原稿であった場合に、
“モノクロフラグ”をセットして、その画像データに関
連付けて第1のバッファメモリ6に格納する。次に、変
換処理部112が第1のバッファメモリ6より画像デー
タを読み出す際に、その“モノクロフラグ”も一緒に取
得する。これにより、色制御部113が“モノクロフラ
グ”により判定処理部111の判定結果を得る。
【0027】図3は、本実施形態の原稿撮像装置1の機
械的構造例を示す断面図である。同図において16は、
読み取り中の原稿である。17は、後述の原稿トレイ1
8上に貯えられている読み取り前の原稿である。18
は、原稿17を保持する原稿トレイである。19は、動
作方法指定用スイッチ14の一部であって、原稿17が
原稿トレイ18に設置されているかを検知する原稿セッ
ト検知器である。20は、原稿駆動機構4の一部である
分離ローラである。21は、原稿駆動機構4の一部であ
る給紙ローラである。22は、原稿駆動機構4の一部で
あるメインローラである。23は、原稿駆動機構4の一
部である排紙ローラである。24は、原稿16を読み取
る際に原稿16の読み取り部分に重なる白色板である。
【0028】25は、A/Dコンバータ5、第1のバッ
ファメモリ6、第2のバッファメモリ7、表示メモリ
8、ビデオ信号発生器9、表示装置情報読み出し器1
0、CPU11、ROM12などの主要制御回路を搭載
するメイン制御基板である。26は、駆動系上側保持部
材である。27は、分離パッドである。28は、ピンチ
ローラ1である。29は、ピンチローラ2である。30
は、駆動系下側保持部材である。上述した給紙ローラ2
1と分離ローラ20は原稿トレイ18に貯えられた原稿
17の内の1枚を、原稿16として原稿トレイ18から
原稿読取部まで給送するための給付手段として機能する
原稿給送機構の駆動ローラである。また、メインローラ
22と排紙ローラ23は、原稿16をリニアイメージセ
ンサ2に対して相対的に移動させる副走査を行うための
副走査駆動機構の駆動ローラである。
【0029】これら原稿給送機構および副走査駆動機構
は、独立して駆動できる必要があり、上述した原稿撮像
装置1では、動力源であるモータの回転方向の切替えと
ばねクラッチを組み合わせることにより1つの動力源で
2つの機構を独立して駆動できる。以上に示したよう
に、原稿撮像装置1は、リニアイメージセンサ2を用い
て効率的に複数の原稿17を読み取る装置である。
【0030】次に、本発明の一実施形態における原稿撮
像装置1の起動後の処理手順について図を用いて説明す
る。図4は、本発明の一実施形態における原稿撮像装置
1の起動後の処理手順を示す流れ図である。まず、原稿
撮像装置1のCPU11は、第一のバッファメモリ6、
第2のバッファメモリ7を初期化(クリア)する(ステ
ップS1、S2)。次に、CPU11は、再表示カウン
タ、再表示ポインタの値を0に設定します(S3、S
4)。次に、CPU11は、表示メモリ8へ初期化画面
用の画像データをロードします(S5)。以上により、
原稿撮像装置1は、内部の変数や機構の初期化を行う。
【0031】尚、表示メモリ8の初期化では、全面黒や
全面白のデータではなく、原稿撮像装置1と表示装置1
5との接続及び原稿撮像装置1の作動が確認でき、画面
の大きさや画質などを調整することができる画像データ
を用いる。この画像データは、ROM12から読み出す
ことによって、又はCPU11の演算によって得るもの
であり、この画像データで表示メモリ8を初期化する。
再表示カウンタは第2のバッファメモリ7に貯えられて
いる原稿情報の個数を示す変数である。再表示ポインタ
は第2のバッファメモリ7に貯えられている原稿情報の
うち、どの原稿情報を表示メモリ8に転送しているかを
示す変数を示しており、0の時は最後に読み込まれた原
稿情報であることを示し、1増える毎に順により古い原
稿の情報であることを示している。
【0032】次に、原稿撮像装置1は、動作方法指定用
スイッチ14による指示待ちのループ処理に入る(S7
〜S13)。動作方法指定用スイッチ14であるリモコ
ンスイッチによる新規原稿表示、回転表示、鏡像反転表
示、再表示などの動作の指示がなく、且つ原稿トレイ1
8に原稿17がセットされていることを原稿セット検知
器19によって検出した場合には、第1のバッファメモ
リ6に空きがなくなるまで、または原稿トレイ18に貯
えられている原稿17がなくなるまで連続して原稿の読
み取りを行う(S13)。次に、リモコンスイッチのボ
タンが押下され動作の指示がなされた場合には、指示の
内容に応じて、新規原稿表示(S7,S7’)、回転表
示(S8,S8’)、鏡像反転表示(S9,S9’)、
再表示(S10,S10’)の処理が行われる。本実施
形態では、原稿トレイ18上に貯えられている原稿17
が原稿セット検知器19によって検出され(S11)、
第1のバッファメモリ6に空きがあれば(S12)、直
ちに原稿17の読み取りを開始するように構成したが、
新規原稿表示の指示がされたことによって、原稿トレイ
18上に貯えられている原稿17の連続読み取りを開始
するように構成してもよい。
【0033】次に、本発明の一実施形態における原稿撮
像装置1の原稿給送、及び、原稿読み取りの処理手順に
ついて図を用いて説明する。図5は、本発明の一実施形
態における原稿撮像装置1の原稿給送、及び、原稿読み
取りの処理手順を示す流れ図である。図に示すように、
まず、CPU11は光源を点灯させる(S21)。尚、
光源は、リニアイメージセンサ2に内蔵されているR,
G,Bの光源であり、1ライン分の読み取り内に、R,
G,Bを切り換えて点灯させる線順次方式を行う。次に
モータを回転させ(S22)、給送用の給紙ローラ21
及び分離ローラ20を駆動し、原稿トレイ18に貯えら
れている原稿17の内の1枚を、原稿16として給送す
る(S23)。次に、原稿16が原稿位置検出器3に達
したタイミングを基準に原稿16がメインローラ22に
達するまで給送を続ける(S24)。
【0034】次に、原稿16がメインローラ22に達し
た段階でモータの回転を副走査方向に切り替え(S2
5)、給紙ローラ21及び分離ローラ20の駆動を停止
すると共に副走査用のメインローラ22及び排紙ローラ
23を駆動する。原稿16が白色板24上の原稿読み取
り可能位置まで達した段階で(S26)、CPU11
は、A/Dコンバータ5から第1のバッファメモリ6へ
の画像データを転送する(S27)。次に、原稿1枚分
の画像データが転送された段階で(S28)データ転送
を終了させ(S29)、光源を消灯し(S30)、原稿
排出処理を行い(S31)、モータを停止する。この
時、第1のバッファメモリ6内に格納される画像データ
に対して判定処理部111は、モノクロ検出(S32)
を行い、モノクロ原稿と判定された場合(S33)、モ
ノクロフラグをセットする(S34)。
【0035】次に、読み取り動作を詳述すると、原稿1
6が白色板24上の読み取り可能位置に達した場合、光
源より発せられたR,G,Bの原色光は、原稿16の画
像情報に応じて、非透過原稿の場合には原稿16の表面
で、透過原稿の場合には原稿16の表面及び白色板24
の板面で反射し、R,G,Bのデータとしてリニアイメ
ージセンサ2で読み取られる。CPU11は、原稿16
の後端が原稿位置検出器3を通過したタイミングから換
算して原稿16が白色板24上の読み取り可能位置から
外れるタイミングを検知し、原稿16の読み取りが終了
したことを認知する。リニアイメージセンサ2で読み取
られた原稿16のR,G,Bの画像情報は、A/Dコン
バータ5でディジタルデータに変換され、必要に応じて
階調変換、エッジ強調等の画像処理を行い、第1のバッ
ファメモリ6に格納する。
【0036】次に、本発明の一実施形態における原稿撮
像装置1の原稿排出の処理手順について図を用いて説明
する。図6は、本発明の一実施形態における原稿撮像装
置1の原稿排出の処理手順を示す流れ図である。図に示
すように、まず、CPU11はモータを副走査方向に回
転させ(S51)、副走査用のメインローラ22及び排
紙ローラ23を駆動する。次に、原稿位置検出器3が原
稿16を検出している時には(S52)、原稿16の後
端が原稿位置検出器3を通過するまで待つ。
【0037】このタイミングから換算して原稿16が確
実に排紙ローラ23から外れるまでモータを駆動し(S
53)、外れた段階でモータを停止する(S54)。次
に、原稿位置検出器3が原稿16を検出できなかった時
には(S52)、原稿16の後端が原稿位置検出器3を
通過した直後であると仮定し、このタイミングから換算
して原稿16が確実に排紙ローラ23から外れるまでモ
ータを駆動し(S53)、外れた段階でモータを停止す
る(S54)。
【0038】次に、本発明の一実施形態における原稿撮
像装置1の新規表示の処理手順について図を用いて説明
する。図7は、本発明の一実施形態における原稿撮像装
置1の新規表示の処理手順を示す流れ図である。図に示
すように、まず、CPU11は第1のバッファメモリ6
にデータが格納されているかを確認し(S41)、デー
タがある場合には第1のバッファメモリ6内のデータを
使用する。第1のバッファメモリ6にデータが無い場合
には原稿トレイ18に貯えられている原稿17があるか
否かを確認し(S42)、ある場合には原稿の読み込み
動作を行い(S43)、新たに第1のバッファメモリ6
内に格納されたデータを使用して第2のバッファメモリ
7へデータをセットする(S44)。原稿トレイ18に
貯えられている原稿17が無い場合には新規原稿表示の
指示を無視する。
【0039】次に、本発明の一実施形態における原稿撮
像装置1の新規表示の処理手順について図を用いて説明
する。図8は、本発明の一実施形態における原稿撮像装
置1の第2のバッファメモリ7へのデータ転送と表示メ
モリ8へのデータ転送の処理手順を示す流れ図である。
図に示すように、まず、CPU11は第2のバッファメ
モリ7に空き容量があるか否かを確認し(S61)、空
きが無い場合(S61のYES)には第2のバッファメ
モリ7内で最も古いデータを第2のバッファメモリ7か
ら削除する(S68)。次に、CPU11は、前述の再
表示カウンタをデクリメントし(S69)、再度、第2
のバッファメモリ7に空き容量があるかどうかを確認す
る処理に戻る。これは、第2のバッファメモリ7内のデ
ータが圧縮されているため、1枚分の画像データを削除
しても別の1枚分の画像データを格納できるか不明であ
るためである。
【0040】次に、第2のバッファメモリ7に空き容量
が確保された段階(S61のNO)で前述の再表示ポイ
ンタと回転カウンタを0にする(S62,S63)。回
転カウンタは表示メモリ8内の画像が第2のバッファメ
モリ7内の元画像データに対して何度回転しているかを
示す変数であり、回転カウンタの値がnの時には90°
×n回転していることを示し、nは0から3の整数値を
とる。従って、表示メモリ8内の画像データは、第2の
バッファメモリ7内の最も新しい画像データであり、回
転は行われておらず元画像データと同じ向きであること
を示している。
【0041】続いて、変換処理部112は、第1のバッ
ファメモリ6内で最も古いデータを必要に応じて解像度
変換、階調変換、エッジ強調等の画像処理を行い表示メ
モリ8に転送する(S64)。このとき、出力モードが
モノクロモードになっている、及び、モノクロフラグが
セットされている場合には、色制御部113は、グレー
スケールデータに変換して表示メモリ8に転送するよう
変換処理部112を制御する。尚、グレースケールデー
タは、R、G、B単色のデータを用いてもよいが輝度デ
ータを計算して用いてもよい。
【0042】次に、変換処理部112は、第1のバッフ
ァメモリ6内で最も古い画像データを圧縮して第2のバ
ッファメモリ7の空き領域に転送する(S65)。次
に、CPU11は、前述の再表示カウンタをインクリメ
ントして(S66)、第1のバッファメモリ6内で最も
古いデータを第1のバッファメモリ6から削除する(S
67)。ここで、第2のバッファメモリ7ではなく第1
のバッファメモリ6の画像データが表示メモリ8に転送
されるのは余分な画像データの伸長処理を防ぐためであ
る。
【0043】また、表示メモリ8に転送された画像デー
タはビデオ信号発生器9でビデオ信号に変換されて、逐
次、表示装置15に出力され表示される。ビデオ信号発
生器9が発生するビデオ信号はパソコンで使用されるア
ナログRGB信号が多用されているが、表示装置15に
直接接続でき、表示装置15にリアルタイムで表示メモ
リ8内の画像データの変更を通知し、表示内容に反映で
きるものであれば、DFP(Digital Flat
Panel Standard)やIEEE1394
で規定されているようなディジタル信号で伝送する方式
でもよい。
【0044】また、本発明の一実施形態における原稿撮
像装置1が表示装置15へ表示させる原稿画面の画像操
作としては、回転、鏡像反転、上下反転、サイズ変更、
再表示、色調補正、フィルタ処理等がある。上述した画
像操作の内、回転、鏡像反転、再表示について原稿撮像
装置1の処理手順について説明する。まず、本発明の一
実施形態における原稿撮像装置1が表示装置15へ表示
させる原稿画面の回転表示の処理手順について図を用い
て説明する。図9は、本発明の一実施形態における原稿
撮像装置1が表示装置15へ表示させる原稿画面の回転
表示の処理手順を示す流れ図である。図に示すように、
まず、CPU11は再表示カウンタの値が0であるかど
うかを確認する(S71)。
【0045】ここで、再表示カウンタの値が0である場
合(S71のYES)には、第2のバッファメモリ7に
画像データが無く、原稿読み取りデータの表示がまだ行
われていないことを示しているので、回転表示の指示を
無視する。また、再表示カウンタの値が0以外である場
合(S71のNO)には、回転カウンタをインクリメン
トした後に4のモジュロ演算を行い(S72)、今回回
転すべき角度の回転カウンタの値を求める。このモジュ
ロ演算を行うことにより、360°の指示を0°の指示
に戻すことができる。
【0046】続いて、第2のバッファメモリ7内のデー
タのうち(S73)、再表示ポインタで示すデータの伸
長を行い(S74)、回転カウンタの値に応じて回転変
換し(S77〜S79)、必要に応じて解像度変換、階
調変換、エッジ強調等の画像処理を行い表示メモリ8に
転送する(S80)。このとき、出力モードがモノクロ
モードになっている、及び、モノクロフラグがセットさ
れている場合には、グレースケールデータに変換して表
示メモリに転送する。
【0047】次に、本発明の一実施形態における原稿撮
像装置1が表示装置15へ表示させる原稿画面の鏡像反
転表示の処理手順について図を用いて説明する。図10
は、本発明の一実施形態における原稿撮像装置1が表示
装置15へ表示させる原稿画面の鏡像反転表示の処理手
順を示す流れ図である。先ず、CPU11は再表示カウ
ンタの値が0であるかどうかを確認する(S91)。再
表示カウンタの値が0である場合(S91のYES)に
は、第2のバッファメモリ7にデータが無く、原稿読み
取りデータの表示がまだ行われていないことを示し、こ
の場合、鏡像反転表示の指示を無視する。また、再表示
カウンタの値が0でない場合(S91のNO)には、C
PU11は、第2のバッファメモリ7内に格納されてい
る画像データを読み出す(S92)。
【0048】次に、変換処理部112は、再表示ポイン
タで示す画像データの伸長を行い(S93)、鏡像反転
変換し(S94)、必要に応じて解像度変換、階調変
換、エッジ強調等の画像処理を行い表示メモリ8に転送
する(S95)。このとき、出力モードがモノクロモー
ドになっている、及び、モノクロフラグがセットされて
いる場合には、色制御部113が変換処理部112を制
御することで、画像データをグレースケールデータに変
換して表示メモリ8に転送する。同様の方法で鏡像反転
のほか、上下反転を行うようにしても良い。また、回転
表示と、これらの反転表示の処理を同時に行うようにし
てもよい。
【0049】次に、本発明の一実施形態における原稿撮
像装置1が表示装置15へ表示させる原稿画面の最表示
の処理手順について図を用いて説明する。図11は、本
発明の一実施形態における原稿撮像装置1が表示装置1
5へ表示させる原稿画面の再表示の処理手順を示す流れ
図である。図に示すように、まず、CPU11は再表示
カウンタの値が1以下であるかどうかを確認する(S8
1)。ここで、再表示カウンタの値が1以下である場合
(S81のYES)には、第2のバッファメモリ7に画
像データが0〜1枚しかなく、かつ、原稿読み取り画像
データの表示がまだ行われていないか、または、現在、
表示メモリ8に転送されて表示中のデータのみが第2の
バッファメモリ7に格納されていることを示す。この場
合、原稿撮像装置1は、再表示の指示を無視する。
【0050】また、再表示カウンタの値が2以上である
場合(S81のNO)には、再表示ポインタをインクリ
メントした後、CPU11は、再表示カウンタの値でモ
ジュロ演算を行って再表示ポインタを算出する(S8
2)。次に、CPU11は、今回表示すべき第2のバッ
ファメモリ7内に格納される画像データの回転カウンタ
の値を求める。このモジュロ演算を行うことにより、最
も古い画像データの次の再表示ポインタを、最も新しい
画像データに応じた値とすることができる。続いて、C
PU11は、回転カウンタの値を0にする(S83)。
次に、変換処理部112は、第2のバッファメモリ7内
に格納される画像データのうち(S84)、再表示ポイ
ンタで示す画像データの伸長を行う(S85)。この
時、変換処理部112は、必要に応じて解像度変換、階
調変換・エッジ強調等の画像処理を行う。次に、CPU
11は、変換処理部112が変換を行った画像データを
表示メモリ8に転送する(S86)。このとき、動作モ
ードがモノクロモードになっている、及び、モノクロフ
ラグがセットされている場合には、色制御部113が変
換処理部112を制御することで、画像データをグレー
スケールデータに変換する。
【0051】次に、本発明の一実施形態における原稿撮
像装置1の判定処理部111が行うモノクロ画像判定の
処理手順について図を用いて説明する。図12は、本発
明の一実施形態における原稿撮像装置1の判定処理部1
11が行うモノクロ画像判定の処理手順を示す流れ図で
ある。まず、判定処理部111は、第1のバッファメモ
リ6より読取処理部100が読み取った画像データを読
み出し、その画像データの各色(R、G、B)データよ
り色差データCb・Crを計算する。次に、判定処理部
111は、色差データCb・Crについてヒストグラム
を作成し、そのヒストグラムより平均値を算出する(S
101)。参考として以下にR、G、Bデータから色差
データCb、Crへの変換式を示す。 Cb = −0.1687R−0.3313G+0.5000B Cr = 0.5000R−0.4187G+0.0813B
【0052】次に、判定処理部111は、第1の判定と
して、前記ヒストグラムの各データの平均値が中心値の
一定範囲内にあるか判定する(S102)。また、閾値
設定部114に平均値の範囲が設定されている場合に
は、判定処理部111は、その閾値の範囲に平均値があ
るかを判定する。ここで、各データの平均値が、前記範
囲内にある場合(S102のYES)には、判定処理部
111は、各データの標準偏差を算出する(S10
3)。また、前記平均値が前記範囲内ではない場合(S
102のNO)には、判定処理部111は、原稿16を
カラー原稿と判定する。
【0053】次に、判定処理部111は、第2の判定と
して、前記各色差データの標準偏差値が規定値以下であ
るか判定する(S104)。また、操作者によって標準
偏差の判定値が指定されている場合には、判定処理部1
11は、標準偏差値がその値以下であるか判定する。こ
こで、前記各色差データの標準偏差値が前記判定値以下
である場合(S104のYES)には、判定処理部11
1は、原稿16をモノクロ原稿と判定する。また、前記
各色差データの標準偏差値が前記判定値以下でない場合
(S104のNO)には、判定処理部111は、原稿1
6をカラー原稿と判定する。参考として色差データのヒ
ストグラムの例を図13に示す。
【0054】以上に示すように、判定処理部111が原
稿16の画像データを処理することでモノクロ原稿と判
定する。尚、判定処理部111がモノクロ原稿を判定す
る方法は上述した限りではなく、カラー原稿であるかモ
ノクロ原稿であるかを判定する種々の方法を用いて好適
である。例えば、判定処理部111は、画像データの各
画素について色の多様性(例えば色相の異なる色の画素
数)を数値化して抽出し、抽出した数値が所定の閾値内
であるかによりカラー原稿かモノクロ原稿かを判定す
る。
【0055】尚、上述した表示装置15は、液晶プロジ
ェクタ、液晶ディスプレイなど種々の表示装置を用いて
よいが、リニアイメージセンサ2の解像度に合わせた、
解像度の高い表示装置15がより好ましい。また、動作
モードがモノクロモードである場合は、読取処理部10
0は、RGBの3つの光源を全て同時に点灯すること
で、モノクロ画像として原稿16を読み取ってもよい。
【0056】また、本発明の実施形態は、コンピュータ
がプログラムを実行することによって実現することがで
きる。また、プログラムをコンピュータに供給するため
の手段、例えばかかるプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送
する伝送媒体も本発明の実施形態として適用することが
できる。また、上記のプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体等のプログラムプロダクトも
本発明の実施形態として適用することができる。上記の
プログラム、記録媒体、伝送媒体およびプログラムプロ
ダクトは、本発明の範疇に含まれる。
【0057】また、「コンピュータ読み取り可能な記録
媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、
ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシス
テムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことを
いう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」
とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の
通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバ
やクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発
メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持
しているものも含むものとする。
【0058】また、上記プログラムは、このプログラム
を記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝
送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により
他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここ
で、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネ
ット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回
線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体
のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能
の一部を実現する為のものであっても良い。さらに、前
述した機能をコンピュータシステムに既に記録されてい
るプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆ
る差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。以
上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も
含まれる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による原稿
撮像装置においては、イメージセンサにより原稿の画像
を読み取り画像データを出力する読取手段と、読取手段
が出力する画像データを基に、原稿についてカラー原稿
であるかまたはモノクロ原稿であるかを判定する判定手
段と、判定手段がモノクロ原稿と判定した場合に、画像
データをモノクロ画像データへ変換する変換手段とを具
備するので、判定手段が無彩色と判定した原稿(モノク
ロ原稿)については、変換手段は、原稿の画像データを
グレースケールデータに変換することができる。すなわ
ち、モノクロ原稿を読取手段により読み取った画像デー
タに偽色が含まれる問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態として原稿撮像装置の全体
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1の
具備するCPU11およびROM12によって実現され
る機能を可視化した処理部について示すブロック図であ
る。
【図3】本実施形態の原稿撮像装置1の機械的構造例を
示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1の
起動後の処理手順を示す流れ図である。
【図5】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1の
原稿給送、及び、原稿読み取りの処理手順を示す流れ図
である。
【図6】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1の
原稿排出の処理手順を示す流れ図である。
【図7】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1の
新規表示の処理手順を示す流れ図である。
【図8】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1の
第2のバッファメモリ7へのデータ転送と表示メモリ8
へのデータ転送の処理手順を示す流れ図である。
【図9】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1が
表示装置15へ表示させる原稿画面の回転表示の処理手
順を示す流れ図である。
【図10】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1
が表示装置15へ表示させる原稿画面の鏡像反転表示の
処理手順を示す流れ図である。
【図11】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1
が表示装置15へ表示させる原稿画面の再表示の処理手
順を示す流れ図である。
【図12】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1
の判定処理部111が行うモノクロ画像判定の処理手順
を示す流れ図である。
【図13】本発明の一実施形態における原稿撮像装置1
の判定処理部111が用いる色差データのヒストグラム
例を示す図である。
【図14】従来の原稿撮像装置の概略構成を示す図であ
る。
【図15】従来のリニアイメージセンサを用いた原稿撮
像装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 原稿撮像装置 2 リニアイメージセンサ 3 原稿位置検出器 4 副走査駆動機構 5 A/Dコンバータ 6 第1のバッファメモリ 7 第2のバッファメモリ 8 表示メモリ 9 ビデオ信号発生器 11 CPU 12 ROM 13 表示性能指定用スイッチ 14 動作方法指定用スイッチ 16 原稿 100 読取処理部 110 処理部 111 判定処理部 112 変更処理部 113 色制御部 114 閾値設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AB01 AB04 BB02 BB04 CB22 5C072 AA01 BA15 EA04 EA05 EA08 LA12 NA01 QA11 RA10 UA06 UA11 UA18 5C077 MM03 MM15 MP01 MP08 PP32 PP34 PP39 PP43 PP46 PQ12 PQ18 PQ19 PQ22 RR01 SS01 SS06 5C079 HA11 HA13 HB01 HB04 JA01 JA23 LA02 LA03 LA24 MA01 MA11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサにより原稿の画像を読み
    取り画像データを出力する読取手段と、 前記読取手段が出力する前記画像データを基に、前記原
    稿についてカラー原稿であるかまたはモノクロ原稿であ
    るかを判定する判定手段と、 前記判定手段がモノクロ原稿と判定した場合に、前記画
    像データをモノクロ画像データへ変換する変換手段とを
    具備することを特徴とする原稿撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、 前記画像データより色差データを生成して、前記色差デ
    ータを用いて判定を行うことを特徴とする請求項1に記
    載の原稿撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記画像データをモノクロ画像データへ
    変換するモノクロモードとなる設定値を、操作者が手動
    で設定するための設定手段と、 前記設定手段にて設定された前記設定値が前記モノクロ
    モードの場合に、前記画像データをモノクロ画像データ
    へ変換する第2変換手段とを更に具備することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の原稿撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記設定値変換手段の方が前記変換手段
    よりも優先して前記画像データをモノクロ画像データへ
    変換することを特徴とする請求項3に記載の原稿撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段により前記モノクロモード
    の前記設定値が設定された場合に、前記読取手段は、前
    記原稿の画像を読み取る際に、モノクロ画像で読み取る
    ことを特徴とする請求項3に記載の原稿撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記画像データの各画
    素について色の多様性を数値化して抽出し、抽出した数
    値が所定の閾値内であるかによりカラー原稿かモノクロ
    原稿かを判定する処理を行い、 前記判定手段が判定に用いる前記閾値を設定する閾値設
    定手段を更に具備することを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の原稿撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、 前記画像データの各画素について色差データを生成し、 前記色差データのヒストグラムより平均値を算出し、 前記平均値が予め定めた許容値の範囲内であるかにより
    前記原稿がカラー原稿であるかまたはモノクロ原稿であ
    るかを判定する処理を行うことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の原稿撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記判定手段は、 前記色差データの標準偏差値を算出し、 前記標準偏差値が予め定めた許容値の範囲内であるかに
    より前記原稿がカラー原稿であるかまたはモノクロ原稿
    であるかを判定する処理を更に行うことを特徴とする請
    求項7に記載の原稿撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記読取手段の備える前記イメージセン
    サは、リニアイメージセンサであり、 前記読取手段は、前記リニアイメージセンサの出力であ
    るアナログ画像情報をディジタルの画像データへ変換す
    るA/Dコンバータを備え、 前記リニアイメージセンサの主走査方向と直交する方向
    に前記読取手段と前記原稿との相対位置を所定の速度で
    変化させる副走査手段を更に具備することを特徴とする
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の原稿撮像
    装置。
  10. 【請求項10】 イメージセンサにより原稿の画像を読
    み取り画像データを出力する第一のステップと、 前記第一のステップで出力する前記画像データを基に、
    前記原稿についてカラー原稿であるかまたはモノクロ原
    稿であるかを判定する第二のステップと、 前記第二のステップでモノクロ原稿と判定した場合に、
    前記画像データをモノクロ画像データへ変換する第三の
    ステップとを有することを特徴とする原稿撮像方法。
  11. 【請求項11】 前記第二のステップは、 前記画像データの各画素について色差データを生成する
    ステップと、 前記色差データのヒストグラムより平均値を算出するス
    テップと、 前記平均値が予め定めた許容値の範囲内であるかにより
    前記原稿がカラー原稿であるかまたはモノクロ原稿であ
    るかを判定するステップとを有することを特徴とする請
    求項10に記載の原稿撮像方法。
  12. 【請求項12】 前記第二のステップは、 前記色差データの標準偏差値を算出するステップと、 前記標準偏差値が予め定めた許容値の範囲内であるかに
    より前記原稿がカラー原稿であるかまたはモノクロ原稿
    であるかを判定するステップとを更に有することを特徴
    とする請求項10または請求項11に記載の原稿撮像方
    法。
  13. 【請求項13】 イメージセンサにより原稿の画像を読
    み取り画像データを出力する第一のステップと、 前記第一のステップで出力する前記画像データを基に、
    前記原稿についてカラー原稿であるかまたはモノクロ原
    稿であるかを判定する第二のステップと、 前記第二のステップでモノクロ原稿と判定した場合に、
    前記画像データをモノクロ画像データへ変換する第三の
    ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラ
    ム。
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