JP2003332482A - 配線基板及び配線基板の製造方法 - Google Patents
配線基板及び配線基板の製造方法Info
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Abstract
定用樹脂にクラック等の不具合が生じるのを抑制し、ま
た、固定用樹脂の密着性を向上させるなど、信頼性の高
い配線基板及び配線基板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 配線基板101は、コア基板(基板本
体)105と、その基板主面105aと基板裏面105
bとの間を貫通する貫通孔からなる収容部141と、こ
の収容部141内に内蔵されたICチップIC2と、こ
のICチップIC2を収容部141内に固定する固定用
樹脂147とを備える。そして、収容部141の内面1
41sに、カップリング剤により形成された被膜142
を有し、固定用樹脂147がこの被膜142を介して収
容部141に固着している。
Description
る配線基板及び配線基板の製造方法に関し、特に、基板
本体に設けられた収容部内にICチップが内蔵された配
線基板及び配線基板の製造方法に関する。
の要請に伴って、基板本体内にICチップを内蔵した配
線基板が提案されている。例えば、図11に簡略化した
断面図を示す配線基板901は、その中心にコア基板
(基板本体)905を有し、その基板主面905a側及
び基板裏面905b側には、複数の配線層907,90
9,911,913,915,917と絶縁層921,
923,925,927,929,931からなるビル
ドアップ層が積層されている。そして、配線基板901
の主面901a上及び裏面901b上には、複数のチッ
プコンデンサCC1がそれぞれ実装されている。また、
コア基板905には、その基板主面905aと基板裏面
905bとの間を貫通する貫通孔からなる収容部941
が形成されている。そして、その中には、ICチップI
C1が配置され、固定用樹脂947により固定されてい
る。ICチップIC1のIC端子IC1tは、基板裏面
905bに形成された配線層913に接続している。
うな配線基板901では、固定用樹脂947は、収容部
941に直に固着し、また、ICチップIC1も固定用
樹脂947に直に固着している。このように固定用樹脂
947が収容部941に直に固着していると、例えば、
配線基板901の製造過程においてコア基板905にし
み込んだ水分が、コア基板905を通じて固定用樹脂9
47に浸透する場合がある。そうすると、固定用樹脂9
47は加水分解などを生じてそれ自体が変質し、固定用
樹脂947の露出面を研磨する際に、強度不足により固
定用樹脂947の一部が剥離したり、あるいは、ビルド
アップ層を形成した後、熱サイクル試験などの信頼性試
験を受けた際に、固定用樹脂947にクラックを生じる
ことがある。その結果、ICチップIC1の気密性が低
下すると共に、ビルドアップ層等に悪影響を及ぼすこと
がある。また、固定用樹脂947を収容部941に直に
固着すると、これらの間で密着不良が生じやすく、熱サ
イクル試験などの信頼性試験を受けた際に固定用樹脂9
47にクラックを生じることにより、上記と同様の問題
が生じ得る。また、ICチップIC1を固定用樹脂94
7に直に固着する場合も、これらの間で密着不良を生じ
やすく、熱サイクル試験などの信頼性試験を受けた際に
固定用樹脂947にクラックを生じることにより、上記
と同様の問題が生じ得る。例えば、ICチップIC1の
IC端子IC1tと配線層913との間で接続不良や断
線などの不具合を招くことがある。
のであって、ICチップを内蔵する配線基板において、
固定用樹脂にクラック等の不具合が生じるのを抑制し、
また、固定用樹脂の密着性を向上させるなど、信頼性の
高い配線基板及び配線基板の製造方法を提供することを
目的とする。
手段は、基板主面と基板裏面とを有する基板本体と、上
記基板主面と基板裏面との間を貫通する貫通孔または上
記基板主面若しくは基板裏面に開口する凹部からなる収
容部と、上記収容部内に内蔵されたICチップと、上記
ICチップを上記収容部内に固定する固定用樹脂と、を
備える配線基板であって、上記基板本体における少なく
とも上記収容部の内面に、カップリング剤により形成さ
れた被膜を有し、上記固定用樹脂が上記被膜を介して上
記収容部に固着している配線基板である。
とも収容部の内面に、カップリング剤により形成された
被膜を有する。そして、ICチップを内蔵、固定するた
めの固定用樹脂がこの被膜を介して収容部に固着してい
る。このような被膜が介在すれば、基板本体から固定用
樹脂に水分が浸透しにくくなるため、固定用樹脂は変質
しにくく、固定用樹脂に剥離やクラックが生じにくくな
る。また、被膜を介することにより固定用樹脂と収容部
との密着性が向上し、固定用樹脂にクラックが生じにく
くなる。このため、ICチップを収容部に気密性をもっ
て内蔵できると共に、基板本体上に設けるビルドアップ
層の形成にも支障を来さなくなる。従って、熱サイクル
試験などを受けても信頼性が高く、高性能化の要請に十
分に応えることが可能な配線基板とすることができる。
(但し0は含まず)であるのが望ましい。厚さを0.5
μm以下としたのは、これよりも厚くなると、この被膜
の表面にゼリー状の固まりが生じ、当該被膜による防水
作用や密着性が低下するためである。さらには、上記被
膜は、厚さ約0.2μm以下(但し0は含まず)である
のが望ましい。これにより、被膜の表面にゼリー状の固
まりがより生じにくくなり、より一層の密着性が得られ
るためである。また、上記被膜は、収容部の内面だけで
なく、基板本体の基板主面や基板裏面に形成されていて
もよい。なお、収容部の内面とは、収容部が貫通孔の場
合はその側面を、収容部が凹部の場合はその側面と底面
を指す。基板本体には、単層の絶縁層からなる形態の
他、複数の絶縁層とその層間に配置された導体層とから
なる多層基板とした形態なども含まれる。
ップリング剤は、チタン系カップリング剤、アルミニウ
ム系カップリング剤及びシラン系カップリング剤の少な
くともいずれかからなる配線基板とすると良い。
ン系(チタネート系)カップリング剤、アルミニウム系
(アルミネート系)カップリング剤及びシラン系カップ
リング剤の少なくともいずれかからなる。このようなカ
ップリング剤により形成した被膜が介在すれば、収容部
と固定用樹脂との界面における水分不透過性及び両者の
結合を、一層確実にすることができる。
プロピルトリメトキシチタン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシチタン、γ−アミノプロピルジメトキシメチル
チタン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシチタ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシチタン、γ
−グリシドキシプロピルジメトキシメチルチタンなどが
含まれるが、これらに限るものではない。また、アルミ
ニウム系カップリング剤には、γ−アミノプロピルトリ
メトキシアルミニウム、γ−アミノプロピルトリエトキ
シアルミニウム、γ−アミノプロピルジメトキシメチル
アルミニウム、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
アルミニウム、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシ
アルミニウム、γ−グリシドキシプロピルジメトキシメ
チルアルミニウムなどが含まれるが、これらに限るもの
ではない。さらに、シラン系カップリング剤には、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルジメトキシメチルシラン、γ−メルカブトプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メルカブトプロピルジメトキシメ
チルシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルジメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメ
トキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラ
ン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、N一β−アミノエチル−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、N−β−アミノエチル−
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ
クロルシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシ
シラン、γ−クロロプロピロルトリメトキシシラン、へ
キシルトリメトキシシランなどが含まれるが、これらに
限るものではない。
面とを有する基板本体と、上記基板主面と基板裏面との
間を貫通する貫通孔または上記基板主面若しくは基板裏
面に開口する凹部からなる収容部と、上記収容部内に内
蔵されたICチップと、上記ICチップを上記収容部内
に固定する固定用樹脂と、を備える配線基板の製造方法
であって、上記基板本体における少なくとも上記収容部
の内面に、カップリング剤を用いて被膜を形成する工程
と、上記被膜が形成された上記収容部内に、上記ICチ
ップを配置する工程と、上記ICチップが配置された上
記収容部内に、上記固定用樹脂を充填し硬化させる工程
と、を備える配線基板の製造方法である。
とも収容部の内面に、カップリング剤を用いて被膜を形
成する工程と、この被膜が形成された収容部内に、IC
チップを配置する工程と、ICチップが配置された収容
部内に、固定用樹脂を充填し硬化させる工程とを備え
る。従って、配線基板の基板本体における少なくとも収
容部の内面には、被膜が形成され、固定用樹脂がこの被
膜を介して収容部に固着する。このため、基板本体(収
容部)と固定用樹脂との間において、前述したように、
水分不透過性となり、かつ、高い密着性が得られる。従
って、ICチップを収容部内に気密性をもって内蔵でき
ると共に、基板本体上にビルドアップ層を支障を来さす
ことなく確実かつ強固に形成することが可能となる。よ
って、熱サイクル試験などを受けても信頼性が高く、配
線の高密度化や高性能化の要請に十分に応える配線基板
を提供することが可能となる。
処理や、更に進んで縮合反応をしておくのが望ましい。
これらの処理により、上記被膜をより短時間に形成する
ことができる。その上、固定用樹脂との密着力を一層向
上させることができ、また、上記被膜が高分子量化ある
いは3次元化するため、密着力の向上効果が長時間にわ
たって得られる。また、カップリング剤を分散させるた
めの分散媒には、一般に、水、エタノール、メタノー
ル、イソプロピルアルコールなどのアルコール類を単独
または混合して用いる。また、カップリング剤は、その
カップリング処理液中で、0.5〜10wt%、望ましく
は1〜5wt%の濃度とすることが良い。
て、前記カップリング剤として、チタン系カップリング
剤、アルミニウム系カップリング剤及びシラン系カップ
リング剤の少なくともいずれかからなるカップリング剤
を用いる配線基板の製造方法の製造方法とすると良い。
して、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップ
リング剤及びシラン系カップリング剤の少なくともいず
れかからなるカップリング剤を用いる。このようなカッ
プリング剤を使用すれば、基板本体(収容部)と固定用
樹脂との界面における両者の結合を一層強固に成さし
め、かつ、水分不透過性を確実に与えることが可能とな
る。なお、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カ
ップリング剤及びシラン系カップリング剤については、
前述した通りである。
の製造方法であって、前記カップリング剤として、分子
中に親水性の有機官能基を有するカップリング剤を5wt
%以下としてなるカップリング剤を用いる配線基板の製
造方法とすると良い。
分子中に親水性の有機官能基を有するカップリング剤を
5wt%以下としてなるカップリング剤を用いる。このよ
うなカップリング剤を使用すれば、水分が基板本体から
固定用樹脂に一層浸透しにくくなるため、固定用樹脂の
変質や、それに起因する固定用樹脂の剥離及びクラック
の発生を確実に予防することができる。なお、有機官能
基に親水性を与える親水基には、例えば、ヒドロキシル
基、エポキシ基、カルボキシル基、無水カルボン酸、ア
ミノ基、スルホン基が挙げられる。このような親水基を
含む有機官能基を有するカップリング剤が上記のように
5wt%を越えると、水分が基板本体から固定用樹脂へ浸
透する可能性があるため、かかる範囲を除外したもので
ある。
の製造方法であって、前記カップリング剤として、分子
中に疎水性の有機官能基を有するカップリング剤を20
wt%以上としてなるカップリング剤を用いる配線基板の
製造方法とすると良い。
て、分子中に疎水性の有機官能基を有するカップリング
剤を20wt%以上としてなるカップリング剤を用いる。
このようなカップリング剤を使用すれば、水分が基板本
体から固定用樹脂に一層浸透しにくくなるため、固定用
樹脂の変質や、それに起因する固定用樹脂の剥離及びク
ラックの発生を確実に予防することができる。なお、疎
水性の有機官能基としては、例えば、上述の親水基を含
まないアルキル基、ハロゲン化アルキル基などが挙げら
れる。このような疎水性の有機官能基を有するカップリ
ング剤が上記のように20wt%未満になると、やはり水
分が基板本体から固定用樹脂へ浸透可能となり始めるた
め、かかる範囲を除外したものである。
面とを有する基板本体と、上記基板主面と基板裏面との
間を貫通する貫通孔または上記基板主面若しくは基板裏
面に開口する凹部からなる収容部と、上記収容部内に内
蔵されたICチップと、上記ICチップを上記収容部内
に固定する固定用樹脂と、を備える配線基板であって、
上記ICチップの表面に、カップリング剤により形成さ
れた被膜を有し、上記ICチップが上記被膜を介して上
記固定用樹脂に固着している配線基板である。
ップリング剤により形成された被膜を有する。そして、
ICチップがこの被膜を介して固定用樹脂に固着してい
る。このような被膜が介在すれば、ICチップと固定用
樹脂とは、ICチップの表面の被膜と固定用樹脂とのカ
ップリング作用により、無機物であるICチップの表面
とこれを埋設する有機物である固定用樹脂との密着性が
向上する。その結果、熱サイクル試験などを受けても、
ICチップを気密性を確保できると共に、ICチップと
配線層との間で接続不良が生じにくく、安定した導通が
得られる。従って、信頼性が高く、高性能化の要請に十
分に応えることが可能な配線基板とすることができる。
(但し0は含まず)であるのが望ましい。厚さを0.5
μm以下としたのは、これよりも厚くなると、この被膜
の表面にゼリー状の固まりが生じ、当該被膜による密着
性などが低下するためである。さらには、上記被膜は、
厚さ約0.2μm以下(但し0は含まず)であるのが望
ましい。これにより、被膜の表面にゼリー状の固まりが
生じにくくなり、より一層の密着性が得られるためであ
る。また、基板本体には、前述したように、単層の絶縁
層からなるものの他、多層基板とした形態も含まれる。
ップリング剤は、チタン系カップリング剤、アルミニウ
ム系カップリング剤及びシラン系カップリング剤の少な
くともいずれかからなる配線基板とすると良い。
ン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤及
びシラン系カップリング剤の少なくともいずれかからな
る。このようなカップリング剤により形成した被膜が介
在すれば、ICチップと固定用樹脂が一層確実に密着す
る。なお、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カ
ップリング剤及びシラン系カップリング剤については、
前述した通りである。
面とを有する基板本体と、上記基板主面と基板裏面との
間を貫通する貫通孔または上記基板主面若しくは基板裏
面に開口する凹部からなる収容部と、上記収容部内に内
蔵されたICチップと、上記ICチップを上記収容部内
に固定する固定用樹脂と、を備える配線基板の製造方法
であって、上記ICチップの表面に、カップリング剤を
用いて被膜を形成する工程と、上記被膜が形成された上
記ICチップを、上記基板本体の収容部内に配置する工
程と、上記ICチップが配置された上記収容部内に、上
記固定用樹脂を充填し硬化させる工程と、を備える配線
基板の製造方法である。
ップリング剤を用いて被膜を形成する工程と、この被膜
が形成されたICチップを、基板本体の収容部内に配置
する工程と、ICチップが配置された収容部内に、固定
用樹脂を充填し硬化させる工程とを備える。従って、固
定用樹脂で固着した際、カップリング作用が働いて、I
Cチップの表面とこれを埋設する固定用樹脂との密着性
が向上する。その結果、熱サイクル試験などを受けて
も、ICチップと内部の配線層との間で接続不良が生じ
にくく、安定した導通が得られる。従って、信頼性が高
く、高性能化の要請に十分に応えることが可能な配線基
板を提供することができる。
に、予め加水分解処理や、更に進んで縮合反応をしてお
くのが望ましい。また、カップリング剤は、前述したよ
うに、分散媒により希釈して使用するのが好ましい。
て、前記カップリング剤として、チタン系カップリング
剤、アルミニウム系カップリング剤及びシラン系カップ
リング剤の少なくともいずれかからなるカップリング剤
を用いる配線基板の製造方法とすると良い。
して、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップ
リング剤及びシラン系カップリング剤の少なくともいず
れかからなるカップリング剤を用いる。このようなカッ
プリング剤を使用すれば、前記カップリング作用を一層
確実に生じさせ、ICチップと固定用樹脂を一層確実に
密着させることができる。なお、チタン系カップリング
剤、アルミニウム系カップリング剤及びシラン系カップ
リング剤については、前述した通りである。
の製造方法であって、前記カップリング剤として、分子
中に親水性の有機官能基を有するカップリング剤を5wt
%以下としてなるカップリング剤を用いる配線基板の製
造方法とすると良い。
して、分子中に親水性の有機官能基を有するカップリン
グ剤を5wt%以下としてなるカップリング剤を用いる。
このようなカップリング剤を使用すれば、被膜にはポリ
イミドのような吸湿性の成分が少ないため、被膜を介し
て水分が固定用樹脂に一層浸透しにくくなる。このた
め、かかる固定用樹脂自体が加水分解してカルボン酸な
どに変質したり、これに起因する固定用樹脂の剥離及び
クラックの発生を確実に予防することができる。しか
も、被膜の吸水性が低い(防水性が高い)ため、ICチ
ップのIC端子の溶出(マイグレーション)を防止し、
かつ、IC端子間における短絡を防ぐこともできる。な
お、親水基については、前述した通りである。
の製造方法であって、前記カップリング剤として、分子
中に疎水性の有機官能基を有するカップリング剤を20
wt%以上としてなるカップリング剤を用いる配線基板の
製造方法とすると良い。
て、分子中に疎水性の有機官能基を有するカップリング
剤を20wt%以上としてなるカップリング剤を用いる。
このようなカップリング剤を使用すれば、被膜を介して
水分が固定用樹脂に一層浸透しにくくなるため、固定用
樹脂の変質や、これによる固定用樹脂の剥離及びクラッ
クの発生を確実に予防することができる。その上、IC
チップのIC端子の溶出(マイグレーション)を防止
し、かつ、IC端子間における短絡を防ぐこともでき
る。なお、疎水性の有機官能基については、前述した通
りである。
施の形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態1
の配線基板101の簡略化した断面図を図1に示す。こ
の配線基板101は、コア基板(基板本体)105と、
その基板主面105a側及び基板裏面105b側に形成
された配線層107,109,111,113,11
5,117及び絶縁層121,123,125,12
7,129,131からなるビルドアップ層とを有する
多層配線基板である。
略正方形)で厚さ約0.8mmのビスマレイミド・トリ
アジン(BT)樹脂からなり、その中央部をパンチング
することにより、基板主面105aと基板裏面105b
との間を貫通し平面視略矩形(平面視略正方形)で一辺
が約12mmの貫通孔からなる収容部141が穿孔され
ている。この収容部141の内面141s(4つの側
面)には、厚さ約0.1μmのカップリング剤により形
成された被膜142が被覆されている。このカップリン
グ剤には、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カ
ップリング剤及びシラン系カップリング剤の少なくとも
いずれかからなるものが用いられる。また、分子中に親
水性の有機官能基を有するカップリング剤を5wt%以下
としてなり、かつ、分子中に疎水性の有機官能基を有す
るカップリング剤を20wt%以上としてなるカップリン
グ剤が用いられる。シラン系カップリング剤の混合物を
用いる場合、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシランとへキシルトリメトキシシランとの混合物
(重量比1:20)を用いる。この場合、親水性の有機
官能基を有するカップリング剤は約4.8wt%で、疎水
性の有機官能基を有するカップリング剤は約95.2wt
%となる。このようなカップリング剤により形成された
被膜142があると、収容部141と後述する固定用樹
脂147との密着性が高められ、かつ、収容部141と
固定用樹脂147との間の防水性も高められる。
は、ICチップIC2が内蔵され、シリカフィラーなど
の無機フィラーを含むエポキシ系の樹脂エポキシ樹脂等
からなる固定用樹脂147により固定されている。即
ち、固定用樹脂147は、収容部141の内面141s
の被膜142を介して収容部141に固着している。I
CチップIC2は、IC端子IC2tが配置された端子
面IC2mを基板裏面105b側に向けてコア基板10
5内に内蔵されている。このICチップIC2の表面に
も、厚さ約0.1μmのカップリング剤により形成され
た被膜146が被覆されている。従って、ICチップI
C2は、この被膜146を介して固定用樹脂147に固
着している。このカップリング剤も、チタン系カップリ
ング剤、アルミニウム系カップリング剤及びシラン系カ
ップリング剤の少なくともいずれかからなるものが用い
られる。また、分子中に親水性の有機官能基を有するカ
ップリング剤を5wt%以下としてなり、かつ、分子中に
疎水性の有機官能基を有するカップリング剤を20wt%
以上としてなるカップリング剤が用いられる。シラン系
カップリング剤の混合物を用いる場合、例えば、上記と
同様に、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
とへキシルトリメトキシシランとの混合物(重量比1:
20)を用いる。この場合、親水性の有機官能基を有す
るカップリング剤は約4.8wt%で、疎水性の有機官能
基を有するカップリング剤は約95.2wt%となる。こ
のようなカップリング剤により形成された被膜146が
あると、ICチップIC2と固定用樹脂147との密着
性が高められ、かつ、ICチップIC2と固定用樹脂1
47との間の防水性も高められる。
105aと基板裏面105bとの間を貫通するスルーホ
ール143が多数形成され、各スルーホール143に
は、Cuメッキからなるスルーホール導体144及びエ
ポキシ樹脂等からなる充填用樹脂145が形成されてい
る。なお、この充填樹脂145に替えて、多量の金属粉
末を含んだ導電性樹脂や、微量の金属粉末を含んだ非導
電性樹脂などを用いてもよい。
は、Cuメッキからなり、スルーホール導体144と接
続する配線層107と、エポキシ樹脂からなる絶縁層1
21とが形成されている。この絶縁層121の所定の位
置には、配線層107に接続するフィルドビア導体15
1が多数形成されている。同様にして、絶縁層121上
には、Cuメッキからなり、フィルドビア導体151と
接続する配線層109と、エポキシ樹脂からなる絶縁層
123とが形成されている。この絶縁層123の所定の
位置にも、配線層109に接続するフィルドビア導体1
53が多数形成されている。さらに、絶縁層123上に
は、Cuメッキからなり、フィルドビア導体153と接
続する配線層111と、エポキシ樹脂からなるソルダー
レジスト層(絶縁層)125とが形成されている。そし
て、この配線層111上には、ソルダーレジスト層12
5を貫通し配線基板101の主面101aよりも高く突
出するハンダバンプ(図示しない)が複数形成されてい
る。これらのハンダバンプは、追って主面101a上に
搭載されるチップコンデンサ(電子部品)(図示しな
い)の端子と個別に接続される。
上にも、Cuメッキからなり、スルーホール導体144
やICチップIC2のIC端子IC2tと接続する配線
層113と、エポキシ樹脂からなる絶縁層127とが形
成されている。この絶縁層127の所定の位置には、配
線層113に接続するフィルドビア導体157が多数形
成されている。同様にして、絶縁層127上には、Cu
メッキからなり、フィルドビア導体157と接続する配
線層115と、エポキシ樹脂からなる絶縁層129とが
形成されている。この絶縁層129の所定の位置にも、
配線層115に接続するフィルドビア導体159が多数
形成されている。さらに、絶縁層129上には、Cuメ
ッキからなり、フィルドビア導体159と接続する配線
層117と、エポキシ樹脂からなるソルダーレジスト層
(絶縁層)131とが形成されている。そして、この配
線層117上には、ソルダーレジスト層131を貫通し
配線基板101の裏面101bよりも高く突出するハン
ダバンプ161が複数形成されている。これらのハンダ
バンプ161は、追って裏面101b上に搭載されるチ
ップコンデンサ(電子部品)CCの端子と個別に接続さ
れる。また、この配線層117上には、ハンダにより複
数のピン(図示しない)が立設されている。これらのピ
ンは、この配線基板101自体を搭載するプリント基板
などのマザーボード(図示しない)との接続端子にな
る。
1,113,115,117、絶縁層121,123,
125,127,129,131、及び、フィルドビア
導体151,153,157,159は、公知のビルド
アップ技術(セミアディテイブ法、フルアディテイブ
法、サブトラクティブ法、フォトリソグラフイ技術、レ
ーザ加工によるビアホールの穿孔等)により形成され
る。
1の内面141sにカップリング剤により形成された被
膜142により、収容部141と固定用樹脂147との
間において、水分不透過性及び高い密着性が得られる。
特に、カップリング剤に、チタン系カップリング剤、ア
ルミニウム系カップリング剤及びシラン系カップリング
剤の少なくともいずれかからなり、さらに、分子中に親
水性の有機官能基を有するカップリング剤を5wt%以下
としてなり、かつ、分子中に疎水性の有機官能基を有す
るカップリング剤を20wt%以上としてなるものが用い
られるので、高い水分不透過性及び高い密着性が得られ
る。このため、スルーホール導体144や配線層10
7,113等を形成する際におけるCuメッキ時のメッ
キ液中の水分や、収容部141の内面141sのデスミ
ア処理(例えば、過マンガン酸カリウム溶液による)時
の処理液中の水分がコア基板105に浸透しても、この
水分は、被膜142が介在することにより、固定用樹脂
147には浸透しない。
し、ICチップIC2を収容部141内に気密性をもっ
て内蔵できると共に、コア基板105上に設けるビルド
アップ層を支障を来すことなく確実かつ強固に形成でき
る。このため、配線基板101を高温高湿度環境下に置
く不飽和型超加速寿命試験(温度131℃、相対湿度8
5%、気圧213kPa=2.1atm、印加電圧1.
8Vの高温高湿度高気圧中での負荷試験、試験時間:1
00時間、以下HASTテストと称する)を行っても、
固定用樹脂147中のクラックや絶縁層間に隙間ができ
るデラミネーションの発生を確実に防止できる。従っ
て、この配線基板101は、HASTテストを受けても
信頼性が高く、配線の高密度化及び高性能化の要請に十
分に応えられる。
IC2の表面にカップリング剤により形成された被膜1
46により、ICチップIC2と固定用樹脂147との
間においても、高い密着性及び水分不透過性が得られ
る。特に、カップリング剤に、チタン系カップリング
剤、アルミニウム系カップリング剤及びシラン系カップ
リング剤の少なくともいずれかからなり、さらに、分子
中に親水性の有機官能基を有するカップリング剤を5wt
%以下としてなり、かつ、分子中に疎水性の有機官能基
を有するカップリング剤を20wt%以上としてなるもの
が用いられるので、高い水分不透過性及び高い密着性が
得られる。このため、ICチップIC2のIC端子IC
2tと配線層113との接続部分が断線しにくく、安定
した導通が得られる。また、上記のHAST試験を行っ
ても、IC端子IC2tの溶出(マイグレーション)が
防止され、また、IC端子IC2t間の短絡を防止する
こともできる。
おける主要な工程について説明する。まず、図2に示す
ように、基板主面105a及び基板裏面105bを有す
る厚さ0.8mmのBT樹脂からなるコア基板105を
用意し、これにパンチングを施す。その結果、図3に示
すように、基板主面105aと基板裏面105bとの間
を貫通し平面視略矩形状(平面視略正方形状)で一辺が
約12mmの貫通孔からなる収容部141が穿孔され
る。
内面141s(4つの側面)に、カップリング剤により
厚さ約0.1μmの被膜142を形成する。具体的に
は、カップリング剤をエタノールに溶解したカップリン
グ処理液中に、収容部141が形成されたコア基板10
5を浸漬し、浸漬後に100℃で約1時間にわたり加熱
して乾燥することにより溶媒を除去する。その後、エタ
ノールによって洗浄し、所望の厚みの被膜を得る。さら
に、120℃で約1時間にわたり加熱することにより、
カップリング剤を硬化させる。なお、図4中に二点鎖線
で示すように、コア基板105の基板主面105aと基
板裏面105bにも同時にカップリング剤による被膜を
形成しても良い。
プリング剤、アルミニウム系カップリング剤及びシラン
系カップリング剤の少なくともいずれかからなり、親水
性の有機官能基を有するカップリング剤が5wt%以下
で、かつ、疎水性の有機官能基を有するカップリング剤
が20wt%以上になるように予め設定されている。シラ
ン系カップリング剤の混合物を用いる場合、例えば、γ
一グリシドキシプロピルトリメトキシシランとヘキシル
トリメトキシシランとの混合物(重量比1:20)を用
いる。この場合、親水性の有機官能基を有するカップリ
ング剤は約4.8wt%となり、疎水基の有機官能基を有
するカップリング剤は約95.2wt%となる。なお、カ
ップリング剤を分散させるための分散媒には、例えば、
水、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール
などのアルコール類を単独または混合して用いる。ま
た、カップリング剤は、カップリング処理液中で、0.
5〜10wt%、望ましくは1〜5wt%の濃度とすること
がよい。
の基板裏面105b側に、コア基板105を含むパネル
(多数個取りの基板)における多数のコア基板105に跨
って、テープTを貼り付ける。このテープTの粘着面
は、収容部141側に向いている。その後、収容部14
1内にICチップIC2を図示しないチップマウンタに
より挿入し、かつ、ICチップIC2の端子面IC2m
側を上記テープTの粘着面に接着させる。
めカップリング剤により厚さ約0.1μmの被膜146
を形成しておく。具体的には、上述したように、カップ
リング剤をエタノールに溶解したカップリング処理液中
に、ICチップIC2を浸漬し、浸漬後に100℃で約
1時間にわたり加熱して乾燥することにより溶媒を除去
する。その後、エタノールによって洗浄し、所望の厚み
の被膜を得る。さらに、120℃で約1時間にわたり加
熱することにより、カップリング剤を硬化させる。
剤、アルミニウム系カップリング剤及びシラン系カップ
リング剤の少なくともいずれかからなり、親水性の有機
官能基を有するカップリング剤が5wt%以下で、かつ、
疎水性の有機官能基を有するカップリング剤が20wt%
以上になるように予め設定されている。シラン系カップ
リング剤の混合物を用いる場合、例えば、上記と同様
に、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランとヘ
キシルトリメトキシシランとの混合物(重量比1:2
0)を用いる。この場合、親水性の有機官能基を有する
カップリング剤は約4.8wt%となり、疎水性の有機官
能基を有するカップリング剤は約95.2wt%となる。
なお、カップリング剤を分散させための分散媒について
も、上記と同様に、例えば、水やアルコール類を単独ま
たは混合して用いる。また、カップリング剤は、カップ
リング処理液中で、0.5〜10wt%、望ましくは1〜
5wt%の濃度とすることがよい。
a側から収容部141内に、液状エポキシ樹脂からなる
固定用樹脂147を図示しないディスペンサを用いて充
填する。この固定用樹脂147には、例えば、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂が用いられ、必要に応じてシリカ
フィラーなどの無機フィラーや液状硬化剤が添加され
る。固定用樹脂147を収容部141内に充填した後、
このコア基板105を110〜180℃に加熱すること
により、エポキシ樹脂は硬化した樹脂となる。かかる固
定用樹脂147は、カップリング剤により形成された被
膜142を介して、コア基板105(収容部141)に
強固に固着する。しかも、この被膜142により、固定
用樹脂147とコア基板105との間で水分不透過性を
付与される。また、ICチップIC2は、カップリング
剤により形成された被膜146を介して、固定用樹脂1
47に強固に固着する。しかも、この被膜146によ
り、ICチップIC2と固定用樹脂147との間で水分
不透過性を付与される。
露出面に対し、ベルトサンダによる研磨及びラップ研磨
による仕上げ研磨を施して平坦に整面する。この結果、
図7に示すように、基板主面105a側が平坦面とな
る。この際、カップリング剤により形成された被膜14
2によってコア基板105に含まれる水分が固定用樹脂
147に入り込むことはなく、かかる固定用樹脂147
は変質していないため、研磨圧力を受けても固定用樹脂
147の一部が剥離することは殆ど生じない。なお、上
記テープTを剥離し、基板裏面105b側の固定用樹脂
147の露出面についても、同様に、研磨して整面し平
坦面としておくのが好ましい。
術等を利用して、コア基板105にスルーホール導体1
44を形成すると共に、基板主面105a及び基板裏面
105bに配線層107,113を形成する。そしてさ
らに、絶縁層121,123,125,127,12
9,131、配線層109,111,115,117、
及び、フィルドビア導体151,153,157,15
9を公知のビルドアップ技術により形成する。これによ
り、上述した配線基板101を得ることができる。
105の収容部141の内面141sには、被膜142
が形成され、固定用樹脂147がこの被膜142を介し
て収容部141に固着する。このため、コア基板105
(収容部141)と固定用樹脂147との間において、
水分不透過性となり、かつ、高い密着性が得られる。従
って、ICチップIC2を収容部141内に気密性をも
って内蔵できると共に、コア基板105上にビルドアッ
プ層を支障を来さすことなく確実かつ強固に形成するこ
とが可能となる。よって、熱サイクル試験などを受けて
も信頼性が高く、配線の高密度化や高性能化の要請に十
分に応える配線基板を提供することが可能となる。
ップリング剤、アルミニウム系カップリング剤及びシラ
ン系カップリング剤の少なくともいずれかからなるカッ
プリング剤を用いるので、コア基板105(収容部14
1)と固定用樹脂147との界面における両者の結合を
一層強固に成さしめ、かつ、水分不透過性を確実に与え
ることが可能となる。また、カップリング剤として、分
子中に親水性の有機官能基を有するカップリング剤を5
wt%以下としてなるカップリング剤を用いるので、水分
がコア基板105から固定用樹脂147に一層浸透しに
くくなるため、固定用樹脂147の変質や、それに起因
する固定用樹脂147の剥離及びクラックの発生を確実
に予防することができる。また、カップリング剤とし
て、分子中に疎水性の有機官能基を有するカップリング
剤を20wt%以上としてなるカップリング剤を用いるの
で、水分がコア基板105から固定用樹脂147に一層
浸透しにくくなるため、固定用樹脂147の変質や、そ
れに起因する固定用樹脂147の剥離及びクラックの発
生を確実に予防することができる。
脂147で固着した際、カップリング作用が働いて、I
CチップIC2の表面とこれを埋設する固定用樹脂14
7との密着性が向上する。その結果、熱サイクル試験な
どを受けても、ICチップIC2と内部の配線層113
との間で接続不良が生じにくく、安定した導通が得られ
る。従って、信頼性が高く、高性能化の要請に十分に応
えることが可能な配線基板を提供することができる。
カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤及びシ
ラン系カップリング剤の少なくともいずれかからなるカ
ップリング剤を用いるので、カップリング作用を一層確
実に生じさせ、ICチップIC2と固定用樹脂147を
一層確実に密着させることができる。また、カップリン
グ剤として、分子中に親水性の有機官能基を有するカッ
プリング剤を5wt%以下としてなるカップリング剤を用
いるので、被膜146にはポリイミドのような吸湿性の
成分が少ないため、水分が固定用樹脂147に一層浸透
しにくくなる。このため、かかる樹脂自体が加水分解し
てカルボン酸などに変質したり、これに起因する固定用
樹脂147の剥離及びクラックの発生を確実に予防する
ことができる。しかも、被膜146の吸水性が低い(防
水性が高い)ため、ICチップIC2のIC端子IC2
tの溶出(マイグレーション)を防止し、かつ、IC端
子IC2t間における短絡を防ぐこともできる。また、
カップリング剤として、分子中に疎水性の有機官能基を
有するカップリング剤を20wt%以上としてなるカップ
リング剤を用いるので、水分が固定用樹脂147に一層
浸透しにくくなるため、固定用樹脂147の変質や、こ
れによる固定用樹脂147の剥離及びクラックの発生を
確実に予防することができる。その上、ICチップIC
のIC端子IC2tの溶出(マイグレーション)を防止
し、かつ、IC端子IC2t間における短絡を防ぐこと
もできる。
について説明する。なお、上記実施形態1と同様な部分
の説明は、省略または簡略化する。本実施形態2の配線
基板201の簡略化した縦断面図を図8に示す。この配
線基板201のコア基板(基板本体)205には、その
基板裏面205b側に開口し平面視略矩形状(平面視略
正方形状)で一辺が約12mmの凹部からなる収容部2
41が、ルータ加工により形成されている。かかる収容
部241の内面241s(各側面及び底面)には、前記
同様の厚さ約0.1μmのカップリング剤による被膜2
42が形成されている。
ICチップIC2が端子面IC2mを基板裏面205b
側に向けて配置され、かつ、前記同様の固定用樹脂24
7中に埋設されることにより、コア基板205に内蔵さ
れている。このICチップIC2の表面にも、前記同様
の厚さ約0.1μmのカップリング剤による被膜146
が形成されている。収容部241の周囲には、前記と同
様、スルーホール143にスルーホール導体144及び
充填用樹脂145が形成されている。
は、前記と同様に、配線層107,109,111、絶
縁層121,123,125、及び、フィルドビア導体
151,153などが形成されている。また、コア基板
205の基板裏面205b上にも、前記と同様に、配線
層113,115,117、絶縁層127,129,1
31、及び、フィルドビア導体157,159などが形
成されている。
グ剤により形成された被膜242により、コア基板20
5と収容部241に充填された固定用樹脂247との間
において、高い水分不透過性及び高い密着性が得られ
る。このため、配線基板201の製造時に水分がコア基
板205に浸透しても、この被膜242により収容部2
41内の固定用樹脂247には浸透しない。その結果、
ICチップIC2を収容部241内に気密性をもって内
蔵できると共に、コア基板205の基板主面205aや
基板裏面205bにビルドアップ層を支障を来さすこと
なく確実かつ強固に形成される。このため、配線基板2
01をHASTテストしても、固定用樹脂247などの
クラックや絶縁層間のデラミネーションが生じにくくな
り、信頼性の高い配線基板とすることができる。従っ
て、この配線基板201は、信頼性が高いと共に、配線
の高密度化及び高性能化の要請に十分に応えることが可
能となる。
膜146により、ICチップIC2と固定用樹脂147
との間においても、高い密着性及び高い水分不透過性が
得られる。このため、ICチップIC2のIC端子IC
2tと配線層113との接続部分が断線しにく、安定し
た導通が得られる。また、上記のHAST試験を行って
も、IC端子IC2tの溶出(マイグレーション)が防
止され、また、IC端子IC2t間の短絡を防止するこ
ともできる。その他、上記実施形態1と同様な部分は、
同様な効果を奏する。
おける主要な工程について説明する。まず、コア基板2
05を用意し、ルータ加工により基板裏面205b側に
開口する凹部からなる収容部241を形成する。次に、
前記と同様にして、収容部241の内面241s(4つ
の側面と底面)に、カップリング剤により厚さ約0.1
μmの被膜242を形成する。また、前記と同様にし
て、ICチップIC2の表面に、カップリング剤により
厚さ約0.1μmの被膜146を形成する。
を配置して、前記と同様の固定用樹脂247を充填し固
化させる。その後、前記と同様に、固定用樹脂247の
露出面を平坦に整面する。この後は、公知のフォトリソ
グラフィー技術等を利用して、スルーホール導体144
及び配線層107,113を形成し、さらに、絶縁層1
21,123,125,127,129,131、配線
層109,111,115,117、及び、フィルドビ
ア導体151,153,157,159を形成する。こ
れにより、上述した配線基板201を得ることができ
る。
様に、コア基板205の収容部241の内面241sに
は、被膜242が形成され、固定用樹脂247がこの被
膜242を介して収容部241に固着する。このため、
収容部241と固定用樹脂247との間において、高い
水分不透過性となり、かつ、高い密着性が得られる。従
って、ICチップIC2を収容部241内に気密性をも
って内蔵できると共に、コア基板205上にビルドアッ
プ層を支障を来さすことなく確実かつ強固に形成するこ
とが可能となる。よって、熱サイクル試験などを受けて
も信頼性が高く、配線の高密度化や高性能化の要請に十
分に応える配線基板を提供することが可能となる。
様に、固定用樹脂247で固着した際、カップリング作
用が働いて、ICチップIC2の表面とこれを埋設する
固定用樹脂247との密着性が向上する。その結果、熱
サイクル試験などを受けても、ICチップIC2と内部
の配線層113との間で接続不良が生じにくく、安定し
た導通が得られる。従って、信頼性が高く、高性能化の
要請に十分に応えることが可能な配線基板を提供するこ
とができる。その他、上記実施形態1と同様な部分は、
同様な効果を奏する。
について説明する。なお、上記各実施形態1,2のいず
れかと同様な部分の説明は、省略または簡略化する。本
実施形態3の配線基板301の簡略化した縦断面図を図
9に示す。この配線基板301のコア基板(基板本体)
305には、その基板主面305a側に開口し平面視略
矩形状(平面視略正方形状)で一辺が約12mmの凹部
からなる収容部341が、ルータ加工により形成されて
いる。かかる収容部341の内面31s(各側面及び底
面)には、前記同様の厚さ約0.1μmのカップリング
剤から形成された被膜342が被覆されている。
様のICチップIC2が端子面IC2mを基板裏面30
5b側に向けて配置され、かつ、前記同様の固定用樹脂
347中に埋設されることにより、コア基板305に内
蔵されている。このICチップIC2の表面にも、前記
同様の厚さ約0.1μmのカップリング剤による被膜1
46が形成されている。
1の底部には、収容部341の底面341tと基板裏面
305bとの間を貫通するスルーホール343が多数形
成され、各スルーホール343には、ICチップIC2
のIC端子IC2tとそれぞれ接続するスルーホール導
体344が形成され、さらにその内部には、充填用樹脂
345が形成されている。また、この配線基板301
は、コア基板305の基板主面305a上にはビルドア
ップ層が形成されていない。一方、コア基板305の基
板裏面305b上には、前記と同様に、配線層113,
115,117、絶縁層127,129,131、及
び、フィルドビア導体157,159などのビルドアッ
プ層が形成されている。
グ剤により形成された被膜342により、コア基板30
5と収容部341に充填された固定用樹脂347との間
において、高い水分不透過性及び高い密着性が得られ
る。このため、配線基板301の製造時に水分がコア基
板305に浸透しても、この被膜342により収容部3
41内の固定用樹脂347には浸透しない。その結果、
ICチップIC2を収容部341内に気密性をもって内
蔵できると共に、コア基板305の基板裏面305bに
ビルドアップ層を支障を来さすことなく確実かつ強固に
形成される。このため、配線基板301をHASTテス
トしても、固定用樹脂347のクラックや絶縁層間のデ
ラミネーションが生じにくくなり、信頼性の高い配線基
板とすることができる。従って、この配線基板301
は、信頼性が高いと共に、配線の高密度化及び高性能化
の要請に十分に応えることが可能となる。
被膜146により、ICチップIC2と固定用樹脂34
7との間においても、高い密着性及び水分不透過性が得
られる。このため、ICチップIC2のIC端子IC2
tとスルーホール導体344との接続部分が断線しに
く、安定した導通が得られる。また、上記のHAST試
験を行っても、IC端子IC2tの溶出(マイグレーシ
ョン)が防止され、また、IC端子IC2t間の短絡を
防止することもできる。その他、上記実施形態1等と同
様な部分は、同様な効果を奏する。
おける主要な工程について説明する。まず、コア基板3
05を用意し、ルータ加工により基板主面305a側に
開口する凹部からなる収容部341を形成する。その
後、収容部341の底部に公知の手法によりスルーホー
ル導体344等を形成する。次に、前記と同様にして、
収容部341の内面341s(4つの側面と底面)に、
カップリング剤により厚さ約0.1μmの被膜342を
形成する。また、前記と同様にして、ICチップIC2
の表面にも、カップリング剤により厚さ約0.1μmの
被膜146を形成する。
を配置して、前記と同様の固定用樹脂347を充填し固
化させる。その後、前記と同様に、固定用樹脂347の
露出面を平坦に整面する。この後は、公知のフォトリソ
グラフィー技術等を利用して、絶縁層127,129,
131、配線層115,117、及び、フィルドビア導
体157,159を形成する。これにより、上述した配
線基板301を得ることができる。
様に、コア基板305の収容部341の内面341sに
は、被膜342が形成され、固定用樹脂347がこの被
膜342を介して収容部341に固着する。このため、
収容部341と固定用樹脂347との間において、高い
水分不透過性となり、かつ、高い密着性が得られる。従
って、ICチップIC2を収容部341内に気密性をも
って内蔵できると共に、コア基板305上にビルドアッ
プ層を支障を来さすことなく確実かつ強固に形成するこ
とが可能となる。よって、熱サイクル試験などを受けて
も信頼性が高く、配線の高密度化や高性能化の要請に十
分に応える配線基板を提供することが可能となる。
様に、固定用樹脂347で固着した際、カップリング作
用が働いて、ICチップIC2の表面とこれを埋設する
固定用樹脂347との密着性が向上する。その結果、熱
サイクル試験などを受けても、ICチップIC2とスル
ーホール導体344との間で接続不良が生じにくく、安
定した導通が得られる。従って、信頼性が高く、高性能
化の要請に十分に応えることが可能な配線基板を提供す
ることができる。その他、上記実施形態1等と同様な部
分は、同様な効果を奏する。
ついて説明する。なお、上記各実施形態1〜3のいずれ
かと同様な部分の説明は、省略または簡略化する。本実
施形態4の配線基板401の簡略化した縦断面図を図1
0に示す。この配線基板401のコア基板(基板本体)
405は、前記同様の材質からなり厚みが約250μm
で比較的薄肉の第1絶縁基板405eと、厚みが約50
0μmで比較的厚肉の第2絶縁基板405fとが積層さ
れた多層基板である。
は、基板主面405a側に開口する前記同様の凹部から
なる収容部441が穿設されている。この収容部441
は、第2絶縁基板405fに予め穿孔した同じ寸法の貫
通孔を活用することによって形成したり、第1絶縁基板
405eと接着した後でルータ加工または切り欠き加工
により形成することができる。かかる収容部441の内
面441s(各側面及び底面)にも、前記同様の厚さ約
0.1μmのカップリング剤による被膜442が形成さ
れている。
プIC2が配置され、かつ、前記同様の固定用樹脂44
7中に埋設されることにより、コア基板405に内蔵さ
れている。このICチップIC2の表面にも、前記同様
の厚さ約0.1μmのカップリング剤による被膜146
が形成されている。コア基板405のうち、収容部44
1の底部には、収容部441の底面441tと基板裏面
405bとの間を貫通する(第1絶縁基板405eを貫
通する)スルーホール343が多数形成され、各スルー
ホール343には、ICチップIC2のIC端子IC2
tとそれぞれ接続するスルーホール導体344が形成さ
れ、さらにその内部には、充填用樹脂345が形成され
ている。
05の基板主面405a上にはビルドアップ層が形成さ
れていない。一方、コア基板405の基板裏面405b
上には、前記と同様に、配線層113,115,11
7、絶縁層127,129,131、及び、フィルドビ
ア導体157,159などのビルドアップ層が形成され
ている。
ップリング剤により形成された被膜442により、コア
基板405と収容部441に充填された固定用樹脂44
7との間において、高い水分不透過性及び密着性が得ら
れる。このため、水分などがコア基板405に浸透して
も、この被膜442により収容部441内の固定用樹脂
447には浸透しない。その結果、ICチップIC2を
収容部441内に気密性をもって内蔵できると共に、コ
ア基板405の基板裏面405bにビルドアップ層を支
障を来さすことなく確実かつ強固に形成される。このた
め、配線基板401をHASTテストしても、固定用樹
脂447のクラックや絶縁層間のデラミネーションが生
じにくくなり、信頼性の高い配線基板とすることができ
る。従って、この配線基板401は、信頼性が高いと共
に、配線の高密度化及び高性能化の要請に十分に応える
ことが可能となる。
被膜146により、ICチップIC2と固定用樹脂44
7との間においても、高い密着性及び水分不透過性が得
られる。このため、ICチップIC2のIC端子IC2
tとスルーホール導体344との接続部分が断線しに
く、安定した導通が得られる。また、上記のHAST試
験を行っても、IC端子IC2tの溶出(マイグレーシ
ョン)が防止され、また、IC端子IC2t間の短絡を
防止することもできる。その他、上記実施形態1等と同
様な部分は、同様な効果を奏する。
おける主要な工程について説明する。まず、第1絶縁基
板405eと第2絶縁基板405fを用意し、第2絶縁
基板405fに収容部441に相当する貫通孔を形成す
る。そして、第1絶縁基板405eと第2絶縁基板40
5fを張り合わせてコア基板405とする。その後、収
容部441の底部に公知の手法によりスルーホール導体
344等を形成する。次に、前記と同様にして、収容部
441の内面441s(4つの側面と底面)に、カップ
リング剤により厚さ約0.1μmの被膜442を形成す
る。また、前記と同様にして、ICチップIC2の表面
にも、カップリング剤により厚さ約0.1μmの被膜1
46を形成する。
を配置して、前記と同様の固定用樹脂447を充填し固
化させる。その後、前記と同様に、固定用樹脂447の
露出面を平坦に整面する。この後は、公知のフォトリソ
グラフィー技術等を利用して、絶縁層127,129,
131、配線層115,117、及び、フィルドビア導
体157,159を形成する。これにより、上述した配
線基板401を得ることができる。
様に、コア基板405の収容部441の内面441sに
は、被膜442が形成され、固定用樹脂447がこの被
膜442を介して収容部441に固着する。このため、
収容部441と固定用樹脂447との間において、高い
水分不透過性となり、かつ、高い密着性が得られる。従
って、ICチップIC2を収容部441内に気密性をも
って内蔵できると共に、コア基板405上にビルドアッ
プ層を支障を来さすことなく確実かつ強固に形成するこ
とが可能となる。よって、熱サイクル試験などを受けて
も信頼性が高く、配線の高密度化や高性能化の要請に十
分に応える配線基板を提供することが可能となる。
様に、固定用樹脂447で固着した際、カップリング作
用が働いて、ICチップIC2の表面とこれを埋設する
固定用樹脂447との密着性が向上する。その結果、熱
サイクル試験などを受けても、ICチップIC2とスル
ーホール導体344との間で接続不良が生じにくく、安
定した導通が得られる。従って、信頼性が高く、高性能
化の要請に十分に応えることが可能な配線基板を提供す
ることができる。その他、上記実施形態1等と同様な部
分は、同様な効果を奏する。
説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して
適用できることはいうまでもない。例えば、実施形態1
では、コア基板105のうち、基板主面105aに絶縁
層121,123,125を積層し、基板裏面105b
に絶縁層127,129,131を積層した両面積層タ
イプの配線基板101について、ICチップIC2を内
蔵させた例を示した。しかし、絶縁層をコア基板の片面
にのみ積層した配線基板、例えば、絶縁層121等を形
成することなく、コア基板105の基板裏面105bに
のみ絶縁層127,129,131を積層する片面積層
タイプの配線基板に、ICチップIC2内蔵させても良
い。
てチップコンデンサCCを搭載するものを示したが、実
装する電子部品には、インダクタ、抵抗、フィルタ等の
受動部品や、トランジスタ、メモリ、ローノイズアンプ
(LNA)等の能動部品も含まれ、あるいはSAWフィル
タ、LCフィルタ、アンテナスイッチモジュール、カプ
ラ、ダイブレクサなどが含まれる。しかも、互いに異種
の電子部品同士を搭載することも可能である。
脂やガラス−エポキシ樹脂系の複合材料の他、同様の耐
熱性、機械強度、加工容易性などを有するガラス織布
や、グラス織布などのガラス繊維とエポキシ樹脂、ポリ
イミド樹脂、またはBT樹脂などの樹脂との複合材料で
あるガラス繊維樹脂系の材料を用いても良い。あるい
は、ポリイミド繊維などの有機繊維と樹脂との複合材料
や、連続気孔を有するPTFEなど3次元網目横造のフ
ッ素系樹脂にエポキシ樹脂などの樹脂を含浸させた複合
材料などを用いることも可能である。
成分とするもののほか、同様の耐熱性、パターン成形性
等を有するポリイミド樹脂、BT樹脂、PPE樹脂、あ
るいは、連続気孔を有するPTFEなど3次元網目構造
のフツ素系樹脂にエポキシ樹脂などの樹脂を含浸させた
複合材料などを用いることもできる。なお、絶縁層の形
成には、絶縁性の樹脂フィルムを熱圧着する方法のほ
か、液状の樹脂をロールコータにより塗布する方法を用
いることもできる。また、絶縁層に混入するガラス布ま
たはガラスフィラーの組成は、Eガラス、Dガラス、Q
ガラス、Sガラスの何れか、またはこれらのうちの2種
類以上を併用したものとしても良い。
の他、Ag、Ni、Ni−Auなどにしても良く、ある
いは、これら金属のメッキ膜を用いず、導電性樹脂を塗
布するなどの方法により形成しても良い。また、前記ビ
ア導体などは、ビアホール内を埋め尽くす形態のフィル
ドビアに限らず、ビアホールの断面形状に放った円錐形
状の形態としても良い。また、ビア導体同士の接続は、
各ビア導体の軸心をずらしつつ積み重ねるスタッガード
の形態でも良いし、途中で平面方向に延びる配線層が介
在する形態としても良い。
図である。
コア基板を示す説明図である。
コア基板に収容部を形成した様子を示す説明図である。
収容部の内面に被膜を形成した様子を示す説明図であ
る。
収容部内にICチップを配置した様子を示す説明図であ
る。
収容部内に固定用樹脂を充填し硬化させた様子を示す説
明図である。
固定用樹脂の露出面等を平坦化した様子を示す説明図で
ある。
図である。
図である。
面図である。
図である。
体) 105a,205a,305a,405a 基板主面 105b,205b,305b,405b 基板裏面 141,241,341,441 収容部 141s,241s,341s,441s (収容部
の)内面 142,242,342,442 (収容部の内面に
被覆された)被膜 146 (ICチップの表面に被覆された)被膜 147,247,347,447 固定用樹脂 IC2 ICチップ
Claims (12)
- 【請求項1】基板主面と基板裏面とを有する基板本体
と、 上記基板主面と基板裏面との間を貫通する貫通孔または
上記基板主面若しくは基板裏面に開口する凹部からなる
収容部と、 上記収容部内に内蔵されたICチップと、上記ICチッ
プを上記収容部内に固定する固定用樹脂と、を備える配
線基板であって、 上記基板本体における少なくとも上記収容部の内面に、
カップリング剤により形成された被膜を有し、 上記固定用樹脂が上記被膜を介して上記収容部に固着し
ている配線基板。 - 【請求項2】請求項1に記載の配線基板であって、 前記カップリング剤は、チタン系カップリング剤、アル
ミニウム系カップリング剤及びシラン系カップリング剤
の少なくともいずれかからなる配線基板。 - 【請求項3】基板主面と基板裏面とを有する基板本体
と、 上記基板主面と基板裏面との間を貫通する貫通孔または
上記基板主面若しくは基板裏面に開口する凹部からなる
収容部と、 上記収容部内に内蔵されたICチップと、 上記ICチップを上記収容部内に固定する固定用樹脂
と、を備える配線基板の製造方法であって、 上記基板本体における少なくとも上記収容部の内面に、
カップリング剤を用いて被膜を形成する工程と、 上記被膜が形成された上記収容部内に、上記ICチップ
を配置する工程と、 上記ICチップが配置された上記収容部内に、上記固定
用樹脂を充填し硬化させる工程と、を備える配線基板の
製造方法。 - 【請求項4】請求項3に記載の配線基板の製造方法であ
って、 前記カップリング剤として、チタン系カップリング剤、
アルミニウム系カップリング剤及びシラン系カップリン
グ剤の少なくともいずれかからなるカップリング剤を用
いる配線基板の製造方法。 - 【請求項5】請求項3または請求項4に記載の配線基板
の製造方法であって、 前記カップリング剤として、分子中に親水性の有機官能
基を有するカップリング剤を5wt%以下としてなるカッ
プリング剤を用いる配線基板の製造方法。 - 【請求項6】請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載
の配線基板の製造方法であって、 前記カップリング剤として、分子中に疎水性の有機官能
基を有するカップリング剤を20wt%以上としてなるカ
ップリング剤を用いる配線基板の製造方法。 - 【請求項7】基板主面と基板裏面とを有する基板本体
と、 上記基板主面と基板裏面との間を貫通する貫通孔または
上記基板主面若しくは基板裏面に開口する凹部からなる
収容部と、 上記収容部内に内蔵されたICチップと、 上記ICチップを上記収容部内に固定する固定用樹脂
と、を備える配線基板であって、 上記ICチップの表面に、カップリング剤により形成さ
れた被膜を有し、 上記ICチップが上記被膜を介して上記固定用樹脂に固
着している配線基板。 - 【請求項8】請求項7に記載の配線基板であって、 前記カップリング剤は、チタン系カップリング剤、アル
ミニウム系カップリング剤及びシラン系カップリング剤
の少なくともいずれかからなる配線基板。 - 【請求項9】基板主面と基板裏面とを有する基板本体
と、 上記基板主面と基板裏面との間を貫通する貫通孔または
上記基板主面若しくは基板裏面に開口する凹部からなる
収容部と、 上記収容部内に内蔵されたICチップと、 上記ICチップを上記収容部内に固定する固定用樹脂
と、 を備える配線基板の製造方法であって、 上記ICチップの表面に、カップリング剤を用いて被膜
を形成する工程と、 上記被膜が形成された上記ICチップを、上記基板本体
の収容部内に配置する工程と、 上記ICチップが配置された上記収容部内に、上記固定
用樹脂を充填し硬化させる工程と、を備える配線基板の
製造方法。 - 【請求項10】請求項9に記載の配線基板の製造方法で
あって、 前記カップリング剤として、チタン系カップリング剤、
アルミニウム系カップリング剤及びシラン系カップリン
グ剤の少なくともいずれかからなるカップリング剤を用
いる配線基板の製造方法。 - 【請求項11】請求項9または請求項10に記載の配線
基板の製造方法であって、 前記カップリング剤として、分子中に親水性の有機官能
基を有するカップリング剤を5wt%以下としてなるカッ
プリング剤を用いる配線基板の製造方法。 - 【請求項12】請求項9〜請求項11のいずれか一項に
記載の配線基板の製造方法であって、 前記カップリング剤として、分子中に疎水性の有機官能
基を有するカップリング剤を20wt%以上としてなるカ
ップリング剤を用いる配線基板の製造方法。
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JP2017130649A (ja) * | 2016-01-22 | 2017-07-27 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | 電子部品パッケージ及びその製造方法 |
CN113029898A (zh) * | 2021-02-22 | 2021-06-25 | 西南石油大学 | 一种裂缝动态导流能力、基岩供气能力的测试装置及方法 |
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