JP2003332472A - 不揮発性半導体メモリ装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置およびその製造方法

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JP2003332472A JP2002141232A JP2002141232A JP2003332472A JP 2003332472 A JP2003332472 A JP 2003332472A JP 2002141232 A JP2002141232 A JP 2002141232A JP 2002141232 A JP2002141232 A JP 2002141232A JP 2003332472 A JP2003332472 A JP 2003332472A
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gate
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dielectric film
forming
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Akihiro Nakamura
明弘 中村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2層目のゲート電極加工時に導電性残渣が発
生し、ワード線間をショートさせる。 【解決手段】 第1導電型半導体からなるチャネル形成
領域を挟んで互いに離間しそれぞれ第2導電型半導体か
らなる2つのソース・ドレイン領域108と、2つのソ
ース・ドレイン領域108の離間領域に沿ってライン状
に配置されている第1のゲート電極105と、第1のゲ
ート電極105に沿ってライン状に配置されている第2
のゲート電極109G1、109G2とを有する。第1のゲ
ート電極直下のゲート誘電体膜は単層であるが、第2の
ゲート電極直下のゲート誘電体膜は電荷蓄積手段を内部
に含む。2つのゲート電極が同じ方向に配線されている
ため、第2のゲート電極のエッチング残渣が、ゲート電
極の配線方向と異なる方向に沿って残らない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリトランジス
タのゲート誘電体膜に電荷を蓄積し、蓄積した電荷の量
に応じて情報の記憶を行う不揮発性半導体メモリ装置
と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性メモリセルにおいて、ゲート誘
電体膜中にキャリア蓄積層を設けて、不揮発性的に情報
を記憶する半導体メモリの代表的なものにMONOS構
造のメモリがある。近年、このMONOS型のメモリセ
ルへの電荷注入方式の提案が多数なされている。また、
電荷注入方式の違いに応じて、それを利用するセルアレ
イ構造がいくつか提案されている。例えば、2000年
VLSIシンポジウムにおいて、Halo社から2層ゲ
ート構造をもつメモリセルアレイが提案されている
(Y. hayashi, S.Ogura “Twin
MONOS Cell with Dual Con
trol Gates” Symposium on
VLSI Technology, p.122−12
3)。この文献に示されたセルアレイでは、メモリトラ
ンジスタのゲートとして設けられた制御ゲートCGが、
非メモリトランジスタのワードゲートWGの側壁にサイ
ドウォール状に形成されている。また、特に言及してい
ないが、ワードゲートWGは行方向のワード線に接続さ
れるべきものであることから、2つのゲート電極線、す
なわちワード線と制御ゲート線は直交して配置されるも
のと考えられる。また、2001年IEDMでは、日立
(株)より同じく2層ゲート構造をもつメモリセルアレ
イが提案されている(T. Kobayashi, e
t.al., “A Giga−Scale Assi
st−Gate(AG)−AND−Type Flas
h Memory Cell with 2−MB/s
programming throughput fo
r content−Downloading App
lication)。この技術に対応した特開2001
−156275号公報では、スイッチングゲート電極が
ビット線およびソース線に沿って配置されるとして、全
ての実施形態でビット線およびソース線とワード線は直
交している。よって、この公報に示されたメモリセルア
レイにおいても、上記の場合と同様に、2つのゲート電
極線(スイッチングゲート線とワード線)は直交してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の2層ゲー
ト構造をもつMONOS型不揮発性メモリアレイでは、
互いに直交している2層のゲート構造を持つために、第
1層目のゲート電極の側面に、第2層目のゲート電極の
エッチング後に残渣がサイドウォールとして残り、第2
層目のゲート電極同士がショートしやすいという課題が
ある。これを防ぐためには、第1層のゲート電極に順テ
ーパーをつけ、サイドウォール状の導電性残渣が残らな
いようなプロセス上の工夫をする必要がある。また、H
alo社のセルのように第2層目のゲート電極線(制御
ゲート線)が導電性サードウォールからなる場合は、第
1層目のゲート電極(メモリゲートMG)が順テーパー
であると、セルごとに分断されるべきメモリゲートMG
間で導電残渣が残りやすくなる。このため、ワード線間
のショート不良を発生させないためのプロセス工程が複
雑となり、微細加工に不向きである。
【0004】本発明の目的は、このような導電性残渣の
発生を防止した2層のゲート電極構造を有する不揮発性
半導体メモリ装置と、その製造方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る不揮発性半
導体メモリ装置は、上記目的を達成するためのものであ
り、第1導電型半導体からなるチャネル形成領域と、前
記チャネル形成領域を挟んで互いに離間しそれぞれ第2
導電型半導体からなる2つのソース・ドレイン領域と、
前記2つのソース・ドレイン領域の離間領域に沿ってラ
イン状に配置されている第1のゲート電極と、前記第1
のゲート電極に沿ってライン状に配置されている第2の
ゲート電極と、前記チャネル形成領域と前記第1のゲー
ト電極との層間に形成されている単層の第1のゲート誘
電体膜と、前記チャネル形成領域と前記第2のゲート電
極との層間に形成され、前記2つのソース・ドレイン領
域の一方をソースとし他方をドレインとし前記第2のゲ
ート電極をゲートとするメモリトランジスタに情報を記
憶するときに電荷が蓄積される電荷蓄積手段を内部に含
む複数の誘電体層からなる第2のゲート誘電体膜とを有
する。好適に、前記第2のゲート電極の幅方向の一方の
縁部が前記第2のゲート誘電体膜を層間に挟んで前記ソ
ース・ドレイン領域と平面パターン上で重なり、他方の
縁部が前記第2のゲート誘電体膜を層間に挟んで前記第
1のゲート電極の縁部に平面パターン上で重なってい
る。
【0006】この不揮発性半導体メモリ装置では、第1
のゲート電極をゲートとするトランジスタと、第2のゲ
ート電極をゲートとするトランジスタが隣接配置されて
いる。第1のゲート電極直下の第1のゲート誘電体膜は
単層でありメモリ能力を有しない。これに対し、第2の
ゲート電極直下の第2のゲート誘電体膜は複数の誘電体
膜を積層して形成され、その内部に電荷蓄積手段を有し
ているためメモリ能力を有し、これらと、その幅方向両
側の2つのソース・ドレイン領域によりメモリトランジ
スタが構成される。本発明では、このメモリトランジス
タのゲートである第2のゲート電極と第1のゲート電極
とが、2つのソース・ドレイン領域の離間領域に沿って
平行に配置されている。したがって、このような2つの
トランジスタを有するメモリセルを行列状に複数配置し
たメモリセルアレイの製造において、第2のゲート電極
を形成する際に、その導電材料が既に形成されている第
1のゲート電極の周縁に残ったとしても、この導電性残
渣によって、隣接する第2のゲート電極同士がショート
しない構造となっている。
【0007】本発明の不揮発性半導体メモリ装置の製造
方法は、第1導電型半導体に列方向に長く行方向に繰り
返される複数の素子分離誘電体層を形成する工程と、前
記素子分離誘電体層が形成されていない前記第1導電型
半導体の表出面上に第1のゲート誘電体膜を形成する工
程と、前記第1のゲート誘電体膜上に行方向に長く列方
向に繰り返される複数の第1のゲート電極を形成する工
程と、前記第1のゲート電極の表出面、および前記第1
のゲート電極間の前記第1導電型半導体の表出面の上
に、内部に電荷蓄積手段を含む第2のゲート誘電体膜を
形成する工程と、前記第2のゲート誘電体膜上に導電膜
を堆積し、これをパターンニングして、幅方向の一方の
縁部が前記第2のゲート誘電体膜を層間に挟んで前記第
2のゲート電極の縁部に平面パターン上で重なる複数の
第2のゲート電極を形成する工程と、前記第1のゲート
電極間に第2導電型半導体からなる複数のソース・ドレ
イン領域を形成する工程と、前記ソース・ドレイン領域
を列方向で交互に接続する工程とを含む。
【0008】この不揮発性半導体メモリ装置の製造方法
では、第1のゲート電極に対し第2のゲート電極が幅方
向で一部重なるように形成される。このため、前述した
ように、メモリセルアレイにおいて、第2ゲート電極の
導電材料が第1ゲート電極の周囲に残ったとしても、こ
れによって隣接する第2のゲート電極同士がショートし
ない。また、第2のゲート電極が、導電膜を異方性エッ
チングして形成されたサイドウォールのみで形成されず
に、導電膜をパターニングして形成されるため、第2の
ゲート電極の実効ゲート長が、そのパターン幅の寸法と
重ねあわせ幅により自由に設定される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る不揮発性
半導体メモリ装置は、そのメモリセル構造としていわゆ
るMONOS型、MNOS型の何れでもよい。また、ゲ
ート誘電体膜にナノオーダーの微細な導電性微粒子が分
散して埋め込まれたメモリセル、あるいはフローティン
グゲート(FG)型のメモリセルであってもよい。本実
施形態のメモリセルでは、いわゆるメモリトランジスタ
のほかに、メモリ能力を有しないトランジスタを含み、
このトランジスタのゲート電極(第1のゲート電極)と
メモリトランジスタのゲート電極(第2のゲート電極)
が同一方向に配置されている。例えば好適な構造例で
は、第1のゲート電極と第2のゲート電極が幅方向で一
部重なりながら、行方向に長く列方向に繰り返し配置さ
れている。第1導電型半導体(例えばウェル)に第2導
電型半導体からなるソース・ドレイン領域が形成されて
いるが、ソース・ドレイン領域は、第2のゲート電極の
幅方向の一部と重なることはあっても、全体として、第
1のゲート電極や第2のゲート電極がソース・ドレイン
領域と交差していない。このような構造の利点は、製造
方法と関係するため後述する。
【0010】以下、この好適な構造を有したMONOS
型メモリセルを有するメモリセルアレイを例に、本発明
の実施形態を、より詳細に図面を参照して説明する。図
1は、このメモリセルアレイの平面図であり、図2は図
1のA−A’線に沿った断面図、図3は図1のB−B’
線に沿った断面図、図4はメモリセルアレイの等価回路
図である。このメモリセルアレイにおいては、半導体基
板100の表面部分に、第1導電型(例えばP型)のウ
ェル102が形成されている。このPウェル102が本
発明の“第1導電型半導体”の具体例に該当する。第1
導電型半導体としては、半導体基板そのもの、SOI分
離構造の半導体単結晶層、あるいは、いわゆる薄膜トラ
ンジスタを形成するためにガラス等の基板に形成され、
もしくは半導体多層配線構造内に形成された多結晶シリ
コン薄膜であってもよい。Pウェル102の表面部分
に、列方向に長く行方向に繰り返されたライン状の素子
分離誘電体層101が形成され、素子分離誘電体層10
1間のPウェル表面領域が、チャネル形成領域やソース
・ドレイン領域が配置される活性領域となっている。
【0011】行方向に長いライン状の第1のゲート電極
105が、層間に単層の第1のゲート誘電体膜104を
介在させた状態で、活性領域と素子分離誘電体層101
とに対し交互に交差している。第1のゲート電極105
は、例えばプロセスの最小寸法Fの幅と離間幅を有して
列方向に繰り返し配置されている。また、第1のゲート
電極105の端部に重ねて第2のゲート電極109G1
109G2が、第1のゲート電極105の幅方向両側に沿
って配置されている。この第2のゲート電極109G1
109G2それぞれは、第1のゲート電極105との間、
あるいは活性領域との間に第2のゲート誘電体膜106
を介在させている。第2のゲート誘電体膜106は、M
ONOS型の場合、下層から順に酸化膜、窒化膜、酸化
膜で構成される。第1のゲート電極ラインは第1のワー
ド線として機能し、第2のゲート電極ラインは第2のワ
ード線として機能する。
【0012】隣接する行間の第2のゲート電極109G1
と109G2との間の活性領域に、第2導電型不純物が導
入されてソース・ドレイン領域108が形成されてい
る。ソース・ドレイン領域108は、行方向においては
素子分離誘電体層101によって分離され、列方向には
ゲート電極により分離されているため、それぞれが方形
状のパターンに形成されている。ソース・ドレイン領域
108は、それぞれ列方向に隣接する2つのメモリセル
間で共有され、列方向に交互に共有ソースまたは共有ド
レインとして機能する。ソース・ドレイン領域108間
の活性領域の表面部分がメモリセルのチャネル形成領域
103であり、チャネル形成領域103は、第1のゲー
ト電極直下の第1のチャネル形成領域103aと、第2
のゲート電極直下の第2のチャネル形成領域103bと
いった、2種類の閾値電圧が異なる部分から構成されて
いる。
【0013】このような形成されたメモリセルが層間絶
縁膜112内に埋め込まれ、層間絶縁膜112内に、個
々のソース・ドレイン領域108に接触する導電体から
なるコンタクトプラグが埋め込まれている。このコンタ
クトプラグ113は、各列で一つおきに左寄りと右寄り
に配置されている。層間絶縁膜112上に、列方向に長
く行方向に繰り返されたビット方向の配線層114が形
成されている。この配線層114は、例えば奇数列の配
線層がソース線として機能し、偶数列の配線層がビット
線として機能するが、この役割はバイアスのかけ方によ
って逆転するので、以下、この配線層をD/Sラインと
総称する。なお、D/Sラインは、必ずしも第1と第2
のワード線に直交している必要はない。たとえば、コン
タクトプラグ113を左右に振り分けた配置にしない場
合は、このD/Sラインを斜めに蛇行しながら配置させ
ることで、ソース・ドレイン領域108を一つおきに接
続する構成でも構わない。
【0014】このようなメモリセルアレイ構成では、図
4に示すように、2つのD/Sライン間に直列接続され
た、メモリトランジスタM1、トランジスタT、メモリ
トランジスタM2とから各メモリセルが構成されてい
る。複数のメモリセルが行列状に配置され、列方向に並
ぶ複数のメモリセルでメモリトランジスタM1のソース
またはドレイン、メモリトランジスタM2のソースまた
はドレインがD/Sラインに接続されている。行方向に
並ぶ複数のメモリセルでメモリトランジスタM1のゲー
トがワード線WLiG1(i=1,2,…)に接続され、
メモリトランジスタM2のゲートがワード線WLiG2
接続され、トランジスタTのゲートがワード線WLiに
接続されている。
【0015】つぎに、上記したメモリセルアレイの動作
について説明をする。なお、以下の説明では、ソース電
圧Vsを印加するソース・ドレイン領域108をソース
領域(S)と記述し、ドレイン電圧Vdを印加するソー
ス・ドレイン領域108をドレイン領域(D)と記述す
る。
【0016】(第1の書き込み動作)図5は、第1の書
き込み動作時のバンド図をセル断面図と対応して示す図
である。図7(B)は、第1の書き込み動作のバイアス
条件を示す表である。この表のバイアス条件は、図7
(A)に丸印で示すメモリトンランジスタに電子を注入
する場合の条件であり、便宜上、選択ワード線をα,
β,γと、非選択ワードをa,b,cと表記する。ま
た、図7(B)の表内に電圧値の一例を示す。第1の書
き込み動作では、D/Sライン2に接続されたソース領
域(S)から、ソース領域側の第2のチャンネル形成領
域103bにキャリアを注入する。注入したキャリア
を、第1のチャンネル形成領域103aに移動させ、D
/Sライン1に接続されたドレイン領域(D)と第1の
チャンネル形成領域103aとの間の電界で加速し、図
7(A)に丸印で示すメモリトンランジスタの第2のゲ
ート誘電体膜106内で離散化された電荷蓄積手段(電
荷トラップ)に加速キャリアを注入する。
【0017】キャリアの注入メカニズムとしては、選択
ワード線:βに接続された第1のゲート電極105と、
選択ワード線:γに接続された第2のゲート電極109
G2との間の誘電体膜間に電界を集中させてキャリアを加
速するSSI(SourceSide Injecti
on)を利用する。この場合、ソース側の第2のゲート
電極109G2および第1のゲート電極105には、それ
ぞれソース側のメモリトランジスタの閾値電圧Vth
2-S、中央のトランジスタの閾値電圧Vth1程度の電位
を与え、リニア領域でのトランジスタ動作をさせる。ド
レイン側の第2のゲート電極109G2には、ドレイン側
のメモリトランジスタの閾値電圧Vth 2-Dより高い電
圧を与え、飽和領域でのトランジスタ動作をさせる。
【0018】図5に示すように電位関係を付与すると、
第1のチャンネル形成領域103aとドレイン側の第2
のチャンネル形成領域103bとの間に高電界が発生
し、これにより、キャリアが加速される。加速されたキ
ャリアは、ドレイン側の第2のゲート誘電体膜106内
のソース寄りの部分に注入される。なお、書きこみ効率
を上げるため、ウェルに電位を与えてもよい。
【0019】(第2の書き込み動作)図6は、第2の書
き込み動作時のバンド図をセル断面図と対応して示す図
である。図7(C)は、第2の書き込み動作のバイアス
条件を示す表である。この表のバイアス条件は、図7
(A)に丸印で示すメモリトンランジスタに電子を注入
する場合の条件であり、図7(C)の表内に電圧値の一
例を示す。第2の書き込み動作では、D/Sライン2に
接続されたソース領域(S)から、ソース領域側の第2
のチャンネル形成領域103bにキャリアを注入する。
注入したキャリアを、第1のチャンネル形成領域103
a、さらにはドレイン側の第2のチャネル形成領域10
3bに移動させ、D/Sライン1に接続されたドレイン
領域(D)と第2のチャンネル形成領域103bのピン
チオフ点の間の電界で、このキャリアを加速し、図7
(A)に丸印で示すメモリトンランジスタの第2のゲー
ト誘電体膜106内で離散化された電荷蓄積手段(電荷
トラップ)に加速キャリアを注入する。
【0020】図6に示す様に、第2のチャンネル形成領
域103bのピンチオフ点とドレイン端で電界を集中さ
せてキャリアを加速するCHE(Channel Ho
tElectron injection)を利用す
る。ソース側の第2のゲート電極109G1および第1の
ゲート電極105には、それぞれの閾値電圧Vt
2- S、Vth1より高い電位を与え、ドレイン側の第2
のゲート電極109G2には、閾値電圧Vth2-Dより高
く、かつドレイン電圧(=3〜5V)より高い電位を与
える。これにより、ドレインと第2のチャンネル形成領
域103bのピンチオフ点の間の電界でキャリアを加速
されたキャリアが、ドレイン側の第2のゲート誘電体膜
106内のドレイン寄りの部分に注入される。なお、書
きこみ効率を上げるため、ウェルに電位を与えてもよ
い。
【0021】読み出し動作は、書きこみ時のドレイン領
域(D)からソース領域(S)に電流が流れる通常の読
み出し(以下、フォワードリード方式と称す)と、書き
込み時のドレイン領域(D)とソース領域(S)のバイ
アスを読み出し時には逆にし、ソース領域(S)からド
レイン領域(D)に電流を流す逆方向の読み出し(以
下、リバースリード方式と称す)のいずれかで読み出し
動作を行う。
【0022】(第1の読み出し動作)図8(B)は、第
1の読み出し動作のバイアス条件を示す表である。この
表のバイアス条件は、図8(A)の左側の丸印で示すメ
モリトンランジスタのデータを読み出す場合の条件であ
り、図8(B)の表内に電圧値の一例を示す。第1の読
み出し動作ではフォワードリードを行い、ドレイン側の
データを読み出す。読み出し時にソース領域(S)とな
る側の第2のゲート電極109G1および第1のゲート電
極105にかける電位は、それぞれの閾値電圧Vthよ
り高く飽和領域動作となる電位とする。読み出し時にド
レイン領域(D)となる側の第2のゲート電極109G2
にかける電位は、プログムされた閾値電圧Vthwより
高く飽和領域動作となる電位とする。ドレイン側メモリ
トランジスタのプログラムの有無の違いによる閾値をD
/Sラインを流れる電流の変位に変換し、図示しないセ
ンスアンプ等で読み出しを行う。
【0023】(第2の読み出し動作)図8(C)は、第
2の読み出し動作のバイアス条件を示す表である。この
表のバイアス条件は、図8(A)の右側の丸印で示すメ
モリトンランジスタのデータを読み出す場合の条件であ
り、図8(C)の表内に電圧値の一例を示す。第2の読
み出し動作ではリバースリードを行い、ソース側のデー
タを読み出す。読み出し時にドレイン領域(D)となる
側の第2のゲート電極109G1および第1のゲート電極
105にかける電位は、閾値電圧Vthより高い電位と
する。このとき、ドレイン電圧Vdを第2のゲート電極
109G1の印加電圧位より高くすると、より望ましい。
これにより、空乏層がドレイン領域(D)側の第2のチ
ャンネル形成領域103bに延び、ドレイン側の第2の
誘電体膜106内で離散化された電荷蓄積手段(電荷ト
ラップ)に蓄積された電荷の量、即ちドレイン側でプロ
グラムされた閾値が読み出しに影響しない。読み出し時
にソース領域(S)側の第2のゲート電極109G1にか
ける電位は、プログムされた閾値電圧Vthより高く飽
和領域動作となる電位とする。これにより、ソース側メ
モリトランジスタのプログラムの有無による閾値をD/
Sラインを流れる電流の変位に変換し、図示しないセン
スアンプ等で読み出しを行う。
【0024】前述した第1および第2の書き込み動作、
上記第1および第2の読み出し動作の何れの組み合わせ
においても、本実施形態のメモリセルでは第2のチャン
ネル形成領域103bが2つあるため、ドレインとソー
スを入れ替えて書き込み、ドレインとソースをそのまま
で、あるいは入れ替えて読み出すことで2値の記憶と読
み出しができる。
【0025】(第1の消去動作)図9(B)は、第1の
消去動作のバイアス条件を示す表である。この表のバイ
アス条件は、図9(A)に丸印で示すメモリトンランジ
スタに蓄積電荷(電子)と逆極性の電荷(ホール)を注
入する場合の条件であり、図9(B)の表内に電圧値の
一例を示す。消去したい側の第2のゲート電極109G2
とその第2のゲート電極に接するドレイン領域(D)ま
たはソース領域(S)間での電界集中によるキャリア注
入を用いたバンド間トンネリング(Band to B
and Tunneling)を用いる。具体的には、
消去したい側の第2のゲート電極109G2に接するドレ
イン領域(D)またはソース領域(S)に、蓄積されて
いる電荷(電子)と異なる極性(マイナス)の電位を供
給し、消去したい側の第2のゲート電極109 G2に蓄積
されている電荷(電子)と同じ極性(マイナス)の電位
またはGND電位を供給する。消去しない側の第2のゲ
ート電極109G1に接するドレイン領域(D)または
ソース領域(S)の電位は、開放(Open)または接
地(GND)電位とする。消去しない側の第2のゲート
電極109G1および第1のゲート電極105に、消去
に用いるドレイン領域(D)またはソース領域(S)か
らの電荷が注入されないように、蓄積されている電荷
(電子)と反対の極性(プラス)の電位あるいはGND
電位を付与するか、またはOpenとする。この場合、
消去する側の第2のチャンネル形成領域103bの実効
長が0.1μm以下に設定されている場合、ドレイン領
域(D)端またはソース領域(S)端から離れた位置に
注入された第1のチャンネル形成領域103a側の電荷
も、ドレイン領域(D)端またはソース領域(S)端で
発生するキャリアで効率よく消去できる。
【0026】(第2の消去動作)図9(C)は、第2の
消去動作のバイアス条件を示す表である。この表のバイ
アス条件は、図9(A)に丸印で示すメモリトンランジ
スタ(および他のメモリトランジスタ)からに蓄積電荷
(電子)を基板側に抜き取る場合の条件であり、図9
(B)の表内に電圧値の一例を示す。消去したい第2の
メモリトランジスタの第2のゲート誘電体膜106から
チャンネル形成領域103bへのFNトンネルリングを
用いる。このためには、図9(B)の表に記述されてい
るように、第2のゲート電極109G2には、蓄積されて
いる電荷(電子)と同じ極性(マイナス)の電位を与え
る。
【0027】(第3の消去動作)図9(D)は、第3の
消去動作のバイアス条件を示す表である。この表のバイ
アス条件は、図9(A)に丸印で示すメモリトンランジ
スタ(および他のメモリトランジスタ)からに蓄積電荷
(電子)を第2のゲート電極側に抜き取る場合の条件で
あり、図9(D)の表内に電圧値の一例を示す。消去し
たい第2のメモリトランジスタの第2のゲート誘電体膜
106から第2のゲート電極109G2へのFNトンネル
リングを用いる。このためには、図9(D)の表に記述
されているように、第2のゲート電極109G2には、蓄
積されている電荷(電子)と逆の極性(プラス)の電位
を与える。
【0028】これらの消去動作の際、前述したメモリセ
ルアレイ構造の採用によりセルの選択が第1のゲート電
極105により行われる。このため、選択されたセルの
メモリトランジスタが過剰消去状態(例えば、トランジ
スタがDepletion)となっても構わない。その
結果、動作マージンが大きく、制御範囲が広いため高い
信頼性が得られ、また多値記憶の場合においても閾値幅
を大きくとれる利点がある。なお、何れの消去動作にお
いても、メモリセルアレイの非選択ワード線について、
ドレインまたはソースと第2のゲート電極間には蓄積さ
れている電荷と同じ極性の電圧を印加することで、消去
電界以上がかからないようにしている。
【0029】このように上記メモリセルアレイにおいて
は、1つのメモリセルに第2のチャンネル形成領域が2
つあるためドレインとソースを入れ替えることでビット
ごとの消去が可能であるが、セルアレイまたはブロック
を一括消去しても構わない。
【0030】つぎに、前述した構造のメモリセルアレイ
の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図
10から図17は、このメモリセルアレイの製造途中の
断面図である。各図において(A)は平面図、(B)お
よび(C)は(A)のA−A’線またはB−B’線の断
面図である。図10(A)および図10(B)に示すよ
うに、P型またはN型の半導体基板100の表面部分
に、列方向に長く行方向に繰り返された素子分離誘電体
層101を、例えばトレンチ素子分離法を用いて形成す
る。また、メモリセルアレイの形成領域に第1導電型不
純物をイオン注入しP型のウェル(Pウェル)102を
形成する。必要に応じて、Pウェル102の表面部分に
不純物をイオン注入して閾値電圧の調整を行う。これに
より、素子分離誘電体層101の間に、列方向に長く行
方向に素子分離誘電体層101で分離された活性領域と
して第1導電型(P型)のチャネル形成領域103が形
成される。
【0031】Pウェル102の表面を例えば熱酸化法に
より酸化し、10nm程度の厚さを有する第1のゲート
誘電体膜104を形成する。第1のゲート誘電体膜10
4上に、例えば、リンをドープした多結晶シリコン膜を
CVD法により堆積する。多結晶シリコン膜上にフォト
レジストを塗布し、第1のゲート電極のパターンを有す
るフォトマスクを用いてフォトレジストを露光し、現像
して第1のゲート電極のパターンをフォトレジストに転
写する。このフォトレジストのパターンをマスクとして
RIE等の異方性エッチングを行い、多結晶シリコン膜
および第1のゲート誘電体膜104をパターニングする
と、図11(A)に示すように行方向に長く列方向に繰
り返された第1のゲート誘電体膜104と第1のゲート
電極105との積層体が形成される。
【0032】図12(A)〜図12(C)に示すよう
に、第2のゲート誘電体膜106として、たとえば、下
層から順に酸化シリコン膜106a、窒化シリコン膜1
06b、酸化シリコン膜106cの3層の誘電体積層膜
を形成する。この3層の誘電体積層膜106の形成で
は、例えば、酸化シリコン膜106aをパイロジェニッ
ク法により約5nmの膜厚で形成し、その上に窒化シリ
コン膜106bを最終膜厚が約5nmから10nmとな
るように一様に形成し、さらに、その上に酸化シリコン
膜106cをパイロジェニック法により約5nmの膜厚
で酸化するか、もしくは、HTO法によるCVD酸化シ
リコン膜を同じ程度の膜厚で堆積させる。続いて、この
誘電体積層膜106をスルー膜としたイオン注入によ
り、第1のゲート電極105の離間部分に位置するPウ
ェル表面部分に不純物を導入して閾値電圧を変化させ
る。これにより、チャネル形成領域103が、第1のゲ
ート電極105の下方に位置する第1のチャネル形成領
域103a、その間の第2のチャネル形成領域103b
といった閾値電圧が異なる領域に区分けされる。
【0033】多結晶シリコン膜を堆積し異方性エッチン
グを行うことにより、図13(B)に示すように、第1
のゲート電極105の側面に多結晶シリコンからなるサ
イドウォール107G1と107G2を形成する。サイドウ
ォール107G1と107G2は、第1のゲート電極105
に沿って行方向に長い平行ストライプ状に形成される。
サイドウォールの幅が、第2のチャンネル形成領域10
3bの実効チャンネル長を決定する。この幅は、書き込
み時に第1のゲート電極105から加速された電荷が注
入される領域と消去時にドレイン側で発生する電荷が注
入される領域を等しくするために、0.1μm以下とす
ることが望ましい。第2のチャンネル形成領域103b
の幅は、サイドウォール幅を変えることにより制御で
き、例えば、第1のゲート電極105の高さ、サイドウ
ォールを形成する多結晶シリコン膜の膜厚、サイドウォ
ールを形成する際のエッチング条件により制御すること
が可能である。この書き込み時の電荷注入領域と消去時
の電荷注入領域を合わせることで、注入されるキャリア
数を最小とすることができ効率の良い書き込および消去
が行え、高速でのデータ書き換えを達成できる。また、
同時に注入されるキャリアを最小とすることができるた
め、書きこみおよび消去の繰り返しにおいて第2ゲート
誘電体膜106の電荷蓄積能力が劣化しにくい高信頼性
のデバイスが実現できる。
【0034】形成したサイドウォール107G1と107
G2、およびゲート電極105をマスクとして第2導電型
不純物をイオン注入する。これにより、図14(A)お
よび図14(B)に示すように、サイドウォール107
G1と107G2との間に表出するウェル表面部に、離散的
に列方向に並ぶN型のソース・ドレイン領域108が形
成される。
【0035】全面に不純物がドープされた多結晶シリコ
ン膜109を堆積し、その上に、図15(A)および図
15(B)に示したパターンのレジスト110を、前述
したと同様なリソグラフィ技術を用いて形成する。レジ
スト110は行方向に長く列方向に繰り返されたライン
状のパターンを有し、そのラインの幅方向の一方端部が
平面パターン(図15(A))上で第1のゲート電極1
05の縁部に重なっている。また、レジスト110の幅
方向の他方端部が平面パターン上でソース・ドレイン領
域108の縁部に重なっている。
【0036】続いて、レジスト110をマスクとしたR
IEなどの異方性エッチングを行い、多結晶シリコン膜
109をパターニングする。これにより、レジストパタ
ーンが転写され、図16(A)および図16(B)に示
すように、第2のゲート電極109G1と109G2が行方
向に長く列方向に繰り返されたライン状に形成される。
【0037】レジスト111を塗布し、前述したと同様
なフォトリソグラフィ技術によって第1ゲート電極10
5の各端部を開口する開口部111aをレジストに形成
する。図17(A)から図17(C)に、このレジスト
形成後の平面と断面を示す。そして、このレジスト11
1をマスクとした等方性エッチングを行う。これによっ
て、第1のゲート電極105の周壁に残る多結晶シリコ
ン膜の残渣109aが、レジスト111の開口部111
aの部分で除去され、その結果、第2のゲート電極10
G1と109G2の電気的ショートが防止される。
【0038】その後、前述した図1〜図3のメモリセル
アレイの基本構造を完成させる。具体的には、酸化シリ
コンなどの層間絶縁膜112を全面に堆積し、フォトリ
ソグラフィとドライエッチングによってコンタクトホー
ルを開口し、これに導電性材料を埋め込んでコンタクト
プラグ113を形成する。また、層間絶縁膜112上
に、それぞれ一つおきにコンタクトプラグ113を接続
するソース線とビット線(D/Sライン)を形成する。
D/Sラインの形成では、例えばアルミニウムAl,銅
Cuなどの金属材料あるいは多結晶シリコンなどの導電
膜をフォトリソグラフィとエッチングによりパターニン
グする。必要に応じて、他の上層配線と、その接続構造
を形成し、最後にオーバーコートとパッド開口を行っ
て、当該メモリセルアレイを完成させる。
【0039】上記した製造方法で明らかなように、第1
のゲート電極と第2のゲート電極が平行に配置されるこ
とから、第2のゲート電極形成のエッチング時に、第1
のゲート電極の段差部分に導電性残渣が残っても、端部
でエッチングするだけで十分で、これがワード線間をシ
ョートするような不良原因にならない。この点が、従来
の第1ゲート電極と第2ゲート電極とが交差するメモリ
セルアレイ構造に対する利点となる。以下、比較して説
明する。
【0040】(従来例に対する本実施形態の他の利点)
従来のメモリセルアレイの電気的特性を検討してみる
と、例えば、前述したHalo社からの提案セルにおい
ては、例えば( Y. Hayashi, S.Ogu
ra “Twin MONOS Cell with
Dual Control Gates” Sympo
sium on VLSI Technology,
p.123)のFig.2でCG[i+1]として記さ
れている選択セルの制御ゲートに関し、電荷蓄積層への
電荷注入効率を上げるために、プログラムをされるセル
の制御ゲート長は0.055μm以下が望ましいとさ
れ、短いゲート長を使用することになる。一方、プログ
ラム時の同一ワード線の非選択セルの制御ゲートCG
[i+2]についてみると、このゲート長0.055μ
mの制御ゲートによって、選択されているセルにかかる
ドレイン電圧Vd=5Vをカットオフする必要がある。
しかし、ドレイン電圧Vdによる空乏層の伸びを考える
と、サイドウォール型の制御ゲートによって、このドレ
イン電圧Vdをカットオフすることは難しい。
【0041】これに対して、本実施形態のメモリセルア
レイ構造では、そもそも行方向に隣接するメモリセル間
でソース・ドレイン領域が共用されていないので、この
ようなカットオフの必要性はない。また、列方向のセル
間のカットオフは、比較的幅広な第1ゲート電極で行え
るので、リーク電流が少なく信頼性が高いという利点が
ある。
【0042】また、前述したHalo社、あるいは株式
会社日立製作所が提案したメモリセルアレイでは、メモ
リセルへの電流経路として、ソースまたはドレイン拡散
層を埋め込みビット線として用いている。このため、そ
の抵抗と容量が遅延の原因となり、高速での読み出しが
できないという不利益がある。また、ソース電圧供給源
からのソース拡散層長が異なる位置にあるメモリセルに
おいて、ソース拡散層長の違いによるソース抵抗の違い
がある。このため、メモリセルにかかる基板バイアス効
果により、メモリセルの閾値電圧がシフトする現象があ
る。このため、同じメモリセルの閾値であっても、ソー
ス拡散層長が異なる位置にあるメモリセルは、異なる閾
値に測定される。これは、閾値をそろえることが望まし
い多値記憶への障害となる。
【0043】これに対して、本実施形態のメモリセルア
レイでは、各ソース・ドレイン領域が、低抵抗な上層配
線(ソース線あるいはビット線)にコンタクトプラグを
介して直接接続されているため、このような抵抗値のバ
ラツキがなく多値化に適している。
【0044】その他、本実施形態のメモリセルアレイ構
造は、以下に示す種々の利点がある。第1に、行方向に
隣り合うメモリセルが素子分離誘電体層によって分離さ
れるため独立に制御することができ、行方向のセル数以
内で任意の範囲で書き込み動作または消去動作が行なえ
る。第2に、書き込み動作時の第2のゲート誘電体膜へ
のキャリアの注入領域の幅と、消去動作時の第2のゲー
ト誘電体膜へのキャリアの注入領域の幅が重なるように
設定ができるために、書き込み消去の繰り返し動作によ
る劣化が少ない特性が得られる。第3に、第1のゲート
電極と第2のゲート電極間の薄い絶縁膜に電界を集中さ
せるため、低電圧での高速での書き込み動作が行なえ
る。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る不揮発性半導体メモリ装置
によれば、第1のゲート電極と第2のゲート電極が同じ
行方向に長く配置されるため、異なる方向に隣接するメ
モリセルのゲート電極と電気的に分離され、ゲート電極
同士が短絡することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るメモリセルアレイの平面図であ
る。
【図2】図1のA−A’線に沿った断面図である。
【図3】図1のB−B’線に沿った断面図である。
【図4】実施形態に係るメモリセルアレイの等価回路図
である。
【図5】実施形態に係る第1の書き込み動作時のバンド
図をセル断面図と対応して示す図である。
【図6】実施形態に係る第2の書き込み動作時のバンド
図をセル断面図と対応して示す図である。
【図7】(A)は書き込み動作においてワード線の表記
と選択セルを示す等価回路図、(B)と(C)は第1と
第2の書き込み動作においてバイアス条件を示す表であ
る。
【図8】(A)は読み出し動作においてワード線の表記
と選択セルを示す等価回路図、(B)と(C)は第1と
第2の読み出し動作においてバイアス条件を示す表であ
る。
【図9】(A)は消去動作においてワード線の表記と選
択セルを示す等価回路図、(B)と(C)と(D)は第
1と第2と第3の消去動作においてバイアス条件を示す
表である。
【図10】実施形態のメモリセルアレイの製造におい
て、チャネル形成領域の形成後の断面図である。
【図11】実施形態のメモリセルアレイの製造におい
て、第1のゲート電極の形成後の断面図である。
【図12】実施形態のメモリセルアレイの製造におい
て、第2のゲート誘電体膜の形成後の断面図である。
【図13】実施形態のメモリセルアレイの製造におい
て、サイドウォールの形成後の断面図である。
【図14】実施形態のメモリセルアレイの製造におい
て、ソース・ドレイン領域の形成後の断面図である。
【図15】実施形態のメモリセルアレイの製造におい
て、第2のゲート電極材料のエッチングマスクに用いる
レジストの形成後の断面図である。
【図16】実施形態のメモリセルアレイの製造におい
て、第2ゲート電極のパターンニング後の断面図であ
る。
【図17】実施形態のメモリセルアレイの製造におい
て、第2のゲート電極材料の残渣除去時のエッチングマ
スクに用いるレジストの形成後の断面図である。
【符号の説明】
100‥‥半導体基板、101‥‥素子分離誘電体層、
102‥‥Pウェル(第1導電型半導体)、103,1
03a,103b‥‥チャネル形成領域、104‥‥第
1のゲート誘電体膜、105‥‥第1のゲート電極、1
06‥‥第2のゲート誘電体膜、107G1,107G2
‥サイドウォール、108‥‥ソース・ドレイン領域、
109G1,109G2‥‥第2のゲート電極、109a‥
‥残渣、109‥‥多結晶シリコン膜、110,111
‥‥レジスト、111a‥‥開口部、112‥‥層間絶
縁膜、113‥‥コンタクトプラグ、114‥‥配線層
(ビット線、ソース線)、M1,M2‥‥メモリトラン
ジスタ、T‥‥トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 EP18 EP35 EP77 ER02 ER05 HA02 JA04 JA36 JA37 KA01 KA05 KA11 LA12 LA16 LA20 MA06 MA19 NA01 NA08 ZA21 5F101 BA45 BC11 BD22 BD36 BE02 BE05 BE07 BF05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型半導体からなるチャネル形成領
    域と、 前記チャネル形成領域を挟んで互いに離間しそれぞれ第
    2導電型半導体からなる2つのソース・ドレイン領域
    と、 前記2つのソース・ドレイン領域の離間領域に沿ってラ
    イン状に配置されている第1のゲート電極と、 前記第1のゲート電極に沿ってライン状に配置されてい
    る第2のゲート電極と、 前記チャネル形成領域と前記第1のゲート電極との層間
    に形成されている単層の第1のゲート誘電体膜と、 前記チャネル形成領域と前記第2のゲート電極との層間
    に形成され、前記2つのソース・ドレイン領域の一方を
    ソースとし他方をドレインとし前記第2のゲート電極を
    ゲートとするメモリトランジスタに情報を記憶するとき
    に電荷が蓄積される電荷蓄積手段を内部に含む複数の誘
    電体層からなる第2のゲート誘電体膜とを有する不揮発
    性半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】前記メモリトランジスタが層間絶縁膜に覆
    われ、 前記層間絶縁膜上にビット線とソース線が配置され、 前記2つのソース・ドレイン領域の一方が前記ビット線
    に、他方が前記ソース線にそれぞれ電気的に接続されて
    いる請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】前記第1のゲート電極をゲートとするトラ
    ンジスタと前記メモリトランジスタとを含むメモリセル
    が行列状に複数配置されてメモリセルアレイが構成さ
    れ、 前記第1のゲート電極および前記第2のゲート電極のそ
    れぞれが行方向に長いライン状に形成されて行方向の複
    数の前記メモリセルで共有され、 前記ビット線と前記ソース線のそれぞれが列方向に長い
    ライン状に形成されて列方向の複数の前記メモリセルに
    接続され、 前記ビット線と前記ソース線が行方向で交互に配置され
    ている請求項2に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  4. 【請求項4】前記第2のゲート電極の幅方向の一方の縁
    部が前記第2のゲート誘電体膜を層間に挟んで前記ソー
    ス・ドレイン領域と平面パターン上で重なり、他方の縁
    部が前記第2のゲート誘電体膜を層間に挟んで前記第1
    のゲート電極の縁部に平面パターン上で重なっている請
    求項1に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  5. 【請求項5】第1導電型半導体に列方向に長く行方向に
    繰り返される複数の素子分離誘電体層を形成する工程
    と、 前記素子分離誘電体層が形成されていない前記第1導電
    型半導体の表出面上に第1のゲート誘電体膜を形成する
    工程と、 前記第1のゲート誘電体膜上に行方向に長く列方向に繰
    り返される複数の第1のゲート電極を形成する工程と、 前記第1のゲート電極の表出面、および前記第1のゲー
    ト電極間の前記第1導電型半導体の表出面の上に、内部
    に電荷蓄積手段を含む第2のゲート誘電体膜を形成する
    工程と、 前記第2のゲート誘電体膜上に導電膜を堆積し、これを
    パターンニングして、幅方向の一方の縁部が前記第2の
    ゲート誘電体膜を層間に挟んで前記第2のゲート電極の
    縁部に平面パターン上で重なる複数の第2のゲート電極
    を形成する工程と、 前記第1のゲート電極間に第2導電型半導体からなる複
    数のソース・ドレイン領域を形成する工程と、 前記ソース・ドレイン領域を列方向で交互に接続する工
    程とを含む不揮発性半導体メモリ装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第2のゲート電極と前記ソース・ドレ
    イン領域を形成する2つの工程が、 前記第2のゲート誘電体膜上に導電膜を堆積し、これを
    異方性エッチングして、前記第1のゲート電極の側面に
    前記第2のゲート電極の一部となるサイドウォールを形
    成する工程と、 前記サイドウォールをマスクに第2導電型不純物をイオ
    ン注入して前記ソース・ドレイン領域を形成する工程
    と、 前記第2のゲート電極となる導電膜を再度堆積し、当該
    導電膜をパターニングして前記第2のゲート電極を形成
    する工程とを含む請求項5に記載の不揮発性半導体メモ
    リ装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記第2のゲート電極の形成工程では、前
    記サイドウォールの部分で前記第1導電型半導体と重な
    り、前記サイドウォールより外側の縁部で前記ソース・
    ドレイン領域と重なる平面パターンに前記導電膜をエッ
    チングする請求項6に記載の不揮発性半導体メモリ装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第1のゲート電極の行方向の端部を開
    口したマスク層を形成し、当該マスク層の開口部から表
    出し前記第1のゲート電極の端部周囲に形成された前記
    サイドウォールの一部をエッチングにより除去する工程
    をさらに含む請求項6に記載の不揮発性半導体メモリ装
    置の製造方法。
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