JP2003332089A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置

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JP2003332089A
JP2003332089A JP2002140217A JP2002140217A JP2003332089A JP 2003332089 A JP2003332089 A JP 2003332089A JP 2002140217 A JP2002140217 A JP 2002140217A JP 2002140217 A JP2002140217 A JP 2002140217A JP 2003332089 A JP2003332089 A JP 2003332089A
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electrodeless discharge
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power
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Shohei Yamamoto
正平 山本
Yuji Kumagai
祐二 熊谷
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数特性を持つ無電極放電灯を、励起コイ
ルと組み合わせて適切な出力周波数で動作させることが
できる無電極放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】 無電極放電灯1と、直流電源2と、制御
信号に従って直流電源2からの直流電力を高周波電力に
変換する電力変換器3と、この電力変換器3によって変
換された高周波電力を受けて無電極放電灯1に高周波電
磁界を作用させる励起コイル4と、発振信号を上記制御
信号として出力する発振器6とを備える無電極放電灯点
灯装置に対し、制御回路7aを設けた。電力変換器3の
出力を検出する出力検出器71aと、検出された出力が
所定の設定出力になるように発振器6の発振信号の周波
数を制御する周波数制御回路73aとにより制御回路7
aを構成し、周波数制御回路73aによって制御される
周波数の変化幅を所定範囲内に制限する制限部731a
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換器によっ
て直流電力を高周波電力に変換して励起コイルに供給
し、この励起コイルから高周波電磁界を無電極放電灯に
作用させることでこれを点灯する無電極放電灯点灯装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の無電極放電灯点灯装置は、無電
極放電灯の内部に電極が存在しないために全体として長
寿命であるという大きな特徴を持つことから、様々な分
野に幅広く展開されていくことが期待されている。
【0003】図25に従来の無電極放電灯点灯装置(例
えば特開平6−76971号公報など)の構成図を示
す。
【0004】図25において、無電極放電灯点灯装置
は、透光性の容器に放電ガスを封入してなる無電極放電
灯1と、商用電源ACからの交流電圧を例えば75Vの
直流電圧に変換して出力する直流電源2と、制御信号に
従って直流電源2からの直流電力を高周波電力に変換す
る電力変換器3と、この電力変換器3によって変換され
た高周波電力を受けて無電極放電灯1に高周波電磁界を
作用させる励起コイル4と、この励起コイル4と電力変
換器3の出力との間に介設され励起コイル4に対して直
列および並列に接続される2つのコンデンサ(容量性素
子)によりなる整合回路5と、発振信号を上記制御信号
として出力する発振器6と、この発振器6による発振信
号の発振周波数を制御する制御回路7とにより構成され
ている。
【0005】無電極放電灯1は、例えば石英ガラスまた
は多結晶アルミナなどの球状または筒状の耐熱透光性容
器で形成され、その内部には、発光媒体が気密に封入さ
れている。例えば可視光を放射するように、発光媒体と
してよう化ナトリウムと、塩化セリウムとが同重量比で
封入され、また、バッファガスとして約500torrの分
圧のキセノンが封入される。
【0006】電力変換器3は、直流電源2の出力に接続
されインダクタおよびキャパシタ等よりなるノイズフィ
ルタ30と、このノイズフィルタ30を介して直流電源
2の出力間に直列に接続される一対のスイッチング素子
(MOS型FET)Q1,Q2と、発振器6からの制御
信号を入力して互いに逆相で出力するトランスT1,T
2と、これらのトランスT1,T2から出力される制御
信号に従ってスイッチング素子Q1,Q2をそれぞれス
イッチング制御する負バイアス回路31,32とにより
構成されている。
【0007】励起コイル4は、例えばアルミニウムなど
の良導電性金属を2〜3ターン巻き回してコイル状に形
成したものであり、無電極放電灯1を取り巻くように配
設される。
【0008】発振器6は、例えば13.2〜13.8M
Hzで発振周波数が連続的に変化する電圧制御形の発振
器である。
【0009】制御回路7は、上記制御信号による電力変
換器3の入力電圧を検出する入力電圧検出器70と、電
力変換器3の出力電流を検出する出力電流検出器71
と、入力電圧検出器70によって検出された入力電圧と
出力電流検出器71によって検出された出力電流との位
相差を検出する位相差検出器72と、この位相差検出器
72によって検出された位相差に応じて発振器6に供給
する電圧値を変化させることで、発振器6による発振信
号の周波数を制御する周波数制御回路73とにより構成
されている。
【0010】入力電圧検出器70は、トランスT1,T
2の1次巻線に1次巻線が直列に接続されるトランスT
3と、このトランスT3の2次巻線に直列に接続される
抵抗R70とにより構成され、この抵抗R70の両端電
圧を電力変換器3の入力電圧として検出するようになっ
ている。出力電流検出器71は、スイッチング素子Q
1,Q2の接続点に1次巻線が直列に介設される電流ト
ランスによりなり、この電流トランスの2次巻線から、
検出した電力変換器3の出力電流を取り出すようになっ
ている。
【0011】上記構成の無電極放電灯点灯装置では、図
示しないスイッチが閉成されて電源が投入されると、発
振器6から例えば13.5MHzの制御信号が出力さ
れ、トランスT1,T2を通過して互いに逆相となる。
この互いに逆相となった制御信号は、それぞれ、負バイ
アス回路31,32を介してスイッチング素子Q1,Q
2の両制御端子(ゲート)に入力する。これにより、ス
イッチング素子Q1,Q2がスイッチング動作を始め、
直流電源2から出力される例えば75Vの直流電圧の直
流電力が約300V程度の実効値電圧の高周波電力に変
換されて出力されることになる。
【0012】そして、その高周波電力の出力電流が出力
電流検出器71によって検出される一方、上記制御信号
による電力変換器3の入力電圧が入力電圧検出器70に
よって検出される。続いて、それらの位相差が位相差検
出器72によって検出され、そこから位相差に応じたオ
ン幅の矩形波電圧が出力される。例えば、電圧が電流よ
りも遅れた位相のときには、オン幅の小さな矩形波電圧
が出力され、逆に進んだ位相のときには、オン幅の大き
な矩形波電圧が出力される。このような矩形波電圧が周
波数制御回路73に入力すると、周波数制御回路73
は、矩形波電圧を積分し、位相が遅れているときには、
発振器6に印加する電圧を下げて発振周波数を例えば1
3.2MHzに低下させる一方、位相が進んでいるとき
には、発振器6に印加する電圧を上げて発振周波数を1
3.8MHzに上昇させるように制御する。
【0013】このようにして電力変換器3から出力され
る高周波電力が励起コイル4に供給され、そこから交番
磁界が発生する。これにより、閉電界が無電極放電灯1
の内部に発生し、封入された発光媒体を導通する電流が
流れて、励起コイル4の内形状に沿ったドーナツ形のア
ーク放電が生起する。
【0014】このような従来の無電極放電灯点灯装置に
よれば、高周波電力の電圧と電流との位相差を低減する
ように発振器6の発振周波数が変化する結果、無効電流
の発生を低減することができ、無電極放電灯点灯装置の
素子が破壊されるのを防止することができる。
【0015】なお、上記従来の無電極放電灯点灯装置で
は、位相差検出器72に入力される電圧が制御信号によ
る電力変換器3の入力信号になっているが、スイッチン
グ素子Q1,Q2の接続点の電圧を分圧して得た信号を
入力する場合がある(特開平6−76971号公報な
ど)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図25
の従来の無電極放電灯点灯装置では、電力変換器の出力
電圧を検出せずに、電力変換器に対する入力電圧と出力
電流とを検出して、これらの位相差を低減するように発
振信号の周波数を制御するため、負荷の状態の変化によ
って電力変換器から出力される電力に差が生じたとして
も、その差を補正することができない。その差を補正で
きないと、出力される高周波電力が過大となって回路素
子が破壊するおそれがあるほか、高周波電力が過小とな
って無電極放電灯が不点灯ないし立ち消えとなるおそれ
がある。
【0017】また、特開平6−76971号公報などの
ように、電力変換器のスイッチング素子の接続点からそ
の出力電圧を検出する仕方でも、負荷の状態によって変
化する出力電力を検出するという点で不十分であり、上
記と同様の課題がある。
【0018】ところで、負荷に対する出力を直接的に知
る方法としては、励起コイルに対する電圧または電流を
検出して制御回路にフィードバックする方法が考えられ
ており、この方法では、励起コイルの電圧、電流、電力
などをある所定の値になるようにフィードバックするこ
とで、発振信号の周波数を制御することになる。
【0019】しかし、無電極放電灯点灯装置において
は、無電極放電灯と励起コイルとがトランス結合の関係
にあり、励起コイルによって発生した電磁界により無電
極放電灯が点灯する。励起コイルによって発生する電磁
界は、同一の電圧・電流であっても出力(動作)周波数
が異なると違った強度を持つ。このため、無電極放電灯
と励起コイルとの組み合わせにおいて、各種の特性が周
波数依存性を持つことになる。この特性は、一般の電極
を持つ放電灯のそれとは大きく相違している。例えば、
電極を持つ放電灯の始動特性では、電極の予熱時間、お
よびその後の電極間に印加する電圧値によって始動特性
のほとんどが決まり、その特性が出力周波数によって大
きく異なるということはない。
【0020】一方、無電極放電灯の特性は、無電極放電
灯と組み合わされた励起コイルの発生する電磁界によっ
て決まる。励起コイルの発生する電磁界は、電圧・電流
はもちろんであるが、出力周波数によって大きく異なる
ようになる。このため、無電極放電灯点灯装置におい
て、検出した電圧・電流のレベルを同一に保つような制
御を行っても、印加させる電磁界の強度が異なるため、
無電極放電灯の状態が出力周波数によって大きく異なる
ことになる。
【0021】例えば、無電極放電灯の始動特性は出力周
波数に依存するが、電圧・電流などを制御するために出
力周波数を変化させると、無電極放電灯にとって特性の
悪化する周波数領域に入ることになりかねない。一般
に、無電極放電灯を低い出力周波数で点灯すると、励起
コイルに流れる電流が増加してコイルでの損失(銅損)
が増加する。励起コイルに磁性体を使用した場合には、
磁性体内の磁束密度が上昇して鉄損が増加する。これら
のことにより、無電極放電灯を低い出力周波数で点灯し
た場合には、励起コイルに供給する電力に対する電磁界
の出力効率(励起コイル効率)が低下したり、損失が増
加し、放熱が困難となる。一方、無電極放電灯を高い出
力周波数で点灯すると、無電極放電灯点灯装置によって
発生する雑音に対する対策が困難になる。
【0022】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、周波数特性を持つ無電極放電灯を、励起コイル
と組み合わせて適切な出力周波数で動作させることがで
きる無電極放電灯点灯装置を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の発明の無電極放電灯点灯装置は、透光
性の容器に放電ガスを封入してなる無電極放電灯と、直
流電力を出力する直流電源と、制御信号に従って前記直
流電源からの直流電力を高周波電力に変換する電力変換
器と、この電力変換器によって変換された高周波電力を
受けて前記無電極放電灯に高周波電磁界を作用させる励
起コイルと、この励起コイルと直列または並列に接続さ
れる容量性素子と、発振信号を前記制御信号として出力
する発振器と、前記電力変換器の出力を検出する出力検
出手段と、この出力検出手段によって検出された出力が
所定の設定出力になるように前記発振器の発振信号の周
波数を制御する周波数制御手段と、この周波数制御手段
によって制御される周波数の変化幅を所定範囲内に制限
する制限手段とを備えることを特徴とする。
【0024】請求項2記載の発明は、請求項1記載の無
電極放電灯点灯装置において、前記制限手段は、前記周
波数制御手段によって制御される周波数の変化幅を、所
定の出力周波数に対応する周波数を中心に±20%の周
波数の範囲内に制限することを特徴とする。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の無電極放電灯点灯装置において、前記制限手段
は、前記無電極放電灯の点灯前後で異なる周波数の範囲
内に制限すること、前記制限手段は、前記無電極放電灯
が点灯した旨の検出結果または計時手段による計時結果
を受けて、前記無電極放電灯の点灯後に動作すること、
前記制限手段は、前記無電極放電灯が点灯した旨の検出
結果または計時手段による計時結果を受けた点灯後に動
作を停止し、その結果を受けるまで動作すること、前記
制限手段は、前記発振信号の周波数の変化に対して上限
周波数のみを制限すること、前記制限手段は、前記発振
信号の周波数の変化に対して下限周波数のみを制限する
ことのいずれかであることを特徴とする。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の無電極放電灯点灯装置において、前記
周波数制御手段は、前記発振器による発振信号もしくは
前記電力変換器の出力の周波数を検出する手段を有する
こと、または前記周波数制御手段は、一定の周波数で発
振する固定発振手段、およびこの固定発振手段による周
波数と前記発振器による発振信号の周波数とを比較する
周波数比較手段とを有し、この周波数比較手段により比
較されて得られるそれら周波数の差を利用して、前記発
振器の発振信号の周波数を制御することを特徴とする。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項4記載の無
電極放電灯点灯装置において、前記固定発振手段による
周波数は、前記制限手段によって制限される所定範囲内
における上限または下限の周波数と等しいことを特徴と
する。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれかに記載の無電極放電灯点灯装置において、前記
発振器による発振信号の周波数と前記制限手段によって
制限される所定範囲内における上限または下限の周波数
とが等しく、前記電力変換器の出力が前記設定出力と異
なる場合、前記電力変換器の出力を前記設定出力に一致
させる出力可変手段を備えることを特徴とする。
【0029】請求項7記載の発明は、請求項6記載の無
電極放電灯点灯装置において、前記出力可変手段は、前
記直流電源から出力される直流電圧を変動すること、ま
たは前記出力可変手段は、前記発振器による発振信号の
デューティを変動することを特徴とする。
【0030】請求項8記載の発明は、請求項1から7の
いずれかに記載の無電極放電灯点灯装置において、前記
制限手段によって制限される所定範囲内における上限は
150〜200kHzの間の周波数であることを特徴と
する。
【0031】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
いずれかに記載の無電極放電灯点灯装置において、前記
電力変換器はスイッチング素子を含み、前記制限手段に
よって制限される所定範囲内における下限は、前記スイ
ッチング素子と前記励起コイルとを接続する配線上にお
いてそのスイッチング素子に最も近い点の電圧と電流と
の位相関係を同相にするような周波数に設定されている
ことを特徴とする。
【0032】請求項10記載の発明の無電極放電灯点灯
装置は、透光性の容器に放電ガスを封入してなる無電極
放電灯と、直流電力を出力する直流電源と、制御信号に
従って前記直流電源からの直流電力を高周波電力に変換
する電力変換器と、この電力変換器によって変換された
高周波電力を受けて前記無電極放電灯に高周波電磁界を
作用させる励起コイルと、この励起コイルと直列または
並列に接続される容量性素子と、発振信号を前記制御信
号として出力する発振器と、前記電力変換器の出力を検
出する出力検出手段と、この出力検出手段によって検出
された出力が所定の設定出力になるように前記発振器の
発振信号の周波数を制御する周波数制御手段と、この周
波数制御手段によって制御される周波数の変化幅を所定
範囲内に制限する制限手段とを備え、前記制限手段は、
前記周波数制御手段によって制御される周波数の変化幅
を、所定の出力周波数に対応する周波数を中心に±20
%の周波数の範囲内に制限するとともに、前記無電極放
電灯の点灯前後で異なる周波数の範囲内に制限し、前記
周波数制御手段は、一定の周波数で発振する固定発振手
段、およびこの固定発振手段による周波数と前記発振器
による発振信号の周波数とを比較する周波数比較手段と
を有し、この周波数比較手段により比較されて得られる
それら周波数の差を利用して、前記発振器の発振信号の
周波数を制御し、前記固定発振手段による周波数は、前
記制限手段によって制限される所定範囲内における上限
または下限の周波数と等しいことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明に
係る第1実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図であ
り、この図を参照しながら第1実施形態について説明す
る。
【0034】第1実施形態の無電極放電灯点灯装置は、
図1に示すように、透光性の容器に放電ガスを封入して
なる無電極放電灯1と、直流電力を出力する直流電源2
と、制御信号に従って直流電源2からの直流電力を高周
波電力に変換する電力変換器3と、無電極放電灯1の近
傍に巻回され、電力変換器3によって変換された高周波
電力を受けて無電極放電灯1に高周波電磁界を作用させ
る励起コイル4と、可変周波数(発振周波数)の発振信
号を上記制御信号として出力する発振器6とを図25で
説明した従来の無電極放電灯点灯装置と同様に備え、こ
の従来の無電極放電灯点灯装置とは相違する制御回路7
aが組み込まれて構成されている。
【0035】ただし、図1では、励起コイル4に対して
直列に接続される容量性素子または並列に接続される容
量性素子の図示を省略してあり、また以下の他の実施形
態でも同様である。図25の整合回路5は、コンデンサ
により構成されているが、インダクタのみで構成される
場合もある。第1実施形態および他の実施形態では、励
起コイル4に対して上記の図示しない容量性素子が直列
ないし並列に接続される。
【0036】制御回路7aは、電力変換器3の出力を検
出する出力検出器71aと、この出力検出器71aによ
って検出された出力が所定の設定出力になるように発振
器6の発振信号の周波数を制御する(必要時に変化させ
る)周波数制御回路73aとにより構成され、出力検出
器71aによって、電力変換器3の出力(励起コイル4
に対する電圧または電流)を検出してこれを周波数制御
回路73aにフィードバックし、このフィードバックさ
れた出力が所定の設定出力になるように周波数制御回路
73aが発振器6の発振信号の周波数を制御することに
より、励起コイル4の電圧、電流、電力などを上記所定
の設定出力に対応したある値になるようにする。
【0037】そして、第1実施形態では、無電極放電灯
1および励起コイル4に対する出力周波数を所定の周波
数変動幅に抑えるべく、周波数制御回路73aによって
制御される周波数の変化幅を所定範囲内に制限する制限
部731がその周波数制御回路73a内に設けられてい
る。
【0038】上記構成の無電極放電灯点灯装置では、動
作中、出力検出器71aによって電力変換器3の出力
(電圧または電流)が検出され、周波数制御回路73a
にフィードバックされる。この後、周波数制御回路73
aによって、出力検出器71aからフィードバックされ
た出力が所定の設定出力になるように、発振器6の発振
信号の周波数が制御される。このとき、発振信号の周波
数の変化幅が所定範囲内に収まるように周波数制御され
る。
【0039】このように、発振信号の周波数の変化幅を
所定範囲内に制限することにより、周波数特性を持つ無
電極放電灯を、励起コイルと組み合わせて適切な出力周
波数で動作させることができる。換言すると、効率が低
下したり、ノイズ対策が困難になるような発振周波数で
動作するのを防止することができる。
【0040】(第2実施形態)図2は本発明に係る第2
実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図、図3は図2
の制限部によって制限される周波数の変化幅を示す図で
あり、これらの図を参照しながら第2実施形態について
説明する。
【0041】第2実施形態の無電極放電灯点灯装置は、
図2に示すように、無電極放電灯1と、直流電源2と、
電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを第1実
施形態と同様に備え、第1実施形態とは相違する制御回
路7bが組み込まれて構成されている。
【0042】制御回路7bは、第1実施形態の制御回路
7aとの相違点として、制限部731に代えて、図3に
示すように、周波数制御回路73aによって制御される
発振信号の周波数の変化幅を、所定の出力周波数に対応
する周波数fを中心に±20%の周波数の範囲内に制限
する制限部731aを含んでいる。なお、図3における
矢印を両端にもつ線の範囲が制限部731aによって制
限される周波数の範囲を示す。
【0043】このように、発振信号の周波数の変化幅を
制限すると、電力変換器3の出力自体の変動幅が縮小す
るように懸念されるが、この点は共振を利用することで
解決可能である。以下、具体的に説明する。
【0044】無電極放電灯1および励起コイル4の組合
せに着目すると、無電極放電灯1の点灯前はプラズマに
よる抵抗分がないので、励起コイル4のQ値が大きく、
出力周波数の変動幅が狭くても、インピーダンスの変動
幅が大きく、電力変換器3の出力が大きく変動する。つ
まり、出力周波数の変動幅を縮小することが許容され
る。
【0045】一方、無電極放電灯1の点灯後はプラズマ
による低抗分があるが、励起コイル4のインダクタンス
分が残る(一般の放電灯のようにほぼ抵抗とみなせな
い)ために、点灯前と同様に、出力周波数の変動幅が狭
くても、インピーダンスの変動幅が大きく、電力変換器
3の出力が大きく変動する。
【0046】これらに加えて、第2実施形態でも、励起
コイル4に対して直列または並列に容量性素子が接続さ
れるが、この場合、その容量性素子を含めた共振に対
し、近い周波数範囲に出力周波数の変動幅を設定すれ
ば、それらの合成インピーダンスの変動幅を広げること
ができるので、電力変換器3の出力の変動幅をさらに拡
大することができる。
【0047】研究によると、上記の条件を満足するよう
に周波数fを中心に±20%の周波数の範囲内に制限し
たとき、出力の広い変動幅を維持することができること
が分かった。また、電力変換器3の回路効率の変動や、
その他回路素子の周波数特性が影響のない範囲に収まる
ことを確認することができた。つまり、電力変換器3の
出力の変動幅と、電力変換器3の回路効率の変動、およ
び回路素子の周波数特性において、それぞれの条件を両
立できるようになった。
【0048】(第3実施形態)図4は本発明に係る第3
実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図、図5は図4
の制限部によって制限される周波数の変化幅を示す図で
あり、これらの図を参照しながら第3実施形態について
説明する。
【0049】第3実施形態の無電極放電灯点灯装置は、
図4に示すように、無電極放電灯1と、直流電源2と、
電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを上記各
実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備え、第1
実施形態と相違する制御回路7cが組み込まれて構成さ
れている。
【0050】制御回路7cは、第1実施形態との相違点
として、周波数制御回路73aによって制御される発振
信号の周波数の変化幅を所定範囲内に制限するととも
に、無電極放電灯1の点灯前後で異なる周波数の範囲内
に制限する制限部731bを含んでいる。
【0051】図4,図5の例では、点灯前の始動時にお
ける周波数の範囲はf1s〜f2sであり、その境界値
を示す制限部731b内の電圧基準値はそれぞれE1
s,E2sである。点灯時における周波数の範囲は、f
1s〜f2s内のf1t〜f2tであり、その境界値を
示す制限部731b内の電圧基準値はそれぞれE1t,
E2tである。
【0052】このように、無電極放電灯1の点灯前後で
異なる周波数の範囲内に制限することにより、無電極放
電灯1の点灯前後において励起コイル4のインピーダン
スが変動し、電力変換器3の周波数特性が異なるように
なる場合でも、適切な周波数で電力変換器3を動作させ
ることができる。
【0053】(第4実施形態)図6は本発明に係る第4
実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図である。この
図を参照しながら第4実施形態について説明する。
【0054】第4実施形態の無電極放電灯点灯装置は、
図6に示すように、無電極放電灯1と、直流電源2と、
電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを上記各
実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備え、第1
実施形態と相違する制御回路7dが組み込まれて構成さ
れている。
【0055】制御回路7dは、第1実施形態との相違点
として、タイマ732と、このタイマ732による計時
結果を受けて無電極放電灯1の点灯後に動作し、周波数
制御回路73aによって制御される発振信号の周波数の
変化幅を所定範囲内に制限する制限部731cとを周波
数制御回路73a内に含んでいる。図6では、タイマ7
32の計時結果を受けてスイッチがオンになることによ
り制限部731cが動作するようになっている。
【0056】そして、制限部731cが無電極放電灯1
の点灯後に動作したとき、発振信号の周波数の変化幅
を、励起コイル4の効率が低下するような低い出力周波
数になる範囲内に制限すれば、無電極放電灯1の点灯後
の連続動作で温度が上昇する状況下でも、励起コイルの
放熱を困難にする要因がなくなるとともに、出力周波数
の変動による電力変換器3の効率の低下を防ぐことがで
きる。
【0057】なお、タイマに代えて、無電極放電灯の点
灯を検出する点灯検出部を設け、この点灯検出部によっ
て無電極放電灯が点灯した旨の検出結果を受けて、制限
部が無電極放電灯の点灯後に動作するようにしてもよ
い。
【0058】(第5実施形態)図7は本発明に係る第5
実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図であり、この
図を参照しながら第5実施形態について説明する。
【0059】第5実施形態の無電極放電灯点灯装置は、
図7に示すように、無電極放電灯1と、直流電源2と、
電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを上記各
実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備え、第1
実施形態と相違する制御回路7eが組み込まれて構成さ
れている。
【0060】制御回路7eは、第1実施形態との相違点
として、無電極放電灯1の点灯を検出する点灯検出部7
33と、この点灯検出部733によって無電極放電灯1
が点灯した旨の検出結果を受けた点灯後に動作を停止
し、その結果を受けるまで動作する制限部731dとを
周波数制御回路73a内に含んでいる。図7では、点灯
した旨の検出結果を受けてスイッチがオンになることに
より制限部731dが動作を停止するようになってい
る。
【0061】そして、制限部731dが、無電極放電灯
1の点灯時と比べ、電力変換器3の効率が低下し、電力
変換器3内のスイッチング素子に流れる電流・電圧のス
トレスが増加するような点灯前の始動時において、特に
調整された周波数の変化幅に制限するようにすれば、ス
イッチング素子の電流・電圧のストレスの悪化する領域
で電力変換器3が動作するのを防ぐことができる。
【0062】(第6実施形態)図8は本発明に係る第6
実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図、図9は図8
の制限部によって制限される周波数の変化幅を示す図で
あり、これらの図を参照しながら第6実施形態について
説明する。
【0063】第6実施形態の無電極放電灯点灯装置は、
図8に示すように、無電極放電灯1と、直流電源2と、
電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを上記各
実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備え、第1
実施形態と相違する制御回路7fが組み込まれて構成さ
れている。
【0064】制御回路7fは、第1実施形態との相違点
として、周波数制御回路73aによって制御される発振
信号の周波数の変化幅を所定範囲内に制限するとき、図
9に示すように、発振信号の周波数の変化に対して上限
周波数のみを制限する制限部731eを周波数制御回路
73a内に含んでいる。
【0065】このように、発振信号の周波数の変化に対
して上限周波数のみを制限することにより、出力周波数
が高くなると対策の困難な雑音に対して抑制効果を保ち
つつ制御回路の構成を簡易にすることができる。
【0066】(第7実施形態)図10は本発明に係る第
7実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図、図11は
図10の制限部によって制限される周波数の変化幅を示
す図であり、これらの図を参照しながら第7実施形態に
ついて説明する。
【0067】第6実施形態の無電極放電灯点灯装置は、
図10に示すように、無電極放電灯1と、直流電源2
と、電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを上
記各実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備え、
第1実施形態と相違する制御回路7gが組み込まれて構
成されている。
【0068】制御回路7gは、第1実施形態との相違点
として、周波数制御回路73aによって制御される発振
信号の周波数の変化幅を所定範囲内に制限するとき、図
11に示すように、発振信号の周波数の変化に対して下
限周波数のみを制限する制限部731fを周波数制御回
路73a内に含んでいる。
【0069】このように、発振信号の周波数の変化に対
して下限周波数のみを制限することにより、励起コイル
4の効率を高く保ちつつ制御回路の構成を簡易にするこ
とができる。
【0070】(第8実施形態)図12は本発明に係る第
8実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図であり、こ
の図を参照しながら第8実施形態について説明する。
【0071】第8実施形態の無電極放電灯点灯装置は、
図12に示すように、無電極放電灯1と、直流電源2
と、電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを上
記各実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備え、
第1実施形態と相違する制御回路7hが組み込まれて構
成されている。
【0072】制御回路7hは、第1実施形態との相違点
として、発振器6による発振信号を検出する手段を周波
数制御回路73a内にさらに含んでいる。このように、
発振器6による発振信号を検出することにより、周波数
制御部73aから出力される発振信号の周波数を所定範
囲内に正確に収めることができる。
【0073】(第9実施形態)図13は本発明に係る第
9実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図であり、こ
の図を参照しながら第9実施形態について説明する。
【0074】第9実施形態の無電極放電灯点灯装置は、
図13に示すように、無電極放電灯1と、直流電源2
と、電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを上
記各実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備え、
第1実施形態と相違する制御回路7iが組み込まれて構
成されている。
【0075】制御回路7iは、第1実施形態との相違点
として、一定の周波数で発振する固定発振部734と、
この固定発振部734による周波数と発振器6による発
振信号の周波数とを比較する周波数比較部735と、制
限部731hとを周波数制御回路73a内に含んでい
る。そして、周波数制御回路73aは、周波数比較部7
35により比較されて得られる差を利用して、発振器6
の発振信号の周波数を制御するようになっている。
【0076】このような構成において、制限部731h
によって固定発振部734の周波数を基準に発振信号の
周波数を制御するようにすれば、発振信号の周波数の変
化幅を所定範囲内に正確に収めることができる。
【0077】(第10実施形態)図14は本発明に係る
第10実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図、図1
5は図14の固定発振部の周波数の説明図であり、これ
らの図を参照しながら第10実施形態について説明す
る。
【0078】第10実施形態の無電極放電灯点灯装置
は、図14に示すように、無電極放電灯1と、直流電源
2と、電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを
第9実施形態と同様に備え、第9実施形態と相違する制
御回路7jが組み込まれて構成されている。
【0079】制御回路7jは、第9実施形態との相違点
として、図15に示すように、固定発振部734による
周波数(f3)が制限部731hによって制限される変
化幅における上限の周波数(f4)と等しくなるように
設定されている。
【0080】このように、固定発振部734による周波
数を制限部731hによって制限される変化幅における
上限の周波数と等しくすることで、励起コイル4に対す
る出力周波数が制限周波数より低いか高いかの判定を行
うだけで、周波数を制限幅内に抑えることができ、制御
回路を簡略化することができる。
【0081】(第11実施形態)図16は本発明に係る
第11実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図、図1
7は図16の出力可変部の動作説明図であり、これらの
図を参照しながら第11実施形態について説明する。
【0082】第11実施形態の無電極放電灯点灯装置
は、図16に示すように、無電極放電灯1と、直流電源
2と、電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを
上記各実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備
え、第1実施形態と相違する制御回路7kが組み込まれ
て構成されている。
【0083】制御回路7kは、第1実施形態との相違点
として、発振器6による発振信号の周波数と制限部73
1aによって制限される変化幅における上限または下限
の周波数とが等しく、電力変換器3の出力が設定出力と
異なる場合、電力変換器3の出力を設定出力(図では
「設定値」)に一致させる出力可変部736を周波数制
御回路73a内にさらに含んでいる。なお、出力可変部
736は、例えば発振器6の出力信号の周波数を変化さ
せる以外の方法(後述の実施形態参照)で電力変換器3
の出力を設定出力に一致させる。
【0084】これにより、発振信号に対する周波数の制
限によって出力を所望の値に設定できないような場合に
おいても、出力可変部736によりさらに出力を変動す
ることができ、出力の調整幅を広くすることができる。
【0085】(第12実施形態)図18は本発明に係る
第12実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図であ
り、この図を参照しながら第12実施形態について説明
する。
【0086】第12実施形態の無電極放電灯点灯装置
は、図18に示すように、無電極放電灯1と、直流電源
2と、電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを
第11実施形態と同様に備え、第11実施形態と相違す
る制御回路7mが組み込まれて構成されている。
【0087】制御回路7mは、第11実施形態との相違
点として、直流電源2から出力される直流電圧を変動す
る(変化させる)ことにより、電力変換器3の出力を設
定出力に一致させる出力可変部736aを含んでいる。
【0088】このように、直流電源2から出力される直
流電圧を変動する場合、電力変換器3の効率の変動が少
なく、また安全な広い動作領域となる。
【0089】(第13実施形態)図19は本発明に係る
第13実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図であ
り、この図を参照しながら第13実施形態について説明
する。
【0090】第13実施形態の無電極放電灯点灯装置
は、図19に示すように、無電極放電灯1と、直流電源
2と、電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを
第11実施形態と同様に備え、第11実施形態と相違す
る制御回路7nが組み込まれて構成されている。
【0091】制御回路7nは、第11実施形態との相違
点として、発振器6による発振信号のデューティを変動
する(変化させる)ことにより、電力変換器3の出力を
設定出力に一致させる出力可変部736bを含んでい
る。
【0092】このように、発振器6による発振信号のデ
ューティを変動する場合、制御部731aおよび出力可
変部736bを含む周波数制御回路73aの出力が発振
器6に対してのみとなり、周波数の変化を含めてデュー
ティを変動することで、簡易な構成で幅広い出力可変範
囲を設定することができる。つまり、発振信号に対して
周波数制御およびデューティ制御を実行するだけですむ
ので、簡易な構成で幅広い出力可変範囲を設定すること
ができる。
【0093】(第14実施形態)図20は本発明に係る
第14実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図、図2
1は図20の制限部によって制限される周波数の説明図
であり、これらの図を参照しながら第14実施形態につ
いて説明する。
【0094】第14実施形態の無電極放電灯点灯装置
は、図20に示すように、無電極放電灯1と、直流電源
2と、電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを
上記各実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備
え、第1実施形態と相違する制御回路7oが組み込まれ
て構成されている。
【0095】制御回路7oは、第1実施形態との相違点
として、発振信号に対する周波数の変化幅における上限
を150〜200kHzの間の値に制限する制限部73
1iを含んでいる(図21参照)。
【0096】一般に、電力変換器の効率は周波数が高く
なると低下する。電極を持つ放電灯用のインバータなど
の動作周波数は20kHz〜100kHz程度である。
無電極放電灯点灯装置では、励起コイル内の銅損は周波
数が低下すると増大する。励起コイル内の磁性体内の磁
束密度も周波数が低下すると上昇し、鉄損の増大を招
く。
【0097】研究によると、動作周波数が100kHz
〜200kHzであれば、励起コイルの発熱量が許容範
囲内に収まり、電力変換器に用いる回路素子も一般の照
明用途の素子が使用できることが判明した。
【0098】第14実施形態のように、発振信号に対す
る周波数の変化幅における上限を150〜200kHz
の間の値に制限することにより、励起コイルの発熱量が
許容範囲内に収まり、電力変換器に用いる回路素子も一
般の照明用途の素子が使用でき、無電極放電灯点灯装置
を安価に製造することができる。
【0099】(第15実施形態)図22は本発明に係る
第15実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図、図2
3は図22の制限部によって制限される周波数の説明図
であり、これらの図を参照しながら第15実施形態につ
いて説明する。
【0100】第15実施形態の無電極放電灯点灯装置
は、図22に示すように、無電極放電灯1と、直流電源
2と、電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを
上記各実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備
え、第1実施形態と相違する制御回路7pが組み込まれ
て構成されている。ただし、電力変換器3は、例えば図
25の従来構成と同様に、一対のスイッチング素子Q
1,Q2を含むものとする。
【0101】制御回路7pは、第1実施形態との相違点
として、制限するべき発振出力の周波数の変化幅におけ
る下限が、スイッチング素子Q1,Q2の出力と励起コ
イル4とを接続する配線上においてスイッチング素子の
出力に最も近い点Aの電圧と電流の関係を同相にする
(換言すれば位相差φを0にする)ような周波数に設定
されている制限部731jを含んでいる。
【0102】このように、発振出力の周波数の変化幅に
おける下限を設定することにより、電力変換器3の進相
状態での動作の防止、安全性および耐久性の確保、電力
変換器3による同相状態での最高出力動作、無電極放電
灯1の始動性の向上ならびに光出力の増大が可能とな
る。
【0103】(第16実施形態)図24は本発明に係る
第16実施形態の無電極放電灯点灯装置の構成図であ
り、この図を参照しながら第16実施形態について説明
する。
【0104】第16実施形態の無電極放電灯点灯装置
は、図24に示すように、無電極放電灯1と、直流電源
2と、電力変換器3と、励起コイル4と、発振器6とを
上記各実施形態のうち例えば第1実施形態と同様に備
え、第1実施形態と相違する制御回路7qが組み込まれ
て構成されている。
【0105】制御回路7qは、第1実施形態との相違点
として、一定の周波数で発振する固定発振部734と、
この固定発振部734による周波数と発振器6による発
振信号の周波数とを比較する周波数比較部735とをさ
らに含むとともに、制限部731aに代わる制限部73
1kを含んでいる。
【0106】この制限部731kは、第2実施形態と同
様に、周波数制御回路73aによって制御される発振信
号の周波数の変化幅を、所定の出力周波数に対応する周
波数を中心に±20%の周波数の範囲内に制限し、第3
実施形態と同様に、周波数制御回路73aによって制御
される発振信号の周波数の変化幅を無電極放電灯1の点
灯前後で異なる周波数の範囲内に制限する。また、周波
数制御回路73aは、周波数比較部735により比較さ
れて得られる差を利用して、発振器6の発振信号の周波
数を制御する。そして、固定発振部734による周波数
は、制限部731kによって制限される変化幅における
上限または下限の周波数と等しくなるように設定されて
いる。
【0107】このように構成することにより、電力変換
器3の出力の変動幅と、電力変換器3の回路効率の変
動、および回路素子の周波数特性において、それぞれの
条件を両立できるようになる。無電極放電灯1の点灯前
後において励起コイル4のインピーダンスが変動し、電
力変換器3の周波数特性が異なるようになる場合でも、
適切な周波数で電力変換器3を動作させることができ
る。励起コイル4に対する出力周波数が制限周波数より
低いか高いかの判定を行うだけで、周波数を制限幅内に
抑えることができ、制御回路を簡略化することができ
る。
【0108】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明は、透光性の容器に放電ガスを封入してな
る無電極放電灯と、直流電力を出力する直流電源と、制
御信号に従って前記直流電源からの直流電力を高周波電
力に変換する電力変換器と、この電力変換器によって変
換された高周波電力を受けて前記無電極放電灯に高周波
電磁界を作用させる励起コイルと、この励起コイルと直
列または並列に接続される容量性素子と、発振信号を前
記制御信号として出力する発振器と、前記電力変換器の
出力を検出する出力検出手段と、この出力検出手段によ
って検出された出力が所定の設定出力になるように前記
発振器の発振信号の周波数を制御する周波数制御手段
と、この周波数制御手段によって制御される周波数の変
化幅を所定範囲内に制限する制限手段とを備えるので、
発振信号の周波数の変化幅を所定範囲内に制限すること
により、周波数特性を持つ無電極放電灯を、励起コイル
と組み合わせて適切な出力周波数で動作させることがで
きる。
【0109】請求項2記載の発明は、請求項1記載の無
電極放電灯点灯装置において、前記制限手段は、前記周
波数制御手段によって制御される周波数の変化幅を、所
定の出力周波数に対応する周波数を中心に±20%の周
波数の範囲内に制限するので、出力の広い変動幅を維持
することが可能になる。
【0110】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の無電極放電灯点灯装置において、前記制限手段
は、前記無電極放電灯の点灯前後で異なる周波数の範囲
内に制限すること、前記制限手段は、前記無電極放電灯
が点灯した旨の検出結果または計時手段による計時結果
を受けて、前記無電極放電灯の点灯後に動作すること、
前記制限手段は、前記無電極放電灯が点灯した旨の検出
結果または計時手段による計時結果を受けた点灯後に動
作を停止し、その結果を受けるまで動作すること、前記
制限手段は、前記発振信号の周波数の変化に対して上限
周波数のみを制限すること、前記制限手段は、前記発振
信号の周波数の変化に対して下限周波数のみを制限する
ことのいずれかであるので、無電極放電灯の点灯前後で
異なる周波数の範囲内に制限することにより、無電極放
電灯の点灯前後において励起コイルのインピーダンスが
変動し、電力変換器の周波数特性が異なるようになる場
合でも、適切な周波数で電力変換器を動作させることが
できる。制限手段が無電極放電灯の点灯後に動作するこ
とにより、例えば、発振信号の周波数の変化幅を、励起
コイルの効率が低下するような低い出力周波数になる範
囲内に制限すれば、無電極放電灯の点灯後の連続動作で
温度が上昇する状況下でも、励起コイルの放熱を困難に
する要因がなくなるとともに、出力周波数の変動による
電力変換器の効率の低下を防ぐことができる。制限手段
が点灯後に動作を停止しそれまで動作することにより、
例えば、無電極放電灯の点灯時と比べ、電力変換器の効
率が低下し、電力変換器内のスイッチング素子に流れる
電流・電圧のストレスが増加するような点灯前の始動時
において、特に調整された周波数の変化幅に制限するよ
うにすれば、スイッチング素子の電流・電圧のストレス
の悪化する領域で電力変換器が動作するのを防ぐことが
できる。制限手段が発振信号の周波数の変化に対して上
限周波数のみを制限することにより、出力周波数が高く
なると対策の困難な雑音に対して抑制効果を保ちつつ周
波数制御手段などの構成を簡易にすることができる。制
限手段が発振信号の周波数の変化に対して下限周波数の
みを制限することにより、励起コイルの効率を高く保ち
つつ周波数制御手段などの構成を簡易にすることができ
る。
【0111】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の無電極放電灯点灯装置において、前記
周波数制御手段は、前記発振器による発振信号もしくは
前記電力変換器の出力の周波数を検出する手段を有する
こと、または前記周波数制御手段は、一定の周波数で発
振する固定発振手段、およびこの固定発振手段による周
波数と前記発振器による発振信号の周波数とを比較する
周波数比較手段とを有し、この周波数比較手段により比
較されて得られるそれら周波数の差を利用して、前記発
振器の発振信号の周波数を制御することを特徴とするの
で、周波数制御手段によって制御される周波数を所定範
囲内に正確に収めることができる。
【0112】請求項5記載の発明は、請求項4記載の無
電極放電灯点灯装置において、前記固定発振手段による
周波数は、前記制限手段によって制限される所定範囲内
における上限または下限の周波数と等しいので、例え
ば、励起コイルに対する出力周波数が制限周波数より低
いか高いかの判定を行うだけで、周波数を制限幅内に抑
えることができ、周波数比較手段などを簡略化すること
ができる。
【0113】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれかに記載の無電極放電灯点灯装置において、前記
発振器による発振信号の周波数と前記制限手段によって
制限される所定範囲内における上限または下限の周波数
とが等しく、前記電力変換器の出力が前記設定出力と異
なる場合、前記電力変換器の出力を前記設定出力に一致
させる出力可変手段を備えるので、発振信号に対する周
波数の制限によって出力を所望の値に設定できないよう
な場合においても、さらに出力を変動することができ、
出力の調整幅を広くすることができる。
【0114】請求項7記載の発明は、請求項6記載の無
電極放電灯点灯装置において、前記出力可変手段は、前
記直流電源から出力される直流電圧を変動すること、ま
たは前記出力可変手段は、前記発振器による発振信号の
デューティを変動することを特徴とするので、直流電圧
を変動することにより、電力変換器の効率の変動が少な
く、また安全な広い動作領域となる。発振信号のデュー
ティを変動することにより、発振信号に対して周波数制
御およびデューティ制御を実行するだけですむので、簡
易な構成で幅広い出力可変範囲を設定することができ
る。
【0115】請求項8記載の発明は、請求項1から7の
いずれかに記載の無電極放電灯点灯装置において、前記
制限手段によって制限される所定範囲内における上限は
150〜200kHzの間の周波数であるので、励起コ
イルの発熱量が許容範囲内に収まり、電力変換器に用い
る回路素子も一般の照明用途の素子が使用でき、無電極
放電灯点灯装置を安価に製造することができる。
【0116】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
いずれかに記載の無電極放電灯点灯装置において、前記
電力変換器はスイッチング素子を含み、前記制限手段に
よって制限される所定範囲内における下限は、前記スイ
ッチング素子と前記励起コイルとを接続する配線上にお
いてそのスイッチング素子に最も近い点の電圧と電流と
の位相関係を同相にするような周波数に設定されている
ので、電力変換器の進相状態での動作の防止、安全性お
よび耐久性の確保、電力変換器による同相状態での最高
出力動作、無電極放電灯の始動性の向上ならびに光出力
の増大が可能となる。
【0117】請求項10記載の発明の無電極放電灯点灯
装置は、透光性の容器に放電ガスを封入してなる無電極
放電灯と、直流電力を出力する直流電源と、制御信号に
従って前記直流電源からの直流電力を高周波電力に変換
する電力変換器と、この電力変換器によって変換された
高周波電力を受けて前記無電極放電灯に高周波電磁界を
作用させる励起コイルと、この励起コイルと直列または
並列に接続される容量性素子と、発振信号を前記制御信
号として出力する発振器と、前記電力変換器の出力を検
出する出力検出手段と、この出力検出手段によって検出
された出力が所定の設定出力になるように前記発振器の
発振信号の周波数を制御する周波数制御手段と、この周
波数制御手段によって制御される周波数の変化幅を所定
範囲内に制限する制限手段とを備え、前記制限手段は、
前記周波数制御手段によって制御される周波数の変化幅
を、所定の出力周波数に対応する周波数を中心に±20
%の周波数の範囲内に制限するとともに、前記無電極放
電灯の点灯前後で異なる周波数の範囲内に制限し、前記
周波数制御手段は、一定の周波数で発振する固定発振手
段、およびこの固定発振手段による周波数と前記発振器
による発振信号の周波数とを比較する周波数比較手段と
を有し、この周波数比較手段により比較されて得られる
それら周波数の差を利用して、前記発振器の発振信号の
周波数を制御し、前記固定発振手段による周波数は、前
記制限手段によって制限される所定範囲内における上限
または下限の周波数と等しいので、周波数特性を持つ無
電極放電灯を、励起コイルと組み合わせて適切な出力周
波数で動作させることができる。電力変換器の出力の変
動幅と、電力変換器の回路効率の変動、および回路素子
の周波数特性において、それぞれの条件を両立できるよ
うになる。無電極放電灯の点灯前後において励起コイル
のインピーダンスが変動し、電力変換器の周波数特性が
異なるようになる場合でも、適切な周波数で電力変換器
を動作させることができる。励起コイルに対する出力周
波数が制限周波数より低いか高いかの判定を行うだけ
で、周波数を制限幅内に抑えることができ、制御回路を
簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の無電極放電灯点灯
装置の構成図である。
【図2】本発明に係る第2実施形態の無電極放電灯点灯
装置の構成図である。
【図3】図2の制限部によって制限される周波数の変化
幅を示す図である。
【図4】本発明に係る第3実施形態の無電極放電灯点灯
装置の構成図である。
【図5】図4の制限部によって制限される周波数の変化
幅を示す図である。
【図6】本発明に係る第4実施形態の無電極放電灯点灯
装置の構成図である。
【図7】本発明に係る第5実施形態の無電極放電灯点灯
装置の構成図である。
【図8】本発明に係る第6実施形態の無電極放電灯点灯
装置の構成図である。
【図9】図8の制限部によって制限される周波数の変化
幅を示す図である。
【図10】本発明に係る第7実施形態の無電極放電灯点
灯装置の構成図である。
【図11】図10の制限部によって制限される周波数の
変化幅を示す図である。
【図12】本発明に係る第8実施形態の無電極放電灯点
灯装置の構成図である。
【図13】本発明に係る第9実施形態の無電極放電灯点
灯装置の構成図である。
【図14】本発明に係る第10実施形態の無電極放電灯
点灯装置の構成図である。
【図15】図14の固定発振部の周波数の説明図であ
る。
【図16】本発明に係る第11実施形態の無電極放電灯
点灯装置の構成図である。
【図17】図16の出力可変部の動作説明図である。
【図18】本発明に係る第12実施形態の無電極放電灯
点灯装置の構成図である。
【図19】本発明に係る第13実施形態の無電極放電灯
点灯装置の構成図である。
【図20】本発明に係る第14実施形態の無電極放電灯
点灯装置の構成図である。
【図21】図20の制限部によって制限される周波数の
説明図である。
【図22】本発明に係る第15実施形態の無電極放電灯
点灯装置の構成図である。
【図23】図22の制限部によって制限される周波数の
説明図である。
【図24】本発明に係る第16実施形態の無電極放電灯
点灯装置の構成図である。
【図25】従来の無電極放電灯点灯装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 無電極放電灯 2 直流電源 3 電力変換器 4 励起コイル 6 発振器 7a 制御回路7a 71a 出力検出器 73a 周波数制御回路 731a 制限部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA16 AC02 AC11 CB02 DD03 DD04 DE02 DE03 DE04 DE06 EA03 FA04 HA05 HA06 HA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性の容器に放電ガスを封入してなる
    無電極放電灯と、直流電力を出力する直流電源と、制御
    信号に従って前記直流電源からの直流電力を高周波電力
    に変換する電力変換器と、この電力変換器によって変換
    された高周波電力を受けて前記無電極放電灯に高周波電
    磁界を作用させる励起コイルと、この励起コイルと直列
    または並列に接続される容量性素子と、発振信号を前記
    制御信号として出力する発振器と、前記電力変換器の出
    力を検出する出力検出手段と、この出力検出手段によっ
    て検出された出力が所定の設定出力になるように前記発
    振器の発振信号の周波数を制御する周波数制御手段と、
    この周波数制御手段によって制御される周波数の変化幅
    を所定範囲内に制限する制限手段とを備えることを特徴
    とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記制限手段は、前記周波数制御手段に
    よって制御される周波数の変化幅を、所定の出力周波数
    に対応する周波数を中心に±20%の周波数の範囲内に
    制限することを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯
    点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記制限手段は、前記無電極放電灯の点
    灯前後で異なる周波数の範囲内に制限すること、前記制
    限手段は、前記無電極放電灯が点灯した旨の検出結果ま
    たは計時手段による計時結果を受けて、前記無電極放電
    灯の点灯後に動作すること、前記制限手段は、前記無電
    極放電灯が点灯した旨の検出結果または計時手段による
    計時結果を受けた点灯後に動作を停止し、その結果を受
    けるまで動作すること、前記制限手段は、前記発振信号
    の周波数の変化に対して上限周波数のみを制限するこ
    と、前記制限手段は、前記発振信号の周波数の変化に対
    して下限周波数のみを制限することのいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の無電極放電灯点
    灯装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数制御手段は、前記発振器によ
    る発振信号もしくは前記電力変換器の出力の周波数を検
    出する手段を有すること、または前記周波数制御手段
    は、一定の周波数で発振する固定発振手段、およびこの
    固定発振手段による周波数と前記発振器による発振信号
    の周波数とを比較する周波数比較手段とを有し、この周
    波数比較手段により比較されて得られるそれら周波数の
    差を利用して、前記発振器の発振信号の周波数を制御す
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    無電極放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記固定発振手段による周波数は、前記
    制限手段によって制限される所定範囲内における上限ま
    たは下限の周波数と等しいことを特徴とする請求項4記
    載の無電極放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記発振器による発振信号の周波数と前
    記制限手段によって制限される所定範囲内における上限
    または下限の周波数とが等しく、前記電力変換器の出力
    が前記設定出力と異なる場合、前記電力変換器の出力を
    前記設定出力に一致させる出力可変手段を備えることを
    特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の無電極放
    電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記出力可変手段は、前記直流電源から
    出力される直流電圧を変動すること、または前記出力可
    変手段は、前記発振器による発振信号のデューティを変
    動することを特徴とする請求項6記載の無電極放電灯点
    灯装置。
  8. 【請求項8】 前記制限手段によって制限される所定範
    囲内における上限は150〜200kHzの間の周波数
    であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記
    載の無電極放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記電力変換器はスイッチング素子を含
    み、前記制限手段によって制限される所定範囲内におけ
    る下限は、前記スイッチング素子と前記励起コイルとを
    接続する配線上においてそのスイッチング素子に最も近
    い点の電圧と電流との位相関係を同相にするような周波
    数に設定されていることを特徴とする請求項1から8の
    いずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 透光性の容器に放電ガスを封入してな
    る無電極放電灯と、直流電力を出力する直流電源と、制
    御信号に従って前記直流電源からの直流電力を高周波電
    力に変換する電力変換器と、この電力変換器によって変
    換された高周波電力を受けて前記無電極放電灯に高周波
    電磁界を作用させる励起コイルと、この励起コイルと直
    列または並列に接続される容量性素子と、発振信号を前
    記制御信号として出力する発振器と、前記電力変換器の
    出力を検出する出力検出手段と、この出力検出手段によ
    って検出された出力が所定の設定出力になるように前記
    発振器の発振信号の周波数を制御する周波数制御手段
    と、この周波数制御手段によって制御される周波数の変
    化幅を所定範囲内に制限する制限手段とを備え、前記制
    限手段は、前記周波数制御手段によって制御される周波
    数の変化幅を、所定の出力周波数に対応する周波数を中
    心に±20%の周波数の範囲内に制限するとともに、前
    記無電極放電灯の点灯前後で異なる周波数の範囲内に制
    限し、前記周波数制御手段は、一定の周波数で発振する
    固定発振手段、およびこの固定発振手段による周波数と
    前記発振器による発振信号の周波数とを比較する周波数
    比較手段とを有し、この周波数比較手段により比較され
    て得られるそれら周波数の差を利用して、前記発振器の
    発振信号の周波数を制御し、前記固定発振手段による周
    波数は、前記制限手段によって制限される所定範囲内に
    おける上限または下限の周波数と等しいことを特徴とす
    る無電極放電灯点灯装置。
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