JP4023413B2 - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents

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本発明は、メタルハライドランプのような高圧放電灯を点灯させる高圧放電灯点灯装置に関するものである。
従来より、高圧放電灯と、直流電源と、直流電源の出力を低周波の矩形波交流に変換して高圧放電灯に供給することで高圧放電灯を点灯させる電力変換手段とを備えた高圧放電灯点灯装置が提供されている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に示される高圧放電灯点灯装置では、高圧放電灯に図24に示すような矩形波のランプ電流IDLを印加すると共に、ランプ電流IDLの正負が反転する直前にパルス電流を重畳しており、パルス電流を重畳することで点灯中に発生する放電アークのフリッカを防止していた。
ところで近年高圧放電灯の演色性を高めるために、封入物として沃化ジスプロシウム(DyI3)−沃化タリウム(TlI)−沃化ナトリウム(NaI)などを含むメタルハライドランプなどの高圧放電灯が提供されている。このようなメタルハライドランプでは調光時に最冷点の温度が低下すると、発光管内の各封入物の圧力が変化するのであるが、沃化タリウム(TlI)の圧力が他の物質よりも低下しにくく、調光時の発光に多く寄与するため、放出される光はタリウムの影響が多く出た緑色っぽい光となり、光の色温度が変化する。光の色温度が変化すると、物の見え方や受ける感覚が変化し、使用用途によっては違和感が生じるという問題があり、結果調光範囲を大きく取れないので、光色の変化を抑制するための種々の方法が提案されている。
例えば特願2002−140222号に示される高圧放電灯点灯装置では、全点灯時には高圧放電灯に低周波の矩形波交流を印加して、高圧放電灯を全点灯させるとともに、調光点灯時には色温度の変化を抑制しつつ調光範囲を広げるために、高圧放電灯を高周波で点灯させている(従来例1)。図25はこの放電灯点灯装置の全点灯時と調光点灯時におけるランプ電圧VDL及びランプ電流IDLの波形図の一例を示しており、図中の期間T1における波形は全点灯時の波形、期間T2における波形は調光点灯時の波形である。
ところで点灯時には高圧放電灯の電極が陽極として動作する時にエネルギーを持った電子が電極に衝突してその温度が上昇し、陰極として動作する時に温度が低下するのであるが、調光点灯時に高周波点灯する場合は、電極が陽極或いは陰極として動作する期間が短くなり、また電極はある程度の熱容量を有しているので、電極の温度変化が小さくなる。したがって、調光点灯時に高圧放電灯を矩形波点灯する場合に比べて、電極の温度が上昇し、またランプ電圧VDLやランプ電流IDLの波形が正弦波状になると、矩形波状の波形に比べてピーク値が高くなるから、電子の持つエネルギーのピーク値も高くなって、電極の温度がより上昇することになる。すなわち、調光点灯時に高圧放電灯を高周波点灯させると、高演色のメタルハライドランプの最冷点温度が上昇して、発光管全体の温度が上昇する。またメタルハライドランプの各封入物は温度に対して異なる蒸気圧特性を示し、温度上昇によってナトリウムの分圧比が相対的に上昇することが判明している。
従って、調光点灯時に高圧放電灯を高周波点灯すれば、矩形波点灯する場合に比べて、同一の電力を印加しても発光管の温度を高く保つことができ、発光管の温度上昇に伴ってナトリウムの蒸気圧を高めに保つことができるから、ナトリウムの蒸気圧が上昇した時に見られるスペクトルのブロードが発生し、ナトリウムの発光の比率が増加して赤色の成分が強くなるとともに、ジスプロシウムやタリウムの発光の比率が減少して緑色の成分が弱まるので、調光時に光色が緑がかった色に変化するのを抑制して、調光範囲を広く保つことができる。
また従来より、特願2002−18854号に示されるようにランプ電流に高周波のリップル成分を重畳させると共に、調光時の光色の変化を抑制するために、調光が深くなるにつれて、ランプ電流に重畳するリップル成分を増加させるようにした高圧放電灯点灯装置も提案されている(従来例2)。図26はこの放電灯点灯装置の全点灯時と調光点灯時におけるランプ電圧VDL及びランプ電流IDLの波形図の一例を示し、図中の期間T3の波形は全点灯時の波形、期間T4の波形は調光点灯時の波形である。
この放電灯点灯装置では、全点灯時には振幅がILP1のリップル成分をランプ電流IDLに重畳するとともに、調光点灯時には振幅がILP1よりも大きいILP2のリップル成分をランプ電流IDLに重畳しているのであるが、高圧放電灯に供給する電力を低下させることで調光しているので、ランプ電流IDLに重畳するリップル電流のみを増加させることで調光制御を行う場合に比べて、調光点灯時に重畳するリップル成分の比率を小さくでき、その結果音響共鳴現象の発生を抑制して、光色の変化を抑制しつつ、より深い調光レベルまで調光することができる。また特許文献2に示されるように、全点灯時には高圧放電灯に低周波の矩形波交流を印加して、高圧放電灯を全点灯させるとともに、調光点灯時には低周波の矩形波交流に高周波のリップル成分を重畳させて、高圧放電灯を高周波点灯させるものもあった(従来例3)。
特表平10−501919号公報 特開平3−156897号公報
上述した放電灯点灯装置の内、従来例1の放電灯点灯装置では、全点灯時と調光点灯時とで低周波の矩形波点灯と高周波点灯とを切り替えているため、回路が複雑になるという欠点があり、また全点灯時から調光点灯時の全てに亘って高周波点灯を行う場合には、点灯回路を構成するスイッチング素子の損失が大きくなり、回路効率が悪化するという問題があった。
また従来例2、3の放電灯点灯装置では、調光が深くなるにつれて重畳するリップル成分の振幅を大きくすると、いずれは音響共鳴現象が発生するために、リップル成分の振幅に上限値を設けることになるが、ある色温度の高圧放電灯に対して設定したリップル成分の振幅の上限値では、他の色温度の高圧放電灯に対して効果が出ない場合があり、対応する高圧放電灯の種類が限定されるという問題があった。また、所定の範囲の色温度の幅広い高圧放電灯に対応させると、調光時に色温度の変化を抑制する効果が十分に得られなくなるという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、調光点灯時の色温度の変化を抑制した高圧放電灯点灯装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、高圧放電灯と、直流電源と、直流電源の出力を低周波の矩形波交流に変換して高圧放電灯に供給することで高圧放電灯を点灯させる電力変換手段と、電力変換手段の出力を変化させることで高圧放電灯を調光する調光手段と、調光時において電力変換手段から高圧放電灯に供給される矩形波交流の半周期毎に少なくとも1つの低周波のパルスを重畳するパルス重畳手段とを備え、パルス重畳手段は、重畳するパルスのピーク値、パルス幅、又は矩形波交流の半周期当たりのパルス数の内の少なくとも何れか1つを調光が深くなるほど増加させることを特徴とする。
この発明によれば、電力変換手段の出力を変化させることによって高圧放電灯を調光しており、調光が深くなるほど電力変換手段の出力が小さくなるのであるが、調光時においてパルス重畳手段が矩形波交流の半周期毎に少なくとも1つの低周波のパルスを重畳することで、電極の温度が上昇して最冷点の温度が上昇し、それに伴って発光管全体の温度が上昇するので、光が緑色を帯びる原因となるタリウムの分圧比が高くなるのを抑制して、色温度が変化するのを抑制することができる。
そのうえ、重畳するパルスのピーク値、パルス幅、又は矩形波交流の半周期当たりのパルス数の内の少なくとも何れか1つを調光が深くなるほど増加させることで、調光時の色の変化を抑制し、全ての調光範囲で色温度を略一定に制御することができる。
請求項の発明は、請求項の発明おいて、パルス重畳手段は、矩形波交流の正負が切り替わる前後でパルスを重畳させることを特徴とする。
この発明によれば、矩形波交流の正負が切り替わる前後でパルスを重畳することによって、立ち上がり又は立ち下がりのエネルギを大きくすることができ、色の変化を抑制する効果を高めることができる。
請求項の発明は、請求項1の発明おいて、パルス重畳手段は、矩形波交流の周波数に同期したパルスを重畳させることを特徴とする。
この発明によれば、パルス重畳手段が、矩形波交流の周波数に同期したパルスを重畳させているので、矩形波交流の信号を利用してパルスを重畳するタイミングを決定することができ、パルスを重畳するタイミングを決定するために別途発振器などの回路を用意する必要が無く、回路の構成を簡単にできる。
請求項の発明は、請求項の発明おいて、電力変換手段の動作を制御する手段は、ランプ電流、ランプ電圧、又はランプ電力の内の何れかを指令値として用い、指令値と実績値との偏差をもとに電力変換手段の出力を制御しており、パルス重畳手段は上記指令値に基づいて調光レベルに応じたパルスを発生させることを特徴とする。
この発明によれば、電力変換手段の動作を制御する手段が用いる指令値から調光レベルを検出できるので、この指令値に基づいてパルス重畳手段が調光レベルに応じたパルスを発生させることができる
請求項の発明は、請求項1の発明おいて、高圧放電灯を始動させるために高圧放電灯に高圧パルスを印加する始動回路を備え、パルス重畳手段は始動回路を用いて上記パルスを発生させることを特徴とする。
この発明によれば、高圧放電灯を始動させるために高圧パルスを発生する始動回路を用いてパルス重畳手段がパルスを発生させているので、パルスを発生させるための回路を新たに設ける必要が無く、回路構成を簡単にできる。
請求項の発明は、請求項1の発明おいて、電力変換手段の動作を制御する手段は、調光が深くなるにつれて、矩形波交流の周波数が高くなるように電力変換手段の動作を制御することを特徴とする。
この発明によれば、調光が深くなるにつれて矩形波交流の周波数を高めているので、矩形波交流の半周期毎に重畳されるパルスの数が同じであれば、単位時間当たりに重畳されるパルスの数を増やすことができ、調光時の色の変化を抑制することができる。
請求項の発明は、請求項1の発明おいて、上記矩形波交流の周波数を上記パルスの周波数がそれぞれ音響共鳴現象の発生する周波数未満であることを特徴とする。
この発明によれば、調光点灯時にパルスを重畳した場合でも音響共鳴現象が発生するのを回避することができる。
請求項の発明は、請求項1〜の何れか1つの発明おいて、高圧放電灯の発光管の取付方向を水平方向に対して略垂直な方向としたことを特徴とする。
この発明によれば、発光管の取付方向を水平方向に対して略垂直な方向とすることで、発光管の取付方向を水平方向とした場合に比べて、最冷点の位置が電極の位置に近くなるので、発光管の最冷点温度が上昇して、発光管全体の温度が上昇し、その結果封入された放電ガスの蒸気圧を高く保つことができ、調光時の色の変化を抑制する効果が向上する。
請求項の発明は、請求項1〜の何れか1つの発明おいて、高圧放電灯が、封入物として少なくともナトリウムを含むメタルハライドランプからなることを特徴とする。
この発明によれば、調光点灯時にパルスを重畳させると、ナトリウムの自己吸収が発生して、ナトリウムの分圧比が相対的に上昇することになって、赤色の成分が強くなるので、調光時に光色が緑がかった色になるのを抑制することができる。
請求項10の発明は、高圧放電灯と、直流電源と、直流電源の出力を高周波の交流電力に変換して高圧放電灯に供給することで高圧放電灯を点灯させる電力変換手段と、電力変換手段の出力を変化させることで高圧放電灯を調光する調光手段と、調光時において電力変換手段から高圧放電灯に供給される高周波の交流電力の半周期毎に少なくとも1つのパルスを重畳するパルス重畳手段とを備え、パルス重畳手段は、重畳するパルスのピーク値、パルス幅、又は高周波交流の半周期当たりのパルス数の内の少なくとも何れか1つを調光が深くなるほど増加させることを特徴とする。
この発明によれば、電力変換手段の出力を変化させることによって高圧放電灯を調光しており、調光が深くなるほど電力変換手段の出力が小さくなるのであるが、調光時においてパルス重畳手段が高周波交流の半周期毎に少なくとも1つのパルスを重畳することで、電極の温度が上昇して最冷点の温度が上昇し、それに伴って発光管全体の温度が上昇するので、光が緑色を帯びる原因となるタリウムの分圧比が高くなるのを抑制して、色温度が変化するのを抑制することができる。そのうえ、重畳するパルスのピーク値、パルス幅、又は半周期当たりのパルス数の内の少なくとも何れか1つを調光が深くなるほど増加させることで、調光時の色の変化を抑制し、全ての調光範囲で色温度を略一定に制御することができる。
以上説明したように、本発明では、調光時においてパルス重畳手段が矩形波交流の半周期毎に少なくとも1つの低周波のパルスを重畳することで、電極の温度が上昇して最冷点の温度が上昇し、それに伴って発光管全体の温度が上昇するので、光が緑色を帯びる原因となるタリウムの分圧比が高くなるのを抑制して、色温度が変化するのを抑制することができる。そのうえ、重畳するパルスのピーク値、パルス幅、又は矩形波交流の半周期当たりのパルス数の内の少なくとも何れか1つを調光が深くなるほど増加させることで、調光時の色の変化を抑制し、全ての調光範囲で色温度を略一定に制御することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(基本構成)
本発明に係る高圧放電灯点灯装置の基本構成を図1〜図4を参照して説明する。この高圧放電灯点灯装置は、高圧放電灯DLと、ブリッジ接続されたダイオードD1〜D4からなり交流電源Vsの電源電圧を整流する整流回路11と、整流回路11の整流電圧を所定の電圧値の直流電圧に変換する昇圧チョッパ回路12と、昇圧チョッパ回路12の出力を電源として高圧放電灯DLに所望の電力を供給する降圧チョッパ回路13と、降圧チョッパ回路13の出力電圧を低周波で交番する矩形波の交流電圧に変換して高圧放電灯DLに供給する極性反転回路14と、高圧放電灯DLを始動させるために数kV程度の高圧パルスを発生させる始動回路15と、昇圧チョッパ回路12の出力電圧(コンデンサC1の両端電圧)を検出し、その検出結果に基づいて昇圧チョッパ回路12のスイッチング素子Q1のオン/オフを制御する昇圧チョッパ制御回路16と、高圧放電灯DLに供給するランプ電力を設定する電力設定信号S1を発生する調光器20(調光手段)と、調光器20からの電力設定信号S1に基づいて降圧チョッパ回路13のスイッチング素子Q2のオン/オフを制御するとともに、極性反転回路14のスイッチング素子Q3〜Q6のオン/オフを制御する制御回路17とを備える。ここに、整流回路11と昇圧チョッパ回路12とで直流電源が構成され、降圧チョッパ回路13と極性反転回路14とで電力変換手段が構成される。
昇圧チョッパ回路12は、整流回路11の高圧側出力端に一端が接続されたインダクタL1と、インダクタL1の他端と整流回路11の低圧側出力端との間に接続されたMOS型電界効果トランジスタ(以下MOS−FETという)よりなるスイッチング素子Q1と、インダクタL1及びスイッチング素子Q1の接続点にアノードが接続されたダイオードD5と、電解コンデンサからなりスイッチング素子Q1の両端間にダイオードD5を介して接続された平滑用のコンデンサC1とで構成される。
また降圧チョッパ回路13は、昇圧チョッパ回路12の出力端子間に接続されたMOS−FETよりなるスイッチング素子Q2、インダクタL2およびコンデンサC2の直列回路と、スイッチング素子Q2及びインダクタL2の接続点にカソードが接続されるとともに、昇圧チョッパ回路12の低圧側出力端にアノードが接続されたダイオードD6とで構成される。
また極性反転回路14はMOS−FETよりなるスイッチング素子Q3〜Q6のブリッジ回路を有し、一方のアームを構成するスイッチング素子Q3,Q4の接続点と、他方のアームを構成するスイッチング素子Q5,Q6の接続点との間に、始動回路15の出力トランスPTの二次巻線を介して高圧放電灯DLが接続されている。そして、各スイッチング素子Q3〜Q6は、対角の位置に配置されたスイッチング素子Q3,Q6の組と、スイッチング素子Q4,Q5の組とが低周波で交互にオン/オフされる。
ここで、本装置の回路動作を図2の波形図に基づいて説明する。尚、図2の(a)は調光器20からの電力設定信号S1を、(b)〜(f)はスイッチング素子Q2〜Q6のゲート信号を、(g)は高圧放電灯DLに流れるランプ電流IDLをそれぞれ示している。また図2中のTaは全点灯期間を、Tbは調光点灯期間をそれぞれ示している。
全点灯期間Taには電力設定信号S1として全点灯のレベルの信号aが制御回路17に入力されるので、制御回路17は降圧チョッパ回路13の出力が全点灯の出力となるような高周波(例えば数k〜数100kHz)のスイッチング信号でスイッチング素子Q2をオン/オフさせる。なお高周波とは数k〜数100kHz程度の周波数のことを言う。
また制御回路17は、対角の位置に配置されたスイッチング素子Q3,Q6の組と、スイッチング素子Q4,Q5の組とを低周波で交互にオン/オフさせており、高圧放電灯DLに低周波の矩形波状の交流電流が供給されることになる。ここでいう低周波とは数10Hz〜数100Hz程度の周波数のことを言う。
次に調光点灯期間の回路動作について説明する。調光器20からの電力設定信号S1が全点灯の信号レベルaから調光点灯の信号レベルbに変化すると、制御回路17は、スイッチング素子Q2へのゲート信号を、矩形波交流の半周期の内、一定期間のみオン時間を小さくすることで(図2に示す例では2箇所ずつ)、全点灯時は矩形波状だったランプ電流IDLの任意の箇所に低周波のパルス状の電流を1〜10個程度(図2の例では例えば2個)重畳するとともに、高圧放電灯DLへの供給電力を調整することで、図2(g)に示すようなランプ電流IDLが得られる。
ところで、図3は調光点灯時のランプ光のスペクトル分布を測定した結果の一例であり、図中の実線イは全点灯時と同様に矩形波のランプ電流を印加して調光点灯した場合のスペクトル分布、図中の点線ロは図2(g)に示すようにパルス電流を重畳して調光した場合のスペクトル分布である。この図から、矩形波のランプ電流を印加して調光した場合のスペクトル分布イに比べて、パルス電流を重畳した場合のスペクトル分布ロの方が、ナトリウムの輝線を示す波長が590nm付近でナトリウムの自己吸収(ブロード)が発生していることが分かる。この結果からタリウムの分圧比に比べてナトリウムの分圧比が相対的に上昇しているものと判断でき、ランプ光の成分の内、赤色の成分が強くなるため、調光時に光色が緑がかった色になるのを抑制することができる。つまり、この時の高圧放電灯の発光管は、従来例1の放電灯点灯装置と同様に、最冷点の温度が上昇することになり、発光管全体の温度が上昇するので、タリウムの分圧比に比べてナトリウムの分圧比が相対的に上昇することになり、緑色がかった光を放出するタリウムの影響を抑制して、光の色温度が変化するのを防止できる。
上述の変化はメタルハライドランプの中でも発光管が透光性のセラミックスからなる所謂セラミックメタルハライドランプの場合で、その封入物として少なくともナトリウムを含むランプに対して特に有効である。すなわち、透光性のセラミックスからなる発光管は、石英ガラスの発光管に比べて耐熱性に優れているから、例えば定格点灯付近でより大きなパルス電流を重畳することができる。
また、低周波の矩形波電流の周波数と、パルス電流を重畳する周波数とを、それぞれランプに特有の音響共鳴周波数よりも低い周波数に設定するのが好ましく、パルス電流を重畳した調光点灯時においても音響共鳴現象の発生を防止できる。
また、発光管の取付方向については垂直方向であっても水平方向であっても色変化の抑制効果はあるが、垂直方向に取り付けた場合の方がより効果的である。これは発光管を垂直方向に取り付けた場合の方が電極の位置がより最冷点に近くなるため、パルス電流を重畳したことによって電極付近の温度が上昇すると、電極の温度上昇に伴って最冷点の温度がより高く上昇するので、色変化を抑制する効果がより顕著になるためである。
また図4は、調光点灯時における実際のランプ電圧VDL及びランプ電流IDLの波形図の一例であり、重畳するパルス電流の指令値としては矩形波であっても、点灯中のランプインピーダンスの変化によって、実際の波形は必ずしも矩形波状にはならず、図4に示すようにランプ電流IDLの波形が立ち上がり時に若干鈍る場合がある。しかしながら、このような波形であっても、調光時の色変化を抑制する効果があり、重畳するパルス電流は矩形波に限定されるものではない。
なお直流電源や電力変換手段の回路構成を図1に示す回路に限定する趣旨のものではなく、例えば図5に示すように高圧放電灯DLと、整流回路11と、昇圧チョッパ回路12と、昇圧チョッパ回路12の出力を電源として高圧放電灯DLに所望の電力を供給するハーフブリッジ型のインバータ回路18と、昇圧チョッパ制御回路16と、調光器20と、調光器20からの電力設定信号S1に基づいてインバータ回路18のスイッチング素子Q7,Q8のオン/オフを制御する制御回路17とを備える。尚、図5では始動回路を省略して図示してある。
昇圧チョッパ回路12は、整流回路11の高圧側出力端に一端が接続されたインダクタL1と、インダクタL1の他端と整流回路11の低圧側出力端との間に接続されたMOS−FETよりなるスイッチング素子Q1と、インダクタL1及びスイッチング素子Q1の接続点にアノードが接続されたダイオードD5と、それぞれ電解コンデンサからなりスイッチング素子Q1の両端間にダイオードD5を介して接続された平滑用のコンデンサCe1,Ce2の直列回路とで構成される。
またインバータ回路18は、コンデンサCe1,Ce2の直列回路の両端間に接続されたMOS−FETよりなるスイッチング素子Q7,Q8の直列回路を有し、スイッチング素子Q7,Q8の接続点と、コンデンサCe1,Ce2の接続点との間に、インダクタL3,L4を介して高圧放電灯DLを接続し、高圧放電灯DL及びインダクタL4の直列回路と並列にコンデンサC3を接続してある。
本回路でも制御回路17がスイッチング素子Q7,Q8のオン/オフを制御することによって、高圧放電灯DLに矩形波のランプ電流を供給するとともに、調光点灯時において矩形波交流の半周期毎に少なくとも1個のパルス電流を重畳させることで、上述と同様に調光点灯時の色変化を抑制することができる。
(実施形態
本発明の実施形態を図6〜図10に基づいて説明する。本実施形態の高圧放電灯点灯装置は、高圧放電灯DLと、整流回路11と、昇圧チョッパ回路12と、降圧チョッパ回路13と、極性反転回路14と、始動回路15と、昇圧チョッパ制御回路16と、調光器20と、制御回路17とを備える。本実施形態の主回路は、コンデンサC2とローサイドのスイッチング素子Q4,Q6との間にランプ電流検出用の抵抗R0を挿入した以外は基本構成で説明した高圧放電灯点灯装置と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略し、基本構成の高圧放電灯点灯装置と異なる部分についてのみ説明する。
制御回路17は、調光器20からの電力設定信号S1に応じた電圧値のランプ電流基準値(以下、IDL基準値という)Vbを発生する基準電源28と、電力設定信号S1に応じた振幅及び周波数のパルス信号Vaを発生するパルス発生回路21と、パルス信号Vaと基準電源28からのIDL基準値Vbとを加算する加算器22と、ランプ電流検出用の抵抗R0の両端電圧と加算器22の出力Vcとの差分を増幅する差動増幅器23と、差動増幅器23の出力電圧に比例した周波数の駆動信号を発生してスイッチング素子Q2のゲートに印加する駆動回路24と、低周波のパルス信号S2を発生する低周波発振器25と、パルス信号S2とパルス信号S2をNOTゲート26で反転させた信号NOT(S2)が入力され、信号S2及びNOT(S2)に応じてスイッチング素子Q3,Q6の対とスイッチング素子Q4,Q5の対とを低周波で交互にオン/オフする駆動回路27とで構成される。なお、IDL基準値Vbとは矩形波点灯における電流ピークの高さの指令値のことである。
また図7はパルス発生回路21の具体回路を示し、調光器20からの電力設定信号S1と基準電圧V1との差分を増幅する差動増幅器30と、抵抗R11及びコンデンサC11の定数により発振周波数(1/t1)が決定される発振器(OSC)31と、発振器31から入力されるパルス信号をトリガ信号として、抵抗R12及びコンデンサC12で決定されるパルス幅t2のパルス信号を出力する単安定マルチバイブレータ32と、差動増幅器30の出力と単安定マルチバイブレータ32の出力とを乗算する乗算器33とで構成され、乗算器33から出力される周波数が(1/t1)、パルス幅がt2で、振幅がhpのパルス出力Vaが上述の加算器22に入力される。
ここで、基準電圧V1を全点灯時の電力設定信号S1と略同じ電圧値に設定しておけば、全点灯時には差動増幅器30の出力がゼロになるため、乗算器33の出力もゼロになり、加算器22にパルス発生回路21からのパルス信号が入力されなくなるので、IDL基準値Vbにパルス信号が重畳されなくなる。
一方、調光点灯時には電力設定信号S1の信号レベルが全点灯時の信号レベルよりも小さくなり、調光が深くなるにつれて電力設定信号S1の信号レベルが小さくなるので、差動増幅器30の出力の信号レベルhpは反対に大きくなる。この差動増幅器30の出力と、発振器31及び単安定マルチバイブレータ32により周期t1とパルス幅t2が決定されたパルス信号とを乗算器33で乗算することによって、パルスの周期及びパルス幅が任意の値に設定され、パルスの高さ(振幅)hpが電力設定信号S1の信号レベルに応じて高くなるようなパルス信号Vaが加算器22に入力されることになる。そして、パルス発生回路21の出力Vaとランプ電流の基準値となるIDL基準値Vbとを加算器22で加算した値Vcがランプ電流IDLの指令値となり、この指令値と実際のランプ電流との差分を差動増幅器23により増幅した値が駆動回路24に入力されるため、ランプ電流IDLの波形は、低周波の矩形波電流波形に低周波のパルスが1〜10個程度周期的に重畳したような波形となるのである。
ここで、本実施形態の回路動作を図8の波形図に基づいて説明する。尚、図8の(a)は調光器20からの電力設定信号S1を、(b)〜(f)はスイッチング素子Q2〜Q6のゲート信号を、(g)は高圧放電灯DLに流れるランプ電流IDLをそれぞれ示している。また図8中の期間Taは全点灯期間を、期間Tbは調光点灯期間をそれぞれ示している。
上述のように基準電圧V1を全点灯時の電力設定信号S1と略同じ電圧値に設定することで、全点灯時のランプ電流IDLの波形をパルスの重畳しない矩形波とし、調光点灯時のランプ電流IDLの波形を矩形波にパルスが周期的に重畳し、調光が深くなるにつれてパルスの高さが高くなるような波形にしている。なおランプ電流IDLの矩形波部分の高さがIDL基準値Vbにより決定され、矩形波に重畳された高さIp、周期t1、パルス幅t2のパルスがパルス発生回路21の出力により決定される。つまり、スイッチング素子Q3〜Q6の動作については基本構成で説明した高圧放電灯点灯装置と同一であり、パルスを重畳する期間(調光点灯期間)におけるスイッチング素子Q2のゲート信号が、調光が深くなるにつれてオン期間が基本構成の高圧放電灯点灯装置よりも長くなる点が、基本構成の高圧放電灯点灯装置と異なっている。
なお図8に示す例では、調光が深くなってもランプ電流IDLの矩形波部分のピーク値IDLpと、矩形波に重畳させたパルスのピーク値Ipの和がある一定レベルになるように制御を行っており(図8の例では全点灯時の矩形波のピーク値と同一になるように制御しており)、矩形波部分のピーク値IDLpとパルスのピーク値Ipの和を一定レベルに設定することで、過電流の検出レベルを全点灯時と調光点灯時とで同じレベルに設定できる。したがって、高圧放電灯DLに流れる過電流を検出するための過電流保護回路(図示せず)に、全点灯時と調光点灯時とで同じ回路を用いることができ、所定の過電流レベルを超えるランプ電流が流れないように制御することができる。
また図9に示すように、調光点灯時において調光が深くなるにつれてランプ電流IDLのピーク値(IDLp+Ip)を全点灯時より高くしても良く、ピーク値を一定にする場合に比べて、調光点灯時の色変化の抑制効果を高めることができる。
また、矩形波の電流波形に重畳させるパルスの周期t1やパルス幅t2は、調光レベルに関係無く常に一定であるが、抵抗R11とコンデンサC11、抵抗R12とコンデンサC12の定数をそれぞれ変更することで周期t1やパルス幅t2を容易に変更できる。例えばパルスの周期t1を短くすることで(つまり周波数を高くすることで)、矩形波の半周期毎に重畳されるパルスの数を増やすことができ、反対に周期t1を長くすることで(つまり周波数を低くすることで)、パルスの数を減らすことができる。
なお制御回路17では指令値としてランプ電流を用いているが、指令値をランプ電流に限定する趣旨のものではなく、指令値としてランプ電圧或いはランプ電力を用いても、上述と同様にパルスを重畳させることができる。
ここで、図10はある高圧放電灯DLに重畳する矩形波状のパルスの高さをパラメータとしてランプ出力に対する色温度の変化率(%)を測定した結果を示しており、全点灯時(図中のFullの点)の色温度を100%として色温度の変化率を表している。図10のイは全点灯(Full)から調光下限(Dim2)までの全ての調光範囲においてランプ電流を矩形波状とした場合の特性、ロは調光点灯時に矩形波部分のピーク値の約120%に相当する高さのパルスを重畳した場合の特性、ハは調光点灯時に矩形波部分のピーク値の約160%に相当する高さのパルスを重畳した場合の特性である。なお、重畳するパルスのパルス幅や数は常に一定であり、ロ、ハでは全点灯時のみパルスを重畳しない矩形波点灯としている。
図10の測定結果より、パルスの高さを高くすればするほど、色温度の変化は矩形波点灯の測定結果よりも低くなることが判明し、調光点灯時のある電力においてパルスの高さを調整することで任意の色温度に設定することができる。つまり、調光が深くなるにつれてパルスの高さを徐々に高くすることで、全ての調光範囲において全点灯時における色温度と同じ色温度に制御することができる。
また色温度を略一定とするために、全ての調光範囲において色温度の変化率を全点灯時の色温度の+5%の範囲内に収めるように設定する場合、図10のハに示す特性であれば、Dim1の調光レベルまで調光することができ、パルスの高さを高くすることで、Dim2の調光レベルまで調光できるものと推測される。なお図10では縦軸に色温度の変化率をとっているが、色温度の変化率の代わりに黒体軌跡からのずれを示すΔuv値として、このΔuv値をある一定レベル以内に抑えるようにしても良いし、色温度とΔuv値の両方をある一定レベル以内に抑えるようにしても良い。
また図10の点Pは、従来例3の放電灯点灯装置により音響共鳴現象を起こさない範囲で高周波のリップルを重畳した場合の測定結果を示し、この結果からランプ電流に高周波のリップルを重畳させるよりも、低周波のパルスを重畳させた方が調光点灯時の色温度の変化を抑制する効果が高いことが分かる。なお高周波のリップルを重畳させる場合よりも低周波のパルスを重畳させる場合の方が色温度の変化を抑制する効果が高いのは、矩形波状のパルスの方が電流波形の立ち上がりが急峻なため、ナトリウム原子の励起がより促進されるためと考えられる。また矩形波電流にパルスを重畳する周波数は任意の周波数に設定できるため、基本構成の高圧放電灯点灯装置と同様に音響共鳴現象が発生する周波数よりも低い周波数に設定すれば、高周波のリップルを重畳させる場合に比べて、音響共鳴現象のような不安定な点灯状態に入りにくいという利点がある。
(実施形態
本発明の実施形態を図11及び図12に基づいて説明する。上述の実施形態では調光が深くなるにつれて矩形波電流に重畳するパルスのピーク値をより高くしているが、本実施形態では調光が深くなるにつれてパルス幅をより広くしている。
本実施形態の主回路の構成は実施形態で説明した図6の回路と同一であり、パルス発生回路21の回路構成のみが異なっているので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図11はパルス発生回路21の具体回路を示し、抵抗R11及びコンデンサC11の定数により発振周波数(1/t1)が決定される発振器(OSC)31と、発振器31から入力されるパルス信号をトリガ信号としてパルス幅がt2のパルス信号を出力する単安定マルチバイブレータ32と、直流の一定電圧V2と単安定マルチバイブレータ32の出力とを乗算する乗算器33とで構成され、乗算器33の出力Vaが上述の加算器22に入力される。なお、パルス発生回路21は、調光器20から全点灯時の電力設定信号S1が入力された場合、加算器22への出力がゼロになるように構成されている。
ここで、単安定マルチバイブレータ32から出力されるパルス信号のパルス幅t2は、単安定マルチバイブレータ32のT1端子とT2端子との間に接続されたコンデンサC12と、T2端子に一端が接続された抵抗R12とで決定されるのであるが、調光器20からの電力設定信号S1をダイオードD11と抵抗R13とを介して抵抗R12の一端側に入力してある。尚、ダイオードD11は抵抗R12の一端側から調光器20へ電流が流れる向きに接続されている。
パルス幅t2は抵抗R12とコンデンサC12の充放電で決定されるが、調光が深くなるほど(すなわち調光信号が小さくなるほど)、抵抗R13とダイオードD11を介して流れる電流が増加し、コンデンサC13の充電時間が長くなるため、パルス幅t2を広げることができ、図12(g)に示すように調光が深くなるにつれて、ランプ電流IDLはパルスのパルス幅t2が広がっていくような波形となる。また、この時のパルスの高さIpは常に一定になるので、ランプ電流IDLのピーク値(=IDLp+Ip)は調光が深くなるにつれて徐々に低下する。なお図12(a)〜(g)は本回路の各部の波形図であり、同図中の(a)は調光器20からの電力設定信号S1を、(b)〜(f)はスイッチング素子Q2〜Q6のゲート信号を、(g)は高圧放電灯DLに流れるランプ電流IDLをそれぞれ示している。
ここで、ランプ電流IDLの矩形波部分に重畳する低周波のパルスは、パルス幅t2の広い方がナトリウム原子を励起するエネルギをより大きくできるため、パルスの高さを高くするのと同様に、パルス幅t2を広げることで調光点灯時の色の変化を抑制する効果が得られる。
また基本構成で説明した回路ではパルスの高さを高くすることで色変化を抑制しているので、スイッチング素子の定格電流の制約を受けて、パルスの高さをある電流値以上に設定することができなかったり、或いはスイッチング素子に定格電流の大きな素子を使用する必要があるが、本実施形態ではパルス幅を広げることで色変化を抑制しているので、スイッチング素子の定格電流によって制約されることはなく、またパルスの高さが一定なのでスイッチング素子に加わるストレスを低減できる。
(実施形態
本発明の実施形態を図13〜図15に基づいて説明する。上述の実施形態では調光が深くなるにつれて矩形波電流に重畳する低周波のパルスの高さをより高くしているが、本実施形態では調光が深くなるにつれて矩形波電流の半周期毎に重畳する低周波のパルスの個数を増やしている。
本実施形態の主回路の構成は実施形態で説明した図6の回路と同一であり、パルス発生回路21の回路構成のみが異なっているので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図13はパルス発生回路21の具体回路図であり、所望の発振周波数(1/t1)のパルス信号を発生する発振器(OSC)31と、発振器31から入力されるパルス信号をトリガ信号として、抵抗R12及びコンデンサC12で決定されるパルス幅t2のパルス信号を出力する単安定マルチバイブレータ32と、直流の一定電圧V2と単安定マルチバイブレータ32の出力とを乗算する乗算器33とで構成され、乗算器33の出力Vaが上述の加算器22に入力される。なお、パルス発生回路21は、調光器20から全点灯時の電力設定信号S1が入力された場合、加算器22への出力がゼロになるように構成されている。
ここで、発振器31から出力されるパルス信号の周期t1(すなわち発振周波数(1/t1))は、抵抗R11とコンデンサC11とからなるCR時定数回路によって決定されるのであるが、本回路では調光器20からの電力設定信号S1をダイオードD11と抵抗R13との直列回路を介して抵抗R11とコンデンサC11との接続点に入力している。尚、ダイオードD11は調光器20側から抵抗R11及びコンデンサC11の接続点へ電流が流れる向きに接続されている。したがって、調光が深くなるにつれて(つまり電力設定信号S1が小さくなるにつれて)、ダイオードD11及び抵抗R13を介してコンデンサC11を充電する電流が減少するため、パルス信号の周期t1をより短くすることができ(つまり発振周波数を高くでき)、図14(g)に示すように調光が深くなるほどランプ電流IDLの半周期毎に重畳されるパルスの数が増えるような波形となる。なお、図14(a)〜(g)は本回路の各部の波形図であり、同図中の(a)は調光器20からの電力設定信号S1を、(b)〜(f)はスイッチング素子Q2〜Q6のゲート信号を、(g)は高圧放電灯DLに流れるランプ電流IDLをそれぞれ示している。
この場合もランプ電流IDLの半周期毎に重畳するパルスの数が多い方が、ナトリウム原子を励起するエネルギを多くできるため、パルスの高さを高くするのと同様に、調光点灯時に色温度が変化するのを抑制する効果が得られる。
なお図14に示す例は、全点灯、調光点灯1、調光点灯2、調光点灯3のように段調光を行った場合に、各調光期間Tb〜Tdにおいて矩形波電流の半周期毎に重畳するパルスの数を1個、2個、3個と増加させた例であり、パルスの数が段階的に変化するので、図14に示すような段調光に向いている。
また図15は、定格電力が150Wのセラミックメタルハライドランプからなる高圧放電灯DLに、所定の一定電力を供給して調光点灯した場合に、矩形波電流の半周期毎に重畳したパルスの数と色温度の変化率との関係を示しており、縦軸にとった色温度の変化率は、定格点灯時の色温度を100%とした時の変化率を示している。この測定結果は、図13に示す回路で抵抗R11の抵抗値を変化させることによって、半周期当たりのパルスの個数を変化させた場合の測定結果であり、パルスの高さやパルス幅は一定である。図15の測定結果より半周期当たりのパルスの個数が増えるほど定格点灯時の色温度に近付いていくことが分かり、調光が深くなるほど、半周期当たりのパルスの個数を増やすことで、色温度の変化を抑制して全点灯時の色温度に近づけることができる。
(実施形態
本発明の実施形態を図16及び図17に基づいて説明する。上述の実施形態では矩形波電流の半周期内の任意のタイミングでパルスを重畳しているが、本実施形態では矩形波電流の正負が反転するタイミングの前後でパルスを重畳している。
図16は本実施形態の回路図であり、低周波発振器25の発振出力をパルス発生回路21に入力した点以外は、実施形態で説明した図6の回路と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本回路ではパルス発生回路21に低周波発振器25の発振出力を入力しており、パルス発生回路21の内部では、低周波発振器25から入力される矩形波のパルス信号の正負が反転するタイミングでパルスを重畳している。従って、図17(g)に示すように、ランプ電流IDLは、矩形波電流の正負が反転するタイミングの前後に低周波のパルスが重畳されるような波形になる。このように矩形波状のランプ電流IDLの正負が反転するタイミングでパルスを重畳しているので、パルスの立ち上がり又は立下りのエネルギが大きくなり、実施形態に比べてナトリウム原子を励起するエネルギがより大きくなるので、調光時の色変化を抑制する効果が向上する。また実施形態の回路ではパルスを重畳するタイミングを決定するためにパルス発生回路21の内部に発振器を設けているが、本実施形態では低周波発振器25から入力されるパルス信号に同期して、パルス発生回路21が矩形波電流にパルスを重畳させているので、パルス発生回路21内の発振器を省略することができ、制御回路17の回路構成を簡単にできるという利点もある。
参考例1
本発明の参考例1を図18及び図19に基づいて説明する。尚、図18は本点灯装置の要部の回路図、図19は各部の波形図であり、図19中の(a)は調光器20からの電力設定信号S1を、(b)〜(f)はスイッチング素子Q2〜Q6のゲート信号を、(g)は高圧放電灯DLに流れるランプ電流IDLをそれぞれ示している。
上述の実施形態1〜3では、矩形波のランプ電流IDLに重畳する低周波パルスのピーク値、パルス幅、個数の何れかを調光の深さに応じて変化させることで調光点灯時の色変化を抑制しているが、本点灯装置では調光の深さに応じて重畳するパルスの周波数を変化させることで調光点灯時の色変化を抑制している。
本点灯装置の主回路の構成は実施形態で説明した図6の回路と同一であり、パルス発生回路21の回路構成のみが異なっているので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図18はパルス発生回路21の具体回路図であり、例えば直列接続された複数の抵抗と各々の抵抗に並列接続されたスイッチとで構成され図示しない制御手段がスイッチをオン/オフすることで抵抗値を周期的或いはランダムに変化させる可変抵抗モジュールR14と、可変抵抗モジュールR14及びコンデンサC11の定数により発振周波数(1/t1)が決定される発振器(OSC)31と、発振器31から入力されるパルス信号をトリガ信号として、抵抗R12及びコンデンサC12で決定されるパルス幅t2のパルス信号を出力する単安定マルチバイブレータ32と、直流の一定電圧V2と単安定マルチバイブレータ32の出力とを乗算する乗算器33とで構成され、乗算器33の出力Vaが上述の加算器22に入力される。なお、パルス発生回路21は、調光器20から全点灯時の電力設定信号S1が入力された場合、加算器22への出力がゼロになるように構成されている。
本回路が実施形態で説明した図13の回路と異なる点は、調光器20からの電力設定信号S1を受けて発振器31の出力を変化させていた抵抗R13及びダイオードD11を無くして、発振器31の発振周波数を決定する抵抗に、抵抗値が周期的或いはランダムに変化する可変抵抗モジュールR14を用いたものであり、可変抵抗モジュールR14の抵抗値をある一定の範囲で変化させることによって、発振器31の発振周波数もある一定の範囲で変化する。なお可変抵抗モジュールR14の抵抗値の変化のさせ方は周期的でも良いし、ランダムでも良い。
パルス発生回路21は、調光点灯時のみパルスを出力するように構成されており、上述のように発振器31の発振周波数を変化させることで、パルス発生回路21から出力されるパルスの周期t1を変化させることができ、その結果図19(g)に示すようにランプ電流IDLの波形が、矩形波電流に重畳される低周波のパルスの位相が周期的に変化するような波形となり、重畳する低周波パルスの周波数が変化するので、一定の周波数で低周波のパルスを重畳する場合に比べて、重畳したパルスに起因して発生するノイズの影響を低減できる。
(実施形態
本発明の実施形態を図20に基づいて説明する。なお本実施形態の回路は、実施形態で説明した図16の回路において、調光器20からの電力設定信号S1をパルス発生回路21に入力する代わりに低周波発振器25に入力したものであり、それ以外の点は図16の回路と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。図20は本回路の各部の波形図であり、同図中の(a)は調光器20からの電力設定信号S1を、(b)〜(f)はスイッチング素子Q2〜Q6のゲート信号を、(g)は高圧放電灯DLに流れるランプ電流IDLをそれぞれ示している。
本実施形態では、低周波発振器25に調光器20からの電力設定信号S1を入力することによって、調光が深くなるにつれて(すなわち電力設定信号S1の信号レベルが小さくなるにつれて)、発振周波数が高くなるように低周波発振器25を構成してある。したがって、調光が深くなるほど、ランプ電流IDLの矩形波交流の周波数が高くなって、矩形波の半周期の期間Lfが短くなるので、半周期毎に重畳されるパルスの数が同じであれば、単位時間当たりに重畳されるパルスの数が増加し、実施形態で説明したのと同様に調光点灯時の光色の変化を抑制するとともに、全点灯時の色温度により近づけることができる。
尚、上述の各実施形態では矩形波のランプ電流IDLに重畳する低周波パルスのピーク値、パルス幅、個数、又は位相の内の何れかを調光の深さに応じて変化させることで、調光点灯時の色変化を抑制しているが、低周波パルスのピーク値、パルス幅、個数、又は位相の内の複数を組み合わせて変化させることで、調光点灯時の色変化を抑制するようにしても良い。
(実施形態
本発明の実施形態を図21、図22に基づいて説明する。上述の各実施形態では降圧チョッパ回路13のスイッチング素子Q2のオン/オフを制御することで、ランプ電流IDLにパルスを重畳しているのに対して、本実施形態では始動回路15を利用してランプ電流IDLにパルスを重畳している。
図21は本実施形態の回路図であり、実施形態で説明した図6の回路において、パルス発生回路21と加算器22とを無くし、降圧チョッパ回路13の出力電圧と基準電源28の出力との差分を差動増幅器23により増幅して駆動回路24に出力させるとともに、調光器20からの電力設定信号S1を基準電源28と始動回路15とに入力してある。
図22は始動回路15の具体回路図であり、スイッチング素子Q3,Q4の接続点とスイッチング素子Q5,Q6の接続点との間に高圧放電灯DLを介して二次巻線が接続されたパルストランスPTと、パルストランスPTの一次巻線に並列接続されたコンデンサC5と、コンデンサC5の一端とスイッチング素子Q3,Q4の接続点との間に接続されたコンデンサC4と、コンデンサC5の他端に共通端子が接続されたスイッチSW1と、スイッチSW1の一方の出力端子aとスイッチング素子Q5,Q6の接続点との間に接続されたトライアックのようなスイッチ素子Q11と、スイッチ素子Q11に並列接続された抵抗R1と、スイッチSW1の他方の出力端子bとスイッチング素子Q5,Q6の接続点との間に接続されたトライアックのようなスイッチ素子Q12と、スイッチ素子Q12に並列接続された抵抗R2とで始動回路15を構成している。
ここで、スイッチSW1は調光器20からの電力設定信号S1によって切り替えられ、高圧放電灯DLが消灯している間はスイッチSW1は出力端子a側に接続されて、高圧放電灯DLに数kV程度の高圧パルスを印加させて、高圧放電灯DLを始動させるために動作する。一方、調光点灯時には電力設定信号S1によってスイッチSW1が出力端子b側に切り替えられ、高圧放電灯DLに数10〜数100V程度の低周波のパルスを印加させるように動作しており、矩形波のランプ電流の半周期毎に1〜10個程度のパルスを重畳させることで、調光点灯時に色温度が変化するのを抑制している。また本実施形態では始動回路15を利用してランプ電流IDLに低周波のパルスを重畳しているので、上述の各実施形態に比べてパルスを発生させるための回路を別途設ける必要が無く、回路構成を簡単にできる。
尚、始動回路15が高圧放電灯DLに印加するパルス電圧を上記のようなパルス電圧に設定するために、高圧パルスを発生するための抵抗R1に比べて抵抗R2の抵抗値を十分大きい値に設定したり、スイッチ素子Q12のブレーク電圧をスイッチ素子Q11のブレーク電圧に比べて十分低い値に設定している。また全点灯時には電力設定信号S1によってスイッチSW1が出力端子a側に切り替えられるので、ランプ電流IDLは矩形波状の波形となる。
(実施形態
本発明の実施形態を図23に基づいて説明する。なお、本実施形態の回路構成は基本構成で説明した高圧放電灯点灯装置と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
上述の各実施形態では、全点灯時には低周波の矩形波交流を高圧放電灯DLに供給して、高圧放電灯DLを矩形波点灯させるとともに、調光点灯時において低周波の矩形波電流に低周波のパルスを重畳することで、色温度の変化を抑制しているが、本実施形態では図23に示すように全点灯時(期間Ta)には高圧放電灯DLに高周波の交流電力を供給して、高圧放電灯DLを高周波点灯させるとともに、調光点灯時においてランプ電流の半周期毎にパルスを重畳させており、本実施形態においても上述の各実施形態と同様に、調光点灯時において最冷点の温度を上昇させることで、発光管全体の温度が上昇するので、タリウムの分圧比に比べてナトリウムの分圧比が相対的に上昇することになり、緑色がかった光を放出するタリウムの影響を抑制して、光の色温度が変化するのを防止できる。
尚、ランプ電流に重畳するパルスのピーク値、幅、個数、周期などを調光レベルに応じて変化させることで得られる効果についても上述の各実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
本発明に係る高圧放電灯点灯装置の基本構成を示す回路図である。 (a)〜(g)は同上の各部の波形図である。 同上のランプ光のスペクトル分布を示す図である。 同上のランプ電圧及びランプ電流の波形図である。 同上の別の回路構成を示す回路図である。 実施形態の高圧放電灯点灯装置の回路図である。 同上の要部の回路図である。 (a)〜(g)は同上の各部の波形図である。 同上のランプ電流の波形図である。 同上のランプ電力と色温度の変化率との関係を示す図である。 実施形態の高圧放電灯点灯装置の要部の回路図である。 (a)〜(g)は同上の各部の波形図である。 実施形態の高圧放電灯点灯装置の要部の回路図である。 (a)〜(g)は同上の各部の波形図である。 同上の半周期毎のパルス数と色温度の変化率との関係を示す図である。 実施形態の高圧放電灯点灯装置の回路図である。 (a)〜(g)は同上の各部の波形図である。 参考例1の高圧放電灯点灯装置の要部の回路図である。 (a)〜(g)は同上の各部の波形図である。 (a)〜(g)は実施形態の高圧放電灯点灯装置の各部の波形図である。 実施形態の高圧放電灯点灯装置の回路図である。 同上の要部の具体回路図である。 (a)(b)は実施形態7の高圧放電灯点灯装置の各部の波形図である。 従来の高圧放電灯点灯装置のランプ電流の波形図である。 従来の別の高圧放電灯点灯装置のランプ電圧及びランプ電流の波形図である。 従来のまた別の高圧放電灯点灯装置のランプ電圧及びランプ電流の波形図である。
符号の説明
11 整流回路
12 昇圧チョッパ回路
13 降圧チョッパ回路
14 極性反転回路
17 制御回路
20 調光器
DL 高圧放電灯
Q2〜Q7 スイッチング素子
S1 電力設定信号
Vs 交流電源

Claims (10)

  1. 高圧放電灯と、直流電源と、直流電源の出力を低周波の矩形波交流に変換して高圧放電灯に供給することで高圧放電灯を点灯させる電力変換手段と、電力変換手段の出力を変化させることで高圧放電灯を調光する調光手段と、調光時において電力変換手段から高圧放電灯に供給される矩形波交流の半周期毎に少なくとも1つの低周波のパルスを重畳するパルス重畳手段とを備え、パルス重畳手段は、重畳するパルスのピーク値、パルス幅、又は矩形波交流の半周期当たりのパルス数の内の少なくとも何れか1つを調光が深くなるほど増加させることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. パルス重畳手段は、矩形波交流の正負が切り替わる前後でパルスを重畳させることを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  3. パルス重畳手段は、矩形波交流の周波数に同期したパルスを重畳させることを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  4. 電力変換手段の動作を制御する手段は、ランプ電流、ランプ電圧、又はランプ電力の内の何れかを指令値として用い、指令値と実績値との偏差をもとに電力変換手段の出力を制御しており、パルス重畳手段は上記指令値に基づいて調光レベルに応じたパルスを発生させることを特徴とする請求項記載の高圧放電灯点灯装置。
  5. 高圧放電灯を始動させるために高圧放電灯に高圧パルスを印加する始動回路を備え、パルス重畳手段は始動回路を用いて上記パルスを発生させることを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  6. 電力変換手段の動作を制御する手段は、調光が深くなるにつれて、矩形波交流の周波数が高くなるように電力変換手段の動作を制御することを特徴とする請求項記載の高圧放電灯点灯装置。
  7. 上記矩形波交流の周波数と上記パルスの周波数とがそれぞれ音響共鳴現象の発生する周波数未満であることを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  8. 高圧放電灯の発光管の取付方向を水平方向に対して略垂直な方向としたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1つに記載の高圧放電灯点灯装置。
  9. 高圧放電灯が、封入物として少なくともナトリウムを含むメタルハライドランプからなることを特徴とする請求項1〜8の何れか1つに記載の高圧放電灯点灯装置。
  10. 高圧放電灯と、直流電源と、直流電源の出力を高周波の交流電力に変換して高圧放電灯に供給することで高圧放電灯を点灯させる電力変換手段と、電力変換手段の出力を変化させることで高圧放電灯を調光する調光手段と、調光時において電力変換手段から高圧放電灯に供給される高周波の交流電力の半周期毎に少なくとも1つのパルスを重畳するパルス重畳手段とを備え、パルス重畳手段は、重畳するパルスのピーク値、パルス幅、又は高周波交流の半周期当たりのパルス数の内の少なくとも何れか1つを調光が深くなるほど増加させることを特徴とする高圧放電灯点灯装置
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