JP2010080243A - 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両 - Google Patents

放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2010080243A
JP2010080243A JP2008246931A JP2008246931A JP2010080243A JP 2010080243 A JP2010080243 A JP 2010080243A JP 2008246931 A JP2008246931 A JP 2008246931A JP 2008246931 A JP2008246931 A JP 2008246931A JP 2010080243 A JP2010080243 A JP 2010080243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
discharge lamp
power
unit
inversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008246931A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ukekawa
信 請川
Hisafumi Tanaka
寿文 田中
Yoji Konishi
洋史 小西
Shinichi Anami
真一 阿南
Masahiro Seki
政弘 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Electric Works Co Ltd filed Critical Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority to JP2008246931A priority Critical patent/JP2010080243A/ja
Publication of JP2010080243A publication Critical patent/JP2010080243A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 光出力を低下させた場合にも電磁ノイズが抑制が可能な放電灯点灯装置、該放電灯装置を備えた前照灯装置、並びに、該前照灯装置を備えた車両を提供する。
【解決手段】 直流電力を出力するDC−DCコンバータ部2と、DC−DCコンバータ部2の出力の極性を所定の反転時間おきに反転させた矩形波交流電力を放電灯Laに供給するインバータ部3と、放電灯の光出力の指示を受け付けるとともに指示された光出力が低いほど出力電力を低下させるようにDC−DCコンバータ部2を制御する制御部4とを備える。制御部4は、少なくともインバータ部3の出力の反転直前には一時的にDC−DCコンバータ部2の出力電流を上昇させるノイズ抑制動作を行うものであって、指示された光出力が低いほど、ノイズ抑制動作における出力電流の上昇割合を大きくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両に関するものである。
従来から、メタルハライドランプなどの高輝度放電灯を点灯させる放電灯点灯装置として、音響的共鳴現象を避けるために矩形波点灯方式を採用した放電灯点灯装置が提供され、スポットライトやプロジェクタの光源や車両の前照灯などの点灯に用いられている。
この種の放電灯点灯装置は、直流電力を出力する直流電源部と、直流電源部が出力した直流電力の極性を所定の反転時間おきに反転させた矩形波交流電力を放電灯に供給するインバータ部とを備える。
上記のような放電灯点灯装置では、インバータ部の出力の極性の反転(以下、単に「反転」と呼ぶ。)時に、インバータ部から放電灯への出力電流の瞬時的な低下に伴って放電灯の電極の温度低下が発生して反転後の放電灯における放電が不安定となり、これが放電灯のちらつき(フリッカ)や立ち消えや電磁ノイズの原因となっていた。そこで、上記のようなフリッカや立ち消えや電磁ノイズを抑制するために、反転の直前や直後に、一時的にインバータ部の出力電力(以下、単に「出力電力」と呼ぶ。)を上昇させるという技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
図9に、この種の放電灯点灯装置1の一例を示す。この放電灯点灯装置1は、直流電源Eから入力された直流電力の電圧値を変換する直流電源部としてのDC−DCコンバータ部2と、DC−DCコンバータ部2が出力した直流電力を交番して放電灯Laへ出力するインバータ部3と、DC−DCコンバータ部2とインバータ部3とをそれぞれ制御する制御部4とを備える。また、インバータ部3と放電灯Laとの間には、放電灯Laの始動用の高電圧を生成するイグナイタ部5が設けられている。
詳しく説明すると、直流電源Eの低電圧側の出力端はグランドに接続されていて、DC−DCコンバータ部2は、一次巻線P1の一端が直流電源Eの高電圧側の出力端に接続されるとともに一次巻線P1の他端がスイッチング素子Q1を介してグランドに接続されたトランスT1と、一端がグランドに接続された出力コンデンサC1と、アノードが出力コンデンサC1の他端に接続されるとともにカソードがトランスT1の二次巻線S1を介してグランドに接続されたダイオードD1とを備え、出力コンデンサC1の両端を出力端とする、周知のフライバック・コンバータである。制御部4は、DC−DCコンバータ部2のスイッチング素子Q1をオンオフ駆動するPWM信号である制御信号を出力することによってDC−DCコンバータ部2の出力電力を制御する。
また、インバータ部3は、2個ずつのスイッチング素子Q2〜Q5の直列回路が2個、DC−DCコンバータ部2の出力端間に互いに並列に接続されてなり、各直列回路のスイッチング素子Q2〜Q5同士の接続点を出力端とする、フルブリッジ型のインバータ回路である。インバータ部3は、互いに直列に接続されたスイッチング素子Q2〜Q5が交互に且つ互いに対角に位置するスイッチング素子Q2〜Q5が同時にオンオフ駆動されることで、DC−DCコンバータ部2が出力した直流電力を矩形波交流電力に変換して出力する。
イグナイタ部5は、インバータ部3の出力端間に接続されたコンデンサCsと、一次巻線P2及び二次巻線S2のそれぞれ一端がインバータ部3の一方の出力端に接続されたトランスT2とを備える。このトランスT2の一次巻線P2の他端はスパークギャップSG1を介してインバータ部3の他方の出力端に接続され、二次巻線S2の他端は放電灯Laを介してインバータ部3の他方の出力端に接続される。
制御部4は、インバータ部3を制御する反転判断部41と、DC−DCコンバータ部2の出力電力(すなわちインバータ部3から放電灯Laへの出力電力。以下、単に「出力電力」と呼ぶ。)の目標値である電力目標値が格納された電力目標記憶部42と、DC−DCコンバータ部2の出力電圧を検出するとともに検出された出力電圧(以下、「電圧検出値」と呼ぶ。)と電力目標記憶部42に格納された電力目標値とを用いてDC−DCコンバータ部2の出力電流の目標値である電流目標値を演算する電流目標演算部43と、通常は電流目標演算部43から入力された電流目標値をそのまま出力する一方、インバータ部3が出力の極性を反転させる前後の所定期間には該電流目標値を上昇させた上で出力する電流目標上昇部44と、DC−DCコンバータ部2の出力電流を検出するとともに検出された出力電流(以下、「電流検出値」と呼ぶ。)と電流目標値上昇部44が出力した電流目標値との差をなくすようにDC−DCコンバータ部2を制御する制御信号を生成する制御信号生成部45とを備える。上記のような制御部4は周知技術によって実現可能であるので、詳細な説明は省略する。
具体的には、インバータ部3は、各スイッチング素子Q2〜Q5をそれぞれオンオフ駆動する駆動部(図示せず)を有する。図10に示すように、制御部4の反転判断部41はインバータ部3に対して矩形波状の反転信号を入力するものであって、インバータ部3の駆動部は、反転信号が出力されていない期間(つまり反転判断部41の出力がLレベルである期間)には、互いに対角に位置する2個のスイッチング素子(以下、「第1スイッチング素子」と呼ぶ。)Q2,Q5の組と、やはり互いに対角に位置する残り2個のスイッチング素子(以下、「第2スイッチング素子」と呼ぶ。)Q3,Q4の組との一方をオン制御し他方をオフ制御する。また、駆動部は、反転信号が出力されている期間(つまり反転判断部41の出力がHレベルである期間)には全てのスイッチング素子Q2〜Q5をオフ制御するとともに、反転信号の出力が終了されたとき(つまり、次に反転判断部41の出力がLレベルとなったとき)には各スイッチング素子Q2〜Q5のオンオフ状態を反転信号が入力される前の状態に対して反転させる。つまり、反転信号が制御部4からインバータ部3に入力される度にインバータ部3の出力が反転するのであって、反転信号の周波数の半分が、インバータ部3の出力の周波数となる。
また、反転判断部41は例えば電流検出値に基いて放電灯Laの点灯状態を判定しており、放電灯Laが消灯していると判定されている期間には反転信号をLレベルに維持する。すなわち、電源が投入されてから、放電灯Laが点灯するまでは、第1スイッチング素子Q2,Q5がオンされ第2スイッチング素子Q3,Q4がオフされた状態に維持される。すると、DC−DCコンバータ部2の出力電圧の上昇に伴ってインバータ部3からの出力電圧の振幅が徐々に増大することで、スパークギャップSG1の両端電圧が徐々に上昇する。やがて、スパークギャップSG1において絶縁破壊(ブレークダウン)が発生すると、トランスT2の一次巻線P2に流れる電流の急激な増加に伴ってトランスT2の二次巻線S2に誘導起電力が発生し、この誘導起電力による電圧とインバータ部3の出力電圧とが重畳された例えば数10kVの高電圧により、放電灯Laではアーク放電が開始される(すなわち、放電灯Laが始動されて点灯する)。その後、放電灯Laの点灯を判定した反転判断部41によって反転信号の出力が開始されることにより、インバータ回路2による矩形波交流電力の出力が開始される。
上記の放電灯点灯装置1の動作を、図11を用いて説明する。まず、電源が投入されて動作が開始される(S1)と、制御部4の各部において、動作に用いられる各種の変数が初期化され(S2)、その後、反転判断部41が反転信号を出力しないことにより、インバータ部3では始動動作が開始される(S3)。すなわち、インバータ部3において対角に位置する2個のスイッチング素子Q2,Q5のみがオンされ、イグナイタ部5によって放電灯Laが始動される。その後、反転判断部41によって放電灯Laの点灯・未点灯が判断され(S4)、放電灯Laが未点灯と判断されればステップS3の始動動作が継続される。一方、ステップS4において、放電灯Laが点灯したと判断されれば、次のステップS5への移行により、インバータ部3が矩形波交流電力を放電灯Laに出力する動作が開始される。ステップS5では、電流目標演算部43は、DC−DCコンバータ部2の出力電圧を検出することで電圧検出値を取得する。電流目標演算部43は、新しいものから3回分までの電圧検出値を記憶するとともに随時更新しており、新たに取得された電圧検出値と合わせて4回分までの電圧検出値を平均することで電圧平均値を得てこれを制御に用いる。このように複数回分の電圧検出値の平均値である電圧平均値を制御に用いることで、ノイズの影響が抑制される。また、制御部4は、ステップS4において放電灯Laの点灯が判断されてからの経過時間(以下、単に「経過時間」と呼ぶ。)を計時する計時部(図示せず)を有しており、電流目標演算部43は、計時部によって計時された経過時間に応じた電力目標値を電力目標記憶部42から読み出す。ここで、電力目標記憶部42には、例えば経過時間が所定の始動時間以上であれば電力目標値が一定の定常電力に維持され、経過時間が始動時間に達する以前には電力目標値が定常電力よりも高くされ、少なくとも経過時間が始動時間に達する直前には電力目標値が定常電力まで徐々に低くされるという、経過時間毎の電力目標値が例えばデータテーブルの形で記憶されている。すなわち、経過時間が上記の始動時間に達した後は、電力目標値を一定の定常電力に維持する定常動作が行われ、定常動作が開始されるまでの期間(以下、「出力上昇期間」と呼ぶ。)には、電力目標値を上記の定常電力よりも上昇させる出力上昇動作が行われる。なお、上記のような経過時間に対する電力目標値の変化は、インバータ部3の出力の周期に対して十分に遅くされるので、少なくともインバータ部3の出力の1周期の間には電力目標値は略一定であるとみなすことができる。上記の出力上昇動作により、放電灯Laの温度が速やかに上昇するから、出力上昇動作を行わない場合に比べて放電灯Laの光出力をより短時間で安定させることができる。定常電力は例えばインバータ部3への接続が想定される放電灯Laの定格電力とされる。そして、電流目標演算部43は、経過時間に応じて電力目標記憶部42から読み出された電力目標値を、電圧平均値で除することで、電流目標値を得、この電流目標値を電流目標上昇部44に出力する。
また、反転判断部41は、計時部が計時する経過時間に基いて、インバータ部3へ反転信号を出力すべきタイミングを判断するとともに、反転信号の出力を開始する直前の所定の反転前期間TI2の開始時から、反転信号の出力を終了した後の所定の反転後期間TI1の終了時にかけて、DC−DCコンバータ部2の出力電力を一時的に上昇させるための出力上昇信号を電力目標上昇部44に入力する(すなわち、出力上昇信号をオンする)。電流目標上昇部44は、電流目標演算部43から電流目標値を入力されると、出力上昇信号がオンか否かを判定し(S6)、出力上昇信号がオンであれば電流目標演算部43から入力された電流目標値に所定の上昇量を加算(S7)して得られた新たな電流目標値を制御信号生成部45に出力する一方、出力上昇信号がオフであれば電流目標演算部43から入力された電流目標値をそのまま制御信号生成部45に出力する。これにより、反転後期間TI1と反転前期間TI2とには、インバータ部2の出力電力を一時的に上昇させるノイズ抑制動作が行われる。上記の上昇量は、放電灯Laの定格電流値の0.1倍〜1倍程度とする。例えば、定格電流値が0.4Aであれば上昇量は0.04A〜0.4Aとし、定格電流値が0.8Aであれば上昇量は0.08A〜0.8Aとする。
制御信号生成部45は、DC−DCコンバータ部2の出力電流を検出することで電流検出値を取得し、また、新しいものから3回分までの電流検出値を記憶するとともに随時更新しており、新たに取得された電流検出値と合わせて4回分までの電流検出値を平均することで電流平均値を得てこれを制御に用いる。すなわち、電流平均値を電流目標値とするような制御信号を生成してDC−DCコンバータ部2に入力する(S8)。具体的には例えば制御信号生成部45は電流平均値と電流目標値との差に応じた電圧値の出力を生成する誤差アンプを有し、この誤差アンプの出力の電圧値に応じたオンデューティのPWM信号である制御信号を生成する。上記のように複数回分の電流検出値の平均値である電流平均値を制御に用いることで、ノイズの影響が抑制される。
ステップS9〜ステップ13はそれぞれ反転判断部41の動作である。ステップS9では、反転判断部41は、反転信号を出力すべきタイミング、すなわち所定の反転時間毎のタイミングであるか否かを経過時間に基いて判断し、反転信号を出力すべきタイミングであればステップS10において反転信号をインバータ部3へ出力する。インバータ部3の出力の周波数は数100Hz〜数kHzとされる。つまり、反転時間は数百μs〜数msである。また、ステップS11では、反転後期間TI1でも反転前期間TI2でも反転信号の出力中でもない期間(以下、「定電力期間」と呼ぶ。)中であるか否かを経過時間に基いて判断し、定電力期間中であれば出力上昇信号をオフし(S12)、定電力期間中でなければ出力上昇信号をオンする(S13)。
上記のようなステップS5〜ステップS13の動作は、電源がオフされるまで継続される。さらに、異常検出及び保護動作や、周囲温度に応じたDC−DCコンバータ部2の出力電力の変更といった、周知技術を適宜組み合わせてもよい。
ここで、反転後期間TI1と、反転前期間TI2とは、それぞれ反転時間の半分(すなわちインバータ部3の出力の周波数の4分の1)よりも短くされている。つまり、反転時間が400μsより長い場合、例えば反転後期間TI1を50μsとして反転前期間TI2を200μsとすることができる。反転後期間TI1と反転前期間TI2との長さは上記に限られず、反転後期間TI1と反転前期間TI2との長さの合計が反転時間の2%〜30%程度であれば弊害なく効果が得られると、本発明者は考えている。
上記構成によれば、反転前期間TI2に出力電力を上昇させることにより放電灯Laの各電極において反転時の温度低下が抑制され、反転後期間TI2に出力電力を上昇させることにより放電灯Laの各電極において上記の温度低下後の温度の復帰が促進されることにより、放電灯Laにおける放電が安定し、フリッカや立ち消えや電磁ノイズが抑制される。また、反転後期間TI1と、反転前期間TI2とは、それぞれ反転時間の半分よりも短くしていることにより、反転後期間TI1や反転前期間TI2を反転時間の半分以上とする場合に比べ、放電灯Laにかかる電気的なストレスが抑制されるから、放電灯Laの寿命が短くなりにくい。
制御部4が、放電灯の光出力の指示を外部から入力され、指示された光出力が低いほどDC−DCコンバータ部2の出力電力を低下させるように直流電源部を制御する場合、指示された光出力が低くDC−DCコンバータ部2の出力電力が低いほど、放電灯Laにおいて電極の温度が低下することにより、上記の電磁ノイズが強くなりやすくなる。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、光出力を低下させた場合にも電磁ノイズが抑制が可能な放電灯点灯装置、該放電灯装置を備えた前照灯装置、並びに、該前照灯装置を備えた車両を提供することにある。
請求項1の発明は、直流電力を出力する直流電源部と、直流電源部が出力した直流電力の極性を所定の反転時間おきに反転させた矩形波交流電力を放電灯に供給するインバータ部と、放電灯の光出力の指示を受け付けるとともに、指示された光出力が低いほど直流電源部の出力電力を低下させるように直流電源部を制御する制御部とを備え、制御部は、少なくともインバータ部の出力の反転直前には一時的に直流電源部の出力電流を上昇させるノイズ抑制動作を行うものであって、制御部は、指示された光出力が低いほど、ノイズ抑制動作における直流電源部の出力電流の上昇割合を大きくすることを特徴とする。
この発明によれば、光出力を低下させた場合にも、ノイズ抑制動作中の直流電源部の出力電流を確保して電磁ノイズを抑制することが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、制御部は、指示された光出力を、ノイズ抑制動作中の直流電源部の出力電力の最大値に反映させないことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、ノイズ抑制動作は、インバータ部が直流電力の極性の反転を開始する直前の反転前期間と、インバータ部が直流電力の極性の反転を終了した直後の反転後期間とに、それぞれ、反転後期間の終了時点から反転前期間の開始時点にかけての、直流電源部の出力電力が一定とされる定電力期間よりも、直流電源部の出力電力を上昇させるものであって、反転前期間と反転後期間とはそれぞれ反転時間の半分以下であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、ノイズ抑制動作は、インバータ部の出力の反転直前において直流電源部の出力電流を一時的に上昇させるものであって、制御部は、ノイズ抑制動作における直流電源部の出力電流の上昇幅を、インバータ部の出力の極性が互いに異なる半周期毎に異ならせ、且つ、直流電源部の出力電流の時間積分値は前記半周期間で共通とすることを特徴とする。
この発明によれば、直流電源部の出力電流の時間積分値が、インバータ部の出力の極性が互いに異なる半周期毎に共通とされることにより、インバータ部の出力に直流成分が発生することを避けることができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の放電灯点灯装置と、放電灯点灯装置によって点灯される放電灯とを備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載の前照灯装置を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、制御部は、指示された光出力が低いほど、ノイズ抑制動作における直流電源部の出力電流の上昇割合を大きくするので、光出力を低下させた場合にも、ノイズ抑制動作中の直流電源部の出力電流を確保して電磁ノイズを抑制することが可能となる。
請求項4の発明によれば、直流電源部の出力電流の時間積分値が、インバータ部の出力の極性が互いに異なる半周期毎に共通とされることにより、インバータ部の出力に直流成分が発生することを避けることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の基本構成は従来例と共通であるので、共通する部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態の制御部4は、図1に示すように、放電灯Laの光出力の指示を受け付ける調光制御部46を備える。調光制御部46は、具体的には、光出力を指示する操作入力を受け付ける例えば可変抵抗器や押釦といった操作手段を有するものであってもよいし、光出力を指示する調光信号を受信するものであってもよい。さらに、調光信号は、有線で送受信されるものであってもよいし、赤外光や電波を媒体とした無線信号として送信されるものであってもよい。上記の各種の調光制御部46は周知技術で実現可能であるので、詳細な図示並びに説明は省略する。
そして、電力目標上昇部44は、調光制御部46に指示された光出力が低いほど、制御信号生成部45へ出力する最終的な電流目標値を低くする。
さらに、電力目標上昇部44は、出力上昇信号がオンである期間、すなわち反転後期間TI1及び反転前期間TI2には、調光制御部46への操作入力や調光信号による光出力の指示を、電流目標値に反映させない。この結果として、調光制御部46に指示された光出力が低いほど、ノイズ抑制動作におけるDC−DCコンバータ部2の出力電流の上昇割合(すなわち、ノイズ抑制動作中の出力電流の最大値を、ノイズ抑制動作中でないときの出力電流で除した値)が大きくなる。
上記構成によれば、光出力が低くされている状態でも、反転後期間TI1や反転前期間TI2でのインバータ部3の出力電力が確保されるから、例えば図2に示すゼロクロス直後のピーク電圧Vdが低くなったり、図3に示すようなゼロクロス直後にインバータ部3の出力電流の絶対値の上昇が滞る低電圧期間Tdが短くなるといったように、電磁ノイズが抑制される。
なお、図4(a)や図10に示すように反転後期間TI1や反転前期間TI2でのインバータ部3の出力電流の上昇部分の形状を矩形状とする代わりに、図4(b)(d)や図5に示すように反転前期間TI2の開始時から終了時にかけて定電力期間中の出力電流から直線状に出力電流を上昇(つまり上昇量を0から直線状に上昇)させたり、図4(c)(d)や図5に示すように反転後期間TI1の開始時から終了時にかけて定電力期間中の出力電流まで曲線状に出力電流を減少(つまり上昇量を最大値から0まで曲線状に減少)させてもよい。上記構成を採用すれば、反転前期間TI2の開始時に出力電流(上昇量)を急激に変化させる場合に比べ、回路部品や放電灯Laにかかる電気的なストレスを低減することができる。
さらに、DC−DCコンバータ部2を、図6に示すような周知のバックコンバータ(降圧チョッパ回路)に変更してもよい。図6の例では、DC−DCコンバータ部2に電力を供給する直流電源Eとして、交流電源ACから供給された交流電力を直流電力に変換するAC−DCコンバータが用いられている。このAC−DCコンバータは、フィルタ回路と整流平滑回路とブーストコンバータとが組み合わされた周知の回路であるので、詳細な説明は省略する。
または、インバータ部3のスイッチング素子をDC−DCコンバータ部2のスイッチング素子に兼用する回路構成としてもよい。このような回路構成は周知技術で実現可能であるので、図示並びに詳細な説明は省略する。
ところで、各電極にそれぞれ電気的に接続されるとともにインバータ部3に電気的に接続される口金を有する放電灯Laにおいて、口金との距離が電極間で異なっている場合、口金を介した熱伝導により、口金に近い一方の電極の温度が、口金から離れた他方の電極の温度よりも低くなりやすい。そして、電極の温度が低いと、電磁ノイズが強くなりやすい。そこで、図7に示すように、口金に近い一方の電極がアノードとなり口金から離れた他方の電極がカソードとなる半周期(図7での上側。以下、「第1半周期」と呼ぶ。)における上昇時のランプ電流Ip2aを、口金に近い一方の電極がカソードとなり口金から離れた他方の電極がアノードとなる半周期(図7での下側。以下、「第2半周期」と呼ぶ。)における上昇時のランプ電流Ip2bよりも高くしてもよい。図7の例でのノイズ抑制動作は、反転前期間にのみ電流目標値を上昇させるものとなっている。ここで、インバータ部3の出力に直流成分が発生すると、放電灯Laの内部でメタルハライドの分布に偏りが生じることなどにより、放電灯Laの寿命が短くなってしまうことが考えられる。そこで、図7の例では、電流目標値を上昇させない期間での電流目標値(ランプ電流Ip1)を周期を通じて一定としつつ、第1半周期における電流目標値の上昇の継続時間(以下、「上昇時間」と呼ぶ。)TI2aを、第2半周期における上昇時間TI2bよりも短くすることで、第1半周期と第2半周期とでランプ電流の時間積分の絶対値を一致させ、ランプ電流に直流成分が発生することを避けている。つまり、上昇時ランプ電流Ip2a,Ip2bと上昇時間TI2a,TI2bとの積Ip2a×TI2a,Ip2b×TI2bを、第1半周期と第2半周期との間で互いに等しくしている。上記のようにアノードであるときに上昇時のランプ電流Ip2aを大きくされた上記一方の電極では他方の電極よりも外部への熱の流出が抑えられ、結果として上記のような電極間の温度の差を抑制することができると、本発明者は考えている。
上述した各種の放電灯点灯装置1は、車載用の前照灯として用いられる放電灯Laとともに前照灯装置を構成し、図8に示すように車両としての自動車CRに搭載して用いることができる。この場合、直流電源Eとしては自動車CRに搭載されたバッテリーが用いられる。
本発明の実施形態を示す回路ブロック図である。 同上のインバータ部の出力電圧のゼロクロス近傍での波形の例を示す説明図である。 同上のインバータ部の出力電流のゼロクロス近傍での波形の例を示す説明図である。 (a)は同上におけるランプ電流の波形を示す説明図であり、(b)〜(d)はそれぞれ同上の変更例であってそれぞれ異なる変更例におけるランプ電流の波形を示す説明図である。 図4の(d)の例におけるランプ電流の実際の波形の例を示す説明図である。 同上の別の形態を示す回路ブロック図である。 同上の更に別の形態におけるインバータ部の出力電流の波形の例を示す説明図である。 同上の使用形態の一例を示す説明図である。 従来例を示す回路ブロック図である。 同上の動作を示す説明図である。 同上の動作を示す流れ図である。
符号の説明
1 放電灯点灯装置
2 DC−DCコンバータ部(請求項における直流電源部)
3 インバータ部
4 制御部
CR 自動車(請求項における車両)
La 放電灯

Claims (6)

  1. 直流電力を出力する直流電源部と、
    直流電源部が出力した直流電力の極性を所定の反転時間おきに反転させた矩形波交流電力を放電灯に供給するインバータ部と、
    放電灯の光出力の指示を受け付けるとともに、指示された光出力が低いほど直流電源部の出力電力を低下させるように直流電源部を制御する制御部とを備え、
    制御部は、少なくともインバータ部の出力の反転直前には一時的に直流電源部の出力電流を上昇させるノイズ抑制動作を行うものであって、
    制御部は、指示された光出力が低いほど、ノイズ抑制動作における直流電源部の出力電流の上昇割合を大きくすることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 制御部は、指示された光出力を、ノイズ抑制動作中の直流電源部の出力電力の最大値に反映させないことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. ノイズ抑制動作は、インバータ部が直流電力の極性の反転を開始する直前の反転前期間と、インバータ部が直流電力の極性の反転を終了した直後の反転後期間とに、それぞれ、反転後期間の終了時点から反転前期間の開始時点にかけての、直流電源部の出力電力が一定とされる定電力期間よりも、直流電源部の出力電力を上昇させるものであって、
    反転前期間と反転後期間とはそれぞれ反転時間の半分以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放電灯点灯装置。
  4. ノイズ抑制動作は、インバータ部の出力の反転直前において直流電源部の出力電流を一時的に上昇させるものであって、
    制御部は、ノイズ抑制動作における直流電源部の出力電流の上昇幅を、インバータ部の出力の極性が互いに異なる半周期毎に異ならせ、且つ、直流電源部の出力電流の時間積分値は前記半周期間で共通とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放電灯点灯装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の放電灯点灯装置と、放電灯点灯装置によって点灯される放電灯とを備えることを特徴とする前照灯装置。
  6. 請求項5記載の前照灯装置を備えることを特徴とする車両。
JP2008246931A 2008-09-25 2008-09-25 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両 Pending JP2010080243A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008246931A JP2010080243A (ja) 2008-09-25 2008-09-25 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008246931A JP2010080243A (ja) 2008-09-25 2008-09-25 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010080243A true JP2010080243A (ja) 2010-04-08

Family

ID=42210442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008246931A Pending JP2010080243A (ja) 2008-09-25 2008-09-25 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010080243A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013038006A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Ushio Inc ショートアーク型放電ランプ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10501919A (ja) * 1994-06-22 1998-02-17 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 高圧放電灯点灯方法および装置
JP2002289391A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Matsushita Electric Works Ltd 高圧放電灯点灯装置
JP2005050662A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Matsushita Electric Works Ltd 高圧放電灯点灯装置
JP2005101016A (ja) * 2005-01-13 2005-04-14 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置及び車載用照明器具
JP2005524959A (ja) * 2002-05-08 2005-08-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 高圧ガス放電ランプの点灯方法及び回路配置
JP2006286460A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Harison Toshiba Lighting Corp 高圧放電灯の点灯装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10501919A (ja) * 1994-06-22 1998-02-17 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 高圧放電灯点灯方法および装置
JP2002289391A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Matsushita Electric Works Ltd 高圧放電灯点灯装置
JP2005524959A (ja) * 2002-05-08 2005-08-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 高圧ガス放電ランプの点灯方法及び回路配置
JP2005050662A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Matsushita Electric Works Ltd 高圧放電灯点灯装置
JP2005101016A (ja) * 2005-01-13 2005-04-14 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置及び車載用照明器具
JP2006286460A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Harison Toshiba Lighting Corp 高圧放電灯の点灯装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013038006A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Ushio Inc ショートアーク型放電ランプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8089215B2 (en) Discharge lamp lighting device, headlight device and vehicle having the same
JP2004296119A (ja) 放電灯点灯装置
EP2278862B1 (en) High pressure discharge lamp lighting device, and illumination fixture and illumination system using the same
JP2010198880A (ja) 放電灯点灯装置及び照明器具
JP5462853B2 (ja) ガス放電ランプ用駆動回路システム及びその制御方法
EP2182779B1 (en) Discharge lamp lighting device and illumination fixture
JP2010108657A (ja) 放電灯点灯装置及び照明器具
US20120025730A1 (en) Circuit Arrangement and Method for Operating a High-Pressure Discharge Lamp
JP2013026208A (ja) 放電ランプシステム及びその制御方法
US8502475B2 (en) Discharge lamp ballast with feedback current control during an electrode heating operation
JP5144432B2 (ja) 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両
CN103379719B (zh) 放电灯点亮装置、包括其的照明设备和车辆
JP5069573B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置、照明器具
JP2010080243A (ja) 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両
JP2010080242A (ja) 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両
JP5460065B2 (ja) 放電灯点灯回路
JP5346191B2 (ja) 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両
JP2010055834A (ja) 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両
JP2004303515A (ja) 放電灯点灯装置
JP5447959B2 (ja) 放電灯点灯装置およびその点灯制御方法
JP2010055826A (ja) 放電灯点灯装置、前照灯装置、及び車両
JP2004134176A (ja) 高圧放電灯の点灯装置およびそれを用いた電子機器
JP2004165006A (ja) 放電灯点灯方法及び装置
JP2004303501A (ja) 放電灯点灯装置と同放電灯点灯装置による放電灯点灯方法
EP2192821A2 (en) Discharge lamp lighting device and illumination fixture

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100716

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110920

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130528