JP2003332085A - 無機エレクトロルミネセンス用電源装置 - Google Patents

無機エレクトロルミネセンス用電源装置

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JP2003332085A
JP2003332085A JP2002131892A JP2002131892A JP2003332085A JP 2003332085 A JP2003332085 A JP 2003332085A JP 2002131892 A JP2002131892 A JP 2002131892A JP 2002131892 A JP2002131892 A JP 2002131892A JP 2003332085 A JP2003332085 A JP 2003332085A
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JP
Japan
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inorganic electroluminescence
inverter
current
power supply
supply device
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English (en)
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Minoru Nakato
稔 中戸
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Endo Lighting Corp
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Endo Lighting Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無機エレクトロルミネセンスの輝度を長時間
安定して維持することができるようにする。 【構成】 無機エレクトロルミネセンス用インバータ電
源装置Aは、入力された直流をスイッチングして交流に
変換し無機エレクトロルミネセンスBに供給するインバ
ータ40と、無機エレクトロルミネセンスBに流れる電
流iを検出する電流検出器50と、無機エレクトロルミ
ネセンスBに印加される電圧vを検出する電圧検出器7
0と、電流検出器50及び電圧検出器70の検出結果に
基づいて無機エレクトロルミネセンスBに供給される電
力w(=i×v)を求め、電力wと電力設定値との偏差
を求め、当該偏差が零となるようなスイッチング信号d
1、d2を生成するインバータ制御部82とを具備して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無機エレクトロルミ
ネセンスを点灯させるための交流を生成する無機エレク
トロルミネセンス用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】EL(Electroluminescent)素子はLCD
(Liquid Crystal Display) やPDP(Plasma Display
Panel) とともに次世代の面発光表示装置として脚光を
浴びている。EL素子を用いた面発行表示装置は現在の
ところ200cd/m2 程度の輝度であるが、30Wの
蛍光灯に相当する4000cd/m2 の高輝度が得られ
るものも開発されており、様々な分野での利用が期待さ
れている。
【0003】EL素子には有機ELと無機ELとの2種
類がある。無機ELを点灯させるには有機ELとは異な
り200〜300Vの交流を印加しなければならず、交
流用の電源装置を用いることが必要不可欠になる。
【0004】従来の無機エレクトロルミネセンス用電源
装置は商用交流を単に昇圧するだけの基本構成となって
おり、定電圧及び定周波数の交流を出力して無機ELを
点灯させるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置による場合、図2に示すように無機ELの輝度が
点灯直後から下がり始め、500〜1000時間を経過
すると、輝度減衰率が寿命と評価される50%にまで低
下するという欠点がある。これは、無機ELの諸静電特
性(静電容量、誘電率、誘電損等)や内部抵抗が点灯時
間の経過とともに大きく変化することに起因している。
即ち、従来装置では無機ELの輝度を長時間安定して維
持することができず、無機ELを面発光表示装置やバッ
クライト等として実用化する上で大きな障害になってい
た。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、その目的とすることころは、無機エレクトロ
ルミネセンスの輝度を長時間安定して維持することがで
きる無機エレクトロルミネセンス用インバータ電源装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無機エレク
トロルミネセンス用電源装置は、入力された直流をスイ
ッチングして交流に変換し無機エレクトロルミネセンス
に供給するインバータと、無機エレクトロルミネセンス
に流れる電流iを検出する電流検出器と、無機エレクト
ロルミネセンスに印加される電圧vを検出する電圧検出
器と、電流検出器及び電圧検出器の検出結果に基づいて
無機エレクトロルミネセンスに供給される電力w(=i
×v)を求め、電力wと電力設定値との偏差を求め、当
該偏差が零となるようなスイッチング信号を生成するイ
ンバータ制御部とを具備している。
【0008】好ましくは、インバータの前段に設けられ
ており且つ入力された直流をスイッチングして高電圧に
変換し、当該高電圧を整流してインバータに供給する昇
圧回路と、インバータの供給電圧を検出する昇圧電圧検
出器と、昇圧電圧検出器の検出結果とインバータ供給電
圧設定値との偏差を求め、当該偏差が零となるようなス
イッチング信号を生成する昇圧回路制御部とを備えるよ
うにすることが望ましい。
【0009】好ましくは、インバータの後段には無機エ
レクトロルミネセンスとの間で直列共振回路が構成され
る共振用インダクタを設けるようにすることが望まし
い。また、インバータの後段には電流検出器として電流
変成器を設けるようにし、当該電流変成器、前記共振用
インダクタ及び無機エレクトロルミネセンスにより直列
共振回路を構成するようにすることが望ましい。
【0010】この場合、インバータ制御部は、電流検出
器により検出された無機エレクトロルミネセンスに流れ
る電流とスイッチング信号との位相差を求め、当該位相
差が零となるように当該スイッチング信号の周波数を補
正する機能を有した構成にすることが望ましい。
【0011】より好ましくは、インバータ制御部は、電
流検出器の検出結果と上限電流設定値とを比較し、電流
検出器の検出結果が上限電流設定値を超えたときにはス
イッチング信号の出力を停止させる機能を有した構成に
することが望ましい。同様に、電圧検出器の検出結果と
上限電圧設定値とを比較し、電圧検出器の検出結果が上
限電圧設定値を超えたときにはスイッチング信号の出力
を停止させる機能を有した構成にすることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は無機エレクトロルミネセン
ス用電源装置の回路構成図、図2は無機エレクトロルミ
ネセンスの輝度減衰特性を示すグラフである。
【0013】ここに掲げる無機エレクトロルミネセンス
用インバータ電源装置Aは、図1に示されているように
入力された交流(100V)を直流に変換する整流回路
10と、整流回路10から入力された直流をスイッチン
グして高電圧に変換してインバータ40に供給する昇圧
回路20と、昇圧回路20のスイッチング信号bを生成
する昇圧回路制御部81と、昇圧回路20から入力され
た直流をスイッチングして高電圧に変換し無機エレクト
ロルミネセンスBに供給するインバータ40と、インバ
ータ40の供給電圧を検出する昇圧電圧検出器30と、
無機エレクトロルミネセンスBに流れる電流iを検出す
る電流検出器50と、無機エレクトロルミネセンスBに
印加される電圧eを検出する電圧検出器70と、インバ
ータ40のスイッチング信号d1,d2を生成するイン
バータ制御部82と、インバータ40の後段に設けられ
た共振用インダクタ60と、昇圧回路制御部81及びイ
ンバータ制御部82を制御する制御回路80とを具備し
ている。以下、各部を詳しく説明する。
【0014】整流回路10はダイオードブリッジ等であ
り、入力フィルター11を介して入力された交流を全波
整流して昇圧回路20に供給する構成となっている。
【0015】昇圧回路20は、スイッチング素子21、
電流変成器22、ダイオード23、コンデンサ24、抵
抗25からなり、整流回路10から入力された直流をス
イッチング素子21のスイッチングにより高電圧に変換
し、その後、ダイオード23及びコンデンサ24により
整流・平滑化する構成となっている。また、電流変成器
22の一次側コイルやコンデンサ24等によりアクティ
ブフィルタが構成され、これにより直流の高調波成分を
抑制するようになっている。
【0016】昇圧電圧検出器30はインバータ40の供
給電圧を抵抗31及び抵抗32により分圧するととも
に、分圧した電圧を信号aとして昇圧回路制御部81に
出力する構成となっている。
【0017】昇圧回路制御部81は、昇圧回路20によ
り200Vの直流を生成するのに必要なスイッチング信
号bを生成する発振回路をベースとした構成となってい
る。スイッチング信号αの基本周波数は予め設定されて
いるが、昇圧電圧検出器30により検出されたインバー
タ40の供給電圧とインバータ供給電圧設定値との偏差
を減算器等を用いて求め、求められた偏差に基づいてス
イッチング信号αの周波数やパルス幅等を補正する機能
を有した構成となっている。
【0018】即ち、インバータ40の供給電圧が低下す
ると、この低下分を補うためにスイッチング信号bの周
波数を上げたりパルス幅を大きくし、これによりインバ
ータ40の供給電圧を制御するようになっている。
【0019】なお、昇圧回路制御部81には電流変成器
22の二次側コイルから出力された信号が入力されてい
る。これは、電流変成器22の二次コイルには電源投入
直後の昇圧回路制御部81の動作電源として、及び出力
電流の電流検出(ゼロ電流)としてスイッチング素子2
1のON/OFFを間接的に検知した状態で、スイッチ
ング素子21のON/OFFを制御するためである。ま
た、スイッチング素子21のドレイン電圧が信号として
入力されている。これは、シャント抵抗としての抵抗2
5によりスイッチング素子21に流れる電流を検出し、
この検出結果と入力情報とを比較し、この比較結果に基
づいてスイッチング素子21のON/OFFを制御する
ためである。
【0020】インバータ40は、昇圧回路20から供給
された直流をスイッチングして略正弦波の交流に変換す
るスイッチング素子41、42と、同直流を分圧するコ
ンデンサ43、44から構成されたハーフブリッジ方式
である。スイッチング素子41のドレインとスイッチン
グ素子42のアノードとの接続点は、共振用インダクタ
60、無機エレクトロルミネセンスB及び電流検出器5
0を介してコンデンサ43、44の接続点に接続されて
いる。
【0021】即ち、スイッチング素子41がONであ
り、スイッチング素子42がOFFであるときには、ス
イッチング素子41、共振用インダクタ60、無機エレ
クトロルミネセンスB、電流検出器50、コンデンサ4
4を順次的に介して電流が流れる一方、スイッチング素
子41がOFFであり、スイッチング素子42がONで
あるときには、コンデンサ43、電流検出器50、無機
エレクトロルミネセ1スB、共振用インダクタ60、ス
イッチング素子42を順次的に介して電流が流れるよう
になっている。
【0022】電流検出器50はここでは電流変成器を用
いている。即ち、無機エレクトロルミネセンスBに流れ
る電流iを二次側コイルに現われる電圧として検出し、
これを信号cとしてインバータ制御部82に出力するよ
うになっている。
【0023】電圧検出器70は無機エレクトロルミネセ
ンスBに印加される電圧eを抵抗71及び抵抗72によ
り分圧するとともに、分圧した電圧を信号eとしてイン
バータ制御部82に出力する構成となっている。
【0024】インバータ制御部82は、インバータ40
により1500Hzの略正弦波の交流を生成するのに必
要なスイッチング信号d1、d2を生成する発振回路を
ベースとした構成となっている。ただ、電流検出器50
及び電圧検出器70の検出結果に基づいて無機エレクト
ロルミネセンスBに供給される電力w(=i×v)を乗
算器等を用いて求め、電力wと電力設定値との偏差を減
算器等を用いて求め、当該偏差が零となるようなパルス
幅を有するスイッチング信号d1、d2を生成する機能
を有した構成となっている。
【0025】即ち、無機エレクトロルミネセンスBの諸
静電特性や内部抵抗の経時的変化ににより、無機エレク
トロルミネセンスBに供給される電力wが低下し、この
低下分を補うためにスイッチング信号d1、d2のパル
ス幅を変化させるようになっている。これにより無機エ
レクトロルミネセンスBに供給される電力wが増加す
る。電流iや電圧eが大きく変化すると、インバータ4
0に供給される電圧が低下するが、上記した通り昇圧回
路制御部81により同電圧が制御されているので、結果
として、無機エレクトロルミネセンスBに供給される電
力wが一定に制御され、ひいては無機エレクトロルミネ
センスBの輝度が常に一定に保たれるようになってい
る。
【0026】インバータ制御部82は、電流検出器50
により検出された無機エレクトロルミネセンスBに流れ
る電流とスイッチング信号d1又はd2との位相差を内
蔵された位相比較器により求め、当該位相差が零となる
ようにスイッチング信号d1、d2の周波数を補正する
機能を有している。
【0027】即ち、無機エレクトロルミネセンスBの諸
静電特性が変化すると、これに応じて電流iの位相が変
化し、電流波形も大きく歪むことになる。これは無機エ
レクトロルミネセンスB、共振用インダクタ60、電圧
検出器50とで構成される直列共振回路の共振条件が崩
れて、装置自体や無機エレクトロルミネセンスBの効率
が低下することを意味する。
【0028】インバータ制御部82には上記したように
電流iの位相の変化に応じてスイッチング信号d1、d
2の周波数を補正する機能が含まれているので、無機エ
レクトロルミネセンスBの諸静電特性が変化しても、電
流iの位相のズレが元に戻されることから、電流波形が
大きく崩れず、これに伴って装置自体や無機エレクトロ
ルミネセンスBの効率が極端に低下することがなくな
る。
【0029】インバータ制御部82は、電流検出器50
の検出結果と上限電流設定値とを比較器等により比較
し、電流検出器50の検出結果である電流iが上限電流
設定値を超えたときにはスイッチング信号d1、d2の
出力を停止させる機能を有した構成となっている。よっ
て、無機エレクトロルミネセンスBに流れる電流が焼き
付けやショート等により異常に大きくなっても、無機エ
レクトロルミネセンスBが熱暴走等により破壊される前
にインバータ40の動作が停止し、これで安全性が確保
されることになる。これは何らかの原因により出力端子
が開放されたときも同様で、装置の出力端子に電圧が現
われないことから、この面での安全性も確保されること
になる。
【0030】インバータ制御部82は、電圧検出器70
の検出結果と上限電圧設定値とを比較器等により比較
し、電圧検出器70の検出結果である電圧eが上限電圧
設定値を超えたときにはスイッチング信号d1、d2の
出力を停止させる機能を有した構成となっている。よっ
て、無機エレクトロルミネセンスBに印加される電圧e
が焼き付け等により異常に大きくなっても、無機エレク
トロルミネセンスBが熱暴走等により破壊される前にイ
ンバータ40の動作が停止し、この点で安全性が確保さ
れることになる。
【0031】以下、以上のように構成された無機エレク
トロルミネセンス用電源装置Aの動作について説明す
る。
【0032】まず、図外のスイッチがオンにされると、
制御回路80を通じて昇圧回路制御部81及びインバー
タ制御部82が動作する。すると、昇圧回路20により
200Vの直流が生成され、これがインバータ40に供
給される。そしてインバータ40により1500Hzの
略正弦波の交流が生成され、これが共振用インダクタ6
0等を介して無機エレクトロルミネセンスBに供給さ
れ、その結果、無機エレクトロルミネセンスBが点灯す
る。
【0033】その後、無機エレクトロルミネセンスBの
諸静電特性や内部抵抗の経時的変化により、無機エレク
トロルミネセンスBに供給される電力wが小さくなる
と、この電力の変化に応じてインバータ制御部82から
出力されるスイッチング信号d1、d2のパルス幅が変
化することから、インバータ40の供給電圧が常に一定
に制御される点も含めて、無機エレクトロルミネセンス
Bに供給される電力wが極端に低下することがなくな
る。
【0034】このようなことから本案装置の場合、図2
に示すような輝度減衰特性が得られた。即ち、輝度減衰
率は、従来装置において寿命と評価すべき50%になる
経過時間であっても10%以下となっており、無機エレ
クトロルミネセンスBの輝度を長時間安定して維持する
ことが実験により確かめられた。これは、無機エレクト
ロルミネセンスBを面発光表示装置やバックライト等と
して実用化することが可能になったことを意味し、この
点で大きな意義がある。
【0035】また、インバータ40の後段には、無機エ
レクトロルミネセンスBも含めて共振用インダクタ60
及び電流検出器50である電流変成器の一次側コイルに
より直列共振回路が構成されているので、装置自体だけ
でなく無機エレクトロルミネセンスBも高効率となり、
この点で高性能化や小型化を図ることが可能になった。
しかも上記したように安全性についても万全であり、こ
の面での装置の高性能化を図る上でもメリットがある。
【0036】なお、本発明に係る無機エレクトロルミネ
センス用インバータ電源装置は上記実施形態に限定され
ず、次のように設計変更してもかまわない。即ち、入力
電圧を直流としたり、また入力端子に接続された直流電
源のインピーダンス等によっては昇圧回路等を省略する
ことも可能である。また、インバータについても無機エ
レクトロルミネセンスを点灯させることができる交流を
生成することができる限り、どのような種類のものを用
いてもかまわない。
【0037】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る無機エレクトロ
ルミネセンス用インバータ電源装置による場合、無機エ
レクトロルミネセンスの諸静電容量や内部抵抗が経時的
に変化しても、無機エレクトロルミネセンスに供給され
る電力が常に一定に制御される構成となっているので、
無機エレクトロルミネセンスの輝度を長時間安定して維
持することが可能になる。よって、無機エレクトロルミ
ネセンスを面発光表示装置やバックライト等として実用
化する上で大きな意義がある。
【0038】本発明の請求項2に係る無機エレクトロル
ミネセンス用インバータ電源装置による場合、無機エレ
クトロルミネセンスの諸静電容量や内部抵抗が経時的に
変化しても、インバータの供給電圧が低下しない構成と
なっているので、無機エレクトロルミネセンスの輝度を
一層長時間安定して維持することが可能になる。
【0039】本発明の請求項3に係る無機エレクトロル
ミネセンス用インバータ電源装置による場合、インバー
タの後段には無機エレクトロルミネセンスとの間で直列
共振回路が構成される共振用インダクタが設けられた構
成となっているので、装置自体や無機エレクトロルミネ
センスが高効率となり、この点でメリットがある。
【0040】本発明の請求項4に係る無機エレクトロル
ミネセンス用インバータ電源装置による場合、インバー
タの後段には電流検出器としての電流変成器、共振用イ
ンダクタ及び無機エレクトロルミネセンスにより直列共
振回路が設けられた構成となっているので、請求項3と
同様のメリットがある。
【0041】本発明の請求項5に係る無機エレクトロル
ミネセンス用インバータ電源装置による場合、無機エレ
クトロルミネセンスに流れる電流とインバータをスイッ
チングさせるためのスイッチング信号との位相差が零と
なるように制御する構成となっているので、無機エレク
トロルミネセンスの諸静電容量が経時的に変化しても上
記直列共振回路の共振条件が大きく崩れず、この点で高
効率が常に維持されるというメリットがある。
【0042】本発明の請求項6に係る無機エレクトロル
ミネセンス用インバータ電源装置による場合、無機エレ
クトロルミネセンスに流れる電流が上限電流設定値を超
えるとインバータの動作が停止する構成となっているの
で、無機エレクトロルミネセンスがショート、焼き付け
等の故障を起こしたり又は出力端子が開放されたとして
も安全性が確保される。
【0043】本発明の請求項7に係る無機エレクトロル
ミネセンス用インバータ電源装置による場合、無機エレ
クトロルミネセンスに印加される電圧が上限電圧設定値
を超えるとインバータの動作が停止する構成となってい
るので、無機エレクトロルミネセンスが焼き付け等の故
障を起こしたりしても安全性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無機エレクトロルミ
ネセンス用インバータ電源装置の回路構成図である。
【図2】同装置及び従来装置を用いて無機エレクトロル
ミネセンスを点灯させたときの各輝度減衰特性を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
A 無機エレクトロルミネセンス用インバータ電源
装置 B 無機エレクトロルミネセンス 10 整流回路 20 昇圧回路 30 昇圧電圧検出器 40 インバータ 50 電流検出器 60 電圧検出器 81 昇圧回路制御部 82 インバータ制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された直流をスイッチングして交流
    に変換し無機エレクトロルミネセンスに供給するインバ
    ータと、無機エレクトロルミネセンスに流れる電流iを
    検出する電流検出器と、無機エレクトロルミネセンスに
    印加される電圧vを検出する電圧検出器と、電流検出器
    及び電圧検出器の検出結果に基づいて無機エレクトロル
    ミネセンスに供給される電力w(=i×v)を求め、電
    力wと電力設定値との偏差を求め、当該偏差が零となる
    ようなスイッチング信号を生成するインバータ制御部と
    を具備したことを特徴とする無機エレクトロルミネセン
    ス用電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無機エレクトロルミネセ
    ンス用電源装置において、インバータの前段に設けられ
    ており且つ入力された直流をスイッチングして交流に変
    換し、当該交流を整流してインバータに供給する昇圧回
    路と、インバータの供給電圧を検出する昇圧電圧検出器
    と、昇圧電圧検出器の検出結果とインバータ供給電圧設
    定値との偏差を求め、当該偏差が零となるようなスイッ
    チング信号を生成する昇圧回路制御部とを具備したこと
    を特徴とする無機エレクトロルミネセンス用電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の無機エレクトロル
    ミネセンス用電源装置において、前記インバータの後段
    には無機エレクトロルミネセンスとの間で直列共振回路
    が構成される共振用インダクタが設けられていることを
    特徴とする無機エレクトロルミネセンス用電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の無機エレクトロルミネセ
    ンス用電源装置において、前記インバータの後段には前
    記電流検出器として電流変成器が設けられており、当該
    電流変成器、前記共振用インダクタ及び無機エレクトロ
    ルミネセンスにより直列共振回路が構成されていること
    を特徴とする無機エレクトロルミネセンス用電源装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の無機エレクトロル
    ミネセンス用電源装置において、前記インバータ制御部
    は、前記電流検出器により検出された無機エレクトロル
    ミネセンスに流れる電流と前記スイッチング信号との位
    相差を求め、当該位相差が零となるように当該スイッチ
    ング信号の周波数を補正する機能を有した構成となって
    いることを特徴とする無機エレクトロルミネセンス用電
    源装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の無機
    エレクトロルミネセンス用電源装置において、前記イン
    バータ制御部は、前記電流検出器の検出結果と上限電流
    設定値とを比較し、電流検出器の検出結果が上限電流設
    定値を超えたときにはスイッチング信号の出力を停止さ
    せる機能を有した構成となっていることを特徴とする無
    機エレクトロルミネセンス用電源装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    無機エレクトロルミネセンス用インバータ電源装置にお
    いて、前記インバータ制御部は、前記電圧検出器の検出
    結果と上限電圧設定値とを比較し、電圧検出器の検出結
    果が上限電圧設定値を超えたときにはスイッチング信号
    の出力を停止させる機能を有した構成となっていること
    を特徴とする無機エレクトロルミネセンス用電源装置。
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