JP2003332052A - 有機電界発光表示素子の製造装置および製造方法 - Google Patents

有機電界発光表示素子の製造装置および製造方法

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JP2003332052A
JP2003332052A JP2002134608A JP2002134608A JP2003332052A JP 2003332052 A JP2003332052 A JP 2003332052A JP 2002134608 A JP2002134608 A JP 2002134608A JP 2002134608 A JP2002134608 A JP 2002134608A JP 2003332052 A JP2003332052 A JP 2003332052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を向上可能な有機電界発光表示素子の
製造装置および製造方法を提供する。 【解決手段】 成膜部200(真空成膜室220R,2
20G,220B)において成膜工程に用いられたマス
ク40を真空雰囲気中において洗浄部400(真空洗浄
室420X,420Y,420Z)に搬送すると共に、
洗浄部400において洗浄されたマスク40を真空雰囲
気中において成膜部200に搬送する。1つの真空系内
において、基板10に対する有機層22R,22G,2
2Bの形成および使用済みマスク40の洗浄を行うこと
が可能になる。洗浄時に使用済みマスクを大気中に取り
出す必要がないため、マスクの洗浄に要する手間が軽減
する。また、洗浄に要する時間の短縮に伴い、洗浄工程
を含む成膜時間間隔が短縮するため、成膜材料の材料効
率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に有機層が設
けられてなる有機電界発光表示素子の製造装置および製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】表示素子として用いられる有機電界発光
素子(以下、「有機EL(Electroluminescence )素
子」という。)は、一般に、陽極と陰極とで有機層を挟
み込んだ構造を有しており、電圧が印加されると、陰極
から電子が、陽極から正孔がそれぞれ有機層に注入され
ることにより電子と正孔との再結合が起こり、その結果
発光が生じるものである。この有機EL素子によれば、
10V以下の駆動電圧で数百cd/m2 〜数万cd/m2
の輝度が得られる。また、発光材料である蛍光物質を選
択することにより、所望な色彩に発光させることができ
る。従って、有機EL素子により画素を構成した有機電
界発光表示装置(以下、「有機ELディスプレイ」とい
う。)は、マルチカラーまたはフルカラーの表示装置と
して有望視されている。
【0003】このような有機ELディスプレイを製造す
る際、真空処理装置内において、マスクを用いて基板に
有機材料を蒸着させることにより有機層を形成すること
が一般的に行われている。ところが、有機層は、通常、
正孔注入層,正孔輸送層,発光層および電荷注入層等を
3層〜5層積層することにより形成されるが、これらの
各層がマスクに付着してマスクの厚みが実質的に増加し
たり、マスクの開口に目詰まりが生じると、その結果、
有機層の形成位置にずれが生じてしまうことがある。有
機層の形成位置にずれが生じると画素内分布が不均一と
なるため、高品質な有機ELディスプレイを得ることが
困難になる。そこで、数十回の蒸着処理ごとに真空処理
装置からマスクを取り出し、そのマスクを有機溶剤等を
用いてウエット洗浄したり、あるいは使用済みのマスク
を廃棄して新しいマスクを用いることが一般的に行われ
ている。しかし、これらの方法でも、画素内分布が不均
一となることを十分に防止することは困難である。ま
た、マスクの使用枚数が非常に多くなると共に、マスク
を交換している間も有機材料は加熱されているため、材
料の使用効率が極端に悪くなってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、有機層の材料
を再昇華させる方法が提案されている(特開2002−
60926号公報参照)。しかし、この方法では、マス
クが高温に曝されるため、マスクが熱膨張して変形する
おそれがある。マスクが変形すると、最終的に製造され
る有機ELディスプレイの品質が低下してしまう。
【0005】また、1つのチャンバー内において、蒸着
処理およびプラズマを利用したマスクの洗浄処理の双方
を実行可能な真空蒸着装置が提案されている(特開20
00−328229号公報参照)。しかし、この真空蒸
着装置では、洗浄処理に利用したプラズマによりチャン
バー内が汚染されてしまう。また、マスクの交換時に蒸
着処理を中断する必要があるため、生産性も悪くなる。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、第1の目的は、生産性を向上可能な有機電界発光
表示素子の製造装置および製造方法を提供することにあ
る。
【0007】また、本発明の第2の目的は、高品質な有
機電界発光表示素子を得ることが可能な有機電界発光表
示素子の製造装置および製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の有機電界発光表
示素子の製造装置は、基板に有機層が設けられてなる有
機電界発光表示素子を製造するものであって、マスクを
用いて基板に有機層を形成するための少なくとも1つの
真空成膜室と、真空成膜室において用いられたマスクを
洗浄するための真空洗浄室と、真空成膜室において用い
られたマスクを真空雰囲気中において真空洗浄室に搬送
すると共に、真空洗浄室において洗浄されたマスクを真
空雰囲気中において真空成膜室に搬送する搬送手段とを
備えたものである。
【0009】本発明の有機電界発光表示素子の製造方法
は、基板に有機層が設けられてなる有機電界発光表示素
子を製造する方法であって、少なくとも1つの真空成膜
室において、マスクを用いて基板に有機層を形成する工
程と、搬送手段を用いて、真空成膜室において用いられ
たマスクを真空雰囲気中において真空洗浄室に搬送する
工程と、真空洗浄室において、真空成膜室において用い
られたマスクを洗浄する工程と、上記搬送手段を用い
て、真空洗浄室において洗浄されたマスクを真空雰囲気
中において真空成膜室に搬送する工程とを含むものであ
る。
【0010】本発明の有機電界発光表示素子の製造装置
および製造方法では、真空成膜室において有機層の形成
に用いられたマスクが、真空雰囲気中において真空洗浄
室に搬送されたのち、真空洗浄室において洗浄される。
そして、真空洗浄室において洗浄されたマスクが、真空
雰囲気中において真空成膜室に搬送される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】[第1の実施の形態]まず、本発明の第1
の実施の形態に係る有機電界発光表示素子の製造装置に
ついて説明する。
【0013】本実施の形態に係る有機電界発光表示素子
の製造装置は、例えば、図1に示したような構成を有す
る有機電界発光表示素子を製造するものである。この有
機電界発光表示素子は、例えば、基板10上に、画素を
構成する3つの発光素子群、すなわち赤色(R;Re
d)に発光可能な有機電界発光素子20R、緑色(G;
Green)に発光可能な有機電界発光素子20G、お
よび青色(B;Blue)に発光可能な有機電界発光素
子20Bがマトリックス状に配設され、各有機電界発光
素子20R,20G,20Bが絶縁層30を介して互い
に電気的に分離された構成を有している。
【0014】有機電界発光素子20Rは、例えば、基板
10上に、陽極21と、有機層22Rと、陰極23とが
この順で積層された構成を有している。陽極21および
陰極23は、互いに直交する方向に延在し、有機層22
Rに電流を供給するための配線としても機能するもので
あり、複数の有機電界発光素子20R,20G,20B
により共用されている。有機層22Rは、例えば、基板
10に近い側から順に、正孔注入層22R1と、正孔輸
送層22R2と、電子輸送層の機能も兼ね備えた発光層
22R3とが積層されることにより構成されており、陽
極21と陰極23との交差点に配置されている。
【0015】なお、有機電界発光素子20G,20B
は、それぞれ有機層22Rに代えて有機層22G(正孔
注入層22G1,正孔輸送層22G2,発光層22G
3),22B(正孔注入層22B1,正孔輸送層22B
2,発光層22B3)を有する点を除き、有機電界発光
素子20Rと同様の構成を有している。
【0016】図2は、本実施の形態に係る有機電界発光
表示素子の製造装置の概略構成を表すものである。図2
では、基板10と共に、成膜工程において用いられるマ
スク40および結合治具50も併せて示している。な
お、本発明の「有機電界発光表示素子の製造方法」は、
本実施の形態に係る有機電界発光表示素子の製造装置の
動作に基づいて具現化されるので、以下併せて説明す
る。
【0017】この有機電界発光表示素子の製造装置は、
例えば、準備部100と、この準備部100に連結され
た成膜部200と、この成膜部200に連結された電極
形成部300および洗浄部400とを含んで構成されて
いる。
【0018】まず、準備部100の構成について説明す
る。この準備部100は、主に、成膜対象としての基板
10を製造装置内に導入するためのものであり、例え
ば、導入室110と、この導入室110とロード室13
0とを介して連結された搬送作業室120と、この搬送
作業室120に連結された2つの前処理室140X,1
40Yとを備えている。
【0019】導入室110は、例えば、その内部に、導
入室110からロード室130に基板10を搬送するた
めの搬送ロボットRB1を備えている。なお、導入室1
10には、例えば、一面にあらかじめ陽極21が形成さ
れた基板10が投入されるようになっている。
【0020】搬送作業室120は、主に、準備部100
から成膜部200に基板10を搬送するためのものであ
り、後述する成膜部200の位置合わせ室240Rに連
結されている。この搬送作業室120は、例えば、その
内部に、ロード室130から位置合わせ室240Rに基
板10を搬送するための搬送ロボットRB2を備えてい
る。なお、搬送ロボットRB2は、必要に応じて、ロー
ド室130から前処理室140X,140Yに基板10
を搬送すると共に、前処理室140X,140Yから位
置合わせ室240Rに基板10を搬送するようになって
いる。
【0021】ロード室130は、主に、導入室110か
ら搬送作業室120に基板10を搬送するための搬送路
を構成している。
【0022】前処理室140X,140Yは、例えば、
酸素プラズマまたはUVオゾンを発生可能な機構を有し
ており、これらの酸素プラズマまたはUVオゾンを利用
して陽極21の活性化を行うためのものである。
【0023】続いて、成膜部200の構成について説明
する。この成膜部200は、例えば、略四角形の各頂点
に位置する4つの搬送作業室210R,210G,21
0B,210Kと、搬送作業室210R,210G間に
設けられ、ロード室230R1,230R2を介して搬
送作業室210R,210Gにそれぞれ連結された真空
成膜室220Rと、搬送作業室210G,210B間に
設けられ、ロード室230G1,230G2を介して搬
送作業室210G,210Bにそれぞれ連結された真空
成膜室220Gと、搬送作業室210B,210K間に
設けられ、ロード室230B1,230B2を介して搬
送作業室210B,210Kにそれぞれ連結された真空
成膜室220Bと、搬送作業室210Rに連結された位
置合わせ室240Rおよび治具搬入室250Rと、搬送
作業室210Gに連結された位置合わせ室240Gおよ
び非常搬出室250Gと、搬送作業室210Bに連結さ
れた位置合わせ240Bおよび非常搬出室250Bと、
搬送作業室210Kに連結された脱着室270とを備え
ている。なお、搬送作業室210K,210R間は、搬
送路260を介して連結されている。すなわち、成膜部
200では、真空成膜室220R,220G,220B
が、複数のロード室230R1,230R2,230G
1,230G2,230B1,230B2、複数の搬送
作業室210R,210G,210B,210K、およ
び搬送路260を介して連通されている。
【0024】治具搬入室250Rは、主に、成膜工程に
おいて利用するマスク40や結合治具50を製造装置内
に導入するためのものである。
【0025】搬送作業室210Rは、例えば、その内部
に、位置合わせ室240Rから真空成膜室220Rに基
板10を搬送するための搬送ロボットRB3を備えてい
る。なお、搬送ロボットRB3は、必要に応じて、治具
搬入室250Rに投入されたマスク40や結合治具50
を位置合わせ室240Rに搬送すると共に、搬送路26
0に搬送された洗浄済みのマスク40を結合治具50と
共に位置合わせ室240Rに搬送するようになってい
る。
【0026】真空成膜室220Rは、例えば、マスク4
0を用いて基板10に有機層22Rを形成するためのも
のである。
【0027】ここで、図3および図4を参照して、成膜
工程において用いられるマスク40および結合治具5
0、ならびに真空成膜室220Rの詳細な構成について
説明する。
【0028】図3は、マスク40および結合治具50の
斜視構成を表すものである。なお、図3には、マスク4
0および結合治具50と共に、基板10も併せて示して
いる。
【0029】マスク40は、基板10に有機層22Rを
パターン形成するために用いられるものである。このマ
スク40は、例えば、厚みが約20μmであり、鉄(F
e)またはニッケル(Ni)等の磁性体により構成され
ている。なお、マスク40は、有機層22Rの形成時だ
けでなく、他の有機層22G,22Bの形成時にも共通
して使用されるものである。マスク40の中央部には有
機層22R,22G,22Bの形成位置に対応した複数
の開口41が設けられており、また四隅には貫通孔42
が設けられている。
【0030】結合治具50は、マスク40を基板10に
装着するために用いられるものである。この結合治具5
0は、例えば、磁石よりなり、磁力によりマスク40を
基板10に密着させる平板部51と、この平板部51の
両端に設けられ、搬送ロボット等により把持される把持
部52とを含んで構成されている。
【0031】図4は、真空成膜室220Rの断面構成を
表すものである。この真空成膜室220Rの内部には、
例えば、上方側に、基板10を保持するための保持部2
21Hを有する治具ホルダ221が設けられていると共
に、下方側に、治具ホルダ221と対向するように一列
に配列された加熱容器222X,222Y,222Zが
設けられている。加熱容器222X,222Y,222
Zには、正孔注入層22R1の形成材料であるm−MT
DATA(4,4',4"-tris(3-methylphenylphenylamino)t
riphenylamine),正孔輸送層22R2の形成材料であ
るα−NPD(4,4'-bis[N-(1-naphtyl)-N-phenylamin
o]biphenyl),発光層22R3の形成材料であるAlq3
(tris(8-hydroxyquinoline)aluminum)がそれぞれ収
容されている。
【0032】治具ホルダ221は、例えば、保持部22
1Hによって結合治具50の把持部52を保持すること
により、基板10を保持するようになっている。この治
具ホルダ221は、移動回転機構223に連結されてお
り、この移動回転機構223を利用して図中の矢印θ方
向に回転可能であると共に、矢印Y方向に移動可能とな
っている。
【0033】加熱容器222X,222Y,222Z
は、例えば、図示しない加熱機構と接続されており、こ
の加熱機構を利用して各形成材料を蒸発可能になってい
る。各加熱容器222X,222Y,222Zの開口K
X,KY,KZには、例えば、シャッターSX,SY,
SZがそれぞれ設けられており、これらのシャッターS
X,SY,SZが開閉することにより、蒸着材料の開放
およびその中断が切換可能となっている。
【0034】なお、真空成膜室220G,220Bは、
それぞれ有機層22G,22Bを形成する点を除き、真
空成膜室220Rとほぼ同様の構成を有するものであ
る。
【0035】引き続き図1を参照し、本実施の形態に係
る有機電界発光表示素子の製造装置の構成について説明
する。
【0036】位置合わせ室240Rは、例えば、基板1
0にマスク40を位置合わせすると共に、位置合わせ済
みのマスク40を基板10に装着するためのものであ
る。
【0037】ここで、図5を参照して、位置合わせ室2
40Rの詳細な構成について説明する。図5は、位置合
わせ室240Rの断面構成を表すものである。この位置
合わせ室240Rの内部には、例えば、下方側に、棒状
の4つの支持部241Hにより基板10を下方から支持
するための基板ホルダ241が設けられている。この基
板ホルダ241は、例えば、移動回転機構242に接続
されており、この移動回転機構242を利用して図中の
矢印θ方向に回転可能であると共に、矢印X,Y方向に
移動可能となっている。
【0038】基板ホルダ241の周囲には、例えば、板
状の支持部243Hにより下方からマスク40を支持す
るためのマスクホルダ243が4つ設けられている。こ
のマスクホルダ243は、例えば、昇降機構244に接
続されており、この昇降機構244を利用して図中Z方
向に昇降可能となっている。なお、図5では、分離した
2つの昇降機構244が描かれているが、これらの昇降
機構244は実際には一体の機構であり、各マスクホル
ダ243を同時に昇降させるようになっている。
【0039】また、位置合わせ室240Rの内部には、
例えば、上方側に、結合治具50の把持部52を保持す
るための保持部245Hを有する治具ホルダ245が設
けられている。この治具ホルダ245は、例えば、昇降
機構246に接続されており、この昇降機構246を利
用して図中Z方向に昇降可能となっている。
【0040】なお、位置合わせ室240G,240B
は、それぞれ有機層22G,22Bを形成するための位
置合わせを行う点を除き、位置合わせ室240Rとほぼ
同様の構成を有するものである。ここで、本発明におけ
る「位置合わせ機構」および「装着機構」は、位置合わ
せ室240R,240G,240Bに含まれている。
【0041】引き続き図1を参照して、本実施の形態に
係る有機電界発光表示素子の製造装置の構成について説
明する。
【0042】搬送作業室210Gは、例えば、その内部
に、真空成膜室220Rから位置合わせ室240Gに基
板10を搬送すると共に、位置合わせ室240Gから真
空成膜室220Gに基板10を搬送するための搬送ロボ
ットRB4を備えている。なお、搬送ロボットRB4
は、必要に応じて、非常排出室250Gに基板10を搬
送するようになっている。
【0043】非常搬出室250G,250Bは、必要に
応じて、一時的に基板10を待機させたり、製造装置内
から基板10を排出するためのものである。
【0044】搬送作業室210Bは、例えば、その内部
に、真空成膜室220Gから位置合わせ室240Bに基
板10を搬送すると共に、位置合わせ室240Bから真
空成膜室220Bに基板10を搬送するための搬送ロボ
ットRB5を備えている。なお、搬送ロボットRB5
は、必要に応じて、非常排出室250Bに基板10を搬
送するようになっている。
【0045】搬送作業室210Kは、例えば、その内部
に、真空成膜室220Bから脱着室270に基板10を
搬送すると共に、脱着室270において脱着された基板
10を後述する電極形成部300のロード室320に搬
送するための搬送ロボットRB6を備えている。なお、
搬送ロボットRB6は、必要に応じて、脱着室270か
ら搬送路260に、洗浄部400において洗浄されたマ
スク40を結合治具50と共に搬送するようになってい
る。
【0046】脱着室270は、例えば、成膜処理済みの
基板10からマスク40を脱着するためのものである。
この脱着室270は、例えば、位置合わせ室240Rと
ほぼ同様の構成を有するものであり、後述する図8に示
したように、その内部に、基板ホルダ271、昇降機構
274,276、治具ホルダ275、マスクホルダ27
3および移動回転機構272を備えている。なお、本発
明における「脱着機構」は、脱着室270に含まれてい
る。
【0047】搬送路260は、例えば、図示しない搬送
機構を有しており、この搬送機構を利用して、洗浄部4
00において洗浄されたマスク40を結合治具50と共
に搬送作業室210Rに搬送するようになっている。
【0048】続いて、電極形成部300の構成について
説明する。この電極形成部300は、例えば、成膜部2
00の搬送作業室210Kとロード室320を介して連
結された搬送作業室310と、この搬送作業室310に
連結された2つの電極形成室330X,330Yおよび
基板搬出室340とを備えている。
【0049】搬送作業室310は、例えば、その内部
に、ロード室320から電極形成室330X,330Y
に基板10を搬送すると共に、電極形成室330X,3
30Yから基板搬出室340に基板10を搬送するため
の搬送ロボットRB7を備えている。
【0050】電極形成室330X,330Yは、例え
ば、蒸着またはスパッタにより、有機層22R,22
G,22Bの上に陰極23を形成するためのものであ
る。
【0051】基板搬出室340は、例えば、陰極23を
形成済みの基板10をこの製造装置から外部に搬出する
ためのものである。
【0052】続いて、洗浄部400の構成について説明
する。この洗浄部400は、例えば、成膜部200の脱
着室270に連結された搬送作業室410と、この搬送
作業室410に連結された3つの真空洗浄室420X,
420Y,420Zとを備えている。
【0053】搬送作業室410は、例えば、その内部
に、脱着室270から真空洗浄室420X,420Y,
420Zにマスク40を搬送すると共に、洗浄済みのマ
スク40を真空洗浄室420X,420Y,420Zか
ら脱着室270に搬送するための搬送ロボットRB8を
備えている。ここで、搬送ロボットRB4,RB5,R
B6,RB8が、本発明における「搬送手段」の一具体
例に対応する。
【0054】真空洗浄室420X,420Y,420Z
は、例えば、脱着室270において基板10から脱着さ
れた使用済みのマスク40を、プラズマを利用して洗浄
するためのものである。
【0055】ここで、図6を参照して、真空洗浄室42
0Xの詳細な構成について説明する。図6は、真空洗浄
室420Xの断面構成を表すものである。この真空洗浄
室420Xは、例えば、プラズマクリーニング装置によ
り構成されており、対向配置された2つの電極421
X,421Yと、電極421Xに接続された高周波電源
422と、ガス供給源423とを備えている。ガス供給
源423には、例えば、四フッ化炭素(CF4 )あるい
は四フッ化炭素と酸素との混合気体などが収容されてい
る。ここで、電極421X,421Y、高周波電源42
2およびガス供給源423が、本発明における「プラズ
マ発生手段」の一具体例に対応する。
【0056】なお、この製造装置には、図示しないが、
例えば、真空ポンプなどが設けられており、各部屋の内
部は真空雰囲気となっている。また、各部屋の間には、
各部屋における作業が他の部屋における作業に影響を及
ぼさないようにゲートバルブGが設けられている。な
お、図2では、搬送ロボットRB1〜RB8の配置位置
ならびに装置内におけるマスク40や結合治具50の搬
送状態を見やすくするために、一部の部屋について内部
が見えるように示している。
【0057】次に、図1〜図8を参照して、本実施の形
態に係る有機電界発光表示素子の製造装置の動作につい
て説明する。図7は、位置合わせ室240Rにおけるマ
スク40の位置合わせ機構および装着機構を説明するた
めのものであり、図8は、脱着室270におけるマスク
40の脱着機構を説明するためのものである。
【0058】この製造装置では、一面にITOよりなる
陽極21が形成されたガラス等よりなる基板10が導入
室110に投入されると共に、マスク40および結合治
具50が治具搬入室250Rに投入された状態におい
て、まず、準備部100において、導入室110内の搬
送ロボットRB1が、導入室110からロード室130
に基板10を搬送したのち、搬送作業室120内の搬送
ロボットRB2が、ロード室130から前処理室140
X(あるいは140Y)に基板10を搬送する。前処理
室140Xでは、例えば酸素プラズマまたはUVオゾン
により、陽極21が活性化される。
【0059】続いて、準備部100において前処理を施
された基板10が成膜部200に搬送され、成膜部20
0において基板10に順次成膜処理が施される。すなわ
ち、まず、搬送ロボットRB2が、前処理室140Xか
ら位置合わせ室240Rに基板10を搬送すると共に、
搬送作業室210R内の搬送ロボットRB3が、治具搬
入室250Rから位置合わせ室240Rにマスク40お
よび結合治具50を搬送する。位置合わせ室240Rで
は、図3および図7に示したように、移動回転機構24
2および昇降機構244,246を利用して、基板10
に対するマスク40の位置合わせおよび装着が行われ
る。具体的には、マスク40に設けられた4つの貫通孔
42に基板ホルダ241の4つの支持部241Hを挿通
させると共に、移動回転機構242を用いて基板10を
θ方向およびX,Y方向に動かすことにより、有機層2
2Rの形成予定領域に開口41が位置するように基板1
0にマスク40を位置合わせする。この位置合わせは、
例えば、図示しない撮像装置で撮像したマスク40およ
び基板10の画像から画像処理により得られたマスク4
0に対する基板10の位置および姿勢情報に基づいて行
われる。また、治具ホルダ245により結合治具50の
把持部52を把持すると共に、マスクホルダ243の支
持部243Hにより、上面に基板10が載置されたマス
ク40を下方から支持した状態において、結合治具50
の平板部51とマスク40とを基板10を介して密着さ
せることにより、磁力を利用して基板10にマスク40
を装着させる。
【0060】続いて、搬送ロボットRB3が、位置合わ
せ室240Rからロード室230R1を経由して真空成
膜室220Rに、結合治具50によりマスク40が装着
された基板10を搬送する。真空成膜室220Rでは、
図4に示したように、治具ホルダ221の保持部221
Hにより結合治具50の把持部52を把持した状態にお
いて、移動回転機構223により加熱容器222X,2
22Y,222Z上を順次搬送させることにより、基板
10の陽極21上に正孔注入層22R1、正孔輸送層2
2R2および発光層22R3を順次形成し、有機層22
Rを形成する。なお、正孔注入層22R1を形成する際
には、基板10を加熱容器222X上に停留させると共
に、シャッターSXを開き、他のシャッターSY,SZ
を閉じた状態にしておく。正孔輸送層22R2および発
光層22R3を形成するときも同様である。
【0061】続いて、搬送作業室210G内の搬送ロボ
ットRB4が、真空成膜室220Rからロード室230
R2を経由して位置合わせ室240Gに、有機層22R
が形成された基板10を搬送する。位置合わせ室240
Gでは、位置合わせ室240Rと同様の動作により、有
機層22Gの形成予定領域に開口41が位置するように
マスク40を基板10に位置合わせして、マスク40を
基板10に装着する。
【0062】続いて、搬送ロボットRB4が、位置合わ
せ室240Gからロード室230G1を経由して真空成
膜室220Gに基板10を搬送する。真空成膜室220
Gでは、真空成膜室220Rと同様の動作により、基板
10の陽極21上に有機層22G(正孔注入層22G
1,正孔輸送層22G2,発光層22G3)を形成す
る。
【0063】続いて、搬送作業室210B内の搬送ロボ
ットRB5が、真空成膜室220Gからロード室230
G2を経由して位置合わせ室240Bに、有機層22G
が形成された基板10を搬送する。位置合わせ室240
Bでは、位置合わせ室240Rと同様の動作により、有
機層22Bの形成予定領域に開口41が位置するように
マスク40を基板10に位置合わせして、マスク40を
基板10に装着する。
【0064】続いて、搬送ロボットRB5が、位置合わ
せ室240Bからロード室230B1を経由して真空成
膜室220Bに基板10を搬送する。真空成膜室220
Bでは、真空成膜室220Rと同様の動作により、基板
10の陽極21上に有機層22B(正孔注入層22B
1,正孔輸送層22B2,発光層22B3)を形成す
る。
【0065】続いて、搬送作業室210K内の搬送ロボ
ットRB6が、真空成膜室220Bからロード室230
B2を経由して脱着室270に、有機層22Bが形成さ
れた基板10を搬送する。脱着室270では、図3およ
び図8に示したように、昇降機構274,276を利用
して位置合わせ室240Rと逆の動作を行うことによ
り、基板10からマスク40および結合治具50を脱着
させる。具体的には、昇降機構274によりマスク40
と共に基板10を支持するマスクホルダ243を降下さ
せ、治具ホルダ275により保持された結合治具50か
ら基板10を脱着させたのち、基板ホルダ271の支持
部271Hにより基板10を支持した状態において、支
持部273Hにより支持しつつマスク40と共にマスク
ホルダ273を降下させることにより、基板10からマ
スク40を脱着させる。
【0066】続いて、搬送ロボットRB6が、脱着室2
70から電極形成部300のロード室320に、脱着室
270においてマスク40および結合治具50と分離さ
れた基板10を搬送したのち、搬送作業室310内の搬
送ロボットRB7が、ロード室320から電極形成室3
30X(あるいは330Y)に基板10を搬送する。電
極形成室330Xでは、有機層22R,22G,22B
上に、クロム(Cr),鉄,コバルト(Co),ニッケ
ル,銅(Cu),タンタル(Ta),タングステン
(W),プラチナ(Pt)あるいは金(Au)等の仕事
関数が大きく、かつ反射率の高い導電性材料よりなる陰
極23を形成する。搬送ロボットRB6は、電極形成室
330Xから基板搬出室340に、陰極23が形成され
た基板10を搬出する。
【0067】また、電極形成部300における電極形成
工程と並行して、マスク40に対する付着物の付着量が
少ない場合には、搬送ロボットRB6が、脱着室270
から搬送路260に、使用済みのマスク40を結合治具
50と共に搬送する。搬送路260に搬送されたマスク
40および結合治具50は、搬送路260の搬送機構を
利用して搬送作業室210Rに搬送され、新たな基板1
0に装着されて再び成膜工程に用いられる。一方、マス
ク40に対する付着物の付着量が多い場合には、洗浄部
400の搬送作業室410内の搬送ロボットRB8が、
脱着室270から真空洗浄室420X(あるいは420
Y,420Z)にマスク40を搬送する。なお、脱着室
270から真空洗浄室420Xにマスク40を搬送する
際に基準となる付着物の厚みは、約2μmである。
【0068】真空洗浄室420Xでは、マスク40を洗
浄する。具体的には、図6に示したように、マスク40
を電極421X上に載置したのち、ガス供給源423か
ら室内に放電用ガスを供給すると共に、高周波電源42
2から電極421Xに高周波電流を供給することによ
り、高周波放電によりプラズマを発生させ、その発生さ
せたプラズマを利用してマスク40に付着した付着物を
除去する。なお、洗浄時には、高い洗浄効果を得る観点
から、放電用のプラズマとして、酸素を含むプラズマを
用いることが好ましい。
【0069】続いて、搬送ロボットRB8が、真空洗浄
室420Xから脱着室270に洗浄済みのマスク40を
搬送したのち、搬送ロボットRB6が、脱着室270か
ら搬送路260に、マスク40を結合治具50と共に搬
送する。搬送路260に搬送された洗浄済みのマスク4
0および結合治具50は、搬送路260の搬送機構によ
り搬送作業室210Rに搬送されたのち、新たな基板1
0に装着され、再び成膜工程に用いられる。
【0070】この製造装置では、以上の一連の動作を反
復して行うことにより、複数の有機電界発光表示素子が
順次製造される。
【0071】このように本実施の形態によれば、搬送ロ
ボット等の搬送機構を利用して、成膜部200(真空成
膜室220R,220G,220B)において成膜工程
に用いられたマスク40を真空雰囲気中において洗浄部
400(真空洗浄室420X,420Y,420Z)に
搬送すると共に、洗浄部400において洗浄されたマス
ク40を真空雰囲気中において成膜部200に搬送する
ようにしたので、1つの真空系内において、基板10に
対する有機層22R,22G,22Bの形成および使用
済みマスク40の洗浄を行うことが可能になる。この場
合には、洗浄時に使用済みマスクを大気中に取り出す必
要がある従来の場合とは異なり、マスクを洗浄する際に
製造装置の大気導入および真空排気を行う必要がないた
め、マスクの洗浄に要する手間が軽減する。また、洗浄
に要する時間の短縮に伴い、洗浄工程を含む成膜時間間
隔が短縮するため、成膜材料の材料効率が向上する。従
って、本実施の形態では、有機電界発光表示素子の生産
効率を向上させることができ、その結果、有機電界発光
表示素子の低価格化を達成することができる。これによ
り、消費者のニーズに対応することができる。
【0072】また、本実施の形態では、成膜部200に
おいて成膜工程に用いられたマスク40を洗浄部400
において連続的に洗浄するようにしたので、付着物に起
因する厚みの増加が抑制され、マスク40の実質厚みが
均一に保持される。従って、この実質厚みが均一なマス
ク40を使用して成膜工程を行うことにより、画素内分
布が均一にコントロールされた高品質な有機電界発光表
示素子を製造することができる。
【0073】また、本実施の形態では、洗浄部400に
おいて、高周波放電により発生させたプラズマを利用し
てマスク40を洗浄するようにしたので、成膜部200
と連通された真空系内においてマスク40を洗浄するこ
とができる。
【0074】また、本実施の形態では、付着物の厚みが
2μm以下のうちにマスク40の洗浄を行うようにした
ので、付着物を容易かつほぼ完全に除去することができ
る。
【0075】[第2の実施の形態]図9は本発明の第2
の実施の形態に係る有機電界発光表示素子の製造装置の
概略構成を表すものである。本実施の形態では、第1の
実施の形態の有機電界発光表示素子の構成要素と同様の
構成および機能を有する要素を同様の名称で呼び、それ
らの要素についての詳細な説明を適宜省略する。なお、
本発明の「有機電界発光表示素子の製造方法」は、本実
施の形態に係る有機電界発光表示素子の製造装置の動作
に基づいて具現化されるので、以下併せて説明する。
【0076】この製造装置は、例えば、準備部500
と、この準備部500にそれぞれ位置合わせ室620
R,620G,620Bを介して順次連結された成膜部
600R,600G,600Bと、この成膜部600B
にロード室720を介して連結された電極形成部700
と、成膜部600Bに脱着室640を介して連結された
洗浄部800とを含んで構成されている。なお、洗浄部
800と準備部500とは、搬送路900を介して連結
されている。
【0077】準備部500は、例えば、内部に搬送ロボ
ットRBJを備える搬送作業室510と、この搬送作業
室510の周りにゲートバルブGを介して連結された基
板搬入室520,前処理室530,マスク搬入室540
および結合治具搬入室550とを備えている。基板搬入
室520,マスク搬入室540および結合治具搬入室5
50はいずれも、例えば、それぞれ基板10,マスク4
0,結合治具50をこの製造装置内に投入するためのも
のである。
【0078】成膜部600Rは、例えば、内部に搬送ロ
ボットRBRを備える搬送作業室610Rと、この搬送
作業室610Rの周りにゲートGを介して連結された3
つの真空成膜室630RX,630RY,630RZと
を含んで構成されている。真空成膜室630RX,63
0RY,630RZは、それぞれ、蒸着により正孔注入
層22R1,正孔輸送層22R2,発光層22R3を形
成するためのものである。
【0079】ここで、図10は、真空成膜室630RX
の断面構成を表すものである。この真空成膜室630R
Xの内部には、例えば、基板10を保持するための保持
部631Hを有する治具ホルダ631と、蒸着材料が収
容された加熱容器632とが対向して設置されている。
【0080】治具ホルダ631は、例えば、保持部63
1Hにより結合治具50の把持部52が保持されること
により基板10を保持すると共に、回転機構633を利
用して図中矢印θ方向に回転可能となっている。この回
転機構633を利用して治具ホルダ631により保持さ
れた基板10を回転させることにより、基板10に対し
て蒸着処理をほぼ均一に施すことが可能になっている。
【0081】加熱容器632は、第1の実施の形態で説
明した加熱容器222X,222Y,222Zと同様
に、例えば、図示しない加熱機構と接続されており、こ
の加熱機構により蒸着材料を蒸発させるようになってい
る。また、加熱容器632の開口Kには、例えば、シャ
ッターSが設けられており、このシャッターSが開閉す
ることにより、蒸着材料の開放およびその中断が切換可
能となっている。
【0082】引き続き図9を参照して、本実施の形態に
係る有機電界発光表示素子の製造装置の構成について説
明する。
【0083】成膜部600Gは、例えば、内部に搬送ロ
ボットRBGを備える搬送作業室610Gと、この搬送
作業室610Gの周りにゲートGを介して設けられた3
つの真空成膜室630GX,630GY,630GZと
を含んで構成されている。真空成膜室630GX,63
0GY,630GZの構成等は、真空成膜室630R
X,630RY,630RZと同様である。
【0084】成膜部600Bは、例えば、内部に搬送ロ
ボットRBBを備える搬送作業室610Bと、この搬送
作業室610Bの周りにゲートGを介して設けられた3
つの真空成膜室630BX,630BY,630BZと
を含んで構成されている。真空成膜室630BX,63
0BY,630BZの構成等は、真空成膜室630R
X,630RY,630RZと同様である。
【0085】電極形成部700は、例えば、内部に搬送
ロボットRBDを備える搬送作業室710と、この搬送
作業室710の周りにゲートGを介して設けられた3つ
の電極形成室730X,730Y,730Zおよび基板
搬出室740とを備えている。基板搬出室740は、例
えば、電極23が形成された基板10を製造装置内から
外部に搬出するためのものである。
【0086】洗浄部800は、例えば、内部に搬送ロボ
ットRBSを備える搬送作業室810と、この搬送作業
室810の周りにゲートGを介して設けられた3つの真
空洗浄室820X,820Y,820Zとを含んで構成
されている。ここで、搬送ロボットRBR,RBG,R
BB,RBSが本発明における「搬送手段」の一具体例
に対応する。
【0087】搬送路900は、例えば、図示しない搬送
機構を有しており、この搬送機構を利用して、洗浄部8
00において洗浄されたマスク40を結合治具50と共
に搬送作業室510に搬送するようになっている。
【0088】なお、この製造装置には、図示しないが、
例えば、真空ポンプなどが設けられており、各部屋の内
部は真空雰囲気となっている。
【0089】次に、図9および図10を参照して、本実
施の形態に係る有機電界発光表示素子の製造装置の動作
について説明する。この製造装置の動作は、第1の実施
の形態の場合とほぼ同様であるので、以下では、製造装
置の主要な動作のみについて説明する。
【0090】すなわち、まず、準備部500に基板1
0,マスク40および結合治具50が投入されると、搬
送ロボットRBJ,RBR,RBG,RBBが、基板1
0等を成膜部600R,600G,600Bに順次搬送
することにより、基板10の陽極21上に有機層22
R,22G,22Bを順次形成する。この際、位置合わ
せ室620R,620G,620Bにおいて、基板10
に対するマスク40の位置合わせおよび装着を順次行
う。続いて、脱着室640において、マスク40および
結合治具50から基板10を脱着したのち、搬送ロボッ
トRBBが、基板10を電極形成部700の搬送作業室
710に搬送する。搬送作業室710に搬送された基板
10は、搬送ロボットRBDにより電極形成室730X
(あるいは730Y,730Z)に搬送され、有機層2
2R,22G,22B上に陰極23が形成されたのち、
基板搬出室740から製造装置外に搬出される。一方、
使用済みのマスク40は、搬送ロボットRBSにより真
空洗浄室820X(あるいは820Y,820Z)に搬
送され、高周波放電によるプラズマを利用して洗浄され
たのち、搬送路900を通じて結合治具50と共に搬送
作業室510に搬送される。搬送作業室510に搬送さ
れた洗浄済みのマスク40および結合治具50は、新た
な基板10に装着され、再び成膜工程に用いられる。
【0091】この製造装置では、以上の一連の動作を反
復して行うことにより、複数の有機電界発光表示素子が
順次製造される。
【0092】このように本実施の形態によれば、成膜部
600R,600G,600Bにおいて成膜工程に用い
られたマスク40を真空雰囲気中において洗浄部800
に搬送すると共に、洗浄部800において洗浄されたマ
スク40を真空雰囲気中において準備部500に搬送
し、再び成膜部600R,600G,600Bに投入す
るようにしたので、第1の実施の形態と同様の作用によ
り、有機電界発光表示素子の生産効率を向上し、かつ低
価格化を達成することができる。
【0093】
【実施例】更に、本発明の具体的な実施例について詳細
に説明する。
【0094】(実施例1)第1の実施の形態に係る有機
電界発光表示素子の製造装置を9時間稼働させた。その
際、各真空成膜室220R,220G,220Bにおい
ては、基板10にm−MTDATAよりなる第1層(2
2R1,22G1,221)、α−NPDよりなる第2
層(22R2,22G2,22B2)、およびAlq3
よりなる第3層(22R3,22G3,22B3)をそ
れぞれ、50nm,50nm,100nmの厚みとなる
ように形成した。真空洗浄室420Xには、100Wの
高周波電源422を有するものを用い、真空洗浄室42
0Xに酸素を100sccmの流量で導入し、その導入
した酸素を13.56MHzの高周波を用いて放電させ
ることによりプラズマを発生させた。また、真空洗浄室
420Xの内部圧力は約10Paとし、電極421X,
421Y間の距離は約100nmとした。マスク40の
洗浄は、1基板を製造するたびごとに行い、洗浄マスク
40に付着した付着物の厚みを測定すると共に、光学式
顕微鏡によりマスク40の開口41に付着物が付着して
いるか否かを調べた。
【0095】その結果、マスク40に付着した付着物の
厚みは約20nm以下であり、マスク40の開口41へ
の有機膜の付着は見られなかった。
【0096】(実施例2)マスク40の洗浄を、3基板
を製造するたびごとに行ったことを除き、実施例1と同
様に有機電界発光表示素子の製造装置を稼働させ、マス
ク40に付着した付着物の厚みと、マスク40の開口4
1への付着物の付着の有無を調べた。
【0097】その結果、実施例1と同様にマスク40に
付着した付着物の厚みは約20nm以下であり、マスク
40の開口41への付着物の付着は見られなかった。
【0098】(比較例)実施例1,2に対する比較例と
して、マスク40を真空洗浄室420Xには搬送する
が、真空洗浄室420Xに酸素を導入せず、また高周波
電源を入れないことを除き、実施例1,2と同様にし
て、有機電界発光表示素子の製造装置を稼働させた。比
較例についても、実施例1,2と同様にして、マスク4
0に付着した有機膜の厚みと、マスク40の開口41に
への有機膜の付着の有無を調べた。
【0099】その結果、マスク40に付着した付着物の
厚みは約6μm〜7μmであり、マスク40の開口41
には付着物が付着していた。
【0100】また、酸素を導入すると共に高周波電源を
入れた真空洗浄室420Xに、このマスク40を搬入す
ることにより、約30分間プラズマにより洗浄を行い、
再度、マスク40に付着した付着物の厚みと、マスク4
0の開口41に対する付着物の付着の有無を調べた。
【0101】その結果、マスク40の開口41への付着
物の付着は見られなかったものの、約2μm厚の付着物
がマスク40に付着していることが確認された。このよ
うに付着物を除去することができなかったのは、極度に
厚い付着物であると、プラズマにより変質が生じてしま
うためであると考えられる。なお、実施例1,2と比較
例とで、製造された基板10の画素内分布を比較したと
ころ、比較例は実施例1,2よりも5%劣化していた。
【0102】以上、実施例1,2および比較例の結果か
ら、真空成膜室220R,220G,220Bにおいて
用いられたマスク40を真空雰囲気中において真空洗浄
室420Xに搬送して洗浄すると共に、真空洗浄室42
0Xから真空成膜室220R,220G,220Bに洗
浄済みのマスク40を搬送するようにすれば、マスク4
0に付着した付着物を容易に除去することができ、それ
により、マスク40の実質厚みを均一に保持できるの
で、高品質な有機電界発光表示素子を製造できることが
分かった。
【0103】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形可能である。例えば、上記各
実施の形態では、前処理室、真空洗浄室および電極形成
室を複数設けるようにしたが、必ずしもこれに限られる
ものではなく、例えば、前処理室、真空洗浄室および電
極形成室を各1つずつ設けてもよい。但し、複数設ける
ようにすれば、タクトを合わせることができるので、タ
クトタイムを短縮することができ、それにより有機電界
発光表示素子を効率よく製造でき好ましい。
【0104】また、上記各実施の形態では、各部屋の内
部を真空雰囲気となるようにしたが、例えば、搬送作業
室は真空雰囲気ではなく、窒素雰囲気となるようにして
もよい。
【0105】また、上記各実施の形態では、本発明を、
画素として赤色,緑色および青色に発光可能な有機電界
発光素子を備える有機電界発光表示素子を製造する場合
について適用したが、例えば、単色の画素を有する有機
電界発光表示素子を製造する場合についても適用可能で
ある。その場合、真空成膜室は少なくとも1つ備えてい
ればよい。
【0106】また、上記各実施の形態では、基板10
に、陽極21と、有機層22R,22G,22Bと、陰
極23とが順に形成された有機電界発光素子を備えた有
機電界発光表示素子を製造する場合について説明した
が、基板に、陰極,有機層および陽極がこの順に形成さ
れた有機電界発光素子を備えた有機電界発光表示素子を
製造する場合についても適用することができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項7のいずれか1項に記載の有機電界発光表示素子の
製造装置、または請求項8ないし請求項15のいずれか
1項に記載の有機電界発光表示素子の製造方法によれ
ば、少なくとも1つの真空成膜室において有機層の形成
に用いられたマスクを真空雰囲気中において真空洗浄室
に搬送すると共に、真空洗浄室において洗浄されたマス
クを真空雰囲気中において少なくとも1つの真空成膜室
に搬送するようにしたので、1つの真空系内において、
基板に対する有機層の形成および使用済みマスクの洗浄
を行うことが可能になる。この場合には、マスクを洗浄
する際に製造装置の大気導入および真空排気を行う必要
がないため、マスクの洗浄に要する手間が軽減すると共
に、洗浄工程を含む成膜時間間隔が短縮するため、成膜
材料の材料効率が向上する。従って、有機電界発光表示
素子の生産効率を向上させることができ、その結果、有
機電界発光表示素子の低価格化を達成することができ
る。また、特に、少なくとも1つの真空成膜室において
成膜工程に用いられたマスクを真空洗浄室において連続
的に洗浄可能なため、付着物に起因する厚みの増加が抑
制され、マスクの実質厚みが均一に保持される。従っ
て、画素内分布が均一にコントロールされた高品質な有
機電界発光表示素子を製造することができる。
【0108】また、請求項5記載の有機電界発光表示素
子の製造装置または請求項12記載の有機電界発光表示
素子の製造方法によれば、プラズマを利用してマスクを
洗浄するようにしたので、少なくとも1つの真空成膜室
と連通された真空系内においてマスクを洗浄することが
できる。
【0109】また、請求項15記載の有機電界発光表示
素子の製造方法によれば、付着物の厚みが2μm以下の
うちにマスクを洗浄するようにしたので、付着物を容易
かつほぼ完全に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る有機電界発光
表示素子の製造装置により製造する有機電界発光表示素
子の断面構成を表す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る有機電界発光
表示素子の製造装置の概略構成を表す平面図である。
【図3】マスクおよび結合治具の斜視構成を表す斜視図
である。
【図4】図2に示した真空成膜室の断面構成を表す断面
図である。
【図5】図2に示した位置合わせ室の断面構成を表す断
面図である。
【図6】図2に示した真空洗浄室の断面構成を表す断面
図である。
【図7】位置合わせ室におけるマスクの位置合わせ機構
および装着機構を説明するための図である。
【図8】脱着室におけるマスクの脱着機構を説明するた
めの図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る有機電界発光
表示素子の概略構成を表す平面図である。
【図10】図9に示した真空成膜室の断面構成を表す断
面図である。
【符号の説明】
10…基板、20R,20G,20B…有機電界発光素
子、21…陽極、22R,22G,22B…有機層、2
2R1,22G1,22B1…正孔注入層、22R2,
22G2,22B2…正孔輸送層、22R3,22G
3,22B3…発光層、23…陰極、30…絶縁層、4
0…マスク、41…開口、42…貫通孔、50…結合治
具、51…平板部、52…把持部、100,500…準
備部、110…導入室、120,210R,210G,
210B,210K,310,410,510,610
R,610G,610B,710,810…搬送作業
室、130,230R1,230R2,230G1,2
30G2,230B1,230B2,320,720…
ロード室、140X,140Y,530…前処理室、2
00,600R,600G,600B…成膜部、220
R,220G,220B,530,630RX,630
RY,630RZ,630GX,630GY,630G
Z,630BX,630BY,630BZ,…真空成膜
室、241,271…基板ホルダ、221H,245
H,631H…保持部、222X,222Y,222
Z,632…加熱容器、223,242,272…移動
回転機構、241H,243H,271H,273H…
支持部、243,273…マスクホルダ、244,24
6,274,276…昇降機構、221,245,27
5,631…治具ホルダ、240R,240G,240
B,620R,620G,620B…位置合わせ室、2
50R…治具搬入室、250G,250B…非常搬出
室、260,900…搬送路、270,640…脱着
室、300,700…電極形成部、330X,330
Y,730X,730Y,730Z…電極形成室、34
0,740…基板搬出室、400,800…洗浄部、4
20X,420Y,420Z,820X,820Y,8
20Z…真空洗浄室、421X,421Y…電極、42
2…高周波電源、423…ガス供給源、520…基板搬
入室、540…マスク搬入室、550…結合治具搬入
室、633…回転機構、RB1〜RB8,RBJ,RB
R,RBG,RBB,RBD,RBS…搬送ロボット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紙山 功 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 森 圭三 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB18 DB03 FA01 4K029 BA62 BD00 CA01 DB14 HA01 HA04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に有機層が設けられてなる有機電界
    発光表示素子の製造装置であって、 マスクを用いて前記基板に前記有機層を形成するための
    少なくとも1つの真空成膜室と、 前記真空成膜室において用いられた前記マスクを洗浄す
    るための真空洗浄室と、 前記真空成膜室において用いられた前記マスクを真空雰
    囲気中において前記真空洗浄室に搬送すると共に、前記
    真空洗浄室において洗浄された前記マスクを真空雰囲気
    中において前記真空成膜室に搬送する搬送手段とを備え
    たことを特徴とする有機電界発光表示素子の製造装置。
  2. 【請求項2】 更に、 前記基板に前記マスクを位置合わせする位置合わせ機構
    と、 前記位置合わせ機構により位置合わせされた前記マスク
    を前記基板に装着する装着機構と、 前記装着機構により装着された前記マスクを前記基板か
    ら脱着する脱着機構とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の有機電界発光表示素子の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記装着機構は、前記基板に前記マスク
    を装着すると共に、前記真空洗浄室において洗浄された
    前記マスクを、前記基板とは異なる他の基板に装着する
    ものであることを特徴とする請求項2記載の有機電界発
    光表示素子の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記真空成膜室が複数連通されており、 前記位置合わせ機構は、各真空成膜室ごとに、前記基板
    に前記マスクを位置合わせするものであることを特徴と
    する請求項2記載の有機電界発光表示素子の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記真空洗浄室は、プラズマを発生させ
    るプラズマ発生手段を備え、このプラズマ発生手段が発
    生させたプラズマを利用して前記マスクを洗浄するもの
    であることを特徴とする請求項1記載の有機電界発光表
    示素子の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記プラズマ発生手段は、酸素を含むガ
    スを利用してプラズマを発生させるものであることを特
    徴とする請求項5記載の有機電界発光表示素子の製造装
    置。
  7. 【請求項7】 前記プラズマ発生手段は、高周波放電を
    利用してプラズマを発生させるものであることを特徴と
    する請求項5記載の有機電界発光表示素子の製造装置。
  8. 【請求項8】 基板に有機層が設けられてなる有機電界
    発光表示素子の製造方法であって、 少なくとも1つの真空成膜室において、マスクを用いて
    前記基板に前記有機層を形成する工程と、 搬送手段を用いて、前記真空成膜室において用いられた
    前記マスクを真空雰囲気中において真空洗浄室に搬送す
    る工程と、 前記真空洗浄室において、前記真空成膜室において用い
    られた前記マスクを洗浄する工程と、 前記搬送手段を用いて、前記真空洗浄室において洗浄さ
    れた前記マスクを真空雰囲気中において前記真空成膜室
    に搬送する工程とを含むことを特徴とする有機電界発光
    表示素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 更に、 位置合わせ機構を用いて、前記基板に前記マスクを位置
    合わせする工程と、 装着機構を用いて、前記位置合わせ機構により位置合わ
    せされた前記マスクを前記基板に装着する工程と、 脱着機構を用いて、前記装着機構により装着された前記
    マスクを前記基板から脱着する工程とを含むことを特徴
    とする請求項8記載の有機電界発光表示素子の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記装着機構を用いて、前記基板に前
    記マスクを装着すると共に、前記真空洗浄室において洗
    浄された前記マスクを、前記基板とは異なる他の基板に
    装着することを特徴とする請求項9記載の有機電界発光
    表示素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記真空成膜室を複数連通するように
    し、 前記位置合わせ機構を用いて、各真空成膜室ごとに、前
    記基板に前記マスクを位置合わせすることを特徴とする
    請求項9記載の有機電界発光表示素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記真空洗浄室として、プラズマを発
    生させるプラズマ発生手段を備え、このプラズマ発生手
    段が発生させたプラズマを利用して前記マスクを洗浄す
    るものを用いることを特徴とする請求項8記載の有機電
    界発光表示素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記プラズマ発生手段として、酸素を
    含むガスを利用してプラズマを発生させるものを用いる
    ことを特徴とする請求項12記載の有機電界発光表示素
    子の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記プラズマ発生手段として、高周波
    放電を利用してプラズマを発生させるものを用いること
    を特徴とする請求項12記載の有機電界発光表示素子の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記マスクに付着した付着物の厚みが
    2μm以下のうちに、前記マスクを洗浄することを特徴
    とする請求項8記載の有機電界発光表示素子の製造方
    法。
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