JP2003331469A - 光ディスク及び光ディスクの製造方法 - Google Patents

光ディスク及び光ディスクの製造方法

Info

Publication number
JP2003331469A
JP2003331469A JP2002135544A JP2002135544A JP2003331469A JP 2003331469 A JP2003331469 A JP 2003331469A JP 2002135544 A JP2002135544 A JP 2002135544A JP 2002135544 A JP2002135544 A JP 2002135544A JP 2003331469 A JP2003331469 A JP 2003331469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
resin sheet
transmissive resin
disk substrate
transmissive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002135544A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Kojima
竹夫 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2002135544A priority Critical patent/JP2003331469A/ja
Publication of JP2003331469A publication Critical patent/JP2003331469A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みが厚いディスク基板と、厚みが薄い光透
過性樹脂シートとの間に形成した光透過性接着剤層の厚
みを一定に保つ。 【解決手段】 厚みが厚いディスク基板41Aの少なく
とも信号面上に厚みが薄い光透過性樹脂シート45を光
透過性接着剤層44を介して貼り合わせた光ディスク4
0Aにおいて、光透過性樹脂シート45をプレス金型を
用いて光透過性樹脂シート原反から打ち抜く際に、光透
過性樹脂シート45の中心孔45aの孔縁に沿って発生
するバリ45bと、光透過性樹脂シート45の外周縁4
5cに沿って発生するバリ45dとが透過性樹脂シート
45の一方の面45e側に突出するように打ち抜いた後
に、各バリ45b,45dが突出した一方の面45e側
をレーザービームの入射側に設定すると共に、光透過性
樹脂シート45の一方の面45eと対向する他方の面4
5f側をディスク基板41Aへの接着側に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚みが厚いディス
ク基板の中心孔より外周側に信号面を形成し、且つ、デ
ィスク基板の信号面上にディスク基板と略同じ外形形状
に形成した厚みが薄い光透過性樹脂シートを光透過性接
着剤層を介して同心的に貼り合わせて、光透過性樹脂シ
ート側からレーザービームを光透過性接着剤層を介して
ディスク基板の信号面に向かって入射させる光ディスク
及びこの光ディスクを製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、光ディスクは、映像情報とか
音声情報やコンピュータデータなどの情報信号を円盤状
のディスク基板上で螺旋状又は同心円状に形成したトラ
ックに高密度に記録し、且つ、記録済みのトラックを再
生する際に所望のトラックを高速にアクセスできること
から多用されている。
【0003】この際、光ディスクは、再生専用型と記録
再生型とに大別できる。ここで、再生専用型の光ディス
クは、情報信号を凹状のピットと凸状のランドとでディ
ジタル的なピット列に変換して、このピット列が円盤状
の透明なディスク基板上に螺旋状又は同心円状に形成さ
れており、更に、ピット列上に反射膜,保護膜を順に成
膜して、反射膜を成膜したピット列による信号面が再生
専用に形成されている。
【0004】一方、記録再生型の光ディスクは、凹状の
グルーブ(溝)と凸状のランドとが円盤状の透明なディ
スク基板上に螺旋状又は同心円状に予め交互に形成され
ており、更に、これらのグルーブとランド上に記録膜,
反射膜,保護膜を順に成膜して、記録膜を成膜したグル
ーブ及びランドによる信号面が記録再生可能に形成され
ている。
【0005】そして、再生専用型の光ディスクは、光デ
ィスク装置内で光ディスクの径方向に移動自在に設けた
光ピックアップから対物レンズを介して出射された再生
用のレーザービームを信号面に照射して、信号面に成膜
した反射膜から反射された戻り光を光ピックアップ内の
フォトディテクタで検出して再生している。一方、記録
再生型の光ディスクは、光ディスク装置内で光ディスク
の径方向に移動自在に設けた光ピックアップから対物レ
ンズを介して出射された記録用のレーザービームで信号
面を記録し、この後、記録済みの信号面を上記と同じよ
うに再生用のレーザービームで再生している。
【0006】ところで、光ディスクに対して記録密度を
向上させるには、レーザービームのスポット径を小さく
することが必要であり、レーザービームのスポット径は
レーザー波長と、対物レンズの開口数(NA)とに起因
する。この際、対物レンズの開口数(NA)を大きくす
ると光ディスクの傾きに対して収差が増大しやすくな
り、光ディスクの傾き角(Tilt)による影響が大き
くなる。この収差はディスク基板の厚みと(NA)
比例するために、対物レンズのNAを大きくする場合に
は、ディスク基板の厚みを薄くすることによって収差を
小さくすることができる。
【0007】そこで、光ディスクのうちで、既に市販さ
れているCD,DVDと、DVDよりも超高密度でこれ
から発売が予定される次世代の光ディスクについて、図
7(a)〜(c)を用いて簡略に説明する。
【0008】図7(a)〜(c)はCD,DVD,次世
代の光ディスクを、光ディスク装置内でそれぞれ再生す
る場合を模式的に示した図である。
【0009】上記した光ディスクのうちで図7(a)に
示した既存のCD(Compact Disc)10は、透明な樹脂材
を用いてディスク基板11が、直径120mm,中心孔
の孔径15mm,ディスク基板厚み1.2mmに円盤状
に形成されており、この透明なディスク基板11の中心
孔より外周側に信号面12がトラックピッチを広くして
形成され、更に、信号面12上に保護膜13が膜付けさ
れている。この種のCD10は、音楽情報を予め記録し
た再生専用のものとか、コンピュータデータを予め記録
した再生専用のCD−ROM(CD-Read Only Memory) と
か、情報信号を1回だけ記録できる記録再生可能なCD
−R(CD-Recordable) などがあり、透明なディスク基板
11の厚みが1.2mmの単一基板を用いていることか
らCDとして取り扱われている。
【0010】このCD10の場合には、光ピックアップ
(図示せず)内に設けた開口数(NA)=0.45の対
物レンズOBL1により波長780nmのレーザービー
ムL1を透明なディスク基板11のレーザービーム入射
面11a側から信号面12に向けて照射することで、情
報信号を記録及び/又は再生可能になっており、この時
の対物レンズOBL1のワーキングディスタンスWD1
は略1mm程度である。
【0011】一方、図7(b)に示したように、既存の
CD10よりも記録密度を6〜8倍高めた既存のDVD
(Digital Versatile Disc)は、透明な樹脂材を用いたデ
ィスク基板21と、樹脂材を用いた補強用ディスク基板
24とがそれぞれ直径120mm,中心孔の孔径15m
m,ディスク基板厚み0.6mmに円盤状に形成され、
且つ、透明なディスク基板21の中心孔より外周側に信
号面22がトラックピッチをCD10より狭く形成さ
れ、更に、信号面22上に接着剤層23を介して補強用
ディスク基板24が貼り合わされている。この種のDV
D20は、ディジタル化して圧縮した映像や音声を再生
する再生専用のものとか、コンピュータデータを予め記
録した再生専用のDVD−ROM(DVD-Read Only Memor
y)とか、情報信号を1回だけ記録できる記録再生可能な
DVD−R(DVD-Recordable)とか、情報信号を複数回記
録できる記録再生可能なDVD−RW(DVD-Re recordab
le),DVD−RAM(DVD-Random Access Memory 又はD
VD-Writable) などがあり、厚みが0.6mmのディス
ク基板21と厚みが0.6mmの補強用ディスク基板2
4とを接着剤層23を介して2枚貼り合わせて用いてい
ることからDVDとして取り扱われている。
【0012】このDVD20の場合には、光ピックアッ
プ(図示せず)内に設けた開口数(NA)=0.6の対
物レンズOBL2により波長635nmのレーザービー
ムL2を透明なディスク基板21のレーザービーム入射
面21a側から信号面22に向けて照射することで、情
報信号を高密度に記録及び/又は再生可能になってお
り、この時の対物レンズOBL2のワーキングディスタ
ンスWD2は略1mm程度である。
【0013】更に、図7(c)に示したように、最近に
なって既存のCD10や既存のDVD20と外形寸法が
略同じで、DVD20よりも情報信号を超高密度に記録
及び/又は再生でき、15GB以上の記録容量を有する
次世代の光ディスク30の開発が盛んに行われている。
【0014】図7(c)に示した次世代の光ディスク3
0は、上述したように現時点で研究開発段階であるもの
の、概略の仕様は決められており、この仕様によると、
次世代の光ディスク30は、厚みが厚いディスク基板3
1が樹脂材を用いて直径120mm,中心孔の孔径15
mm,ディスク基板厚み略1.1〜0.9mmに円盤状
に形成され、且つ、ディスク基板31の中心孔より外周
側に信号面32が形成されている。一方、略0.1〜
0.3mm程度で厚みが薄い透明な光透過性樹脂シート
34がディスク基板31に合わせて直径120mm,中
心孔の孔径が15mmよりごく僅かに大径に形成されて
いる。
【0015】そして、厚みが厚いディスク基板31の少
なくとも信号面32上に透明接着剤による光透過性接着
剤層33を介して厚みが薄い光透過性樹脂シート34を
貼り合わせて合計の厚みが略1.2mmに形成されてい
る。
【0016】この際、光透過性樹脂シート34の厚みを
略0.3mmとすると信号面32の記録容量は15GB
程度となり、また、厚みを略0.1mmとすると信号面
32の記録容量は25GB程度となる。
【0017】この次世代の光ディスク30の場合には、
光ピックアップ(図示せず)内に設けた開口数(NA)
=0.7〜0.85の対物レンズOBL3により波長4
00nm近辺のレーザービームL3を透明な光透過性樹
脂シート34のレーザービーム入射面34a側から光透
過性接着剤層33を介してディスク基板31の信号面3
2に向けて照射することで、情報信号を超高密度に記録
及び/又は再生可能になっており、この時の対物レンズ
OBL3のワーキングディスタンスWD3は略0.5m
m以下程度である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した各
種の光ディスク10,20,30のうちで、次世代の光
ディスク30は、現在開発段階であり、記録容量の超高
密度化を狙って種々の検討が行われているものの、次世
代の光ディスク30を生産する際の量産性への検討が比
較的遅れている。この際、厚みが厚いディスク基板31
は既存のCD10や既存のDVD20と同じ製法で製作
できるが、厚みが薄い光透過性樹脂シート34に対して
は現在検討段階であり、これに伴って厚みが薄い光透過
性樹脂シート34をいかにしたら品質にバラツキがなく
且つ生産性良く作製できるかが注目されている。また、
厚みが薄い光透過性樹脂シート34を厚みが厚いディス
ク基板31にいかにして良好に貼り合わせるかの検討が
十分になされていないので、最良の方法が求められてい
る。
【0019】とくに、光透過性樹脂シート34を作製す
る時にプレス金型を用いて光透過性樹脂シート原反から
光透過性樹脂シート34を打ち抜く方法が考えられる
が、光透過性樹脂シート34を打ち抜いた際に発生する
バリの処理によって光ディスク30の厚みむらが大きく
なるので問題となる。
【0020】また、厚みが厚いディスク基板31の少な
くとも信号面上に厚みが薄い光透過性樹脂シート34を
スピンコート法により貼り合わせる際に、不図示のスピ
ンコート装置内のターンテーブル上にディスク基板31
を載置し、このディスク基板31の信号面上に紫外線硬
化樹脂を用いた透明接着剤を滴下し、その上に光透過性
樹脂シート34を落下させ、透明接着剤が適当量延伸し
た後にターンテーブルと一体にディスク基板31を高速
回転させることにより余分な透明接着剤を外側に飛散さ
せるが、この時に余分な透明接着剤を受け取るための飛
散防止壁がターンテーブルの外周に沿って設けられてい
るものの、飛散防止壁に当たった透明接着剤が跳ね返っ
てディスク基板31の信号面上に透明接着剤がミスト状
に付着する欠点が問題となっている。
【0021】そこで、品質のバラツキがなく且つ生産性
の良い次世代の光ディスク及びこの次世代の光ディスク
を品質のバラツキがなく且つ生産性良く製造する方法が
望まれている。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、厚みが厚いディ
スク基板の中心孔より外周側に信号面を形成し、且つ、
前記ディスク基板の少なくとも信号面上に該ディスク基
板と略同じ外形形状に形成した厚みが薄い光透過性樹脂
シートを光透過性接着剤層を介して同心的に貼り合わせ
て、前記光透過性樹脂シート側からレーザービームを前
記光透過性接着剤層を介して前記ディスク基板の信号面
に向かって入射させる構成を有する光ディスクにおい
て、前記光透過性樹脂シートをプレス金型を用いて光透
過性樹脂シート原反から打ち抜く際に、前記光透過性樹
脂シートの中心孔の孔縁に沿って発生するバリと、前記
光透過性樹脂シートの外周縁に沿って発生するバリとが
前記透過性樹脂シートの一方の面側に突出するように打
ち抜いた後に、各バリが突出した前記一方の面側を前記
レーザービームの入射側に設定すると共に、前記光透過
性樹脂シートの他方の面側を前記ディスク基板への接着
側に設定したことを特徴とする光ディスクである。
【0023】また、第2の発明は、厚みが厚いディスク
基板の中心孔より外周側に信号面を形成し、且つ、前記
ディスク基板の少なくとも信号面上に該ディスク基板と
略同じ外形形状に形成した厚みが薄い光透過性樹脂シー
トを光透過性接着剤層を介して同心的に貼り合わせて、
前記光透過性樹脂シート側からレーザービームを前記光
透過性接着剤層を介して前記ディスク基板の信号面に向
かって入射させる光ディスクを製造する方法において、
前記光透過性樹脂シートをプレス金型を用いて光透過性
樹脂シート原反から打ち抜く際に、前記光透過性樹脂シ
ートの中心孔の孔縁に沿って発生するバリと、前記光透
過性樹脂シートの外周縁に沿って発生するバリとが前記
透過性樹脂シートの一方の面側に突出するように打ち抜
いた後に、各バリが突出した前記一方の面側を前記レー
ザービームの入射側に設定すると共に、前記光透過性樹
脂シートの他方の面を前記ディスク基板の信号面上に貼
り合わせたことを特徴とする光ディスクの製造方法であ
る。
【0024】更に、第3の発明は、厚みが厚いディスク
基板の中心孔より外周側に信号面を形成し、この信号面
と反対側の面をスピンコート装置内に設けたターンテー
ブル上に載置し、前記ターンテーブルと一体に前記ディ
スク基板を回転させながら前記信号面上に透明接着剤を
滴下した後に、前記ディスク基板の少なくとも信号面上
に該ディスク基板と略同じ外形形状に形成した厚みが薄
い光透過性樹脂シートを前記透明接着剤により同心的に
貼り合わせて光ディスクを製造する方法において、前記
光透過性樹脂シートを前記ディスク基板の信号面上に載
置する段階で、前記ディスク基板の回転を停止すると共
に、前記ディスク基板の回転時に該ディスク基板の外周
から飛散する余分な前記透明接着剤を受け止めるために
前記ターンテーブルの外周に沿って設けた飛散防止壁内
での前記透明接着剤への排気動作も停止させることを特
徴とする光ディスクの製造方法である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る光ディスク及
び光ディスクの製造方法の一実施例を図1乃至図6を参
照して、<光ディスク>,<光ディスクの製造方法>の
順に詳細に説明する。
【0026】<光ディスク>図1は本発明に係る光ディ
スクを模式的に拡大して示した縦断面図であり、(a)
は再生専用型の光ディスクを示し、(b)は記録再生型
の光ディスクを示した図である。
【0027】本発明に係る光ディスクは、中心部に中心
孔を有し且つ外形を円盤状に形成した光ディスクとか、
中心部に中心孔を有し且つ外形を矩形状に形成したカー
ド型光ディスクなどに適用されるものであが、以下の説
明では、外形形状を円盤状に形成した光ディスクについ
て説明する。
【0028】図1(a),(b)に示した本発明に係る
光ディスク40A,40Bは、先に説明したDVD20
{図7(b)}よりも情報信号を超高密度に記録及び/
又は再生できる次世代の光ディスク30{図7(c)}
に対して一部改良を施したものであり、ここでは光ディ
スク40Aが再生専用型として構成され、光ディスク4
0Bは記録再生型として構成されている。
【0029】まず、図1(a)に示した再生専用型の光
ディスク40Aでは、厚みが厚いディスク基板41Aが
例えばポリカーボネート樹脂を用いて射出成形により、
直径120mm,中心孔41a1の孔径15mm,ディ
スク基板厚み1.1mmに円盤状に形成され、且つ、こ
のディスク基板41Aの中心孔41a1より外周側に不
図示のスタンパから転写された凹状のピットと凸状のラ
ンドとからなるピット列41a2が螺旋状又は同心円状
に形成されている。また、ディスク基板41Aに形成し
たピット列41a2上に金属反射膜42が成膜されて、
ピット列41a2と金属反射膜42とで再生専用の信号
面が形成されている。
【0030】一方、ディスク基板41Aより大巾に厚み
が薄い光透過性樹脂シート45は、ポリカーボネートシ
ートやアモルファスポリオレフィンシート,ポリエステ
ルシート等を用いて長尺に形成した略0.1mm厚みの
光透過性樹脂シート原反から後述するようにプレス金型
によりディスク基板41Aの外形形状と略同じ形状に打
ち抜かれており、ディスク基板41Aに合わせて直径1
20mm,中心孔45aの孔径が15mmよりごく僅か
に大径に形成されている。尚、ここでは、ディスク基板
41Aの厚みを1.1mmに設定し、且つ、記録すべき
情報への記録容量が25GB程度になるように光透過性
樹脂シート45の厚みを略0.1mmに設定して、光デ
ィスク40Aの合計の厚みが略1.2mmになるように
構成しているが、これに限ることなく、先に従来技術で
述べたように光透過性樹脂シート45の厚みは記録容量
に応じて略0.1〜0.3mm程度に設定できるので、
これに対応してディスク基板41Aの厚みを1.1〜
0.9mmに設定し、光ディスク40Aの合計の厚みが
略1.2mmになるように構成すれば良い。
【0031】ここで、略0.1mm厚みの光透過性樹脂
シート45をプレス金型により光透過性樹脂シート原反
から打ち抜く際に、中心孔45aの孔縁に沿ってバリ4
5bが発生すると共に、光透過性樹脂シート45の外周
縁45cに沿ってバリ45dが発生するが、これらのバ
リ45b,45dが共に光透過性樹脂シート45の一方
の面45e側に突出するようにプレス金型を構成するこ
とで、各バリ45b,45dが発生した一方の面45e
側をレーザービームの入射側に設定すると共に、一方の
面45eと対向する他方の面45f側をディスク基板4
1Aの信号面上への接着側に設定している。
【0032】そして、厚みが厚いディスク基板41Aの
金属反射膜42側と、厚みが薄い光透過性樹脂シート4
5の他方の面45f側とを紫外線硬化性樹脂による透明
接着剤を用いて中心孔41a1,45a同士を同心的に
一致させて貼り合わせることにより、金属反射膜42と
透過性樹脂シート45の他方の面45fとの間に透明接
着剤による光透過性接着剤層44が形成される。
【0033】更に、厚みが薄い光透過性樹脂シート45
の一方の面45e側に紫外線硬化性樹脂により光透過性
ハードコート層46を成膜している。そして、この光透
過性ハードコート層46の外面46aがレーザービーム
入射面となっており、光透過性ハードコート層46の外
面46aから入射したレーザービームは光透過性樹脂シ
ート45,光透過性接着剤層44を経て金属反射膜42
に到達し、この金属反射膜42で反射された戻り光を検
出することで、ピット列41a2に応じた情報信号を再
生するようになっている。
【0034】この際、光透過性ハードコート層46は、
柔らかな光透過性樹脂シート45の一方の面45eを保
護して硬度を高める機能を果たしており、先に図7
(c)を用いて説明したような開口数(NA)が0.7
〜0.85で且つワーキングディスタンスWD3が略
0.5mm以下程度である対物レンズOBL3が仮に衝
突した場合に、光透過性ハードコート層46により光透
過性樹脂シート45への傷付きを防止している。
【0035】上記のように構成した再生専用型の光ディ
スク40Aでは、光透過性樹脂シート45の中心孔45
aの孔縁に沿って生じたバリ45bと、光透過性樹脂シ
ート45の外周縁45cに沿って生じたバリ45dとを
光透過性樹脂シート45の一方の面45e側に突出させ
ることにより、光透過性樹脂シート45をディスク基板
41Aの少なくとも信号面上に透明接着剤による光透過
性接着剤層44を介して同心的に貼り合わせた時に、光
透過性接着剤層44の膜厚を常に一定にすることがで
き、且つ、光ディスク40Aの品質向上にも寄与でき
る。
【0036】次に、図1(b)に示した記録再生型の光
ディスク40Bでは、厚みが厚いディスク基板41Bが
例えばポリカーボネート樹脂を用いて射出成形により、
直径120mm,中心孔41b1の孔径15mm,ディ
スク基板厚み1.1mmに円盤状に形成され、且つ、こ
のディスク基板41Bの中心孔41b1より外周側に不
図示のスタンパから転写された凹状のグルーブ(溝)4
1b2と凸状のランド41b3とが螺旋状又は同心円状
に予め交互に形成されている。また、ディスク基板41
Bに形成した凹状のグルーブ(溝)41b2及び凸状の
ランド41b3上に金属反射膜42が成膜され、更に、
金属反射膜42上に例えばGe−Sb−Te系合金と
か、又は、例えばキサンテン系,トリフェニルメタン系
色素などによる記録膜43が成膜されて、凹状のグルー
ブ(溝)41b2及び凸状のランド41b3と金属反射
膜42と記録膜43とで記録再生専用の信号面が形成さ
れている。
【0037】この際、記録膜43に例えばGe−Sb−
Te系合金を成膜すれば相変化型記録膜となり、結晶状
態と非晶質状態とで記録再生用のレーザービームに対し
反射率が異なることで、一度だけ記録できる光ディスク
や、複数回記録できる光ディスクを得ることができる。
また、記録膜43に例えばキサンテン系,トリフェニル
メタン系色素などを成膜すれば、記録再生用のレーザー
ビームの波長を吸収して発熱することで追記型光ディス
クと呼ばれる一度だけ記録できる光ディスクを得ること
ができる。
【0038】一方、ディスク基板41Bより大巾に厚み
が薄い光透過性樹脂シート45は、略0.1mm厚みの
光透過性樹脂シート原反からプレス金型によりディスク
基板41Bの外形形状と略同じ形状に打ち抜かれてお
り、ディスク基板41Bに合わせて直径120mm,中
心孔45aの孔径が15mmよりごく僅かに大径に形成
されている。この光透過性樹脂シート45は、図1
(a)で説明したものと全く同じものであり、ここでも
光透過性樹脂シート45の中心孔45aの孔縁に沿って
生じたバリ45bと、光透過性樹脂シート45の外周縁
45cに沿って生じたバリ45dとを光透過性樹脂シー
ト45の一方の面45e側に突出させて、この一方の面
45e側をレーザービームの入射側に設定すると共に、
一方の面45eと対向する他方の面45fを透明接着剤
を用いてディスク基板41Bの記録膜43上に同心的に
貼り合わせることにより、記録膜43と透過性樹脂シー
ト45の他方の面45fとの間に透明接着剤よる光透過
性接着剤層44が形成される。
【0039】更に、図1(a)の場合と同様に、厚みが
薄い光透過性樹脂シート45の一方の面45e側に紫外
線硬化性樹脂により光透過性ハードコート層46を成膜
している。そして、この光透過性ハードコート層46の
外面46aがレーザービーム入射面となっており、光透
過性ハードコート層46の外面46aから入射した記録
用のレーザービームは光透過性樹脂シート45,光透過
性接着剤層44を経て記録膜43に到達し、この記録膜
43に情報信号に応じて変調した記録用のレーザービー
ムを照射することで情報信号の記録が可能になってい
る。尚、再生時には、光透過性ハードコート層46の外
面46aから入射した再生用のレーザービームが光透過
性樹脂シート45,光透過性接着剤層44,記録膜43
を経て金属反射膜42に到達し、この金属反射膜42で
反射した戻り光で情報信号を再生するようになってい
る。
【0040】上記のように構成した記録再生型の光ディ
スク40Bでも、光透過性樹脂シート45の中心孔45
aの孔縁に沿って生じたバリ45bと、光透過性樹脂シ
ート45の外周縁45cに沿って生じたバリ45dとを
光透過性樹脂シート45の一方の面45e側に突出させ
ることにより、光透過性樹脂シート45をディスク基板
41B少なくとも信号面上に透明接着剤による光透過性
接着剤層44を介して同心的に貼り合わせた時に、光透
過性接着剤層44の膜厚を常に一定にすることができ、
且つ、光ディスク40Bの品質向上にも寄与できる。
【0041】<光ディスクの製造方法>図2は本発明に
係る光ディスクの製造方法を工程順に示したフロー図、
図3は本発明に係る光ディスクの製造方法に適用される
光ディスク製造システムを示した平面図、図4は図3に
示した光ディスク製造システムにおいて、光透過性樹脂
シートを光透過性樹脂シート原反から打ち抜くためのプ
レス金型を断面して示した図であり、(a)は上刃を示
し、(b)は下刃を示した図、図5は図3に示した光デ
ィスク製造システムにおいて、光透過性樹脂シートを光
透過性樹脂シート原反から打ち抜くための他のプレス金
型を断面して示した図であり、(a)は上刃を示し、
(b)は下刃を示した図、図6は図3に示した光ディス
ク製造システムにおいて、スピンコート装置を拡大して
示した図である。
【0042】図2に示した本発明に係る光ディスクの製
造方法では、図3に示した光ディスク製造システム50
によって、先に図1(a)又は図1(b)を用いて説明
した本発明に係る光ディスク40A又は光ディスク40
Bを量産可能に製造している。
【0043】また、図3に示した光ディスク製造システ
ム50は、各工程間を自動化しており、各工程間で加工
物を吸着して移動する搬送アームなどが適宜用意されて
いるが、加工物を搬送するための搬送アームは必要に応
じて図示する。
【0044】上記した光ディスク製造システム50内に
は、先に図1(a){又は図1(b)}を用いて説明し
た厚みが厚いディスク基板41A(又は41B)を信号
面側を上向きにした状態で一時的に保管するためのディ
スク基板供給台51と、厚みが薄い光透過性樹脂シート
45をプレス金型70(又は80)により光透過性樹脂
シート原反45Gから打ち抜いて作製するための光透過
性樹脂シート作製部60と、光透過性樹脂シート作製部
60で作製した光透過性樹脂シート45を一時的に載置
して、この光透過性樹脂シート45と一体に紫外線照射
装置90内の回転テーブル91上に装着されるシートテ
ーブル52と、打ち抜いた直後の光透過性樹脂シート4
5に紫外線を照射してアニール処理すると共に、スピン
コート装置100内でディスク基板41A(又は41
B)上に光透過性樹脂シート45を透明接着剤により貼
り合せた後に紫外線を照射して透明接着剤を硬化させる
ための紫外線照射装置90と、上記した完成したスピン
コート装置100と、光ディスク40A(又は40B)
を保管収納するための光ディスク収納台53とが図示の
配置で設けられている。
【0045】以下、図2〜図6を用いて本発明に係る光
ディスクの製造方法について工程順に詳述する。
【0046】まず、図2及び図3に示した如く、第1工
程では、不図示の射出成形機により厚みが厚いディスク
基板41A(又は40B)を射出成形し、この後に図1
(a){又は図1(b)}に示した反射膜42(又は反
射膜42,記録膜43)を成膜して信号面が形成された
ディスク基板41A(又は40B)を信号面が上向きの
状態で積層してディスク基板供給台51上に一時的に保
管している。
【0047】次に、第2工程では、厚みが薄い光透過性
樹脂シート45を光透過性樹脂シート作製部60で作製
する。
【0048】上記した光透過性樹脂シート作製部60
は、光透過性樹脂シート45の原材料として不図示の保
護シートで一体的に覆われ且つ厚みが略0.1mmで長
尺に形成された光透過性樹脂シート原反45Gが供給ロ
ール61と巻取ロール62との間に掛け渡されていると
共に、供給ロール61と巻取ロール62との間にプレス
金型70(又は80)が設置されている。
【0049】そして、不図示のスイッチを動作させると
光透過性樹脂シート原反45Gが供給ロール61側から
巻取ロール62側に向かって矢印方向に移動して、プレ
ス金型70(又は80)に至る前に不図示の保護シート
剥離手段により保護シートが剥離され、この後、光透過
性樹脂シート原反45Gの移動を一時的に停止してプレ
ス金型70(又は80)により光透過性樹脂シート45
がディスク基板41A(又は40B)の外形形状と略同
じ外形に打ち抜かれ、更に、光透過性樹脂シート45を
打ち抜いた後に光透過性樹脂シート原反45Gを再び移
動して、光透過性樹脂シート45を打ち抜いた後の残り
の光透過性樹脂シート原反45Gが巻取ロール62側に
巻き取られている。
【0050】この第2工程中でプレス金型70(又は8
0)により光透過性樹脂シート45を打ち抜く際に、先
に図1(a),(b)で説明したように、光透過性樹脂
シート45の中心孔45aの孔縁に沿って発生するバリ
45bと、光透過性樹脂シート45の外周縁45cに沿
って発生するバリ45dとが透過性樹脂シート45の一
方の面45e側でこの工程中では透過性樹脂シート45
の上面側に突出するようにプレス金型70(又は80)
を構成している。
【0051】より具体的には、図4に示したプレス金型
70では、図4(a)に示した上刃74と図4(b)に
示した下刃71とが上下に対向して設けられており、始
めに下刃71が透過性樹脂シート原反45Gの下面に移
動した後、上刃74を下刃71に向かって移動させるこ
とで、光透過性樹脂シート45を打ち抜いている。
【0052】この際、下刃71は、光透過性樹脂シート
45の中心孔45aと対応して中心に直径d1の中心部
72aが形成され、且つ、この中心部72aの外周を凹
状に窪ませて光透過性樹脂シート45の外周縁45cの
径と対応させて内径d3の凹部72bを形成した円形の
ポンチ72と、ポンチ72の凹部72b内でリング状の
圧縮バネ73に付勢されて中心部72aの外周と凹部7
2bの内周とに沿って上下動して打ち抜いた光透過性樹
脂シート45をプレス金型70外に押し出すためのスト
リッパー74とを備えている。
【0053】一方、上刃74は、円形のダイス75の中
央に中央有底孔75aが孔径d2で穿設され、且つ、こ
の中央有底孔75a内で圧縮バネ76に付勢されて中央
有底孔75aに沿って上下動するセンターリング77
と、円形のダイス75の外周に沿って凸部75bが外周
径より一段細径な外径d4で形成され、且つ、この凸部
75bに嵌合し且つリング状の圧縮バネ78に付勢され
て凸部75bに沿って上下動するリング状のアウターリ
ング79とを備えている。
【0054】ここで、プレス金型70内の下刃71上に
光透過性樹脂シート原反45Gを載置して下刃71と上
刃74とにより、光透過性樹脂シート45の内外径が打
ち抜かれる際に、光透過性シート45の中心孔45aの
孔縁に沿って発生するバリ45bと、光透過性樹脂シー
ト45の外周縁45cに沿って発生するバリ45dと
が、光透過性樹脂シート45の一方の面45eとなる上
面側に突出する理由を詳述する。
【0055】即ち、ポンチ72の中心部72aの直径d
1とダイス75の中央に穿設した中央有底孔75aの孔
径d2は、光透過性樹脂シート45の中心孔45aを図
1(a){又は図1(b)}に示したディスク基板41
A(又は40B)の中心孔41a1(又は41b1)の
径より僅かに大きく打ち抜く箇所であり、上記した直径
d1と上記した孔径d2は互いに嵌合の関係にある。こ
こで、光透過性樹脂シート45の中心孔45aが打ち抜
かれる瞬間は、ポンチ72の中心部72aの上面72a
1によりダイス75の中央有底孔75a内に設けたセン
ターリング77が光透過性樹脂シート原反45Gを介し
て上方に押され、ポンチ72の中心部72aがダイス7
5の中央有底孔75a内に入ることにより光透過性樹脂
シート45の中心孔45aが打ち抜かれる。この時、光
透過性樹脂シート原反45Gの裏面側はポンチ72の中
心部72aの上面72a1により上方に向かって押され
るので、光透過性樹脂シート45の中心孔45aの孔縁
に沿って発生するバリ45bは光透過性樹脂シート45
の上面(一方の面)45e側に突出する。
【0056】同様に、ポンチ72の凹部72bの内径d
3とダイス75の凸部75bの外径d4は、光透過性樹
脂シート45の外形をディスク基板41A(又は40
B)の外形と略同寸法に打ち抜く箇所であり、上記した
内径d3と上記した外径d4は互いに嵌合の関係にあ
る。ここで、光透過性樹脂シート45の外形が打ち抜か
れる瞬間は、ポンチ72の外周部72cの上面72c1
によりダイス75の凸部75bに嵌合したアウターリン
グ79が光透過性樹脂シート原反45Gを介して上方に
押され、ポンチ72の外周部72cがダイス75の凸部
75bの外周部位に入ることにより光透過性樹脂シート
45の外形が打ち抜かれる。この時、光透過性樹脂シー
ト原反45Gの裏面側はポンチ72の外周部72cの上
面72c1により上方に向かって押されるので、光透過
性樹脂シート45の外周縁45cに沿って発生するバリ
45dは光透過性樹脂シート45の上面(一方の面)4
5e側に突出する。このようにすれば、光透過性樹脂シ
ート45を反転しなくてもディスク基板41A(又は4
1B)の信号面側とは反対側に各バリ45b,45dを
持っていくことができるので、ディスク基板41A(又
は40B)の信号面上に光透過性樹脂シート45の他方
の面45fを貼り合わせる際に、光透過性樹脂シート4
5の上面(一方の面)45eを上向きにした状態のまま
光透過性樹脂シート45を反転することなく貼り合わせ
することができるので生産性が向上する。
【0057】更に、図4に示したプレス金型70に代え
て、図5に示したプレス金型80を用いても良い。この
プレス金型80でも、図5(a)に示した上刃85と図
5(b)に示した下刃81とが上下に対向して設けられ
ており、下刃81上に透過性樹脂シート原反45Gを載
置して下刃81を上刃85に向かって移動させること
で、光透過性樹脂シート45を打ち抜いている。
【0058】この際、下刃81は下部プレート82上に
透過性樹脂シート45の中心孔45aを打ち抜くための
中心孔打ち抜き刃83と、透過性樹脂シート45の外形
を打ち抜くための外形打ち抜き刃84とが鋭利にリング
状に固定されている。そして、透過性樹脂シート原反4
5Gを下刃81の中心孔打ち抜き刃83及び外形打ち抜
き刃84上に載せて上刃85の上部プレー86に押し当
て光透過性シート45の内外径を打ち抜いても光透過性
樹脂シート45の中心孔45aの孔縁に沿って発生する
バリ45bと、光透過性樹脂シート45の外周縁45c
に沿って発生するバリ45dとが光透過性樹脂シート4
5の上面(一方の面)45e側に突出するので、このプ
レス金型80を用いてもプレス金型70と同様に光透過
性樹脂シート45を打ち抜くことができる。
【0059】尚、光透過性樹脂シート45は、後述する
ように、ディスク基板41A(又は41B)の上方から
貼り合わせするようにプレス金型70(又は80)によ
り打ち抜かれているが、上記とは逆に、光透過性樹脂シ
ート45を下側に置き、上側からディスク基板41A
(又は41B)を落下させて貼り合わせる場合には、光
透過性樹脂シート45を打ち抜くためのプレス金型70
(又は80)は、上刃と下刃が上記に対して逆になる。
【0060】図2及び図3に戻り、第3工程では、光透
過性樹脂シート作製部60で作製された光透過性樹脂シ
ート45を不図示の搬送アームによりシートテーブル5
2上に一時的に載置して、更に不図示の搬送アームによ
り光透過性樹脂シート45と一体にシートテーブル52
を紫外線照射装置90内の回転テーブル91上に装着す
る。この際、光透過性樹脂シート45の各バリ45b,
45dは上を向いた状態でシートテーブル52上に載置
されている。
【0061】次に、第4工程では、紫外線照射装置90
内で回転テーブル91が所定回転に到達すると、紫外線
ランプ92が作動し、紫外線が6〜8秒程度に亘って光
透過性樹脂シート45上に照射されてアニール処理さ
れ、紫外線照射後に光透過性樹脂シート45を載置した
シートテーブル52が元の保管場所に戻される。
【0062】この第4工程で、プレス金型70(又は8
0)で打ち抜かれた直後に光透過性樹脂シート45上に
紫外線を照射することにより、光透過性樹脂シート原反
45Gで生じていたシワなどが紫外線の熱によりアニー
ル処理される。尚、後述するように、光透過性樹脂シー
ト45をディスク基板41A(又は41B)上に紫外線
硬化樹脂を用いた透明接着剤で貼り合わせる際にも紫外
線が照射されるものの、この時に透明接着剤は紫外線を
2〜3秒程度に亘って照射すると硬化してしまうために
光透過性樹脂シート45をアニール処理するに必要な時
間が取れないために第4工程で光透過性樹脂シート45
への照射を6〜8秒程度に亘って行うものである。
【0063】尚、第4工程では、光透過性樹脂シート4
5を打ち抜いてから紫外線を照射したが、これに限ら
ず、紫外線ランプを光透過性樹脂シート作製部60内に
設けて、不図示の保護シートを光透過性樹脂シート原反
45Gから剥がした後に光透過性樹脂シート原反45G
に紫外線を照射して光透過性樹脂シート45を打ち抜く
ようにしても良い。
【0064】次に、第5工程では、スピンコート装置1
00内でディスク基板41A(又は41B)の少なくと
も信号面上に、紫外線照射によりアニール処理された光
透過性樹脂シート45の他方の面45fを紫外線硬化樹
脂を用いた透明接着剤により貼り合わせする。この時、
光透過性樹脂シート45の一方の面(上面)45e側に
突出した各バリ45b,45dは接着面と反対側に位置
している。
【0065】ここで、図3及び図6を併用してスピンコ
ート装置100を説明すると、スピンコート装置100
の基台101上にスピンドルモータ102が固定されて
おり、このスピンドルモータ102の軸にセンタースピ
ンドル103aを上方に突出させたターンテーブル10
3が固着されている。
【0066】また、図3のみ図示するものの、アーム支
持台104上の左右に第1,第2搬送アーム105,1
06がターンテーブル103の半径方向(矢印方向)に
移動自在に設けられている。そして、第1搬送アーム1
05の先端には、ディスク基板41A(又は41B)の
信号面上に紫外線硬化樹脂を用いた透明接着剤を滴下さ
せるための第1ノズル107が取り付けられている。一
方、第2搬送アーム106の先端には、ディスク基板4
1A(又は41B)上に貼り合わせた光透過性樹脂シー
ト45の一方の面(上面)45eに紫外線硬化樹脂を滴
下させるための第2ノズル108が取り付けられてい
る。
【0067】また、ターンテーブル103の外周に沿っ
て上方部位をテーパ円筒状に形成し、且つ、下方部位を
円筒状に形成した飛散防止壁109が設けられている。
この飛散防止壁109は、ターンテーブル103上に載
置したディスク基板41A(又は41B)の信号面上に
滴下した透明接着剤とか、ディスク基板41A(又は4
1B)の信号面上に貼り合わせた光透過性樹脂シート4
5の一方の面(上面)45e上に滴下した紫外線硬化樹
脂とが高速回転時の遠心力により余分な量だけ外側に放
出された余分な塗布液を受け止めて周辺への飛散を防止
するものである。
【0068】更に、飛散防止壁109の下方にはこの飛
散防止壁109に連接して排気口110がリング状に設
けられており、この排気口110は図示しないトラップ
を介して図示しない排気ファンに接続されていると共
に、排気動作は図示しない制御部により必要に応じてオ
ン/オフ制御されている。
【0069】ここで、上記したスピンコート装置100
を用いてディスク基板41A(又は41B)の信号面上
に、紫外線照射によりアニール処理された光透過性樹脂
シート45の他方の面45fを貼り合わせる動作につい
て具体的に説明する。
【0070】まず、ディスク基板供給台51上に一時的
に保管された最上層の1枚のディスク基板41A(又は
41B)を信号面側を上向きにした状態で不図示の搬送
アームの吸着パッドにより吸着し、このディスク基板4
1A(又は41B)の信号面と反対側の面をスピンコー
ト装置100内に回転自在に設けたターンテーブル10
3上で中心孔41a1(又は41b1)をセンタースピ
ンドル103aに嵌合させて載置する。
【0071】また、紫外線照射によりアニール処理され
た光透過性樹脂シート45を搬送アームの吸着パッド1
20(図6のみ図示)により吸着して、この工程中で邪
魔にならないような位置に一時的に退避させている。こ
の際、搬送アームの吸着パッド120により光透過性樹
脂シート45を吸着した時に、光透過性樹脂シート45
の一方の面(上面)45e側に突出した各バリ45b,
45dは上向きになっている。
【0072】そして、ターンテーブル103上に載置さ
れたディスク基板41A(又は41B)がターンテーブ
ル103と一体に低速回転で回転し始めると、第1搬送
アーム105がアーム支持台104に沿ってディスク基
板41A(又は41B)上に移動し、この後、この第1
搬送アーム105の先端に取り付けた第1ノズル107
から紫外線硬化樹脂を用いた透明接着剤がディスク基板
41A(又は41B)の信号面上に滴下される。
【0073】そして、ディスク基板41A(又は41
B)の信号面円周上に透明接着剤が適当量行きわたった
状態で、ターンテーブル103の回転と透明接着剤の滴
下を止めて、第1搬送アーム105を元の位置に戻して
いる。
【0074】次に、紫外線照射によりアニール処理され
た光透過性樹脂シート45が搬送アームの吸着パッド1
20(図6のみ図示)により吸着されたまま退避してい
る位置からターンテーブル103に載置したディスク基
板41A(又は41B)の上方まで移動される。
【0075】そして、光透過性樹脂シート45をディス
ク基板41A(又は41B)の信号面に接近させて搬送
アームの吸着パット120の減圧を解除することによ
り、この光透過性樹脂シート45を回転を停止している
ディスク基板41A(又は41B)上に落下させる。
【0076】この時、飛散防止壁109の下方に設けた
排気口110は図示しないトラップを介して図示しない
排気ファンにつながっているものの、光透過性樹脂シー
ト45がターンテーブル103に載置したディスク基板
41A(又は41B)上に到達する段階では、ディスク
基板41A(又は41B)の回転を停止すると共に、不
図示の制御部を介して飛散防止壁109内での透明接着
剤への排気動作も一時的に停止させている。
【0077】この後、ターンテーブル103に載置した
ディスク基板41A(又は41B)上に光透過性樹脂シ
ート45を中心孔同士を一致させて載置すると表面張力
により透明接着剤が延伸し、適当な位置まで透明接着剤
が延伸した時にターンテーブル103を高速回転させ
て、余分な透明接着剤を取り除く。また、ターンテーブ
ル103の高速回転と同時に排気ファンを動作して排気
を再開する。
【0078】そして、取り除かれた余分な透明接着剤
は、飛散防止壁109内に受け取られると共に、排気動
作により飛散防止壁109に当たった透明接着剤の跳ね
返りを防止する。
【0079】上記したように、光透過性樹脂シート45
をディスク基板41A(又は41B)上に載置する段階
では、ターンテーブル103上のディスク基板41A
(又は41B)の回転を停止すると共に、飛散防止壁1
09内での透明接着剤への排気動作も停止させ、その
後、光透過性樹脂シート45がディスク基板41A(又
は41B)上に落下し透明接着剤の延伸後、ターンテー
ブル103が高速回転する時に排気ファンの動作を再開
させることで、飛散防止壁109からの跳ね返りによる
ミスト状の透明接着剤が光透過性樹脂シート45上に付
着しないので良好な貼り合わせができる。
【0080】次に、第6工程では、ディスク基板41A
(又は41B)と光透過性樹脂シート45とが透明接着
剤により一体となった状態のままで搬送アームの吸着パ
ッド120の移動により紫外線照射装置90内の回転テ
ーブル91上に載置して、回転テーブル91を回転させ
ながら紫外線ランプ92により紫外線を2〜3秒に亘っ
て照射して透明接着剤を硬化させることにより、ディス
ク基板41A(又は41B)上に光透過性樹脂シート4
5が完全に貼り合わせされる。
【0081】次に、第7工程では、ディスク基板41A
(又は41B)上に光透過性樹脂シート45を完全に貼
り合わせ後に、搬送アームの吸着パッド120の移動に
より再びスピンコート装置100内のターンテーブル1
03上に載置して光透過性樹脂シート45の一方の面4
5e上に紫外線硬化樹脂を滴下して、光透過性ハードコ
ート層46{図1(a),(b)}を成膜する。
【0082】この第7工程で、第2搬送アーム106が
アーム支持台104に沿って光透過性樹脂シート45上
に移動し、この後、この第2搬送アーム106の先端に
取り付けた第2ノズル108から紫外線硬化樹脂が光透
過性樹脂シート45の一方の面45e上に滴下され、タ
ーンテーブル103を低速回転から高速回転に切り換え
て光透過性樹脂シート45の高速回転による遠心力によ
り紫外線硬化樹脂が一方の面45e上に均一に延ばされ
る。この際、余分な紫外線硬化樹脂は、飛散防止壁10
9内に受け取られると共に、排気動作により飛散防止壁
109に当たった透明接着剤の跳ね返りを防止する。そ
して、光透過性樹脂シート45の一方の面45e側で光
透過性樹脂シート45の中心孔45aの孔縁に沿って生
じたバリ45bと、光透過性樹脂シート45の外周縁4
5cに沿って生じたバリ45dとの間に紫外線硬化性樹
脂による光透過性ハードコート層46{図1(a),
(b)}が形成されて、光ディスク40A(又は40
B)が完成する。
【0083】次に、第8工程では、完成した光ディスク
40A(又は40B)を光ディスク収納台53上に保管
することで全ての工程が終了する。
【0084】ここで、光ディスク40A,40Bのうち
で例えば光ディスク40Aを製造する場合の具体的な貼
り合わせ条件を含めて詳述する。初めに、シリンダー温
度380℃で溶融した光ディスクグレードのポリカーボ
ネート樹脂を、射出成形金型(金型設定温度115℃)
のキャビティ内に入れ、冷却によりポリカーボネート樹
脂を硬化させてディスク基板40Aを外径φ120m
m,内径φ15mm,厚み1.1mmで形成し、且つ、
このディスク基板40A上に不図示のスタンパにより深
さ20nmのピット列41a2をトラックピッチ0.3
2μmで形成すると共に、ピット列41aは再生線速度
で500kHzの周波数で揺らぐ揺らぎ幅10nmのウ
ォーブル信号が重畳されている。そして、ディスク基板
40Aのピット列41a上に50nmの厚みでスパッタ
によりアルミニウムの反射層42を成膜して、このディ
スク基板40Aを図3に示した光ディスク製造システム
50内のディスク基板供給台51上に一時的に保管し
た。
【0085】一方、光透過性樹脂シート45は、光透過
性樹脂シート原反45Gとして90μm厚のポリカーボ
ネートシート原反を用い、プレス金型70内の下刃71
と上刃74とで外径φ119mm,内径φ20mmに打
ち抜いた。この際、光透過性樹脂シート45の中心孔4
5aの孔縁に沿って発生するバリ45bと、光透過性樹
脂シート45の外周縁45cに沿って発生するバリ45
dとが透過性樹脂シート45の一方の面45e側でこの
工程中では透過性樹脂シート45の上面側に突出させ
た。
【0086】また、紫外線照射装置90は、紫外線ラン
プ92にメタルハライドランプを用い、光透過性樹脂シ
ート45へのアニール処理時の照射量は1500mJと
し、ディスク基板41Aと光透過性樹脂シート45との
貼り合わせ時には600mJとし、更に、光透過性樹脂
シート45の一方の面45eに成膜した紫外線硬化性樹
脂による光透過性ハードコート層46への硬化時には1
000mJで行った。
【0087】また、紫外線照射装置90内での回転テー
ブル91の回転は、光透過性樹脂シート45をアニール
処理する時に120RPMで行い、且つ、光透過性樹脂
シート45の一方の面45eに成膜した光透過性ハード
コート層46を紫外線で硬化させる時も120RPMで
行った。更に、ディスク基板41Aと光透過性樹脂シー
ト45との貼り合わせ時には紫外線硬化樹脂を用いた透
明接着剤として大日本インキ社製EX8204を使用
し、光透過性樹脂シート45の一方の面45eに成膜し
た光透過性ハードコート層46への紫外線硬化樹脂とし
て大日本インキ社製EX739を使用し、光透過性樹脂
シート45の厚みと硬化後の光透過性接着剤層44と光
透過性ハードコート層46とによる合計の厚みが約10
0μmになるようにスピンコート装置100内のターン
テーブル103の回転速度や時間を決めた。(実施例で
は貼り合わせは5000RPM15秒、光透過性ハード
コート層46の成膜は5000RPM10秒で行う。)
尚、光透過性樹脂シート45の中心孔45aの径はφ2
0mmで打ち抜いているので、貼り合わせ時にディスク
基板41Aの中心孔41a1と光透過性樹脂シート45
の中心孔45aとが同心的になるように、図示しない光
透過性樹脂シート心出し用スペーサをディスク基板41
A上に載置し、その光透過性樹脂シート心出し用スペー
サをガイドとして光透過性樹脂シート45をディスク基
板41A上に落下させたものである。
【0088】更に、実施例ではディスク基板41Aと光
透過性樹脂シート45の貼り合わせ時及び光透過性樹脂
シート45への光透過性ハードコート層46の成膜に同
じスピンコート装置100を使用したが、それぞれ別々
のスピンコート装置を用いれれば、種類の異なる紫外線
硬化型樹脂を用いる際に各紫外線硬化型樹脂をリサイク
ルして使うことが可能になる。更に、紫外線ランプ92
による照射も実施例では1台で行っているが、これもそ
れぞれ単独にすることによりタクトタイムが短くなり更
に生産性が上がる。
【0089】<比較例1>実施例で述べたスピンコート
装置100の動作時に、飛散防止壁109内での透明接
着剤への排気動作を始めから終わりまで排気ファンを停
止させて行った。そのディスク基板41Aと光透過性樹
脂シート45との間の光透過性接着剤層44を観察した
ところ、気泡による細かなぶつぶつが多発し、到底実用
に共するものではなかった。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の光
ディスク及び請求項2記載の光ディスクの製造方法によ
ると、厚みが厚いディスク基板の少なくとも信号面上に
厚みが薄い光透過性樹脂シートを光透過性接着剤層を介
して同心的に貼り合わせた光ディスクにおいて、光透過
性樹脂シートをプレス金型を用いて光透過性樹脂シート
原反から打ち抜く際に、光透過性樹脂シートの中心孔の
孔縁に沿って発生するバリと、光透過性樹脂シートの外
周縁に沿って発生するバリとが透過性樹脂シートの一方
の面側に突出するように打ち抜いた後に、各バリが突出
した一方の面側をレーザービームの入射側に設定すると
共に、光透過性樹脂シートの他方の面側をディスク基板
への接着側に設定したため、光透過性接着剤層の膜厚を
常に一定にすることができ、且つ、光ディスクの品質向
上にも寄与できる。
【0091】また、請求項3記載の光ディスクの製造方
法によると、スピンコート装置内で厚みが厚いディスク
基板の信号面と反対側の面をスピンコート装置内に設け
たターンテーブル上に載置し、ディスク基板の少なくと
も信号面上に厚みが薄い光透過性樹脂シートを透明接着
剤により同心的に貼り合わせる際に、光透過性樹脂シー
トをディスク基板の信号面上に載置する段階で、ディス
ク基板の回転を停止すると共に、ディスク基板の回転時
にディスク基板の外周から飛散する余分な透明接着剤を
受け止めるためにターンテーブルの外周に沿って設けた
飛散防止壁内での透明接着剤への排気動作も停止させて
いるために、飛散防止壁からの跳ね返りによる透明接着
剤がディスク基板の信号面上に付着しないので、ディス
ク基板の信号面上に光透過性樹脂シートを気泡が発生す
ることなく良好に貼り合わせできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスクを模式的に拡大して示
した縦断面図であり、(a)は再生専用型の光ディスク
を示し、(b)は記録再生型の光ディスクを示した図で
ある。
【図2】本発明に係る光ディスクの製造方法を工程順に
示したフロー図である。
【図3】本発明に係る光ディスクの製造方法に適用され
る光ディスク製造システムを示した平面図である。
【図4】図3に示した光ディスク製造システムにおい
て、光透過性樹脂シートを光透過性樹脂シート原反から
打ち抜くためのプレス金型を断面して示した図であり、
(a)は上刃を示し、(b)は下刃を示した図である。
【図5】図3に示した光ディスク製造システムにおい
て、光透過性樹脂シートを光透過性樹脂シート原反から
打ち抜くための他のプレス金型を断面して示した図であ
り、(a)は上刃を示し、(b)は下刃を示した図であ
る。
【図6】図3に示した光ディスク製造システムにおい
て、スピンコート装置を拡大して示した図である。
【図7】(a)〜(c)はCD,DVD,次世代の光デ
ィスクを、光ディスク装置内でそれぞれ再生する場合を
模式的に示した図である。
【符号の説明】
40A…光ディスク、41A…ディスク基板、41a1
…中心孔、41a2…ピット列、40B…光ディスク、
41B…ディスク基板、41b1…中心孔、41b2…
グルーブ(溝)、ランド…41b3、42…金属反射
膜、43…記録膜、44…光透過性接着剤層、45…光
透過性樹脂シート、45a…中心孔、45b…バリ、4
5c…外周縁、45d…バリ、45e…一方の面、45
f…他方の面、45G…光透過性樹脂シート原反、46
…光透過性ハードコート層、46a…外面、50…光デ
ィスク製造システム、51…ディスク基板供給台、52
…シートテーブル、53…光ディスク収納台、60…光
透過性樹脂シート作製部、61…供給ロール、62…巻
取ロール、70…プレス金型、71…下刃、74…上
刃、80…プレス金型、81…下刃、85…上刃、90
…紫外線照射装置、91…回転テーブル、92…紫外線
ランプ、100…スピンコート装置、101…基台、1
02…スピンドルモータ、103…ターンテーブル、1
04…アーム支持台、105…第1搬送アーム、106
…第2搬送アーム、107…第1ノズル、108…第2
ノズル、109…飛散防止壁、110…排気口。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚みが厚いディスク基板の中心孔より外
    周側に信号面を形成し、且つ、前記ディスク基板の少な
    くとも信号面上に該ディスク基板と略同じ外形形状に形
    成した厚みが薄い光透過性樹脂シートを光透過性接着剤
    層を介して同心的に貼り合わせて、前記光透過性樹脂シ
    ート側からレーザービームを前記光透過性接着剤層を介
    して前記ディスク基板の信号面に向かって入射させる構
    成を有する光ディスクにおいて、 前記光透過性樹脂シートをプレス金型を用いて光透過性
    樹脂シート原反から打ち抜く際に、前記光透過性樹脂シ
    ートの中心孔の孔縁に沿って発生するバリと、前記光透
    過性樹脂シートの外周縁に沿って発生するバリとが前記
    透過性樹脂シートの一方の面側に突出するように打ち抜
    いた後に、各バリが突出した前記一方の面側を前記レー
    ザービームの入射側に設定すると共に、前記光透過性樹
    脂シートの他方の面側を前記ディスク基板への接着側に
    設定したことを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 厚みが厚いディスク基板の中心孔より外
    周側に信号面を形成し、且つ、前記ディスク基板の少な
    くとも信号面上に該ディスク基板と略同じ外形形状に形
    成した厚みが薄い光透過性樹脂シートを光透過性接着剤
    層を介して同心的に貼り合わせて、前記光透過性樹脂シ
    ート側からレーザービームを前記光透過性接着剤層を介
    して前記ディスク基板の信号面に向かって入射させる光
    ディスクを製造する方法において、 前記光透過性樹脂シートをプレス金型を用いて光透過性
    樹脂シート原反から打ち抜く際に、前記光透過性樹脂シ
    ートの中心孔の孔縁に沿って発生するバリと、前記光透
    過性樹脂シートの外周縁に沿って発生するバリとが前記
    透過性樹脂シートの一方の面側に突出するように打ち抜
    いた後に、各バリが突出した前記一方の面側を前記レー
    ザービームの入射側に設定すると共に、前記光透過性樹
    脂シートの他方の面を前記ディスク基板の信号面上に貼
    り合わせたことを特徴とする光ディスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 厚みが厚いディスク基板の中心孔より外
    周側に信号面を形成し、この信号面と反対側の面をスピ
    ンコート装置内に設けたターンテーブル上に載置し、前
    記ターンテーブルと一体に前記ディスク基板を回転させ
    ながら前記信号面上に透明接着剤を滴下した後に、前記
    ディスク基板の少なくとも信号面上に該ディスク基板と
    略同じ外形形状に形成した厚みが薄い光透過性樹脂シー
    トを前記透明接着剤により同心的に貼り合わせて光ディ
    スクを製造する方法において、前記光透過性樹脂シート
    を前記ディスク基板の信号面上に載置する段階で、前記
    ディスク基板の回転を停止すると共に、前記ディスク基
    板の回転時に該ディスク基板の外周から飛散する余分な
    前記透明接着剤を受け止めるために前記ターンテーブル
    の外周に沿って設けた飛散防止壁内での前記透明接着剤
    への排気動作も停止させることを特徴とする光ディスク
    の製造方法。
JP2002135544A 2002-05-10 2002-05-10 光ディスク及び光ディスクの製造方法 Pending JP2003331469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135544A JP2003331469A (ja) 2002-05-10 2002-05-10 光ディスク及び光ディスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135544A JP2003331469A (ja) 2002-05-10 2002-05-10 光ディスク及び光ディスクの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003331469A true JP2003331469A (ja) 2003-11-21

Family

ID=29697844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002135544A Pending JP2003331469A (ja) 2002-05-10 2002-05-10 光ディスク及び光ディスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003331469A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002170279A (ja) 光学記録媒体およびその製造方法、ならびに射出成形装置
CN1655265A (zh) 制造光学信息记录介质的方法
US7161893B2 (en) Stamper for fabrication of optical recording medium, method of forming information recording area and light transmissive layer, and optical recording medium
WO2005018901A1 (ja) 成形金型、光ディスク用基板及び光ディスク
CN1656548A (zh) 制造光学存储介质的方法和光学存储介质
US20050271856A1 (en) Optical recording medium and method for producing the same
JP4185139B2 (ja) 光ディスクスピンコーティング用のキャップの脱着装置、それを備える光ディスクスピンコーティング用の装置及びそれを利用した光ディスクの製造方法
JP2005317053A (ja) 光ディスクの作製方法及び光ディスク装置
JP2003331469A (ja) 光ディスク及び光ディスクの製造方法
US7680018B2 (en) Optical recording medium, and manufacturing method and manufacturing device thereof
JP4258096B2 (ja) 光記録媒体の製造装置及び製造方法
EP1258873A2 (en) High-density disk recording medium having an asymmetrically-shaped center hole and manufacturing method thereof
JP4284888B2 (ja) 光情報記録媒体
JP2000331377A (ja) 光ディスク
JP3980992B2 (ja) 光学記録媒体の製造方法および光学記録媒体
JP4433632B2 (ja) 光記録媒体の製造方法
JP2003296977A (ja) 光学記録媒体の製造方法
JP2008108414A (ja) 光記録媒体の製造方法及び製造装置
JP2002288895A (ja) 光記録媒体の製造方法
JP2003242680A (ja) ディスク状光記録媒体
JP2005317054A (ja) 光ディスクの製造方法
JP2006155726A (ja) 光ディスクの製造方法および製造装置
JP2004164727A (ja) 光学記録媒体の製造方法
JP2000276785A (ja) 光記録媒体の製造装置
JP2003346383A (ja) 光記録媒体及びその製造方法並びに製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060725