JP2003331176A - 試乗車提供システム及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の試乗を希望するユーザの利便性を図
る。 【解決手段】 ユーザはユーザ端末１０からユーザＩＤ
や試乗希望車両、試乗希望日時などを入力して試乗の申
し込みを行う。サーバ１２は、ユーザ認証をするととも
に、レンタカー店舗の端末にアクセスし、試乗希望車両
が存在するか否かを確認し、ユーザ端末１０に対してユ
ーザの最寄りのコンビニエンスストアに当該試乗希望車
両を配送することを回答する。レンタカー店舗１４は、
試乗希望車両をコンビニエンスストア１６に配送し、ユ
ーザはコンビニエンスストア１６に出向くことで試乗を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は試乗車提供システム
及び方法、特にユーザの利便性を高める試乗車提供に関
する。

【０００２】

【従来の技術】車両を購入しようと欲するユーザは、通
常、販売店（ディーラ）に出向いて購入希望車両に試乗
した上で購入するか否かを決定する。しかしながら、試
乗車の設定台数は非常に少なく、ディーラ間で試乗車を
共有していることからユーザが近傍の販売店に出向いて
も希望の試乗車が存在するとは限らない。また、仮に販
売店に試乗車が存在したとしても、試乗時間が例えば１
５分程度と限られており、しかも販売店の店員も同乗す
るため、十分試乗することができない場合も多い。さら
に、販売店まで出向くのが面倒であるというユーザも少
なくない。レンタカーを利用することで有料ではあるも
のの十分に試乗することができるが、この場合にも近く
のレンタカー店舗に希望する車両のレンタカーが存在す
るとは限らず、ユーザ自ら近くのレンタカー店舗に出向
かなければならない不便さは依然として存在する。

【０００３】一方、車両の個人売買においては、コンピ
ュータを用いて買い手及び売り手の利便性を高めた技術
が存在している。例えば、特開２００１−１８４３９４
号公報には、個人間における中古車両の売買において仲
介人サーバシステムが車両の受け渡し店舗を設定し、売
り主及び買い主が車両受け渡し店舗において車両の受け
渡しを行うシステムが記載されている。車両受け渡し店
舗は、売り主及び買い主双方にとって都合の良い店舗、
具体的には売り主及び買い主双方から近いガソリンスタ
ンドなどが選択される。また、車両受け渡し店舗は売り
主又は買い主のいずれかが決定してもよいことも記載さ
れており、買い主が指定された車両受け渡し店舗に赴
き、最終的な購入を決定する前に試乗を行うことも記載
されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように、個人間の
売買においては売り主及び買い主双方にとって都合の良
い場所を車両受け渡し場所に指定することが可能であ
る。ところが、業として車両を販売するメーカが個人に
対して試乗車を提供する場合、法規制により公道で車両
の受け渡しを行うことはできず、受け渡し場所が限定さ
れてしまう。また、個人間での一対一の関係ではなく、
複数のユーザからの試乗希望を受け付けるメーカにとっ
ては、試乗車を効率的に移動させつつユーザの希望をで
きるだけかなえることが望まれる。さらに、販売店まで
赴くこと自体が面倒であると感じているユーザに対し、
より気軽に試乗車を提供できるシステムが望まれてい
る。

【０００５】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、個人間の売買でな
く、メーカがユーザに対して試乗車を提供する際に、ユ
ーザの利便性を高め、これによりユーザは気軽に試乗す
ることができるシステム及び方法を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、サーバクライアントシステムを用いてユ
ーザに試乗車を提供するシステムであって、前記クライ
アントから試乗希望車両及び試乗希望時間を入力し、前
記サーバは、前記試乗希望車両及び試乗希望時間を受け
付けて試乗可能な車両を有する車両貸出店舗及び試乗可
能な車両の配送先店舗を設定し、前記クライアントに報
知することを特徴とする。

【０００７】ここで、前記クライアントから試乗希望エ
リアを入力し、前記サーバは、前記クライアントから受
け付けた試乗希望エリアに基づき前記配送先店舗を設定
することが好適である。

【０００８】また、前記サーバは、前記ユーザの個人デ
ータを受け付ける手段と、前記車両貸出店舗の管轄エリ
ア内における特定種類の店舗のデータを記憶する手段と
を有し、前記サーバは、前記クライアントから受け付け
たユーザの個人データに基づきユーザの最寄りの特定種
類の店舗を前記配送先店舗として特定し、前記配送先店
舗を管轄エリア内とする前記車両貸出店舗の端末に対し
て前記試乗希望車両を前記配送先店舗に配送すべき旨の
メッセージを送信することが好適である。

【０００９】前記配送先店舗は、例えば駐車場を有する
コンビニエンスストアとすることができる。

【００１０】本発明は、試乗車提供システム用のサーバ
コンピュータも提供する。このサーバコンピュータは、
ユーザＩＤ、試乗希望車両及び試乗希望時間を入力する
手段と、前記試乗希望車両を保有する店舗及び前記試乗
希望車両の配送先店舗を抽出し、前記試乗希望車両を保
有する店舗の端末に前記試乗希望車両を前記配送先店舗
に配送すべき旨のメッセージを送信する処理手段とを有
することを特徴とする。

【００１１】前記配送先店舗は、前記ユーザＩＤから特
定されるユーザ最寄りの駐車場を有するコンビニエンス
ストアであることが好適である。

【００１２】また、サーバコンピュータは、さらに、各
店舗の保有する試乗車両データ並びに該試乗車両のスケ
ジュールデータを記憶する第１記憶手段と、所在地を含
むコンビニエンスストアに関するデータを記憶する第２
記憶手段とを有し、前記処理手段は、前記第１記憶手段
に記憶されているデータに基づき前記試乗希望車両を保
有する店舗を抽出し、前記第２記憶手段に記憶されてい
るデータに基づき前記配送先店舗を抽出することが好適
である。

【００１３】また、本発明は、コンピュータシステムを
用いてユーザに試乗車を提供する方法を提供する。この
方法は、ユーザ端末からユーザの住所あるいは居所に関
するデータ、試乗希望車両、試乗希望時間を入力するス
テップと、センタ端末で前記試乗希望車両及び試乗希望
時間に合致する車両を保有する保有店舗をデータベース
から検索するとともに、前記ユーザの住所あるいは居所
近傍の特定種類の店舗を配送先としてデータベースから
検索するステップと、検索結果を前記ユーザ端末及び前
記保有店舗に送信するステップとを有し、前記配送先店
舗で前記試乗希望車両をユーザに提供することを特徴と
する。

【００１４】前記特定種類の店舗は駐車場を有するコン
ビニエンスストアであることが好適である。

【００１５】このように、本発明では試乗車はユーザに
とり都合の良い配送先、例えば最寄りのコンビニエンス
ストアに配送されるため、ユーザは気軽に試乗を行うこ
とができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。

【００１７】図１には、本実施形態に係る試乗車提供シ
ステムの構成図が示されている。本システムは、ユーザ
端末１０、情報センタ（サーバ）１２、レンタカー店舗
１４及びコンビニエンスストア１６から構成される。な
お、本実施形態では必要に応じてユーザ端末１０をユー
ザと同視してユーザ１０と称し、レンタカー店舗１４を
レンタカー店舗内端末と同視してレンタカー店舗端末１
４と称する。

【００１８】ユーザ端末１０とサーバ１２は有線ネット
ワークあるいは無線ネットワークで接続され、専用回線
あるいは一般公衆回線で接続される。ユーザ端末１０と
サーバ１２との典型的な接続は、インターネットによる
接続である。ユーザ１０は、自己の所有するパーソナル
コンピュータにインストールされたＷｅｂブラウザを用
いてｈｔｔｐプロトコルによりサーバ１２（ＷＷＷサー
バ）にアクセスし、データを送受信する。あるいは、ユ
ーザ１０はコンビニエンスストアに設置された情報端末
（キオスク端末）を操作してサーバ１２にアクセスし、
データを送受信する。本実施形態に係る試乗車提供シス
テムを利用するユーザ１０は、予めサーバ１２に会員登
録しておき、ユーザの個人データをサーバ１２に登録し
ておく。登録される個人データは、ＩＤ、パスワード、
住所、氏名、年齢、性別等が含まれる。ユーザ１０は、
これらの個人データをサーバ１２に送信し、サーバ１２
ではこれらのデータに基づきアクセスしてきたユーザ１
０を認証し、本サービスを当該ユーザ１０に提供する。
ユーザ認証が完了した後、ユーザ１０はさらに試乗希望
車両及び試乗希望時間を入力してサーバ１２に送信す
る。

【００１９】サーバ１２は、ユーザ１０から送信された
試乗希望車両及び試乗希望時間を満たす試乗車両を有す
るレンタカー店舗１４を検索する。具体的には、各レン
タカー店舗１４にユーザ１０から入力された条件を問い
合わせ、その回答を得る。なお、予め各レンタカー店舗
１４からサーバ１２に対して自己の店舗のデータを送信
しておくことで、サーバ１２はその都度レンタカー店舗
１４に問い合わせることなくサーバ１２のみでユーザ１
０の条件を満たすレンタカー店舗１４を検索することが
できる。本実施形態では、後者の場合について説明す
る。

【００２０】また、サーバ１２は、当該試乗車両の配送
先コンビニエンスストアを検索する。配送先コンビニエ
ンスストアは、具体的には駐車場を有するコンビニエン
スストアであり、かつ、ユーザ１０の最寄りのコンビニ
エンスストアである。駐車場を有するコンビニエンスス
トアとしたのは、配送された試乗車をユーザに提供する
まで駐車させるスペースが必要であり、かつ、試乗完了
したユーザが当該車両を返却するためのスペースも必要
だからである。ユーザの最寄りのコンビニエンスストア
としたのは、ユーザ１０の移動距離や移動時間をできる
だけ少なくして利便性を高めるためである。すなわち、
多くのユーザ１０は試乗のためにわざわざディーラーに
赴くことを面倒と感じていることに対処するためであ
る。本実施形態で搬送先をコンビニエンスストアとした
更なる理由は、コンビニエンスストアはコピー機やレジ
スタ等試乗車を提供する際に必要となる基本インフラを
有しているからである。

【００２１】サーバ１２には、各レンタカー店舗１４の
保有する試乗車両に関するデータが記憶されており、こ
れらのデータベースを用いてユーザの希望する条件に合
致する車両を保有する店舗を抽出する。

【００２２】一方、ユーザ１０の最寄りのコンビニエン
スストアは、サーバ１２内のコンビニエンスデータベー
スを検索することで抽出される。ユーザ認証によりユー
ザ１０の住所（あるいは居所）を特定し、コンビニエン
ス店舗データベースから当該住所近傍のコンビニエンス
ストア１６を抽出する。

【００２３】試乗希望車両を保有するレンタカー店舗１
４及び配送先コンビニエンスストア１６を抽出した後、
サーバ１２は抽出したレンタカー店舗１４に対し、抽出
した配送先コンビニエンスストア１６に試乗希望車両を
配送すべき旨のメッセージを送信する。レンタカー店舗
１４では、サーバ１２からのメッセージに従い、試乗希
望車両を当該コンビニエンスストア１６に配送する。ま
た、サーバ１２は抽出した配送先コンビニエンスストア
１６をユーザ端末１０にも送信する。これにより、ユー
ザ１０は試乗希望車両が最寄りのコンビニエンスストア
１６に配送されることを知り、最寄りのコンビニエンス
ストア１６に赴くことで試乗車両に試乗することができ
る。

【００２４】図２には、図１におけるサーバ１２の構成
ブロック図が示されている。サーバ１２は、インタフェ
ースＩ／Ｆ、ＣＰＵ、処理プログラムを格納するＲＯ
Ｍ、演算結果を記憶するＲＡＭ及びユーザデータベース
ＤＢ、店舗データベースＤＢ、スケジュールデータベー
スＤＢを有して構成される。

【００２５】ユーザ端末１０から送信されたユーザＩＤ
や試乗希望車両、試乗希望時間のデータはインタフェー
スＩ／Ｆを介してＣＰＵに供給される。ＣＰＵは、ユー
ザデータベースＤＢ内に記憶された会員ユーザのＩＤと
入力ＩＤとを照合し、登録されているユーザがアクセス
してきたか否かを判定する。ＩＤが一致する場合、ＣＰ
Ｕはさらにアクセスしてきたユーザの住所をユーザデー
タベースから読み出す。

【００２６】店舗データベースＤＢには、レンタカー店
舗１４のデータ及びコンビニエンスストアのデータが記
憶されている。レータカー店舗１４のデータは、レンタ
カー店舗の場所、管轄エリア、保有する試乗車等であ
り、コンビニエンスストアのデータは、コンビニエンス
ストアの住所や駐車スペースの有無等である。レンタカ
ー店舗のデータとコンビニエンスストアのデータは互い
に関連付けられる。すなわち、レンタカー店舗１４の管
轄エリア毎にコンビニエンスストアが分類される。

【００２７】ＣＰＵは、この店舗データベースＤＢにア
クセスしてユーザ１０の最寄りの駐車場付きコンビニエ
ンスストアを抽出する。また、ユーザの住所を管轄エリ
アとするレンタカー店舗１４を抽出し、入力された試乗
希望車両を当該レンタカー店舗１４が有しているか否か
を判定する。ユーザの住所管轄エリアとするレンタカー
店舗１４が試乗希望車両を有していない場合には、当該
エリアに隣接するエリアを管轄するレンタカー店舗１４
が試乗希望車両を有するか否かを判定する。試乗希望車
両を有するレンタカー店舗１４が存在する場合、さらに
スケジュールデータベースＤＢに記憶されている当該試
乗希望車両のスケジュールを確認する。

【００２８】スケジュールデータベースＤＢには、各レ
ンタカー店舗１４の有する試乗車のスケジュールが記憶
されており、このスケジュールデータは各レンタカー店
舗１４から送信された最新のデータにより不定期に、あ
るいは定期的に更新される。ＣＰＵは、最新のスケジュ
ールを参照して、ユーザ１０の希望する時間に希望する
試乗車が存在するか否かを判定する。

【００２９】なお、図２では店舗データベースＤＢとス
ケジュールデータベースＤＢが別個のものとして示され
ているが、単一のデータベース内にレンタカー店舗のデ
ータ、コンビニエンスストアのデータ及び試乗車のスケ
ジュールデータが格納されていてもよく、あるいはレン
タカー店舗のデータとスケジュールのデータであるデー
タベースを構成し、コンビニエンスストアのデータで別
のデータベースを構築してもよい。さらに、レンタカー
店舗のデータとスケジュールのデータを記憶するデータ
ベースはサーバ１２内に保持し、コンビニエンスストア
のデータは別のサーバ内に保持してもよい。すなわち、
サーバ１２は単一である必要はなく、通信ネットワーク
で互いに接続された複数のサーバから構成することもで
きる。

【００３０】図３には、レンタカー店舗１４の管轄エリ
ア及び当該管轄エリア内のコンビニエンスストア１６の
一例が示されている。Ａ地域、Ｂ地域及びＣ地域が存在
し、Ａ地域はレンタカー店舗１００が管轄し、Ｂ地域は
レンタカー店舗１０２が管轄し、Ｃ地域はレンタカー店
舗１０４が管轄する。各地域にはコンビニエンスストア
ＣＳが存在し、例えばユーザの住所（あるいは居所）が
図中位置Ｐに存在する場合、位置ＰはＣ地域内であり、
Ｃ地域を管轄するレンタカー店舗１０４及びユーザの最
寄りのコンビニエンスストアＣＳＮが抽出される。検索
アルゴリズムは、まずユーザの住所を管轄するレンタカ
ー店舗１０４を抽出し、次に当該レンタカー店舗１０４
が管轄するエリア内に存在するコンビニエンスストアか
らユーザ１０に最も近いコンビニエンスストアを抽出す
ればよい。レンタカー店舗１０４にユーザの試乗希望車
両が存在しない場合には、Ｃ地域に隣接するＡ地域のレ
ンタカー店舗１００あるいはＢ地域のレンタカー店舗１
０２が選択される。

【００３１】図４には、Ｃ地域を管轄するレンタカー店
舗１０４（Ｃ店）のスケジュールの一例が示されてい
る。レンタカー店舗は、車両毎にスケジュールを設定
し、例えばユーザの試乗希望車両のスケジュールは７月
１日の午前１０時までは予約済みであり、午前１０時か
ら午後２時までは使用不可であり、午後２時から午後４
時までは空きがあり、午後４時から午後７時までは再び
予約済み等である。スケジュールは常に更新される。な
お、スケジュールにおける使用不可とは、ユーザが試乗
を完了してコンビニエンスストアに車両を返却し、返却
された当該車両をレンタカー店舗の店員がコンビニエン
スストアからレンタカー店舗まで回送し整備するための
時間を考慮したものである。レンタカー店舗とコンビニ
エンスストア間の距離が近接している場合、使用不可の
時間も短縮化される。

【００３２】図５には、本実施形態の全体処理フローチ
ャートが示されている。まず、ユーザは端末１０からユ
ーザＩＤを入力する（Ｓ１０１）。端末１０は、上述し
たように、ユーザ自身の所有するコンピュータやＰＤ
Ａ、あるいは携帯電話でもよく、最寄りのコンビニエン
スストアに設置された情報端末でもよい。次に、ユーザ
は試乗希望車両と日時を入力する（Ｓ１０２）。試乗希
望車両はメーカ名と社名でもよく、あるいはＲＶやワゴ
ンなどの車種でもよい。試乗希望日時は、例えば７月１
日の午前９時から午後５時まで、あるいは７月２日から
７月４日まで等である。入力されたユーザＩＤ、試乗希
望車両、試乗希望日時はサーバ１２に送信される。

【００３３】これらのデータを入力したサーバ１２で
は、データベースにアクセスしてユーザ認証を行い、ユ
ーザ最寄りのコンビニエンスストアを抽出するととも
に、試乗希望車両を有するレンタル店舗並びに試乗可能
時間を抽出してユーザ端末１０に返信する（Ｓ１０
３）。例えば、「車両ＸＸをＹＹコンビニエンスストア
にお届けします。試乗時間は午前９時から午後５時まで
です。」等と回答する。Ｓ１０１、Ｓ１０２にてユーザ
が最寄りのコンビニエンスストアからデータを入力した
場合、サーバ１２ではデフォルトとして当該コンビニエ
ンスストアを試乗希望車両の配送先に指定する。データ
ベースから抽出したユーザ１０の最寄りのコンビニエン
スストア、あるいはユーザ１０がデータを入力したコン
ビニエンスストアを第１候補として表示し、ユーザ１０
に対して当該コンビニエンスストアを容認できるか否か
を画面表示し、ユーザ１０が他のコンビニエンスストア
を希望する場合には他のコンビニエンスストアを配送先
に変更してもよい。この意味で、試乗車が配送されるコ
ンビニエンスストアは、ユーザ１０の最寄りのコンビニ
エンスストアか、あるいはユーザ所望のコンビニエンス
ストアのいずれかである。

【００３４】ユーザ１０に対して車両配送先のコンビニ
エンスストア及び試乗時間を回答した後、サーバ１２は
次に抽出したレンタカー店舗１４に対し、抽出したコン
ビニエンスストア１６に試乗希望車両を配送するように
メッセージを送信する。レンタカー店舗１４では、サー
バ１２からのメッセージを受信し、指定されたコンビニ
エンスストア１６に試乗車両を配送する（Ｓ１０４）。
なお、サーバ１２はレンタカー店舗１４に対して配送を
指示するとともに、抽出したコンビニエンスストア１６
に対しても試乗希望車両が配送される旨を送信してもよ
い。これにより、コンビニエンスストア１６側でも、試
乗希望車両が配送されその駐車場に駐車されることを事
前に知ることができる。

【００３５】一方、ユーザ１０はサーバ１２から指定さ
れたコンビニエンスストア１６に出向き、配送された試
乗車両を受け取って試乗を行う。この際、試乗に伴う事
務手続、例えばユーザの免許証のコピーや前受金の精算
等は当該コンビニエンスストアに設置されたコピー機や
レジを用いて行う。事務手続はレンタカー店舗の店員、
すなわち試乗車を配送した店員が行ってもよく、あるい
はその委託を受けたコンビニエンスストアの店員が行っ
てもよい。さらに、免許証の提示や前受け金の支払い等
は、ユーザがＳ１０１、Ｓ１０２でコンビニエンススト
アに設置された情報端末でデータを入力する際に一括し
て行うことも可能である。事務手続をコンビニエンスス
トアの情報端末で行い、前受金の精算をコンビニエンス
ストアのレジで行うことももちろん可能である。

【００３６】以上のようにしてユーザが試乗を開始し、
所定時間後に試乗を完了してコンビニエンスストア１６
に車両を返却すると、レンタカー店舗の店員が当該コン
ビニエンスストアから試乗車両を回収し（Ｓ１０６）、
次のユーザの試乗に供する。サーバ１２は試乗したユー
ザ１０に対して適宜アンケートを実施し、試乗した感想
などを集計して販売店などに情報提供する（Ｓ１０７）
こともできる。試乗車両の年齢構成や性別構成などを統
計的に処理して販売店に情報提供することも可能であ
る。

【００３７】このように、本実施形態では、ユーザ１０
はディーラーに出向くことなく、最寄りのあるいは都合
の良いコンビニエンスストアに出向くだけで希望の車両
に試乗することができるので、ユーザの利便性は極めて
高い。また、メーカにとっても、試乗車の提供機会が増
え、車両の販売促進を図ることができる。

【００３８】なお、本実施形態では、試乗車を提供する
場合について説明したが、いわゆるレンタカーをユーザ
に提供する場合にも同様に処理することができる。すな
わち、本明細書における「試乗車」には、レンタカーも
含まれる。本システムによりユーザはコンビニエンスス
トアでレンタカーを借りることが可能となる。

【００３９】また、本実施形態では、試乗車の配送先と
してコンビニエンスストアを例示したが、同様の機能を
有する任意の店舗を配送先に用いることができる。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によればユ
ーザはわざわざディーラに赴く必要がなく、手軽に希望
車両を試乗することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施形態のシステム概念図である。

【図２】 図１におけるサーバの構成ブロック図であ
る。

【図３】 エリア毎のレンタカー店舗とコンビニエンス
ストアの配置説明図である。

【図４】 試乗希望車両のスケジュール説明図である。

【図５】 実施形態の全体の処理フローチャートであ
る。

【符号の説明】

１０ ユーザ端末、１２ サーバ、１４ レンタカー店
舗端末、１６ コンビニエンスストア。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サーバクライアントシステムを用いてユ
   ーザに試乗車を提供するシステムであって、 前記クライアントから試乗希望車両及び試乗希望時間を
   入力し、 前記サーバは、前記試乗希望車両及び試乗希望時間を受
   け付けて試乗可能な車両を有する車両貸出店舗及び試乗
   可能な車両の配送先店舗を設定し、前記クライアントに
   報知することを特徴とする試乗車提供システム。
2. 【請求項２】 請求項１記載のシステムにおいて、 前記クライアントから試乗希望エリアを入力し、 前記サーバは、前記クライアントから受け付けた試乗希
   望エリアに基づき前記配送先店舗を設定することを特徴
   とする試乗車提供システム。
3. 【請求項３】 請求項１記載のシステムにおいて、 前記サーバは、 前記ユーザの個人データを受け付ける手段と、 前記車両貸出店舗の管轄エリア内における特定種類の店
   舗のデータを記憶する手段と、 を有し、前記サーバは、前記クライアントから受け付け
   たユーザの個人データに基づきユーザの最寄りの特定種
   類の店舗を前記配送先店舗として特定し、前記配送先店
   舗を管轄エリア内とする前記車両貸出店舗の端末に対し
   て前記試乗希望車両を前記配送先店舗に配送すべき旨の
   メッセージを送信することを特徴とする試乗車提供シス
   テム。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかに記載のシステ
   ムにおいて、 前記配送先店舗は、駐車場を有するコンビニエンススト
   アであることを特徴とする試乗車提供システム。
5. 【請求項５】 試乗車提供システム用のサーバコンピュ
   ータであって、 ユーザＩＤ、試乗希望車両及び試乗希望時間を入力する
   手段と、 前記試乗希望車両を保有する店舗及び前記試乗希望車両
   の配送先店舗を抽出し、前記試乗希望車両を保有する店
   舗の端末に前記試乗希望車両を前記配送先店舗に配送す
   べき旨のメッセージを送信する処理手段と、 を有することを特徴とするサーバコンピュータ。
6. 【請求項６】 請求項５記載のサーバコンピュータにお
   いて、 前記配送先店舗は、前記ユーザＩＤから特定されるユー
   ザ最寄りの駐車場を有するコンビニエンスストアである
   ことを特徴とするサーバコンピュータ。
7. 【請求項７】 請求項５記載のサーバコンピュータにお
   いて、さらに、 各店舗の保有する試乗車両データ並びに該試乗車両のス
   ケジュールデータを記憶する第１記憶手段と、 所在地を含むコンビニエンスストアに関するデータを記
   憶する第２記憶手段と、 を有し、前記処理手段は、前記第１記憶手段に記憶され
   ているデータに基づき前記試乗希望車両を保有する店舗
   を抽出し、前記第２記憶手段に記憶されているデータに
   基づき前記配送先店舗を抽出することを特徴とするサー
   バコンピュータ。
8. 【請求項８】 コンピュータシステムを用いてユーザに
   試乗車を提供する方法であって、 ユーザ端末からユーザの住所あるいは居所に関するデー
   タ、試乗希望車両、試乗希望時間を入力するステップ
   と、 センタ端末で前記試乗希望車両及び試乗希望時間に合致
   する車両を保有する保有店舗をデータベースから検索す
   るとともに、前記ユーザの住所あるいは居所近傍の特定
   種類の店舗を配送先としてデータベースから検索するス
   テップと、 検索結果を前記ユーザ端末及び前記保有店舗に送信する
   ステップと、 を有し、前記配送先の店舗で前記試乗希望車両をユーザ
   に提供することを特徴とする試乗車提供方法。
9. 【請求項９】 請求項８記載の方法において、 前記特定種類の店舗は駐車場を有するコンビニエンスス
   トアであることを特徴とする試乗車提供方法。