JP2003330572A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2003330572A
JP2003330572A JP2002141086A JP2002141086A JP2003330572A JP 2003330572 A JP2003330572 A JP 2003330572A JP 2002141086 A JP2002141086 A JP 2002141086A JP 2002141086 A JP2002141086 A JP 2002141086A JP 2003330572 A JP2003330572 A JP 2003330572A
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JP
Japan
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case
lower case
speaker
sound
hinge
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Pending
Application number
JP2002141086A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Koneyama
渉 小根山
Atsushi Miyagawa
淳 宮川
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キーボードに制約を与えずにスピーカを搭載
し、且つ音質を高めて良好に放音する。 【解決手段】 下ケース1、中ケース2、上ケース3が
その順で重なり合い、この状態で下ケース1と上ケース
2とが第1ヒンジ4で回動可能に連結され、この連結側
において下ケース1と中ケース2とが第2ヒンジ5で回
動可能に連結され、下ケース1に対し上ケース3を開く
と、中ケース2が下ケース1上に傾斜する電子機器にお
いて、下ケース1の内部にスピーカ11を、中ケースが
下ケース上に傾斜して生じる空間23に向けて設けた。
従って、携帯性が良く、使い勝手が良いほか、中ケース
2のキーボード7がスピーカ11によって制約を受ける
ことがない。また、中ケース2と下ケース1との間に生
じる空間23をスピーカ11の反響空間として利用し、
これによりスピーカ11の音質を高めて反響空間の両側
の隙間から良好に放音することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子辞書や電子
手帳、携帯型のパーソナルコンピュータなどのスピーカ
を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子辞書などの携帯型の電子機
器においては、メイン回路部を有する下ケースと、キー
ボードおよびスピーカを有する中ケースと、表示部を有
する上ケースとを備え、これら下ケース、中ケース、上
ケースがその順で重なり合い、且つ上ケースが下ケース
に対し開くと、中ケースが下ケース上に傾斜して配置さ
れるように構成されたものがある。
【0003】すなわち、この電子機器は、下ケース、中
ケース、上ケースがその順で重なり合った状態で、上ケ
ースと下ケースとが互いに対応する端部において第1ヒ
ンジによって回動可能に連結され、且つこの第1ヒンジ
側の端部において中ケースと下ケースとが第2ヒンジに
よって回動可能に連結され、これにより第1ヒンジを中
心に上ケースを下ケースに対し開くと、第2ヒンジによ
って中ケースが引き上げられながら下ケース上をスライ
ドし、中ケースが下ケース上に傾斜して配置されるよう
に構成されている。
【0004】このような電子機器では、携帯するとき
に、上ケースを下ケースに対し閉じると、下ケースと上
ケースとの間に中ケースが挟まれて重なり合うことによ
り、機器全体がコンパクトになり、これにより良好に携
帯することができる。また、使用するときには、上ケー
スを下ケースに対し開くと、中ケースが下ケース上に傾
斜して配置され、これにより上ケースの表示部が前面側
に向けて露出すると共に、中ケースのキーボードおよび
スピーカが傾斜して上面側に露出するので、キーボード
の操作性が良いばかりか、スピーカの音が上面側から放
音され、これによりスピーカの音を良好に聞くことがで
きる。
【0005】この場合には、上ケースを下ケースに対し
開くと、中ケースが下ケース上に傾斜して配置されるの
で、この中ケースと下ケースとの間に生じる空間をスピ
ーカの裏面側の共鳴空間として利用することにより、ス
ピーカからの音のうち、特に低音域の音質を向上させる
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスピーカを備えた電子機器では、中ケースにスピー
カを設けているため、スピーカによってキーボードが制
約を受け、キーボードの実装面積が小さくなり、これに
伴って各キーのサイズが小さくなるため、キー操作性が
低下するほか、中ケースと下ケースとの間に生じる空間
をスピーカの裏面側の共鳴空間として使用しているた
め、スピーカの裏面側に対応する個所における下ケース
の実装にも制約が生じるという問題がある。
【0007】この発明の課題は、キーボードに制約を与
えずにスピーカを搭載することができ、且つ音質を高め
て良好にスピーカの音を放音できるようにすることであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するために、次のような構成要素を備えている。な
お、各構成要素には、後述する実施形態の項で説明され
る各要素に付された図面の参照番号などを括弧と共に付
す。請求項1に記載の発明は、図1〜図9に示すよう
に、下ケース(1)と、キーボード(7)を有する中ケ
ース(2)と、表示部(6)を有する上ケース(3)と
がその順で重なり合い、この状態で前記下ケースと前記
上ケースとがヒンジ(第1ヒンジ4)で回動可能に連結
され、前記下ケースに対し前記上ケースを開くと、これ
に連動して作動部材(第2ヒンジ5、連動突起部31、
トーションばね32)が前記中ケースの前記ヒンジ側の
端部を上方に移動させることにより、前記中ケースが前
記下ケース上に傾斜する電子機器において、前記下ケー
スの内部における前記ヒンジ側にスピーカ(11)を、
前記中ケースが前記下ケース上に傾斜して生じる空間
(23)に向けて設けたことを特徴とする電子機器であ
る。
【0009】この発明によれば、下ケース、中ケース、
上ケースがその順で重なり合うので、携帯性が良く、使
用するときに下ケースに対し上ケースを開くと、作動部
材によって中ケースが下ケース上に傾斜するので、使い
勝手が良いほか、特にスピーカを下ケース内に設けたの
で、中ケースのキーボードがスピーカによって制約を受
けることがなく、キーボードの実装面積を確保してスピ
ーカを良好に搭載することができる。また、中ケースが
下ケース上に傾斜することによって生じる空間に向けて
スピーカを配置したので、その空間をスピーカの反響空
間として利用することができ、これにより音質を高める
ことができると共に、この反響空間における中ケースと
下ケースとの両側の隙間から良好にスピーカの音を放音
することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、図2〜図4に示
すように、前記スピーカ(11)が前記下ケース(1)
内における一側部(図2では右上隅部)の近傍に配置さ
れ、前記スピーカが隣接する前記下ケースの前記一側部
に放音孔部(24)が設けられていることを特徴とする
請求項1に記載の電子機器である。この発明によれば、
請求項1に記載の発明と同様の作用効果があるほか、特
にスピーカが隣接する下ケースの一側部に設けられた放
音孔部からも、スピーカの音を放音することができ、こ
のため、より一層、スピーカの音を良好に放音すること
ができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、図2、図5、図
6に示すように、前記下ケース(1)の前記一側部と反
対側に位置する前記下ケース(1)の他側部(図2では
左上隅部)にも、放音孔部(25)が設けられ、前記下
ケース内に前記スピーカ(11)の音を前記他側部の放
音孔部に伝える導音路(26)が設けられていることを
特徴とする請求項2に記載の電子機器である。この発明
によれば、請求項2に記載の発明と同様、下ケースの一
側部に設けられた放音孔部からスピーカの音を放音する
ことができるほか、特に下ケースの一側部と反対側に位
置する下ケースの他側部に設けられた放音孔部にスピー
カの音を導音路で伝えることができるので、他側部の放
音孔部からもスピーカの音を放音することができ、これ
により下ケースの両側の放音孔部からもスピーカの音を
良好に放音することができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、図5および図6
に示すように、前記導音路(26)が前記下ケース
(1)内に設けられた電池収納部(10)に沿って設け
られていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器
である。この発明によれば、電池収納部に沿って導音路
を設けているので、下ケース内に導音路を容易に設ける
ことができると共に、確実にスピーカの音を他側部の放
音孔部に伝えることができる。この場合、例えば導音路
を電池収納部の後部に沿って設ければ、下ケース内の実
装が導音路によって制約を受けることがないため、より
一層、良好に導音路を下ケース内に設けることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して、こ
の発明の電子機器を電子辞書などの携帯型の電子機器に
適用した一実施形態について説明する。図1はこの発明
の電子機器の使用状態を示した斜視図、図2はその平面
図、図3はその一部を破断した拡大側面図、図4はその
携帯時における一部破断した拡大側面図である。この電
子機器は、図1〜図4に示すように、下ケース1、中ケ
ース2、上ケース3を備え、これら下ケース1、中ケー
ス2、上ケース3が図4に示すようにその順で重なり合
い、且つ上ケース3が図3に示すように下ケース1に対
し開くと、中ケース2が下ケース1上に傾斜して配置さ
れるように構成されている。
【0014】すなわち、この電子機器は、図3および図
4に示すように、下ケース1と上ケース3とが互いに対
応する後端部(同図では右端部)において第1ヒンジ4
によって回動可能に連結され、上ケース3と中ケース2
とが第1ヒンジ4の近傍において第2ヒンジ5によって
回動可能に連結され、この状態で第1ヒンジ4を中心に
上ケース3を下ケース1に対し回動させて開くと、図3
に示すように、第2ヒンジ5を中心に中ケース2が上ケ
ース3に対し回動しながら開くと共に、第1ヒンジ4を
中心とする第2ヒンジ5の回動移動に伴って中ケース2
が下ケース1上をスライドしながら、中ケース2の後端
部(図3では右端部)が持ち上げられ、これにより中ケ
ース2が下ケース1上に傾斜するように構成されてい
る。
【0015】この場合、上ケース3の内部には、図3に
示すように、表示部6が表示用開口部3aに対応して設
けられている。この表示部6は、液晶表示素子やEL素
子(エレクトロルミネッセンス素子)などの平面型のデ
ィスプレイである。また、中ケース2には、文字キー、
カーソルキー、ファンクションキーなどの各種のキーを
備えたキーボード7が設けられている。下ケース1の上
面における前部側(図1および図2では手前側)には、
増設用の補助キーボード8が設けられており、この下ケ
ース1の内部には、図6および図7に示すように、辞書
機能に必要な電子回路を構成する各種の電子部品9aを
搭載した回路基板9が設けられているほか、下ケース1
内の後端部には、電池収納部10が設けられていると共
に、この電池収納部10の右側には、スピーカ11を収
納するスピーカ収納部12が設けられている。
【0016】ところで、下ケース1は、図5に示す下カ
バー部材1aと、図6に示す上カバー部材1bとで構成
されている。この下カバー部材1a内の底部における所
定個所には、図5に示すように、取付ボス13が設けら
れている。また、この下カバー部材1a内の底部におけ
る後部側(同図では上辺側)には、電池収納部10の下
側半分に相当する半円筒状の下収納凹部14が横向きに
設けられており、この下収納凹部14の右側には、スピ
ーカ収納部12の下側半分に相当する下収納部15が設
けられている。この下収納部15は、図5に示すよう
に、縦向きの円筒状に形成され、その底部が下カバー部
材1aによって塞がれている。また、この下収納部15
の周面には、これに隣接する下ケース1の右側面および
後側面に対応して下開口部16、17が設けられてい
る。
【0017】一方、上カバー部材1b内の上面(図6で
は底面)における所定個所には、図6に示すように、取
付ボス18が下カバー部材1aの取付ボス13に対応し
て設けられている。また、この上カバー部材1b内の上
面における後部側(同図では底面における下辺側)に
は、電池収納部10の上側半分に相当する半円筒状の上
収納凹部19が下カバー部材1aの下収納凹部14に対
応して設けられており、この上収納凹部19の右側に
は、スピーカ収納部12の上側半分に相当する上収納部
20が下カバー部材1aの下収納部15に対応して設け
られている。この上収納部20は、図6に示すように、
縦向きの円筒状に形成され、その上面が開放されてい
る。また、この上収納部20には、上開口部21、22
が下開口部16、17に対応して設けられている。
【0018】このような下カバー部材1aと上カバー部
材1bとは、下カバー部材1a内に回路基板9を配置
し、且つ下カバー部材1aの下収納部15上にスピーカ
11を上向きにして配置し、この状態で下カバー部材1
a上に上カバー部材1bを重ね合わせて、上下に対応す
る各取付ボス13、18をビス止めすることにより、下
カバー部材1aと上カバー部材1bとが結合され、これ
により下ケース1を構成するようになっている。
【0019】この状態では、下ケース1内に回路基板9
が固定される共に、電池収納部10が下収納凹部14と
上収納凹部19とによって横向きの円筒状に構成されて
いる。また、スピーカ収納部12は、図7に示すよう
に、下収納部15と上収納部20との間にスピーカ11
を挟んで縦向きの円筒状に構成されている。すなわち、
下収納部15の下開口部16、17と上収納部20の上
開口部21、22とが上下に対応すると共に、下収納部
15の上端部によってスピーカ11が支持されると共
に、上収納部20の下端部によってスピーカ11が押え
られ、これにより円筒状のスピーカ収納部12内の中間
部分にスピーカ11が下収納部15と上収納部20とで
挟まれて固定されている。
【0020】これにより、この電子機器のスピーカ構造
は、上ケース3を下ケース1に対し開くと、中ケース2
が下ケース1上に傾斜して配置されることにより、中ケ
ース2と下ケース1との間に空間23が形成され、この
空間23に向けてスピーカ11が配置されている。この
ため、このスピーカ構造は、中ケース2と下ケース1と
の間に形成された空間23がスピーカ11の反響空間に
なると共に、この空間23における中ケース2と下ケー
ス1との両側に隙間が生じ、この隙間から反響空間で反
響されたスピーカ11の音を外部に放音するように構成
されている。
【0021】また、下ケース1の後部における両側に
も、図1および図2に示すように、スピーカ11の音を
外部に放音するための放音孔部24、25が設けられて
いる。すなわち、スピーカ11の近傍に位置する右側の
放音孔部24は、下ケース1の右側面、これに隣接する
下面および上面、つまり図5に示す下カバー部材1aの
右側面とその下面、および図6に示す上カバー部材1b
の右側面とその上面(同図では下面)にそれぞれ多数の
孔を設けた構造になっている。また、この放音孔部24
と左右反対側に位置する左側の放音孔部25は、下ケー
ス1の左側面、これに隣接する下面および上面、つまり
図5に示す下カバー部材1aの左側面とその下面、およ
び図6に示す上カバー部材1bの左側面とその上面(同
図では下面)にそれぞれ多数の孔を設けた構造になって
いる。
【0022】さらに、下ケース1の内部には、図5およ
び図6に示すように、スピーカ11の音を左側の放音孔
部25に伝えるための導音路26が電池収納部10の後
部側に設けられている。すなわち、この導音路26は、
図5に示す下カバー部材1aに設けられた下側導音路2
7と、図6に示す上カバー部材1bに設けられた上側導
音路28とで構成されている。この場合、下側導音路2
7は、電池収納部10の下収納凹部14の後面部と下カ
バー部材1aの後部面とによって形成されており、上側
導音路28は、電池収納部10の上収納凹部20の後面
部と上カバー部材1bの後部面とによって形成されてい
る。これにより、導音路26は、下カバー部材1aと上
カバー部材1bとが重ね合わされることにより、電池収
納部10の後部と下ケース1の後部との間に電池収納部
10に沿って設けられている。
【0023】次に、このような電子機器の使用形態につ
いて説明する。まず、この電子機器を携帯する場合に
は、第1ヒンジ4を中心に上ケース3を下ケース1に対
し閉じる方向に回動させると、これに伴って第2ヒンジ
5を中心に中ケース2が上ケース3に対し相対的に接近
する方向に回動しながら下ケース1上をその前方(図4
では左方)に向けてスライドし、図4に示すように、上
ケース3と下ケース1との間に中ケース2が挟まれ、こ
の状態で下ケース1、中ケース2、上ケース3がその順
で重なり合う。このため、機器全体がコンパクトにな
り、良好に携帯することができる。
【0024】また、この電子機器を使用する場合には、
第1ヒンジ4を中心に上ケース3を下ケース1に対し開
く方向に回動させると、第2ヒンジ5を中心に中ケース
2が上ケース3に対し相対的に開く方向に回動しながら
下ケース1上をスライドし、図3に示すように、上ケー
ス3が下ケース1と中ケース2とに対し開く。このとき
には、上ケース3の回動に伴って第2ヒンジ5が第1ヒ
ンジ4を中心に回動移動するので、この第2ヒンジ5の
回動移動に伴って中ケース2が下ケース1上をスライド
しながら中ケース2の後端部(図3では右端部)が第1
ヒンジ4の上方に引き上げられて後方に移動し、これに
より下ケース1の前部(図3では左側部)が中ケース2
に対し相対的に押し出された状態で、中ケース2が下ケ
ース1上に傾斜して配置される。
【0025】この状態では、図1および図2に示すよう
に、上ケース3の表示部6が傾斜した状態で前面側に向
いて露出すると共に、中ケース2のキーボード7が下ケ
ース1上に傾斜して配置され、且つ中ケース2に対して
相対的に押し出された下ケース1の前部上面(図3では
左側上面)に設けられた増設用の補助キーボード8が露
出する。これにより、表示部6を見ながらキーボード7
をキー操作することができると共に、増設用の補助キー
ボード8をもキー操作することができ、これによりキー
の操作領域を広くて良好に使用することができるほか、
スピーカ11で音を発生させて、その音を聞くことがで
きる。
【0026】このときには、上ケース3が下ケース1に
対し開き、中ケース2が下ケース1上に傾斜して配置さ
れることにより、下ケース1と中ケース2との間に空間
23が形成され、この空間23がスピーカ11の反響空
間となり、この空間23に向けてスピーカ11がスピー
カ収納部12内に配置されているので、スピーカ11の
音がスピーカ収納部12の上収納部20から空間23に
送り込まれ、この空間23内でスピーカ11の音を反響
させて音質を高めることができ、この音が空間23にお
ける中ケース2と下ケース1との左右両側の隙間から放
音されるので、スピーカ11の音を良好に聞くことがで
きる。
【0027】この場合、スピーカ11の近傍に位置する
下ケース1の右側部に設けられた右側の放音孔部24
と、この右側の放音孔部23と反対側に位置する下ケー
ス1の左側部に設けられた左側の放音孔部25との両方
からも、スピーカ11の音を放音することができる。す
なわち、スピーカ11の音は、スピーカ収納部12の下
開口部16、17および上開口部21、22から放出さ
れ、これにより右側の放音孔部24から下ケース1の右
側外部に放音されると共に、電池収納部10に沿って設
けられた導音路26によってスピーカ11の音が左側の
放音孔部25に伝えられ、この左側の放音孔部25から
も下ケース1の左側外部に放音される。
【0028】このときには、スピーカ11がスピーカ収
納部12の下収納部15と上収納部19との間に配置さ
れているので、下収納部15の下開口部16、17から
低音域の音が放出され、これにより低音域の音を放音孔
部24、25から良好に放音することができると共に、
上収納部19の上開口部21、22から中音域以上の音
が放出され、これにより中音域以上の音を放音孔部2
4、25から良好に放音することができる。
【0029】このように、この電子機器によれば、下ケ
ース1、中ケース2、上ケース3がその順で重なり合う
ので、携帯性が良く、使用するときに下ケース1に対し
上ケース3を開くと、第2ヒンジ5によって中ケース2
が下ケース1上に傾斜するので、使い勝手が良いほか、
特にスピーカ11を下ケース1内に設けたので、中ケー
ス2のキーボード7がスピーカ11によって制約を受け
ることがなく、キーボード7の実装面積を確保してスピ
ーカ11を良好に搭載することができる。
【0030】また、下ケース1に対し上ケース3を開い
たときに、第2ヒンジ5によって中ケース2が下ケース
1上に傾斜することによって生じる空間23に向けてス
ピーカ11を配置したので、その空間23をスピーカ1
1の反響空間として利用することができ、これによりス
ピーカ11の音質を高めて空間23の両側の隙間から良
好にスピーカ11の音を放音することができると共に、
下ケース1の左右両側の放音孔部24、25からも放音
することができるので、より一層、良好にスピーカ11
の音を外部に放音することができる。
【0031】この場合、スピーカ11の音を下ケース1
の左側の放音孔部25に伝える導音路26を下ケース1
内の電池収納部10に沿って設けたので、下ケース1内
に導音路26を容易に設けることができると共に、確実
にスピーカ11の音を下ケース1の左側の放音孔部25
に伝えることができる。特に、導音路26を電池収納部
10の後部に沿って設けているので、下ケース1内の実
装が導音路26によって制約を受けることがなく、この
ため導音路26を、より一層、良好に下ケース1内に設
けることができる。
【0032】なお、上記実施形態では、下ケース1の左
右両側に放音孔部24、25を設けたが、これに限ら
ず、スピーカ11の近傍に位置する下ケース1の右側の
みに放音孔部24を設けた構造でも良い。また、スピー
カ11は、必ずしも下ケース1内の右側に設ける必要は
なく、左側に設けても良い。この場合にも、下ケース1
の左右両側に放音孔部24、25を設けても良いが、左
側のみに放音孔部25を設けただけでも良い。
【0033】また、上記実施形態では、上ケース3を下
ケース1に対し開いて中ケース2を下ケース1上に傾斜
させて配置することにより、中ケース2と下ケース1と
の間に形成された空間23の両側の隙間からスピーカ1
1の音を放音するように構成したが、これに限らず、例
えば下ケース1の左右両側にガイド部を設け、このガイ
ド部に多数の小孔からなる放音孔部を設けた構造でも良
い。このように構成すれば、ガイド部によって中ケース
2をガイドできると共に、中ケース2と下ケース1との
間の隙間に指などの異物の挿入を防ぐことができるほ
か、スピーカ11の音を空間23で、より一層、反響さ
せることができる。
【0034】また、上記実施形態では、上ケース3を下
ケース1に対し開いたときに、第2ヒンジ5によって中
ケース2を下ケース1上に傾斜させて配置するように構
成したが、これに限らず、例えば、図8または図9に示
すように構成しても良い。すなわち、図8に示された第
1変形例は、上ケース3と下ケース1とを回動可能に連
結する第1ヒンジ5に対して反対側に位置する前端部
(同図では左端部)において、中ケース2と下ケース1
とを第2ヒンジ30によって回動可能に連結し、且つ第
1ヒンジ5側に位置する個所の上ケース3に、その回動
動作に応じて中ケース2を上下方向に移動させる連動突
起部31を設けた構造になっている。このような構造で
も、上ケース3を下ケース1に対し回動させて開くと、
この上ケース3の回動動作に伴って連動突起部31が中
ケース2の後端部(同図では右端部)を引き上げ、これ
により中ケース2を下ケース1上に傾斜させて配置する
ことができるので、上述した実施形態と同様の作用効果
がある。
【0035】また、図9に示された第2変形例は、上ケ
ース3と下ケース1とを回動可能に連結する第1ヒンジ
5と反対側に位置する前端部(同図では左端部)におい
て、中ケース2と下ケース1とを第2ヒンジ30によっ
て回動可能に連結し、この第2ヒンジ30に中ケース2
を押し上げる方向に付勢するトーションばね32を設
け、且つ下ケース1に中ケース2の上方への移動を規制
する規制フック(図示せず)を設けた構造になってい
る。このような構造でも、上ケース3を下ケース1に対
し回動させて開くと、トーションばね32によって中ケ
ース2が押し上げられると共に、規制フックによって中
ケース2が所定の傾斜角度に規制され、これにより中ケ
ース2が下ケース1上に傾斜して配置されるので、上述
した実施形態と同様の作用効果がある。
【0036】さらに、上記実施形態およびその各変形例
では、電子辞書などの携帯型の電子機器に適用した場合
について述べたが、これに限らず、例えば電子手帳やモ
バイル、または携帯型のパーソナルコンピュータなどの
電子機器にも広く適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下ケースと、キーボードを有する中ケースと、表示
部を有する上ケースとがその順で重なり合い、この状態
で下ケースと上ケースとがヒンジで回動可能に連結さ
れ、下ケースに対し上ケースを開くと、これに連動して
作動部材が中ケースのヒンジ側の端部を上方に移動させ
て中ケースが下ケース上に傾斜する電子機器において、
下ケースの内部におけるヒンジ側にスピーカを、中ケー
スが下ケース上に傾斜して生じる空間に向けて設けたの
で、携帯性が良く、使い勝手が良いほか、特に中ケース
のキーボードがスピーカによって制約を受けることがな
く、キーボードの実装面積を確保してスピーカを搭載す
ることができ、また中ケースが下ケース上に傾斜して生
じる空間をスピーカの反響空間として利用でき、これに
よりスピーカの音質を高めて反響空間における両側の隙
間から良好にスピーカの音を放音することができる。
【0038】この場合、スピーカが隣接する下ケースの
一側部に放音孔部を設けていることにより、この放音孔
部からもスピーカの音を放音することができ、また下ケ
ースの一側部と反対側に位置する下ケースの他側部にも
放音孔部を設け、この放音孔部にスピーカの音を導音路
で伝えることにより、この他側部の放音孔部からもスピ
ーカの音を放音することができ、これにより下ケースの
両側からもスピーカの音を良好に放音することができ
る。特に、導音路を下ケース内の電池収納部に沿って設
けることにより、下ケース内に導音路を容易に設けるこ
とができると共に、確実にスピーカからの音を他側部の
放音孔部に伝えることができるほか、導音路を電池収納
部の後部に沿って設けていることにより、下ケース内の
実装が導音路によって制約を受けないようにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電子機器の一実施形態を示した使用
時における斜視図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図2の一部を破断した拡大側面図。
【図4】図1の電子機器の携帯時における一部破断した
拡大側面図。
【図5】図1の下ケースの下カバーを示した拡大斜視
図。
【図6】図1の下ケースの上カバーを上下反転させて示
した拡大斜視図。
【図7】図3および図4におけるスピーカの取付構造を
示した要部の分解斜視図。
【図8】この発明の電子機器の第1変形例を示した一部
破断した拡大側面図。
【図9】この発明の電子機器の第2変形例を示した一部
破断した拡大側面図。
【符号の説明】
1 下ケース 2 中ケース 3 上ケース 4 第1ヒンジ 5、30 第2ヒンジ 6 表示部 7 キーボード 10 電池収納部 11 スピーカ 12 スピーカ収納部 23 空間 24、25 放音孔部 26 導音路 31 連動突起部 32 トーションばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 AA02 AB16 AB42 BB03 BB12 EC14 GB15 GB43 5D017 AE22 AE29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下ケースと、キーボードを有する中ケース
    と、表示部を有する上ケースとがその順で重なり合い、
    この状態で前記下ケースと前記上ケースとがヒンジで回
    動可能に連結され、前記下ケースに対し前記上ケースを
    開くと、これに連動して作動部材が前記中ケースの前記
    ヒンジ側の端部を上方に移動させることにより、前記中
    ケースが前記下ケース上に傾斜する電子機器において、 前記下ケースの内部における前記ヒンジ側にスピーカ
    を、前記中ケースが前記下ケース上に傾斜して生じる空
    間に向けて設けたことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】前記スピーカは前記下ケース内における一
    側部の近傍に配置され、前記スピーカが隣接する前記下
    ケースの前記一側部には放音孔部が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 【請求項3】前記下ケースの前記一側部と反対側に位置
    する前記下ケースの他側部にも、放音孔部が設けられ、
    前記下ケース内には前記スピーカの音を前記他側部の放
    音孔部に伝える導音路が設けられていることを特徴とす
    る請求項2に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】前記導音路は前記下ケース内に設けられた
    電池収納部に沿って設けられていることを特徴とする請
    求項3に記載の電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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