JP2003330566A - 携帯型情報機器 - Google Patents

携帯型情報機器

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JP2003330566A
JP2003330566A JP2003075950A JP2003075950A JP2003330566A JP 2003330566 A JP2003330566 A JP 2003330566A JP 2003075950 A JP2003075950 A JP 2003075950A JP 2003075950 A JP2003075950 A JP 2003075950A JP 2003330566 A JP2003330566 A JP 2003330566A
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JP2003075950A
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Hiroshi Matsuo
洋 松尾
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用者にとっては暗号化されたデータの暗号解
除が容易であるが、第三者にとっては暗号解除が容易で
ない携帯型情報機器を提供する。 【解決手段】本発明の携帯型情報機器(電子手帳10)
は、暗号化処理されたデータが、マスキング処理した状
態で液晶表示部13に表示されるとともに、本体に付与
される振動を振動検出器31で検出し、その振動数が所
定回数に達すると、上記データが暗号解除された状態で
液晶表示部13に表示されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、入力されるデータ
を暗号化処理し得るようになった電子手帳等の携帯型情
報機器に関する。 【0002】 【従来の技術】スケジュール、住所録、日記等の個人情
報を記録するために利用される電子手帳等の携帯型情報
機器では、通常、入力されたデータが他人に盗用されな
いように、パスワードが使用されている。このように、
パスワードが使用される情報機器では、予め登録されて
いるパスワードを入力しなければ、入力されているデー
タは、表示部に表示されないようになっている。 【0003】特許文献1には、ペン入力式の表示画面を
所定の回数にわたって押圧することにより、パスワード
が入力されるようになった装置が開示されている。 【0004】また、他の情報機器から送信されるデータ
を、特定の条件のもとに、表示部に表示するようになっ
た情報機器も提案されており、例えば特許文献2には、
特定の日時以後に、送信されたデータが表示部に表示さ
れる構成が開示されている。 【0005】 【特許文献1】特開平9−14668号公報 【特許文献2】特開平10−257181号公報 【0006】 【発明が解決しようとする課題】予め設定されたパスワ
ードによってデータを表示部に表示する構成では、複雑
なパスワードを設定することによって、データの盗用が
確実に防止される。しかしながら、複雑なパスワード
は、使用者にとっても、覚えることが容易でないという
問題がある。また、データが表示部に表示されると、他
人によって覗き見されるおそれもある。 【0007】さらに、特定の条件のもとに、データを表
示部に表示する構成では、例えば、特定の日時以後等の
条件が整うことによって、他人も、データを容易に入手
することができることになり、安全性に問題がある。 【0008】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、使用者にとっては暗号化されたデ
ータの暗号解除が容易であるが、第三者にとっては暗号
解除が容易でない携帯型情報機器を提供することにあ
る。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の携帯型情報機器
は、暗号化処理されたデータが、暗号化処理されたデー
タが、マスキング処理した状態で表示部に表示されると
ともに、付与される振動の振動数に基づいて、暗号が解
除された状態で表示されるようになっていることを特徴
とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の携帯型情報機
器である電子手帳の実施の形態の一例を示す概略斜視
図、図2は、その要部を分解して示す斜視図である。こ
の電子手帳10は、電話回線等を通して、他の情報機器
との間にてデータを送受し得るようになっており、ケー
ス11内に設けられた平板状の透明タブレット12を有
している。この透明タブレット12は、図2に示すよう
に、平板状をした液晶表示部13上に重ねて配置されて
おり、ケース11の上面に設けられた開口部11aから
露出している。なお、液晶表示部13の背面側には、液
晶表示部13全体を露光するバックライト(図示せず)
が設けられている。 【0011】透明タブレット12は、X−Y座標によっ
て構成された入力座標系の座標情報を得るために設けら
れており、それぞれに透明電極が設けられた一対の透明
シート同士を、適当な間隔をあけた状態で積層されてお
り、一方の透明シートの表面を押圧することによって、
両透明電極間に電流が流れて、透明シートにおける押圧
されたのポイントのX−Y座標が検出されるようになっ
ている。 【0012】透明タブレット12の上部背面には、それ
ぞれが複数の選択キーを有するアプリケーション選択キ
ー16および機能選択キー17が、それぞれ横方向に並
んだ状態で配置されている。アプリケーション選択キー
16および機能選択キー17は、それぞれ、透明タブレ
ット12における入力座標系の座標に対応して設けられ
ており、アプリケーション選択キー16および機能選択
キー17の各選択キーに対向した透明タブレット12の
座標部分をそれぞれ押圧することによって、アプリケー
ション選択キー16および機能選択キー17におけるい
ずれかの選択キーが選択される。 【0013】さらにこの電子手帳10には、図3に示す
ような振動検出器31が設けられる。この振動検出器3
1は、電子手帳10のケース11内に回動可能に設けら
れた回動ロッド31aを有している。この回動ロッド3
1aは、一方の基端部が固定軸31bに対して回動可能
に取り付けられており、他方の先端部には、磁石31c
が取り付けられている。回動ロッド31aは、一対のス
トッパー31dおよび31eによって、その揺動範囲が
規定されている。また、回動軸31aの端部が取り付け
られた固定軸31bには、スプリング31fのコイル部
分が嵌合されており、スプリング31fの一方のシャフ
ト部分が、回動ロッド31aに係止されている。スプリ
ング31fの他方のシャフト部分は、一方のストッパー
31dに係止されている。そして、スプリング31のシ
ャフトが固定されたストッパー31dに回動ロッド31
aが当接した際に、回動ロッド31aの先端部に取り付
けられた磁石31cが近接する位置に、リードスイッチ
31gが設けられている。 【0014】このような構成の振動検出器31は、通常
は、スプリング31fによって、回動ロッド31aは、
スプリング31fの一方のシャフト部が係止されたスト
ッパー31dから離れるように付勢されて、他方のスト
ッパー31eに当接している。このような状態で、電子
手帳10全体が振動されると、回動ロッド31aは、ス
プリング31fの付勢力に抗して、固定軸31bを中心
として、回動されて、スプリング31fのシャフト部が
係止されたストッパー31dに当接される。このとき、
磁石31cは、リードスイッチ31gに近接した状態に
なり、リードスイッチ31gがオン状態になる。 【0015】その後、スプリング31fの付勢力によっ
て、回動ロッド31aは、スプリング31fのシャフト
部が係止されたストッパー31dから離れる方向に回動
されて、他方のストッパー31eに当接される。このよ
うな動作が、電子手帳10全体を振動させることによっ
て、繰り返されることになり、リードスイッチ31g
は、回動ロッド31aの振動に対応した回数にわたっ
て、オン状態とされる。 【0016】図4は、電子手帳10の制御系の構成を示
すブロック図である。電子手帳10は、全体の制御を実
施するCPU(中央制御部)21と、メモリ部22とを
有している。 【0017】CPU21には振動数を検出するための振
動検出制御部21aが設けられて、この振動検出制御部
21aに、振動検出器31のリードスイッチ31gが接
続される。 【0018】透明タブレット12および液晶表示部13
は、それぞれ、従来の電子手帳と同様の構成になってお
り、透明タブレット12は、タブレット制御部24を介
して、CPU21に設けられた座標・指令変換部21b
に接続されている。タブレット制御部24は、透明タブ
レット12から出力される電圧を検出して、座標・指令
変換部21bに出力しており、座標・指令変換部21b
にて、検出された座標に対応した指令を、CPU21に
設けられた表示制御部21cに出力するようになってい
る。 【0019】液晶表示部13は、コモン回路部26aお
よびセグメント回路部26bにて印加される電圧によ
り、所定の表示が形成されるようになっており、コモン
回路部26aおよびセグメント回路部26bは、CPU
21の表示制御部21cに接続された液晶駆動回路部2
5によって、それぞれ制御されている。表示制御部21
cには、座標・指令変換部21bから出力される指令に
基づいて、液晶表示部13にて表示される画像のデータ
を作成して、液晶駆動回路部25に出力している。液晶
駆動回路部25は、液晶表示部13における表示ドット
等をビットマップとして記憶しており、表示制御部21
cからの画像データおよびビットマップに基づいて、コ
モン回路部26aおよびセグメント回路部26bを制御
するようになっている。 【0020】また、CPU21には、入力されるデータ
をメモリ部22に記憶されたデータとの比較処理等を行
う比較部21d、暗号化演算処理等を行う演算部21e
も設けられている。 【0021】CPU21の演算部21eには、RTC2
7が接続されており、このRTC27によるクロック信
号に基づいて、現在時刻の計時、タイマーカウンター、
アラーム等が行われるようになっている。 【0022】メモリ部22は、CPU21の制御プログ
ラムが記憶されたプログラムエリア22a、液晶表示部
13にて表示される文字のフォントが記憶されたフォン
ト情報エリア22b、アプリケーション選択キー16お
よび機能選択キー17の各選択キーに対応した透明タブ
レット12の座標がそれぞれ記憶された座標情報エリア
22c、透明タブレット12にて入力されたデータを記
憶するデータエリア22d、変数等の一時的なデータを
保持するためのワーク領域等として使用されるバッファ
エリア22e、透明タブレット12に入力されたポイン
トの座標を記憶する座標記憶エリア22fを有してい
る。 【0023】メモリ部22は、電源が供給されなくても
記憶内容を保持することができるフラッシュメモリ等の
不揮発性メモリによって構成されており、必要に応じ
て、記憶内容を書き換えることができる。従って、プロ
グラムエリア22aに記憶された制御プログラムのバー
ジョンアップ等が容易に行える。 【0024】このような電子手帳10では、入力された
データを暗号化することができるようになっている。入
力されたデータを暗号化する場合には、そのデータにお
ける暗号化すべき範囲の冒頭に、6文字のキーワード
「###KEY」が入力されるとともに、暗号化すべき
データの末尾にも、6文字のキーワード「###KE
Y」が入力される。そして、冒頭のキーワード部分およ
び末尾のキーワード部分に基づいて、暗号化すべきデー
タの範囲が規定され、冒頭および末尾のキーワード間の
データの文字が、所定の計算式によって暗号化される。
この場合、末尾に6文字のキーワード「###KEY」
が入力されていない場合には、データの最後尾までが、
暗号化処理すべき範囲とされる。 【0025】図5および図6は、入力されるデータを暗
号化してメモリ部22に記憶する際の手順を示すフロー
チャートである。入力されたデータを暗号化する際に
は、まず、暗号化すべき文字数が決定される。暗号化す
べき文字数は、通常は、冒頭および末尾に入力されたキ
ーワード間に位置するデータの文字数(記号、改行コー
ド等の制御コードも含む)であるが、文末のキーワード
が入力されていない場合を考慮して次のようにして決定
される。 【0026】まず、暗号化すべきデータの冒頭にキーワ
ードが入力されると、暗号化すべき文字数を決定するた
めの制御が開始される。この場合、まず、データの文字
数等を計数する各カウンタにおける整数型変数である計
数値が、それぞれ、0に初期化される(図5のステップ
S1参照、以下同様)。そして、バッファエリア22e
に、暗号化すべき範囲として保持されている入力データ
の全ての文字数Dc(キーワードを含む)が計数される
(ステップS2)。すなわち、冒頭に入力されたキーワ
ードの先頭文字から、最後尾までの文字数が、データの
全文字数Dcとして計数される。 【0027】次いで、入力データの先頭の文字(冒頭の
キーワードの先頭の文字)から、冒頭のキーワードが属
する行における末尾の文字までの文字数、すなわち、入
力データにおける先頭行の文字数Dp(記号、改行コー
ド等の制御コードも含む)が計数される(ステップS
3)。 【0028】その後、暗号化すべき範囲の末尾に入力さ
れるキーワードの存在を確認するために実施されるチェ
ック作業の回数を計数するために設けられたループカウ
ンタの系数値Lpが1に初期化される(ステップS
4)。 【0029】このような状態になると、入力データの先
頭行における文字数Dpと、ループカウンタの計数値L
pと、キーワード「###KEY」の文字数である6と
の加算値Acが、データの全文字数Dcとが比較される
(ステップS5)。この場合、加算値Acが、データの
全文字数Dcよりも多くなっている場合には、入力デー
タの先頭の文字から計数して、入力データの先頭行にお
ける文字数Dpと、ループカウンタの計数値Lpとの加
算値(Dp+Lp)に相当する順番目に位置する文字を
先頭として、順番に6文字が選択される(ステップS
6)。すなわち、冒頭のキーワードが入力された行の末
尾の文字の次の文字から、ループカウンタの計数値Lp
に相当する順番目の文字から、連続する6文字が選択さ
れる。制御が開始した当初は、ループカウンタの計数値
Lpは1になっており、従って、冒頭のキーワードが入
力された行の次の行の先頭文字から6文字だけ選択され
ることになる。そして、選択された6文字が、予め登録
されているキーワードである「###KEY」と一致し
ているか、比較される(ステップS7)。 【0030】選択された6文字がキーワードに一致して
いない場合には、ループカウンタの計数値Lpにプラス
1が加算され(ステップS8)、その後に、ステップS
5に戻り、冒頭のキーワードが入力された行の次の行に
おけるループカウンタの計数値Lpに相当する順番目の
文字を先頭とした6文字、すなわち、前回に選択された
6文字に対して1文字だけずれた6文字が選択され、そ
れら6文字がキーワードに一致するか確認される。 【0031】このようにして、冒頭のキーワードが入力
された次の行の先頭の文字に連続する6文字、先頭から
2番目の文字に連続する6文字、先頭から3番目の文字
に連続する6文字、…と、順番に6文字ずつ選択され
て、キーワードに一致するかが確認され、選択された6
文字がキーワードに一致した場合には、その時点におけ
るループカウンタの計数値Lpが、暗号化されるべき文
字数Anとして設定される(ステップS9)。すなわ
ち、冒頭に入力されたキーワードの属する行の次の行の
先頭の文字から計数して、ループカウンタにて計数され
た計数値Lpに相当する文字数の次に、暗号化すべき範
囲の末尾としてキーワードが入力されていることにな
り、その計数値Lpに相当する文字数が、一対のキーワ
ードの間に、暗号化されるべきものとして指定されてい
ることになる。そして、得られた暗号化すべき文字数A
nが、冒頭に入力されたキーワード「###KEY」の
後に書き込まれる(ステップS11)。 【0032】これに対して、ステップS5において、暗
号化すべき文字を計数しつつ、6文字ずつ順番にずらせ
て選択してキーワードと比較しても、キーワードに一致
することなく、冒頭のキーワードが入力された行の文字
数Dpと、ループカウンタの計数値Lpと、キーワード
の文字数6との加算値が、入力データとして入力されて
いる全ての文字数Dcを越えた場合には、暗号化すべき
範囲の末尾をしめす6文字のキーワードが入力されてい
ないものとして、入力データの全文字数Dcに対して、
冒頭のキーワードが入力された行の文字数Dpを減じた
文字数(Dc−Dp)が、暗号化すべき文字数Anとさ
れる(ステップS10)。そして、その得られた暗号化
すべき文字数Anが、冒頭に入力されたキーワード「#
##KEY」の後に書き込まれる(ステップS11)。 【0033】このようにして、暗号化処理すべき範囲が
決定されると、図6に示すフローチャートに基づいて、
決定された範囲のデータが暗号化処理される。この場
合、まず、データが、メモリ部22のバッファエリア2
2eに上書きされ(図6のステップS21参照、以下同
様)、また、バッファエリア22eにおける各計数値が
初期化される(ステップS22)。そして、入力データ
の先頭の文字(冒頭のキーワードの先頭の文字)から、
冒頭のキーワードが属する行における末尾の文字までの
文字数、すなわち、入力データにおける先頭行の文字数
Dp(記号、改行コード等の制御コードも含む)が確認
される(ステップS23)。そして、暗号化処理された
文字数を計数するループカウンタLpの計数値が1に初
期化される(ステップS24)。 【0034】このような状態になると、データの先頭の
文字から、入力データの先頭行における文字数Dpと、
ループカウンタの計数値Lpの加算値(Dp+Lp)に
相当する順番目に位置する文字が、所定の計算式に基づ
いて暗号化処理処理される(ステップS25)。制御が
開始した当初は、ループカウンタの計数値Lpは1にな
っており、従って、冒頭のキーワードが入力された行の
次の行の先頭文字が暗号化処理されることになる。 【0035】このようにして、冒頭のキーワードが入力
された行の次の行における先頭の文字が暗号化処理され
ると、ループカウンタの計数値がプラス1に加算される
(ステップS26)。そして、ループカウンタの計数値
が、設定された暗号化処理すべき文字数Anに達してい
ないことを確認して(ステップS27)、ステップS2
5に戻り、データの先頭の文字から、入力データの先頭
行における文字数Dpと、ループカウンタの計数値Lp
の加算値(Dp+Lp)に相当する順番目に位置する文
字が、暗号化処理される。 【0036】以下、同様の動作が、ループカウンタによ
る計数値Lpが、設定された暗号化処理すべき文字数A
nに達するまで繰り返され、冒頭に入力されたキーワー
ドの次の行の先頭文字から、末尾の文字までの全ての文
字が、暗号化処理された状態で、メモリ部22のデータ
エリア22dに記憶される(ステップS28)。 【0037】図7は、メモリ部22のデータエリア22
dに記憶されている暗号化されたデータを、液晶表示部
13に表示する際の制御を示すフローチャートである。
この電子手帳10では、振動検出器31によって検出さ
れる振動数が、予め設定された回数を上回ると、暗号化
されたデータを解除するようになっており、データの暗
号化を解除する振動数Jkが予め設定されている。設定
された振動数Jkは、データ内に書き込まれている。 【0038】メモリ部22のデータエリア22dに記憶
されているデータが、ワーク領域であるバッファエリア
22eに読み出されると(図7のステップS71参照、
以下同様)、読み出されたデータ内に6文字のキーワー
ド「###KEY」が含まれているか確認される(ステ
ップS72)。読み出されたデータにキーワードが含ま
れていない場合には、読み出されたデータは、暗号化処
理されていないものとして、ステップS82に進み、バ
ッファエリア22eに読み出されている暗号化処理され
ていないデータが、そのままの状態で液晶表示部13に
表示される。 【0039】バッファエリア22eに読み出されたデー
タがキーワードを含んでいる場合には、冒頭のキーワー
ドに続いて書き込まれている暗号解除を実施するための
設定振動数Jkが読み込まれる(ステップS73)。次
いで、冒頭のキーワードが書き込まれた行の末尾に書き
込まれている暗号化処理の文字数Anも読み取られ(ス
テップS74)、暗号化処理された各文字(制御コード
等も含む)がマスキング処理されて、液晶表示部13に
は、図8(a)に示すように、各文字が、「*」にてマ
スキングされた状態で表示される(ステップS75)。
この場合の各文字のマスキング処理は、図9に示すフロ
ーチャートに基づいて実施されるようになっており、詳
細については後述する。 【0040】暗号化された各文字がマスキング処理され
ると、メモリ部22のバッファエリア22eに設定され
た各計数値がそれぞれ初期化されるとともに(ステップ
S76)、振動検出器31によって検出される電子手帳
10全体の振動数を計数する振動カウンタの計数値Jc
も、1に初期化される(ステップS77)。 【0041】このような状態になると、振動検出器31
に設けられたリードスイッチ31gの状態が検出され
(ステップS78)、リードスイッチ31gがオン状態
になっていると、振動カウンタの計数値Jcがプラス1
だけ加算される(ステップS79)。すなわち、図8
(b)に示すように、電子手帳10全体を振動させるこ
とによって、振動検出器31のリードスイッチ31gが
繰り返してオン状態とされ、それにより、振動カウンタ
の計数値Jcが増加される。そして、振動カウンタの計
数値Jcが、予め設定された設定値Jkと比較され(ス
テップS80)、振動カウンタの計数値Jcが、予め設
定された設定値Jkを上回った場合には、データの暗号
解除が実施される(ステップS81)。この暗号解除の
処理は、図10に示すフローチャートに基づいて実施さ
れるようになっており、詳細については後述する。メモ
リ部22のバッファエリア22eに読み出されたデータ
の暗号が解除されると、図8(c)に示すように、デー
タの各文字が、暗号解除された状態で、液晶表示部13
に表示される(ステップS82)。 【0042】これに対して、振動検出器31によって検
出される振動の計数値Jcが、設定値Jkを上回ってい
ない場合には、メモリ部22のバッファエリア22eに
おける各文字は、暗号化された状態を解除されることな
く、マスキングされた状態のまま表示される。 【0043】このような表示状態で、他のモードへの移
行を指示するキー入力、あるいは、他のデータの表示を
指示するキー入力等があれば、そのキー入力に基づく処
理が優先して実施される(ステップS83)。 【0044】このような表示処理に際して、メモリ部2
2のバッファエリア22eに読み出されたデータの各文
字のマスキング処理(ステップS75)は、図9に示す
フローチャートに基づいて、次のように実施される。ま
ず、データの文字数等を計数する各カウンタにおける整
数型変数の計数値がそれぞれ初期化されて(図9のステ
ップS51参照、以下同様)、データの末尾にキーワー
ドが入力されているかの確認作業が実施される。この場
合、まず、冒頭のキーワードが属する行における末尾の
文字までの文字数Dpと、暗号化処理すべき文字数An
と、キーワードの文字数である6とが加算されて、その
加算値Acが、マスキング処理すべき文字数Mcとして
仮設定される(ステップS52)。すなわち、暗号化処
理すべきデータの冒頭および末尾に、それぞれ6文字の
キーワードが入力されているものとして、冒頭および末
尾のキーワードと、それらのキーワードにて挟まれた文
字数Anの全ての文字を、マスキング処理すべきものと
して、マスキング処理文字数Mcが仮設定される。 【0045】次いで、データの冒頭の文字からデータの
最後尾までの文字までの文字数Dcが計数される(ステ
ップS53)。すなわち、冒頭に入力されたキーワード
の先頭文字から、最後尾の文字までの文字数Dcが計数
される。そして、マスキング処理すべき文字数として仮
設定された文字数Mcと、データの全文字数Dcとが比
較され(ステップS54)、仮設定された文字数Mc
が、データの全文字数Dcよりも少なくなっている場合
には、データの末尾に、6文字のキーワードが入力され
ているものとして、仮設定された文字数Mcが、マスキ
ング処理すべき文字数として設定される。 【0046】これに対して、仮設定されたマスキング処
理文字数Mcが、データの全文字数Dc以上になってい
る場合には、末尾の6文字のキーワードが入力されてい
ないことによって、データの文字数が、仮設定されたマ
スキング処理文字数Mcよりも少なくなっているものと
して、仮設定されたマスキング処理文字数Mcから、末
尾のキーワードの文字数である6文字を減じた数が、マ
スキング処理すべき文字数Mcとして新たに設定される
(ステップS55)。 【0047】このようにして、マスキング処理すべき文
字数Mcが設定されると、バッファエリア22eにおけ
るデータの先頭の文字(冒頭のキーワードの先頭の文
字)から、冒頭のキーワードが属する行における末尾の
文字までの文字数、すなわち、データにおける先頭行の
文字数Dp(記号、改行コード等の制御コードも含む)
が計数される(ステップS56)。そして、この計数さ
れた文字数が、入力データにおけるマスキング処理する
必要のない文字数とされる。その後、マスキング処理す
べき文字数を計数するループカウンタの計数値Lpが、
1に初期化される(ステップS57)。 【0048】このような状態になると、データの先頭の
文字から、データの先頭行における文字数Dpと、ルー
プカウンタの計数値Lpの加算値(Dp+Lp)に相当
する順番目に位置する文字が、「*」に変換されてマス
キング処理される(ステップS58)。制御の開始当初
は、ループカウンタの計数値Lpは1になっており、従
って、冒頭のキーワードが入力された行の次の行の先頭
文字がマスキング処理されることになる。 【0049】このようにして、冒頭のキーワードが入力
された行の次の行における先頭の文字がマスキング処理
されると、ループカウンタの計数値がプラス1に加算さ
れる(ステップS59)。そして、ループカウンタの計
数値が、設定されたマスキング処理すべき文字数Mcに
達していないことを確認して(ステップS60)、ステ
ップS58に戻り、データの先頭の文字から、入力デー
タの先頭行における文字数Dpと、ループカウンタの計
数値Lpの加算値(Dp+Lp)に相当する順番目に位
置する文字が、「*」に変換されてマスキング処理され
る。以下、同様の動作が、ループカウンタによる計数値
Lpが、設定されたマスキング処理すべき文字数Mcに
達するまで繰り返される。 【0050】このようにして、メモリ部22のバッファ
エリア22eに読み込まれたデータにおける冒頭に入力
されたキーワードの次の行の先頭文字から、末尾の文字
までの全ての文字が、「*」にてマスキングされると、
マスキングされたデータの各文字が、例えば、図8
(a)に示すように、液晶表示部13に表示される(図
7におけるステップS75)。 【0051】また、図7に示した表示処理に際して、メ
モリ部22のバッファエリア22eに読み出されたデー
タの暗号解除処理(ステップS81)は、図10に示す
フローチャートに基づいて、次のように実施される。ま
ず、メモリ部22のデータエリア22dに記憶されてい
るデータを、バッファエリア22に読み込んで、予め読
み込まれたデータに対して上書きする(図10のステッ
プS61参照、以下同様)。そして、メモリ部22のバ
ッファエリア22eにて設定された全ての計数値が初期
化されるとともに、暗号化処理されている文字数Anが
読み込まれる(ステップS62)。次いで、入力データ
の先頭の文字(冒頭のキーワードの先頭の文字)から、
冒頭のキーワードが属する行における末尾の文字までの
文字数、すなわち、入力データにおける先頭行の文字数
Dp(記号、改行コード等の制御コードも含む)が確認
される(ステップS63)。そして、暗号が解除された
文字数を計数するループカウンタの計数値Lpが1に初
期化される(ステップS64)。 【0052】このような状態になると、データの先頭の
文字から、データの先頭行における末尾までの文字数D
pと、ループカウンタの計数値Lpの加算値(Dp+L
p)に相当する順番目に位置する暗号化された文字が、
所定の計算式に基づいて、暗号解除される(ステップS
65)。制御が開始した当初は、ループカウンタの計数
値Lpは1になっており、従って、冒頭のキーワードが
入力された行の次の行の先頭文字の暗号が解除される。 【0053】このようにして、冒頭のキーワードが入力
された行の次の行における先頭の文字の暗号が解除され
ると、ループカウンタの計数値Lpがプラス1に加算さ
れる(ステップS66)。そして、ループカウンタの計
数値Lpが、暗号化処理された文字数Anに達していな
いことを確認して(ステップS67)、ステップS65
に戻り、データの先頭の文字から、入力データの先頭行
における文字数Dpと、ループカウンタの計数値Lpの
加算値(Dp+Lp)に相当する順番目に位置する文字
の暗号が解除される。 【0054】以下、同様の動作が、ループカウンタによ
る計数値Lpが、設定された暗号化処理された文字数A
nに達するまで繰り返され、冒頭に入力されたキーワー
ドの次の行の先頭文字から、末尾の文字までの全ての文
字の暗号が解除される。 【0055】このようにして、メモリ部22のバッファ
エリア22に読み込まれたデータにおける冒頭に入力さ
れたキーワードの次の行の先頭文字から、末尾の文字ま
での全ての文字の暗号が解除されると、暗号が解除され
たデータの各文字が、例えば、図8(c)に示すよう
に、液晶表示部13に表示される(図7におけるステッ
プS82)。 【0056】このように構成された電子手帳10では、
暗号化されたデータの暗号を解除するためには、電子手
帳10全体を所定回数にわたって振動させる必要があ
る。このために、例えば、他人に知られたくないような
重要なデータ、日記等の個人データに関しては、暗号解
除するために必要とされる電子手帳10の振動回数を、
著しく多く設定すれば、データの暗号を解除することが
きわめて困難になる。従って、電子手帳10の液晶表示
部13に暗号化処理されたデータが表示されても、他人
が、そのデータの暗号を解除することは容易でない。こ
の場合、電子手帳10の使用者は、電子手帳10を持ち
歩くことによって、電子手帳10に対して、自然に振動
が付与されることになるために、容易に暗号を解除する
ことができる。 【0057】なお、上記各実施の形態では、電子手帳1
0に記憶されたデータに対する暗号解除について説明し
たが、他の情報機器から送信される暗号化処理されたデ
ータに関しても、同様にして、暗号を解除することがで
きる。また、本発明は、電子手帳に限らず、他の携帯型
情報機器にも適用することができる。 【0058】 【発明の効果】本発明の携帯型情報機器は、このよう
に、パスワードの入力を行わなくても、適当な回数にわ
たって振動を付与することにより、暗号化されたデータ
が暗号解除された状態で表示される。したがって、第三
者は、所定回数の振動を付与するという作業を必要とさ
れ、第三者にとって暗号解除が容易でない。しかも、こ
のことによって、個人情報の盗用を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の携帯型情報機器である電子手帳の実施
の形態の一例を示す外観斜視図ぶある。 【図2】その電子手帳の要部を分解して示す斜視図であ
る。 【図3】その電子手帳に使用される振動検出器の概略構
成図である。 【図4】その電子手帳の構成を示すブロック図である。 【図5】その電子手帳の動作説明のためのフローチャー
トである。 【図6】その電子手帳の動作説明のためのフローチャー
トである。 【図7】その電子手帳の動作説明のためのフローチャー
トである。 【図8】(a)は、その電子手帳の液晶表示部における
マスキング処理されたデータの表示例、(b)は、その
電子手帳の暗号解除動作の実施状態の一例を示す概略斜
視図、(c)は、そのデータの暗号解除された状態での
表示例である。 【図9】その電子手帳の動作説明のためのフローチャー
トである。 【図10】その電子手帳の動作説明のためのフローチャ
ートである。 【符号の説明】 10 電子手帳 11 ケース 12 透明タブレット 13 液晶表示部 31 振動検出器 31a 振動ロッド 31c 磁石 31d ストッパー 31e ストッパー 31f スプリング 31g リードスイッチ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 暗号化処理されたデータが、マスキング
    処理した状態で表示部に表示されるとともに、付与され
    る振動の振動数に基づいて、暗号が解除された状態で表
    示されるようになっていることを特徴とする携帯型情報
    機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007184744A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Nec Corp 携帯電話端末および携帯電話端末の画面表示方法

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