JP2003330300A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2003330300A
JP2003330300A JP2002135356A JP2002135356A JP2003330300A JP 2003330300 A JP2003330300 A JP 2003330300A JP 2002135356 A JP2002135356 A JP 2002135356A JP 2002135356 A JP2002135356 A JP 2002135356A JP 2003330300 A JP2003330300 A JP 2003330300A
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belt
tension roller
roller
fixing device
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JP2002135356A
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English (en)
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Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛇行による張架ローラ部材の一方の端部への
ベルト部材の寄りを抑止して、ベルト部材の端部の破損
の防止を図ると共に、張架ローラ部材やベルト部材の摩
耗を抑止し、ベルト部材の耐久性の向上を図る定着装置
を提供すること。 【解決手段】 張架ローラ部材の基体を中実の丸棒或い
は中空の丸棒とすると共に、張架ローラ部材にクラウン
形状を有する弾性層を設け、張架ローラ部材と加圧ロー
ラ部材との圧接により張架ローラ部材の基体を撓ませる
ことを特徴とする定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置に用いられ
るベルト式の定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、FAX等の電
子写真方式を用いる高速のカラー画像形成装置に用いら
れる定着装置においては、熱ローラ定着方式の定着装置
が多く用いられているが、該熱ローラ定着方式の定着装
置を用いるとニップ部の幅を稼ぐために熱ローラの径が
大きくなりすぎて、ウオームアップに時間がかかるよう
になり、省エネルギー化の障害となるという問題が生じ
る。また、装置が大型化されてしまうという問題も生じ
る。これらの問題を解決するため、定着ベルト(ベルト
部材)を用いるベルト定着方式が用いられており、例え
ば定着ベルトの加熱ニップ部にて記録紙上のトナー像を
定着する定着方式を用いた画像形成装置が特開平11−
258942号公報等により開示されている。
【0003】また、上記特開平11−258942号公
報等により開示される定着装置において、加熱ニップ部
を形成する張架ローラ(張架ローラ部材)に鼓状のクラ
ウンを設け、トナー像を担持する記録紙の、加熱ニップ
部での定着時の定着しわを防止することが試みられてい
る。また、WUT(ウォーミングアップ時間)の短縮を
図り、省エネルギー化や装置が大型化を防止するために
定着ベルトを用いる定着装置において、張架ローラ(張
架ローラ部材)に樽型のクラウン形状を設けて、定着ベ
ルトの寄りを防止する方法も多々、開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平11−258942号公報等によるベルト部材(定
着ベルト)を用い、張架ローラ(張架ローラ部材)に鼓
型のクラウンを設けて加熱ニップ部を形成し、加熱ニッ
プ部により転写材(記録紙)上のトナー像を定着する定
着装置では、加熱ニップ部での定着時の定着しわや装置
の大型化は防止され、装置をあまり大型化することなく
加熱ニップ部の幅がとれるものの張架ローラ(張架ロー
ラ部材)がクラウン形状を採るので、加熱ニップ部の幅
の拡大により張架ローラの左右の違いがあるほど、ロー
ラ軸方向の一方への寄り力が大きくなり、定着ベルトが
蛇行して走行され、例えば張架ローラの両側端に設けら
れるリブ等とによって受ける力が大きくなると、端部が
破損し易くなるという問題が起こる。また高速化により
定着ベルトを張架する張架ローラや定着ベルトの摩耗も
多く、耐久性に欠けるという問題も起こる。
【0005】本発明は上記の各問題点を解決し、蛇行に
よる張架ローラ部材の一方の端部へのベルト部材の寄り
を抑止して、ベルト部材の端部の破損の防止を図ると共
に、張架ローラ部材やベルト部材の摩耗を抑止し、ベル
ト部材の耐久性の向上を図る定着装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、無端状のベ
ルト部材と、前記ベルト部材の一方の端部において前記
ベルト部材を張架する張架ローラ部材と、前記ベルト部
材の他方の端部において前記ベルト部材を張架し、内部
に加熱部材を有する発熱ローラ部材と、前記ベルト部材
を挟んで前記張架ローラ部材と当接する加圧ローラ部材
との少なくとも複数のローラ部材を備え、転写材上のト
ナー像を定着する定着装置において、前記張架ローラ部
材の基体を中実の丸棒或いは中空の丸棒とすると共に、
前記張架ローラ部材にクラウン形状を有する弾性層を設
け、前記張架ローラ部材と前記加圧ローラ部材との圧接
により張架ローラ部材の基体を撓ませることを特徴とす
る定着装置(第1の発明)によって達成される。
【0007】また、上記目的は、無端状のベルト部材
と、前記ベルト部材の一方の端部において前記ベルト部
材を張架する張架ローラ部材と、前記ベルト部材の他方
の端部において前記ベルト部材を張架し、内部に加熱部
材を有する発熱ローラ部材と、前記ベルト部材を挟んで
前記張架ローラ部材と当接する加圧ローラ部材との少な
くとも複数のローラ部材を備え、転写材上のトナー像を
定着する定着装置において、前記張架ローラ部材の基体
を中空で薄肉の丸棒とすると共に、前記張架ローラ部材
にクラウン形状を有する弾性層を設け、前記張架ローラ
部材と前記加圧ローラ部材との圧接により張架ローラ部
材の基体を撓ませることを特徴とする定着装置(第2の
発明)によって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を説
明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語
の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明
の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを
示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を
限定するものではない。
【0009】本発明に係わる定着装置を用いる画像形成
装置の一実施形態の画像形成プロセスおよび各機構につ
いて、図1ないし図7を用いて説明する。図1は、本発
明に係わる定着装置を用いる画像形成装置の一実施形態
を示すカラー画像形成装置の断面構成図であり、図2
は、本発明に係わる第1の例の定着装置を示す概要断面
構成図であり、図3は、図2の定着装置に用いられる張
架ローラ部材の他の例を示す図であり、図4は、図2の
定着装置における中実の丸棒からなる張架ローラ部材を
示す概要側断面図であり、図5は、図2の定着装置にお
ける中空(パイプ状)の丸棒からなる張架ローラ部材を
示す概要側断面図であり、図6は、中央部をストレート
とする張架ローラ部材を示す図であり、図7は、本発明
に係わる第2の例の定着装置を示す概要断面構成図であ
る。なお、定着装置の各例において機能、構造を同じく
する部材には同一の番号を付した。
【0010】図1によれば、本発明に係わる定着装置を
用いるカラー画像形成装置は、転写材の移動方向に沿っ
て黒色、シアン、マゼンタおよびイエローの各カラート
ナー像を形成する画像形成ユニットを配置し、各画像形
成ユニットの像形成体上に形成したカラートナー像を転
写材搬送手段により搬送される転写材(記録紙)上に多
重転写して重ね合わせるものである。
【0011】図において、転写材搬送手段である搬送ベ
ルト14Aの周縁部には、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒色(K)の各色毎の画像形
成用として4組のプロセスユニット100が、図の矢印
で示す搬送ベルト14Aの回転方向に対してY、M、C
及びKの順に配置されている。
【0012】4組のプロセスユニット100は何れも共
通した構造であり、それぞれ、像形成体である感光体ド
ラム10と、帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
と、画像書込手段としての露光光学系12と、現像手段
としての現像器13と、像形成体クリーニング手段とし
ての感光体クリーニング装置19からなっている。
【0013】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ばガラスや透光性アクリル樹脂等の透光性部材によって
形成される円筒状の基体の外周に、透光性の導電層及び
有機感光層(OPC)の光導電体層を形成したものであ
る。
【0014】感光体ドラム10は、図示しない駆動源か
らの動力により、或いは搬送ベルト14Aに従動し、透
光性の導電層を接地された状態で矢印で示す時計方向に
回転される。
【0015】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
は、感光体ドラム10の移動方向に対して直交する方向
(図において紙面垂直方向)に感光体ドラム10と対峙
し近接して取り付けられる。スコロトロン帯電器11
は、感光体ドラム10の有機感光体層に対し所定の電位
に保持された制御グリッドと、コロナ放電電極としての
放電ワイヤを備え、トナーと同極性のコロナ放電によっ
て帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯電)を行
い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。
【0016】画像書込手段としての露光光学系12は、
各色毎に、像露光光の発光素子としてのLED(発光ダ
イオード)を感光体ドラム10の軸と平行に複数個アレ
イ状に並べた線状の露光素子と等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズとがホルダに取り付けられた露光用ユ
ニットとして構成され、各色毎の露光光学系12は、露
光光学系保持部材としての円柱状の保持体20に取付け
られて、一体となって感光体ドラム10の基体内部に収
容される。露光光学系12は、別体のコンピュータ(不
図示)から送られメモリに記憶された各色の画像データ
に基づいて画像処理を施した後、一様に帯電した感光体
ドラム10に裏面から像露光(画像書込)を行い、感光
体ドラム10上に潜像を形成する。
【0017】現像手段としての現像器13は、感光体ド
ラム10の帯電極性と同極性に帯電されたイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)若しくは黒色
(K)の各色の二成分現像剤(一成分現像剤でもよい)
をそれぞれ収容し、例えば厚み0.5〜1mm、外径1
5〜25mmの円筒状の非磁性のステンレスあるいはア
ルミ材で形成された現像剤担持体である現像ローラ13
aを備えている。現像ローラ13aは、突き当てコロ
(不図示)により感光体ドラム10と所定の間隙、例え
ば100〜1000μmをあけて非接触に保たれ、感光
体ドラム10の回転方向と順方向に回転するようになっ
ており、現像時、現像ローラ13aに対してトナーと同
極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電圧
或いは直流電圧に交流電圧を重畳する現像バイアス電圧
を印加することにより、感光体ドラム10上の露光部に
対して非接触の反転現像が行われる。
【0018】転写材搬送手段である搬送ベルト14A
は、体積抵抗率108〜1015Ω・cm、表面抵抗率1
8〜1015Ω/□の無端ベルトであり、例えば変性ポ
リイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロ
エチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンア
ロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分
散した厚さ0.1〜0.5mmの半導電性フィルム基体
の外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として
厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層
構成のシームレスベルトである。搬送ベルト14Aの基
体としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴ
ム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半
導電性ゴムベルトを使用することも出来る。搬送ベルト
14Aは、駆動ローラ14d、従動ローラ14e、バッ
クアップローラ14j及びテンションローラ14iに外
接して張架される。
【0019】画像形成工程について以下に説明する。画
像記録のスタートにより、不図示の転写材搬送手段の駆
動モータの始動により駆動ローラ14dが回転され、搬
送ベルト14Aが図の矢印で示す方向に回転される。
【0020】またイエロー(Y)のプロセスユニット1
00では、不図示の感光体駆動モータの始動によりYの
感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回転され、Y
のスコロトロン帯電器11によってYの感光体ドラム1
0に電位が付与される。Yの感光体ドラム10は電位を
付与された後、Yの露光光学系12によって第1の色信
号すなわちYの画像データに対応する電気信号による露
光(画像書込)が行われ、Yの感光体ドラム10上にイ
エロー(Y)の画像に対応する静電潜像が形成される。
この潜像はYの現像器13により接触または非接触の状
態で反転現像され、Yの感光体ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0021】一方、Yの感光体ドラム10上へのYのト
ナー像の形成と並行して、記録紙Pが送り出しローラに
よって転写材収納手段としての給紙カセット15から送
り出され、給送ローラを経て転写材給送手段としてのタ
イミングローラ16へと搬送される。さらに記録紙P
は、Yの感光体ドラム10上に形成されるYのトナー像
との同期がとられてタイミングローラ16から送り出さ
れ、転写材帯電手段としての紙帯電器150の帯電によ
り搬送ベルト14Aに吸着された後、搬送ベルト14A
によりYの転写域へと搬送される。
【0022】Yの転写域では、トナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加されるYの
転写手段としての転写ローラ14Cにより、Yの感光体
ドラム10上のYのトナー像が記録紙P上に転写され
る。
【0023】Yのプロセスユニット100の作動と同時
または僅かに遅れて、マゼンタ(M)のプロセスユニッ
ト100では、Mの感光体ドラム10が図の矢印で示す
方向へ回転され、Mのスコロトロン帯電器11の帯電作
用により電位が付与され、Mの露光光学系12によって
第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像データに対
応する電気信号による露光(画像書込)によってMの感
光体ドラム10上に静電潜像が形成され、さらにMの現
像器13による接触または非接触の反転現像によってM
の感光体ドラム10上にマゼンタ(M)のトナー像が形
成される。
【0024】Mの感光体ドラム10上へのMのトナー像
の形成と並行して、前記のイエロー(Y)のトナー像を
担持した記録紙Pが搬送ベルトAによってMの転写域へ
と搬送され、Mの転写域において、Mの転写ローラ14
Cによって、Mの感光体ドラム10上に形成されたMの
トナー像がMのトナー像を担持した記録紙P上に転写さ
れ、記録紙P上にはYおよびMの重ね合わせのカラート
ナー像が形成される。
【0025】同様のプロセスにより、シアン(C)のト
ナー像と黒(K)のトナーのトナー像が順次重ね合わせ
て転写され、記録紙P上にY、M、C及びKの重ね合わ
せのカラートナー像が形成される。
【0026】重ね合わせのカラートナー像が転写された
記録紙Pは、転写材分離手段としての紙分離除電器14
hにより搬送ベルト14Aから分離され、後段において
詳述する定着装置17(或いは定着装置17A)へと搬
送される。
【0027】定着装置17(或いは定着装置17A)に
おいて、記録紙P上の重ね合わせのカラートナー像が定
着された後、記録紙Pは排紙ローラ18を経て装置上部
のトレイへ排出される。
【0028】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像形成体クリーニング手段としての感光体ク
リーニング装置19によりクリーニングされ、次の画像
形成サイクルに入る。
【0029】なお、上記画像形成装置の説明において
は、カラー画像形成にて説明したが、モノクロ画像を形
成する場合も本発明に含まれるものである。
【0030】図2によれば、本発明の第1の例の定着装
置17は、無端状のベルト部材として定着ベルト27を
用い、張架ローラ部材として張架ローラ17cを用い、
加圧ローラ部材として加圧ローラ17bを用い、発熱ロ
ーラ部材として内部に加熱部材としてのハロゲンランプ
HLaを有する発熱ローラ17aを用いるもので、定着
ベルト27の回転方向の一方の端部(下流側)において
張架ローラ17cにより定着ベルト27を張架し、また
定着ベルト27の回転方向他方の端部(上流側)におい
て発熱ローラ17aにより定着ベルト27を張架し、ま
た定着ベルト27を挟んで張架ローラ17cと当接する
加圧ローラ17bを備え、定着ベルト27を挟んで張架
ローラ17cと加圧ローラ17bとの間に加熱ニップ部
Naを形成し、加熱ニップ部Naを通して熱と圧力とを
加えられることにより記録紙P上のトナー像(或いはカ
ラートナー像)を定着するものである。
【0031】定着ベルト27としては、基体として内径
60〜150mm程度で厚さ20〜80μm程度の、例
えばニッケル電鋳ベルトを用いた金属ベルトや、厚さ4
0〜150μm程度のポリイミドやポリアミド等を用い
た耐熱性の樹脂ベルトの外側(外周面)に、厚さ30〜
200μm程度の絶縁性のシリコンゴムを被覆したもの
に、離型層として表面に厚さ30〜50μm程度のフッ
素樹脂(PFA)コーティング加工を施したものを用い
る。
【0032】張架ローラ17cは、基体として炭素鋼を
用いる中実の丸棒或いは中空の丸棒からなる芯金171
cと、該芯金171cの外周面に設けられ、ゴム硬度が
25〜30Hs(JIS、Aゴム硬度)程度のシリコン
のゴム部材からなる弾性層172cと、弾性層172c
表面の厚さ15〜30μm程度のPFA(パーフルオロ
アルコキシ)チューブを用いた離型層173cとからな
る軟らかめソフトローラとして形成される。後段におい
て詳述するように、弾性層172cは樽型のクラウン形
状とされる。
【0033】内部にハロゲンランプHLaを有する発熱
ローラ17aは、例えばアルミ材を用いた、肉厚1〜2
mm程度の円筒状の金属パイプ171aと、該金属パイ
プ171aの外周面に被覆した厚さ15〜50μm程度
のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブからなる
離型層173aとを形成した、外径35〜60mm程度
のローラ部材として構成される。
【0034】加圧ローラ17bとしては、例えばSTK
M(機械構造用炭素鋼鋼管)を用いた、肉厚2〜5mm
程度の円筒状の金属パイプ171bと、該金属パイプ1
71bの外周面に例えばシリコン材を用い、厚さ(肉
厚)1〜5mm厚の薄肉で、ゴム硬度が40Hs〜70
Hs(JIS、Aゴム硬度)のやや硬めのゴム層よりな
るゴムローラ層172bと、該ゴムローラ層172bの
表面に厚さ15〜50μm程度のPFA(パーフルオロ
アルコキシ)チューブを被覆した離型層173bとを形
成した、外径30〜60mm程度のやや硬めのハードロ
ーラとして構成される。
【0035】ソフトローラである張架ローラ17cと、
ハードローラである加圧ローラ17bとの間に加熱ニッ
プ部Naが形成され、記録紙P上のトナー像(或いはカ
ラートナー像)が定着される。
【0036】また、発熱ローラ17aに定着ベルト27
を挟んで接触または非接触の温度センサTS1を設け、
発熱ローラ17aおよび定着ベルト27の温度制御を行
う。
【0037】張架ローラ部材としては、図3に示すよう
に、基体としてSTKM(機械構造用炭素鋼鋼管)を用
いる中空(パイプ状)で薄肉(厚さ150〜300μm
程度)の丸棒からなる芯金171Cを用いてもよく、該
芯金171Cの外周面に、ゴム硬度が25〜30Hs
(JIS、Aゴム硬度)程度のシリコンのゴム部材から
なる弾性層172Cと、該弾性層172Cの表面に厚さ
15〜30μm程度のPFA(パーフルオロアルコキ
シ)チューブを被覆した離型層173Cとからなる軟ら
かめソフトローラとして形成される張架ローラ17Cを
用いてもよい。後段において詳述するように、弾性層1
72Cは樽型のクラウン形状とされる。
【0038】上記定着装置17においては、冒頭にて述
べたように、定着ベルト27を用い、張架ローラ17c
(或いは張架ローラ17C)に鼓状のクラウンを設けて
加熱ニップ部Naを形成し、加熱ニップ部Naにより記
録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)を定着す
る定着装置では、加熱ニップ部Naでの定着時の定着し
わや装置の大型化は防止され、装置をあまり大型化する
ことなく加熱ニップ部Naの幅がとれるものの張架ロー
ラ部材としての張架ローラ17c(或いは張架ローラ1
7C)がクラウン形状を採るので、加熱ニップ部Naの
幅の拡大により張架ローラ17c(或いは張架ローラ1
7C)の左右の違いがあるほど、ローラ軸方向の一方へ
の寄り力が大きくなり、定着ベルト27が蛇行して走行
され、例えば張架ローラ17c(或いは張架ローラ17
C)の両側端に設けられるリブ等とによって受ける力が
大きくなると、張架ローラ17c(或いは張架ローラ1
7C)の端部が破損し易くなる。また高速化により定着
ベルト27を張架する張架ローラ17c(或いは張架ロ
ーラ17C)や定着ベルト27の摩耗も多く、耐久性に
欠ける。
【0039】これらの問題を解決するため、一方の端部
への寄りを防止するための、張架ローラ部材の基体と弾
性層のクラウン形状とについて以下の図4または図5に
て説明する。
【0040】先ず、張架ローラ部材の基体を中実の丸棒
とする形態について図4にて説明する。
【0041】図4に示すように、ベルト部材としての定
着ベルト27を挟んで加圧ローラ17bと対向して設け
られる張架ローラ部材としては、基体として中実の丸棒
からなる芯金171aとすると共に、基体として炭素鋼
を用いる中実の丸棒からなる芯金171cと、該芯金1
71cの外周面に設けられ、樽型のクラウン形状を有す
る弾性層172cと、該弾性層172cの表面の離型層
173cとからなる張架ローラ17cを用い、張架ロー
ラ17cと加圧ローラ17bとの圧接により張架ローラ
17cの芯金171cを撓ませるものであり、中実の丸
棒からなる芯金171cを内包する弾性層172cを樽
型のクラウン形状とすることにより、記録紙Pを中央部
に寄せる力を働かせ記録紙Pが張架ローラ17cの一方
の端部に寄ることを防止するものである。従来から芯金
171cの撓みによる加熱ニップ部Naの幅の不均一を
弾性層172cにクラウンを付けてうち消すというもの
はあったが、従来は芯金171cにできるだけ強度をも
たせて、仕方なく撓んでしまう分、弾性層172cにク
ラウンを付けて影響をうち消していたもので、積極的に
クラウンを付けている下記の如き本発明とは技術に意味
が異なり、クラウン量も小さいものであった。
【0042】張架ローラ17cの弾性層172cを樽型
のクラウン形状とすると、当然、クラウン形状による弾
性層172cの加熱ニップ部Naの中央部が太くなって
しまい、両端部では細くなり、中央部の押圧力が強くな
り、加熱ニップ部Naの両側端での押圧力が弱くなって
しまって定着性に影響が出てしまう。そこで本発明の如
く、加熱ニップ部Naの中央部が太くなった分だけ、張
架ローラ17cの芯金171cを細くして撓ませて、芯
金171cの強度を、定着荷重でクラウンをうち消す量
だけ撓むようにし、加熱ニップ部Naの中央部が太くな
るのを打ち消し、中央部の押圧力が強くなることを防止
し、加熱ニップ部Naの幅が全域でほぼ均一になるよう
にして、記録紙Pが中央部へ寄せられるような力を働か
せる。これにより、記録紙Pが張架ローラ17cの一方
の端部に寄らせることが防止され、記録紙Pが張架ロー
ラ17cの中央部に寄らせ、定着ベルト27の寄りが防
止される。
【0043】具体的には、張架ローラ17cに、樽型
で、(0.2〜3mm)/300mm(記録紙PをA−
4横送りサイズ、297mmとするとき)程度のクラウ
ン量を設けるもので、張架ローラ17cと加圧ローラ1
7bとの圧接による張架ローラ17cの芯金171cの
撓み量(mm)ΔL1を、前記張架ローラ17cの弾性
層172cのクラウン量の0.4〜0.6倍程度とし、
張架ローラ17cの軸方向長さ(mm)をL1とすると
き、 0.0006・L1<ΔL1<0.01・L1 と設定することがベルト寄り防止の点で好ましい。
【0044】比ΔL1/L1が0.0006以下で小さ
いと、定着ベルト27の中央部への寄せの効果が弱過
ぎ、ΔL1/L1が0.01以上で大きいと、定着ベル
ト27にしわが生じ定着ベルト27の耐久性が損なわれ
る。ΔL1/L1を0.00065および0.0009
5と設定し、図2の定着装置17(或いは後述する図7
の定着装置17A)に、図4の張架ローラ部材を適用し
て5万コピーを行い評価を行ったところ、定着ベルト2
7の寄りが少なく、また定着ベルト27の耐久性を向上
することが実証され、本発明の課題の効果を見いだすこ
とができた。さらにΔL1/L1が0.005のときに
も更によい効果が見いだされた。ところが、ΔL1/L
1が0.0006或いは0.01のときでは、本発明の
課題を越え本発明の効果を見いだすことができなかっ
た。
【0045】次に、前記図3にて説明した張架ローラ部
材の基体を中空(パイプ状)の丸棒とする形態について
図5にて説明する。
【0046】図5に示すように、ベルト部材としての定
着ベルト27を挟んで加圧ローラ17bと対向して設け
られる張架ローラ部材としては、基体として中空(パイ
プ状)の丸棒からなる芯金171Cとすると共に、基体
としてSTKM(機械構造用炭素鋼鋼管)を用いた薄肉
の中空(パイプ状)の丸棒からなる芯金171Cと、該
芯金171Cの外周面に設けられ、樽型のクラウン形状
を有する弾性層172Cと、該弾性層172Cの表面の
離型層173Cとからなる張架ローラ17Cを用い、張
架ローラ17Cと加圧ローラ17bとの圧接により張架
ローラ17Cの芯金171Cを撓ませるものであり、中
空(パイプ状)の丸棒からなる芯金171Cを内包する
弾性層172Cを樽型のクラウン形状とすることによ
り、記録紙Pを中央部に寄せる力を働かせ記録紙Pが張
架ローラ17Cの一方の端部に寄ることを防止するもの
である。図4にて前述した中実の丸棒からなる張架ロー
ラ部材の効果に加えて、芯金171Cを薄肉の中空パイ
プの丸棒とすることで、軸方向には撓み難いが、楕円状
に潰れることとなり、加熱ニップ部Naの幅が均一とな
る。
【0047】具体的には、張架ローラ17Cに、樽型
で、(0.2〜3mm)/300mm(記録紙PをA−
4横送りサイズ、297mmとするとき)程度のクラウ
ンを設けるもので、張架ローラ17Cと加圧ローラ17
bとの圧接による張架ローラ17Cの芯金171Cの撓
み量(mm)ΔL2を、前記張架ローラ17Cの弾性層
172Cのクラウン量の0.4〜0.6倍程度とし、張
架ローラ17Cの軸方向長さ(mm)をL2とすると
き、 0.0006・L2<ΔL2<0.005・L2 と設定することがベルト寄り防止の点で好ましい。
【0048】比ΔL2/L2が0.0006以下で小さ
いと、定着ベルト27の中央部への寄せの効果が弱過
ぎ、ΔL2/L2が0.005以上で大きいと、芯金1
71Cの撓み(潰れ)が大きくなり、芯金171Cの耐
久性が低下する。また芯金171Cの中空化により、張
架ローラ17Cの軽量化が図られ、且つ熱容量も小さく
なり、ウォーミングアップ時間(WUT)も早くなっ
て、省エネルギー化が図られる。比ΔL2/L2を0.
00065および0.0045と設定し、図2の定着装
置17(或いは後述する図7の定着装置17A)に、図
5の張架ローラ部材を適用して5万コピーを行い評価を
行ったところ、定着ベルト27の寄りが少なく、また定
着ベルト27の耐久性を向上することが実証され、本発
明の課題の効果を見いだすことができた。さらにΔL2
/L2が0.002のときにも更によい効果が見いださ
れた。ところが、ΔL2/L2が0.0006或いは
0.005のときでは、本発明の課題を越え本発明の効
果を見いだすことができなかった。
【0049】また張架ローラ部材として、図6に示すよ
うに、芯金171dの中央部にストレート部STaを設
けて、弾性層172dの中央部にストレート部STbを
設けると共に、弾性層172dの両側の端部TTaに、
(0.2〜3mm)/300mm(記録紙PをA−4横
送りサイズ、297mmとするとき)程度の大きなクラ
ウンを設け、弾性層172dの表面にPFA(パーフル
オロアルコキシ)チューブを被覆して離型層173dを
形成するような構成の張架ローラ17dを用いることも
好ましく、定着ベルト27の中央寄せの精度の向上が図
られる。中央部はストレートとせずに、(50〜100
μm)/300mm(記録紙PをA−4横送りサイズ、
297mmとするとき)程度の僅かなクラウンを設けて
も、同様効果が得られる。クラウンの左右のバランスで
定着ベルト27の位置が決まるので、上記の如く、クラ
ウン部が両端に分かれていた方が、寄り戻しの力がバラ
ンスよく働いて定着ベルト27の中央寄せの精度の向上
が図られる。また図6で、張架ローラ17dの両側の端
部TTaのクラウン部の長さL31(mm)は、弾性層
172dの全長L3(mm)に対して、 0.2・L3<L31<0.4・L3 と設定することがベルト寄り防止の点でより好ましい。
【0050】さらに、上記の各張架ローラ部材(張架ロ
ーラ17c、張架ローラ17C或いは張架ローラ17
d)における弾性層172c(或いは、弾性層172
C、弾性層172d)は、内部に空隙を有するスポンジ
状のゴム部材で形成されていることが好ましく、無垢の
ゴム部材に比べて、張架ローラ部材(張架ローラ17
c、張架ローラ17C或いは張架ローラ17d)の弾性
層(弾性層172c、弾性層172C或いは弾性層17
2d)が凸状となった側に生じる定着ベルト27のしわ
の浅さが浅くなり、定着ベルト27の耐久性が向上され
る。また定着ベルト27の基体としてニッケル電鋳ベル
トの金属ベルトを用いる場合に生じる、張架ローラ部材
(張架ローラ17c、張架ローラ17C或いは張架ロー
ラ17d)のクラウン部に進入する際の定着ベルト27
の波打ちによるべこべこ音が解消される。
【0051】また前述したように、各張架ローラ部材
(張架ローラ17c、張架ローラ17C或いは張架ロー
ラ17d)の構成における弾性層(弾性層172c、弾
性層172C或いは弾性層172d)の表層に離型層
(離型層173c、離型層173C或いは離型層173
d)としてフッ素樹脂(PFAやPTFE等)をコーテ
ィングすることが好ましく、これにより、張架ローラ部
材(張架ローラ17c、張架ローラ17C或いは張架ロ
ーラ17d)の中央部と端部とでの外径の違いによる速
度差(周速差)によって生じる張架ローラ部材(張架ロ
ーラ17c、張架ローラ17C或いは張架ローラ17
d)の摩耗を防止することが可能となる。特に、定着ベ
ルト27がポリイミドやポリアミド等の樹脂部材からな
る場合は、PFAをコーティングすることが好ましい。
【0052】また特に、定着ベルト27の基材をポリイ
ミドやポリアミド等の耐熱性の樹脂部材とすることが好
ましく、定着ベルト27の基材をポリイミドやポリアミ
ド等の耐熱性の樹脂部材を用いた樹脂ベルトとすること
で、定着ベルト27の基体としてニッケル電鋳ベルトの
金属ベルトを用いる場合に生じる、定着ベルト27のし
わによる定着ベルト27の破損や、前述したべこべこ音
等の異音が防止される。
【0053】また、定着装置の第2の例を図7に示す
が、本発明の第2の例の定着装置17Aは、無端状のベ
ルト部材として定着ベルト27を用い、張架ローラ部材
として張架ローラ17cを用い、加圧ローラ部材とし
て、内部に加熱部材としてのハロゲンランプHLaを有
する前記第1の例の発熱ローラ17aを用い、また第2
の張架ローラ部材として上記発熱ローラ17aからハロ
ゲンランプHLaを除いた張架ローラ17eを用いるも
ので、定着ベルト27の回転方向の一方の端部(下流
側)において張架ローラ17cにより定着ベルト27を
張架し、また定着ベルト27の回転方向他方の端部(上
流側)において張架ローラ17eにより定着ベルト27
を張架し、テンションローラ17kにより定着ベルト2
7の緩みを取って定着ベルト27を張架し、また定着ベ
ルト27を挟んで張架ローラ17cと当接する発熱ロー
ラ17aを備え、定着ベルト27を挟んで張架ローラ1
7cと発熱ローラ17aとの間に加熱ニップ部Naを形
成し、加熱ニップ部Naを通して熱と圧力とを加えられ
ることにより記録紙P上のトナー像(或いはカラートナ
ー像)を定着するものである。張架ローラ17cや発熱
ローラ17aおよび張架ローラ17eの構成は図2にて
前述したと同様な構成が採られ、図4にて説明したと同
様な構造の中実の丸棒からなる芯金171cと弾性層1
72cとを有する張架ローラ部材が用いられ、図4にて
説明したと同様なベルト寄り防止の効果が得られる。ま
た定着装置17Aの張架ローラ部材として図3にて説明
したと同様な構成が採られ、図5にて説明したと同様な
構造の中空(パイプ状)の丸棒からなる芯金171Cと
弾性層172Cとを有する張架ローラ部材(張架ローラ
17C)が用いられ、図5にて説明したと同様なベルト
寄り防止の効果が得られる。さらに張架ローラ部材とし
て図6にて説明したと同様なストレート部STaを有す
る張架ローラ17dを用いることも可能であり、図6に
て説明したと同様なベルト寄り防止の効果が得られる。
【0054】
【発明の効果】上記の如く、本発明によれば、蛇行によ
る張架ローラ部材の一方の端部へのベルト部材の寄り
が、安価で簡単な構造(小型化可能)にて抑止され、ベ
ルト部材の端部の破損の防止が図られると共に、張架ロ
ーラ部材やベルト部材の摩耗が抑止され、ベルト部材の
耐久性の向上が図られる定着装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる定着装置を用いる画像形成装置
の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図で
ある。
【図2】本発明に係わる第1の例の定着装置を示す概要
断面構成図である。
【図3】図2の定着装置に用いられる張架ローラ部材の
他の例を示す図である。
【図4】図2の定着装置における中実の丸棒からなる張
架ローラ部材を示す概要側断面図である。
【図5】図2の定着装置における中空の丸棒からなる張
架ローラ部材を示す概要側断面図である。
【図6】中央部をストレートとする張架ローラ部材を示
す図である。
【図7】本発明に係わる第2の例の定着装置を示す概要
断面構成図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 17,17A 定着装置 17a 発熱ローラ 17b 加圧ローラ 17c,17C,17d,17e 張架ローラ 27 定着ベルト 171c,171C,171d 芯金 172c,172C,172d 弾性層 173c,173C,173d 離型層 HLa ハロゲンランプ Na 加熱ニップ部 STa ストレート部 P 記録紙
フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA21 AA23 BA11 BA12 BB03 BB05 BB06 BB13 BB15 BB29 BB30 BB34 3J103 AA06 AA14 AA23 AA24 AA33 AA51 BA31 BA41 CA01 FA02 FA05 FA09 FA12 FA13 GA02 GA32 GA57 GA58 GA60 HA03 HA04 HA05 HA15 HA18 HA32 HA43 HA53

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状のベルト部材と、 前記ベルト部材の一方の端部において前記ベルト部材を
    張架する張架ローラ部材と、 前記ベルト部材の他方の端部において前記ベルト部材を
    張架し、内部に加熱部材を有する発熱ローラ部材と、 前記ベルト部材を挟んで前記張架ローラ部材と当接する
    加圧ローラ部材との少なくとも複数のローラ部材を備
    え、転写材上のトナー像を定着する定着装置において、 前記張架ローラ部材の基体を中実の丸棒或いは中空の丸
    棒とすると共に、 前記張架ローラ部材にクラウン形状を有する弾性層を設
    け、 前記張架ローラ部材と前記加圧ローラ部材との圧接によ
    り張架ローラ部材の基体を撓ませることを特徴とする定
    着装置。
  2. 【請求項2】 前記張架ローラ部材と前記加圧ローラ部
    材との圧接による張架ローラ部材の基体の撓み量ΔL1
    を、前記張架ローラ部材の弾性層のクラウン量の0.4
    〜0.6倍とし、前記張架ローラ部材の軸方向長さをL
    1とするとき、 0.0006・L1<ΔL1<0.01・L1 とすることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 無端状のベルト部材と、 前記ベルト部材の一方の端部において前記ベルト部材を
    張架する張架ローラ部材と、 前記ベルト部材の他方の端部において前記ベルト部材を
    張架し、内部に加熱部材を有する発熱ローラ部材と、 前記ベルト部材を挟んで前記張架ローラ部材と当接する
    加圧ローラ部材との少なくとも複数のローラ部材を備
    え、転写材上のトナー像を定着する定着装置において、 前記張架ローラ部材の基体を中空で薄肉の丸棒とすると
    共に、 前記張架ローラ部材にクラウン形状を有する弾性層を設
    け、 前記張架ローラ部材と前記加圧ローラ部材との圧接によ
    り張架ローラ部材の基体を撓ませることを特徴とする定
    着装置。
  4. 【請求項4】 前記張架ローラ部材と前記加圧ローラ部
    材との圧接による張架ローラ部材の基体の撓み量ΔL2
    を、前記張架ローラ部材の弾性層のクラウン量の0.4
    〜0.6倍とし、前記張架ローラ部材の軸方向長さをL
    2とするとき、 0.0006・L2<ΔL2<0.005・L2 とすることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記張架ローラ部材の中央部に僅かなク
    ラウン量を設けるか、或いは中央部をストレートとし、
    両端部のクラウンを大きくすることを特徴とする請求項
    1〜4の何れか1項に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記張架ローラ部材の弾性層は、内部に
    空隙を有するゴム部材で形成されていることを特徴とす
    る請求項1〜5の何れか1項に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記張架ローラ部材の弾性層の表層に、
    離型層を設けることを特徴とする請求項1〜6の何れか
    1項に記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 前記ベルト部材の基材が樹脂であること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の定着装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010155263A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Nippon Mektron Ltd ダブルベルトプレス装置
US9086659B2 (en) 2011-10-19 2015-07-21 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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