JP2003329231A - 臭気ガス・廃油燃焼及び温風排出処理装置 - Google Patents
臭気ガス・廃油燃焼及び温風排出処理装置Info
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- JP2003329231A JP2003329231A JP2002177775A JP2002177775A JP2003329231A JP 2003329231 A JP2003329231 A JP 2003329231A JP 2002177775 A JP2002177775 A JP 2002177775A JP 2002177775 A JP2002177775 A JP 2002177775A JP 2003329231 A JP2003329231 A JP 2003329231A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排気や廃油の処理による大気汚染や悪臭の除
去を簡単な装置によって効率よく且つ確実に行ない公害
問題にならないようにする。 【解決手段】 一端に排出筒35を他端に挿入口36a
を穿設する取付板36を設けた円筒の外側燃焼筒30内
に、円筒の外周に通気孔37aを多数穿設した内側燃焼
筒37を同心円となるよう取付板36側に設け、外側燃
焼筒30と内側燃焼筒37間に供給管38を設けて内側
燃焼筒37内への給油を可能とし、供給管38を上部と
した位置において供給管38下方の外側燃焼筒30外周
に接線となるよう送入管39を設けて給気を内周に沿っ
て旋回可能としてなる燃焼装置Bを、逆火熱利用有酸素
熱気化再燃焼式バーナーA(特許第2838241号)
に連設したものである。
去を簡単な装置によって効率よく且つ確実に行ない公害
問題にならないようにする。 【解決手段】 一端に排出筒35を他端に挿入口36a
を穿設する取付板36を設けた円筒の外側燃焼筒30内
に、円筒の外周に通気孔37aを多数穿設した内側燃焼
筒37を同心円となるよう取付板36側に設け、外側燃
焼筒30と内側燃焼筒37間に供給管38を設けて内側
燃焼筒37内への給油を可能とし、供給管38を上部と
した位置において供給管38下方の外側燃焼筒30外周
に接線となるよう送入管39を設けて給気を内周に沿っ
て旋回可能としてなる燃焼装置Bを、逆火熱利用有酸素
熱気化再燃焼式バーナーA(特許第2838241号)
に連設したものである。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は臭気性を有する排気
や廃油等を、本件出願と同一人による逆火熱利用有酸素
熱気化再燃焼式バーナー(特許第2838241号)を
熱源として用いて燃焼し、高温無臭の排気ガスとして排
出すると共に、通常の空気を挿入した場合でも内部にて
旋回撹拌を行なうため温度むらのない温風として排出す
ることが出来る臭気ガス・廃油燃焼及び温風排出処理装
置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】科学技術の発達によってエネルギーの消
費や廃棄物が増加し、大気汚染・悪臭・水質の汚濁等広
範囲に於いて公害が進み、大きな社会問題となってい
る。そのためこの公害を少しでも無くして住み良い生活
環境を維持若しくは取り戻すため各産業界に於いて手段
や装置が研究開発されている。この公害の中で特に大気
汚染については、其の原因となる硫黄酸化物・窒素酸化
物・カドミゥムや塩素やフッ素などの有害物質・煤煙等
の排出量を押さえるため、集塵装置やガス処理装置が開
発されてきている。又悪臭については、其の原因となる
動物・鳥類・魚類・石油・パルプ等の処理時に悪臭が多
く発生するので、其の発生を押さえるため各種の処理装
置が開発されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしこのように排気
や廃油の処理による大気汚染や悪臭の除去が開発された
手段や装置によって行なわれているが、装置自体のコス
ト高や装置による除去効率に多くの問題があり未だ十分
とは云えず大気汚染や悪臭の公害対策上非常に不都合を
感じていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都
合を解消するもので、一端に排出筒を他端に挿入口を穿
設する取付板を設けた円筒の外側燃焼筒内に、円筒の外
周に通気孔を多数穿設した内側燃焼筒を同心円となるよ
う取付板側に設け、外側燃焼筒と内側燃焼筒間に供給管
を設けて内側燃焼筒内への給油を可能とし、供給管を上
部とした位置において供給管下方の外側燃焼筒外周に接
線となるよう送入管を設けて給気を内周に沿って旋回可
能としてなる燃焼装置を、逆火熱利用有酸素熱気化再燃
焼式バーナー(特許第2838241号)に、ガス放出
筒を挿入口に挿入しガス放出筒が内側燃焼筒内となるよ
う連設したしたものである。 【0005】 【作用】送入管から給気される臭有空気は、常に外側燃
焼筒内周に沿って旋回すると共に、通気孔より内側燃焼
筒内に入り内側燃焼筒内においても旋回するため、供給
管より内側燃焼筒内に給油された廃油と混合しながら不
完全燃焼ガスとなり、逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式
バーナーよりの完全燃焼ガスによって常時加熱されると
共に、外側燃焼筒内全体も給気の旋回によって高温とな
るため内側燃焼筒より噴流したあとも燃焼が続き、やが
て無臭無煙の完全燃焼ガスに処理されて外部に放出す
る。このように逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナ
ーよりの完全燃焼ガスと外側燃焼筒と内側燃焼筒内の圧
力給気の旋回とによって加熱効率を高め、排気や廃油を
完全燃焼させ無臭無煙の完全燃焼ガスに処理することが
できる。更に臭有空気に替えて通常の空気を送入管より
給気すると、空気は前述と同じように外側燃焼筒及び内
側燃焼筒内を旋回しながら撹拌するため、繰り返し加熱
されて温度むらのない温風として排出することが出来
る。 【0006】 【実施の形態】以下本発明の一実施例を図面について説
明する。始めに逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナ
ー(特許第2838241号)の基本概要を説明する。
先ずは構成について説明する。図中1は外側燃焼筒体で
あって、外周面の前端部にフランジ部2aを設けた筒形
の周壁胴2と、下部に設けたダクト接続孔3に後方に向
けして送風ダクト4を接続した後方側壁板5(ガスの流
れ方向を前方とする)及び中央部にガス放出口6を穿設
し、該放出口6に連通した前方に突き出するガス放出筒
7を接続した前方側壁板8とよりなる。 【0007】9は外側燃焼筒体1の周壁胴2より小径で
筒状の周壁胴であって、周壁に複数のガス噴出孔10を
穿設すると共に、下側周壁前部に燃焼用給気孔11を、
又後部に点火用給気孔12を穿設し、周壁胴9の前方開
口側を、中心にガス吐出口13を設けた蓋板14により
被蓋した内側燃焼筒体15を構成し、周壁胴9の後端縁
16を外側燃焼筒体1の後方側壁板の内壁面17の中間
上部に密着接合する。 【0008】そして内側燃焼筒体15には、周壁胴9の
下側周壁前部に設けた燃焼用給気孔11を介して内側燃
焼筒体15に連通する如く送風ダクト4より適寸法小径
の給気管18の前端周縁19を接合し、該給気管18の
他端が送風ダクト4内に望むように取り付け、又下側周
壁後部に設けた点火用給気孔12を介して内側燃焼筒体
15に連通する如く給気管18より適寸法小径の補助給
気管20の上端周縁21を接合し、他端が給気管18内
に望む如く取り付ける。 【0009】このように給気管18及び補助給気管20
を取り付けた外側燃焼筒体1の後方側壁板内壁面17に
接合した内側燃焼筒体15を、外側燃焼筒体1の周壁胴
2の前方開口部をガス放出筒7を外方にして前方側壁板
8により被蓋した周壁胴2内に後方より挿入し、内側燃
焼筒体15の蓋板14と外側燃焼筒体1の前方側壁板8
間が適間隔tを隔てる状態で外側燃焼筒体1の周壁胴2
の後端周縁と後方側壁板5の外周縁を密着接合して外側
燃焼筒体1内に内側燃焼筒体15を内設すると共に、内
側燃焼筒体15内に連通する燃料供給管22と点火装置
Sを設けて逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナーA
を構成する。 【0010】更に送風ダクト4には、送風ホース23を
介して空気圧と給気量を調節可能な加圧空気供給装置D
を、燃料供給管22には燃料供給パイプ24を介して、
燃料の供給量の調節可能な燃料供給装置Fを、又サーモ
スターター式点火装置S(特許第2111294号参
照)の点火用燃料供給管25には点火用燃料供給ホース
26を介して、供給圧と供給量の調整可能な点火燃料用
ポンプPに連結すると共に、端子金具27のリード線接
続用端子部28にはリード線29を介して電源Eに接続
する。 【0011】次に作用について説明する。逆火熱利用有
酸素熱気化再燃焼式バーナーAは、加圧空気供給装置D
を稼働して、適圧かつ適量の加圧空気a(図中実線矢印
で示す)を送風ダクト4に給気すれば、加圧空気aは送
風ダクト4と給気管18間を通り外側燃焼筒体1内と、
給気管18及び補助給気管20を経て燃焼用給気孔11
及び点火用給気孔12を介して内側燃焼筒体15内に噴
流する。 【0012】燃料供給装置Fより燃料供給用パイプ24
を経て、液体の燃料f(図中点線矢印で示す)を内側燃
焼筒体15内に供給すると、燃料fは給気管18及び補
助給気管20を通り燃焼用給気孔11と点火用給気孔1
2を経て内側燃焼筒体15内に噴流する加圧空気aによ
り乱流拡散されて霧状となり、点火用給気孔12より流
入する加圧空気aの補給により着火を確実とし、点火装
置Sを作動して燃料fに点火して燃焼させれば、燃焼ガ
スG(図中一点鎖線矢印で示す)は内側燃焼筒体15を
加熱すると共に、内部の圧力を高めながら膨張して、気
化した状態で周壁胴9に設けたガス噴出孔10及び蓋板
14に設けたガス吐出孔13より外側燃焼筒体1内に噴
出する。 【0013】送風ダクト4より外側燃焼筒体1内に給気
される加圧空気aにより、外側燃焼筒体1内の後部が減
圧部となるので、加圧空気aは内側燃焼筒体15の外周
に沿って逆流し、内側燃焼筒体15より外側燃焼筒体1
内に噴出する不完全燃焼ガスgと混合し、外側燃焼筒体
1内を繰り返し周回して高温のガスとなり更に内側燃焼
筒体15を加熱して熱気化を促進し、周回する高温のガ
スの逆火熱により内側燃焼筒体15より噴出する不完全
燃焼ガスgを高温の完全燃焼ガスG(図中二点鎖線矢印
で示す)としてガス放出筒7より外部に噴出するもので
ある。 【0014】以下本発明による排気廃油の燃焼装置につ
いて説明する。構成について、図中Bは燃焼装置全体を
示し、30は円筒からなり中央に排出口31aを穿設し
た側板31と、挿入口32aを穿設した側板32とにて
両端を蓋し、側板32寄りの外周上部一箇所に油投入口
33を設け且つ油投入口33下方の外周に空気送入口3
4を設けた外側燃焼筒であって、一方の側板31中央に
排出筒35を突設し、他方の側板32に挿入口32aと
同じ大きさの挿入口36aを穿設した取付板36を設け
ている。37は外周にパンチングにて多数の通気孔37
aを穿設した内側燃焼筒であって、前記外側燃焼筒30
内にて一端を側板32中央に設けている。38は油用の
供給管であって、外側燃焼筒30と内側燃焼筒37間で
油投入口33に接続するよう設けている。 【0015】39は空気の送入管であって、外側燃焼筒
30の外周に接線方向となるよう空気送入口34に接続
設置している。Cは空気の送風量の調節を可能とした空
気供給装置であって、送風ホース40にて送入管39に
連結している。Jは送油量の調節を可能とした廃油供給
装置であって、廃油供給パイプ41にて油投入口33に
連結している。このような構成からなる燃焼装置Bの挿
入口32a・36aに逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式
バーナーAのガス放出筒7を挿入してガス放出筒7が内
側燃焼筒37内となるよう設け、取付板36とフランジ
部2aを連結して逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バー
ナーAと燃焼装置Bを一体としている。 【0016】作用について 逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナーAを作動して
ガス放出筒7より噴出する完全燃焼ガスGによって燃焼
装置Bの内側燃焼筒37が加熱されると共に、外側燃焼
筒30内もそれに伴い高温になると、空気供給装置Cを
作動して臭有空気c(図中実線矢印で示す)を送入管3
9より外側燃焼筒30内に給気する。このように外側燃
焼筒30内に給気が始められると、廃油供給装置Jを作
動して廃油j(図中点線矢印で示す)を油投入口33よ
り内側燃焼筒37内に給油する。 【0017】内側燃焼筒37内に給気された臭有空気c
は外側燃焼筒30内を内周に沿って回り、通気孔37a
より内側燃焼筒37内にも給気され、内側燃焼筒37内
に給油された廃油jと混合しながら不完全燃焼ガスh
(図中一点鎖線矢印で示す)となり内側燃焼筒37内を
回り、完全燃焼ガスGによって加熱され外側燃焼筒30
内に噴流する。更に外側燃焼筒30内に噴流した不完全
燃焼ガスhは外側燃焼筒30内を回り、その回る状態を
縮めながら脱臭処理された高温の完全燃焼ガスH(図中
二点鎖線矢印で示す)として排出筒35より外部に噴出
する。 【0018】 【発明の効果】上述の如く本発明の請求項1に於いて
は、逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナーよりの完
全燃焼ガスと外側燃焼筒と内側燃焼筒内の給気の旋回と
によって加熱効率を高め、排気や廃油を完全燃焼させ無
臭無煙の完全燃焼ガスに処理することができるため公害
の心配が無く、更に噴出する完全燃焼ガス或は通常の空
気を送入して旋回と撹拌により温度むらのない温風とし
て排出するこの温風にて薬品を用いないで土の殺菌が出
来ると共に、加熱用の熱源として利用出来る等多くの特
長が有り産業利用上非常に優れた発明である。
や廃油等を、本件出願と同一人による逆火熱利用有酸素
熱気化再燃焼式バーナー(特許第2838241号)を
熱源として用いて燃焼し、高温無臭の排気ガスとして排
出すると共に、通常の空気を挿入した場合でも内部にて
旋回撹拌を行なうため温度むらのない温風として排出す
ることが出来る臭気ガス・廃油燃焼及び温風排出処理装
置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】科学技術の発達によってエネルギーの消
費や廃棄物が増加し、大気汚染・悪臭・水質の汚濁等広
範囲に於いて公害が進み、大きな社会問題となってい
る。そのためこの公害を少しでも無くして住み良い生活
環境を維持若しくは取り戻すため各産業界に於いて手段
や装置が研究開発されている。この公害の中で特に大気
汚染については、其の原因となる硫黄酸化物・窒素酸化
物・カドミゥムや塩素やフッ素などの有害物質・煤煙等
の排出量を押さえるため、集塵装置やガス処理装置が開
発されてきている。又悪臭については、其の原因となる
動物・鳥類・魚類・石油・パルプ等の処理時に悪臭が多
く発生するので、其の発生を押さえるため各種の処理装
置が開発されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしこのように排気
や廃油の処理による大気汚染や悪臭の除去が開発された
手段や装置によって行なわれているが、装置自体のコス
ト高や装置による除去効率に多くの問題があり未だ十分
とは云えず大気汚染や悪臭の公害対策上非常に不都合を
感じていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都
合を解消するもので、一端に排出筒を他端に挿入口を穿
設する取付板を設けた円筒の外側燃焼筒内に、円筒の外
周に通気孔を多数穿設した内側燃焼筒を同心円となるよ
う取付板側に設け、外側燃焼筒と内側燃焼筒間に供給管
を設けて内側燃焼筒内への給油を可能とし、供給管を上
部とした位置において供給管下方の外側燃焼筒外周に接
線となるよう送入管を設けて給気を内周に沿って旋回可
能としてなる燃焼装置を、逆火熱利用有酸素熱気化再燃
焼式バーナー(特許第2838241号)に、ガス放出
筒を挿入口に挿入しガス放出筒が内側燃焼筒内となるよ
う連設したしたものである。 【0005】 【作用】送入管から給気される臭有空気は、常に外側燃
焼筒内周に沿って旋回すると共に、通気孔より内側燃焼
筒内に入り内側燃焼筒内においても旋回するため、供給
管より内側燃焼筒内に給油された廃油と混合しながら不
完全燃焼ガスとなり、逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式
バーナーよりの完全燃焼ガスによって常時加熱されると
共に、外側燃焼筒内全体も給気の旋回によって高温とな
るため内側燃焼筒より噴流したあとも燃焼が続き、やが
て無臭無煙の完全燃焼ガスに処理されて外部に放出す
る。このように逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナ
ーよりの完全燃焼ガスと外側燃焼筒と内側燃焼筒内の圧
力給気の旋回とによって加熱効率を高め、排気や廃油を
完全燃焼させ無臭無煙の完全燃焼ガスに処理することが
できる。更に臭有空気に替えて通常の空気を送入管より
給気すると、空気は前述と同じように外側燃焼筒及び内
側燃焼筒内を旋回しながら撹拌するため、繰り返し加熱
されて温度むらのない温風として排出することが出来
る。 【0006】 【実施の形態】以下本発明の一実施例を図面について説
明する。始めに逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナ
ー(特許第2838241号)の基本概要を説明する。
先ずは構成について説明する。図中1は外側燃焼筒体で
あって、外周面の前端部にフランジ部2aを設けた筒形
の周壁胴2と、下部に設けたダクト接続孔3に後方に向
けして送風ダクト4を接続した後方側壁板5(ガスの流
れ方向を前方とする)及び中央部にガス放出口6を穿設
し、該放出口6に連通した前方に突き出するガス放出筒
7を接続した前方側壁板8とよりなる。 【0007】9は外側燃焼筒体1の周壁胴2より小径で
筒状の周壁胴であって、周壁に複数のガス噴出孔10を
穿設すると共に、下側周壁前部に燃焼用給気孔11を、
又後部に点火用給気孔12を穿設し、周壁胴9の前方開
口側を、中心にガス吐出口13を設けた蓋板14により
被蓋した内側燃焼筒体15を構成し、周壁胴9の後端縁
16を外側燃焼筒体1の後方側壁板の内壁面17の中間
上部に密着接合する。 【0008】そして内側燃焼筒体15には、周壁胴9の
下側周壁前部に設けた燃焼用給気孔11を介して内側燃
焼筒体15に連通する如く送風ダクト4より適寸法小径
の給気管18の前端周縁19を接合し、該給気管18の
他端が送風ダクト4内に望むように取り付け、又下側周
壁後部に設けた点火用給気孔12を介して内側燃焼筒体
15に連通する如く給気管18より適寸法小径の補助給
気管20の上端周縁21を接合し、他端が給気管18内
に望む如く取り付ける。 【0009】このように給気管18及び補助給気管20
を取り付けた外側燃焼筒体1の後方側壁板内壁面17に
接合した内側燃焼筒体15を、外側燃焼筒体1の周壁胴
2の前方開口部をガス放出筒7を外方にして前方側壁板
8により被蓋した周壁胴2内に後方より挿入し、内側燃
焼筒体15の蓋板14と外側燃焼筒体1の前方側壁板8
間が適間隔tを隔てる状態で外側燃焼筒体1の周壁胴2
の後端周縁と後方側壁板5の外周縁を密着接合して外側
燃焼筒体1内に内側燃焼筒体15を内設すると共に、内
側燃焼筒体15内に連通する燃料供給管22と点火装置
Sを設けて逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナーA
を構成する。 【0010】更に送風ダクト4には、送風ホース23を
介して空気圧と給気量を調節可能な加圧空気供給装置D
を、燃料供給管22には燃料供給パイプ24を介して、
燃料の供給量の調節可能な燃料供給装置Fを、又サーモ
スターター式点火装置S(特許第2111294号参
照)の点火用燃料供給管25には点火用燃料供給ホース
26を介して、供給圧と供給量の調整可能な点火燃料用
ポンプPに連結すると共に、端子金具27のリード線接
続用端子部28にはリード線29を介して電源Eに接続
する。 【0011】次に作用について説明する。逆火熱利用有
酸素熱気化再燃焼式バーナーAは、加圧空気供給装置D
を稼働して、適圧かつ適量の加圧空気a(図中実線矢印
で示す)を送風ダクト4に給気すれば、加圧空気aは送
風ダクト4と給気管18間を通り外側燃焼筒体1内と、
給気管18及び補助給気管20を経て燃焼用給気孔11
及び点火用給気孔12を介して内側燃焼筒体15内に噴
流する。 【0012】燃料供給装置Fより燃料供給用パイプ24
を経て、液体の燃料f(図中点線矢印で示す)を内側燃
焼筒体15内に供給すると、燃料fは給気管18及び補
助給気管20を通り燃焼用給気孔11と点火用給気孔1
2を経て内側燃焼筒体15内に噴流する加圧空気aによ
り乱流拡散されて霧状となり、点火用給気孔12より流
入する加圧空気aの補給により着火を確実とし、点火装
置Sを作動して燃料fに点火して燃焼させれば、燃焼ガ
スG(図中一点鎖線矢印で示す)は内側燃焼筒体15を
加熱すると共に、内部の圧力を高めながら膨張して、気
化した状態で周壁胴9に設けたガス噴出孔10及び蓋板
14に設けたガス吐出孔13より外側燃焼筒体1内に噴
出する。 【0013】送風ダクト4より外側燃焼筒体1内に給気
される加圧空気aにより、外側燃焼筒体1内の後部が減
圧部となるので、加圧空気aは内側燃焼筒体15の外周
に沿って逆流し、内側燃焼筒体15より外側燃焼筒体1
内に噴出する不完全燃焼ガスgと混合し、外側燃焼筒体
1内を繰り返し周回して高温のガスとなり更に内側燃焼
筒体15を加熱して熱気化を促進し、周回する高温のガ
スの逆火熱により内側燃焼筒体15より噴出する不完全
燃焼ガスgを高温の完全燃焼ガスG(図中二点鎖線矢印
で示す)としてガス放出筒7より外部に噴出するもので
ある。 【0014】以下本発明による排気廃油の燃焼装置につ
いて説明する。構成について、図中Bは燃焼装置全体を
示し、30は円筒からなり中央に排出口31aを穿設し
た側板31と、挿入口32aを穿設した側板32とにて
両端を蓋し、側板32寄りの外周上部一箇所に油投入口
33を設け且つ油投入口33下方の外周に空気送入口3
4を設けた外側燃焼筒であって、一方の側板31中央に
排出筒35を突設し、他方の側板32に挿入口32aと
同じ大きさの挿入口36aを穿設した取付板36を設け
ている。37は外周にパンチングにて多数の通気孔37
aを穿設した内側燃焼筒であって、前記外側燃焼筒30
内にて一端を側板32中央に設けている。38は油用の
供給管であって、外側燃焼筒30と内側燃焼筒37間で
油投入口33に接続するよう設けている。 【0015】39は空気の送入管であって、外側燃焼筒
30の外周に接線方向となるよう空気送入口34に接続
設置している。Cは空気の送風量の調節を可能とした空
気供給装置であって、送風ホース40にて送入管39に
連結している。Jは送油量の調節を可能とした廃油供給
装置であって、廃油供給パイプ41にて油投入口33に
連結している。このような構成からなる燃焼装置Bの挿
入口32a・36aに逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式
バーナーAのガス放出筒7を挿入してガス放出筒7が内
側燃焼筒37内となるよう設け、取付板36とフランジ
部2aを連結して逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バー
ナーAと燃焼装置Bを一体としている。 【0016】作用について 逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナーAを作動して
ガス放出筒7より噴出する完全燃焼ガスGによって燃焼
装置Bの内側燃焼筒37が加熱されると共に、外側燃焼
筒30内もそれに伴い高温になると、空気供給装置Cを
作動して臭有空気c(図中実線矢印で示す)を送入管3
9より外側燃焼筒30内に給気する。このように外側燃
焼筒30内に給気が始められると、廃油供給装置Jを作
動して廃油j(図中点線矢印で示す)を油投入口33よ
り内側燃焼筒37内に給油する。 【0017】内側燃焼筒37内に給気された臭有空気c
は外側燃焼筒30内を内周に沿って回り、通気孔37a
より内側燃焼筒37内にも給気され、内側燃焼筒37内
に給油された廃油jと混合しながら不完全燃焼ガスh
(図中一点鎖線矢印で示す)となり内側燃焼筒37内を
回り、完全燃焼ガスGによって加熱され外側燃焼筒30
内に噴流する。更に外側燃焼筒30内に噴流した不完全
燃焼ガスhは外側燃焼筒30内を回り、その回る状態を
縮めながら脱臭処理された高温の完全燃焼ガスH(図中
二点鎖線矢印で示す)として排出筒35より外部に噴出
する。 【0018】 【発明の効果】上述の如く本発明の請求項1に於いて
は、逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナーよりの完
全燃焼ガスと外側燃焼筒と内側燃焼筒内の給気の旋回と
によって加熱効率を高め、排気や廃油を完全燃焼させ無
臭無煙の完全燃焼ガスに処理することができるため公害
の心配が無く、更に噴出する完全燃焼ガス或は通常の空
気を送入して旋回と撹拌により温度むらのない温風とし
て排出するこの温風にて薬品を用いないで土の殺菌が出
来ると共に、加熱用の熱源として利用出来る等多くの特
長が有り産業利用上非常に優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の縦断面図である
【図2】本発明実施例の一部を破断した左側面図である
【符号の説明】
A 逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナー
7 ガス放出筒
B 燃焼装置
30 外側燃焼筒
35 排出筒
36 取付板
36a 挿入口
37 内側燃焼筒
37a 通気孔
38 供給管
39 送入管
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 一端に排出筒を他端に挿入口を穿設する
取付板を設けた円筒の外側燃焼筒内に、円筒の外周に通
気孔を多数穿設した内側燃焼筒を同心円となるよう取付
板側に設け、外側燃焼筒と内側燃焼筒間に供給管を設け
て内側燃焼筒内への給油を可能とし、供給管を上部とし
た位置において供給管下方の外側燃焼筒外周に接線とな
るよう送入管を設けて給気を内周に沿って旋回可能とし
てなる燃焼装置を、逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バ
ーナー(特許第2838241号)に連設したことを特
徴とする臭気ガス・廃油燃焼及び温風排出処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177775A JP2003329231A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 臭気ガス・廃油燃焼及び温風排出処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177775A JP2003329231A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 臭気ガス・廃油燃焼及び温風排出処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003329231A true JP2003329231A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29707092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002177775A Pending JP2003329231A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 臭気ガス・廃油燃焼及び温風排出処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003329231A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007178031A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Teruie Fujiwara | 逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナーを用いる旋回溶融炉又は旋回焼成炉 |
CN103433246A (zh) * | 2013-09-03 | 2013-12-11 | 中国大唐集团环境技术有限公司 | 一种热烟负压去油装置 |
CN103447259A (zh) * | 2013-09-03 | 2013-12-18 | 中国大唐集团环境技术有限公司 | 一种高温带压去油装置 |
-
2002
- 2002-05-14 JP JP2002177775A patent/JP2003329231A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007178031A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Teruie Fujiwara | 逆火熱利用有酸素熱気化再燃焼式バーナーを用いる旋回溶融炉又は旋回焼成炉 |
CN103433246A (zh) * | 2013-09-03 | 2013-12-11 | 中国大唐集团环境技术有限公司 | 一种热烟负压去油装置 |
CN103447259A (zh) * | 2013-09-03 | 2013-12-18 | 中国大唐集团环境技术有限公司 | 一种高温带压去油装置 |
CN103447259B (zh) * | 2013-09-03 | 2015-11-18 | 大唐环境产业集团股份有限公司 | 一种高温带压去油装置 |
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