JP2003329161A - 電磁弁 - Google Patents
電磁弁Info
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- JP2003329161A JP2003329161A JP2002139227A JP2002139227A JP2003329161A JP 2003329161 A JP2003329161 A JP 2003329161A JP 2002139227 A JP2002139227 A JP 2002139227A JP 2002139227 A JP2002139227 A JP 2002139227A JP 2003329161 A JP2003329161 A JP 2003329161A
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- JP
- Japan
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- valve seat
- iron core
- main valve
- pilot valve
- movable
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 可動鉄心に寸法精度の良いパイロット弁座を
備え易くし、可動鉄心に主弁座への着座方向に作用する
流入路側の流体の圧力に基づく作用力を最適にして通電
による可動鉄心の迅速な移動を得られ易くする電磁弁を
提供する。 【解決手段】 可動鉄心10に凹部11底面と軸方向他
端部との間を軸方向に貫通して取付孔13を穿設し、取
付孔13にパイロット弁座部材16を取付け、パイロッ
ト弁座部材16には主弁体14の背面14Bと対向する
凹部11底面側の先端にパイロット弁座18を形成す
る。これにより、可動鉄心10の奥まった個所で加工が
し難い凹部11底面にパイロット弁座を一体的に形成し
なくて良く、加工がし易い先端個所に寸法精度良くパイ
ロット弁座18を形成したパイロット弁座部材16を取
付孔13に取付けて、可動鉄心10に寸法精度の良いパ
イロット弁座18を備えることができる。
備え易くし、可動鉄心に主弁座への着座方向に作用する
流入路側の流体の圧力に基づく作用力を最適にして通電
による可動鉄心の迅速な移動を得られ易くする電磁弁を
提供する。 【解決手段】 可動鉄心10に凹部11底面と軸方向他
端部との間を軸方向に貫通して取付孔13を穿設し、取
付孔13にパイロット弁座部材16を取付け、パイロッ
ト弁座部材16には主弁体14の背面14Bと対向する
凹部11底面側の先端にパイロット弁座18を形成す
る。これにより、可動鉄心10の奥まった個所で加工が
し難い凹部11底面にパイロット弁座を一体的に形成し
なくて良く、加工がし易い先端個所に寸法精度良くパイ
ロット弁座18を形成したパイロット弁座部材16を取
付孔13に取付けて、可動鉄心10に寸法精度の良いパ
イロット弁座18を備えることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通電により可動鉄
心を固定鉄心に向けて吸引したり非通電により可動鉄心
をばね力により固定鉄心から離間したりして流入流出路
間を連通遮断する電磁弁に関し、特に、可動鉄心へ移動
可能に主弁体を備えた電磁弁に関する。
心を固定鉄心に向けて吸引したり非通電により可動鉄心
をばね力により固定鉄心から離間したりして流入流出路
間を連通遮断する電磁弁に関し、特に、可動鉄心へ移動
可能に主弁体を備えた電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁弁においては、弁本体に形成
した流体の流入路と流出路とを主弁座を介して接続し、
主弁座へ着離自在にした主弁体を可動鉄心の軸方向一端
部に形成した凹部へ移動可能に備え、凹部先端を内方へ
屈曲形成して爪部を一体成形し、可動鉄心の固定鉄心へ
向けての吸引により爪部で主弁体を係合して可動鉄心と
ともに移動可能に設け、主弁体は略円板形状で中心部に
貫通孔を軸方向へ貫設し、可動鉄心の凹部底面にはパイ
ロット弁座を一体的に突出形成している。そして、非通
電状態では、可動鉄心をばね力により固定鉄心から離間
して主弁体の先端面が主弁座に着座すると共に主弁体の
背面がパイロット弁座に着座して貫通孔を閉じて流入路
と流出路との間を遮断する。この非通電状態では、可動
鉄心と固定鉄心との間に形成された空間に流入する流入
路側の流体の圧力に可動鉄心の軸方向他端部の受圧面積
を乗じた作用力が可動鉄心を主弁座に着座する方向に作
用すると共に、流入路側の流体の圧力に凹部底面全体の
受圧面積からパイロット弁座の径方向内方の受圧面積を
差し引いた値を乗じた作用力が可動鉄心を主弁座から離
脱する方向に作用し、着座方向への作用力から離脱方向
への作用力を差し引いた値で可動鉄心を主弁座に向けて
押圧する。また、通電により可動鉄心を固定鉄心に向け
て吸引し、この吸引初期においては、パイロット弁座が
主弁体の背面より離脱して貫通孔を開くことにより、可
動鉄心と固定鉄心との間に形成された空間の流体が貫通
孔を流れて流出路に排出され、可動鉄心を主弁座に向け
て押圧する流体の圧力に基づく作用力が解消され、可動
鉄心が固定鉄心に向けて迅速に移動し、凹部先端の爪部
で主弁体を係合すると、主弁体が主弁座から離脱して流
入路と流出路とを連通する。(例えば、特公昭55−5
0591号公報参照)。
した流体の流入路と流出路とを主弁座を介して接続し、
主弁座へ着離自在にした主弁体を可動鉄心の軸方向一端
部に形成した凹部へ移動可能に備え、凹部先端を内方へ
屈曲形成して爪部を一体成形し、可動鉄心の固定鉄心へ
向けての吸引により爪部で主弁体を係合して可動鉄心と
ともに移動可能に設け、主弁体は略円板形状で中心部に
貫通孔を軸方向へ貫設し、可動鉄心の凹部底面にはパイ
ロット弁座を一体的に突出形成している。そして、非通
電状態では、可動鉄心をばね力により固定鉄心から離間
して主弁体の先端面が主弁座に着座すると共に主弁体の
背面がパイロット弁座に着座して貫通孔を閉じて流入路
と流出路との間を遮断する。この非通電状態では、可動
鉄心と固定鉄心との間に形成された空間に流入する流入
路側の流体の圧力に可動鉄心の軸方向他端部の受圧面積
を乗じた作用力が可動鉄心を主弁座に着座する方向に作
用すると共に、流入路側の流体の圧力に凹部底面全体の
受圧面積からパイロット弁座の径方向内方の受圧面積を
差し引いた値を乗じた作用力が可動鉄心を主弁座から離
脱する方向に作用し、着座方向への作用力から離脱方向
への作用力を差し引いた値で可動鉄心を主弁座に向けて
押圧する。また、通電により可動鉄心を固定鉄心に向け
て吸引し、この吸引初期においては、パイロット弁座が
主弁体の背面より離脱して貫通孔を開くことにより、可
動鉄心と固定鉄心との間に形成された空間の流体が貫通
孔を流れて流出路に排出され、可動鉄心を主弁座に向け
て押圧する流体の圧力に基づく作用力が解消され、可動
鉄心が固定鉄心に向けて迅速に移動し、凹部先端の爪部
で主弁体を係合すると、主弁体が主弁座から離脱して流
入路と流出路とを連通する。(例えば、特公昭55−5
0591号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
の電磁弁では、可動鉄心の凹部底面にパイロット弁座を
一体的に突出形成しているため、パイロット弁座は可動
鉄心の奥まった個所で加工がし難く、例えば、パイロッ
ト弁座の径寸法が大きいと、この大きくなった受圧面積
を凹部底面全体の受圧面積から差し引いた値が小さくな
るから、可動鉄心を主弁座から離脱する方向に作用する
作用力が小さくなり、この結果として、可動鉄心を主弁
座に着座する方向に作用する作用力が大きくなり、通電
した際に、大きな値の作用力に抗するため可動鉄心を迅
速に移動できず、また、パイロット弁座の径寸法が小さ
いと、通電した際に、可動鉄心と固定鉄心との間にある
空間から貫通孔を流れて流出路に排出される流体がパイ
ロット弁座と主弁体との間で絞り作用を受け、この絞り
作用により可動鉄心と固定鉄心との間の空間にある流体
の圧力が上昇して可動鉄心を迅速に移動できず、パイロ
ット弁座を寸法精度良く設け難いことにより通電による
可動鉄心の迅速な移動を得られ難かった。
の電磁弁では、可動鉄心の凹部底面にパイロット弁座を
一体的に突出形成しているため、パイロット弁座は可動
鉄心の奥まった個所で加工がし難く、例えば、パイロッ
ト弁座の径寸法が大きいと、この大きくなった受圧面積
を凹部底面全体の受圧面積から差し引いた値が小さくな
るから、可動鉄心を主弁座から離脱する方向に作用する
作用力が小さくなり、この結果として、可動鉄心を主弁
座に着座する方向に作用する作用力が大きくなり、通電
した際に、大きな値の作用力に抗するため可動鉄心を迅
速に移動できず、また、パイロット弁座の径寸法が小さ
いと、通電した際に、可動鉄心と固定鉄心との間にある
空間から貫通孔を流れて流出路に排出される流体がパイ
ロット弁座と主弁体との間で絞り作用を受け、この絞り
作用により可動鉄心と固定鉄心との間の空間にある流体
の圧力が上昇して可動鉄心を迅速に移動できず、パイロ
ット弁座を寸法精度良く設け難いことにより通電による
可動鉄心の迅速な移動を得られ難かった。
【0004】本発明は、可動鉄心に寸法精度の良いパイ
ロット弁座を備え易くし、可動鉄心に主弁座への着座方
向に作用する流入路側の流体の圧力に基づく作用力を最
適にして通電による可動鉄心の迅速な移動を得られ易く
する電磁弁を提供することを課題としている。
ロット弁座を備え易くし、可動鉄心に主弁座への着座方
向に作用する流入路側の流体の圧力に基づく作用力を最
適にして通電による可動鉄心の迅速な移動を得られ易く
する電磁弁を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
弁本体に流体の流入路と流出路とを接続して穿設し、流
入路と流出路との接続個所に環状の主弁座を形成し、こ
の主弁座と対向して可動鉄心を軸方向へ移動可能に設
け、主弁座と対向する可動鉄心の軸方向一端部には凹部
を形成し、この凹部内に先端面を主弁座と着離自在にす
る主弁体を軸方向へ移動可能に収装し、この主弁体には
流出路側へ接続する貫通孔を軸方向へ貫設し、凹部先端
には主弁体を係合する爪部を備えると共に、凹部の底面
には主弁体の背面へ着離自在にして貫通孔を開閉するパ
イロット弁座を備え、可動鉄心の軸方向一端部の反対側
となる軸方向他端部と対向して固定鉄心を配置し、通電
により可動鉄心が固定鉄心に向けて移動しパイロット弁
座が主弁体の背面から離脱して可動鉄心と固定鉄心との
間に形成の空間の流体を貫通孔より流出路へ排出し、凹
部先端の爪部が主弁体と係合して主弁体が可動鉄心とと
もに移動して主弁座から離脱して流入路と流出路との間
を連通し、非通電により可動鉄心がばね力で固定鉄心か
ら離間する方向に付勢されてパイロット弁座が主弁体の
背面に着座すると共に主弁体の先端面が主弁座に着座し
て流入路と流出路との間を遮断する電磁弁において、可
動鉄心には凹部底面と軸方向他端部との間を軸方向に貫
通して取付孔を穿設し、この取付孔にはパイロット弁座
部材を取付け、このパイロット弁座部材には主弁体の背
面と対向する凹部底面側の先端にパイロット弁座を形成
して成る。この場合、可動鉄心と固定鉄心との間に形成
の空間と主弁体の貫通孔との間をパイロット弁座を介し
て連通する流路を、取付孔の内周面と取付孔に取付けた
パイロット弁座部材の外面との間に形成することが望ま
しい。
弁本体に流体の流入路と流出路とを接続して穿設し、流
入路と流出路との接続個所に環状の主弁座を形成し、こ
の主弁座と対向して可動鉄心を軸方向へ移動可能に設
け、主弁座と対向する可動鉄心の軸方向一端部には凹部
を形成し、この凹部内に先端面を主弁座と着離自在にす
る主弁体を軸方向へ移動可能に収装し、この主弁体には
流出路側へ接続する貫通孔を軸方向へ貫設し、凹部先端
には主弁体を係合する爪部を備えると共に、凹部の底面
には主弁体の背面へ着離自在にして貫通孔を開閉するパ
イロット弁座を備え、可動鉄心の軸方向一端部の反対側
となる軸方向他端部と対向して固定鉄心を配置し、通電
により可動鉄心が固定鉄心に向けて移動しパイロット弁
座が主弁体の背面から離脱して可動鉄心と固定鉄心との
間に形成の空間の流体を貫通孔より流出路へ排出し、凹
部先端の爪部が主弁体と係合して主弁体が可動鉄心とと
もに移動して主弁座から離脱して流入路と流出路との間
を連通し、非通電により可動鉄心がばね力で固定鉄心か
ら離間する方向に付勢されてパイロット弁座が主弁体の
背面に着座すると共に主弁体の先端面が主弁座に着座し
て流入路と流出路との間を遮断する電磁弁において、可
動鉄心には凹部底面と軸方向他端部との間を軸方向に貫
通して取付孔を穿設し、この取付孔にはパイロット弁座
部材を取付け、このパイロット弁座部材には主弁体の背
面と対向する凹部底面側の先端にパイロット弁座を形成
して成る。この場合、可動鉄心と固定鉄心との間に形成
の空間と主弁体の貫通孔との間をパイロット弁座を介し
て連通する流路を、取付孔の内周面と取付孔に取付けた
パイロット弁座部材の外面との間に形成することが望ま
しい。
【0006】かかる本発明によると、可動鉄心の凹部底
面に備えて主弁体の背面へ着離自在にして貫通孔を開閉
するパイロット弁座は、可動鉄心の取付孔に取付けるパ
イロット弁座部材の先端に形成している。このため、可
動鉄心の奥まった個所で加工がし難い凹部底面にパイロ
ット弁座を一体的に形成しなくて良く、加工がし易い先
端個所に寸法精度精度良くパイロット弁座を形成したパ
イロット弁座部材を可動鉄心の取付孔に取付けて、可動
鉄心に寸法精度の良いパイロット弁座を備えることがで
き、可動鉄心に主弁座への着座方向に作用する流入路側
の流体の圧力に基づく作用力を最適にできて通電により
可動鉄心を迅速に移動することができる。
面に備えて主弁体の背面へ着離自在にして貫通孔を開閉
するパイロット弁座は、可動鉄心の取付孔に取付けるパ
イロット弁座部材の先端に形成している。このため、可
動鉄心の奥まった個所で加工がし難い凹部底面にパイロ
ット弁座を一体的に形成しなくて良く、加工がし易い先
端個所に寸法精度精度良くパイロット弁座を形成したパ
イロット弁座部材を可動鉄心の取付孔に取付けて、可動
鉄心に寸法精度の良いパイロット弁座を備えることがで
き、可動鉄心に主弁座への着座方向に作用する流入路側
の流体の圧力に基づく作用力を最適にできて通電により
可動鉄心を迅速に移動することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態を図
面に基づき説明する。図1において、1は略立方体形状
の弁本体で、下面に開口する大径孔2と大径孔2に連設
する有底の小径孔3とを穿設し、下面と略直交する一側
面に開口して大径孔2の内周面に接続する流体の流入路
4及び一側面の反対側となる他側面に開口して小径孔3
の内周面に接続する2個の流体の流出路5を穿設し、大
径孔2に接続する流入路4と小径孔3に接続する流出路
5との接続個所となる大径孔2と小径孔3との連設段部
に環状の主弁座6を下方に突出形成し、大径孔2の下面
開口側には拡径したねじ部2Aを有している。7は非磁
性材料より形成した筒状部材で、軸方向一端部を径方向
外方へ屈曲形成してフランジ部7Aを形成すると共に、
軸方向一端部と反対となる軸方向他端部に略円柱状の固
定鉄心8を溶接により固着し、固定鉄心8は筒状部材7
から突出した軸方向端部にねじ部8Aを形成している。
9は筒状部材7を弁本体1に取付ける取付けナット部材
で、大径孔2のねじ部2Aに螺合して締め付けることで
大径孔2とねじ部2Aとの連設段部に筒状部材7のフラ
ンジ部7Aを挟持する。10は固定鉄心8と対向して筒
状部材7に軸方向へ移動可能に嵌合した可動鉄心で、軸
方向一端部を大径孔2内に延在して主弁座6と対向し、
この主弁座6と対向する軸方向一端部を径方向へ拡径し
て拡径部10Aとし、この軸方向一端部の拡径部10A
には先端面に開口して凹部11を窪み形成し、凹部11
先端の開口側には径方向の内方へ膨出して爪部12を備
えている。そして、可動鉄心10には径方向中心部に凹
部11底面と固定鉄心8と対向する軸方向他端部との間
を軸方向に貫通して取付孔13を穿設し、取付孔13は
凹部11底面への開口側を拡径した段付き形状に形成し
ている。
面に基づき説明する。図1において、1は略立方体形状
の弁本体で、下面に開口する大径孔2と大径孔2に連設
する有底の小径孔3とを穿設し、下面と略直交する一側
面に開口して大径孔2の内周面に接続する流体の流入路
4及び一側面の反対側となる他側面に開口して小径孔3
の内周面に接続する2個の流体の流出路5を穿設し、大
径孔2に接続する流入路4と小径孔3に接続する流出路
5との接続個所となる大径孔2と小径孔3との連設段部
に環状の主弁座6を下方に突出形成し、大径孔2の下面
開口側には拡径したねじ部2Aを有している。7は非磁
性材料より形成した筒状部材で、軸方向一端部を径方向
外方へ屈曲形成してフランジ部7Aを形成すると共に、
軸方向一端部と反対となる軸方向他端部に略円柱状の固
定鉄心8を溶接により固着し、固定鉄心8は筒状部材7
から突出した軸方向端部にねじ部8Aを形成している。
9は筒状部材7を弁本体1に取付ける取付けナット部材
で、大径孔2のねじ部2Aに螺合して締め付けることで
大径孔2とねじ部2Aとの連設段部に筒状部材7のフラ
ンジ部7Aを挟持する。10は固定鉄心8と対向して筒
状部材7に軸方向へ移動可能に嵌合した可動鉄心で、軸
方向一端部を大径孔2内に延在して主弁座6と対向し、
この主弁座6と対向する軸方向一端部を径方向へ拡径し
て拡径部10Aとし、この軸方向一端部の拡径部10A
には先端面に開口して凹部11を窪み形成し、凹部11
先端の開口側には径方向の内方へ膨出して爪部12を備
えている。そして、可動鉄心10には径方向中心部に凹
部11底面と固定鉄心8と対向する軸方向他端部との間
を軸方向に貫通して取付孔13を穿設し、取付孔13は
凹部11底面への開口側を拡径した段付き形状に形成し
ている。
【0008】14はウレタン樹脂等の弾性材料より形成
した主弁体で、凹部11内に軸方向へ移動可能で径方向
へ遊嵌して収装し、先端面14Aを凹部11から突出す
る段付き形状に形成し、先端面14Aを主弁座6と着離
自在にし、段付き形状に形成した段部を爪部12と係合
可能に設け、小径孔3を介して流出路5側へ接続する貫
通孔15を径方向中心部に軸方向へ貫設している。16
は樹脂材より略円柱状に形成したパイロット弁座部材
で、軸方向一端部に径方向外方に膨出してフランジ部1
6Aを一体形成し、取付孔13に凹部11底面への開口
側より挿入し、フランジ部16Aを取付孔13の段付き
形状の段部に当接して軸方向の位置決めをし、挿入方向
と略直交方向に挿通して両端部を可動鉄心10に支持さ
れるピン部材17で固定されて取付孔13の凹部11底
面側に取付けられる。ピン部材17は円筒形状で径方向
の1箇所を切り欠いて自己の弾性力で拡径するもので、
可動鉄心10及びパイロット弁座部材16に密着してパ
イロット弁座部材16を確実に固定する。パイロット弁
座部材16にはフランジ部16Aの凹部11底面側の先
端にパイロット弁座18を一体成形で形成し、パイロッ
ト弁座18は軸方向へ環状に突出して主弁体14の背面
14Bと対向し、主弁体14の背面14Bへ着離自在に
設けて背面14Bへの着座で貫通孔15を閉じると共
に、背面14Bからの離脱で貫通孔15を開くよう設け
ている。図2に詳細に示すごとき、パイロット弁座部材
16は取付孔13に挿入する外面の径方向に対向する2
箇所を切り欠いた形状にして取付孔13内周面との間に
間隙を形成し、この間隙を可動鉄心10と固定鉄心8と
の間に形成の空間19と主弁体14の貫通孔15との間
をパイロット弁座18を介して連通する流路19Aとし
ている。
した主弁体で、凹部11内に軸方向へ移動可能で径方向
へ遊嵌して収装し、先端面14Aを凹部11から突出す
る段付き形状に形成し、先端面14Aを主弁座6と着離
自在にし、段付き形状に形成した段部を爪部12と係合
可能に設け、小径孔3を介して流出路5側へ接続する貫
通孔15を径方向中心部に軸方向へ貫設している。16
は樹脂材より略円柱状に形成したパイロット弁座部材
で、軸方向一端部に径方向外方に膨出してフランジ部1
6Aを一体形成し、取付孔13に凹部11底面への開口
側より挿入し、フランジ部16Aを取付孔13の段付き
形状の段部に当接して軸方向の位置決めをし、挿入方向
と略直交方向に挿通して両端部を可動鉄心10に支持さ
れるピン部材17で固定されて取付孔13の凹部11底
面側に取付けられる。ピン部材17は円筒形状で径方向
の1箇所を切り欠いて自己の弾性力で拡径するもので、
可動鉄心10及びパイロット弁座部材16に密着してパ
イロット弁座部材16を確実に固定する。パイロット弁
座部材16にはフランジ部16Aの凹部11底面側の先
端にパイロット弁座18を一体成形で形成し、パイロッ
ト弁座18は軸方向へ環状に突出して主弁体14の背面
14Bと対向し、主弁体14の背面14Bへ着離自在に
設けて背面14Bへの着座で貫通孔15を閉じると共
に、背面14Bからの離脱で貫通孔15を開くよう設け
ている。図2に詳細に示すごとき、パイロット弁座部材
16は取付孔13に挿入する外面の径方向に対向する2
箇所を切り欠いた形状にして取付孔13内周面との間に
間隙を形成し、この間隙を可動鉄心10と固定鉄心8と
の間に形成の空間19と主弁体14の貫通孔15との間
をパイロット弁座18を介して連通する流路19Aとし
ている。
【0009】20は可動鉄心10を固定鉄心8から離間
する方向に付勢するばねで、固定鉄心8とパイロット弁
座部材16との間に挟持して取付孔13に収装してい
る。21は樹脂材より形成したリング状のガイド部材
で、可動鉄心10の外周面に軸方向へ離間した2箇所に
装着し、筒状部材7の内周面と摺接して可動鉄心10の
軸方向移動における摺動抵抗を軽減すると共に、流入路
4の流体が大径孔2より可動鉄心10外周面と筒状部材
7内周面との間を介して空間19に流入することを抑制
している。22はウレタン樹脂等の弾性材料より形成し
た緩衝部材で、可動鉄心10の拡径部10A背面に装着
し、可動鉄心10の固定鉄心8へ向けての移動で筒状部
材7のフランジ部7Aに当接して緩衝作用を得るように
している。
する方向に付勢するばねで、固定鉄心8とパイロット弁
座部材16との間に挟持して取付孔13に収装してい
る。21は樹脂材より形成したリング状のガイド部材
で、可動鉄心10の外周面に軸方向へ離間した2箇所に
装着し、筒状部材7の内周面と摺接して可動鉄心10の
軸方向移動における摺動抵抗を軽減すると共に、流入路
4の流体が大径孔2より可動鉄心10外周面と筒状部材
7内周面との間を介して空間19に流入することを抑制
している。22はウレタン樹脂等の弾性材料より形成し
た緩衝部材で、可動鉄心10の拡径部10A背面に装着
し、可動鉄心10の固定鉄心8へ向けての移動で筒状部
材7のフランジ部7Aに当接して緩衝作用を得るように
している。
【0010】23はコイルブロックで、縦断面が略コ字
状のコ字形ヨーク24にコイル25を巻き回したコイル
ボビン26を装着し、コイル25に電機接続するリード
線27を図示しない外部電源に至るようコイルボビン2
6から導出し、コ字形ヨーク24の軸方向一端部に隣接
して円板状の板ヨーク28を設置し、これらコ字形ヨー
ク24、コイルボビン26をナイロン等の樹脂材でモー
ルドして一体成形して設け、径方向の中心部には固定鉄
心8、筒状部材7を挿通する挿通孔29を軸方向に貫設
している。30はコイルブロック23を固定鉄心8、筒
状部材7に取付ける固定ナット部材で、コイルブロック
23の挿通孔29に固定鉄心8、筒状部材7を挿通した
状態で、固定鉄心8の軸方向端部に形成のねじ部8Aに
螺合して締め付けることで皿ばね31を介してコイルブ
ロック23を取付けナット部材9との間に挟持する。皿
ばね31は固定ナット部材30の締め付けによりばね力
を固定ナット部材30とコイルブロック23とに付与
し、締め付けた固定ナット部材30の緩みを防止すると
共に、コイルブロック23を取付けナット部材9に向け
て押圧する。そして、コイル25への通電により可動鉄
心10を固定鉄心8に吸引する吸引力を発生する磁気回
路は固定鉄心8、取付けナット部材9、可動鉄心10、
コ字形ヨーク24、板状ヨーク28で構成する。
状のコ字形ヨーク24にコイル25を巻き回したコイル
ボビン26を装着し、コイル25に電機接続するリード
線27を図示しない外部電源に至るようコイルボビン2
6から導出し、コ字形ヨーク24の軸方向一端部に隣接
して円板状の板ヨーク28を設置し、これらコ字形ヨー
ク24、コイルボビン26をナイロン等の樹脂材でモー
ルドして一体成形して設け、径方向の中心部には固定鉄
心8、筒状部材7を挿通する挿通孔29を軸方向に貫設
している。30はコイルブロック23を固定鉄心8、筒
状部材7に取付ける固定ナット部材で、コイルブロック
23の挿通孔29に固定鉄心8、筒状部材7を挿通した
状態で、固定鉄心8の軸方向端部に形成のねじ部8Aに
螺合して締め付けることで皿ばね31を介してコイルブ
ロック23を取付けナット部材9との間に挟持する。皿
ばね31は固定ナット部材30の締め付けによりばね力
を固定ナット部材30とコイルブロック23とに付与
し、締め付けた固定ナット部材30の緩みを防止すると
共に、コイルブロック23を取付けナット部材9に向け
て押圧する。そして、コイル25への通電により可動鉄
心10を固定鉄心8に吸引する吸引力を発生する磁気回
路は固定鉄心8、取付けナット部材9、可動鉄心10、
コ字形ヨーク24、板状ヨーク28で構成する。
【0011】次に、かかる構成の作動を説明する。図1
はコイル25への非通電状態を示し、可動鉄心10はば
ね20力で固定鉄心8から離間する方向に付勢され、パ
イロット弁座18は主弁体14の背面14Bに着座して
貫通孔15を閉じ、主弁体14は先端面14Aが主弁座
6に着座して流入路4と流出路5との間を遮断してい
る。このとき、流入路4の流体が大径孔2より凹部11
内に遊嵌した主弁体14の外周面と凹部11の内周面と
の間の間隙を流れて凹部11底面に作用すると共に、流
路19A(図2に示す)を流れて空間19に流入して可
動鉄心10の軸方向他端部に作用し、流入路4側の流体
の圧力に可動鉄心10の軸方向他端部の受圧面積を乗じ
た作用力が可動鉄心10を主弁座6に着座する方向に作
用すると共に、流入路4側の流体の圧力に凹部11底面
全体の受圧面積からパイロット弁座18の径方向内方の
受圧面積を差し引いた値を乗じた作用力が可動鉄心10
を主弁座から離脱する方向に作用し、この着座方向への
作用力から離脱方向への作用力を差し引いた値で可動鉄
心10を主弁座6に向けて押圧するから、ばね20力を
大きなものに設けなくとも、使用する流体の圧力に応じ
た主弁体14、パイロット弁座18の着座力を得ること
ができる。
はコイル25への非通電状態を示し、可動鉄心10はば
ね20力で固定鉄心8から離間する方向に付勢され、パ
イロット弁座18は主弁体14の背面14Bに着座して
貫通孔15を閉じ、主弁体14は先端面14Aが主弁座
6に着座して流入路4と流出路5との間を遮断してい
る。このとき、流入路4の流体が大径孔2より凹部11
内に遊嵌した主弁体14の外周面と凹部11の内周面と
の間の間隙を流れて凹部11底面に作用すると共に、流
路19A(図2に示す)を流れて空間19に流入して可
動鉄心10の軸方向他端部に作用し、流入路4側の流体
の圧力に可動鉄心10の軸方向他端部の受圧面積を乗じ
た作用力が可動鉄心10を主弁座6に着座する方向に作
用すると共に、流入路4側の流体の圧力に凹部11底面
全体の受圧面積からパイロット弁座18の径方向内方の
受圧面積を差し引いた値を乗じた作用力が可動鉄心10
を主弁座から離脱する方向に作用し、この着座方向への
作用力から離脱方向への作用力を差し引いた値で可動鉄
心10を主弁座6に向けて押圧するから、ばね20力を
大きなものに設けなくとも、使用する流体の圧力に応じ
た主弁体14、パイロット弁座18の着座力を得ること
ができる。
【0012】図1の状態で、コイル25に通電すると、
可動鉄心10は吸引力でばね20力に抗して固定鉄心8
に向けて移動し、図3に示す如き、パイロット弁座18
が主弁体14の背面14Bから離脱して貫通孔15を開
き、空間19の流体が流路19A(図2に示す)、貫通
孔15を流れて小径孔3より流出路5に排出される。空
間19の流体が排出されることで、可動鉄心10を主弁
座6に向けて押圧する流体の圧力に基づく作用力が解消
されるから、可動鉄心10は固定鉄心8に向けて迅速に
移動する。
可動鉄心10は吸引力でばね20力に抗して固定鉄心8
に向けて移動し、図3に示す如き、パイロット弁座18
が主弁体14の背面14Bから離脱して貫通孔15を開
き、空間19の流体が流路19A(図2に示す)、貫通
孔15を流れて小径孔3より流出路5に排出される。空
間19の流体が排出されることで、可動鉄心10を主弁
座6に向けて押圧する流体の圧力に基づく作用力が解消
されるから、可動鉄心10は固定鉄心8に向けて迅速に
移動する。
【0013】そして、可動鉄心10が固定鉄心8に向け
て移動し、爪部12が主弁体14の段部と係合すると、
図4に示す如き、主弁体14は可動鉄心10とともに移
動して主弁座6から離脱し、流入路4と流出路5との間
を連通する。そして、緩衝部材22が筒状部材7のフラ
ンジ部7Aに当接して可動鉄心10の移動を停止する。
て移動し、爪部12が主弁体14の段部と係合すると、
図4に示す如き、主弁体14は可動鉄心10とともに移
動して主弁座6から離脱し、流入路4と流出路5との間
を連通する。そして、緩衝部材22が筒状部材7のフラ
ンジ部7Aに当接して可動鉄心10の移動を停止する。
【0014】図4に示す状態で、コイル25を非通電に
すると、可動鉄心10はばね20力により固定鉄心8か
ら離間する方向に付勢されて図1に示す状態に復帰移動
し、パイロット弁座18は主弁体14の背面14Bに着
座して貫通孔15を閉じ、主弁体14は先端面14Aが
主弁座6に着座して流入路4と流出路5との間を遮断す
る。
すると、可動鉄心10はばね20力により固定鉄心8か
ら離間する方向に付勢されて図1に示す状態に復帰移動
し、パイロット弁座18は主弁体14の背面14Bに着
座して貫通孔15を閉じ、主弁体14は先端面14Aが
主弁座6に着座して流入路4と流出路5との間を遮断す
る。
【0015】かかる作動で、可動鉄心10の凹部11底
面に備えて主弁体14の背面14Bへ着離自在にして貫
通孔15を開閉するパイロット弁座18は、可動鉄心1
0の取付孔13に取付けるパイロット弁座部材16の先
端に形成しているため、可動鉄心10の奥まった個所で
加工がし難い凹部11底面にパイロット弁座を一体的に
形成しなくて良く、加工がし易い先端個所に寸法精度精
度良くパイロット弁座18を形成したパイロット弁座部
材16を可動鉄心10の取付孔13に取付けて、可動鉄
心10に寸法精度の良いパイロット弁座18を備えるこ
とができ、可動鉄心10に主弁座6への着座方向に作用
する流入路4側の流体の圧力に基づく作用力を最適にで
きて通電により可動鉄心10を迅速に移動することがで
きる。また、空間19と貫通孔15との間を連通する流
路19Aを、取付孔13の内周面とパイロット弁座部材
16の間に形成した間隔としているため、取付孔13と
格別に空間19と貫通孔15との間を連通する流路を可
動鉄心10に設けなくて良く、構成の簡素化を図ること
ができる。さらにまた、筒状部材7の内周面と摺接する
ガイド部材21を可動鉄心10の外周面に装着している
ため、可動鉄心10の軸方向移動における筒状部材7と
の摺動抵抗を軽減できて円滑な移動を得ることができる
と共に、流入路4側の流体が可動鉄心10外周面と筒状
部材7内周面との間を介して空間19に流入することを
抑制でき、可動鉄心10を通電により軸方向へ迅速に移
動することの阻害要因となる空間19への流体の過剰な
流入を良好に抑制することができる。さらにまた、可動
鉄心10の拡径部10A背面に当接により緩衝作用を得
る緩衝部材22を装着しているため、可動鉄心10の軸
方向移動における移動端で衝撃を良好に軽減することが
できる。
面に備えて主弁体14の背面14Bへ着離自在にして貫
通孔15を開閉するパイロット弁座18は、可動鉄心1
0の取付孔13に取付けるパイロット弁座部材16の先
端に形成しているため、可動鉄心10の奥まった個所で
加工がし難い凹部11底面にパイロット弁座を一体的に
形成しなくて良く、加工がし易い先端個所に寸法精度精
度良くパイロット弁座18を形成したパイロット弁座部
材16を可動鉄心10の取付孔13に取付けて、可動鉄
心10に寸法精度の良いパイロット弁座18を備えるこ
とができ、可動鉄心10に主弁座6への着座方向に作用
する流入路4側の流体の圧力に基づく作用力を最適にで
きて通電により可動鉄心10を迅速に移動することがで
きる。また、空間19と貫通孔15との間を連通する流
路19Aを、取付孔13の内周面とパイロット弁座部材
16の間に形成した間隔としているため、取付孔13と
格別に空間19と貫通孔15との間を連通する流路を可
動鉄心10に設けなくて良く、構成の簡素化を図ること
ができる。さらにまた、筒状部材7の内周面と摺接する
ガイド部材21を可動鉄心10の外周面に装着している
ため、可動鉄心10の軸方向移動における筒状部材7と
の摺動抵抗を軽減できて円滑な移動を得ることができる
と共に、流入路4側の流体が可動鉄心10外周面と筒状
部材7内周面との間を介して空間19に流入することを
抑制でき、可動鉄心10を通電により軸方向へ迅速に移
動することの阻害要因となる空間19への流体の過剰な
流入を良好に抑制することができる。さらにまた、可動
鉄心10の拡径部10A背面に当接により緩衝作用を得
る緩衝部材22を装着しているため、可動鉄心10の軸
方向移動における移動端で衝撃を良好に軽減することが
できる。
【0016】図5及び図6は本発明の第二実施形態を示
し、第一実施形態と同一個所には同符号を付して説明を
省略し、異なる個所についてのみ説明する。この第二実
施形態では、パイロット弁座部材16に略楕円状の2個
の窪み16Bを備え、この窪み16Bはパイロット弁座
部材16の軸方向に長径で径方向に対向する2箇所の外
面を窪ませて形成し、2個の窪み16B底面が対向する
個所を薄肉部16Cとしている。そして、パイロット弁
座部材16を可動鉄心10に固定するピン部材17は一
方の窪み16Bから薄肉部16Cを突き破って他方の窪
み16Bを挿通して両端部を可動鉄心10に支持され
る。このため、第一実施形態の効果に加え、窪み16B
は薄肉部16Cを形成するためのもので、ピン部材17
を単に挿通できるようピン部材17の径寸法より大きい
寸法であれば良くて寸法精度を粗にでき、ピン部材17
の両端部を支持するために可動鉄心10に穿設の孔とピ
ン部材17を挿通するためにパイロット弁座部材16に
穿設の孔とを中心を合わせて精度良く形成しなければな
らないものに比べ、簡単に形成することができる。
し、第一実施形態と同一個所には同符号を付して説明を
省略し、異なる個所についてのみ説明する。この第二実
施形態では、パイロット弁座部材16に略楕円状の2個
の窪み16Bを備え、この窪み16Bはパイロット弁座
部材16の軸方向に長径で径方向に対向する2箇所の外
面を窪ませて形成し、2個の窪み16B底面が対向する
個所を薄肉部16Cとしている。そして、パイロット弁
座部材16を可動鉄心10に固定するピン部材17は一
方の窪み16Bから薄肉部16Cを突き破って他方の窪
み16Bを挿通して両端部を可動鉄心10に支持され
る。このため、第一実施形態の効果に加え、窪み16B
は薄肉部16Cを形成するためのもので、ピン部材17
を単に挿通できるようピン部材17の径寸法より大きい
寸法であれば良くて寸法精度を粗にでき、ピン部材17
の両端部を支持するために可動鉄心10に穿設の孔とピ
ン部材17を挿通するためにパイロット弁座部材16に
穿設の孔とを中心を合わせて精度良く形成しなければな
らないものに比べ、簡単に形成することができる。
【0017】図7及び図8は本発明の第三実施形態を示
し、第一実施形態及び第二実施形態と同一個所には同符
号を付して説明を省略し、異なる個所についてのみ説明
する。この第三実施形態では、可動鉄心50に凹部11
底面と固定鉄心8と対向する軸方向他端部との間を軸方
向に貫通した取付孔53は、前記各実施形態とは逆に、
凹部11底面への開口側を縮径した段付き形状に形成し
ている。樹脂材より略円柱状に形成のパイロット弁座部
材46は、パイロット弁座18を形成した先端を小径に
した段付き形状で、取付孔53の軸方向他端部の開口側
より圧入して固定し、段付き形状の段部を取付孔53の
段部に当接して軸方向の位置決めし、取付孔53の軸方
向全長に渡って存在する。そして、パイロット弁座部材
46は外面の径方向へ等間隔に4箇所を切り欠いた形状
にして取付孔53内周面との間に間隙を形成し、この間
隙を流路59Aとし、さらに、取付孔53段部との当接
個所においては径方向中心に向けて一層深く切り欠いて
流路59Bとし、この流路59A、59Bにより空間1
9と貫通孔15との間をパイロッロ弁座18を介して連
通する。また、パイロット弁座部材46は軸方向他端部
の径方向中心部を窪み形成し、この窪みに固定鉄心8と
パイロット弁座部材46との間に挟持するばね20を収
装する。このため、第一実施形態の効果に加え、可動鉄
心50の軸方向移動によりばね20の外面が接触するの
は樹脂材より形成のパイロット弁座部材46であるか
ら、ばね20の耐摩耗性を向上して弁の耐久性を向上す
ることができる。
し、第一実施形態及び第二実施形態と同一個所には同符
号を付して説明を省略し、異なる個所についてのみ説明
する。この第三実施形態では、可動鉄心50に凹部11
底面と固定鉄心8と対向する軸方向他端部との間を軸方
向に貫通した取付孔53は、前記各実施形態とは逆に、
凹部11底面への開口側を縮径した段付き形状に形成し
ている。樹脂材より略円柱状に形成のパイロット弁座部
材46は、パイロット弁座18を形成した先端を小径に
した段付き形状で、取付孔53の軸方向他端部の開口側
より圧入して固定し、段付き形状の段部を取付孔53の
段部に当接して軸方向の位置決めし、取付孔53の軸方
向全長に渡って存在する。そして、パイロット弁座部材
46は外面の径方向へ等間隔に4箇所を切り欠いた形状
にして取付孔53内周面との間に間隙を形成し、この間
隙を流路59Aとし、さらに、取付孔53段部との当接
個所においては径方向中心に向けて一層深く切り欠いて
流路59Bとし、この流路59A、59Bにより空間1
9と貫通孔15との間をパイロッロ弁座18を介して連
通する。また、パイロット弁座部材46は軸方向他端部
の径方向中心部を窪み形成し、この窪みに固定鉄心8と
パイロット弁座部材46との間に挟持するばね20を収
装する。このため、第一実施形態の効果に加え、可動鉄
心50の軸方向移動によりばね20の外面が接触するの
は樹脂材より形成のパイロット弁座部材46であるか
ら、ばね20の耐摩耗性を向上して弁の耐久性を向上す
ることができる。
【0018】
【発明の効果】このように請求項1に記載の発明では、
可動鉄心には凹部底面と軸方向他端部との間を軸方向に
貫通して取付孔を穿設し、この取付孔にはパイロット弁
座部材を取付け、このパイロット弁座部材には主弁体の
背面と対向する凹部底面側の先端にパイロット弁座を形
成しているため、加工がし易い先端個所に寸法精度精度
良くパイロット弁座を形成したパイロット弁座部材を可
動鉄心の取付孔に取付けて、可動鉄心に寸法精度の良い
パイロット弁座を備えることができ、可動鉄心に主弁座
への着座方向に作用する流入路側の流体の圧力に基づく
作用力を最適にできて通電により可動鉄心を迅速に移動
することができる。
可動鉄心には凹部底面と軸方向他端部との間を軸方向に
貫通して取付孔を穿設し、この取付孔にはパイロット弁
座部材を取付け、このパイロット弁座部材には主弁体の
背面と対向する凹部底面側の先端にパイロット弁座を形
成しているため、加工がし易い先端個所に寸法精度精度
良くパイロット弁座を形成したパイロット弁座部材を可
動鉄心の取付孔に取付けて、可動鉄心に寸法精度の良い
パイロット弁座を備えることができ、可動鉄心に主弁座
への着座方向に作用する流入路側の流体の圧力に基づく
作用力を最適にできて通電により可動鉄心を迅速に移動
することができる。
【0019】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の発明の効果に加え、可動鉄心と固定鉄心との
間に形成の空間と主弁体の貫通孔との間をパイロット弁
座を介して連通する流路を、取付孔の内周面と取付孔に
取付けたパイロット弁座部材の外面との間に形成してい
るため、取付孔と格別に前記空間と貫通孔との間を連通
する流路を可動鉄心に設けなくて良く、構成の簡素化を
図ることができる。
1に記載の発明の効果に加え、可動鉄心と固定鉄心との
間に形成の空間と主弁体の貫通孔との間をパイロット弁
座を介して連通する流路を、取付孔の内周面と取付孔に
取付けたパイロット弁座部材の外面との間に形成してい
るため、取付孔と格別に前記空間と貫通孔との間を連通
する流路を可動鉄心に設けなくて良く、構成の簡素化を
図ることができる。
【図1】本発明の第一実施形態を示した電磁弁の縦断面
図である。
図である。
【図2】図1の線A−Aに沿った断面図である。
【図3】図1の作動状態を示した要部断面図である。
【図4】図3とは異なる作動状態を示した要部断面図で
ある。
ある。
【図5】第二実施形態の要部断面図である。
【図6】図5の線B−Bに沿った断面図である。
【図7】第三実施形態の要部断面図である。
【図8】図7の線C−Cに沿った断面図である。
1 弁本体
4 流入路
5 流出路
6 主弁座
8 固定鉄心
10、50 可動鉄心
11 凹部
12 爪部
13、53 取付孔
14 主弁体
15 貫通孔
16、46 パイロット弁座部材
18 パイロット弁座
19 空間
20 ばね
Claims (2)
- 【請求項1】 弁本体に流体の流入路と流出路とを接続
して穿設し、流入路と流出路との接続個所に環状の主弁
座を形成し、この主弁座と対向して可動鉄心を軸方向へ
移動可能に設け、主弁座と対向する可動鉄心の軸方向一
端部には凹部を形成し、この凹部内に先端面を主弁座と
着離自在にする主弁体を軸方向へ移動可能に収装し、こ
の主弁体には流出路側へ接続する貫通孔を軸方向へ貫設
し、凹部先端には主弁体を係合する爪部を備えると共
に、凹部の底面には主弁体の背面へ着離自在にして貫通
孔を開閉するパイロット弁座を備え、可動鉄心の軸方向
一端部の反対側となる軸方向他端部と対向して固定鉄心
を配置し、通電により可動鉄心が固定鉄心に向けて移動
しパイロット弁座が主弁体の背面から離脱して可動鉄心
と固定鉄心との間に形成の空間の流体を貫通孔より流出
路へ排出し、凹部先端の爪部が主弁体と係合して主弁体
が可動鉄心とともに移動して主弁座から離脱して流入路
と流出路との間を連通し、非通電により可動鉄心がばね
力で固定鉄心から離間する方向に付勢されてパイロット
弁座が主弁体の背面に着座すると共に主弁体の先端面が
主弁座に着座して流入路と流出路との間を遮断する電磁
弁において、可動鉄心には凹部底面と軸方向他端部との
間を軸方向に貫通して取付孔を穿設し、この取付孔には
パイロット弁座部材を取付け、このパイロット弁座部材
には主弁体の背面と対向する凹部底面側の先端にパイロ
ット弁座を形成したことを特徴とする電磁弁。 - 【請求項2】 可動鉄心と固定鉄心との間に形成の空間
と主弁体の貫通孔との間をパイロット弁座を介して連通
する流路を、取付孔の内周面と取付孔に取付けたパイロ
ット弁座部材の外面との間に形成したことを特徴とする
請求項1に記載の電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002139227A JP2003329161A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002139227A JP2003329161A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 電磁弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003329161A true JP2003329161A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29700461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002139227A Pending JP2003329161A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | 電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003329161A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011049177A1 (ja) * | 2009-10-21 | 2011-04-28 | 豊興工業株式会社 | 電磁弁 |
WO2011049178A1 (ja) * | 2009-10-21 | 2011-04-28 | 豊興工業株式会社 | 電磁弁 |
-
2002
- 2002-05-14 JP JP2002139227A patent/JP2003329161A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011049177A1 (ja) * | 2009-10-21 | 2011-04-28 | 豊興工業株式会社 | 電磁弁 |
WO2011049178A1 (ja) * | 2009-10-21 | 2011-04-28 | 豊興工業株式会社 | 電磁弁 |
JP2011089569A (ja) * | 2009-10-21 | 2011-05-06 | Toyooki Kogyo Kk | 電磁弁 |
US9046189B2 (en) | 2009-10-21 | 2015-06-02 | Toyooki Kogyo Co., Ltd | Electromagnetic valve |
EP2492559A4 (en) * | 2009-10-21 | 2016-02-17 | Toyooki Kogyo Kk | MAGNETIC VALVE |
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