JP2003328911A - エンジンの始動方法 - Google Patents

エンジンの始動方法

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JP2003328911A JP2002138530A JP2002138530A JP2003328911A JP 2003328911 A JP2003328911 A JP 2003328911A JP 2002138530 A JP2002138530 A JP 2002138530A JP 2002138530 A JP2002138530 A JP 2002138530A JP 2003328911 A JP2003328911 A JP 2003328911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタータモータでプーリおよびベルトを介し
てエンジンを始動する際に、ベルトの張力増加を抑制す
るとともにプーリおよびベルト間のスリップを抑制して
ベルトの耐久性を確保する。 【解決手段】 エンジンEのクランクシャフト18に設
けたクランクプーリ19と、スタータモータとして機能
するモータ・ジェネレータ15に設けたモータ・ジェネ
レータプーリ25とにベルト28を巻き掛けてエンジン
Eの始動を行う際に、モータ・ジェネレータ15をその
起動から所定時間は最大トルクよりも低いトルクで駆動
するとともに、前記所定時間の経過後にモータ・ジェネ
レータ15を最大トルクで駆動する。トルクの増加はス
テップ状であって良いし、ランプ状であっても良い。こ
れにより、モータ・ジェネレータ15の起動直後のベル
ト28の張力増加やスリップによる耐久性が低下を防止
しながら、エンジンEの始動性能の低下を最小限に抑え
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのクラン
クシャフトに設けたクランクプーリとスタータモータに
設けたスタータモータプーリとにベルトを巻き掛けてエ
ンジンの始動を行うエンジンの始動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのクランクシャフトに空調用コ
ンプレッサおよびモータ・ジェネレータをベルトを介し
て接続し、モータ・ジェネレータをエンジンの運転時に
ジェネレータとして機能させるとともに、エンジンの始
動時にスタータモータとして機能させる車両が、特開平
8−14145号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
始動時に、スタータモータの駆動力をプーリおよびベル
トを介してクランクシャフトに伝達してクランキングを
行う場合、スタータモータが起動と同時に大きなトルク
を出力するとクランクプーリの周速がスタータモータプ
ーリの周速に一致するまでの間、ベルトの張力が大きく
変動して耐久性に悪影響を与える虞がある。図10に
は、スタータモータの駆動に伴うベルトの張力の変化が
示されており、スタータモータの起動直後に大きな張力
変動が発生していることが分かる。これを防止するため
に、スタータモータのトルクを小さく設定すると、エン
ジンのクランキングが不能になったり、エンジンの始動
に時間が掛かったりする問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、スタータモータでプーリおよびベルトを介してエン
ジンを始動する際に、プーリおよびベルト間のスリップ
を抑制してエンジンの始動性能およびベルトの耐久性を
確保することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンのク
ランクシャフトに設けたクランクプーリとスタータモー
タに設けたスタータモータプーリとにベルトを巻き掛け
てエンジンの始動を行うエンジンの始動方法において、
スタータモータを駆動してエンジンを始動する際に、ス
タータモータをその起動から所定時間は最大トルクより
も低いトルクで駆動するとともに、前記所定時間の経過
後にスタータモータを最大トルクで駆動することを特徴
とするエンジンの始動方法が提案される。
【0006】上記構成によれば、スタータモータでベル
トを介してエンジンを始動する際に、スタータモータを
起動から所定時間は最大トルクよりも低いトルクで駆動
し、所定時間の経過後に最大トルクで駆動するので、ス
タータモータの起動直後にベルトに過大な張力が掛かっ
て耐久性が低下するのを防止しながら、エンジンの始動
性能の低下を最小限に抑えることができる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、スタータモータを所定の起動
トルクで起動した後に、その起動トルクをステップ状に
増加させて前記最大トルクにすることを特徴とするエン
ジンの始動方法が提案される。
【0008】上記構成によれば、スタータモータを所定
の起動トルクで起動した後に、その起動トルクをステッ
プ状に増加させて最大トルクにするので、スタータモー
タの起動直後のベルトの過大張力とそれに起因するスリ
ップとを抑制しながら、最終的にスタータモータを最大
トルクで駆動することができる。
【0009】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、スタータモータを所定の起動
トルクで起動した後に、その起動トルクをランプ状に増
加させて前記最大トルクにすることを特徴とするエンジ
ンの始動方法が提案される。
【0010】上記構成によれば、スタータモータを所定
の起動トルクで起動した後に、その起動トルクをランプ
状に増加させて最大トルクにするので、スタータモータ
の起動直後のベルトの過大張力とそれに起因するスリッ
プとを抑制しながら、最終的にスタータモータを最大ト
ルクで駆動することができる。尚、前記所定の起動トル
クは必ずしもゼロである必要はない。
【0011】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、スタータモータの起動後にク
ランクプーリの周速とスタータモータプーリの周速とが
一致するようにスタータモータのトルクをフィードバッ
ク制御し、前記両周速の差が所定値未満になったときに
スタータモータを前記最大トルクにすることを特徴とす
るエンジンの始動方法が提案される。
【0012】上記構成によれば、スタータモータの起動
後にクランクプーリの周速とスタータモータプーリの周
速とが一致するようにスタータモータのトルクをフィー
ドバック制御するので、スタータモータの起動直後のベ
ルトの過大張力とそれに起因するスリップとを抑制する
ことができ、また前記両周速の差が所定値未満になった
ときにスタータモータのトルクを最大トルクにするの
で、最大トルクの入力直後のベルトの張力変動やスリッ
プも抑制することができる。
【0013】尚、実施例のモータ・ジェネレータ15は
本発明のスタータモータに対応し、実施例のモータ・ジ
ェネレータプーリ25は本発明のスタータモータプーリ
に対応する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】図1〜図4は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はハイブリッド車両用のエンジンの正面図、
図2はエンジン始動時のスタータモータのトルクを示す
グラフ、図3はエンジン始動時のベルト張力を示すグラ
フ、図4はエンジン始動時のクランキング回転数を示す
グラフである。
【0016】図1に示すように、ハイブリッド車両用の
エンジンEはエンジンブロック11の側面に取り付けた
補機ブラケット12を備えており、補機ブラケット12
に空調用コンプレッサ13、ウオータポンプ14、モー
タ・ジェネレータ15、アイドラプーリ16およびオー
トテンショナ17が支持される。エンジンEのクランク
シャフト18に設けたクランクプーリ19と、空調用コ
ンプレッサ13の回転軸20に設けた空調用コンプレッ
サプーリ21と、ウオータポンプ14の回転軸22に設
けたウオータポンププーリ23と、モータ・ジェネレー
タ15の回転軸24に設けたモータ・ジェネレータプー
リ25と、回転軸26に設けた前記アイドラプーリ16
と、オートテンショナ17に設けたテンショナプーリ2
7とにベルト28が巻き掛けられる。クランクプーリ1
9、空調用コンプレッサプーリ21、ウオータポンププ
ーリ23、モータ・ジェネレータプーリ25、アイドラ
プーリ16およびテンショナプーリ27の回転方法は矢
印で示される。
【0017】オートテンショナ17は伸縮自在なテンシ
ョナ本体29を備えており、その上端が支点ピン30を
介して補機ブラケット12に枢支される。補機ブラケッ
ト12には支点ピン31を介してベルクランク32の中
間部が枢支されており、ベルクランク32の一端部がピ
ン33を介してテンショナ本体29の下端に枢支され、
ベルクランク32の他端部に回転軸34を介して前記テ
ンショナプーリ27が枢支される。テンショナ本体29
はその内部に収納したスプリングで伸長方向に付勢され
ており、その付勢力でテンショナプーリ27をベルト2
8に押し付けて所定の張力を発生させる。
【0018】クランクプーリ19の角速度を検出するエ
ンジン回転数センサ35と、モータ・ジェネレータプー
リ25の角速度を検出するモータ・ジェネレータ回転数
センサ36とからの信号が入力される電子制御ユニット
Uは、燃料噴射弁38の燃料噴射量と、点火プラグ39
の点火時期と、モータコントローラ40およびインバー
タ41を介してのモータ・ジェネレータ15の作動とを
制御する。エンジンEの運転時にモータ・ジェネレータ
15はジェネレータとして機能して発電あるいは回生制
動を司り、エンジンEのアイドル停止後にモータ・ジェ
ネレータ15はスタータモータとして機能してエンジン
Eを再始動する。
【0019】次に、上記構成を備えた本発明の第1実施
例の作用を説明する。
【0020】図2に示すように、第1実施例ではモータ
・ジェネレータ15をスタータモータとして駆動してエ
ンジンEを始動する際に、そのモータ・ジェネレータ1
5が発生するトルクをステップ状に変化させている。即
ち、破線で示す従来例ではモータ・ジェネレータ15は
起動と同時に最大トルクを発生し、その最大トルクを保
持しているのに対し、実線で示す第1実施例ではモータ
・ジェネレータ15は起動と同時に最大トルクよりも小
さい一定トルクを発生し、所定時間の経過後にトルクを
最大トルクまでステップ状に増加させて最大トルクを保
持している。
【0021】その結果、第1実施例に対応する図3と従
来例に対応する図10とを比較すると明らかなように、
第1実施例ではモータ・ジェネレータ15の起動直後の
ベルト28の張力変動が大幅に減少しており、これによ
りベルト28の負荷が減少して耐久性が向上する。起動
直後のベルト28の張力変動が減少する理由は、モータ
・ジェネレータ15のトルクが徐々にクランクシャフト
18に伝達され、クランクプーリ19とモータ・ジェネ
レータプーリ25との周速差により発生する張力変動が
抑制されるからである。
【0022】図4には、モータ・ジェネレータ15によ
るエンジンEの始動時におけるクランキング回転数が示
される。図4において、破線は図2に破線で示すトルク
を与えた従来例に対応し、実線は図2に実線で示すトル
クを与えた第1実施例に対応しており、両者のクランキ
ング回転数に殆ど差がないことから、第1実施例のエン
ジン始動性能(つまりエンジンEの始動の確実性やエン
ジンEの始動に要する時間)は従来例に比べて遜色がな
いことが確認される。
【0023】図5〜図7は本発明の第2実施例を示すも
ので、図5はエンジン始動時のスタータモータのトルク
を示すグラフ、図6はエンジン始動時のベルト張力を示
すグラフ、図7はエンジン始動時のクランキング回転数
を示すグラフである。
【0024】第1実施例ではエンジンEの始動時にモー
タ・ジェネレータ15のトルクを所定の値からステップ
状に増加させているが、図5に示すように、第2実施例
ではモータ・ジェネレータ15のトルクをゼロから最大
トルクまでランプ状に増加させた後、最大トルクに保持
している。その結果、図6に示すように、モータ・ジェ
ネレータ15の起動直後のベルト28の張力変動は、第
1実施例(図3参照)よりも更に減少しており、ベルト
28に加わる荷重が一層軽減されていることが分かる。
そして図7に示すように、モータ・ジェネレータ15に
よるエンジンEの始動時におけるクランキング回転数
も、従来例に比べて殆ど遜色がなく、エンジン始動性能
も充分に確保されていることが分かる。
【0025】次に、図8のフローチャートに基づいて本
発明の第3実施例を説明する。
【0026】それに先立って、モータ・ジェネレータ1
5の起動時におけるベルト28の張力変動の発生メカニ
ズムを図11に基づいて説明する。図11の上側のグラ
フの実線はモータ・ジェネレータプーリ25の周速を示
し、破線はクランクプーリ19の周速を示しており、モ
ータ・ジェネレータ15をスタータモータとして駆動す
ると、慣性モーメントの大きなクランクシャフト18に
取り付けられたクランクプーリ19が回転を始めるまで
の間、クランクプーリ19とモータ・ジェネレータプー
リ25との間のベルト28が伸ばされて両プーリ19,
25間に周速差が発生し、その周速差はクランクプーリ
19の周速が増加するに伴って減衰する。
【0027】図11の下側のグラフは、上側のグラフと
同じ時間軸で見たベルト28の張力を示しており、モー
タ・ジェネレータプーリ25およびクランクプーリ19
の周速差が大きいところで、ベルト28の張力が大きく
なっていることが分かる。従って、モータ・ジェネレー
タ15をスタータモータとして駆動する際に、モータ・
ジェネレータプーリ25およびクランクプーリ19のプ
ーリが小さくなるようにモータ・ジェネレータ15のト
ルクを制御することで、ベルト28の張力の変動とそれ
に起因するスリップとを抑制することができる。
【0028】しかして、図8のフローチャートのステッ
プS1で、エンジンEのアイドル停止後の再始動条件が
成立したか否かを判定し、ステップS2でドライバーが
ブレーキペダルを放してエンジンEの再始動条件が成立
すると、ステップS3でエンジン回転数センサ35によ
りクランクプーリ19の角速度を検出するとともに、モ
ータ・ジェネレータ回転数センサ36によりモータ・ジ
ェネレータプーリ25の角速度を検出する。そしてステ
ップS4でクランクプーリ19の半径およびモータ・ジ
ェネレータプーリ25の半径と前記検出した角速度とか
ら、クランクプーリ19の周速とモータ・ジェネレータ
プーリ25の周速とを算出し、両周速の差がゼロになる
ようにモータ・ジェネレータ15をフィードバック制御
するためのトルクを演算する。
【0029】続くステップS5で電子制御ユニットUか
らモータコトローラ40に前記演算したトルクの出力指
令を出すことで、モータ・ジェネレータ15のトルクを
制御しながらクランクシャフト18をクランキングし、
ステップS6でエンジンEが完爆したか否かを判定し、
ステップS7でエンジンEが完爆すると、ステップS8
で電子制御ユニットUからモータコトローラ40にモー
タ・ジェネレータ15のトルクをゼロにする指令を出す
ことでエンジンEの始動を完了する。
【0030】このように、モータ・ジェネレータ15に
よるエンジンEの始動時に、クランクプーリ19および
モータ・ジェネレータプーリ25の周速差がゼロになる
ようにモータ・ジェネレータ15のトルクをフィードバ
ック制御するので、ベルト28の過大張力を抑えて該ベ
ルトの耐久性の低下を効果的に抑制することができる。
【0031】次に、図9のフローチャートに基づいて本
発明の第4実施例を説明する。
【0032】先ず、ステップS11で、エンジンEのア
イドル停止後の再始動条件が成立したか否かを判定し、
ステップS12でドライバーがブレーキペダルを放して
エンジンEの再始動条件が成立すると、ステップS13
で電子制御ユニットUからモータコトローラ40に最大
トルクよりも小さいトルクの出力指令を出すことでモー
タ・ジェネレータ15を駆動する。そしてステップS1
4でエンジン回転数センサ35によりクランクプーリ1
9の角速度を検出するとともに、モータ・ジェネレータ
回転数センサ36によりモータ・ジェネレータプーリ2
5の角速度を検出した後、ステップS15でクランクプ
ーリ19の半径およびモータ・ジェネレータプーリ25
の半径と前記検出した角速度とから、クランクプーリ1
9の周速とモータ・ジェネレータプーリ25の周速とを
算出し、両周速の差が所定の閾値未満であるか否かを判
定する。
【0033】モータ・ジェネレータ15の起動後の時間
経過と共にベルト28の張力変動が収束して前記周速差
が所定の閾値未満になると、ステップS16で電子制御
ユニットUからモータコトローラ40に最大トルクの出
力指令を出してクランクシャフト18をクランキングす
る。そしてステップS17でエンジンEが完爆したか否
かを判定し、ステップS18でエンジンEが完爆する
と、ステップS19で電子制御ユニットUからモータコ
トローラ40にモータ・ジェネレータ15のトルクをゼ
ロにする指令を出すことでエンジンEの始動を完了す
る。
【0034】このように、エンジンEの始動時に先ずモ
ータ・ジェネレータ15を最大トルクよりも小さいトル
クで起動し、起動直後の張力変動が収まったことを確認
してからモータ・ジェネレータ15を最大トルクで駆動
するので、ベルト28に大きな張力が発生して耐久性が
低下するのを防止しながら、エンジンEの確実な始動お
よびエンジンEの始動に要する時間の短縮を可能にする
ことができる。
【0035】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0036】例えば、実施例はモータ・ジェネレータ1
5をスタータモータとして使用しているが、専用のスタ
ータモータを設けても良い。
【0037】またモータ・ジェネレータ15の起動後の
トルクをステップ状に変化させる場合に、1段階のステ
ップに限定されず、2段階以上のステップにしても良
く、ランプ状に変化させる場合に、時間の経過に対して
トルクを必ずしもリニアに増加させる必要はなく、曲線
状に増加させても良い。またステップ状のトルク増加と
ランプ状のトルク増加とを組み合わせても良い。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、スタータモータでベルトを介してエンジンを
始動する際に、スタータモータを起動から所定時間は最
大トルクよりも低いトルクで駆動し、所定時間の経過後
に最大トルクで駆動するので、スタータモータの起動直
後にベルトに過大な張力が掛かって耐久性が低下するの
を防止しながら、エンジンの始動性能の低下を最小限に
抑えることができる。
【0039】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、スタータモータを所定の起動
トルクで起動した後に、その起動トルクをステップ状に
増加させて前記最大トルクにすることを特徴とするエン
ジンの始動方法が提案される。
【0040】上記構成によれば、スタータモータを所定
の起動トルクで起動した後に、その起動トルクをステッ
プ状に増加させて最大トルクにするので、スタータモー
タの起動直後のベルトの過大張力とそれに起因するスリ
ップとを抑制しながら、最終的にスタータモータを最大
トルクで駆動することができる。
【0041】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、スタータモータを所定の起動
トルクで起動した後に、その起動トルクをランプ状に増
加させて前記最大トルクにすることを特徴とするエンジ
ンの始動方法が提案される。
【0042】上記構成によれば、スタータモータを所定
の起動トルクで起動した後に、その起動トルクをランプ
状に増加させて最大トルクにするので、スタータモータ
の起動直後のベルトの過大張力とそれに起因するスリッ
プとを抑制しながら、最終的にスタータモータを最大ト
ルクで駆動することができる。尚、前記所定の起動トル
クは必ずしもゼロである必要はない。
【0043】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、スタータモータの起動後にク
ランクプーリの周速とスタータモータプーリの周速とが
一致するようにスタータモータのトルクをフィードバッ
ク制御し、前記両周速の差が所定値未満になったときに
スタータモータを前記最大トルクにすることを特徴とす
るエンジンの始動方法が提案される。
【0044】上記構成によれば、スタータモータの起動
後にクランクプーリの周速とスタータモータプーリの周
速とが一致するようにスタータモータのトルクをフィー
ドバック制御するので、スタータモータの起動直後のベ
ルトの過大張力とそれに起因するスリップとを抑制する
ことができ、また前記両周速の差が所定値未満になった
ときにスタータモータのトルクを最大トルクにするの
で、最大トルクの入力直後のベルトの張力変動やスリッ
プも抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド車両用のエンジンの正面図
【図2】エンジン始動時のスタータモータのトルクを示
すグラフ
【図3】エンジン始動時のベルト張力を示すグラフ
【図4】エンジン始動時のクランキング回転数を示すグ
ラフ
【図5】第2実施例のエンジン始動時のスタータモータ
のトルクを示すグラフ
【図6】第2実施例のエンジン始動時のベルト張力を示
すグラフ
【図7】第2実施例のエンジン始動時のクランキング回
転数を示すグラフ
【図8】第3実施例の作用を説明するフローチャート
【図9】第4実施例の作用を説明するフローチャート
【図10】従来例のエンジン始動時のベルト張力を示す
グラフ
【図11】従来例のエンジン始動時のプーリ周速および
ベルト張力を示すグラフ
【符号の説明】
15 モータ・ジェネレータ(スタータモータ) 18 クランクシャフト 19 クランクプーリ 25 モータ・ジェネレータプーリ(スタータモ
ータプーリ) 28 ベルト E エンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀧澤 一晃 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G084 BA28 CA01 DA19 DA35 FA36 5H001 AA02 AA03 AB02 AD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)のクランクシャフト(1
    8)に設けたクランクプーリ(19)とスタータモータ
    (15)に設けたスタータモータプーリ(25)とにベ
    ルト(28)を巻き掛けてエンジン(E)の始動を行う
    エンジンの始動方法において、 スタータモータ(15)を駆動してエンジン(E)を始
    動する際に、スタータモータ(15)をその起動から所
    定時間は最大トルクよりも低いトルクで駆動するととも
    に、前記所定時間の経過後にスタータモータ(15)を
    最大トルクで駆動することを特徴とするエンジンの始動
    方法。
  2. 【請求項2】 スタータモータ(15)を所定の起動ト
    ルクで起動した後に、その起動トルクをステップ状に増
    加させて前記最大トルクにすることを特徴とする、請求
    項1に記載のエンジンの始動方法。
  3. 【請求項3】 スタータモータ(15)を所定の起動ト
    ルクで起動した後に、その起動トルクをランプ状に増加
    させて前記最大トルクにすることを特徴とする、請求項
    1に記載のエンジンの始動方法。
  4. 【請求項4】 スタータモータ(15)の起動後にクラ
    ンクプーリ(19)の周速とスタータモータプーリ(2
    5)の周速とが一致するようにスタータモータ(15)
    のトルクをフィードバック制御し、前記両周速の差が所
    定値未満になったときにスタータモータ(15)のトル
    クを前記最大トルクにすることを特徴とする、請求項1
    に記載のエンジンの始動方法。
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