JP2003328731A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

Info

Publication number
JP2003328731A
JP2003328731A JP2002142612A JP2002142612A JP2003328731A JP 2003328731 A JP2003328731 A JP 2003328731A JP 2002142612 A JP2002142612 A JP 2002142612A JP 2002142612 A JP2002142612 A JP 2002142612A JP 2003328731 A JP2003328731 A JP 2003328731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
exhaust gas
passage
exhaust
reducing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002142612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3846361B2 (ja
Inventor
Koichiro Nakatani
好一郎 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2002142612A priority Critical patent/JP3846361B2/ja
Publication of JP2003328731A publication Critical patent/JP2003328731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3846361B2 publication Critical patent/JP3846361B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 NO触媒内に蓄えられているイオウ分を還
元し蓄えられているイオウ分の量を減少させるために必
要な還元剤の量を少なく維持しつつ、大気中に排出され
るサルフェートの量を低減する。 【解決手段】 NO触媒81内のSOを還元し蓄積
SO量を減少させるべきときには切替弁61を、内燃
機関から排出された排気ガスの大部分が流入ポート62
から流出ポート63を介し直接的に排気ガス排出管64
内に流出し即ちNO触媒81を迂回し、残りのわずか
な一定量の排気ガスが環状排気管67内に流入し、次い
でNO触媒81内を流通する弱順流位置に保持する。
排気ガス排出管64内に酸化能を有する触媒76を配置
し、この触媒76の酸化能をNO触媒81の酸化能よ
りも低く設定する。その結果、NO触媒81から排出
されたSO,HSが触媒76でサルフェートSO
に酸化されにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排気浄化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、リーン空燃比のもとで継続し
て燃焼が行われる内燃機関の排気通路内に、流入する排
気ガスの空燃比がリーンのときに流入する排気ガス中の
NOを蓄え、流入する排気ガスの空燃比が低下したと
きに排気ガス中に還元剤が含まれていると蓄えているN
を還元して蓄えているNOの量が減少するNO
触媒を配置し、NO触媒を迂回してNO触媒上流の
排気通路とNO触媒下流の排気通路とを互いに接続す
るバイパス通路を設け、内燃機関から排出されたほぼ全
ての排気ガスをNO触媒内に導く位置と、内燃機関か
ら排出された排気ガスのわずかな一部をNO触媒内に
導きながら残りの排気ガスをバイパス通路内に導くバイ
パス位置との間を切替可能な切替弁を具備し、バイパス
通路の流入端が開口している排気通路部分とNO触媒
間の排気通路内に、NO触媒に還元剤を供給するため
の還元剤供給弁を配置し、NO触媒内に蓄えられてい
るイオウ分例えばSOを還元し蓄えられているSO
の量を減少させるべきときには、切替弁をバイパス位置
に一時的に保持しつつ、NO触媒内に流入する排気ガ
スの空燃比が理論空燃比又はリッチになるように還元剤
供給弁から還元剤を一時的に供給する内燃機関の排気浄
化装置が知られている。切替弁がバイパス位置に保持さ
れると、NO触媒内に流入する排気ガスの量が低減さ
れるのでこの排気ガスの空燃比を理論空燃比又はリッチ
にするために必要な還元剤の量を低減することができ
る。なお、NO触媒内に流入する排気ガスの空燃比が
理論空燃比又はリッチに切り替えられるとSOはSO
,HSの形でNO触媒から排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、切替弁がバ
イパス位置に保持されるとこのとき大部分の排気ガスが
NO触媒を迂回することになり、その結果多量のH
C,COが大気中に排出される恐れがある。
【0004】この問題点を解決するために、バイパス通
路の流出端が開口する部分よりも下流の排気通路内に酸
化能を有する触媒を配置することも可能である。
【0005】しかしながら、この酸化能を有する触媒内
に流入する排気ガスの平均空燃比がリーンになっている
と、このときNO触媒から排出されたSO,H
がこの触媒でサルフェートSOに酸化され、次いでS
の形で大気中に排出されるという問題点がある。
【0006】そこで本発明の目的は、NO触媒内に蓄
えられているイオウ分を還元し蓄えられているイオウ分
の量を減少させるために必要な還元剤の量を少なく維持
しつつ、大気中に排出されるサルフェートの量を低減す
ることができる内燃機関の排気浄化装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に1番目の発明によれば、リーン空燃比のもとで継続し
て燃焼が行われる内燃機関の排気通路内に、流入する排
気ガスの空燃比がリーンのときに流入する排気ガス中の
NOを蓄え、流入する排気ガスの空燃比が低下したと
きに排気ガス中に還元剤が含まれていると蓄えているN
を還元して蓄えているNOの量が減少するNO
触媒を配置し、NO触媒を迂回してNO触媒上流の
排気通路とNO触媒下流の排気通路とを互いに接続す
るバイパス通路を設け、内燃機関から排出されたほぼ全
ての排気ガスをNO触媒内に導く位置と、内燃機関か
ら排出された排気ガスの一部をNO触媒内に導きなが
ら残りの排気ガスをバイパス通路内に導くバイパス位置
との間を切替可能な切替弁を具備し、バイパス通路の流
入端が開口している排気通路部分とNO触媒間の排気
通路内に、NO触媒に還元剤を供給するための還元剤
供給弁を配置し、NO触媒内に蓄えられているイオウ
分を還元し蓄えられているイオウ分の量を減少させるべ
きときには、切替弁をバイパス位置に一時的に保持しつ
つ、NO触媒内に流入する排気ガスの空燃比が理論空
燃比又はリッチになるように還元剤供給弁から還元剤を
一時的に供給する内燃機関の排気浄化装置において、バ
イパス通路の流出端が開口する部分よりも下流の排気通
路内に酸化能を有する触媒を配置すると共に、該酸化能
を有する触媒の酸化能をNO触媒の酸化能よりも低く
定めている。
【0008】また、2番目の発明によれば1番目の発明
において、切替弁をバイパス位置に保持しつつ還元剤供
給弁から還元剤が供給されているときにも前記酸化能を
有する触媒内に流入する排気ガスの平均空燃比がリーン
に維持されている。
【0009】また、3番目の発明によれば1番目又は2
番目の発明において、排気ガスがNO触媒内にその一
端面を介し流入しNO触媒からその他端面を介し流出
するように排気ガスを案内するか、又はNO触媒内に
その他端面を介し流入しNO 触媒からその一端面を介
し流出するように排気ガスを案内するかを切り替えるた
めの切り替え手段を具備している。
【0010】また、前記課題を解決するために4番目の
発明によれば、リーン空燃比のもとで継続して燃焼が行
われる内燃機関の排気通路から分岐して環状に延びた後
に排気通路に戻る環状通路内に、流入する排気ガスの空
燃比がリーンのときに流入する排気ガス中のNOを蓄
え、流入する排気ガスの空燃比が低下したときに排気ガ
ス中に還元剤が含まれていると蓄えているNOを還元
して蓄えているNOの量が減少するNO触媒を配置
し、排気ガスを環状通路の一端に導くと共にこのとき環
状通路内を流通した排気ガスが環状通路の他端から環状
通路の一端よりも下流の排気通路内に流出する順流位置
と、排気ガスを環状通路の他端に導くと共にこのとき環
状通路内を流通した排気ガスが環状通路の一端から環状
通路の他端よりも下流の排気通路内に流出する逆流位置
と、排気ガスの一部を環状通路の一端に導くと共にこの
とき環状通路内を流通した排気ガスが環状通路の他端か
ら環状通路の一端よりも下流の排気通路内に流出し、か
つ残りの排気ガスが環状通路を迂回して排気通路内を流
通する弱順流位置との間を切替可能な切替弁を具備し、
前記一端とNO触媒間の環状通路内に、NO触媒に
還元剤を供給するための還元剤供給弁を配置し、NO
触媒内に蓄えられているイオウ分を還元し蓄えられてい
るイオウ分の量を減少させるべきときには、切替弁を弱
順流位置に一時的に保持しつつ、NO触媒内に流入す
る排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになるよう
に還元剤供給弁から還元剤を一時的に供給する内燃機関
の排気浄化装置において、環状通路の一端及び他端が開
口している部分よりも下流の排気通路内に酸化能を有す
る触媒を配置すると共に、該酸化能を有する触媒の酸化
能をNO触媒の酸化能よりも低く定めている。
【0011】また、5番目の発明によれば1番目又は4
番目の発明において、前記NO触媒が、流入する排気
ガス中の微粒子を捕集するためのパティキュレートフィ
ルタ上に担持されている。
【0012】なお、本明細書では排気通路の或る位置よ
りも上流の排気通路、燃焼室、及び吸気通路内に供給さ
れた空気と炭化水素HC及び一酸化炭素COとの比をそ
の位置における排気ガスの空燃比と称している。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明を圧縮着火式内燃機
関に適用した場合を示している。なお、本発明は火花点
火式内燃機関にも適用することもできる。
【0014】図1を参照すると、1は機関本体、2はシ
リンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、
5は燃焼室、6は電気制御式燃料噴射弁、7は吸気弁、
8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポートを夫々
示す。吸気ポート8は対応する吸気枝管11を介してサ
ージタンク12に連結され、サージタンク12は吸気ダ
クト13を介して排気ターボチャージャ14のコンプレ
ッサ15に連結される。吸気ダクト13内にはステップ
モータ16により駆動されるスロットル弁17が配置さ
れ、更に吸気ダクト13周りには吸気ダクト13内を流
れる吸入空気を冷却するための冷却装置18が配置され
る。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置1
8内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却され
る。
【0015】一方、排気ポート10は排気マニホルド1
9及び排気管20を介して排気ターボチャージャ14の
排気タービン21に連結され、排気タービン21の出口
は排気管20aを介して触媒コンバータ22に接続され
る。
【0016】図1と共に図2を参照すると、触媒コンバ
ータ22はステップモータ60により駆動される切替弁
61を具備し、この切替弁61の流入ポート62に排気
管20aの出口が接続される。また、流入ポート62に
対向する切替弁61の流出ポート63には触媒コンバー
タ22の排気ガス排出管64が接続される。切替弁61
は更に、流入ポート62及び流出ポート63を結ぶ直線
の両側において互いに対向する一対の流入流出ポート6
5,66を有しており、これら流入流出ポート65,6
6には触媒コンバータ22の環状排気管67の両端がそ
れぞれ接続される。なお、排気ガス排出管64の出口に
は排気管23が接続される。
【0017】環状排気管67は排気ガス排出管64を貫
通して延びており、環状排気管67の排気ガス排出管6
4内に位置する部分にはフィルタ収容室68が形成され
る。このフィルタ収容室68内には排気ガス中の微粒子
を捕集するためのパティキュレートフィルタ69が収容
される。なお、図2において69a及び69bはパティ
キュレートフィルタ69の一端面及び他端面をそれぞれ
示している。
【0018】パティキュレートフィルタ69の一端面6
9aを含む触媒コンバータ22の部分縦断面図を示す図
2(A)、及び触媒コンバータ22の部分横断面図を示
す図2(B)に示されるようにパティキュレートフィル
タ69はハニカム構造をなしており、互いに平行をなし
て延びる複数個の排気ガス通路70,71を具備する。
これら排気ガス通路は一端が開放されかつ他端がシール
材72により閉塞されている排気ガス通路70と、他端
が開放されかつ一端がシール材73により閉塞されてい
る排気ガス通路71とにより構成される。なお、図2
(A)においてハッチングを付した部分はシール材73
を示している。これら排気ガス通路70,71は例えば
コージェライトのような多孔質材から形成される薄肉の
隔壁74を介して交互に配置される。云い換えると排気
ガス通路70,71は各排気ガス通路70が4つの排気
ガス通路71によって包囲され、各排気ガス通路71が
4つの排気ガス通路70によって包囲されるように配置
される。
【0019】パティキュレートフィルタ69上には後述
するようにNO触媒81が担持されている。一方、切
替弁61の流出ポート63と環状排気管67が貫通して
いる部分との間の排気ガス排出管64内には触媒収容室
75が形成されており、この触媒収容室75内にはハニ
カム構造の基材に担持された酸化能を有する触媒76が
収容される。
【0020】また、切替弁61の流入流出ポート65と
パティキュレートフィルタ69間の環状排気管67には
パティキュレートフィルタ69に還元剤を供給するため
の電気制御式還元剤供給弁77が取り付けられる。還元
剤供給弁77には電気制御式の還元剤ポンプ78から還
元剤が供給される。本発明による実施例では還元剤とし
て内燃機関の燃料即ち軽油が用いられている。なお、本
発明による実施例では流入流出ポート66とパティキュ
レートフィルタ69間の環状排気管67に還元剤供給弁
が配置されていない。
【0021】更に図1を参照すると、排気マニホルド1
9とサージタンク12とは排気ガス再循環(以下、EG
Rと称す)通路24を介して互いに連結され、EGR通
路24内には電気制御式EGR制御弁25が配置され
る。また、EGR通路24周りにはEGR通路24内を
流れるEGRガスを冷却するための冷却装置26が配置
される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装
置26内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷
却される。
【0022】一方、各燃料噴射弁6は燃料供給管6aを
介して燃料リザーバ、いわゆるコモンレール27に連結
される。このコモンレール27内へは電気制御式の吐出
量可変な燃料ポンプ28から燃料が供給され、コモンレ
ール27内に供給された燃料は各燃料供給管6aを介し
て燃料噴射弁6に供給される。コモンレール27にはコ
モンレール27内の燃料圧を検出するための燃料圧セン
サ29が取付けられ、燃料圧センサ29の出力信号に基
づいてコモンレール27内の燃料圧が目標燃料圧となる
ように燃料ポンプ28の吐出量が制御される。
【0023】電子制御ユニット40はデジタルコンピュ
ータからなり、双方向性バス41によって互いに接続さ
れたROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ラン
ダムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッ
サ)44、入力ポート45及び出力ポート46を具備す
る。燃料圧センサ29の出力信号は対応するAD変換器
47を介して入力ポート45に入力される。パティキュ
レートフィルタ69の例えば中心部にはパティキュレー
トフィルタの温度を検出するための温度センサ48が取
り付けられ、温度センサ48の出力電圧は対応するAD
変換器47を介して入力ポート45に入力される。排気
管20aには排気管20a内の圧力、即ち機関背圧を検
出するための圧力センサ49が取り付けられ、圧力セン
サ49の出力電圧は対応するAD変換器47を介して入
力ポート45に入力される。また、アクセルペダル50
にはアクセルペダル50の踏み込み量に比例した出力電
圧を発生する負荷センサ51が接続され、負荷センサ5
1の出力電圧は対応するAD変換器47を介して入力ポ
ート45に入力される。更に入力ポート45にはクラン
クシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発
生するクランク角センサ52が接続される。
【0024】一方、出力ポート46は対応する駆動回路
48を介して燃料噴射弁6、スロットル弁駆動用ステッ
プモータ16、EGR制御弁25、燃料ポンプ28、切
替弁駆動用ステップモータ60、還元剤供給弁77、及
び還元剤剤ポンプ78にそれぞれ接続される。
【0025】切替弁61は通常、図3(B)において実
線で示される位置と破線で示される位置とのうちいずれ
か一方に位置せしめられる。切替弁61が図3(B)に
おいて実線で示される位置に位置せしめられると、流入
ポート62が切替弁61によって流出ポート63及び流
入流出ポート66との連通が遮断されながら流入流出ポ
ート65に連通され、流出ポート63が切替弁61によ
って流入流出ポート66に連通される。その結果、図3
(B)において実線の矢印で示されるように内燃機関か
ら排出された全ての排気ガスが流入ポート62及び流入
流出ポート65を順次介して環状排気管67内に流入
し、次いでパティキュレートフィルタ69を通過した後
に流入流出ポート66及び流出ポート63を順次介して
排気ガス排気出管64内に流出する。
【0026】これに対し、切替弁61が図3(B)にお
いて破線で示される位置に位置せしめられると、流入ポ
ート62が切替弁61によって流出ポート63及び流入
流出ポート65との連通が遮断されながら流入流出ポー
ト66に連通され、流出ポート63が切替弁61によっ
て流入流出ポート65に連通される。その結果、図3
(B)において破線の矢印で示されるように内燃機関か
ら排出された全ての排気ガスが流入ポート62及び流入
流出ポート66を順次介して環状排気管67内に流入
し、次いでパティキュレートフィルタ69を通過した後
に流入流出ポート65及び流出ポート63を順次介して
排気ガス排出管64内に流出する。
【0027】このように切替弁61の位置を切り替える
ことによって環状排気管67内における排気ガスの流れ
が反転する。言い換えると、排気ガスがNO触媒81
内にその一端面を介し流入しNO触媒81からその他
端面を介し流出するように排気ガスを案内するか、又は
NO触媒81内にその他端面を介し流入しNO触媒
81からその一端面を介し流出するように排気ガスを案
内するかを切り替え可能になっている。以下では、図3
(B)において実線で示される排気ガスの流れを順流と
称し、破線で示される排気ガスの流れを逆流と称するこ
とにする。また、図3(B)において実線で示される切
替弁61の位置を順流位置と称し、破線で示される切替
弁61の位置を逆流位置と称する。
【0028】流出ポート66を介し排気ガス排出管64
内に流出した排気ガスは図3(A)及び(B)に示され
るように、次いで触媒76を通過し、環状排気管67の
外周面に沿いつつ進行した後に排気管23内に流出す
る。
【0029】パティキュレートフィルタ69における排
気ガスの流れを説明すると、順流時には排気ガスは一端
面69aを介しパティキュレートフィルタ69内に流入
し、他端面69bを介しパティキュレートフィルタ69
から流出する。このとき、排気ガスは一端面69a内に
開口している排気ガス通路70内に流入し、次いで周囲
の隔壁74内を通って隣接する排気ガス通路71内に流
出する。一方、逆流時には排気ガスは他端面69bを介
しパティキュレートフィルタ69内に流入し、一端面6
9aを介しパティキュレートフィルタ69から流出す
る。このとき、排気ガスは他端面69b内に開口してい
る排気ガス通路71内に流入し、次いで周囲の隔壁74
内を通って隣接する排気ガス通路70内に流出する。
【0030】パティキュレートフィルタ69の隔壁74
上即ち例えば隔壁74の両側面及び細孔内壁面上には、
図4に示されるようにNO触媒81がそれぞれ担持さ
れている。このNO触媒81は例えばアルミナを担体
とし、この担体上に例えばカリウムK、ナトリウムN
a、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金
属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土
類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から
選ばれた少なくとも一つと、白金Pt、パラジウムP
d、ロジウムRh、イリジウムIrのような貴金属とが
担持されている。
【0031】NO触媒は流入する排気ガスの平均空燃
比がリーンのときにはNOを蓄え、流入する排気ガス
の空燃比が低下したときに排気ガス中に還元剤が含まれ
ていると蓄えているNOを還元して蓄えているNO
の量を減少させる蓄積還元作用を行う。
【0032】NO触媒の蓄積還元作用の詳細なメカニ
ズムについては完全には明らかにされていない。しかし
ながら、現在考えられているメカニズムを、担体上に白
金Pt及びバリウムBaを担持させた場合を例にとって
簡単に説明すると次のようになる。
【0033】即ち、NO触媒に流入する排気ガスの空
燃比が理論空燃比よりもかなりリーンになると流入する
排気ガス中の酸素濃度が大巾に増大し、酸素OがO
又はO2−の形で白金Ptの表面に付着する。一方、
流入する排気ガス中のNOは白金Ptの表面上でO
又はO2−と反応し、NOとなる(NO+O→NO
+O、ここでOは活性酸素)。次いで生成された
NOの一部は白金Pt上でさらに酸化されつつNO
触媒内に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しなが
ら、硝酸イオンNO の形でNO触媒内に拡散す
る。このようにしてNOがNO触媒内に蓄えられ
る。
【0034】これに対し、NO触媒に流入する排気ガ
スの空燃比がリッチ又は理論空燃比になると、排気ガス
中の酸素濃度が低下してNOの生成量が低下し、反応
が逆方向(NO →NO+2O)に進み、斯くして
NO触媒内の硝酸イオンNO がNOの形でNO
触媒から放出される。この放出されたNOは排気ガス
中に還元剤即ちHC,COが含まれているとこれらH
C,COと反応して還元せしめられる。このようにして
白金Ptの表面上にNOが存在しなくなるとNO
媒から次から次へとNOが放出されて還元され、NO
触媒内に蓄えられているNOの量が次第に減少す
る。
【0035】なお、硝酸塩を形成することなくNO
蓄え、NOを放出することなくNOを還元すること
も可能である。また、活性酸素Oに着目すれば、NO
触媒はNOの蓄積及び放出に伴って活性酸素O
生成する活性酸素生成触媒と見ることもできる。
【0036】一方、比較的小容量の触媒76はアルカリ
金属、アルカリ土類、及び希土類を含むことなく貴金属
例えば白金Ptを含む貴金属触媒から形成される。しか
しながら、触媒76を上述したNO触媒から形成して
もよい。
【0037】ここで、触媒76の酸化能がNO触媒8
1の酸化能よりも低くされている。即ち、例えばHC,
COの浄化率を50%にするのに必要な触媒76の温度
がNO触媒81におけるよりも高くなっている。これ
を達成するには、触媒76における単位容積当たりの白
金担持量をNO触媒81におけるよりも少なくした
り、触媒76のハニカム担体の排気ガス通路の数をNO
触媒81におけるよりも少なくしたり、或いは触媒7
6の容量をNO触媒81におけるよりも小さくしたり
することができる。
【0038】上述したように順流時であろうと逆流時で
あろうと排気ガスはパティキュレートフィルタ69を通
過する。また、図1に示される内燃機関はリーン空燃比
のもとでの燃焼が継続して行われており、従ってパティ
キュレートフィルタ69内に流入する排気ガスの空燃比
はリーンに維持されている。その結果、排気ガス中のN
はパティキュレートフィルタ69上のNO触媒8
1内に蓄えられる。
【0039】時間の経過と共にNO触媒81内の蓄積
NO量は次第に増大する。そこで本発明による実施例
では、例えばNO触媒81内の蓄積NO量が許容量
を越えたときにはNO触媒81内に蓄えられているN
を還元しNO触媒81内の蓄積NO量を減少さ
せるために還元剤供給弁77からNO触媒81に還元
剤即ち還元剤を一時的に供給するようにしている。この
場合、NO触媒81内に流入する排気ガスの空燃比が
一時的にリッチに切り替えられる。
【0040】一方、排気ガス中に含まれる主に炭素の固
体からなる微粒子はパティキュレートフィルタ69上に
捕集される。即ち、概略的に説明すると、順流時には排
気ガス通路70側の隔壁74の側面上及び細孔内に微粒
子が捕集され、逆流時には排気ガス通路71側の隔壁7
4の側面上及び細孔内に微粒子が捕集される。図1に示
される内燃機関はリーン空燃比のもとでの燃焼が継続し
て行われており、また、NO触媒81は酸化能を有し
ているので、パティキュレートフィルタ69の温度が微
粒子を酸化しうる温度、例えば250℃以上に維持され
ていれば、パティキュレートフィルタ69上で微粒子が
酸化せしめられ除去される。
【0041】この場合、上述したNO触媒81のNO
の蓄積還元メカニズムによれば、NO触媒81内に
NOが蓄えられるときにもNOが放出されるときに
も活性酸素が生成される。この活性酸素は酸素Oより
も活性が高く、従ってパティキュレートフィルタ69上
に堆積している微粒子を速やかに酸化する。即ち、パテ
ィキュレートフィルタ69上にNO触媒81を担持さ
せると、パティキュレートフィルタ69内に流入する排
気ガスの空燃比がリーンであろうとリッチであろうとパ
ティキュレートフィルタ69上に堆積している微粒子が
酸化される。このようにして微粒子が連続的に酸化され
る。
【0042】ところが、パティキュレートフィルタ69
の温度が微粒子を酸化しうる温度に維持されなくなるか
又は単位時間当たりにパティキュレートフィルタ69内
に流入する微粒子の量がかなり多くなると、パティキュ
レートフィルタ69上に堆積する微粒子の量が次第に増
大し、パティキュレートフィルタ69の圧損が増大す
る。
【0043】そこで本発明による実施例では、例えばパ
ティキュレートフィルタ69上の堆積微粒子量が許容最
大量を越えたときには切替弁61を順流位置から逆流位
置に又はその逆に切り替えると共に、パティキュレート
フィルタ69に流入する排気ガスの空燃比をリーンに維
持しつつパティキュレートフィルタ69の温度を600
℃以上まで上昇し次いで600℃以上に維持する昇温制
御が行われる。この昇温制御が行われるとパティキュレ
ートフィルタ69上に堆積した微粒子が着火燃焼せしめ
られ除去される。この場合、排気ガスの流れが反転され
ているので、微粒子が燃焼することにより形成される灰
がパティキュレートフィルタ69から容易に除去され
る。なお、図1に示される内燃機関では、切替弁61が
順流位置又は逆流位置に保持されているときに圧力セン
サ49により検出される機関背圧が許容値を越えたとき
にパティキュレートフィルタ69上の堆積微粒子量が許
容最大量を越えたと判断される。
【0044】ここで、パティキュレートフィルタ69は
環状排気管67のほぼ中央部に配置されており、即ち切
替弁61の流入ポート62からパティキュレートフィル
タ69までの距離と、パティキュレートフィルタ69か
ら流出ポート63までの距離とが切替弁61が順流位置
にあるときと逆流位置にあるときとでほとんど変わらな
い。このことはパティキュレートフィルタ69の状態例
えば温度が切替弁61が順流位置にあるときと逆流位置
にあるときとでほとんど変わらないことを意味してお
り、従って切替弁61の位置に応じた特別な制御を必要
としない。
【0045】ところで、排気ガス中にはイオウ分がSO
の形で含まれており、NO触媒81内にはNO
かりでなくSOも蓄えられる。このSOのNO
媒81内への蓄積メカニズムはNOの蓄積メカニズム
と同じであると考えられる。即ち、担体上に白金Pt及
びバリウムBaを担持させた場合を例にとって簡単に説
明すると、NO触媒81に流入する排気ガスの空燃比
がリーンのときには上述したように酸素OがO
はO2−の形で白金Ptの表面に付着しており、流入す
る排気ガス中のSOは白金Ptの表面上でO 又は
2−と反応し、SOとなる。次いで生成されたSO
は白金Pt上でさらに酸化されつつNO触媒81内
に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら、硫酸
イオンSO の形でNO触媒81内に拡散する。こ
の硫酸イオンSO は次いでバリウムイオンBa
結合して硫酸塩BaSOを生成する。
【0046】この硫酸塩BaSOは分解しにくく、N
触媒81内に流入する排気ガスの空燃比をただ単に
リッチにしてもNO触媒81内の硫酸塩BaSO
量は減少しない。このため、時間が経過するにつれてN
触媒81内の硫酸塩BaSOの量が増大し、その
結果NO触媒81が蓄えうるNOの量が減少するこ
とになる。
【0047】そこで本発明による実施例では、例えばN
触媒81内の蓄積SO量が許容量を越えたときに
はNO触媒81内のSOを還元し蓄積SO量を減
少させる還元処理を行うようにしている。次にこの還元
処理を図5及び図6を参照して説明する。
【0048】図5は還元処理を実行するためのルーチン
を示している。このルーチンは予め定められた設定時間
毎の割り込みによって実行される。
【0049】図5を参照すると、まずステップ100で
は還元処理を行うべきか否か、例えば例えばNO触媒
81内の蓄積SO量が許容量を越えたか否かが判別さ
れる。還元処理を行うべきでないときにはステップ10
5にジャンプし、通常処理が継続される。還元処理を行
うべきときには次いでステップ101に進み、NO
媒81内に流入する排気ガスの空燃比をリーンに維持し
つつNO触媒81の温度を550℃まで上昇させ次い
で550℃に維持する昇温制御が行われる。続くステッ
プ102では切替弁61が図6に示される弱順流位置に
切り替えられ保持される。続くステップ103では、N
触媒81内に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃
比又はリッチになるように還元剤供給弁77からNO
触媒81に還元剤が供給される。
【0050】このようにNO触媒81の温度を550
℃以上に維持しつつNO触媒81に流入する排気ガス
の空燃比を理論空燃比又はリッチにすると、NO触媒
81内の硫酸塩BaSOが分解してSOの形でNO
触媒81から放出される。この放出されたSOは排
気ガス中に還元剤即ちHC,COが含まれているとこれ
らHC,COと反応してSO,HSに還元せしめら
れる。このようにしてNO触媒81内に蓄えられてい
るSOの量が次第に減少し、このときNO触媒81
からSOがSOの形で流出することがない。
【0051】ここで、切替弁61が弱順流位置に保持さ
れると、図6に矢印で示されるように内燃機関から排出
された排気ガスの大部分が流入ポート62から流出ポー
ト63を介し直接的に排気ガス排出管64内に流出し即
ちNO触媒81を迂回し、残りのわずかな一定量の排
気ガスが流入流出ポート65を介し環状排気管67内に
流入し、次いでNO触媒81内を順流方向に流通す
る。即ち、切替弁61を弱順流位置に保持すると、切替
弁61が順流位置又は逆流位置に保持された場合に比べ
てNO触媒81内に流入する排気ガスの量が低減さ
れ、NO触媒81における排気ガスの空間速度が低下
する。
【0052】その結果、NO触媒81内に流入する排
気ガスの空燃比を理論空燃比又はリッチにするのに必要
な還元剤の量を低減することができる。また、NO
媒81に供給された還元剤のNO触媒81内における
滞留時間が長くなり、従って還元剤がSO還元のため
に有効に利用されうる。
【0053】続くステップ104では還元剤が供給され
てから一定時間が経過したか否かが判別される。一定時
間が経過したときには次いでステップ105に進み、通
常制御が再開される。
【0054】このように切替弁61が弱順流位置に保持
されると、触媒76内には、流入流出ポート61から直
接的に排気ガス排出管64内に流入した排気ガスと、N
触媒81から排出された排気ガスとが流入し、この
とき触媒76内に流入する排気ガスの平均空燃比はリー
ンになっている。この場合、触媒76内にNO触媒8
1から排出されたSO,HSが流入する。
【0055】しかしながら本発明による実施例では、触
媒76の酸化能が低く設定されており、その結果S
,HSが触媒76内でサルフェートSOに酸化
されにくくなっている。このようにして大気中に排出さ
れるサルフェートの量が低減されている。
【0056】図7は本発明による別の実施例を示してい
る。
【0057】この実施例では、排気管20aの出口にケ
ーシング168が接続され、このケーシング168内に
NO触媒81を担持したパティキュレートフィルタ6
9が収容されている。ケーシング168の出口は排気管
123を介しケーシング175に接続され、このケーシ
ング175内に触媒76が収容されている。
【0058】排気管20aからバイパス管185が分岐
されており、このバイパス管185の流出端は排気管1
23内に開口している。また、バイパス管185の流入
端が開口している排気管20aの部分には切替弁161
が配置されている。この切替弁161は図7に実線で示
されるように、バイパス管185を遮断して内燃機関か
ら排出されたほぼ全ての排気ガスをNO触媒81内に
導く通常位置と、図7に破線で示されるように内燃機関
から排出された排気ガスのわずかな一部をNO 触媒8
1内に導きながら残りの排気ガスをバイパス管185内
に導くバイパス位置との間を切替可能になっている。
【0059】更に、切替弁161とNO触媒81との
間の排気管20a内には還元剤供給弁77が配置されて
いる。
【0060】切替弁161は通常、通常位置に保持され
ている。NO触媒81内のSOを還元し蓄積SO
量を減少させるべきときには切替弁161がバイパス位
置に一時的に切り替えられ、NO触媒81内に流入す
る排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになるよう
に還元剤供給弁77から還元剤が供給される。
【0061】このときNO触媒81から排出されたS
,HSは次いで触媒76内に流入する。一方、触
媒76内にはバイパス管185内を流通した排気ガスも
流入し、従って触媒76内に流入する排気ガスの平均空
燃比はリーンになっている。しかしながら、触媒76の
酸化能が低く設定されており、この場合にもサルフェー
トSOが生成されにくくなっている。
【0062】
【発明の効果】NO触媒内に蓄えられているイオウ分
を還元し蓄えられているイオウ分の量を減少させるため
に必要な還元剤の量を少なく維持しつつ、大気中に排出
されるサルフェートの量を低減するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】触媒コンバータの構造を示す図である。
【図3】切替弁が順流位置又は逆流位置にあるときの排
気ガスの流れを説明するための図である。
【図4】パティキュレートフィルタの隔壁の部分拡大断
面図である。
【図5】還元処理を実行するためのフローチャートであ
る。
【図6】切替弁が弱順流位置にあるときの排気ガスの流
れを説明するための図である。
【図7】本発明による別の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…機関本体 20a…排気管 22…触媒コンバータ 61…切替弁 64…排気ガス排出管 67…環状排気管 76…触媒 77…還元剤供給弁 81…NO触媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/02 F01N 3/02 321J 3/20 3/20 B E F U 3/28 301 3/28 301D 301G Fターム(参考) 3G090 AA03 AA06 CB23 DA13 EA02 3G091 AA10 AA11 AA18 AB02 AB06 AB09 AB13 BA11 BA14 CA13 CA18 GA06 GB02W GB04W GB05W GB06W GB07W GB10X GB17X HA09 HA16 HA20 HA21 HA36 HA39 HA42 HB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リーン空燃比のもとで継続して燃焼が行
    われる内燃機関の排気通路内に、流入する排気ガスの空
    燃比がリーンのときに流入する排気ガス中のNOを蓄
    え、流入する排気ガスの空燃比が低下したときに排気ガ
    ス中に還元剤が含まれていると蓄えているNOを還元
    して蓄えているNOの量が減少するNO触媒を配置
    し、NO触媒を迂回してNO触媒上流の排気通路と
    NO触媒下流の排気通路とを互いに接続するバイパス
    通路を設け、内燃機関から排出されたほぼ全ての排気ガ
    スをNO触媒内に導く位置と、内燃機関から排出され
    た排気ガスの一部をNO触媒内に導きながら残りの排
    気ガスをバイパス通路内に導くバイパス位置との間を切
    替可能な切替弁を具備し、バイパス通路の流入端が開口
    している排気通路部分とNO触媒間の排気通路内に、
    NO触媒に還元剤を供給するための還元剤供給弁を配
    置し、NO触媒内に蓄えられているイオウ分を還元し
    蓄えられているイオウ分の量を減少させるべきときに
    は、切替弁をバイパス位置に一時的に保持しつつ、NO
    触媒内に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又は
    リッチになるように還元剤供給弁から還元剤を一時的に
    供給する内燃機関の排気浄化装置において、バイパス通
    路の流出端が開口する部分よりも下流の排気通路内に酸
    化能を有する触媒を配置すると共に、該酸化能を有する
    触媒の酸化能をNO触媒の酸化能よりも低く定めた内
    燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 切替弁をバイパス位置に保持しつつ還元
    剤供給弁から還元剤が供給されているときにも前記酸化
    能を有する触媒内に流入する排気ガスの平均空燃比がリ
    ーンに維持されている請求項1に記載の内燃機関の排気
    浄化装置。
  3. 【請求項3】 排気ガスがNO触媒内にその一端面を
    介し流入しNO触媒からその他端面を介し流出するよ
    うに排気ガスを案内するか、又はNO触媒内にその他
    端面を介し流入しNO触媒からその一端面を介し流出
    するように排気ガスを案内するかを切り替えるための切
    り替え手段を具備した請求項1に記載の内燃機関の排気
    浄化装置。
  4. 【請求項4】 リーン空燃比のもとで継続して燃焼が行
    われる内燃機関の排気通路から分岐して環状に延びた後
    に排気通路に戻る環状通路内に、流入する排気ガスの空
    燃比がリーンのときに流入する排気ガス中のNOを蓄
    え、流入する排気ガスの空燃比が低下したときに排気ガ
    ス中に還元剤が含まれていると蓄えているNOを還元
    して蓄えているNOの量が減少するNO触媒を配置
    し、排気ガスを環状通路の一端に導くと共にこのとき環
    状通路内を流通した排気ガスが環状通路の他端から環状
    通路の一端よりも下流の排気通路内に流出する順流位置
    と、排気ガスを環状通路の他端に導くと共にこのとき環
    状通路内を流通した排気ガスが環状通路の一端から環状
    通路の他端よりも下流の排気通路内に流出する逆流位置
    と、排気ガスの一部を環状通路の一端に導くと共にこの
    とき環状通路内を流通した排気ガスが環状通路の他端か
    ら環状通路の一端よりも下流の排気通路内に流出し、か
    つ残りの排気ガスが環状通路を迂回して排気通路内を流
    通する弱順流位置との間を切替可能な切替弁を具備し、
    前記一端とNO触媒間の環状通路内に、NO触媒に
    還元剤を供給するための還元剤供給弁を配置し、NO
    触媒内に蓄えられているイオウ分を還元し蓄えられてい
    るイオウ分の量を減少させるべきときには、切替弁を弱
    順流位置に一時的に保持しつつ、NO触媒内に流入す
    る排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになるよう
    に還元剤供給弁から還元剤を一時的に供給する内燃機関
    の排気浄化装置において、環状通路の一端及び他端が開
    口している部分よりも下流の排気通路内に酸化能を有す
    る触媒を配置すると共に、該酸化能を有する触媒の酸化
    能をNO触媒の酸化能よりも低く定めた内燃機関の排
    気浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記NO触媒が、流入する排気ガス中
    の微粒子を捕集するためのパティキュレートフィルタ上
    に担持されている請求項1又は4に記載の内燃機関の排
    気浄化装置。
JP2002142612A 2002-05-17 2002-05-17 内燃機関の排気浄化装置 Expired - Fee Related JP3846361B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002142612A JP3846361B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 内燃機関の排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002142612A JP3846361B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 内燃機関の排気浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003328731A true JP2003328731A (ja) 2003-11-19
JP3846361B2 JP3846361B2 (ja) 2006-11-15

Family

ID=29702851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002142612A Expired - Fee Related JP3846361B2 (ja) 2002-05-17 2002-05-17 内燃機関の排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3846361B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006101070A1 (ja) * 2005-03-24 2006-09-28 Isuzu Motors Limited 排気ガス処理装置及び排気ガス処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006101070A1 (ja) * 2005-03-24 2006-09-28 Isuzu Motors Limited 排気ガス処理装置及び排気ガス処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3846361B2 (ja) 2006-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1843016B1 (en) Internal combustion engine
EP1170471B1 (en) Exhaust device of internal combustion engine
JP2000018026A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3791470B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4003564B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2000303878A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2001303980A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3925282B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2004150382A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4106913B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2003328731A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3846355B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2003286878A (ja) 内燃機関の排気浄化装置および排気浄化方法
JP3972727B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3546950B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3912170B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3826287B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3891034B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4269919B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3519349B2 (ja) 内燃機関の排気装置
JP4265177B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3838157B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2001027114A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2004100586A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3525850B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060814

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110901

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120901

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees