JP2003327520A - 熱応答性ゲル口腔用組成物充填包装体 - Google Patents
熱応答性ゲル口腔用組成物充填包装体Info
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Abstract
ル転移温度が大きく変動したり、或いは、使用時にはゲ
ル化しなくなったりすることがなく、更に薬効成分を配
合した場合には、熱応答性ゲルの口腔内滞留性に基づい
て期待される、高められた薬効を提供する。 【解決手段】 温度感応性ポリオキシエチレン・ポリオ
キシプロピレンブロックコポリマー系界面活性剤、エタ
ノール、及び香料成分を含有し、ゾルゲル転移温度が2
0〜45℃の範囲内にある熱応答性ゲル口腔用組成物
が、ポリエチレンテレフタレート樹脂の内面からなる容
器に充填されていることを特徴とする熱応答性ゲル口腔
用組成物充填包装体。
Description
た熱応答性ゲル口腔用組成物の保存時のゾルゲル転移温
度安定性を向上させた熱応答性ゲル口腔用組成物充填包
装体に関する。
は、う蝕、歯周疾患、口臭等の予防・改善を目的として
殺菌剤や抗炎症剤などの薬効成分が配合されている。又
一般的に、これら口腔用組成物には、香味の調和をはか
る等の目的で香料成分も配合されている。殺菌剤として
は塩化セチルピリジニウムやトリクロサンが、抗炎症剤
としてはトラネキサム酸やε−アミノカプロン酸がよく
知られている。これら薬効成分配合の口腔用組成物にお
いては、口腔内の隅々まで容易に製剤を行き渡らせるこ
とは勿論であるが、更に、口腔疾患の予防を考えた場
合、何らかの方法で製剤の口腔内滞留性を高め、その薬
効を充分に発揮させることが必要である。
種の方法が提案された。その中でも、熱応答性ゲル製剤
の応用技術がよく知られている。ここにいう熱応答性ゲ
ル製剤とは、温度感応性ゾルゲル転移製剤とも言われ、
粘膜などの局所に適用したときにゲル化する可逆性熱ゲ
ル化性製剤であって、例えば口腔用軟膏等に応用されて
いる技術である。一般に熱応答性ゲル製剤は、水性組成
物に温度感応性高分子化合物等のゲル化剤を配合して調
製される。ゲル化剤の中では、温度感応性のポリオキシ
エチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー系
界面活性剤が最もよく知られており(例えば、特許文献
1、2、3、4参照)、界面活性能や安全性に特に優れ
るところから好んで用いられている。
プロピレンブロックコポリマー系界面活性剤と香料成分
を併用した熱応答性ゲル口腔用組成物を調製し、ポリエ
チレンやポリプロピレンなどの汎用性プラスチック容器
に充填した包装体を作製し、次いでこの包装体を保存し
ておくと、内容物である製剤のゾルゲル転移温度が大き
く変動したり、或いは、使用時にはゲル化しなくなった
りする現象があることを本発明者らは知見した。特に、
メントール等の油溶性香料成分を含有する製剤の場合
に、上述の現象が顕著に見られた。
度感応性のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン
ブロックコポリマー系界面活性剤と香料成分を配合した
熱応答性ゲル口腔用組成物を調製し、これを充填した包
装体を作製しても、保存後の使用時に所望のゾルゲル転
移温度が得られないということである。従って、薬効成
分が配合されている場合には、熱応答性ゲルの口腔内滞
留性に基づいて期待される、高められた薬効を充分に発
揮させることは困難である。
8頁)
頁)
求項1)
ット(第7頁)
ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコ
ポリマー系界面活性剤と香料成分を含有する熱応答性ゲ
ル口腔用組成物を容器に充填し、これを保存した時に、
製剤のゾルゲル転移温度にさほど変化がなく、使用時に
は所望の効果が発揮される熱応答性ゲル口腔用組成物充
填包装体を提供することをその課題とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、更にエタノールを
配合すると共に、熱応答性ゲル口腔用組成物をポリエチ
レンテレフタレート樹脂の内面からなる容器に充填する
ことにより、ゾルゲル転移温度の安定性が確保されるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
キシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマ
ー系界面活性剤、エタノール、及び香料成分を含有し、
ゾルゲル転移温度が20〜45℃の範囲内にある熱応答
性ゲル口腔用組成物が、ポリエチレンテレフタレート樹
脂の内面からなる容器に充填されていることを特徴とす
る熱応答性ゲル口腔用組成物充填包装体が提供される。
物充填包装体は、熱応答性ゲル口腔用組成物と容器とか
らなる。そして、この熱応答性ゲル口腔用組成物は、2
0〜45℃の範囲内のゲル転移温度T(G)を有し、そ
のT(G)よりも低い温度で液状を示し、そのT(G)
以上の温度でゲル状を示すものである。
て使用される温度感応性ポリオキシエチレン・ポリオキ
シプロピレンブロックコポリマー系界面活性剤は、一般
式:HO(C2H4O)a−(C3H6O)b−(C2
H4O)cHで表される。式中、a,b,cは任意の整
数を表わす。この中から本発明においては、温度感応性
として知られているものを適宜選択して用いる。一般的
には、総分子量中のポリオキシエチレン部分の割合が5
0〜90%で、ポリオキシプロピレン部分の分子量が1
000〜5000であるものが用いられる。このよう
な、分子量等を有するものは、BASF社から、プルロ
ニックF−127、F−108、F−98、F−88、
F−87、F−77、F−68などの商品名で市販され
ている。これらは2種類以上を併用しても良い。
ンブロックコポリマー系界面活性剤の配合量は、特に好
ましくは、熱応答性ゲル口腔用組成物全体の10〜25
%(質量百分率、以下同じ)の範囲内である。10%に
満たないと組成物がゾルゲル転移を示さない場合があ
る。25%を越えるとカチオン性殺菌剤などを配合した
場合にその効果が大きく低下することがある。
性剤(A)と下記第2界面活性剤(B)の温度感応性ポ
リオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポ
リマー系界面活性剤を併用して用いると、特に−10℃
以下の低温における保存安定性およびカチオン性殺菌剤
の抗菌活性の発現が確保される利点がある。
リオキシエチレン部分の割合が75〜85%でポリオキ
シプロピレン部分の分子量が2,000〜2,500の
ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコ
ポリマー系界面活性剤である。その代表的な具体例に
は、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレ
ングリコール(40)があり、プルロニックF−88な
どの商品名で販売されている。
リオキシエチレン部分の割合が65〜75%でポリオキ
シプロピレン部分の分子量が3,400〜4,300の
ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコ
ポリマー系界面活性剤である。その代表的な具体例に
は、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレ
ングリコール(70)があり、プルロニックF−12
7、ルトロールF−127、ポロクサマー407などの
商品名で販売されている。
シプロピレンブロックコポリマー系界面活性剤(A)に
対する界面活性剤(B)の配合割合は2〜30%の範囲
内である。2%に満たないと低温保存した場合に析出物
の発生等の問題が生じ、また、30%を越えるとカチオ
ン殺菌剤を配合した場合などにその効果が損なわれるこ
とがある。次に、界面活性剤(A)と界面活性剤(B)
の総配合量は、口腔用組成物全体の10〜25%とする
のが好ましい。
タノールを含有する。エタノールは、主として香料や薬
効成分等の油溶性成分の可溶化に寄与するものである
が、その他に、製剤のゾルゲル転移温度の変動にも影響
する。エタノールの配合量は、通常、熱応答性ゲル口腔
用組成物全体の3〜15%、より好ましくは4〜10%
である。3%に満たないと、特定種のプルロニックを用
いた場合に、油溶性成分が低温保存条件下で析出した
り、製剤の白濁化が起こる。又、15%を越えるとゾル
ゲル転移温度に大きく影響し、特定種のプルロニックを
用いた場合に製剤が20〜45℃の範囲内でゲル化しな
くなることもある。
歯磨や洗口剤などの口腔化粧料分野で知られた各種の香
料成分を配合し得る。香料成分としては、ペパーミント
油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウインタ
ーグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セー
ジ油、レモン油、才レンジ油、ハッカ油、カルダモン
油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベン
ダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キ
ャラウェイ油、マジョラム油、ペイ油、レモングラス
油、オリカナム油、パインニードル油、ネロリ油、ロー
ズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュ
ートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフ
ラワー等の天然香料及び、これら天然香料の加工処理
(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッ
センス化、粉末香料化等)した香料、および、メントー
ル、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メ
チル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−1
−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、
リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メント
ン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3
−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シト
ラール、プレゴン、カルピールアセテート、アニスアル
デヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリル
シクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラレー
ト、エチルメチルフェニルグリジデート、バニリン、ウ
ンデカラクトン、ベキサナール、エチルアルコール、プ
ロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコー
ル、ヘキセノール、ジメチルサルファイト、シクロテ
ン、フルフラール、トリメチルピラゾン、エチルラクテ
ート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、スト
ロベリーフレーバー、アップルラレーバー、バナナフレ
ーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバ
ー、マンゴーフレバー、バターフレーバー、ミルクフレ
ーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフル
ーツフレーバー等の調合香料等が挙げられる。これらは
その1種もしくは2種以上を混合し用いられる。
熱応答性ゲル口腔用組成物全体の0.1〜1.5%であ
る。0.1%に満たないと使用中あるいは使用後の口中
において清涼感をほとんど感じることができず、又、
1.5%を越えると油溶性香料成分の析出や製剤の白濁
化が顕著に起こり、安定性上の問題点となることもあ
る。
しい本発明の態様として、各種の薬効成分を配合し得
る。薬効成分は、口腔疾患の予防、治療に用いられる殺
菌剤、抗炎症剤、止血剤、組織賦活剤、局麻剤などであ
る。具体的には、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼ
トニウム、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチル
フェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、ビオゾー
ル、クロルヘキシジン塩類等の殺菌剤、セファレキシ
ン、塩酸テトラサイクリン、塩酸ミノサイクリン、フラ
ジオマイシンなどの歯肉炎用薬理成分の他、塩酸プロカ
イン、塩酸テトラカイン、塩酸ジブカイン、ベンゾカイ
ン、プロスタグランジンF2、インドメタシン、イブプ
ロフェン、塩化リゾチーム、デキストラナーゼ、ムタナ
ーゼ、アミラーゼ、アラントイン、アラントインクロル
ヒドロキシアルミニウム、グリチルリチン酸及びその塩
類、グリチルレチン酸、塩化ナトリウム、トラネキサム
酸、ε−アミノカプロン酸、酢酸dl−トコフェロー
ル、α−ビサボロール、アズレン、ベルベリン、ヒドロ
キサム酸及びその誘導体、、銅クロロフィンナトリウ
ム、グルコン酸銅等の銅化合物、塩化ストロンチウム、
硝酸カリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライ
ト、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモ
ニウム、フッ化第1スズ、モノフルオロリン酸ナトリウ
ムなどのフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウム
塩などの水溶性リン酸化合物、エビジヒドロコレステリ
ン、ジヒドロコレステロール、トリクロロカルバニリ
ド、クエン酸亜鉛、トウキ軟エキス、オウバクエキス、
チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナなどの抽
出物などである。任意成分については、次の容器説明の
後に述べる。
ンテレフタレート樹脂からなる。ポリエチレンテレフタ
レート樹脂に替えてポリエチレン樹脂やポリプロピレン
樹脂を用いても本発明の効果を達することができない。
容器の形は、ラミネートチューブ、ブローチーブ、ボト
ル状容器、ディスペンサー容器、エアゾール容器、スポ
イト状容器などが挙げられる。これらの容器にはキャッ
プもしくはアトマイザーポンプ、内容物を噴霧すること
なく噴出させるノズル付きポンプ等を装着させることも
できる。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル
等の通常使用される材質のもので良い。また、本発明の
組成物を内面がポリエチレンテレフタレート樹脂からな
る容器に充填し、さらにアルミニウム、ポリアミド樹
脂、シリコーン樹脂又はフッ素樹脂の材質からなる内蓋
シートを内部に取り付けたキャップで包装体を密封する
ことにより、さらに過酷な保存温度条件下でも良好なゾ
ルゲル転移温度安定性を確保することが可能となる。ア
ルミニウム製のシートを用いる場合、アルミニウムのみ
から構成されるシートを使用することも可能であるが、
アルミニウムのみのシートは破れやすいという問題もあ
る。そのような場合は、表面及び/又は裏面をある材質
の樹脂でコーティングしたものを使用することが望まし
い。コーティング材質の例としては、ポリエステル(ポ
リエチレンテレフタレート等)、ポリオレフィン(ポリ
プロピレン、ポリエチレン等)、ポリアクリロニトリ
ル、エチレン−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。
また、アルミニウム製等の上記シートを使用する場合
は、キャップの内面にシートを取り付けて封をする方法
と、容器の口の部分にシートをシーリングしてからキャ
ップにて封をする方法のいずれでも採用できる。
ケット用、歯間部用、口腔粘膜用製剤等の液体製剤、液
状歯磨剤、口中清涼剤、その他洗浄剤、口腔用水性ゲル
基剤等に調製し得るものである。
前述した必須成分に加えて任意成分を本発明の効果を妨
げない量的範囲で配合しうる。そのような任意成分とし
ては、粘稠剤、粘結剤、甘味剤、防腐剤、着色剤、界面
活性剤、研磨剤などがある。
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
キシリット、マルチット、ラクチット等を配合し得る。
粘結剤としては、カルボキシルメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナン、ア
ルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ガーボポール、
グアガム、モンモリロナイト、ゼラチン等を配合し得
る。甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオ
サイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックア
ルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラ
ルチン等を配合し得る。防腐剤としては、パラオキシ安
息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等を配合し得る。
着色剤としては、青色1号、黄色4号、二酸化チタン、
酸化アルミナ等が配合し得る。
剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等を
挙げることができる。具体的には、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、N−アシルザルコシネート、N−アシルグルタメ
ート、N−アシルタウレート、ショ糖脂肪酸エステル、
アルキロールアマイド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノステアレートなどである。
シリケートなどのシリカ系研磨剤、リン酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウ
ムなどが挙げられる。
述した成分を添加し調製した後、容器に充填される。そ
の用途は、洗口剤、歯周ポケット用製剤等の液体製剤、
液状歯磨剤、口中清涼剤、その他洗浄剤、口腔用水性ゲ
ル基剤などである。
包装体においては、内容物である製剤のゾルゲル転移温
度が大きく変動したり、或いは、使用時にはゲル化しな
くなったりすることがない利点を有する。薬効成分を配
合した場合には、熱応答性ゲルの口腔内滞留性に基づい
て期待される、高められた薬効を提供することができ
る。
説明する。
ックと表1に示す香料を配合した表2に示す熱応答性ゲ
ル口腔用組成物を調製し、内容物のゾルゲル転移温度を
測定しゾルゲル転移能を評価した。次いで、内容物を表
2併記の樹脂製円筒形ボトル状容器(容量30mL、ポ
リプロピレン製キャップ)に充填し包装体を作製した。
この包装体を、40℃の条件下に1ヶ月保存した後、内
容物のゾルゲル転移温度を測定しゾルゲル転移温度安定
性を評価した。結果を表2に示した。尚、香料は下記の
組成のものを共通して用いた。
共栓付試験管に取り、クールニクス中で徐々に温度を上
昇させた。10分間放置した後、試験管を傾けゲル化し
流動しなくなるかどうかを判定した。サンプルが流動し
なくなる温度をゾルゲル転移温度とした。また、判定は
以下の基準に従った。
囲外である
である ×:調製直後品と保存品の転移温度差が±3℃を超える
度が20〜45℃の範囲内にある液体製剤を、材質がポ
リエチレンあるいはポリプロピレンの内面からなる容器
に充填して保存した場合、内容物のゾルゲル転移温度安
定性に良好な結果は認められなかった(比較例1〜
4)。一方、材質がポリエチレンテレフタレート製の内
面からなる容器に充填して保存した場合には、ゾルゲル
転移温度安定性に良好な結果が認められた(実施例1,
2)。
1に示す組成の熱応答性ゲル口腔用組成物を調製し、材
質がポリエチレンテレフタレート製の内面からなる樹脂
製円筒形ボトル状容器(容量30mL、ポリプロピレン
製キャップ)に充填し、表3併記の内蓋シートを内部に
取り付けたキャップにより包装体を密封した。この包装
体を、50℃の条件下に1ヶ月保存した後、内容物のゾ
ルゲル転移温度を測定しゾルゲル転移温度安定性を評価
した。結果を表3に示した。尚、香料は表1の組成のも
のを共通して用いた。
度が20〜45℃の範囲内にある液体製剤を、材質がポ
リエチレンテレフタレート製の内面からなる容器に充填
し、さらに材質がテフロン(登録商標)、ナイロン又は
アルミニウムの内蓋シートを内部に取り付けたキャップ
により密封して保存した場合、過酷な温度(50℃)条
件下においても内容物のゾルゲル転移温度安定性に良好
な結果が認められた(実施例3〜8)。一方、内蓋シー
トを取り付けないキャップにより密封して過酷な温度
(50℃)条件下で保存した場合には、ゾルゲル転移温
度安定性に良好な結果は認められなかった(比較例
5)。
した表4に示す熱応答性ゲル口腔用組成物を調製し、ゾ
ルゲル転移能および40℃、1ヶ月保存後のゾルゲル転
移温度安定性を上記の方法に従って評価した。結果を表
5に示す。
5℃の範囲内でゾルゲル転移温度を有し、しかも内容物
をPET製容器に充填し40℃条件下で1ヶ月保存した
場合、内容物のゾルゲル転移温度安定性は良好であっ
た。
を有し、しかも内容物をPET製容器に充填し、40℃
条件下で1ヶ月保存した場合の内容物のゾルゲル転移温
度安定性は良好であった。
を有し、しかも内容物をPET製容器に充填し、40℃
条件下で1ヶ月保存した場合の内容物のゾルゲル転移温
度安定性は良好であった。
を有し、しかも内容物をPET製容器に充填し、40℃
条件下で1ヶ月保存した場合の内容物のゾルゲル転移温
度安定性は良好であった。
を有し、しかも内容物をPET製容器に充填し、40℃
条件下で1ヶ月保存した場合、内容物のゾルゲル転移温
度安定性は良好であった。
を有し、しかも内容物をPET製容器(容量30mL,
ポリプロピレン製キャップ)に充填し、さらにアルミニ
ウムの表面、裏面がそれぞれポリエチレン、PETから
なる内蓋シートを内部に取り付けたキャップにより包装
体を密封した。この包装体を50℃の条件下に1ヶ月保
存した場合、内容物のゾルゲル転移温度安定性は良好で
あった。
Claims (4)
- 【請求項1】 温度感応性ポリオキシエチレン・ポリオ
キシプロピレンブロックコポリマー系界面活性剤、エタ
ノール、及び香料成分を含有し、ゾルゲル転移温度が2
0〜45℃の範囲内にある熱応答性ゲル口腔用組成物
が、ポリエチレンテレフタレート樹脂の内面からなる容
器に充填されていることを特徴とする熱応答性ゲル口腔
用組成物充填包装体。 - 【請求項2】 熱応答性ゲル口腔用組成物が、温度感応
性ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック
コポリマー系界面活性剤を10〜25%、エタノールを
3〜15%、及び香料成分を0.1〜1.5%含有する
請求項1記載の熱応答性ゲル口腔用組成物充填包装体。 - 【請求項3】 熱応答性ゲル口腔用組成物が、更に薬効
成分を含有する請求項1又は2記載の熱応答性ゲル口腔
用組成物充填包装体 - 【請求項4】 アルミニウム、ポリアミド樹脂、シリコ
ーン樹脂又はフッ素樹脂の材質からなる内蓋シートを内
部に取り付けたキャップにより密封されていることを特
徴とする請求項1乃至3記載の熱応答性ゲル口腔用組成
物充填包装体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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JP2002-104517 | 2002-03-04 | ||
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