JP2003327436A - 合成シリカガラスの製造装置 - Google Patents
合成シリカガラスの製造装置Info
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- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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Abstract
カガラスの製造装置を提供する。 【解決手段】炉体内部に配設されたインゴット形成用の
ターゲット4と、このターゲット4を昇降させる昇降装
置5と、ターゲット4に対向して炉体3の上方に設けら
れ、珪素化合物を酸素水素火炎中で加水分解するバーナ
6と、炉体3の下方より排気を行なうように炉体3に連
通して設けられた排気流路7と、この排気流路7に連通
して設けられた排気装置8と、排気流路7内の排気圧を
調整する排気圧調整手段9とを有する合成シリカガラス
の製造装置である。
Description
製造装置に係わり、特に炉体内の排気圧を調整するよう
にした合成シリカガラスの製造装置に関する。
マスクや光学用部材に用いられる合成シリカガラスの製
造方法は、酸水素火炎中に四塩化珪素等珪素化合物を導
入し、加水分解によりシリカ微粒子を生成させ、これを
酸水素火炎の熱で溶融堆積させるものである。図4に示
すように、この合成シリカガラスの製造方法に用いられ
る従来の合成シリカガラス製造装置21は、溶融炉22
内に形成された炉体23内部に昇降装置24により、昇
降可能に配設されたインゴット形成用のターゲット25
と、このターゲット25に対向して炉体22の上方に設
けられ、珪素化合物を酸素水素火炎中で加水分解するバ
ーナ26と、炉体22の上方に連通するように設けられ
た排気ダクト26を有している。このような従来の合成
シリカガラス製造装置21を用いた合成シリカガラスの
製造工程において、炉体内の排気は炉体23の上方から
排気ダクト27を介しての大気への自然排気か、あるい
は、強制排気の場合でも、その炉体内と炉体外の差圧は
一般的に雰囲気ガスが周辺に拡散しない程度の最低限の
ものであり、炉体23内のシリカ以外の反応生成ガス
は、バーナ26から供給されるガスの圧力のみによって
排気される。つまり、炉体内外の差圧はバーナ26から
の導入ガスの流量によって変化する。従って、炉体内外
の差圧は、生成シリカ微粒子の堆積効率に影響し、また
炉体内外の差圧が低い場合、泡の混入頻度が高くなると
いう問題がある。
上し泡の混入が減少する合成シリカガラスの製造装置が
要望されていた。
もので、堆積効率が向上し泡の混入が減少する合成シリ
カガラスの製造装置を提供することを目的とする。
め、本発明の1つの態様によれば、溶融炉内に形成され
た炉体と、この炉体内部に配設されたインゴット形成用
のターゲットと、このターゲットを昇降させる昇降装置
と、前記ターゲットに対向して炉体の上方に設けられ、
珪素化合物を酸素水素火炎中で加水分解するバーナと、
前記炉体の下方より排気を行なうように炉体に連通して
設けられた排気流路と、この排気流路に連通して設けら
れた排気装置と、前記排気流路内の排気圧を調整する排
気圧調整手段とを有することを特徴とする合成シリカガ
ラスの製造装置が提供される。これにより、堆積効率が
向上し泡の混入が減少する合成シリカガラスの製造が実
現される。
底部中央部に設けられた排気開口により炉体に連通して
いる。これにより、偏流なく排気され、石英ガラスの多
孔質母材は変形なく成長する。
整手段は、排気流路内に設けられた回動弁と、この回動
弁を回動させる電動モータで構成される。
つ確実に調整される。
ガラスの製造装置の実施形態について添付図面を参照し
て説明する。
製造装置の概念図である。
造装置1は、直接法による合成シリカガラスを製造する
ための溶融炉2内に形成された炉体3と、この炉体3内
部に配設されたインゴット形成用のターゲット4と、こ
のターゲット4を昇降させる昇降装置5と、ターゲット
4に対向して炉体3の上方に設けられ、珪素化合物を酸
素水素火炎中で加水分解するバーナ6と、炉体3の下方
より排気を行なうように炉体3に連通して設けられた排
気流路7と、この排気流路7に連通して設けられた排気
装置8と、排気流路7内の排気圧を調整する排気圧調整
手段9とを有している。
は、図2に示すように、この合成シリカガラスの製造装
置1全体を制御する制御装置10が設けられている。
に上記のようにターゲット4が収納される。
のターゲット4に堆積する合成シリカの堆積量に応じ
て、昇降装置5の働きで降下し、合成シリカ製造工程中
は、常時、堆積した合成シリカの頂上部とバーナ6の距
離がほぼ一定に保たれるようになっている。
4を昇降させるもので、いずれも図2に示すボールネジ
5aを介して進退移動させる進退駆動用モータ5bで構
成されている。
用マスフローコントローラ6a、高温に加温された恒温
槽であるベーキング装置6bに連通され、また、マスフ
ローコントローラ6aを介して支燃ガスO2のO2供給
源に、可燃ガスH2のH2供給源に連通されており、メ
インタンク6cに溜められ、ベーキング装置6b、マス
フローコントローラ6aを介して送られてくる珪素化合
物を酸素水素火炎中で加水分解するものである。このマ
スフローコントローラ6aは、制御装置10により制御
され、バーナ6のガス供給量を制御できるようになって
いる。
体3の下方、例えば、下部中央部に設けられた排気開口
3aと合成シリカガラスの製造装置1の外部に設けられ
た排気装置8間に形成されており、排気装置8を作動さ
せることにより、炉体3内のガスを炉体3の下部中央部
から偏流なく強制的に排気できるようになっている。こ
れにより、合成シリカガラスの透明母材は変形なく成長
する。なお、炉体の下方に設けられる上記排気開口は、
下部中央部に限らず、炉体の下方周壁に設けてもよい。
おり、制御装置10により制御される。
排気流路7内の圧力を調整するためのもので、図2に示
すステッピングモータ9aと、このステッピングモータ
9aにより回動される回動弁9bとで構成されている。
ステッピングモータ9aは、排気流路7内に設けられた
圧力センサー9cで検知された圧力情報信号を制御装置
10に送信し、この制御装置10により回動制御され、
回動弁9bの開度を調整することにより、排気流路7内
の排気圧を容易かつ確実に調整できるようになってい
る。
のように、ステッピングモータと回動弁とで構成される
ものに限らず、排気装置としての排気ポンプの回転数を
制御する制御回路によってポンプの回転数を制御して、
その排気量を制御するようにするなど、排気装置により
排気量を調整するものであれば如何なるものであっても
よい。また、回動弁の開度と排気流路内の排気圧の相関
を事前に調べ、この結果を制御装置に記憶させておき、
回動弁の開度を調整するようにすれば、圧力センサーは
必ずしも設ける必要はない。
た合成シリカガラスの製造工程中、制御装置10による
駆動用モータ5b、マスフローコントローラ6a、ステ
ッピングモータ9a、排気装置8、圧力センサー9c等
の制御は、事前に制御装置10にプログラムされた制御
手順に従って行われ、必要に応じ制御装置10に設けら
れた入力手段(図示せず)からの入力により行われる。
造装置を用いた合成シリカガラスの製造方法について説
明する。
の制御により、最初に原料供給源から液体状の原料珪素
化合物をメインタンク6cに供給する。次に、N2供給
源から加圧用N2をメインタンク6bに送り、このN2
の圧力により、液体状の珪素化合物をベーキング装置6
bに所定量供給する。
珪素化合物は、加熱され、気化して、加圧用N2と共
に、マスフローコントローラ6aに制御され所定流量だ
け、バーナ6に供給される。これと同時に排気装置8を
作動させ、排気流路7を介して炉体3内の強制排気を開
始する。バーナ6に供給された気体珪素化合物は、マス
フローコントローラ6aを介してO2供給源、H2供給
源から供給される支燃ガス用O2、可燃ガスのH2と共
にバーナ6に供給され、珪素化合物は酸素水素火炎中で
加水分解される。このバーナ6中で、加水分解された珪
素化合物からSiO2からなる合成シリカガラスが合成
され、バーナ6の下方に設けられたターゲット4に堆積
し、合成シリカガラス透明母材が製造される。
て、炉体3内のSiO2以外の反応生成ガスは、炉体下
部中央部より偏流なく強制排気される。従って、炉体3
内に排気ガスが停滞せず、透明母材に変形した成長がな
く、さらに、圧力センサー9cにより排気流路7の圧力
を検知し、排気ガス圧を常時最適条件に調整して、最適
差圧に調整することにより、堆積効率を向上させ、透明
母材への泡の混入を防止することができる。
の圧力差)は、酸水素ガス及び珪素化合物の供給量、炉
体の内容積により変化し、その最適差圧もこれらによっ
て変化する。上記堆積効率は、差圧が高すぎると堆積す
べきシリカ微粒子が堆積する前に排気されてしまい、低
過ぎるとシリカ微粒子の炉体内滞留時間が増加して、炉
体内壁へのシリカ付着が増加し炉体内温度分布が変化し
てしまい、インゴットの形状維持が困難になる。さら
に、差圧が低過ぎると炉体内壁に付着したシリカが剥離
し、ガス対流に乗ってインゴット溶融部に付着し泡の混
入の原因となる。
ガラスの製造装置によれば、排気装置及び排気圧調整手
段により、炉体内外の差圧を最適条件に調整することが
可能となり、堆積効率が向上し泡の混入が減少する合成
シリカガラスの製造が実現される。
装置によれば、堆積効率が向上し泡の混入が減少する合
成シリカガラスの製造装置を提供することができる。
概念図。
制御回路図。
原料供給系統を示す概念図。
Claims (3)
- 【請求項1】 溶融炉内に形成された炉体と、この炉体
内部に配設されたインゴット形成用のターゲットと、こ
のターゲットを昇降させる昇降装置と、前記ターゲット
に対向して炉体の上方に設けられ、珪素化合物を酸素水
素火炎中で加水分解するバーナと、前記炉体の下方より
排気を行なうように炉体に連通して設けられた排気流路
と、この排気流路に連通して設けられた排気装置と、前
記排気流路内の排気圧を調整する排気圧調整手段とを有
することを特徴とする合成シリカガラスの製造装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の合成シリカガラスの製
造装置において、上記排気流路は、炉体の底部中央部に
設けられた排気開口により炉体に連通していることを特
徴とする合成シリカガラスの製造装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の合成シリカガ
ラスの製造装置において、上記排気圧調整手段は、排気
流路内に設けられた回動弁と、この回動弁を回動させる
電動モータとで構成されることを特徴とする合成シリカ
ガラスの製造装置。
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JP2002133951A JP4095826B2 (ja) | 2002-05-09 | 2002-05-09 | 合成シリカガラスの製造装置 |
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JP2008137871A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-19 | Covalent Materials Tokuyama Corp | 合成シリカガラス製造装置、合成シリカガラス製造方法 |
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