JP2003327058A - 自動車の電源装置 - Google Patents

自動車の電源装置

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JP2003327058A
JP2003327058A JP2002140884A JP2002140884A JP2003327058A JP 2003327058 A JP2003327058 A JP 2003327058A JP 2002140884 A JP2002140884 A JP 2002140884A JP 2002140884 A JP2002140884 A JP 2002140884A JP 2003327058 A JP2003327058 A JP 2003327058A
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low
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JP2002140884A
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Atsushi Yokoyama
篤 横山
Kenichiro Matsubara
謙一郎 松原
Masanori Ichinose
昌則 一野瀬
Toshio Manaka
敏雄 間中
Nobuyuki Ueki
信幸 植木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気負荷に対して安定した電力供給が可能な、
信頼性の高い電源装置を提供する。 【解決手段】高電圧電気負荷5と高電圧電力供給源2と
の接続と遮断とを切替える高電圧スイッチ11と、低電
圧電気負荷6と低電圧電力供給源3との接続と遮断とを
切替える低電圧スイッチ12と、高電圧スイッチ11及
び低電圧スイッチ12における接続と遮断との切替えを
制御する起動スイッチ1とを備え、起動スイッチ1は、
高電圧電力供給源2と低電圧電力供給源3との両方の電
力を通電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の電力供給
源装置に係り、特に、複数の電力供給源を備える電源装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の電力供給源を備える自
動車の電源装置が知られている。例えば、特開2000
−225935号公報で提案されている電気制御ブレー
キシステムの電源装置では、電圧12Vのバッテリと電
圧36Vのバッテリを備えている。
【0003】ブレーキペダルに設置され、12Vバッテ
リに接続されたブレーキスイッチがON状態になると、
このスイッチに接続されるリレーのコイルへ12Vバッ
テリから電流が流れる。するとリレー接点部がON状態
になり、12Vバッテリとその電気負荷が接続される。
また、ブレーキペダルに設置され、36Vバッテリに接
続されたブレーキスイッチがON状態になると、このス
イッチに接続されるリレーのコイルへ36Vバッテリか
ら電流が流れる。するとリレー接点部がON状態にな
り、電圧36Vバッテリとその電気負荷が接続される。
【0004】このように、ブレーキスイッチに接続され
る2つのリレーのコイルは、それぞれ異なるバッテリに
接続されている。バッテリの出力が低下する等の異常が
生じてコイルが励磁されない場合には、そのバッテリに
対応するリレーが、ブレーキペダルの制動操作に伴って
ON状態に切り換えられることがないが、他方のリレー
は制動操作に伴ってON状態に切り換えることができ
る。
【0005】また、イグニッションスイッチがON状態
になると、イグニッションスイッチに接続されるリレー
のコイルへ12Vバッテリから電流が流れる。すると1
2Vのリレー接点部と36Vのリレー接点部が同時にO
N状態になり、電圧12Vバッテリとその電気負荷、お
よび電圧36Vバッテリとその負荷がそれぞれ接続され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】自動車の制御装置に安
定な電力を供給するためには、起動スイッチの信頼性を
確保する必要がある。しかし、上記従来の装置におい
て、36V用のブレーキスイッチは12V用よりも高電
圧な36Vバッテリに接続されているため、大きな電流
が流れ、アーク発生等の問題が生じる場合がある。した
がって、12V用のスイッチよりも高い耐食性と安全性
が要求される。
【0007】また、イグニッションスイッチをON状態
にしても、12Vバッテリに出力低下等の異常が生じた
場合には、リレーをON状態に切り換えることができな
い。この場合、36Vの電気負荷に対しても電力供給が
できなくなってしまう。したがって、36Vの電気負荷
に安定した電力供給を行うには、12Vバッテリに生じ
る異常が生じた場合でも、36Vバッテリからの電力供
給に影響が及ばないような電源装置が必要となる。
【0008】本発明は、電気負荷に対して安定した電力
供給が可能な、信頼性の高い電源装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載の発明によれば、高電圧スイッチと低電圧スイッ
チの接続・遮断を制御する起動スイッチに、高電圧電力
供給源と低電圧電力供給源の両方の電力を通電すること
によって達成される。これにより、高電圧電力供給源と
低電圧電力供給源のいずれか一方に異常の発生した場合
でも、高電圧スイッチと低電圧スイッチの接続・遮断を
制御することができるので、信頼性の高い電源装置を実
現可能となる。上記の目的は、請求項2に記載の発明に
よれば、高電圧電力供給源と起動スイッチの間に、電流
制御回路を設けたことにより達成される。これにより、
起動スイッチに過大な電流が流れることを防ぐことがで
きるので、より信頼性の高い電動装置を実現可能とな
る。上記の目的は、請求項3に記載の発明によれば、電
源装置は起動スイッチの動作によって起動される電圧変
換回路を備える。これにより、起動スイッチに過大な電
流が流れることなく、高電圧スイッチを駆動できるの
で、より信頼性の高い電源装置を実現可能となる。上記
の目的は、請求項4に記載の発明によれば、高電圧スイ
ッチまたは低電圧スイッチは、起動スイッチの動作によ
って駆動される別のスイッチによって、または起動スイ
ッチの動作によって起動される電圧変換回路によって接
続・遮断を制御される。これにより、高電圧スイッチま
たは低電圧スイッチが起動スイッチの動作によって直接
制御される場合よりも、起動スイッチに流れる電流を低
減でき、起動スイッチの負荷を低減できるので、より信
頼性の高い電源装置を実現可能となる。上記の目的は、
請求項5に記載の発明によれば、低電圧電力供給源と高
電圧電力供給源の両方から電力供給可能な電源ラインを
備えることにより達成される。これにより、高電圧電力
供給源と低電圧電力供給源のいずれか一方に異常の発生
した場合でも、低電圧電気負荷に電力供給ができるの
で、より信頼性の高い電源装置を実現可能となる。上記
の目的は、請求項6に記載の発明によれば、第一高電圧
スイッチと低電圧スイッチの接続・遮断を制御する第一
起動スイッチと、第二高電圧スイッチと低電圧スイッチ
の接続・遮断を制御する第二起動スイッチに、高電圧電
力供給源と低電圧電力供給源の両方の電力を通電するこ
とによって達成される。これにより、高電圧スイッチや
起動スイッチに異常の発生した場合でも、正常な系統の
電力供給を継続することができるので、より信頼性の高
い電源装置を実現可能となる。上記の目的は、請求項7
に記載の発明によれば、高電圧負荷または低電圧負荷
が、電気エネルギーによって車輪の回転を抑制する電動
ブレーキ装置であることによって達成される。これによ
り、1つの電力供給源に異常の発生した場合でも、正常
な電力供給源に接続された電動ブレーキ装置の制御を継
続することができるので、電動ブレーキ装置に必要な信
頼性の高い電源装置を実現可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電源装置の実施の
形態を図面に基づいて説明する。
【0011】図1に、本発明の一実施例の構成図を示
す。
【0012】本実施例の電源装置は、電力供給源として
高電圧バッテリ2(高電圧電力供給源)と低電圧バッテ
リ3(低電圧電力供給源)を備えている。低電圧バッテ
リ3には発電機としてオルタネータ9が接続されてお
り、オルタネータ9は低電圧バッテリ3を充電すると共
に、低電圧の電気負荷6に対して電力を供給する。電圧
変換回路4は、高電圧バッテリ2と低電圧バッテリに接
続されており、低電圧側の電力を昇圧して、高電圧バッ
テリ2を充電すると共に、高電圧の電気負荷5a,5
b,5cに対して電力を供給する。電圧変換回路4は、
高電圧側の電力を降圧して、低電圧側へ電力供給するこ
とも可能な双方向の電圧変換回路である。
【0013】高電圧で駆動される電気負荷5aと高電圧
バッテリ2は、高電圧電源ライン31aによって接続さ
れている。高電圧電源ライン31aには、リレー13a
が設置されており、電気負荷5aと高電圧バッテリ2の
接続・遮断を制御する。また、電気負荷5aとは異なる
高電圧の電気負荷5bは、高電圧電源ライン31bによ
って高電圧バッテリ2に接続されている。高電圧電源ラ
イン31bには、リレー13bが設置されており、電気
負荷5bと高電圧バッテリ2の接続・遮断を制御する。
また、高電圧で駆動される電気負荷5cは、高電圧電源
ライン31aと高電圧電源ライン31bの両方に接続さ
れており、いずれの電源ラインからも電力供給を受ける
ことができる。
【0014】リレー13a,リレー13bは高電圧の電
気負荷5a,5bと高電圧バッテリ2との接続と遮断と
を切替える切替手段(高電圧スイッチ)を構成する。
【0015】一方、低電圧で駆動される電気負荷6と低
電圧バッテリ3は、低電圧電源ライン32によって接続
されている。低電圧電源ライン32には、リレー14a
とリレー14bが並列に設置されており、電気負荷6と
低電圧バッテリ3の接続・遮断を制御する。
【0016】リレー14a,14bは低電圧の電気負荷
6と低電圧バッテリ3との接続と遮断とを切替える切替
手段(高電圧スイッチ)を構成する。
【0017】以下、高電圧バッテリ2または低電圧バッ
テリ3と電気負荷5a,5b,5c,6,7a,7bの
接点・遮断を制御するための電気回路構成と動作につい
て述べるが、電気負荷5bや高電圧電源ライン31bに
関する構成と動作は、電気負荷5aや高電圧電源ライン
31aに関する構成と同様であるので、重複する構成と
動作については説明を省略する。
【0018】起動スイッチ1aの一方の端子は、リレー
11aのコイル61aを介して高電圧電源ライン31a
と、またリレー12aのコイル62aを介して低電圧電
源ライン32との接続されている。起動スイッチ1aの
他方の端子は接地されている。起動スイッチ1aは、例
えばブレーキペダルやイグニッションスイッチのような
スイッチであり、電気負荷5a,5c,6,7aを起動
するためのスイッチである。すなわち、リレー13a,
13b,14a,14bにおける接続と遮断との切替え
を制御する切替制御手段として機能する。
【0019】起動スイッチ1aとリレー11aの間には
定電流ダイオード21aが設けられ、高電圧電源ライン
31aから起動スイッチ1aに一定電流が流れる。起動
スイッチ1aとリレー12aの間にはダイオード22a
が設けられ、高電圧電源ライン31aから低電圧電源ラ
イン32へ電流が流れるのを防いでいる。
【0020】リレー11aの接点部71aは、高電圧電
源ライン31aと電圧変換回路23aを接続されてい
る。電圧変換回路23aよって降圧された電力が低電圧
冗長電源ライン33aへ供給される。低電圧冗長電源ラ
イン33aは、リレー12aの接点部72aとダイオー
ド24aを通じて、低電圧電源ライン32とも接続され
ている。ダイオード24aは、電圧変換回路23aから
低電圧電源ライン32へ電流が流れるのを防いでいる。
リレー13aのコイル63a、リレー14aのコイル6
4a、電気負荷7aは、低電圧冗長電源ライン33aに
接続されており、高電圧バッテリ2と低電圧バッテリ3
の両方から電力供給を受けることができる。電圧変換回
路4は、低電圧冗長電源ライン33aと接続されており
(図示せず)、低電圧冗長電源ライン33aに電力が供
給されると、電圧変換回路4がON状態になる。
【0021】電気負荷5aには、左前輪の電動ブレーキ
52flと右後輪の電動ブレーキ52rrが含まれる。
電気負荷5bには、右前輪の電動ブレーキ52frと左
後輪の電動ブレーキ52rlが含まれる。電動ブレーキ
はディスクブレーキであり、車輪と共に回転するブレー
キディスクに対して摩擦パッドが電気モータの駆動によ
り押し付けられることによって回転が制御される。電気
負荷5cには、電動ステアリング装置の駆動回路53と
電気モータ54が含まれる。電動ステアリング装置は電
気モータによって車輪の操舵角を制御する転舵装置であ
る。
【0022】起動スイッチ1aがON状態になると、高
電圧バッテリ2からコイル61a、定電流ダイオード2
1aへと電流が流れ、接点71aがON状態となる。す
ると電圧変換回路23aが起動され、高電圧から低電圧
へ降圧された電力が低電圧冗長電源ライン33aへ供給
される。また、起動スイッチ1aがON状態になると、
低電圧バッテリ3からコイル62aとダイオード22a
へ電流が流れ、接点72aがON状態となる。したがっ
て低電圧電源ライン32からも低電圧冗長電源ライン3
3aへ電力が供給される。低電圧冗長電源ライン33a
へ供給された電力はコイル63aとコイル64aを励磁
し、接点73aと接点74aを接続する。したがって、
高電圧バッテリ2と電気負荷5a,5c、および低電圧
バッテリ3と電気負荷6が接続され、電気負荷5a,5
c,6が起動される。
【0023】このように、起動スイッチ1aの動作によ
ってリレー13aとリレー14aをON状態に制御でき
るので、電圧の異なる電気負荷5a,5c,6を単一の
スイッチで起動することが可能となる。したがって、電
圧毎に異なる起動スイッチを設ける場合よりもスイッチ
の数を減らすことができる。また、2つのバッテリから
低電圧冗長電源ライン33aへ電力が供給されるので、
片方のバッテリに出力低下等の異常が発生し、リレー1
3aまたはリレー14aの駆動に十分な電力を供給でき
ない場合においても、正常なバッテリによってリレー1
3aとリレー14aを正常に動作させることができる。
したがって、安定した電力を供給できる電源装置を供給
することが可能となる。
【0024】また、高電圧電源ライン31aから起動ス
イッチ1aに流れる電流を、定電流ダイオード21aで
既定の一定電流に制御するので、起動スイッチ1aに過
大な電流が流れることを防ぐことができる。これにより
高電圧バッテリ2から直接電流を流す場合よりも、起動
スイッチの負荷を低減することができる。したがって、
信頼性の高い電源装置を供給することが可能となる。
【0025】リレーの接点に流す電流が大きいほど、リ
レーのコイルに通電する電流も大きくなる。上記構成で
は、リレー11aの接点71aとリレー12aの接点7
2bを流れる電流によってコイル63aとコイル64b
が励磁されるので、接点71aと接点72bに直接電気
負荷5a,6が接続される場合よりも、コイル61aと
コイル61bに流れる電流は小さくなる。このため、起
動スイッチ1aに流れる電流は小さくなるため、起動ス
イッチの負荷を低減することができる。したがって、信
頼性の高い電源装置を供給することが可能となる。
【0026】低電圧冗長電源ライン33aへ電力が供給
されると、電圧変換回路4が起動される。低電圧冗長電
源ライン33aは、高電圧バッテリ2と低電圧バッテリ
3の両方から電力供給を受けることができるので、片方
のバッテリに出力低下等の異常が生じた場合でも、起動
スイッチ1aの操作によって電圧変換回路4が起動する
ことができる。このとき電圧変換回路4は、正常なバッ
テリに接続される電源ラインから、異常が生じたバッテ
リに接続される電源ラインへの電力変換を開始すること
ができる。このため、異常が生じたバッテリ側の電源ラ
インにも電力供給が可能である。したがって、安定した
電力を供給できる電源装置を供給することが可能とな
る。
【0027】起動スイッチ1aのON動作と同様に、起
動スイッチ1bがON状態になると、高電圧バッテリ2
と電気負荷5b,5c、および低電圧バッテリ3と電気
負荷6が接続され、電気負荷5a,5c,および電気負
荷6が起動され、さらに低電圧冗長電源ライン33bへ
電力が供給される。
【0028】このように、高電圧バッテリ2と電気負荷
5bの接続を、電気負荷5aに対応するスイッチ回路と
は異なるスイッチ回路で制御することによって、片方の
スイッチ回路に異常が生じてリレーを駆動できない場合
でも、他方のスイッチ回路は正常な動作を継続すること
が可能である。したがって、電気負荷5a〜5cに高い
信頼性が要求される場合、電気負荷を2系統に分散させ
たり、電気負荷に2系統の電源ライン31a、32bを
接続することによって、信頼性を向上させることができ
る。
【0029】例えば、高電圧電源ライン31aに異常が
生じた場合でも、高電圧電源ライン31bに接続される
電動ブレーキ52fr,52rlを正常に動作させるこ
とができる。また例えば、高電圧電源ライン31bに異
常が生じた場合でも、高電圧電源ライン31bに接続さ
れる電動ブレーキ52fl,52rrを正常に動作させ
ることができる。したがって、車両の制動に最低限必要
な2輪分の制動力を確保できるため、電動ブレーキ装置
に必要な信頼性の高い電源装置を実現可能となる。また
例えば、一方の高電圧電源ラインに異常が生じた場合で
も、電動ステアリング装置の駆動回路53と電気モータ
54を正常に動作させることができる。したがって、電
動ステアリング装置に必要な信頼性の高い電源装置を実
現可能となる。
【0030】上記の実施例においては、電気負荷5aと
は異なる高電圧の電気負荷5bは、高電圧電源ライン3
1bによって高電圧バッテリ2に接続されている。しか
し、図2に示すように、電気負荷5bや高電圧電源ライ
ン31bを含まない構成であってもよい。このとき、高
電圧の電気負荷5aには、左右前輪の電動ブレーキ52
fl,52frが含まれ、低電圧の電気負荷6には、前
輪と比較して消費電力が少ない左右後輪の電動ブレーキ
52rl,52rrが含まれる。この構成において、一
方のバッテリに異常が生じた場合でも、車両の制動に最
低限必要な2輪分の制動力を確保できる。したがって、
より簡素な構成で、電動ブレーキ装置に必要な信頼性の
高い電源装置を実現可能となる。
【0031】また、上記の実施例においては、リレー1
1aとリレー11bの接点に流れる電流によって、これ
らより下流のリレー13aとリレー14aの接続状態を
制御している。しかし、図2に示すように、リレー11
aの接点71aを電気負荷5aと接続し、リレー12a
の接点72aを電気負荷6と接続してもよい。これによ
って、リレーの数を減らすことができるので、システム
故障の頻度を低減でき、信頼性の高い電源装置を供給す
ることが可能となる。
【0032】また、上記の実施例においては、起動スイ
ッチ1aとリレー11aの間には定電流ダイオード21
aが設けられ、高電圧電源ライン31aから起動スイッ
チ1aに一定電流が流れるようにしている。しかし、図
3に示すように、定電流ダイオード21aとリレー11
aを省略して、起動スイッチ1aを電圧変換回路25a
へ接続してもよい。起動スイッチ1aがON状態のと
き、高電圧電源ライン31aから起動スイッチ1aへ微
小な電流が流れることによって、電圧変換回路25aは
起動スイッチ1aのON状態を検知する。このとき電圧
変換回路25aの電圧変換機能が作動し、低電圧冗長電
源ライン33aへ電力の供給を開始する。高電圧電源ラ
イン31aから起動スイッチ1aへは微小な電流のみが
流れるので、起動スイッチ1aの負荷を低減することで
きる。したがって、信頼性の高い電源装置を供給するこ
とが可能となる。
【0033】また、上記の実施例においては、高電圧バ
ッテリ2と電気負荷5aはリレー13aによって接続さ
れ、高電圧バッテリ2と電気負荷5bはリレー13bに
よって接続されている。しかし、図4に示すように、そ
れぞれの電気負荷52fl,52fr,53a,52r
l,52rr,54に個別のリレー13fl,13f
r,13d,14rl,14rr,14dを設けて、バ
ッテリと電気負荷を接続することもできる。このとき、
各電気負荷は低電圧冗長電源ライン33aにも接続され
る。起動スイッチ1aがON状態になると、電気負荷の
電子回路を駆動するのに十分な電力が低電圧冗長電源ラ
イン33aから各電気負荷へ供給される。このため、起
動スイッチ1aがON状態であれば、それぞれの電機負
荷は、自身に接続されているリレーの接続状態を独自の
判断で接続・遮断できる。この構成では、電気負荷ごと
にリレーが分散されるので、或る電気負荷に対応したリ
レーの異常が、他の電気負荷に影響を及ぼすことはな
い。したがって、信頼性の高い電源装置を供給すること
が可能となる。
【0034】
【発明の効果】上記のように、本発明の電源装置では、
電圧の異なる複数の電力供給源を備え、単一の起動スイ
ッチによって複数の電力供給源からの電力供給を開始で
きる。さらに、1つの電力供給源に異常が生じた場合で
も、電力供給源と電気負荷を接続するリレーの動作を継
続できる。したがって、信頼性の高い電源装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における電源装置の構成図で
ある。
【図2】 本発明の別の実施例における電源装置の構成
図である。
【図3】 本発明の別の実施例における電源装置の構成
図である。
【図4】 本発明の別の実施例における電源装置の構成
図である。
【符号の説明】
1a〜1b…起動スイッチ、2…高電圧バッテリ、3…
低電圧バッテリ、11a〜14d…リレー、5a〜5c
…電気負荷、21a…定電流ダイオード、23a…電圧
変換回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一野瀬 昌則 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 間中 敏雄 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 植木 信幸 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 3D049 BB02 CC07 KK17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高電圧電力供給源からの電力によって動作
    する高電圧電気負荷と前記高電圧電力供給源との接続と
    遮断とを切替える高電圧スイッチと、前記高電圧電力供
    給源より低い電圧の低電圧電力供給源からの電力によっ
    て動作する低電圧電気負荷と前記低電圧電力供給源との
    接続と遮断とを切替える低電圧スイッチと、前記高電圧
    スイッチ及び前記低電圧スイッチにおける接続と遮断と
    の切替えを制御する起動スイッチとを備える自動車の電
    源装置において、 前記起動スイッチは、前記高電圧電力供給源と前記低電
    圧電力供給源との両方の電力を通電することを特徴とす
    る自動車の電源装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の自動車の電源装置におい
    て、前記高電圧電力供給源と前記起動スイッチとの間
    に、電流制御回路を設けたことを特徴とする自動車の電
    源装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の自動車の電源装置におい
    て、前記起動スイッチの動作によって起動される電圧変
    換回路を備えたことを特徴とする自動車の電源装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の自動車の電源装置におい
    て、前記高電圧スイッチまたは前記低電圧スイッチは、
    前記起動スイッチの動作によって駆動される別のスイッ
    チによって、または前記起動スイッチの動作によって起
    動される電圧変換回路によって接続・遮断を制御される
    ことを特徴とする自動車の電源装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の自動車の電源装置におい
    て、前記高電圧電力供給源の電圧を前記低電圧電力供給
    源の電圧に降圧する電圧変換回路、および、前記低電圧
    電力供給源と前記電圧変換回路の両方から電力供給可能
    な電源ラインを備えたことを特徴とする自動車の電源装
    置。
  6. 【請求項6】高電圧電力供給源からの電力によって動作
    する第一高電圧電気負荷と前記高電圧電力供給源との接
    続と遮断とを切替える第一高電圧スイッチと、前記高電
    圧電力供給源からの電力によって動作し前記第一高電圧
    電気負荷とは異なる第二高電圧電気負荷と前記高電圧電
    力供給源との接続と遮断とを切替える第二高電圧スイッ
    チと、前記高電圧電力供給源より低い電圧の低電圧電力
    供給源からの電力によって動作する低電圧電気負荷と前
    記低電圧電力供給源との接続と遮断とを切替える低電圧
    スイッチと、前記第一高電圧スイッチ及び前記低電圧ス
    イッチにおける接続と遮断との切替えを制御する第一起
    動スイッチと、前記第二高電圧スイッチ及び前記低電圧
    スイッチにおける接続と遮断との切替えを制御する第二
    起動スイッチとを備える自動車の電源装置において、 前記第一起動スイッチと前記第二起動スイッチは、前記
    高電圧電力供給源と前記低電圧電力供給源の両方の電力
    を通電することを特徴とする自動車の電源装置。
  7. 【請求項7】請求項1又は6に記載の自動車の電源装置
    において、前記高電圧負荷または前記低電圧負荷が、電
    気エネルギーによって車輪の回転を抑制する電動ブレー
    キ装置であることを特徴とする自動車の電源装置。
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