JP2003326393A - 切粉圧縮方法及びその装置 - Google Patents

切粉圧縮方法及びその装置

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JP2003326393A JP2002137964A JP2002137964A JP2003326393A JP 2003326393 A JP2003326393 A JP 2003326393A JP 2002137964 A JP2002137964 A JP 2002137964A JP 2002137964 A JP2002137964 A JP 2002137964A JP 2003326393 A JP2003326393 A JP 2003326393A
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piston
compressed
chips
chip
sides
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Minoru Aoyanagi
實 青柳
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Amada Co Ltd
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    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/30Presses specially adapted for particular purposes for baling; Compression boxes therefor
    • B30B9/306Mechanically-driven presses
    • B30B9/3067Mechanically-driven presses by rack-and-pinion means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/32Presses specially adapted for particular purposes for consolidating scrap metal or for compacting used cars
    • B30B9/327Presses specially adapted for particular purposes for consolidating scrap metal or for compacting used cars for briquetting scrap metal

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切粉を圧縮する場合に、該切粉の内圧分布の
均一化を図ることにより、固まりにくい切粉を圧縮固形
化することにある。 【解決手段】 上記課題を解決するため、(1)切粉を
供給し、(2)該供給された切粉の両側を、ピストンで
圧縮し、該圧縮された切粉の両側の内圧が所定の値に到
達したときに、ピストンを停止し、(3)該ピストンを
停止後、圧縮された切粉を、圧縮固形化物として排出す
る。 ホッパを介して切粉が供給されるスリーブと、該
スリーブの両側に配置され、供給された切粉の両側を圧
縮するピストンと、該ピストンの圧力を検出する圧力セ
ンサと、ピストンで圧縮された切粉の両側の内圧が所定
の値に到達し、該所定の値に対応するピストン圧力が圧
力センサで検出された場合に、該圧縮された切粉を、ピ
ストンと協働して圧縮固形化物として排出する排出機構
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属加工の際に発
生する切粉を圧縮固形化する切粉圧縮方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】一般に、板材加工機、例えば穴明け加工機
で金属製のワークに穴明け加工を行ったような場合に
は、切粉が発生する。
【0004】この切粉には、形状としては、粒子状、カ
ール状など、また材料としては、アルミニウム、SS
材、研削スラッジなど、それぞれ種々のものがある。
【0005】ところが、このような切粉を、資源として
有効に活用するためには、圧縮することにより、コンパ
クトな圧縮固形化物にすることが望ましい。
【0006】このため、従来は、図9、図10に示すよ
うな切粉圧縮装置が使用されている。
【0007】このうち、図9の切粉圧縮装置は、筒状の
スリーブ52を有し、該スリーブ52の上側には、切粉
供給口50が、前端には、ゲート53が設けられ、後端
には、ピストン51が配置されている。
【0008】この構成により、切粉を供給口50からス
リーブ52に供給し、図示するように、ゲート53を閉
めたままで、ピストン51を前進させれば、切粉が圧縮
されることにより、圧縮固形化物Cができる。
【0009】また、図10の切粉圧縮装置は、同様に、
筒状のスリーブ62を有し、該スリーブ62の上側に
は、切粉供給口60が設けられ、前端には、ピストン6
3が、後端には、それと対向して、もう一方のピストン
61がそれぞれ配置されている。
【0010】この構成により、切粉を供給口60からス
リーブ62に供給し、図示するように、前端のピストン
63を所定位置φに位置決めした後、後端のピストン6
1を押し込めば、切粉が圧縮されることにより、圧縮固
形化物Dができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】しかし、図9の切粉圧縮装置では、1つの
ピストン51だけで圧縮するため、切粉が固まりにく
く、特に切粉が、細かい粒子である研削スラッジのよう
な場合には、一層固まりにくい。
【0013】また、図10の切粉圧縮装置では、2つの
ピストン61、63を使用しているが、切粉に対して押
し込んでいるのは後端のピストン61だけである。
【0014】このため、切粉は、左側の前端ピストン6
3から受ける圧力よりも、右側の後端ピストン61から
受ける圧力の方が大きく、従って、これら圧力に抵抗す
る切粉内の内圧も右側の方が大きくなり、内圧の分布が
不均一となる。これをできるだけ均一に近付けようとし
た場合には、ピストン61側の押圧力を高くする必要が
ある。
【0015】その結果、図10の切粉圧縮装置において
も、切粉は、固まりにくく、同様に、特に切粉が、細か
い粒子である研削スラッジのような場合には、一層固ま
りにくい。
【0016】本発明の目的は、切粉を圧縮する場合に、
該切粉の内圧分布の均一化を図ることにより、固まりに
くい切粉を圧縮固形化することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、(1)切粉Aを供給し、(2)該供給さ
れた切粉Aの両側を、ピストン1、2で圧縮し、該圧縮
された切粉Aの両側の内圧P1、P2が所定の値に到達
したときに、ピストン1、2を停止し、(3)該ピスト
ン1、2を停止後、圧縮された切粉Aを、圧縮固形化物
Bとして排出することを特徴とする切粉圧縮方法と、上
記切粉圧縮方法の実施に直接使用する切粉圧縮装置であ
って、ホッパ7を介して切粉Aが供給されるスリーブ6
と、該スリーブ6の両側に配置され、供給された切粉A
の両側を圧縮するピストン1、2と、該ピストン1、2
の圧力p1、p2を検出する圧力センサ29、30と、
ピストン1、2で圧縮された切粉Aの両側の内圧P1、
P2が所定の値に到達し、該所定の値に対応するピスト
ン圧力p1、p2が圧力センサ29、30で検出された
場合に、該圧縮された切粉Aを、ピストン1、2と協働
して圧縮固形化物Bとして排出する排出機構21を有す
ることを特徴とする切粉圧縮装置という技術的手段を講
じている。
【0018】上記本発明の構成によれば、例えば第1ピ
ストン1を(図3、図5)前進端位置a1に、第2ピス
トン2を後退端位置b2より後方の位置b2′に移動さ
せ、該第1ピストン1のプッシャ1A(図8(A))、
第2ピストン2のプッシャ2Aをそれぞれスリーブ6内
の所定位置α、δに予め位置決めして待機させておいて
から、ホッパ7を(図1)介してスリーブ6(図8
(A))に切粉Aを供給し、該供給された切粉Aの(図
8(B))左側A1を、上記所定位置αに位置決めした
第1ピストン1のプッシャ1Aで固定した状態で、該切
粉Aの右側A2を、第2ピストン2のプッシャ2Aで圧
縮し、該右側A2の内圧P2が最大値PMAXの一定の割
合、例えば80〜90%に到達したときに、第2ピスト
ン2を停止させ(このときプッシャ2Aは所定位置βに
あり)その後、切粉Aの(図8(C))左側A1、右側
A2を、第1ピストン1のプッシャ1A、第2ピストン
2のプッシャ2Aで同時に圧縮し、該左側A1、右側A
2の内圧P1、P2がそれぞれ最大値PMAX に到達した
ときに、両ピストン1、2を停止させることにより(こ
のときプッシャ1Aは所定位置γに、プッシャ2Aは所
定位置εにあり)、切粉の内圧分布の均一化が図られ、
研削スラッジのような固まりにくい切粉も圧縮固形化さ
れるので、形成された圧縮固形化物Bを(図8
(D))、第1ピストン1を後退させ、第2ピストン2
を前進させながら、該第2ピストン2で押し出して排出
機構21を介して排出することができる。
【0019】従って、本発明によれば、切粉を圧縮する
場合に、該切粉の内圧分布の均一化を図ることにより、
固まりにくい切粉を圧縮固形化することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施の形態によ
り添付図面を参照して、説明する。図1は本発明の実施
の形態を示す全体図である。
【0021】図1に示す切粉圧縮装置は、ホッパ7が取
り付けられたフレーム8を有し、該フレーム8の両端の
フランジ8A、8Bには、第1油圧シリンダ3、第2油
圧シリンダ4が取り付けられていて、全体がケース11
に(図2)収納されている。
【0022】上記ホッパ7(図1)には、モータM1で
回転駆動する長手方向(X軸方向)のスクリューコンベ
ア12と、モータM2で回転駆動する垂直(Z軸方向)
斜め方向の(図2(B))スクリューコンベア5が内蔵
されている。
【0023】この構成により、外部の板材加工機(図
1)、例えば穴明け加工機から排出されコンベアなどで
搬送されてきた切粉Aは、ホッパ7に投入されると、前
記スクリューコンベア12により供給口31側に移送さ
れると共に、スクリューコンベア5で下方に押圧されて
後述するスリーブ6に押し込まれる。
【0024】上記フレーム8内には、スリーブ6が設け
られ、該スリーブ6は、長手方向(X軸方向)で若干油
圧シリンダ3側に変位した位置にあり、支持部材25を
介してフレーム8の内壁に支持されている。
【0025】上記スリーブ6の両側には、第1ピストン
1、第2ピストン2が配置され、各ピストン1、2は、
前記油圧シリンダ3、4により前進・後退し、スリーブ
6内に形成された加圧室20内において、切粉Aの両側
を圧縮し圧縮固形化物Bを形成するようになっている
(図8)。
【0026】上記第1ピストン1は(図1)、その先端
に若干細いプッシャ1Aを有し、切粉Aの左側A1を圧
縮する(図8(C))。
【0027】上記スリーブ6の(図1)左端と、フレー
ム8の左端の間には、リミットスイッチ17、18が設
けられている。
【0028】この構成により、油圧回路27を制御する
ことにより油圧シリンダ3を作動すると、第1ピストン
1が前進・後退し、上記リミットスイッチ17、18を
介して、該第1ピストン1の(図3、図5)前進端位置
a1、後退端位置a2がそれぞれ検出される。
【0029】そして、第1ピストン1は、前進端位置a
1にあるときは、プッシャ1Aがスリーブ6の左側に若
干挿入し、後退端位置a2にあるときは、プッシャ1A
が受け台23の上に位置し、このa1とa2間のストロ
ークX1を基準として、所定の動作が行われる。
【0030】例えば、第1ピストン1を(図3)、当初
は前進端位置a1まで前進させて待機させ、そのとき
(図8(A))所定位置αにあるプッシャ1Aで切粉A
の左側A1を固定しておき、もう一方の第2ピストン2
で切粉Aの右側A2を圧縮した後(図8(B))、第1
ピストン1を更に位置a1′まで(図3)押し込んで、
切粉Aの左側A1を圧縮し(図8(C))、このときプ
ッシャ1Aは所定位置γにある。
【0031】また、このとき、切粉Aの左側A1の内圧
P1は、所定の値、例えば最大値P MAX に到達し、油圧
シリンダ3(図1)のヘッド側に接続した圧力センサ2
9が、上記切粉左側A1の内圧P1の最大値PMAX に対
応する圧力を検出するようになっている。
【0032】更に、圧縮固形化物Bを排出する場合には
(図8(D))、第2ピストン2のプッシャで押し出す
が、このとき、第1ピストン1は、後退端位置a2(図
5)まで後退し、受け台23のX軸方向一杯の幅の圧縮
固形化物Bを搬出するときには、該第1ピストン1を更
に位置a2′まで後退させ、プッシャ1Aが圧縮固形化
物Bと干渉しないようにする。
【0033】一方、上記第2ピストン2は(図1)、そ
の先端に若干細く、前記第1ピストン1のプッシャ1A
より長い(X軸方向)プッシャ2Aを有し、切粉Aの右
側A2を圧縮する(図8(B))。
【0034】上記第2ピストン2の(図1)プッシャ2
Aには、長手方向(X軸方向)に延びるラック13がピ
ン14を介して取り付けられ、該ラック13は、フレー
ム8のフランジ8Bに設けられたエンコーダ9のピニオ
ン10に噛み合っており、ピン14は(図3、図4、図
6)ピンガイド15に、ラック13はラックガイド16
にそれぞれ案内されている。
【0035】この構成により、油圧回路28を(図1)
制御することにより油圧シリンダ4を作動すると、第2
ピストン2が前進・後退し、上記エンコーダ9を(図
3)介して、該第2ピストン2の前進端位置b1、後退
端位置b2がそれぞれ検出される。
【0036】そして、第2ピストン2は(図3、図
5)、前進端位置b1にあるときは、プッシャ2Aがス
リーブ6内を貫通して左端に位置し、後退端位置b2に
あるときは、プッシャ2Aがスリーブ6の切粉供給口3
1の半分近くに位置し、このb1とb2間のストローク
X2を基準として、所定の動作が行われる(図8)。
【0037】例えば、第2ピストン2を(図3、図
5)、当初は後退端位置b2より後方の位置b2′に待
機させ、そのとき(図8(A))プッシャ2Aは所定位
置δにあり、この状態で、前記したように(図8
(B))第1ピストン1で切粉Aの左側A1を固定して
おき、該第2ピストン2を前進させて切粉Aの右側A2
を圧縮し、このときプッシャ1Aは所定位置βにある。
【0038】また、このとき、切粉Aの右側A2の内圧
P2は、所定の値、例えば最大値P MAX の80〜90%
に到達し、油圧シリンダ4の(図1)ヘッド側に接続し
た圧力センサ30が、上記切粉右側A2の内圧P2の最
大値PMAX の80〜90%に対応する圧力を検出するよ
うになっている。
【0039】更に、既述したように、圧縮固形化物Bを
(図8(D))第2ピストン2のプッシャ2Aで押し出
して排出する場合には、第2ピストン2は、前記前進端
位置b1(図5)より前方の位置b1′まで前進するこ
とにより、プッシャ2Aで圧縮固形化物Bを受け台23
上に確実に落下させる。
【0040】一方、上記加圧室20の(図1)外側に
は、第1ピストン1との間に、排出機構21が設けら
れ、該排出機構21は(図7)、受け台23と、滑り台
24と、排出シリンダ22により構成されている。
【0041】上記受け台23は、前記スリーブ6の(図
5)左端、即ち排出側に取り付けられていて、排出シリ
ンダ22と(図7)ほぼ同じ高さ位置にある。
【0042】滑り台24は、上記受け台23と連続して
取り付けられていて、スリーブ6の長手方向と直角の方
向に配置され、下方に傾斜している。
【0043】また、排出シリンダ22は、スリーブ6に
関し、前記滑り台24と反対側に設けられていて、フレ
ーム8にブラケット26を介して取り付けられている。
【0044】この構成により、切粉Aから形成された圧
縮固形化物Bが(図8(D))、第2ピストン2のプッ
シャ2Aで押し出されて受け台23に落下すると、該圧
縮固形化物Bは(図7)、排出シリンダ22のピストン
32のプッシャ32Aに押されて受け台23上をY軸方
向に摺動し、滑り台24上を滑って外部に排出される。
【0045】以下、前記構成を有する本発明の動作を図
8に基づいて説明する。
【0046】(1)切粉Aの供給動作。 この場合、油圧シリンダ3(図3、図5)、4を作動
し、第1ピストン1を前進端位置a1に、第2ピストン
2を後退端位置b2より後方の位置b2′に移動させ、
該第1ピストン1のプッシャ1A(図8(A))、第2
ピストン2のプッシャ2Aをそれぞれスリーブ6内の所
定位置α、δに予め位置決めしておく。
【0047】この状態で、外部の板材加工機(図1)、
例えば穴明け加工機から排出されコンベアなどで搬送さ
れてきた切粉Aが、ホッパ7に投入されると、該切粉A
は、スクリューコンベア12により供給口31側に移送
されると共に、スクリューコンベア5で下方に押圧され
て後述するスリーブ6に押し込まれる(図8(A))。
【0048】(2)切粉Aの圧縮動作。 この場合、以下のように、当初は、切粉Aの右側A2だ
けを圧縮し(図8(B))、次に、左側A1と右側A2
を同時に圧縮する(図8(C))。 (2)−A 切粉Aの右側A2の圧縮動作。
【0049】切粉Aが(図8(A))スリーブ6に供給
されると、油圧シリンダ4を(図1)作動し、第2ピス
トン2のプッシャ2Aを加圧室20に向かって前進させ
る。
【0050】これにより、切粉Aは(図8(A))、プ
ッシャ2Aで加圧室20内に押し込まれ、該切粉Aの
(図8(B))左側A1が、所定位置αに位置決めされ
た第1ピストン1のプッシャ1Aで固定された状態で、
右側A2が、第2ピストン2のプッシャ2Aで圧縮され
る。
【0051】この場合、切粉Aの右側A2には、第2ピ
ストン2側からの圧力p2に抵抗した内圧P2が表れ、
既述したように、該内圧P2が最大値PMAX の80〜9
0%に到達し、圧力センサ30で(図1)その内圧P2
の最大値PMAX の80〜90%に対応する第2ピストン
2の圧力が検出されたときに、第2ピストン2を停止さ
せる。
【0052】このとき、第2ピストン2のプッシャ2A
は(図8(B))、所定位置βに停止しており、また、
切粉Aは、右側A2だけが圧縮されたままで完全な圧縮
固形化物とはなっていず、未だ半固形化物B′である。
【0053】(2)−B 切粉Aの左側A1と右側A2
の同時圧縮動作。
【0054】第2ピストン2が停止して、そのプッシャ
2Aが(図8(B))所定位置βに位置決めされ、半固
形化物B′である切粉Aの右側A2の内圧P2が最大値
MA X の80〜90%に到達すると、今度は、油圧シリ
ンダ3と4を(図1)同時に作動する。
【0055】これにより、切粉Aの左側A1を固定して
いた第1ピストン1を(図8(C))、前進端位置a1
から(図3、図5)微小位置a1 ′まで前進させると共
に、第2ピストン2を更に前進させる。
【0056】従って、切粉Aは、左側A1と右側A2
が、第1ピストン1のプッシャ1Aと第2ピストン2の
プッシャ2Aで同時に圧縮される。
【0057】この場合、切粉Aの左側A1、右側A2に
は、両ピストン1、2側からの圧力p1、p2に抵抗し
た内圧P1、P2が表れ、該内圧P1、P2が共に最大
値P MAX に到達し、圧力センサ29、30で(図1)そ
の内圧P1、P2の最大値P MAX に対応する両ピストン
1、2の圧力が検出されたときに、両ピストン1、2を
停止させる。
【0058】このとき、第1ピストン1のプッシャ1A
は(図8(C))、所定位置γに、また、第2ピストン
2のプッシャ2Aは、所定位置εにそれぞれ停止してい
る。
【0059】上記のように、本発明によれば、切粉A
は、右側A2と左側A1の両側が圧縮され、その内圧P
1とP2は、既述したように、最大値PMAX に到達し、
これにより、該切粉の内圧分布が均一化され、完全な圧
縮固形化物Bが形成される(図8(C))。
【0060】(3)圧縮固形化物Bの排出動作。
【0061】上記第1ピストン1が(図8(C))停止
し、完全な圧縮固形化物Bが形成されると、再度、油圧
シリンダ3(図3、図5)、4を作動して、第1ピスト
ン1を後退端位置a2まで後退させると共に、第2ピス
トン2を前進端位置b1より若干前方の位置b1′まで
前進させる。
【0062】この場合、上記圧縮固形化物Bが、受け台
23のX軸方向一杯の幅を有するときは、第1ピストン
1を(図5)、その後退端位置a2から更に後方の位置
a2′まで後退させ、該第1ピストン1のプッシャ1A
が圧縮固形化物Bと干渉しないようにしておく。
【0063】これにより、上記圧縮固形化物Bは(図8
(C))、スリーブ6から突き出た第2ピストン2のプ
ッシャ2Aで押し出され、排出機構21を構成する受け
台23に落下する。
【0064】その後、圧縮固形化物Bは(図7)、排出
シリンダ22のピストン32のプッシャ32Aに押され
て受け台23上を側方(Y軸方向)に摺動し、滑り台2
4上を滑って排出される。
【0065】
【発明の効果】上記のとおり、本発明によれば、切粉を
圧縮する場合に、該切粉の内圧分布の均一化を図ること
により、固まりにくい切粉を圧縮固形化するという効果
を奏することとなった。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す全体図である。
【図2】本発明の外観図である。
【図3】本発明に係る切粉圧縮装置の平面図である。
【図4】本発明に係る切粉圧縮装置の側面図である。
【図5】本発明に係る切粉圧縮装置の長手方向断面図で
ある(図3のA−A断面図)。
【図6】本発明を構成する第2ピストン2の位置検出手
段を示す図である(図4のB−B断面図)。
【図7】本発明を構成する排出機構21を示す図である
(図4のC−C断面図)。
【図8】本発明の動作説明図である。
【図9】第1従来技術の説明図である。
【図10】第2従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 第1ピストン 2 第2ピストン 3 第1油圧シリンダ 4 第2油圧シリンダ 5、12 スクリューコンベア 6 スリーブ 7 ホッパ 8 フレーム 9 エンコーダ 10 ピニオン 11 ケース 13 ラック 14 ピン 15 ピンガイド 16 ラックガイド 17、18 リミットスイッチ 20 加圧室 21 排出機構 22 排出シリンダ 23 受け台 24 滑り台 25 支持部材 26 ブラケット 27、28 油圧回路 29、30 圧力センサ 31 供給口 32 排出シリンダ22のピストン A 切粉 B 圧縮固形化物 M1、M2 モータ W ワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)切粉を供給し、(2)該供給された
    切粉の両側を、ピストンで圧縮し、該圧縮された切粉の
    両側の内圧が所定の値に到達したときに、ピストンを停
    止し、(3)該ピストンを停止後、圧縮された切粉を、
    圧縮固形化物として排出することを特徴とする切粉圧縮
    方法。
  2. 【請求項2】 上記(1)において、切粉を供給する場
    合には、両側のピストンを予め所定位置に停止させ待機
    させておく請求項1記載の切粉圧縮方法。
  3. 【請求項3】 上記(2)において、供給された切粉の
    一方の側を一方のピストンで固定した状態で、他方の側
    を他方のピストンで圧縮し、該切粉の他方の側の内圧が
    最大値の一定の割合に到達したときに、他方のピストン
    を停止させ、その後、切粉の両側を、両ピストンで同時
    に圧縮し、該切粉の両側の内圧が最大値に到達したとき
    に、両ピストンを停止させる請求項1記載の切粉圧縮方
    法。
  4. 【請求項4】 上記(3)において、一方のピストンを
    後退させ、他方のピストンを前進させながら、圧縮固形
    化物を、該他方のピストンで押し出して排出する請求項
    1記載の切粉圧縮方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項1記載の切粉圧縮方法の実施
    に直接使用する切粉圧縮装置であって、 ホッパを介して切粉が供給されるスリーブと、 該スリーブの両側に配置され、供給された切粉の両側を
    圧縮するピストンと、 該ピストンの圧力を検出する圧力センサと、 ピストンで圧縮された切粉の両側の内圧が所定の値に到
    達し、該所定の値に対応するピストン圧力が圧力センサ
    で検出された場合に、該圧縮された切粉を、ピストンと
    協働して圧縮固形化物として排出する排出機構を有する
    ことを特徴とする切粉圧縮装置。
  6. 【請求項6】 上記排出機構が、スリーブの排出側に設
    けられて、圧縮固形化物を受ける受け台と、該受け台と
    連続して取り付けられていてスリーブの長手方向と直角
    の方向に配置され、下方に傾斜した滑り台と、スリーブ
    に関して滑り台と反対側に設けられ、受け台上の圧縮固
    形化物を押し出して滑り台を介して外部に搬出させる排
    出シリンダにより構成されている請求項5記載の切粉圧
    縮装置。
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