JP2003325672A - 拡張用デバイス - Google Patents

拡張用デバイス

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JP2003325672A
JP2003325672A JP2002136940A JP2002136940A JP2003325672A JP 2003325672 A JP2003325672 A JP 2003325672A JP 2002136940 A JP2002136940 A JP 2002136940A JP 2002136940 A JP2002136940 A JP 2002136940A JP 2003325672 A JP2003325672 A JP 2003325672A
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catheter
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Atsusato Kitamura
篤識 北村
Ryuichi Hashimoto
隆一 橋本
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CATHEX CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内腔狭窄部に留置したステントや動脈瘤部に
留置したステントグラフト等の部材を拡張するための拡
張用デバイスであって、それらの留置部材の拡張操作が
しやすく、かつその拡張に際して血流を遮断することな
く拡張を行うことができるので留置部材の位置ずれを生
ずることがなく、さらには術後の拡張用デバイスの抜去
が容易である拡張用デバイスを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 線条の編み組みにより形成した拡径−縮
径自在の篭体状の長尺の拡張用ワイヤ部材(1) と、チュ
ーブA(2a)とチューブB(2b)との二重管構造を有し、拡
張用ワイヤ部材(1) を収容する二重チューブ(2) と、拡
張用ワイヤ部材(1) の先端側を固定する先端側チップ
(3) と、二重チューブ(2) 内に収容された拡張用ワイヤ
部材(1) の内部を通りかつ先端側チップ(3) を通って挿
通されたカテーテル(4) とからなる拡張用デバイスであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、内腔狭
窄部を拡張しながらステントを留置してその狭窄部の治
療を行ったとき、あるいは、動脈瘤部にステントグラフ
トを留置してその瘤部に血液の圧力が直接かからないよ
うにする治療を行ったときに、留置したステントやステ
ントグラフト等の部材を拡張するための拡張用デバイス
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】〈ステント、ステントグラフト〉一般
に、ステントは、血管などの管状器官内腔の狭窄部に留
置して内径を確保するための部材である。このときに
は、カテーテル内にステントを収容した状態でこれを管
状器官内腔の狭窄部にまで挿入し、狭窄部を拡張しなが
らステントを留置し、狭窄部の治療を行う。また、動脈
瘤部の場合には、瘤部の拡張によりその部分が弱くなっ
て破裂のおそれが高くなることから、ステントグラフト
(グラフト付きステント)を留置して、瘤部に血液の圧
力が直接かからないようにする治療をする。 【0003】ステントは、カテーテルに収容するときは
縮径状態に変形し、カテーテルから導出したときには必
要な径にまで円滑に拡径され、さらには曲がりのかかる
部位で使用してもキンクを生じないことが必要である。 【0004】ステントには、Z−ステントと呼ばれるジ
グザグ形のもの、パンタグラフ形のもの、コイル(スパ
イラル)形のもの、組紐の原理を利用して織り組みして
作製した円筒篭状の形のものなど、種々の形状、構造の
ステントが案出されており、そのいくつかはすでに実際
の使用に供されている。このうち、組紐の原理を利用し
て織り組みして作製した円筒篭状の形のステントとして
は、特公平4−47575号公報(組紐構造)、特開平
9−173469号公報(1本の編み線からなる組紐構
造)、特開平10−66730号公報(1本の編み線か
らなる組紐構造)、本出願人の一人の出願にかかる特開
平11−57021号公報(円筒篭状の組紐構造)、本
出願人の一人の出願にかかる特開2000−5321号
公報(円筒篭状の組紐構造)などに開示がある。 【0005】上述のステントには、ステント自体が拡張
力(radical force) を持つ自己拡張型(self expandabl
e) のものと、ステント自体には拡張力がなく、バルー
ンカテーテルを使用して拡張させるバルーン拡張型(bal
loon expandable)とがある。なお、自己拡張型のもので
あっても拡張力が不足することがあるため、そのような
ときにはバルーン等を用いて正しい形状に拡張させるこ
ともある。 【0006】〈バルーン〉このように、カテーテルを用
いて内腔内の所定の部位にまで挿入留置したステントや
グラフト付きステントを拡張させるためのデバイスとし
ては、通常はバルーンが用いられ、このときにはそのバ
ルーンはエア圧や水圧により膨張させることになる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、ステン
トやステントグラフトは内腔の狭窄部治療や動脈瘤の部
分に留置する使われ方をするが、バルーンを用いてステ
ントやステントグラフトを拡張するときは、そのバルー
ンの膨張の間は血管が閉塞されるため、心臓よりの血流
と圧により、バルーンと、拡張しようとするステントと
がずれることがある。また、血液の流れが遮断されるた
め、心臓にも負担がかかることになる。特にステントグ
ラフトの場合には所定の留置部位から流されやすく、ス
テントグラフトを正しい留置位置に戻す操作に時間がか
かったり、正しい留置位置に戻すことができなかったり
することもある。 【0008】バルーンは上記のような問題点があるた
め、それに代わるデバイスを開発することが強く望まれ
る。 【0009】本発明は、このような背景下において、た
とえば、内腔狭窄部を拡張しながらステントを留置して
その狭窄部の治療を行ったとき、あるいは、動脈瘤部に
ステントグラフトを留置してその瘤部に血液の圧力が直
接かからないようにする治療を行ったときに、留置した
ステントやステントグラフト等の部材を拡張するための
拡張用デバイスであって、それらの留置部材の拡張操作
がしやすく、かつその拡張に際して血流を遮断すること
なく留置部材の拡張を行うことができるので留置部材の
位置ずれを生ずることがなく、さらには術後の拡張用デ
バイスの抜去が容易である拡張用デバイスを提供するこ
とを目的とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の拡張用デバイス
は、 ・線条の編み組みにより形成した拡径−縮径自在の篭体
状の長尺の拡張用ワイヤ部材(1) と、 ・チューブA(2a)とチューブB(2b)との二重管構造を有
し、チューブA(2a)はチューブB(2b)に対してスライド
移動自在で、かつ前記拡張用ワイヤ部材(1) をほぼ最小
径にまで縮径した状態で収容する二重チューブ(2) と、 ・前記拡張用ワイヤ部材(1) の先端側を固定する先端側
チップ(3) と、 ・前記の二重チューブ(2) 内に収容された拡張用ワイヤ
部材(1) の内部を通りかつ前記先端側チップ(3) を通っ
て挿通されたカテーテル(4) とからなることを特徴とするものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。 【0012】〈拡張用ワイヤ部材(1) 〉拡張用ワイヤ部
材(1) としては、線条の編み組みにより形成した拡径−
縮径自在の篭体状の長尺の部材が用いられる。この拡張
用ワイヤ部材(1) には、従来のステントと類似の拡張機
能を発揮させることになる。 【0013】この拡張用ワイヤ部材(1) は、線条を基本
的には円筒等の篭体状に編み組み(撚り組み)すること
により形成したものである。このものは、線条がバイア
ス交叉した篭体状の組紐構造を有するので、径方向に圧
縮して縮径したときには長さ方向に延びると共に、圧縮
状態が解除されたときには原径にまで自己拡径し、さら
に圧縮力を加えたときには原径を越えて拡径される。 【0014】なお、拡張力の付与は、編み組みする線条
として弾性を有するものを用いるか、あるいは篭体を作
製してから弾性を付与することによりなされる。 【0015】線条としては、形状記憶合金が好適に用い
られる。形状記憶合金糸の代表例は、Ni−Ti系、C
u−Al−Ni系、Cu−Zn−Al系など、殊にNi
−Ti系の形状記憶合金糸である。線条が形状記憶合金
であるときは、加熱による形状記憶は、円筒篭の作製の
前または後のいずれの時点で行ってもよい。 【0016】線条としては、そのほか、ステンレス鋼、
タンタルなどの金属線や、ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン、ポ
リシロキサン、形状記憶樹脂などのプラスチックスモノ
フィラメントを用いることもできる。場合によっては、
被覆処理した線条、芯−鞘構造の線条を用いることもで
きる。 【0017】線条の太さは、拡張ワイヤ部材(1) の目的
に適する限りにおいて、適宜に設定することができる。 【0018】拡張用ワイヤ部材(1) 作製のために用いる
線条の数は、1条でも複数条でもよい。なお、この部材
全体を1条で形成すると、線条の端末数が最小限にな
る。線条の端末端末同士を任意の方法で接合して、末端
のない無限ループ状にすることもできるが、本発明にお
いては、拡張ワイヤ部材(1) の先端側(頭部側)は先端
側チップ(3) で固定し、拡張ワイヤ部材(1) の後端側は
二重チューブ(2) 内にあるので、線条の端末処理につい
てはこだわらなくてもよい。 【0019】線条の編み組み(撚り組み、ブレード(Bra
id) )は、組紐の作製技術を利用して、ブレーダーを用
いてあるいは手作業により行うことができる。 【0020】編み組みを工夫すれば、全体が、直径が一
定のストレート形状の円筒篭のみならず、弧状やS字状
に湾曲した形状、しだいにまたは段階的に小径または大
径に変化するテーパー形状、途中から径が変る絞り形ま
たは膨れ形のテーパー形状、だるま形などの篭体状とす
ることもできる。 【0021】〈二重チューブ(2) 〉二重チューブ(2)
は、上記の拡張用ワイヤ部材(1) をほぼ最小径にまで縮
径した状態で収容するものであって、チューブA(2a)と
チューブB(2b)との二重管構造を有し、チューブA(2a)
はチューブB(2b)に対してスライド移動自在とされる。
このとき、外側の方のチューブをチューブA(2a)、内側
の方のチューブをチューブB(2b)とすることが望まし
い。 【0022】二重チューブ(2) を構成するチューブA(2
a)およびチューブB(2b)は、自由な屈曲が可能な程度の
可撓性が得られるプラスチックスないしエラストマー製
のチューブで作製される。 【0023】〈先端側チップ(3) 〉先端側チップ(3)
は、上記の拡張用ワイヤ部材(1) の先端側を固定するた
めのものである。先端側チップ(3) の最先端は、内腔内
への挿入が容易なように、流線形に形成することが好ま
しい。先端側チップ(3) は、通常はプラスチックス成形
物で形成される。先端側チップ(3) には、次に述べるカ
テーテル(4) を挿通できる貫通孔を形成しておく。 【0024】〈カテーテル(4) 〉カテーテル(4) は、二
重チューブ(2) 内に収容された拡張用ワイヤ部材(1) の
内部を通りかつ上記の先端側チップ(3) を通って挿通さ
れる。カテーテル(4) の先端側の領域には、上記の先端
側チップ(3) が固定される。カテーテル(4) としては、
従来よりこの分野において用いられているものと同様の
ものを使用することができる。 【0025】〈拡張用デバイスおよび作用〉上述の拡張
用ワイヤ部材(1) 、二重チューブ(2) 、先端側チップ
(3) およびカテーテル(4) により、本発明の拡張用デバ
イスが構成される。 【0026】本発明の拡張用デバイスは、留置するステ
ントやステントグラフトに正常な働きをさせるべく、こ
れらを適正な形状に整えるために用いられる。すなわ
ち、内腔狭窄部を拡張したり、内腔狭窄部や動脈瘤の部
分に留置したステントやステントグラフトを拡張したり
する術法を実行するときに用いられる。なお、内腔(管
状器官の内腔)とは、血管のほか、尿道、胆管、食道、
腸管、気管なども含まれるものとする。 【0027】本発明の拡張用デバイスを使用するときに
は、全体を内腔の所定部位にまで挿入するために、まず
中心にあるカテーテル(4) 内にガイドワイヤ(5) が挿通
されるようにしておく。 【0028】そして拡張用ワイヤ部材(1) 全体が二重チ
ューブ(2) で覆われるようにした状態で、ガイドワイヤ
(5) によりカテーテル(4) を誘導して、全体を内腔内の
目的部位にまで挿入する。 【0029】ついで、拡張用ワイヤ部材(1) を覆ってい
る二重チューブ(2) のうち外側のチューブA(2a)を内側
のチューブB(2b)側にスライドさせて拡張ワイヤ部材
(1) の先端側を露出させると共に、チューブB(2b)を固
定してカテーテル(4) を後方にプルする操作をすること
により、拡張用ワイヤ部材(1) の露出した部分を必要な
度合いに拡径させ、当該部位の内腔あるいは留置してあ
るステントやステントグラフトを拡張する。 【0030】術後は、カテーテル(4) のプル操作を解く
と共に、必要に応じこれを若干プッシュして、拡張用ワ
イヤ部材(1) の径をできるだけ小にしてから、外側のチ
ューブA(2a)を内側のチューブB(2b)側に対して前方側
にスライドさせることにより、拡張用ワイヤ部材(1) 全
体が二重チューブ(2) で覆われた状態に戻す。そして最
後に全体を内腔内から抜去する。 【0031】本発明の拡張用デバイスを用いれば、内腔
の所定の部位において拡張用ワイヤ部材(1) を操作性良
く拡径することができ、しかも拡径の度合いおよび拡径
する領域の長さも自在に調整することができるので、手
術目的に合った内腔狭窄部の拡張や、内腔狭窄部や動脈
瘤部に留置したステントやステントグラフトの拡張を円
滑に行うことができる。術後の拡張用デバイスの抜去も
容易である。 【0032】そして、本発明の拡張用デバイスによる内
腔の拡張や、留置したステント、ステントグラフトの拡
張に際しては、バルーンを用いて拡張を行うときのよう
なトラブル、たとえば、術中に血流が遮断されることに
起因して留置したステントやステントグラフトが位置ず
れを起こしたりするようなトラブルを生じがたい。 【0033】 【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。 【0034】実施例1 図1は、本発明の拡張用デバイスの一例を示した説明図
であり、(イ)は第1状態の正面図、(ロ)は第2状態
の正面図、(ハ)は第3状態の正面図である。なお、い
ずれの場合も、背面図、平面図、底面図は、正面図と同
一に表われる。図2は、図1の拡張用デバイスの分解図
である。 【0035】〈構成部材の準備〉線条の一例としてのN
i−Ti(50%−50%)の形状記憶合金線を用いて
編み組みした後、円筒体に外嵌した状態で温度300〜
350℃に加熱して形状記憶させ、円筒篭状の拡張用ワ
イヤ部材(1) を作製した。この拡張用ワイヤ部材(1)
は、線条がバイアス交叉した篭状の組紐構造を有し、拡
径−縮径自在である。 【0036】二重チューブ(2) としては、わずかに径の
異なるチューブA(2a)とチューブB(2b)とを準備し、外
側となるチューブA(2a)を内側となるチューブB(2b)に
外挿して、相互の間でスライド可能な二重チューブの構
造をとるようにした。 【0037】先端側チップ(3) としては、内腔内への挿
入が容易なように、先端が流線形となったプラスチック
ス成形体を用いた。先端側チップ(3) には、カテーテル
(4)を挿通する貫通孔を形成しておいた。 【0038】カテーテル(4) としては、市場で入手でき
る通常のものを用いた。 【0039】ガイドワイヤ(5) も、市場で入手できる通
常のものを用いた。 【0040】〈組み立て〉下記の手順で組み立てを行
い、図1(イ)の第1状態となした。 1.先端側チップ(3) の貫通孔にカテーテル(4) の先端
側の領域を通し、そのカテーテル(4) を包むように配置
した拡張用ワイヤ部材(1) の先端側を先端側チップ(3)
の貫通孔に後方側から挿入し、両者(カテーテル(4) と
拡張用ワイヤ部材(1) )を先端側チップ(3) に固定し
た。 2.ついで、拡張用ワイヤ部材(1) およびカテーテル
(4) を内包するように、外側となるチューブA(2a)と内
側となるチューブB(2b)とからなる二重チューブ(2) を
外挿した。 3.外側となるチューブA(2a)の先端側が先端側チップ
(3) の後端にぶつかるまでそのチューブA(2a)を内側と
なるチューブB(2b)に対して前方にスライド移動させ、
拡張用ワイヤ部材(1) の全体が二重チューブ(2) 内に収
容されるようにした。このとき、収容された拡張用ワイ
ヤ部材(1) の後端は、内側となるチューブB(2b)の後端
近くになる。 【0041】〈操作〉上記の拡張用デバイスの使い方の
例は、次の通りである。 1.カテーテル(4) 内へのガイドワイヤ(5) の挿通を任
意の時期に行っておき、ガイドワイヤ(5) に沿って、図
1(イ)の第1状態の拡張用デバイスを内腔内の患部に
まで挿入する。 2.拡張用ワイヤ部材(1) を覆っている二重チューブ
(2) のうち外側のチューブA(2a)を内側のチューブB(2
b)側にスライドさせて、図1(ロ)の第2状態のよう
に、拡張ワイヤ部材(1) の先端側の必要部分を露出させ
る。 3.ついでチューブB(2b)を固定してカテーテル(4) を
後方にプルすると、図1(ハ)の第3状態のように、拡
張用ワイヤ部材(1) の露出した部分が拡径するので、プ
ルの度合いを調節することにより、当該部位の内腔を所
望の程度まで拡張する。 4.術後、カテーテル(4) のプル操作を解くと、拡径し
ていた拡張用ワイヤ部材(1) の露出部の径が小さくなっ
て図1(ロ)の第2状態に戻るので、必要に応じ若干プ
ッシュして拡張用ワイヤ部材(1) の径をできるだけ小に
する。そして、今度は外側のチューブA(2a)を内側のチ
ューブB(2b)側に対して前方側にスライドさせることに
より、拡張用ワイヤ部材(1) 全体が二重チューブ(2) で
覆われた図1(イ)の第1状態に戻す。 5.最後に、この図1(イ)の第1状態に戻った拡張用
デバイス全体を、内腔内から抜去する。 【0042】〈内腔の適用部位の例〉図3は、図1の拡
張用デバイスを適用する部位の例を示した説明図であ
る。(イ)は、血管の狭窄部を、本発明の拡張用デバイ
スを適用して拡張する場合を示してある。(ロ)は、胸
部大動脈の瘤部に留置したステントグラフトを、本発明
の拡張用デバイスを適用して適正な形状に整える場合を
示してある。(ハ)は、腹部大動脈の瘤部に留置したス
テントグラフトを、本発明の拡張用デバイスを適用して
適正な形状に整える場合を示してある。(ニ)は、腸骨
動脈の瘤部に留置したステントグラフトを、本発明の拡
張用デバイスを適用して適正な形状に整える場合を示し
てある。 【0043】 【発明の効果】本発明の拡張用デバイスを用いれば、内
腔の所定の部位において拡張用ワイヤ部材(1) を操作性
良く拡径することができ、しかも拡径の度合いおよび拡
径する領域の長さも自在に調整することができる。 【0044】そのため、たとえば、内腔狭窄部を拡張し
ながらステントを留置してその狭窄部の治療を行ったと
き、あるいは、動脈瘤部にステントグラフトを留置して
その瘤部に血液の圧力が直接かからないようにする治療
を行ったときに、それらの留置部材の拡張操作がしやす
く、かつその拡張に際して血流を遮断することなく留置
部材の拡張を行うことができるので留置部材の位置ずれ
を生ずることがない。術後の拡張用デバイスの抜去が容
易である。 【0045】本発明の拡張用デバイスによる内腔の拡張
や、留置したステント、ステントグラフトの拡張に際し
ては、バルーンを用いて拡張を行うときのようなトラブ
ル、たとえば、術中に血流が遮断されることに起因して
留置したステントやステントグラフトが位置ずれを起こ
したりするようなトラブルを生じがたい。 【0046】このように、本発明の拡張用デバイスは、
簡単かつ安全にステントやステントグラフトを所定の形
状に整えるのに有用であり、その際にはバルーンのよう
に血流を遮断しないので、時間的余裕をもって慎重に操
作をすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の拡張用デバイスの一例を示した説明図
であり、(イ)は第1状態の正面図、(ロ)は第2状態
の正面図、(ハ)は第3状態の正面図である。 【図2】図2は、図1の拡張用デバイスの分解図であ
る。 【図3】図1の拡張用デバイスを適用する部位の例を示
した説明図である。 【符号の説明】 (1) …拡張用ワイヤ部材、(2) …二重チューブ、(2a)…
チューブA、(2b)…チューブB、(3) …先端側チップ、
(4) …カテーテル、(5) …ガイドワイヤ
フロントページの続き (72)発明者 橋本 隆一 石川県松任市専福寺町96−1 株式会社北 村製作所内 Fターム(参考) 4C167 AA54 AA55 AA56 BB02 CC09 CC10 CC20 CC21 CC22 CC23 CC26 DD01 DD08 GG03 GG04 GG05 GG06 GG08 GG21 GG22 GG23 GG24 GG32 GG36 HH08

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】線条の編み組みにより形成した拡径−縮径
    自在の篭体状の長尺の拡張用ワイヤ部材(1) と、 チューブA(2a)とチューブB(2b)との二重管構造を有
    し、チューブA(2a)はチューブB(2b)に対してスライド
    移動自在で、かつ前記拡張用ワイヤ部材(1) をほぼ最小
    径にまで縮径した状態で収容する二重チューブ(2) と、 前記拡張用ワイヤ部材(1) の先端側を固定する先端側チ
    ップ(3) と、 前記の二重チューブ(2) 内に収容された拡張用ワイヤ部
    材(1) の内部を通りかつ前記先端側チップ(3) を通って
    挿通されたカテーテル(4)とからなることを特徴とする
    拡張用デバイス。
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