JP2003325275A - 車両用シートクッションの製造方法、及びこの方法で製造した車両用シートクッション - Google Patents

車両用シートクッションの製造方法、及びこの方法で製造した車両用シートクッション

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JP2003325275A
JP2003325275A JP2002142824A JP2002142824A JP2003325275A JP 2003325275 A JP2003325275 A JP 2003325275A JP 2002142824 A JP2002142824 A JP 2002142824A JP 2002142824 A JP2002142824 A JP 2002142824A JP 2003325275 A JP2003325275 A JP 2003325275A
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JP
Japan
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seat cushion
reinforcing member
vehicle seat
cushion pad
reinforcing
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JP2002142824A
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English (en)
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Masanobu Sakano
雅信 坂野
Masaaki Katsura
雅明 桂
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製作コストの低減やリサイクル性の向上を図る
ことができ、シートクッションパッドにおける補強対象
箇所を補強部材でより強固に補強することができる車両
用シートクッションの製造方法、及びこの方法により製
造した車両用シートクッションを提供する。 【解決手段】発泡性樹脂材料を発泡させて、補強対象箇
所に補強部材収容凹部を備えたシートクッションパッド
1を発泡成形し、複数の紙製コルゲート体4を積層して
形成した補強部材5を、シートクッションパッド1の補
強部材収容凹部に、補強部材5の各空間4cの軸心Oが
荷重作用方向に沿う状態に取り付けて車両用シートクッ
ションを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートクッ
ションの製造方法、及びこの方法で製造した車両用シー
トクッションに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、座部用の車両用シートクッショ
ンを樹脂発泡体から成るシートクッションパッドだけで
形成してあると、車両が他物に衝突した場合、衝撃力と
して急激に加わる乗員の荷重でシートクッションパッド
が大きく圧縮され、乗員がシートベルトの下部からエア
バッグの下側まで滑り出すサブマリン現象が生じやすく
なる。そこで座部用のシートクッションパッドの下端側
を補強する補強部を設け、車両衝突時にも乗員の着座姿
勢を維持させてサブマリン現象が生じるのを防止してい
る。また、背凭れ用の車両用シートクッションのシート
クッションパッドに補強部を設け、乗員の腰椎部に対応
するシートクッションパッド部分を補強することで、運
転者の腰椎部を安定支持して正しい運転姿勢を維持でき
るようにしている。
【0003】従来、上記の車両用シートクッションを製
造する手段としては、ポリプロピレン等の硬質材料で成
形された補強部材を成形型に取り付け、その状態で発泡
性樹脂材料を発泡させてシートクッションパッドを成形
し、これによりシートクッションパッドと硬質成形体が
一体になった車両用シートクッションを得るという硬質
成形体一体成形手段があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の手段によれ
ば、補強部材の構成材料が高価で製作コストが高くなっ
ていた。そして、補強部材を樹脂発泡体と一体化させに
くく、所望の補強機能を発揮させにくいという問題や、
使用済みの樹脂発泡体を破砕しその構成材料である発泡
性樹脂材料をリサイクルすることが困難になるという問
題があった。本発明の目的は、製作コストの低減やリサ
イクル性の向上を図ることができ、シートクッションパ
ッドにおける補強対象箇所を補強部材でより強固に補強
することができる車両用シートクッションの製造方法、
及びこの方法により製造した車両用シートクッションを
提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明の特徴構成
は、請求項1に記載したように、発泡性樹脂材料を発泡
させて、補強対象箇所に補強部材収容凹部を備えたシー
トクッションパッドを発泡成形し、複数の紙製コルゲー
ト体を積層して形成した補強部材を、前記シートクッシ
ョンパッドの補強部材収容凹部に、前記補強部材の各空
間の軸心が荷重作用方向に沿う状態に取り付けて車両用
シートクッションを得る点にある。
【0006】上記の手段によれば、補強部材を安価でリ
サイクルに適した紙で形成するから、製作コストの低減
や補強部材の軽量化を図ることができるとともに、使用
済みのシートクッションパッドのリサイクル性を向上さ
せることができる。そして、補強部材は複数の紙製コル
ゲート体を積層して形成してあり、その補強部材をシー
トクッションパッドの補強部材収容凹部に、補強部材の
各空間の軸心が荷重作用方向に沿う状態に取り付けるか
ら、荷重に対する補強部材の圧縮強度を強くすることが
できる。また、シートクッションパッドを発泡成形した
後で補強部材を補強部材収容凹部に取り付けるから、補
強部材を樹脂発泡体と一体化させやすく、所望の補強機
能を発揮させやすくすることができる。
【0007】本第2発明の特徴構成は、請求項2に記載
したように、請求項1記載の方法で製造した車両用シー
トクッションである点にある。この構成によれば、請求
項1の構成による上記の作用・効果と同様の作用・効果
を奏することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1,図2に車両用シートクッシ
ョン10を示してある。この車両用シートクッション1
0は、ポリウレタン(樹脂発泡体に相当)から成る座部
用のシートクッションパッド1と、このシートクッショ
ンパッド1の下端側を補強する補強部3とを設け、シー
トクッションパッド1内に設けたフレーム(図示せず)
を、上面が水平なボディー8の上端部にボルト連結する
ことでボディー8に固定してある。
【0009】前記車両用シートクッション10の補強部
3は、複数の紙製コルゲート体4を積層して成る直方体
状の補強部材5をシートクッションパッド1の下端部
に、その前端部から前後方向ほぼ中央部にわたる状態に
設けて構成してある。補強部材5の左右方向の幅は、シ
ートクッションパッド1の左右方向の幅とほぼ同一であ
る(これよりも狭い幅であってもよい)。紙製コルゲー
ト体4は、コルゲート加工された波板状の紙材4aと平
坦な紙材4bとを貼り合わせた板状体である。これの複
数枚を積層して成る補強部材5は、両紙材4a,4bで
仕切られた多数の独立空間4cを備えたハニカム構造に
なっている。
【0010】前記補強部材5についてさらに詳しく説明
すると、シートクッションパッド1を車体側のボディー
8に固定した状態で、補強部材5の各独立空間4cが上
端側ほど後ろ側に位置する傾斜縦姿勢になり、補強部材
5の上下面A,Bが水平姿勢(又はほぼ水平姿勢)にな
るとともに、後部上端面Cが後ろ下がり傾斜面になるよ
うに形成してある。
【0011】上記の車両用シートクッション10の製造
方法は次の通りである(図4参照)。 (1)成形型内でポリウレタン原液(発泡性樹脂材料に
相当)を発泡させて、補強対象箇所であるシートクッシ
ョンパッド1の下端側に補強部材収容凹部6を備えたシ
ートクッションパッド1を発泡成形する。 (2)そして補強部材収容凹部6に接着剤を塗布し、ハ
ニカム構造体7(図3参照)から切り出した補強部材5
を、上記の姿勢になるように、すなわち、各独立空間4
cが上端側ほど後ろ側に位置する傾斜縦姿勢になり、上
下面A,Bが水平姿勢(又はほぼ水平姿勢)になるよう
に補強部材収容凹部6に嵌めこむ。
【0012】ハニカム構造の補強部材5は各独立空間4
cに沿う方向の荷重Pに対する圧縮強度が、平坦な紙材
4bの紙面に直交する方向の荷重よりも5〜10倍大き
いという特性を備えている。従って、上記のように、各
独立空間4cが上端側ほど後ろ側に位置する傾斜縦姿勢
になるように補強部材5を形成したことで、シートクッ
ションパッド1に加わる前下方向きの荷重に対する補強
部材5の圧縮強度を強くすることができる。つまり、車
両が他物に衝突した場合、衝撃力として加わる乗員の前
下方向きの荷重を補強部材5で受け止めて、シートクッ
ションパッド1が大きく圧縮されるのを抑制できる(補
強部材5の後部上端面Cは後ろ下がり傾斜面に形成して
あるから、乗員Cの荷重を受けやすくなっている)。そ
の結果、乗員の着座姿勢を維持させることができ、乗員
が前方のエアバッグの下側にずり落ちるサブマリン現象
の発生を防止することができる。
【0013】車両が他物に衝突した場合、乗員の荷重は
衝撃力として上記のように前下方向きに作用することか
ら、前記(2)の工程の「(補強部材5を)各独立空間
4cが上端側ほど後ろ側に位置する傾斜縦姿勢になるよ
うに補強部材収容凹部6に嵌めこむ」とは、言い換えれ
ば「(補強部材5を)補強部材収容凹部6に、補強部材
5の各独立空間4cの軸心Oが荷重作用方向Pに沿う状
態に嵌めこむ」である。 [別実施形態]本発明は、座部用の車両用シートクッシ
ョン10以外にも、次のような背凭れ用の車両用シート
クッション10にも適用することができる。[1]図5
に、背凭れ用の車両用シートクッション10のシートク
ッションパッド1を示してある。この背凭れ用の車両用
シートクッション10では、乗員の腰椎部に対応する部
分を、複数の紙製コルゲート体4を積層して成る補強部
材5で補強してある。
【0014】前記補強部材5は、第1実施形態で説明し
た座部用の車両用シートクッションをボディー8に取り
付けた状態で、補強部材5の各独立空間4cの軸心Oが
前後方向に沿い、補強部材5の二面A,Bが各独立空間
4cの軸心Oと直交する姿勢になるように形成してあ
る。この構造によれば、大きな荷重が作用する腰椎部に
対応する部分を補強することで、乗員の腰椎部を安定支
持させて正しい運転姿勢を維持させることができる。
【0015】この車両用シートクッション10も、第1
実施形態で説明した製造方法と同様の次の方法で製造す
る。 (1)成形型内でポリウレタン原液を発泡させて、補強
対象箇所であるシートクッションパッド1の前記腰椎部
に対応する部分に補強部材収容凹部を備えたシートクッ
ションパッド1を発泡成形する。 (2)そして補強部材収容凹部に接着剤を塗布し、ハニ
カム構造体7(図3参照)から切り出した補強部材5
を、補強部材5の各独立空間4cの軸心Oが荷重作用方
向Pに沿う状態(軸心Oが前後方向に沿う状態)に嵌め
こむ。[2]前記補強部材5で補強する補強対象箇所は
以上の実施形態とは別の箇所であってもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、製作コストの低減やリ
サイクル性の向上を図ることができ、シートクッション
パッドにおける補強対象箇所を補強部材でより強固に補
強することができる車両用シートクッションの製造方
法、及びこの方法により製造した車両用シートクッショ
ンを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】座部用車両用シートクッションの縦断側面図
【図2】補強部材の斜視図
【図3】ハニカム構造体の斜視図
【図4】座部用車両用シートクッションの製造方法を示
す図
【図5】背凭れ用シートクッションの縦断側面図
【符号の説明】
1 シートクッションパッド 4 紙製コルゲート体 4c 空間 5 補強部材 B 下面 O 軸心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡性樹脂材料を発泡させて、補強対象
    箇所に補強部材収容凹部を備えたシートクッションパッ
    ドを成形し、複数の紙製コルゲート体を積層して形成し
    た補強部材を、前記シートクッションパッドの補強部材
    収容凹部に、前記補強部材の各空間の軸心が荷重作用方
    向に沿う状態に取り付けて車両用シートクッションを得
    る車両用シートクッションの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で製造した車両用シ
    ートクッション。
JP2002142824A 2002-05-17 2002-05-17 車両用シートクッションの製造方法、及びこの方法で製造した車両用シートクッション Withdrawn JP2003325275A (ja)

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