JP2003335161A - 車両用シートクッション - Google Patents

車両用シートクッション

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JP2003335161A
JP2003335161A JP2002143152A JP2002143152A JP2003335161A JP 2003335161 A JP2003335161 A JP 2003335161A JP 2002143152 A JP2002143152 A JP 2002143152A JP 2002143152 A JP2002143152 A JP 2002143152A JP 2003335161 A JP2003335161 A JP 2003335161A
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JP
Japan
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seat cushion
reinforcing member
cushion pad
reinforcing
vehicle
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JP2002143152A
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English (en)
Inventor
Masanobu Sakano
雅信 坂野
Masaaki Katsura
雅明 桂
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製作コストの低減やリサイクル性の向上を図る
ことができる車両用シートクッションを提供する。 【解決手段】樹脂発泡体から成る座部用のシートクッシ
ョンパッド1と、シートクッションパッド1の下端側を
補強する補強部3とを設けてある車両用シートクッショ
ンであって、補強部3は、複数の紙製コルゲート体4を
積層して成る補強部材5をシートクッションパッド1の
下端部に設けて構成し、シートクッションパッド1を車
体側のボディー8に固定した状態で、補強部材5の各空
間4cが上端側ほど後ろ側に位置する傾斜縦姿勢にな
り、補強部材5の下面Bが水平姿勢又はほぼ水平姿勢に
なるように補強部材5を形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂発泡体から成
る座部用のシートクッションパッドと、前記シートクッ
ションパッドの下端側を補強する補強部とを設けてある
車両用シートクッションに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、座部用の車両用シートクッショ
ンを樹脂発泡体から成るシートクッションパッドだけで
形成してあると、車両が他物に衝突した場合、衝撃力と
して急激に加わる乗員の荷重でシートクッションパッド
が大きく圧縮され、乗員がシートベルトの下部からエア
バッグの下側まで滑り出すサブマリン現象が生じやすく
なる。そこで座部用のシートクッションパッドの下端側
を補強する補強部を設け、車両衝突時にも乗員の着座姿
勢を維持させてサブマリン現象が生じるのを防止してい
る。
【0003】従来、前記補強部は次のような手段で形成
してあった。 (1)補強部を形成する発泡性樹脂材料(原液)とし
て、シートクッションパッドの成形に用いる発泡性樹脂
材料よりも発泡硬度が大きい材料を用いて発泡成形す
る。あるいは廃材を接着材で固めてチップを形成し、こ
のチップを混入した発泡性樹脂材料を用いて発泡成形す
る(異硬度成形手段)。 (2)ポリプロピレン等の硬質材料から成る硬質成形体
を成形型に取り付け、その状態で発泡性樹脂材料を発泡
させてシートクッションパッドを成形する(硬質成形体
一体成形手段)。 (3)シートクッションパッドとは別個に成形された硬
質成形体を、シートクッションパッドに形成した凹部に
装着する(硬質成形体後付け手段)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の(1)〜
(3)の手段によれば、補強部材の構成材料が高価で製
作コストが高くなっていた。また、上記(1)の異硬度
成形手段や上記(2)の硬質成形体一体成形手段では、
使用済みの樹脂発泡体を破砕してその構成材料である発
泡性樹脂材料をリサイクルすることが困難であった。本
発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、
製作コストの低減やリサイクル性の向上を図ることがで
きる車両用シートクッションを提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、請
求項1に記載したように、冒頭に記載した車両用シート
クッションにおいて、前記補強部は、複数の紙製コルゲ
ート体を積層して成る補強部材を前記シートクッション
パッドの下端部に設けて構成し、前記シートクッション
パッドを車体側のボディーに固定した状態で、前記補強
部材の各空間が上端側ほど後ろ側に位置する傾斜縦姿勢
になり、前記補強部材の下面が水平姿勢又はほぼ水平姿
勢になるように前記補強部材を形成してある点にある。
【0006】この構成によれば、補強部における補強部
材を安価でリサイクルに適した紙で形成することで、従
来の異硬度成形手段・硬質成形体一体成形手段・後付け
手段のいずれに比べても、製作コストの低減や車両用シ
ートクッションの軽量化を図ることができるとともに、
使用済みのシートクッションパッドのリサイクル性を向
上させることができる。
【0007】また、補強部材は複数の紙製コルゲート体
を積層したハニカム構造であり、シートクッションパッ
ドを車体側のボディーに固定した状態で、補強部材の各
空間が上端側ほど後ろ側に位置する傾斜縦姿勢になって
いるから、シートクッションパッドに加わる前下方向き
の荷重に対する補強部材の圧縮強度を強くすることがで
きる。つまり、車両が他物に衝突した場合、衝撃力とし
て急激に加わる乗員の前下方向きの荷重を補強部材で受
け止めて、シートクッションパッドが大きく圧縮される
のを抑制できる。その結果、乗員の着座姿勢を維持させ
ることができ、乗員が前方のエアバッグの下側にずり落
ちるサブマリン現象の発生を防止することができる。
【0008】補強部材をハニカム構造に形成した場合、
補強部材は上下2面と各空間とが直角になるのが普通で
あり、この形態の補強部材を各空間が前記傾斜縦姿勢に
なる状態にシートクッションパッドの下端部に設ける
と、補強部材が前上がり傾斜姿勢になって、シートクッ
ションパッドを支持するボディー側に、補強部材を前下
方側から受け止め支持する膨出部を設けなければならな
い。しかしながら、これではボディー形状が複雑化する
とともにボディーが重量化し、ボディーの設計の自由度
が狭くなるという問題がある。これに対して請求項1の
構成によれば、シートクッションパッドを車体側のボデ
ィーに取り付けた状態で、補強部材の下面が水平姿勢又
はほぼ水平姿勢になるから、ボディー側に前記膨出部を
形成する必要がなくなって上記の問題を解消することが
できる。
【0009】本発明の特徴構成は、請求項2に記載した
ように、請求項1による発明の構成において、前記補強
部材は前記シートクッションパッドの前端部から前後方
向ほぼ中央部にわたって設けてある点にある。
【0010】この構成によれば、補強部材をシートクッ
ションパッドの前端部から前後方向ほぼ中央部にわたっ
て設けてあるから、例えばほぼ中央部にだけ設けてある
構造に比べると補強部材が強固になり、車両が他物に衝
突した場合、衝撃力として急激に加わる乗員の前下方向
きの荷重を補強部材でより確実に受け止めることができ
て、請求項1の構成による上記の作用・効果をより得や
すくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1,図2に車両用シートクッシ
ョン10を示してある。この車両用シートクッション1
0は、ポリウレタン(樹脂発泡体に相当)から成る座部
用のシートクッションパッド1と、このシートクッショ
ンパッド1の下端側を補強する補強部3とを設け、シー
トクッションパッド1内に設けたフレーム(図示せず)
を、上面が水平なボディー8の上端部にボルト連結する
ことでボディー8に固定してある。
【0012】前記車両用シートクッション10の補強部
3は、複数の紙製コルゲート体4を積層して成る直方体
状の補強部材5をシートクッションパッド1の下端部
に、その前端部から前後方向ほぼ中央部にわたる状態に
設けて構成してある。補強部材5の左右方向の幅は、シ
ートクッションパッド1の左右方向の幅とほぼ同一であ
る(これよりも狭い幅であってもよい)。紙製コルゲー
ト体4は、コルゲート加工された波板状の紙材4aと平
坦な紙材4bとを貼り合わせた板状体である。これの複
数枚を積層して成る補強部材5は、両紙材4a,4bで
仕切られる多数の独立空間4cを備えたハニカム構造に
なっている。
【0013】前記補強部材5についてさらに詳しく説明
すると、シートクッションパッド1を車体側のボディー
8に固定した状態で、補強部材5の各独立空間4cが上
端側ほど後ろ側に位置する傾斜縦姿勢になり、補強部材
5の上下面A,Bが水平姿勢(又はほぼ水平姿勢)にな
るとともに、後部上端面Cが後ろ下がり傾斜面になるよ
うに形成してある。
【0014】上記の補強部材5は、紙製コルゲート体4
を積層したハニカム構造体(図3参照)から切り出して
ある。この切り出した補強部材5を、シートクッション
パッド1を発泡成形する前に上記の形態になるように成
形型に取り付け、その取り付け状態でポリウレタン原液
を発泡させることで、シートクッションパッド1に一体
に固定してある。
【0015】図2に示すように、発泡成形の際に各独立
空間4c内へのポリウレタン原液の侵入を阻止する紙製
の面材7を各独立空間4cの両側に設けてある。この構
造によりポリウレタン原液の使用量を減少させることが
できる。
【0016】ハニカム構造の補強部材5は各独立空間4
cに沿う方向の荷重Pに対する圧縮強度が、平坦な紙材
4bの紙面に直交する方向の荷重よりも5〜10倍大き
いという特性を備えている。従って、上記のように、各
独立空間4cが上端側ほど後ろ側に位置する傾斜縦姿勢
になるように補強部材5を形成したことで、シートクッ
ションパッド1に加わる前下方向きの荷重に対する補強
部材5の圧縮強度を強くすることができる。つまり、車
両が他物に衝突した場合、衝撃力として加わる乗員の前
下方向きの荷重を補強部材5で受け止めて、シートクッ
ションパッド1が大きく圧縮されるのを抑制できる(補
強部材5の後部上端面Cは後ろ下がり傾斜面に形成して
あるから、乗員20の荷重を受けやすくなっている)。
その結果、乗員の着座姿勢を維持させることができ、乗
員が前方の膨出エアバッグの下側にずり落ちるサブマリ
ン現象の発生を防止することができる。
【0017】[別実施形態]前記補強部材5の各独立空
間4cの両側を開放させて、各独立空間1c内への発泡
性樹脂材料の侵入を許すように構成してあってもよい。
前記補強部材5は、シートクッションパッド1を発泡成
形した後でシートクッションパッド1に取り付けてあっ
てもよい。補強部材5の大きさは上記の実施形態の大き
さに限られるものではない。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、製作コストの低減やリ
サイクル性の向上を図ることができ、シートクッション
パッドの下端側を補強部材でより確実に補強することが
でき、しかも、ボディー形状を簡素化でき、ボディーを
軽量化でき、ボディーの設計の自由度を大きくすること
ができる車両用シートクッションを提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用シートクッションの縦断側面図
【図2】補強部材の斜視図
【図3】ハニカム構造体を示す斜視図
【符号の説明】
1 シートクッションパッド 3 補強部 4 紙製コルゲート体 4c 空間 5 補強部材 8 ボディー B 下面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂発泡体から成る座部用のシートクッ
    ションパッドと、前記シートクッションパッドの下端側
    を補強する補強部とを設けてある車両用シートクッショ
    ンであって、 前記補強部は、複数の紙製コルゲート体を積層して成る
    補強部材を前記シートクッションパッドの下端部に設け
    て構成し、前記シートクッションパッドを車体側のボデ
    ィーに固定した状態で、前記補強部材の各空間が上端側
    ほど後ろ側に位置する傾斜縦姿勢になり、前記補強部材
    の下面が水平姿勢又はほぼ水平姿勢になるように前記補
    強部材を形成してある車両用シートクッション。
  2. 【請求項2】 前記補強部材は前記シートクッションパ
    ッドの前端部から前後方向ほぼ中央部にわたって設けて
    ある請求項1記載の車両用シートクッション。
JP2002143152A 2002-05-17 2002-05-17 車両用シートクッション Withdrawn JP2003335161A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012070969A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Daihatsu Motor Co Ltd シートクッション構造
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