JP2003325198A - 微生物の除去評価方法および微生物除去評価装置 - Google Patents

微生物の除去評価方法および微生物除去評価装置

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JP2003325198A
JP2003325198A JP2003102064A JP2003102064A JP2003325198A JP 2003325198 A JP2003325198 A JP 2003325198A JP 2003102064 A JP2003102064 A JP 2003102064A JP 2003102064 A JP2003102064 A JP 2003102064A JP 2003325198 A JP2003325198 A JP 2003325198A
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microorganism
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particles
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JP2003102064A
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English (en)
Inventor
Kazuo Nishikawa
和男 西川
Hisaharu Yagi
久晴 八木
Yoshihiro Shimizu
善弘 清水
Tetsuyuki Otani
哲幸 大谷
Hideo Nojima
秀雄 野島
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物に粒子を照射して殺菌処理するにあた
り、その殺菌効果を評価できるようにすることである。 【解決手段】 容器8の内部の空間に微生物を供給し、
該微生物を殺菌処理するための粒子7を照射し、該粒子
7の照射を行った後に採取器6により微生物を採取し、
この採取された微生物を測定する。さらに前記粒子7を
照射して微生物を殺菌処理した場合と同一の条件で微生
物を供給して前記粒子を照射することなく微生物を自然
減衰させ、その後微生物を採取して該採取された微生物
の測定を行い、殺菌効果の評価を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間に浮遊する微
生物に対する殺菌効果を評価するための微生物の除去評
価方法および微生物除去評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住環境の高気密化に伴い、人体に
有害な空気中の浮遊微生物を取り除き、健康で快適な生
活を送りたいという要望が強くなっている。この要望に
応えるため、各種の抗菌剤を添着させたフィルタが開発
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記フィルタ
では、空間の空気を吸引して空気中の微生物を濾過する
方式であるため、長期にわたる使用によりフィルタの交
換等のメンテナンスが不可欠であり、しかもフィルタの
特性が充分でないため、満足のいく性能が得られておら
ず、微生物を除去する方式として十分ではない。そし
て、通常の浮遊微生物除去評価を行うにあたっては、微
生物が含まれた空気をフィルタに通過させ、フィルタに
濾過された微生物の数を測定していた。この方法による
と、測定の対象となる空間に浮遊している微生物の濃度
を測定することができない。
【0004】ここで、微生物を除去する方式として電離
したイオン等の粒子を微生物に照射して殺菌処理する方
式がある。しかし、この方式により微生物を殺菌処理し
除去する能力を測定し評価することは従来行われていな
かった。
【0005】そこで、本発明では、微生物を殺菌処理す
る粒子を微生物に照射し、その殺菌効果を評価するため
の微生物の除去評価方法、および該方法に用いることが
できる微生物除去評価装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は微生物の除去評価方法であって、容器の内
部の空間に微生物を供給し、該微生物を殺菌処理するた
めの粒子を照射し、該粒子の照射を行った後に微生物を
採取し該採取された微生物の測定を行うことを特徴とし
ている(請求項1)。
【0007】この発明によると、上記粒子を照射した後
に微生物を採取してその測定を行うので、粒子を照射す
ることによる微生物を殺菌処理し除去する能力を評価す
ることができ、前記粒子を照射する各種の条件を定量的
に評価することが可能である。
【0008】そして、上記微生物の除去評価方法におい
て、前記粒子の照射を行った後に前記微生物の測定を行
うとともに、さらに前記粒子を照射して微生物を殺菌処
理した場合と同一の条件で微生物を供給して前記粒子を
照射することなく微生物を自然減衰させ、その後微生物
を採取して該採取された微生物の測定を行うことができ
る(請求項2)。
【0009】即ち、この発明は、前記粒子を一定時間照
射して微生物の殺菌処理を行うとともに、該微生物の殺
菌処理を行った条件と同じ条件で微生物を供給し、前記
粒子を照射した時間と同じ時間前記粒子を照射すること
なく微生物を自然減衰させて、その後に微生物を採取し
て該採取された微生物の測定を行う。
【0010】これにより、この発明によると、前記粒子
を照射して微生物の殺菌処理を行った場合と、かかる殺
菌処理を行わずに微生物を自然減衰させた場合の各々に
ついて採取された微生物を測定し、それらの結果を対比
することによって、前記粒子を照射することによる微生
物を殺菌処理する能力の自然減衰させた場合との対比に
基づく相対的な評価が可能になる。
【0011】また、前記採取された微生物を測定するに
あたり、さらにその経時変化を測定することもできる
(請求項3)。これにより、微生物を殺菌処理する能力
の時間の経過に対する定量的評価を行うことができる。
【0012】また、前記容器の内部の空間に微生物を供
給するにあたり、微生物を分散させた溶液をミスト状に
して噴霧して行うことができる(請求項4)。これによ
り、容器内への微生物の供給が容易であり、微生物の殺
菌処理を行い易い。そして、かかる微生物をミスト状に
して噴霧した場合について、本発明による評価の対象に
できる。
【0013】また、前記微生物を殺菌処理するための粒
子として正および負のイオンを用いることができる(請
求項5)。この発明において、前記正および負のイオン
を用いて微生物を殺菌処理できる理由は、以下のとおり
である。
【0014】即ち、放電等の電離現象を大気中で起こし
て正イオンおよび負イオンを発生させると、正イオンと
してはH+(H2O)nが、負イオンとしてはO2 -(H2O)nが最も
安定に生成する。
【0015】そして、これらのイオンが生成すると、化
学反応によって活性種である過酸化水素H2O2又はラジカ
ル・OHが生成する。このH2O2又はラジカル・OH は極め
て強力な活性を示すため、これにより空気中の浮遊微生
物を殺菌処理し除去することができる。
【0016】また、前記微生物を殺菌処理するための粒
子としてオゾンを用いることもできる(請求項6)。オ
ゾンは微生物に対する殺菌処理能力に優れており、微生
物を有効に除去することができる。また、オゾンは、無
害な酸素になり、残存することがない。そして、かかる
オゾンにより微生物を殺菌処理する能力を評価すること
が可能になる。
【0017】また、前記微生物を殺菌処理するにあたり
薬剤を用い、薬剤の粒子を照射して殺菌処理することも
できる(請求項7)。薬剤を用いて殺菌処理すると、前
記イオンやオゾンによる場合に比べ、その粒子の供給を
簡易な装置で行うことができる。そして、かかる薬剤に
より微生物を殺菌処理する能力を評価することが可能に
なる。
【0018】また、前記殺菌処理の対象とする微生物
を、細菌、真菌、ウイルスおよびアレルゲン物質よりな
る郡から選ばれた一または二以上の組み合わせとするこ
とができる(請求項8)。これにより、各種の微生物に
ついて本発明による除去評価の対象とできる。
【0019】また、前記容器の内部の空間に微生物を供
給するに際して、前記容器内に供給された微生物に対す
る下方から容器の内部の空間を攪拌して行うことができ
る(請求項9)。これにより、容器内に微生物を供給す
るにあたり、微生物の自重による自然沈降を防いで、前
記粒子を照射することによる殺菌処理を有効に行うこと
ができる。また、攪拌を行った場合について本発明によ
る評価の対象とできる。
【0020】また、本発明は、内部の空間に微生物が供
給されるとともに該微生物の殺菌処理を行うための容器
と、該容器の内部の空間に微生物を供給する微生物供給
手段と、前記容器の内部の空間に微生物を殺菌処理する
ための粒子を供給する微生物除去手段と、前記微生物除
去手段により微生物の殺菌処理を行った後に微生物を採
取する微生物採取手段とを備えてなり、前記微生物採取
手段により採取された微生物を測定して評価するための
微生物除去評価装置である(請求項10)。
【0021】この発明の微生物除去評価装置によると、
上記微生物除去手段により上記粒子を照射して微生物の
殺菌処理を行った後に、上記微生物採取手段により微生
物を採取できる。これにより、微生物採取手段により採
取された微生物の測定を行うことにより、該測定に基づ
いて上記微生物除去手段による微生物を殺菌処理する能
力を評価することができる。これにより、前記微生物除
去手段による粒子を照射して微生物を殺菌処理する各種
の条件を定量的に評価することもできる。
【0022】また、前記微生物除去評価装置について、
前記容器の内部の空間に、前記供給された微生物に対す
る下方から前記容器の内部の空間を攪拌するための攪拌
手段を設けることができる(請求項11)。これによ
り、前記微生物供給手段から微生物を容器内に供給する
に際して、微生物の自重による自然沈降を防いで微生物
除去手段による殺菌処理を有効に行うことができる。
【0023】また、上記微生物除去評価装置について、
微生物供給手段による微生物の供給を微生物を分散させ
た溶液をミスト状にして前記容器の内部の空間に噴霧し
てするように構成することができる(請求項12)。
【0024】また、上記微生物除去評価装置について、
前記微生物除去手段が微生物を殺菌処理するための粒子
として正および負のイオンを照射するように構成するこ
とができる(請求項13)。
【0025】また、上記微生物除去評価装置について、
前記微生物除去手段が微生物を殺菌処理するための粒子
としてオゾンを照射するように構成することができる
(請求項14)。また、上記微生物除去評価装置につい
て、前記微生物除去手段が微生物を殺菌処理するための
粒子として薬剤の粒子を照射するように構成することが
できる(請求項15)。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。まず、本発明の方法を実施することがで
きる微生物除去評価装置について説明する。図1は、微
生物除去評価装置の一例である微生物除去評価装置10
の構成の概略を表す図である。
【0027】微生物除去評価装置10には、容器8と、
微生物供給手段を構成する微生物注入管5と、微生物除
去手段を構成するイオン発生装置1と、微生物採取手段
を構成する微生物採取管3および微生物採取器6が設け
られている。
【0028】容器8は、その内部の空間が外気から閉ざ
された構造とされており、その内部の空間内に微生物を
存在させるとともに該微生物の殺菌処理を行えるように
されている。
【0029】また、容器8は、特に図示しない空調系等
によりその内部の空間の温度や湿度を任意に調節できる
ようにされており、微生物に対する環境を任意に設定で
きるようにされている。
【0030】また、容器8は、図1に示されるように、
水平方向の寸法に比べて高さ方向の寸法を大きく取る形
態に形成されている。これにより、容器8内の空間の容
積を大きく取ることもできるので、微生物除去評価装置
10の処理容量を大きくすることができる。
【0031】微生物注入管5は、容器8の所定の位置に
設けられ、該微生物注入管5を介して容器8の内部の空
間に微生物を供給できるようにされており、容器8の内
部の空間に微生物を浮遊させることができる。
【0032】この微生物注入管5は、図1に特に図示さ
れない微生物の供給源より微生物が送られてくるように
されている。そして、微生物注入管5の容器8内を臨む
微生物注入口5aより容器8内に微生物が注入される。
【0033】微生物注入管5より容器8内に微生物を注
入するにあたり、微生物単体で注入するようにしてもよ
く、微生物を分散させた溶液をミスト状にして容器8内
に噴霧するようにしてもよい。
【0034】イオン発生装置1は、微生物を殺菌処理す
るための粒子としてイオン7を照射する。このイオン発
生装置1は、容器8内に設けられており、微生物注入口
5aより容器8内に注入された微生物に向かって、イオ
ン発生口2よりイオン7を照射する。
【0035】このイオン発生装置1は、その内部にイオ
ン発生素子を備えており、該イオン発生素子の電極間に
交流電圧が印加されることによる放電等の電離現象によ
って正イオンおよび負イオンからなるイオン7を発生さ
せる。
【0036】かかるイオン発生装置1の放電等に伴うイ
オン7の発生は、容器8内の気圧の状態に影響を受ける
ことがない。また、イオン7の強度(濃度)は、上記イ
オン発生装置1のイオン発生素子に印加される動作電圧
を調節することによって変化させることができる。
【0037】容器8内の空間には微生物を採取するため
の微生物採取管3が配設されている。この採取管3は、
図1に示されるように、容器8の高さ方向である垂直方
向に沿って配設される部分と容器8の水平方向に沿って
配設される部分とから構成されている。
【0038】そして、採取管3の水平方向に沿って配設
される部分は、容器8の側面を貫通して容器8の外部に
延びており、容器8の外部で後に説明する微生物採取器
6に接続されている。採取管3の垂直方向の上端には微
生物採取口3aが形成されており、採取口3aより容器
8内の微生物が採取管3内へ取り込まれる。
【0039】微生物採取器6は、容器8の外部に配置さ
れており、前記採取管3とともに微生物採取手段を構成
する。微生物採取器6は、微生物採取管3を介して容器
8内の空間を吸引し、容器8内の微生物を微生物採取口
3aより採取管3内へ取り込むとともに微生物採取器6
に採取する。
【0040】この微生物を採取するための微生物採取器
6について、エアーサンプラーを用いて構成することが
できる。また、微生物採取器6について、溶液バブリン
グ器を通して微生物を採取するように構成することもで
きる。
【0041】この微生物除去評価装置10には、図1に
示されるように、容器8内の下方に攪拌機4が設けられ
ている。この攪拌機4は、容器8内の空間を攪拌するた
めの攪拌手段にあたり、回転するファンにより周囲の空
間に気流を形成して空間を攪拌するようにしたものを用
いることができる。
【0042】この攪拌機4を設けて容器8内の空間を攪
拌すると、微生物の自重による下方への自然沈降を防
ぎ、イオン発生装置1より照射されたイオン7が有効に
存在する領域に微生物をより浮遊させることができ、イ
オン7による殺菌処理を有効に行うことができる。
【0043】特に、微生物が質量の重い種類のものであ
る場合に、自然沈降を生じ易いが、攪拌機4を設けるこ
とにより自然沈降を防ぎ、イオン7による殺菌処理を有
効に行うことができる。
【0044】なお、本発明を実施するにあたり、攪拌機
4を必ずしも設ける必要はないが、攪拌機4を設けるこ
とで、上述の理由によりイオン7による殺菌処理をより
有効に行い易い。
【0045】以上に説明した微生物除去評価装置10を
用いることにより、本発明の方法を以下のようにして実
施することができる。
【0046】まず、微生物注入口5より容器8内に一定
量の微生物を注入する。次に、イオン発生装置1を動作
させ、注入された微生物に向かってイオン7を照射して
微生物に対する殺菌処理を行う。イオン7を一定時間照
射した後に、微生物採取器6によって微生物を採取す
る。
【0047】そして、微生物採取器6に採取された微生
物の測定を行う。この採取された微生物の測定につい
て、微生物の菌数を測定することができる。そして、採
取された微生物の菌数を測定するにあたり、採取された
微生物を培地シャーレにより所定の培地上で一定時間培
養した後に行うこともできる。これにより、採取された
微生物の菌数をより正確に測定することができる。
【0048】また、微生物の菌数の測定は、前記シャー
レ上の微生物を顕微鏡で観察することによって行える。
【0049】以上説明したように、上記微生物除去評価
装置10を用い微生物採取器6により採取された微生物
を測定することにより、イオン7を照射することによる
微生物に対する殺菌処理能力を評価することができる。
【0050】また、上記微生物除去評価装置10を用い
て微生物の除去評価を行うにあたり、以下の測定および
評価を行うこともできる。まず、以上に説明したよう
に、容器8内に一定量の微生物を注入した後にイオン7
を照射して殺菌処理を一定時間行い、その後微生物採取
器6により微生物を採取し採取された微生物の菌数の測
定を行う。
【0051】次に、前記イオン7を照射して殺菌処理を
行った場合と同一の条件で同一量の微生物を容器8内に
注入する。そして、イオン7を照射することなく、前記
イオン7を照射した時間と同一時間の経過を待ち、微生
物を自然減衰させる。その後に微生物採取器6により微
生物を採取し、採取された微生物の菌数の測定を行う。
【0052】そして、前記イオン7の照射により殺菌処
理を行った後に採取された微生物の菌数と、前記自然減
衰させた後に採取された微生物の菌数とを比較すること
によって、イオン7による微生物に対する殺菌処理能力
を自然減衰させた場合との対比により相対的に評価する
ことができる。
【0053】また、以上の微生物採取器6により採取さ
れた微生物の測定を行うにあたり、イオン7の照射を開
始してからの経過時間や微生物の自然減衰を開始させて
からの経過時間に対する、微生物の菌数の経時変化を測
定することもできる。
【0054】また、以上の微生物の測定を行うにあた
り、攪拌機4により攪拌を行った場合と、攪拌を行わな
い場合とについて測定することができる。
【0055】また、以上の微生物の測定を行うにあた
り、微生物に照射するイオン7の強度を変化させ、イオ
ン7の各強度に対する採取された微生物の測定を行うこ
ともできる。これにより、イオン7の強度に応じた微生
物に対する殺菌処理能力を評価することができる。
【0056】次に、本発明にかかる微生物除去評価装置
の他の例について、図2を参酌しつつ説明する。図2
は、微生物除去評価装置の他の例である微生物除去評価
装置20の構成の概略を表す図である。
【0057】図2に示される微生物除去評価装置20に
は、容器18と、微生物供給手段を構成する微生物注入
管15と、微生物除去手段を構成するイオン発生素子1
2と、微生物採取手段を構成する採取管13および微生
物採取器6が設けられている。
【0058】容器18は、その内部の空間が外気から閉
ざされた構造とされており、その内部の空間内に微生物
を存在させるとともに該微生物を殺菌処理できるように
されている。この容器18にあっては、図2から判るよ
うに、水平方向の寸法に比べ高さ方向の寸法を小さく取
った形態とされている。
【0059】微生物注入管15は、容器8の外部で微生
物噴霧器11に接続されており、該微生物噴霧器11よ
り微生物が送り込まれる。微生物噴霧器11は、一定濃
度の微生物を含んだ気体を一定の速度で微生物注入管1
5に送り込む。そして、微生物噴霧器11より微生物注
入管15に送り込まれた微生物を含む気体は、容器18
内を臨む微生物注入口15aより容器18内に注入され
る。
【0060】微生物噴霧器11より容器18内に微生物
を供給するにあたり、空気中に微生物単体を含ませて微
生物注入管15に送り込むようにしてもよく、微生物を
分散させた溶液をミスト状にして噴霧させることにより
微生物注入管15に送り込むようにしてもよい。
【0061】イオン発生素子12は、容器18内の底面
上に配設されている。イオン発生素子12は、一定の略
平面状に配設されるイオン発生電極12aにより正イオ
ンおよび負イオンからなるイオン7を発生させる。この
イオン発生素子12より発生したイオン7によって、微
生物注入管15より注入された微生物が殺菌処理され
る。
【0062】このイオン発生素子12は、上記イオン発
生装置1に備わるイオン発生素子と同様であり、イオン
7を発生する動作はイオン発生装置1について説明した
のと同様である。
【0063】微生物を採取するための微生物採取管13
は、水平方向に沿って配設されており、その一端には容
器18内を臨む微生物採取口13aが形成されており、
他端は容器18の外部で微生物採取器6に接続されてい
る。
【0064】容器18の外部に配置される微生物採取器
6は、微生物採取管13を介して容器18内の空間を吸
引し、容器18内の微生物を微生物採取口13aより採
取管13内へ取り込むとともに微生物採取器6に採取す
る。
【0065】この微生物を採取するための微生物採取器
6について、エアーサンプラーを用いることができる。
また、微生物採取器6について、溶液バブリング器を通
して微生物を採取するように構成することもできる。
【0066】以上に説明した微生物除去評価装置20を
用いることにより、本発明の方法を以下のように実施す
ることができる。
【0067】まず、微生物注入口15より容器18内に
一定量の微生物を注入する。次に、イオン発生素子12
を動作させ、注入された微生物にイオン7を照射して微
生物に対する殺菌処理を行う。イオン7を一定時間照射
した後に、微生物採取器6によって微生物を採取する。
【0068】そして、微生物採取器6に採取された微生
物の測定を行う。この採取された微生物を測定するにあ
たり、採取された微生物の菌数を測定することができ
る。この微生物の菌数を測定するにあたり、採取された
微生物を培地シャーレにより所定の培地上で一定時間培
養した後に行うこともできる。
【0069】また、採取された微生物の菌数の測定は、
顕微鏡を用いた観察によって行うことができる。
【0070】以上説明したように、この微生物除去評価
装置20を用い、微生物採取器6に採取された微生物を
測定することにより、イオン7の照射による微生物に対
する殺菌処理能力を評価することができる。
【0071】また、この微生物除去評価装置20による
と、微生物注入口15aを介する容器18内への微生物
の注入と、イオン発生素子12によりイオン7を照射し
て行う微生物の殺菌処理と、その後の微生物採取口13
aを介した微生物の採取とからなる一連の処理を略ワン
パスの経路に沿ってできる。
【0072】従って、この微生物除去評価装置20によ
ると、容器18内における微生物の自然減衰を考慮に入
れなくてもよいので、高濃度での気中浮遊微生物の除去
評価を行うことができる。
【0073】また、この微生物除去評価装置20による
と、装置をコンパクト化でき、閉空間で評価できるの
で、有害な微生物でも評価することができる。
【0074】また、この微生物除去評価装置20を用い
て本発明の方法を実施する場合についても、微生物除去
評価装置10により実施する場合について説明したのと
同様に、以下の測定および評価を行うことができる。
【0075】即ち、イオン7を照射することなく容器1
8内に供給した微生物を自然減衰させた場合とイオン7
を照射して殺菌処理を行った場合とについて、採取器6
に採取された微生物の測定を行い、それらの結果を比較
することができる。
【0076】また、採取された微生物の測定を行うにあ
たり、イオン7の照射を開始してからの経過時間や微生
物の自然減衰を開始させてからの経過時間に対する、微
生物の菌数の経時変化を測定することもできる。
【0077】また、微生物に照射するイオン7の強度を
変化させ、イオン7の各強度に対する採取された微生物
を測定することにより、イオン7の強度に応じた微生物
に対する殺菌処理能力を評価することもできる。
【0078】なお、以上の説明では、微生物を殺菌処理
するための粒子としてイオン7を照射する例を挙げて説
明した。微生物を殺菌処理するために用いる粒子は、上
記イオン7以外のものを用いることもでき、例えばオゾ
ンの粒子を用いることもできる。
【0079】そして、オゾンの粒子を用いて微生物を殺
菌処理する場合には、上記微生物除去評価装置10のイ
オン発生装置1や上記微生物除去評価装置20のイオン
発生素子12をオゾンを発生させる手段に変更すること
によって、本発明を実施することができる。
【0080】また、微生物を殺菌処理するための粒子と
して薬剤の粒子を用いることもでき、該薬剤の粒子を用
いる場合には、上記微生物除去評価装置10のイオン発
生装置1や上記微生物除去評価装置20のイオン発生素
子12を薬剤の粒子を噴射させるための手段に変更する
ことによって、本発明を実施することができる。
【0081】上記薬剤の粒子を用いる場合、薬剤として
アルコールやアルデヒド系薬剤を用いることができる。
【0082】また、微生物を殺菌処理するための粒子と
して、分子、ラジカル、化学物質等を用いることができ
る。
【0083】また、本発明により殺菌処理を行う対象と
なる微生物には、真菌、細菌、ウイルス、アレルギーを
誘発するアレルゲン物質(タンパク質等)が含まれる。
そして、本発明を実施するにあたっては、この真菌、細
菌、ウイルス、アレルゲン物質を単体で用いてもよく、
これらのうちから任意に複数を選んで組み合わせて用い
てもよい。
【0084】
【実施例】本発明の実施例について、以下に、実施例1
乃至実施例5について説明する。
【0085】[実施例1]実施例1として、以下の条件
で実施した。微生物の除去評価を行うにあたり、以上の
実施の形態で説明した微生物除去評価装置10を用い
た。微生物除去評価装置10の容器8について、内部の
空間の寸法が縦2.0m、横2.5m、高さ2.7mの
ものを用いた。
【0086】そして、容器8の内部の雰囲気を温度25
℃、相対湿度42%とした。また、容器8内の空間を攪
拌機4により攪拌した。攪拌機4により攪拌するにあた
り、風量4m3/minで行った。
【0087】微生物として大腸菌を用いた。この大腸菌
を容器8内に供給するにあたり、ミスト状にして微生物
注入口5aより供給した。そして、大腸菌を500から
1,500個/m3程度の濃度として容器8内に散布し
た。
【0088】また、採取器6について、Biotest
Hyton RCS エアサンプラーを用いて構成し
た。エアサンプラーにより微生物を採取するにあたり、
40リットル/毎分で4分間の採取を行った。
【0089】そして、イオン発生装置1によりイオン7
を照射するが、この実施例1ではイオン濃度を変化さ
せ、各々のイオン濃度についてイオン7を1時間照射し
て殺菌処理を行った。イオン濃度は、イオン発生装置1
のイオン送出部(イオン発生口2)より距離10cmの
空間における数値とした。
【0090】そして、大腸菌を前記条件で容器8内に供
給した後に一定のイオン濃度でイオン7を1時間照射
し、その後に前記エアサンプラーに大腸菌を採取して採
取された大腸菌の菌数を測定した。そして、イオン7の
イオン濃度を変化させて各々のイオン濃度の場合につい
て、かかる測定を繰り返し行った。
【0091】図3は、実施例1についての測定の結果を
示している。図3において、横軸は、対数で表示される
イオン7のイオン濃度(個/cm3)に対応している。ま
た、図3において、縦軸は浮遊菌残存率(%)に対応し
ている。この浮遊菌残存率は、イオン7を照射した後に
殺菌されずに残存した菌の数を百分率で表したものであ
る。
【0092】この図3に示される結果より、イオン照射
装置1より放出される正負イオン濃度を大きくすると、
空気中浮遊細菌の残存率が低下することが確認される。
また、正負イオン濃度を1万個/cm3以上にすると、残
存率が急激に低下することも確認される。
【0093】そして、一般室内のイオンの濃度は500
〜1,500個/cm3なので、微生物を有効に除去する効
果を生ぜしめる目安としては、正負イオン濃度1万個/
cm3以上を送出することが適切と考えられる。
【0094】[実施例2]実施例2として、以下の条件
で実施した。微生物の除去評価を行うにあたり、以上の
微生物除去評価装置10を用いた。微生物除去評価装置
10の容器8として、内部の空間の寸法が縦2.0m、
横2.5m、高さ2.7mのものを用いた。
【0095】そして、容器8の内部の雰囲気を温度25
℃、相対湿度42%とした。また、容器8内の空間を攪
拌機4により攪拌した。攪拌機4により攪拌するにあた
り、風量4m3/minで行った。
【0096】微生物として大腸菌を用いた。この大腸菌
を容器8内に供給するにあたり、ミスト状にして微生物
注入口5aより供給した。そして、大腸菌の濃度を1,
000個/m3程度として容器8内に散布した。
【0097】また、採取器6について、Biotest
Hyton RCS エアサンプラーを用いて構成し
た。エアサンプラーにより微生物を採取するにあたり、
40リットル/毎分で4分間の採取を行った。
【0098】そして、イオン発生装置1によりイオン7
を照射するイオン送出を行う場合と、イオン発生装置1
によりイオン7を照射せずに自然減衰させるイオン送出
を行わない場合とについて、前記エアサンプラーによる
採取を行った。イオン送出を行う場合については、イオ
ン濃度がイオン送出部より距離10cmの空間で正負イ
オンそれぞれ5万個/cm3となるようにした。
【0099】そして、前記イオン送出を行う場合とイオ
ン送出を行わない場合の各々について、大腸菌を前記エ
アサンプラーに15分毎に採取し、採取された大腸菌の
菌数の測定を行った。
【0100】図4は、実施例2についての測定の結果で
あり、浮遊細菌の残存率(%)の経時変化が示される。
図4において、横軸は経過時間に対応しており、縦軸は
図3と同様に浮遊菌残存率(%)に対応している。
【0101】イオン送出を行わなかった場合、1時間経
過後の自然減衰による菌の残存率は80%であった。一
方、イオン送出を行った場合、1時間経過後の菌残存率
は10%であった。
【0102】以上の測定に関して、微生物を除去する効
果を有効と判断する目安として微生物の採取精度と濃度
測定精度を考慮に入れると、自然減衰の残存率と10%
の差があれば有意な差があると考えられる。また、試験
の精度を考慮に入れると、イオン送出なしの場合での自
然減衰による1時間経過後の菌の残存率が50%以上と
なる試験条件とするのが望ましい。
【0103】図5は、イオン放出を行った場合とイオン
放出を行わなかった場合の各々について、15分経過後
に採取された大腸菌を撮影した写真を示す。図5(a)
がイオン放出を行った場合のものであり、図5(b)が
イオン放出を行わなかった場合のものである。
【0104】また、図5に示される大腸菌の撮影を行う
にあたり、前記各々の場合について採取した大腸菌を寒
天培地上で34℃、湿度100%RHで48時間培養
し、その後撮影を行った。また、図5において、シャー
レの大きさは9cmである。
【0105】イオン送出を行った場合には、図5(a)
に示されるように、大腸菌のコロニーの生成が見られな
い。一方、イオン送出を行わなかった場合には、図5
(b)に示されるように、大腸菌のコロニー生成が見ら
れる。この図5に示される結果から、イオンにより菌は
死滅させられていることがわかる。
【0106】[実施例3]実施例3として、以下の条件
で実施した。微生物の除去評価を行うにあたり、以上の
微生物除去評価装置10を用いた。微生物除去評価装置
10の容器8として、内部の空間の寸法が縦2.0m、
横2.5m、高さ2.7mのものを用いた。そして、容
器8の内部の雰囲気を温度25℃、相対湿度42%とし
た。
【0107】また、この実施例3では、後に説明するよ
うに容器8内を攪拌する場合と攪拌しない場合の比較を
行ったが、容器8内の空間を攪拌する場合には攪拌機4
により風量4m3/minで攪拌した。
【0108】微生物として真菌の一種であるクラドスポ
リウムを用いた。このクラドスポリウムを容器8内に供
給するにあたり、ミスト状にして微生物注入口5aより
供給した。そして、このクラドスポリウムの濃度を1,
000個/m3程度として容器8内に散布した。
【0109】また、採取器6について、Biotest
Hyton RCS エアサンプラーを用いて構成し
た。エアサンプラーにより微生物を採取するにあたり、
40リットル/毎分で4分間の採取を行った。
【0110】そして、前記攪拌機4により攪拌を行う場
合と攪拌機4による攪拌を行わない場合の各々につい
て、気中浮遊菌を前記エアサンプラーにより15分毎に
採取し、採取された菌の菌数を測定した。
【0111】図6は、実施例3についての測定の結果で
あり、攪拌の有無による自然減衰の空気中浮遊真菌の残
存率(%)の経時変化が示される。図6において、横軸
は経過時間に対応しており、縦軸は図3と同様に浮遊菌
残存率(%)に対応している。
【0112】攪拌を行わない場合、45分経過後には菌
は検出限界となり残存率は12%となった。一方、攪拌
を行った場合、1時間経過後の自然減衰による菌の残存
率は80%であった。
【0113】以上の結果から、攪拌を入れることにより
菌の自然落下を押さえ浮遊微生物の除去評価を行い易い
といえる。特に、質量の大きい菌の場合について、攪拌
を行うことが有効である。
【0114】[実施例4]実施例4として、以下の条件
で実施した。微生物の除去評価を行うにあたり、以上の
微生物除去評価装置10を用いた。微生物除去評価装置
10の容器8として、内部の空間の寸法が縦2.0m、
横2.5m、高さ2.7mのものを用いた。
【0115】そして、容器8の内部の雰囲気を温度25
℃、相対湿度42%とした。また、容器8内の空間を攪
拌機4により攪拌した。攪拌機4により攪拌するにあた
り、風量4m3/minで行った。
【0116】微生物として真菌の一種であるクラドスポ
リウムを用いた。このクラドスポリウムを容器8内に供
給するにあたり、ミスト状にして微生物注入口5aより
供給した。そして、クラドスポリウムの濃度を1,00
0個/m3程度として容器8内に散布した。
【0117】また、採取器6について、Biotest
Hyton RCS エアサンプラーを用いて構成し
た。エアサンプラーにより微生物を採取するにあたり、
40リットル/毎分で4分間の採取を行った。
【0118】そして、イオン発生装置1によりイオン7
を照射するイオン送出を行う場合と、イオン発生装置1
によりイオン7を照射せずに自然減衰させるイオン送出
を行わない場合とについて、前記エアサンプラーによる
菌の採取を行った。イオン送出を行う場合については、
イオン濃度がイオン送出部より距離10cmの空間で正
負イオンそれぞれ5万個/cm3となるようにした。
【0119】そして、前記イオン送出を行う場合とイオ
ン送出を行わない場合の各々について、菌を前記エアサ
ンプラーに15分毎に採取し、採取された菌の菌数を測
定した。
【0120】図7は、実施例4についての測定の結果で
あり、浮遊細菌の残存率(%)の経時変化が示される。
図7において、横軸は経過時間に対応しており、縦軸は
図3と同様に浮遊菌残存率(%)に対応している。
【0121】イオン送出を行わなかった場合、1時間経
過後の自然減衰による菌の残存率は75%であった。一
方、イオン送出を行った場合、1時間経過後の菌残存率
は10%であった。
【0122】以上の測定に関して、微生物を除去する効
果を有効と判断する目安として微生物の採取精度と濃度
測定精度を考慮に入れると、自然減衰の残存率と10%
の差があれば有意な差があると考えられる。また、試験
の精度を考慮に入れると、イオン送出なしの場合での自
然減衰による1時間経過後の菌の残存率が50%以上と
なる試験条件とするのが望ましい。
【0123】[実施例5]実施例5として、以下の条件
で実施した。微生物の除去評価を行うにあたり、以上の
実施の形態で説明した微生物除去評価装置20を用い
た。微生物除去評価装置20の容器18について、内部
の空間が8cm角で長さ30cmの四角柱状に形成され
るものを用いた。そして、容器18の内部の雰囲気を温
度28℃、相対湿度50%とした。
【0124】殺菌処理する微生物としてポリオウイルス
を用いた。そして、このポリオウイルスを1ccあたり
数万個分散させた水溶液を空気と混合させてミスト状に
し、0.1cc/minの割合で風速1.6m/sで注
入口15aより容器18内に供給した。
【0125】また、前記ポリオウイルスにイオン7を照
射して殺菌処理するにあたり、イオン発生素子12のイ
オン送出部より距離10cmの空間で正負イオンそれぞ
れ10万個/cm3となるようにした。
【0126】また、前記イオン7を照射して殺菌処理し
た後にポリオウイルスを採取器6に採取するにあたり、
溶液バブリング器によってウイルスを分離捕集するよう
にした。
【0127】そして、イオン7を照射して殺菌処理した
後に採取器6にポリオウイルスを採取して菌数の測定を
行ったところ、ウイルスの除去率は78%であった。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
一定の空間中に微生物を浮遊させ、該微生物に対してイ
オン等の微生物を殺菌処理するための粒子を照射し、そ
の後に微生物を採取して測定することにより前記粒子に
よる微生物に対する殺菌処理の能力を測定し評価できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】微生物除去評価装置の一例についての概略構成
を表す図である。
【図2】微生物除去評価装置の他の例についての概略構
成を表す図である。
【図3】実施例1についての測定結果であり、イオン濃
度を変化させて殺菌処理した場合に採取された微生物の
測定結果である。
【図4】実施例2についての測定結果であり、イオン送
出を行った場合とイオン送出を行わなかった場合に採取
された微生物の測定結果である。
【図5】実施例2について、採取された微生物を撮影し
て得られた写真である。図5(a)はイオン送出を行っ
た場合に採取された微生物の写真であり、図5(b)は
イオン送出を行わなかった場合に採取された微生物の写
真である。
【図6】実施例3についての測定結果であり、容器内を
攪拌した場合と攪拌しなかった場合について採取された
微生物の測定結果である。
【図7】実施例4についての測定結果であり、イオン送
出を行った場合とイオン送出を行わなかった場合に採取
された微生物の測定結果である。
【符号の説明】
1 イオン発生装置 2 イオン発生口 3 微生物採取管 3a 微生物採取口 4 攪拌機 5 微生物注入管 5a 微生物注入口 6 微生物採取器 7 イオン(正イオンおよび負イオン) 8 容器 10 微生物除去評価装置 11 微生物噴霧器 12 イオン発生素子 12a イオン発生電極 13 微生物採取管 13a 微生物採取口 15 微生物注入管 15a 微生物注入口 18 容器 20 微生物除去評価装置
フロントページの続き (72)発明者 清水 善弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大谷 哲幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 野島 秀雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4B029 AA07 BB02 BB06 BB13 BB20 CC01 DB01 DG04 FA11 4B063 QA01 QQ05 QQ06 QQ07 QQ10 QQ18 QQ96 QR50 QR90 QS10 QS36 QS39 QX01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の内部の空間に微生物を供給し、該
    微生物を殺菌処理するための粒子を照射し、該粒子の照
    射を行った後に微生物を採取し該採取された微生物の測
    定を行うことを特徴とする微生物の除去評価方法。
  2. 【請求項2】 前記粒子の照射を行った後に前記微生物
    の測定を行うとともに、さらに前記粒子を照射して微生
    物を殺菌処理した場合と同一の条件で微生物を供給して
    前記粒子を照射することなく微生物を自然減衰させ、そ
    の後微生物を採取して該採取された微生物の測定を行う
    ことを特徴とする、請求項1に記載の微生物の除去評価
    方法。
  3. 【請求項3】 前記採取された微生物を測定するにあた
    り、その経時変化をさらに測定することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の微生物の除去評価方法。
  4. 【請求項4】 前記容器の内部の空間に微生物を供給す
    るにあたり、微生物を分散させた溶液をミスト状にして
    噴霧して行うことを特徴とする、請求項1乃至3のいず
    れかに記載の微生物の除去評価方法。
  5. 【請求項5】 前記微生物を殺菌処理するための粒子が
    正および負のイオンであることを特徴とする、請求項1
    乃至4のいずれかに記載の微生物の除去評価方法。
  6. 【請求項6】 前記微生物を殺菌処理するための粒子
    が、オゾンであることを特徴とする、請求項1乃至4の
    いずれかに記載の微生物の除去評価方法。
  7. 【請求項7】 前記微生物を殺菌処理するための粒子が
    薬剤の粒子であることを特徴とする、請求項1乃至4の
    いずれかに記載の微生物の除去評価方法。
  8. 【請求項8】 前記微生物が、細菌、真菌、ウイルスお
    よびアレルゲン物質よりなる群から選ばれた一または二
    以上の組み合わせであることを特徴とする、請求項1乃
    至7のいずれかに記載の微生物の除去評価方法。
  9. 【請求項9】 前記容器の内部の空間に微生物を供給す
    るに際して、前記容器内に供給された微生物に対する下
    方から容器の内部の空間を攪拌して行うことを特徴とす
    る、請求項1乃至8のいずれかに記載の微生物の除去評
    価方法。
  10. 【請求項10】 内部の空間に微生物が供給されるとと
    もに該微生物の殺菌処理を行うための容器と、該容器の
    内部の空間に微生物を供給する微生物供給手段と、前記
    容器の内部の空間に微生物を殺菌処理するための粒子を
    供給する微生物除去手段と、前記微生物除去手段により
    微生物の殺菌処理を行った後に微生物を採取する微生物
    採取手段とを備えてなり、前記微生物採取手段により採
    取された微生物を測定して評価するための微生物除去評
    価装置。
  11. 【請求項11】 前記容器の内部の空間に、前記供給さ
    れた微生物に対する下方から前記容器の内部の空間を攪
    拌するための攪拌手段が設けられてなる、請求項10に
    記載の微生物除去評価装置。
  12. 【請求項12】 前記微生物供給手段による微生物の供
    給が、微生物を分散させた溶液をミスト状にして前記容
    器の内部の空間に噴霧してされるように構成される、請
    求項10又は11に記載の微生物除去評価装置。
  13. 【請求項13】 前記微生物除去手段が、微生物を殺菌
    処理するための粒子として正および負のイオンを照射す
    るように構成されてなる、請求項10乃至12のいずれ
    かに記載の微生物除去評価装置。
  14. 【請求項14】 前記微生物除去手段が、微生物を殺菌
    処理するための粒子としてオゾンを照射するように構成
    されてなる、請求項10乃至12のいずれかに記載の微
    生物除去評価装置。
  15. 【請求項15】 前記微生物除去手段が、微生物を殺菌
    処理するための粒子として薬剤の粒子を照射するように
    構成されてなる、請求項10乃至12のいずれかに記載
    の微生物除去評価装置。
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