JP2003324955A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JP2003324955A
JP2003324955A JP2002128647A JP2002128647A JP2003324955A JP 2003324955 A JP2003324955 A JP 2003324955A JP 2002128647 A JP2002128647 A JP 2002128647A JP 2002128647 A JP2002128647 A JP 2002128647A JP 2003324955 A JP2003324955 A JP 2003324955A
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switching
resonance
winding
voltage
power supply
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷電流が200W以上の重負荷対応の複合
共振形コンバータの電力変換効率の向上を図る。 【解決手段】 一次側に4つのスイッチング素子Q1〜
Q4により構成したフルブリッジ結合の電流共振形コン
バータと部分電圧共振回路、二次側に部分電圧共振回路
を組み合わせた複合共振コンバータにおいて、絶縁コン
バータトランスPITのコアのギャップをゼロとして、
一次巻線と二次巻線の結合係数を0.95程度の密結合
にすると共に、一次側直流入力整流回路を全波整流回路
によって構成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に電
源として備えられるスイッチング電源回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源回路として、例えばフ
ライバックコンバータやフォワードコンバータなどの形
式のスイッチングコンバータを採用したものが広く知ら
れている。これらのスイッチングコンバータはスイッチ
ング動作波形が矩形波状であることから、スイッチング
ノイズの抑制には限界がある。また、その動作特性上、
電力変換効率の向上にも限界があることがわかってい
る。そこで、先に本出願人により、各種共振形コンバー
タによるスイッチング電源回路が各種提案されている。
共振形コンバータは容易に高電力変換効率が得られると
共に、スイッチング動作波形が正弦波状となることで低
ノイズが実現される。また、比較的少数の部品点数によ
り構成することができるというメリットも有している。
【0003】図7は、先に本出願人により提案された発
明に基づいて構成することのできるスイッチング電源回
路の一構成例を示す回路図である。この電源回路には自
励式の電流共振形コンバータが採用されている。
【0004】この図に示すスイッチング電源回路におい
ては、商用交流電源(交流入力電圧VAC)から直流入力
電圧(整流平滑電圧Ei)を生成するための整流回路系
として、図示するように、2本の低速リカバリ型の整流
ダイオードD1,D2と、2本の平滑コンデンサCi1,Ci
2を接続してなる倍電圧整流回路が設けられる。この倍
電圧整流回路では、直列接続された平滑コンデンサCi1
−Ci2の両端に、交流入力電圧VACの2倍に対応する整
流平滑電圧Eiを生成する。この電源回路のスイッチン
グコンバータは、図示するように、2つのスイッチング
素子Q1,Q2をハーフブリッジ結合したうえで、平滑コ
ンデンサCi1の正極側の接続点とアース間に対して挿入
するようにして接続されている。この場合、スイッチン
グ素子Q1,Q2には、耐圧400Vのバイポーラトラン
ジスタ(BJT;接合型トランジスタ)が採用される。
【0005】このスイッチング素子Q1,Q2の各コレク
タ−ベース間には、それぞれ起動抵抗RS1,RS2が挿入
される。また、スイッチング素子Q1,Q2のベース−エ
ミッタ間にはクランプダイオードDD1,DD2がそれぞれ
挿入されている。この場合、クランプダイオードDD1の
カソードはスイッチング素子Q1のベースと接続され、
アノードはスイッチング素子Q1のエミッタと接続され
る。また、同様にクランプダイオードDD2のカソードは
スイッチング素子Q2のベースと接続され、アノードは
スイッチング素子Q2のエミッタと接続される。
【0006】スイッチング素子Q1のベースとスイッチ
ング素子Q2のコレクタ間に対しては、ベース電流制限
抵抗RB1、共振用コンデンサCB1、駆動巻線NB1からな
る直列接続回路が挿入される。共振用コンデンサCB1は
自身のキャパシタンスと、駆動巻線NB1のインダクタン
スLB1と共に直列共振回路を形成する。同様に、スイッ
チング素子Q2のベースと一次側アース間に対しては、
ベース電流制限抵抗RB2、共振用コンデンサCB2、駆動
巻線NB2からなる直列接続回路が挿入されており、共振
用コンデンサCB2と駆動巻線NB2のインダクタンスLB2
と共に自励発振用の直列共振回路を形成する。
【0007】直交形制御トランスPRT(Power Regula
ting Transformer)は、スイッチング素子Q1,Q2を駆
動すると共に、後述するようにして定電圧制御を行う。
この直交形制御トランスPRTは、駆動巻線NB1,NB2
及び共振電流を検出する共振電流検出巻線NAが巻回さ
れ、更にこれらの各巻線に対して制御巻線NCが直交す
る方向に巻回された直交型の可飽和リアクトルである。
この直交形制御トランスPRTの構造としては、図示は
省略するが、4本の磁脚を有する2つのダブルコの字型
コアの互いの磁脚の端部を接合するようにして立体型コ
アを形成する。そして、この立体型コアの所定の2本の
磁脚に対して、同じ巻装方向に共振電流検出巻線NA、
駆動巻線NBを巻装し、更に制御巻線NCを、上記共振電
流検出巻線NA、及び駆動巻線NBに対して直交する方向
に巻装して構成される。
【0008】この場合、駆動巻線NB1の一端は、共振用
コンデンサCB1−抵抗RB1の直列接続を介してスイッチ
ング素子Q1のベースに接続され、他端はスイッチング
素子Q2のコレクタに接続される。駆動巻線NB2の一端
はアースに接地されると共に、他端は共振用コンデンサ
CB2−抵抗RB2の直列接続を介してスイッチング素子Q
2のベースと接続されている。駆動巻線NB1と駆動巻線
NB2は互いに逆極性の電圧が発生するように巻装されて
いる。また、共振電流検出巻線NAの一端はスイッチン
グ素子Q1のエミッタとスイッチング素子Q2のコレクタ
との接続点(スイッチング出力点)に対して接続され、
他端は後述する絶縁コンバータトランスPIT1の一次
巻線N1の一端に対して接続される。なお、共振電流検
出巻線NAの巻数(ターン数)は例えば1T(ターン)
程度とされている。
【0009】絶縁コンバータトランスPIT1(Power
Isolation Transformer)は、スイッチング素子Q1,Q
2のスイッチング出力を二次側に伝送する。絶縁コンバ
ータトランスPIT1の構造としては、図9に示すよう
に、例えばフェライト材によるE字型コアCR1、CR
2を互いの磁脚が対向するように組み合わせたE−E字
型コアが備えられ、このE−E字型コアの中央磁脚に対
して、分割ボビンBを利用して一次巻線N1と二次巻線
N2(N3)とが分割された状態で巻装されている。この
場合、分割ボビンBには、約60mmφのリッツ線を、
がら捲きにより巻回して一次巻線N1と二次巻線N2(N
3)とをそれぞれ巻装して構成するようにしている。ま
たこの場合、E−E字型コアの中央磁脚に対しては0.
5mm〜1.0mmのギャップGを形成するようにして
いる、これによって、一次巻線N1と二次巻線N2(N
3)の結合係数kとしては、例えばk≒0.85の疎結
合の状態を得るようにしている。
【0010】絶縁コンバータトランスPIT1の一次巻
線N1の一端は、共振電流検出巻線NAを介してスイッチ
ング素子Q1のエミッタとスイッチング素子Q2のコレク
タの接点(スイッチング出力点)に接続されることで、
スイッチング出力が得られるようにされる。また、一次
巻線N1の他端は、例えばフィルムコンデンサからなる
一次側直列共振コンデンサC1を介して一次側アースに
接地されている。この場合、上記一次側直列共振コンデ
ンサC1、及び一次巻線N1は直列に接続され、この一次
側直列共振コンデンサC1のキャパシタンス及び一次巻
線N1(直列共振巻線)を含む絶縁コンバータトランス
PIT1の漏洩インダクタンス(リーケージインダクタ
ンスL1)成分とにより、スイッチングコンバータの動
作を電流共振形とするための直列共振回路を形成するよ
うにしている。
【0011】また、スイッチング素子Q2のコレクタ−
エミッタ間に対しては、一次側部分電圧共振用の一次側
並列共振コンデンサCpが並列に接続されており、この
一次側並列共振コンデンサCpによって、スイッチング
素子Q1,Q2を零電圧スイッチング(ZVS:Zero Vol
tage Switching)動作、及び零電流スイッチング(ZC
S:Zero Current Switching)動作させるようにしてい
る。
【0012】即ち、この電源回路では、一次側にはスイ
ッチング動作を電流共振形とするための直列共振回路
と、スイッチング素子Q1,Q2の動作を共振動作とする
ための部分電圧共振回路とが備えられている。なお、本
明細書では、このような電流共振回路に対して部分電圧
共振回路などの他の共振回路が備えられて動作する構成
のスイッチングコンバータのことを「複合共振形スイッ
チングコンバータ」ともいう。
【0013】また、この図における絶縁コンバータトラ
ンスPIT1の二次側には、二次巻線N2,N3がそれぞ
れ独立して巻装されている。そして、二次巻線N2に対
してはブリッジ整流ダイオードDBR及び平滑コンデンサ
CO1を接続することで、二次側直流出力電圧EO1を生成
するようにしている。また、二次巻線N3に対してはセ
ンタータップを設けた上で、二次巻線N3に、それぞれ
整流ダイオードDO1,DO2、及び平滑コンデンサCO2を
図のように接続することで[整流ダイオードDO1,DO
2、平滑コンデンサCO2]から成る両波整流回路を形成
して二次側直流出力電圧EO2を生成するようにしてい
る。この場合、二次側直流出力電圧EO1は制御回路1に
対しても分岐して入力される。
【0014】制御回路1は、例えば二次側の直流出力電
圧EO1のレベルに応じてそのレベルが可変される直流電
流を、制御電流として直交形制御トランスPRTの制御
巻線NCに供給することにより後述するようにして定電
圧制御を行う。
【0015】上記構成による電源回路のスイッチング動
作としては、先ず商用交流電源が投入されると、例えば
起動抵抗RS1,RS2を介してスイッチング素子Q1,Q2
のベースに起動電流が供給され、例えばスイッチング素
子Q1が先にオンになったとすれば、スイッチング素子
Q2はオフとなるように制御される。そしてスイッチン
グ素子Q1の出力として、共振電流検出巻線NA→一次巻
線N1→一次側直列共振コンデンサC1に共振電流が流
れ、この共振電流が零となる近傍でスイッチング素子Q
2がオン、スイッチング素子Q1がオフとなるように制御
される。そして、スイッチング素子Q2を介して先とは
逆方向の共振電流が流れる。以降、スイッチング素子Q
1,Q2が交互にオンとなる自励式のスイッチング動作が
開始される。このように、平滑コンデンサCiの端子電
圧を動作電源としてスイッチング素子Q1,Q2が交互に
開閉を繰り返すことによって、絶縁コンバータトランス
PIT1の一次巻線N1に共振電流波形に近いドライブ
電流を供給し、二次巻線N2,N3に交番出力を得る。
【0016】また、直交形制御トランスPRTによる定
電圧制御は次のようにして行われる。例えば、交流入力
電圧や負荷電力の変動によって二次側直流出力電圧EO1
が変動したとすると、制御回路1では二次側直流出力電
圧EO1の変動に応じて制御巻線NCに流れる制御電流の
レベルを可変制御する。この制御電流により直交形制御
トランスPRTに発生する磁束の影響で、直交形制御ト
ランスPRTにおいては飽和傾向の状態が変化し、駆動
巻線NB1,NB2のインダクタンスを変化させるように作
用する。これにより自励発振回路の条件が変化してスイ
ッチング周波数fsが変化するように制御される。この
図に示す電源回路では、一次側直列共振コンデンサC1
及び一次巻線N1の直列共振回路の共振周波数よりも高
い周波数領域でスイッチング周波数fsを設定してお
り、例えばスイッチング周波数fsが高くなると、直列
共振回路の共振周波数に対してスイッチング周波数fs
が離れていくようにされる。これにより、スイッチング
出力に対する一次側直列共振回路の共振インピーダンス
は高くなる。このようにして共振インピーダンスが高く
なることで、一次側直列共振回路の一次巻線N1に供給
されるドライブ電流が抑制される結果、二次側直流出力
電圧が抑制されることになって、定電圧制御が図られる
ことになる。なお、本明細書では、このような二次側直
流出力電圧EO1の変動に応じて直交形制御トランスPR
Tの制御巻線NCに流れる制御電流のレベルを可変制御
して行う定電圧制御方式のことを「スイッチング周波数
制御方式」と呼ぶ。
【0017】また、図8は、先に本出願人により提案さ
れた発明に基づいて構成することのできる他の電源回路
の構成例を示す回路図である。なお、図7に示した電源
回路と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
この図8に示す電源回路も、2つのスイッチング素子Q
11,Q12スイッチング素子をハーフブリッジ結合した電
流共振形コンバータが備えられているが、その駆動方式
は他励式とされている。この場合、スイッチング素子Q
11,Q12にはMOS−FETもしくはIGBT(絶縁ゲ
ートバイポーラトランジスタ)が採用される。
【0018】またこの場合は、ブリッジ整流回路Di及
び平滑コンデンサCiからなる整流平滑回路により、商
用交流電源ACの交流入力電圧VACを整流平滑化して、
例えば交流入力電圧VACのピーク値の1倍に対応する直
流入力電圧を生成するようにされる。
【0019】スイッチング素子Q11,Q12の各ゲート
は、発振・ドライブ回路11に接続されている。また、
スイッチング素子Q11のドレインは、平滑コンデンサC
iの正極と接続され、ソースは一次巻線N1、一次側直列
共振コンデンサC1を介して一次側アースに接続され
る。また、スイッチング素子Q12のドレインは、上記ス
イッチング素子Q11のソースと接続され、そのソースは
一次側アースに接続されている。また、ここでも、一次
側部分電圧共振用の一次側並列共振コンデンサCpがス
イッチング素子Q12のドレイン−ソース間に対して並列
に接続される。更に、各スイッチング素子Q11,Q12の
ドレイン−ソース間に対しては、クランプダイオードD
D1,DD2が並列に接続されている。
【0020】上記スイッチング素子Q11,Q12は、発振
・ドライブ回路11によって、先に図7にて説明したス
イッチング動作が得られるようにスイッチング駆動され
る。つまり、この場合の制御回路1は直流出力電圧EO1
の変動に応じて変動したレベルの電流又は電圧を、フォ
トカプラPCを介して一次側の発振・ドライブ回路11
に対して供給する。発振・ドライブ回路11では、直流
出力電圧EO1の安定化が図られるように制御回路1から
の出力レベルに応じて、その周期が可変されたスイッチ
ング駆動信号(電圧)をスイッチング素子Q11,Q12の
ゲートに対して交互に出力する。これによって、スイッ
チング素子Q11,Q12のスイッチング周波数fsが可変
されることになる。
【0021】この場合、発振・ドライブ回路11には、
起動抵抗RSを介して起動電圧が供給されていると共
に、絶縁コンバータトランスPIT1の一次側に追加的
に巻装された巻線N4の出力をコンデンサC4で平滑した
平滑出力が駆動電圧として供給されている。
【0022】図10は、上記図7に示した電源回路の要
部の動作波形を示した図である。なお、図8に示した電
源回路の動作波形もほぼ同様とされる。この場合、先
ず、商用交流電源が投入されると、例えば起動抵抗RS1
を介してスイッチング素子Q1のベースに起動電流が供
給され、スイッチング素子Q1がオンになると、スイッ
チング素子Q2はオフとなるように制御される。そして
スイッチング素子Q1の出力として、一次巻線N1→一次
側直列共振コンデンサC1に共振電流が流れ、この共振
電流が零となる近傍でスイッチング素子Q2がオン、ス
イッチング素子Q1がオフとなるように制御される。以
降はスイッチング素子Q1,Q2が交互にオンとなるよう
に制御される。これにより、スイッチング素子Q2がオ
ンとなる期間TON、及びオフとなる期間TOFFにおける
スイッチング素子Q2のコレクタ−エミッタ間電圧VQ2
は、図10(a)に示すような波形となり、スイッチン
グ素子Q2のコレクタには、図10(b)に示すような
波形のコレクタ電流IQ2が流れることになる。
【0023】この場合、一次側直列共振コンデンサC1
に流れる一次側直流共振電流I1は、図10(c)に示
されているような正弦波となり、スイッチング素子Q1
に負方向の一次側直流共振電流I1が流れ、スイッチン
グ素子Q2には正方向の一次側直流共振電流I1が流れる
ことになる。このようにスイッチング素子Q1,Q2が交
互に開閉を繰り返すことによって、絶縁コンバータトラ
ンスPIT1の一次巻線N1に共振電流波形に近いドラ
イブ電流が供給され、二次巻線N2に接続されているブ
リッジ整流ダイオードDBRから図10(e)に示すよう
な波形のブリッジ出力電圧V2が得られることになる。
【0024】また、スイッチング素子Q2に対して並列
に接続されている一次側並列共振コンデンサCpには、
図10(d)に示されているように、スイッチング素子
Q1,Q2が、それぞれターンオンまたはターンオフ時の
短期間のみ共振電流IC2が流れることになる。これによ
り、スイッチング素子Q1,Q2をZVS動作及びZCS
動作としてスイッチング素子Q1,Q2におけるスイッチ
ング損失の低減を図るようにしている。
【0025】図11は、上記図7に示した電源回路の特
性例として、VAC=100V時において、二次側直流出
力電圧EO1の負荷電力Poが0W〜200Wまで変動し
た時のAC−DC電力変換効率ηAC→DC、スイッチング
周波数fs、スイッチング素子Q2の期間TONの変化特
性を示した図である。
【0026】この図に示すように、図7に示した電源回
路では負荷電力Poが重くなるにしたがって、スイッチ
ング周波数fsが低くなるように制御されている。また
これと同時にスイッチング素子Q2がオンとなる期間TO
Nが長くなるように制御されている。また、この場合の
AC/DC電力変換効率ηAC→DCは、負荷電力Po=2
00W時に約91.8%、負荷電力Po=150W時に
約92.4%となり、負荷電力Po=150W時におい
て最も高効率な状態が得られている。
【0027】なお、図7に示す電源回路として、上記図
10に示す動作及び図11に示す特性を得るにあたって
は、次のように各部を選定している。 一次巻線N1=二次巻線N2=45T 一次側直列共振コンデンサC1=0.056μF 一次側部分共振コンデンサCp=330pF
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電源回路と
しては、電力変換効率はできるだけ高いことが好ましい
とされる。しかしながら、絶縁コンバータトランスPI
T1は、フェライトコアが磁気飽和状態となりにくいよ
うに、そのコアにギャップを形成して一次巻線N1と二
次巻線N2を疎結合の状態にしているため、自ずとAC
/DC電力変換効率(ηAC/DC)には限界があり、それ
以上の高効率化は不可能とされる。また、絶縁コンバー
タトランスPIT1のAC/DC電力変換効率(ηAC/D
C)は負荷電力Poによっても変動する。
【0029】例えば図8に示したような入力整流回路と
して全波整流回路を備えた電源回路のAC/DC電力変
換効率(ηAC/DC)は、交流入力電圧VAVが100V系
で負荷電力Poが120W程度のときの90%程度が限
界とされる。また負荷電力Poが120Wよりも高いと
き、特に負荷電力Poが200W以上の重負荷時にはA
C/DC電力変換効率が著しく低下してしまう。
【0030】そこで、交流入力電圧VAVが100V系で
負荷電力Poが150W以上になる場合は、図7のよう
な倍電圧整流回路を用いた電源回路を採用することが考
えられる。この場合、AC/DC電力変換効率(ηAC/D
C)を92%程度まで向上させることができる。
【0031】しかしながら、図7に示した電源回路は、
入力整流回路として倍電圧整流回路が備えられているた
め、比較的高価な入力平滑コンデンサCiが2つ必要に
なり、図8に示した電源回路に比べてコストアップを招
くという欠点があった。
【0032】また、絶縁コンバータトランスPIT1が
疎結合の状態とされていることで、絶縁コンバータトラ
ンスPITからの漏洩磁束の発生レベルは高くなってし
まう。このため、回路の実際としては、絶縁コンバータ
トランスPIT1に銅板のショートリングを設けるなど
のシールド対策が必要になり、それだけ、絶縁コンバー
タトランスのコストアップ及び大型化を招くことにな
る。さらに、絶縁コンバータトランスPIT1が疎結合
の状態にある場合、ギャップG近傍の一次巻線と二次巻
線とは、いわゆるフリンジ磁束による渦電流損失によっ
て温度上昇しているために信頼性の点で不利となる。
【0033】さらに、絶縁コンバータトランスPITの
中央磁脚にギャップGを形成するのにあたっては、例え
ばフェライト材のE型コアの中央磁脚を研磨するように
される。この場合、絶縁コンバータトランスPITを製
造するのに、研磨工程が追加されることとなってしまう
ので、その分コストアップになってしまうという問題も
生じる。
【0034】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、スイッチング電源回路として次のよう
に構成することとした。即ち、交流入力に対して全波整
流を行い、平滑コンデンサにより直流入力電圧を得る整
流平滑手段と、フルブリッジ接続されたスイッチング素
子を備えて成り、直流入力電圧を断続するスイッチング
動作を行うスイッチング手段と、磁脚にギャップを形成
していないコアに対して一次巻線及び二次巻線を巻装
し、一次巻線と二次巻線とが所要以上の結合係数による
密結合の状態となるように形成され、一次巻線に得られ
るスイッチング手段の出力を二次巻線に対して伝送する
絶縁コンバータトランスと、少なくとも、絶縁コンバー
タトランスの一次巻線の漏洩インダクタンス成分と、一
次巻線に直列接続された一次側直列共振コンデンサのキ
ャパシタンスとによって形成され、スイッチング手段の
動作を電流共振形とする一次側直列共振回路とを備え
る。そして、スイッチング手段を形成する複数のスイッ
チング素子のうち、所定のスイッチング素子に対して並
列に接続される第1の部分共振コンデンサのキャパシタ
ンスと、絶縁コンバータトランスの一次巻線の漏洩イン
ダクタンス成分によって形成され、スイッチング手段を
形成する複数のスイッチング素子がターンオフするタイ
ミングで電圧共振動作を行う第1の部分電圧共振回路
と、絶縁コンバータトランスの二次巻線に得られる交番
電圧を入力して整流動作を行って二次側直流出力電圧を
生成するように構成された直流出力電圧生成手段と、絶
縁コンバータトランスの巻線に対して並列に接続される
第2の部分電圧共振コンデンサのキャパシタンスと、巻
線の漏洩インダクタンス成分によって形成され、直流出
力電圧生成手段を形成する整流ダイオード素子がオフと
なるタイミングで部分共振動作を行う第2の部分電圧共
振回路と、二次側直流出力電圧のレベルに応じて、スイ
ッチング手段のスイッチング周波数を可変することで、
二次側直流出力電圧に対する定電圧制御を行うように構
成された定電圧制御手段とを備えた電源回路とする。
【0035】この場合、直流出力電圧生成手段は、絶縁
コンバータトランスの二次巻線に得られる交番電圧を入
力して全波整流動作を行うことで直流出力電圧を得るよ
うに構成する。或いは絶縁コンバータトランスの二次巻
線に対してセンタータップを施して接地したうえで、二
次巻線に得られる交番電圧を入力して両波整流動作を行
うことで、直流出力電圧を得るように構成する。また、
絶縁コンバータトランスのコアは、一対のE型コア、或
いは一対のU型コアで形成される。
【0036】上記構成によれば、一次側に4石構成のフ
ルブリッジ結合の電流共振形コンバータと第1の部分電
圧共振回路を備え、一次側又は二次側に第2の部分電圧
共振回路を備えた複合共振形コンバータとしてのスイッ
チング電源回路が形成される。この場合、第2の部分電
圧共振回路を備えることで、絶縁コンバータトランスの
コアのギャップを零にして一次巻線と二次巻線の結合係
数を0.95程度の密結合とすることできる。さらに、
重負荷時においても一次側直流入力電圧を全波整流回路
により得るように構成することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明していく。図1は、本発明の実施の形態としての
スイッチング電源回路の構成例を示している。この図1
に示す電源回路は、一次側に4石構成の自励式による電
流共振形コンバータと第1の部分電圧共振コンデンサに
よる一次側部分電圧共振回路を備え、二次側に第2の部
分電圧共振コンデンサによる二次側部分電圧共振回路を
備えた複合共振形コンバータとしてのスイッチング電源
回路である。この電源回路においては、交流電源ACに
対してコモンモードのノイズを除去するノイズフィルタ
としてコモンモードチョークコイルCMCとアクロスコ
ンデンサCL が設けられ、いわゆるラインフィルタを構
成する。そして商用交流電源から直流入力電圧を生成す
るための整流回路系としては、ブリッジ整流回路Di及
び平滑コンデンサCiからなる全波整流平滑回路が備え
られ、交流入力電圧VACの等倍のレベルに対応する整流
平滑電圧Eiを生成するようにされる。
【0038】この図に示す電流共振形コンバータは、図
のように4つのスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4を
フルブリッジ結合方式によって接続されている。この場
合、スイッチング素子Q1〜Q4は、200V耐圧のバイ
ポーラトランジスタ(BJT;接合型トランジスタ)が
採用されている。この場合、スイッチング素子Q1,Q3
のコレクタは、整流平滑電圧Eiのライン(平滑コンデ
ンサCiの正極端子)と接続される。そして、スイッチ
ング素子Q1のエミッタは、スイッチング素子Q2のコレ
クタと接続され、スイッチング素子Q2のエミッタは一
次側アースに対して接続される。また、スイッチング素
子Q3のエミッタは、スイッチング素子Q4のコレクタと
接続され、スイッチング素子Q4のエミッタは一次側ア
ースに対して接続される。
【0039】スイッチング素子Q1のベースに対して
は、ベース電流制限抵抗RB1−共振用コンデンサCB1−
駆動巻線NB1を直列接続して成る自励発振駆動回路が接
続される。ここで、共振用コンデンサCB1−駆動巻線N
B1の直列接続は、共振用コンデンサCB1のキャパシタン
スと、駆動巻線NB1のインダクタンスによって直列共振
回路を形成しており、この直列共振回路の共振周波数に
よってスイッチング周波数が決定される。また、ベース
電流制限抵抗RB1は、自励発振駆動回路からスイッチン
グ素子Q1のベースに流すべき駆動信号としてのベース
電流レベルを調整する。また、スイッチング素子Q1の
ベース−エミッタ間には、ダンパーダイオードDD1が図
示する方向によって接続される。また、スイッチング素
子Q1のコレクタ−ベース間には、起動時の電流をベー
スに流すための起動抵抗RS1が接続される。
【0040】同様に、スイッチング素子Q2のベースに
対しては、ベース電流制限抵抗RB2−共振用コンデンサ
CB2−駆動巻線NB2を直列接続して成る自励発振駆動回
路が接続される。そして、共振用コンデンサCB2−駆動
巻線NB2によって、直列共振回路が形成される。また、
ベース−エミッタ間には、ダンパーダイオードDD2が接
続され、コレクタ−ベース間には起動抵抗RS2が接続さ
れる。
【0041】また同じくスイッチング素子Q3のベース
に対しては、ベース電流制限抵抗RB3−共振用コンデン
サCB3−駆動巻線NB3を直列接続して成る自励発振駆動
回路が接続される。そして、共振用コンデンサCB3−駆
動巻線NB3によって、直列共振回路が形成される。ま
た、ベース−エミッタ間には、ダンパーダイオードDD3
が接続され、コレクタ−ベース間には起動抵抗RS3が接
続される。また同じくスイッチング素子Q4のベースに
対しては、ベース電流制限抵抗RB4−共振用コンデンサ
CB4−駆動巻線NB4を直列接続して成る自励発振駆動回
路が接続される。そして、共振用コンデンサCB4−駆動
巻線NB4によって、直列共振回路が形成される。また、
ベース−エミッタ間には、ダンパーダイオードDD4が接
続され、コレクタ−ベース間には起動抵抗RS4が接続さ
れる。
【0042】また、スイッチング素子Q2,Q4のコレク
タ−エミッタ間に対しては、それぞれ並列に、第1の部
分共振コンデンサである一次側部分共振コンデンサCp
1,Cp2が接続されている。この一次側部分共振コンデ
ンサCp1のキャパシタンスと、絶縁コンバータトランス
PITの一次巻線N1のインダクタンス成分L1によっ
て、それぞれ並列共振回路(一次側部分電圧共振回路)
を形成する。そして、一次側部分共振コンデンサCp1
は、スイッチング素子Q1,Q2がそれぞれターンオンま
たはターンオフする短期間にのみ電圧共振する部分電圧
共振動作が得られる。また、一次側部分共振コンデンサ
Cp2はスイッチング素子Q3,Q4がそれぞれターンオン
またはターンオフする短期間にのみ電圧共振する部分電
圧共振動作が得られるようになっている。
【0043】直交型制御トランスPRTは、スイッチン
グ素子Q1〜Q4をスイッチング駆動すると共に、定電圧
制御のためにスイッチング周波数を可変制御するために
設けられる。このドライブトランスPRTは、駆動巻線
NB1〜NB4が巻回されていると共に、駆動巻線NB1を利
用して共振電流検出巻線NAが巻回されている。さらに
これらの各巻線に対して制御巻線Ncが直交する方向に
巻回された可飽和リアクトルとされている。なお、この
場合は駆動巻線NB1と駆動巻線NB4、及び駆動巻線NB2
と駆動巻線NB3には、互いに同極性の電圧が励起され、
且つ、駆動巻線NB1と駆動巻線NB2、及び駆動巻線NB3
と駆動巻線NB4には互いに逆極性の電圧が励起される巻
方向によって巻装されている。また共振電流検出巻線N
Aの巻数(ターン数)は例えば1T(ターン)程度とさ
れている。
【0044】この場合、直交形制御トランスPRTの共
振電流検出巻線NAに得られたスイッチング出力がトラ
ンス結合を介して各駆動巻線NB1〜NB4に誘起されるこ
とで、各駆動巻線NB1〜NB4にはドライブ電圧としての
交番電圧が発生する。このドライブ電圧は、自励発振駆
動回路を形成する各直列共振回路から各ベース電流制限
抵抗RB1〜RB4を介して、ドライブ電流としてスイッチ
ング素子Q1〜Q4のベースに出力される。これにより、
各スイッチング素子Q1〜Q4は、直列共振回路の共振周
波数により決定されるスイッチング周波数でスイッチン
グ動作を行うことになる。
【0045】絶縁コンバータトランスPITはスイッチ
ング素子Q1〜Q4のスイッチング出力を二次側に伝送す
る。この絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1
の一端は、直列共振コンデンサC1、共振電流検出巻線
NAを介してスイッチング素子Q1のエミッタとスイッチ
ング素子Q2のコレクタの接点に接続される。また一次
巻線N1の他端は、スイッチング素子Q3のエミッタとス
イッチング素子Q4のコレクタの接点に接続される。こ
れにより、スイッチング素子Q1,Q4の組と、スイッチ
ング素子Q2,Q3の組が交互にスイッチング動作するこ
とで一次巻線N1にスイッチング出力が得られるように
される。
【0046】そして、上記直列共振コンデンサC1のキ
ャパシタンスと、一次巻線N1のインダクタンス成分L1
を含む絶縁コンバータトランスPITの漏洩インダクタ
ンス成分により一次側スイッチングコンバータの動作を
電流共振形とするための一次側直列共振回路を形成して
いる。このようにして、この図に示す一次側スイッチン
グコンバータとしては、電流共振形としての動作と、前
述した部分電圧共振動作とが複合的に得られていること
になる。
【0047】この電源回路のスイッチング動作として
は、例えば次のようになる。先ず商用交流電源ACが投
入されると、例えば起動抵抗RS1〜RS4を介してスイッ
チング素子Q1〜Q4のベースに起動のためのベース電流
が供給されることになる。ここで、例えばドライブトラ
ンスPRTの駆動巻線NB1,NB4と、駆動巻線NB2,N
B3は、互いに逆極性の電圧が励起されることになるの
で、スイッチング素子Q1,Q4が先にオンとなったとす
れば、スイッチング素子Q2,Q3はオフとなるように制
御される。そして、これら駆動巻線NB1〜NB4に励起さ
れた交番電圧を源として、スイッチング素子Q1〜Q4の
各自励発振駆動回路が、共振動作による自励発振動作を
行う。これにより、スイッチング素子Q1,Q4の組と、
スイッチング素子Q2,Q3の組が交互にオン/オフする
ように制御される。つまりスイッチング動作を行うこと
になる。
【0048】そして例えばスイッチング素子Q1,Q4が
オンとなったときには、そのスイッチング出力として、
共振電流検出巻線NAを介して一次巻線N1及び直列共振
コンデンサC1に共振電流が流れる。そして、この共振
電流が「零」となる近傍で、スイッチング素子Q1,Q4
がオフとなるとともに、スイッチング素子Q2,Q3がオ
ンとなる。これにより、スイッチング素子Q2,Q3を介
して先とは逆方向の共振電流が流れる。以降、ZVS及
びZCSにより、スイッチング素子Q1,Q4の組と、ス
イッチングQ2,Q3の組が交互にオンとなる自励式のス
イッチング動作が継続される。また、スイッチング素子
Q1〜Q4がオン/オフ動作に伴い、スイッチング素子Q
1〜Q4のターンオン、ターンオフ時の短期間において
は、一次側部分共振コンデンサCp1,Cp2に電流が流れ
る。つまり、部分電圧共振動作が得られる。
【0049】絶縁コンバータトランスPITは、磁脚に
ギャップを形成していないコアに対して一次巻線N1及
び二次巻線N2,N3を巻装し、一次巻線N1と二次巻線
N2、N3とが所要以上の結合係数による密結合の状態と
なるように形成される。なお、この絶縁コンバータトラ
ンスPITの構造例については後述する。
【0050】絶縁コンバータトランスPITの二次巻線
N2に対しては、第2の部分電圧共振コンデンサである
部分電圧共振コンデンサC3が並列に接続される。この
二次側部分電圧共振コンデンサC3には、例えばフィル
ムコンデンサが採用される。そして、この二次側部分電
圧共振コンデンサC3のキャパシタンスと、二次巻線N2
のリーケージインダクタンスL2とにより、二次側部分
電圧共振回路が形成される。このため、絶縁コンバータ
トランスPITの二次巻線N2に交番電圧が励起される
ことにより、二次側にて部分共振(電圧共振)動作が得
られることになる。つまり、図1に示す電源回路は、一
次側では電流共振動作及び部分電圧共振動作が得られる
と共に、二次側においても部分電圧共振動作が得られる
複合共振形コンバータとして構成されていることにな
る。
【0051】上記二次巻線N2に対しては、図示するよ
うにしてブリッジ整流回路DBR及び平滑コンデンサCO1
が接続されることで全波整流回路が形成される。この全
波整流回路の全波整流動作によって、平滑コンデンサC
O1の両端に二次側直流出力電圧EO1が得られるようにな
っている。二次側直流出力電圧EO1は、図示しない負荷
に対して供給される。さらに、この二次側直流出力電圧
EO1は、図示するように制御回路1のための検出電圧と
しても分岐して入力される。
【0052】また二次側においては、さらに二次巻線N
3が巻装される。この二次巻線N3はセンタータップ点が
二次側アースに接続されると共に、一端はダイオードD
01のアノードに接続され、他端はダイオードD02のアノ
ードに接続される。そしてダイオードD01、D02のカソ
ードは平滑コンデンサC02の正極側に接続され、これに
よって両波整流平滑回路が形成されて、例えば低電圧の
直流出力電圧E02を得るようにしている。
【0053】制御回路1は二次側直流出力電圧EO1のレ
ベル変化に応じ、制御巻線NCに流す制御電流(直流電
流)レベルを可変することで、直交形制御トランスPR
Tに巻装された駆動巻線NB1〜NB4のインダクタンスL
B1〜LB4を可変制御する。これにより、各駆動巻線NB1
〜NB4のインダクタンスLB1〜LB4を含んで形成される
スイッチング素子Q1〜Q4のための各自励発振駆動回路
内の直列共振回路の共振条件が変化し、スイッチング素
子Q1〜Q4のスイッチング周波数が可変されて二次側直
流出力電圧の安定化を図るようにしている。
【0054】この場合、絶縁コンバータトランスPIT
としては、例えば図2又は図3に断面図として示した構
造、即ち一対のE字型コア又は一対のU字型コアを有し
た構造とされる。
【0055】図2は一対のE字型コアを用いた構造例で
ある。絶縁コンバータトランスPITのコアとしては、
図示するようにして、2つのE字型コアCR1,CR2
の互いの磁脚の端部を対向させるようにして組み合わせ
ることで、EE字型コアを形成する。またこの場合、E
字型コアCR1,CR2の各中央磁脚が対向する面にギ
ャップは形成されない。なお、E字型コアCR1,CR
2には、例えばフェライト材を用いるようにされる。そ
して本実施の形態では、上記のようにして形成されるE
E字型コア(CR1,CR2)に対して一次巻線N1及
び二次巻線N2,N3を巻装するために、一次/二次分割
ボビンBを用いるようにされる。
【0056】図3は一対のU字型コアを用いた構造例で
ある。この場合、絶縁コンバータトランスPITでは、
そのコアとして、図3に示すように、それぞれ2本の磁
脚を有するU字型コアCR11、CR12が組み合わさ
れ、U−U字型コアを形成するようにされる。さらに、
上記のようにして形成されるU−U字型コアの一方の磁
脚に対しては、図示するようにして一次巻線N1と二次
巻線N2,N3とを互いに分割された巻装領域に巻装した
ボビンBが取り付けられる。また、上記のように形成さ
れるU−U字型コアの中央磁脚に対し、ギャップを形成
しないようにしている。
【0057】図2,図3のいずれの場合も、ギャップを
ゼロとすることで、一次巻線N1と二次巻線N2の結合係
数を0.95程度の密結合の状態としている。ところ
で、例えば図7,図8のような先行技術の電源回路で
は、絶縁コンバータトランスPIT1について疎結合の
状態とすることで磁気飽和を抑制していた。これに対し
て、本実施の形態の電源回路では、二次側に備えられる
部分電圧共振回路の共振動作によって磁気飽和を抑制す
るようにしている。
【0058】また、本実施の形態の電源回路では、二次
側に備えられる部分電圧共振回路の共振動作によって、
絶縁コンバータトランスPITを密結合トランスとした
ときに、負荷電力が100W以下の時に異常発振が生じ
ないようにもしている。このようにすることで、絶縁コ
ンバータトランスPITを密結合の状態となるように構
成しても、電源回路の動作上での問題は生じないことに
なる。
【0059】図4に交流入力電圧VAC=100V、負荷
電力Po=200W時の各部の動作波形を示す。また図
5に交流入力電圧VAC=100V、負荷電力Po=0W
〜200Wの変動に対する、AC/DC電力変換効率
(ηAC/DC)及びスイッチング周波数fsの変化特性を
示している。各部は次のように選定される。 一次巻線N1=44T 二次巻線N2=45T 一次側直列共振コンデンサC1=0.1μF 一次側部分電圧共振コンデンサCp1,Cp2=680pF 二次側部分電圧共振コンデンサC3=4700pF
【0060】図4に示すように、電源回路のスイッチン
グ素子Q1〜Q4の動作は、同図(a)に示すスイッチン
グ素子Q1のコレクタ−エミッタ間電圧VQ1と、同図
(c)(d)に示す各スイッチング電流IQ1〜IQ4によ
り示され、スイッチング素子Q1,Q4は、期間TONにお
いてオンとなり、期間TOFFにおいてオフとなるように
スイッチング動作を行う。
【0061】ここで、スイッチング素子Q1,Q4がオン
になると、スイッチング素子Q1→一次側直列共振コン
デンサC1→一次巻線N1→スイッチング素子Q4の経路
で共振電流が流れる。そして、この共振電流が零となる
近傍でスイッチング素子Q2,Q3がオン、スイッチング
素子Q1,Q4がオフとなるように制御されることで、ス
イッチング素子Q3→一次巻線N1→一次側直列共振コン
デンサC1→スイッチング素子Q2の経路で共振電流が流
れる。以降はスイッチング素子Q1,Q4とスイッチング
素子Q2,Q3が交互にオンとなるように制御される。
【0062】また、スイッチング素子Q2に並列に接続
されている一次側部分共振コンデンサCp1には、スイッ
チング素子Q2がターンオンまたはターンオフする短期
間において、図4(b)に示すような部分共振電流IC2
が流れることになる。また、図示していないがスイッチ
ング素子Q4に接続されている一次側部分共振コンデン
サCp2にもスイッチング素子Q4がターンオンまたはタ
ーンオフする短期間において、部分共振電流が流れるこ
とになる。
【0063】これにより、スイッチング素子Q1,Q4の
コレクタ−エミッタ間を流れる電流IQ1,IQ4は、図4
(b)に示すような波形となる。また、スイッチング素
子Q2,Q3に流れる電流IQ2,IQ3は、上記電流IQ1,
IQ4とは180度位相の異なる波形となり、図4(d)
に示すような波形となる。
【0064】従って、一次側直列共振コンデンサC1に
流れる一次側直流共振電流I1は、図4(e)に示され
ているような波形となり、絶縁コンバータトランスPI
Tの一次巻線N1に共振電流波形に近いドライブ電流が
供給される。
【0065】また、絶縁コンバータトランスPITの二
次側の動作は、図4(f)に示す二次側部分共振コンデ
ンサC3を流れる共振電流IC3と、図4(g)に示すブ
リッジ整流ダイオードDBRの両端電圧V2によって示さ
れる。この場合、二次側部分電圧共振コンデンサC3に
流れる共振電流IC3は、ブリッジ整流回路のダイオード
がターンオン、ターンオフするタイミングで流れてい
る。つまり、共振電流IC3はブリッジ整流回路DBRのダ
イオードがオフするタイミングで流れている。これによ
り、二次側で部分電圧共振動作を得ているものである。
そして、この共振電流IC3が流れる期間に対応してブリ
ッジ整流回路DBRのダイオードの電圧V2が反転するこ
とになるが、この反転時において、波形形状に傾斜が与
えられていることが示される。これにより、ブリッジ整
流回路DBRからは、図4(h)に示すような電流IDが
出力されることになる。
【0066】また、本実施の形態の電源回路は、図5に
示されるように、負荷電力Poが重くなるに従い、スイ
ッチング周波数fsが低くなるように制御されている。
これにより、二次側直流出力電圧EO1の定電圧制御が図
られていることが分かる。また、このときのスイッチン
グ周波数制御範囲は、図7に示した先行技術例とほぼ同
等になっている。また、本実施の形態の電源回路は、入
力整流回路が全波整流回路によって構成されているにも
かかわらず、負荷電力Po=200W(重負荷時)のA
C/DC電力変換効率(ηAC/DC)が、図7に示した先
行技術例とほぼ同等の92%とほぼ同等レベルになって
いることが分かる。即ち、本実施の形態によれば、負荷
電力Po=200Wの場合であっても、図7に示した入
力倍電圧整流回路による電源回路と同等以上のAC/D
C電力変換効率(ηAC/DC)、つまり92%以上のAC
/DC電力変換効率を実現することができる。
【0067】このように本実施の形態における電源回路
のAC/DC電力変換効率(ηAC/DC)が向上するの
は、一次側をフルブリッジ結合の電流共振形コンバータ
により構成したこと、及び、絶縁コンバータトランスP
ITのギャップをゼロとしたことにより、以下のような
理由により実現されるものと考えられる。
【0068】即ち、一次側を入力全波整流回路により構
成したことで、図7の電源回路では、耐圧400Vのス
イッチング素子Q1〜Q2を用いていたのに対して、本実
施の形態の電源回路では耐圧200Vのスイッチング素
子Q1〜Q4を選定することが可能になる。これにより、
スイッチング特性の向上を図ることができ、発熱による
スイッチング損失が低減すること。また、図7に示した
電源回路では、スイッチング素子Q1,Q2に流れる電流
IQ1,IQ2が3.3Apであり、一次側共振電流I1が
6.6Ap-pであったのに対して、本実施の形態の電源
回路ではスイッチング素子Q1〜Q4に流れる電流IQ1〜
IQ4はいずれも2.3Apであり、一次側共振電流I1が
4.6Ap-pとなり、一次側を流れる電流が約30%程
度低減すること。また、一次巻線N1と二次巻線N2の結
合係数が0.8から0.95に向上したことによって漏
洩磁束が低減し、一次巻線N1と二次巻線N2の渦電流損
失が低下すること。また、ギャップ周辺のフリンジ磁束
によって一次巻線N1と二次巻線N2の局部的な電力損失
が解消されて絶縁コンバータトランスPITの銅損が低
減することである。
【0069】また本実施の形態の電源回路の場合、絶縁
コンバータトランスPITにおいてギャップを形成しな
いため、製造にあたりギャップを形成するための工程は
不要となるので、それだけ製造工程が簡略化され、コス
トダウンを図ることが可能になる。また、密結合とされ
ることで、絶縁コンバータトランスPITからの漏洩磁
束も低減されるので、例えば銅板によるショートリング
を絶縁コンバータトランスPITに巻回して施す必要も
なくなる。この点でも、絶縁コンバータトランスPIT
の製造工程が簡略化され、また、コストダウンが促進さ
れることになる。さらに、ギャップが無くなったこと
で、絶縁コンバータトランスPITの巻線の局部的な温
度上昇の問題も解消され、それだけ信頼性が向上するこ
とにもなる。
【0070】図6は、本実施の形態の電源回路の二次側
の他の回路構成を示した図である。この図6に示す電源
回路の二次側においては、二次巻線(N2+N3)にセン
タータップが設けられ、このセンタータップが二次側ア
ースに接地される。そして二次巻線N2の一端及び他端
は、それぞれ整流ダイオードDO11,DO12のアノードに
接続される。そして、これら整流ダイオードDO11,DO
12のカソードが、それぞれ平滑コンデンサCO1の正極端
子に接続されており、これにより両波整流回路が形成さ
れ、平滑コンデンサCO1の両端に直流出力電圧EO1が得
られるようにしている。また、同様に二次巻線N3の一
端及び他端はそれぞれ整流ダイオードDO13,DO14のア
ノードに接続され、これら整流ダイオードDO13,DO14
のカソードを、それぞれ平滑コンデンサCO2の正極端子
に接続するされる。これにより、平滑コンデンサCO2の
両端に直流出力電圧EO2が得られるようにしている。
【0071】ところで、絶縁コンバータトランスPIT
の二次側をセンタータップ接地の両波整流回路により構
成した場合、二次側部分電圧共振コンデンサC3の静電
容量と二次巻線(N2+N3)の漏洩インダクタンスによ
って高周波の寄生振動が発生し、動作電圧と動作電流に
リンギング成分が重畳することがある。この場合は、高
周波リンギング成分によって、二次巻線側の出力電圧V
2のピーク値が上昇し、両波整流回路に流れる電流のピ
ーク値が上昇するため、両波整流回路を構成する整流ダ
イオードDO11〜DO12については、従前より耐圧の大き
いものを選定しなければならず、ダイオード特性が低下
し、ダイオード及びトランス巻線の電力損失が生じるも
のとなる。
【0072】そこで、絶縁コンバータトランスPITの
二次側をセンタータップ接地の両波整流回路により構成
する場合は、例えば1000PF程度の小容量の第2の
部分電圧共振コンデンサC3を、図示するように一次巻
線N1に対して並列に接続するようにしている。このよ
うにすると部分電圧共振コンデンサC3のキャパシタン
スと、一次巻線N1のリーケージインダクタンスL1とに
より部分電圧共振回路を形成して部分共振(電圧共振)
動作を得ることができ、一次側及び二次側の動作電流、
動作電圧に高周波リンギング成分が重畳しないものとす
ることができる。従って、動作電流、動作電圧のピーク
値が抑えられ、両波整流ダイオードについては従前の耐
圧品を採用できる。これは両波整流ダイオード及びトラ
ンス巻線の電力損失を低減して上記のようにAC/DC
電力変換効率の向上に寄与することができる。
【0073】以上、各種実施の形態を説明してきたが、
本発明としてのスイッチング電源回路としては、上記各
実施の形態としての構成に限定されるものではなく、例
えば、要部の部品素子の定数などは適宜、各種条件に応
じて適切な値に変更されればよい。また、例えば一次側
スイッチングコンバータに用いられるスイッチング素子
としては、各回路図に示したバイポーラトランジスタの
ほか、MOS−FETやIGBTなどが採用されて構わ
ない。また、各実施の形態ではスイッチング素子Q1〜
Q4に対して自励発振回路を設けたが、例えばスイッチ
ング素子Q1〜Q4をMOS−FETやIGBTで形成す
る場合、これに対して他励発振回路によってスイッチン
グ動作させる構成としてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスイッチ
ング電源回路によれば、一次側に4石構成のフルブリッ
ジ結合の電流共振形コンバータと第1の部分電圧共振回
路を備え、一次側又は二次側に第2の部分電圧共振回路
を備えた複合共振形コンバータとしてのスイッチング電
源回路を形成する。そして、絶縁コンバータトランスの
コアのギャップを零にして一次巻線と二次巻線の結合係
数を0.95程度の密結合とすることで、一次側直流入
力電圧を全波整流回路から得るようにしている。これに
より、入力倍電圧整流回路を備えた回路と同等以上の電
力変換効率を入力全波整流回路の構成において実現する
ことが可能になるため、例えば200W以上の重負荷時
のAC/DC電力変換効率を向上させて、入力電力を低
減して省電力化を図ることができる。
【0075】また本発明では、入力整流平滑回路の平滑
コンデンサは1つでよく、またスイッチング素子の耐圧
も400Vから200Vのものを選定可能になるため、
回路コストダウンを図ることができる。さらにスイッチ
ング素子のスイッチング特性の向上するため、スイッチ
ング素子の発熱が低減し、スイッチング素子に対する放
熱板が不要になるという利点もある。
【0076】また本発明では、絶縁コンバータトランス
においてギャップを形成しないことで、ギャップ形成の
ためのコアの研磨工程は省略されることになる。これに
より、例えば製造工程が簡略化され、また、絶縁コンバ
ータトランスを製造するコストも低減することができ
る。さらに、上記のように絶縁コンバータトランスに巻
装された一次巻線と二次巻線とが密結合となることによ
っては、絶縁コンバータトランスからの漏洩磁束は低減
されるので、例えば絶縁コンバータトランスにショート
リングを施す必要もないこととなる。そして、この点で
も、コストダウンが図られ、また、回路の小型軽量化が
促進されるものである。また、絶縁コンバータトランス
のギャップ近傍における局部的温度上昇は発生しないこ
とになるために、それだけ電源回路としても信頼性が向
上することになる。また絶縁コンバータトランスのギャ
ップがゼロであることで、一対のE型フェライト磁心
や、一対のU型フェライト磁心による構成が可能であ
り、フェライト磁心の選定の自由度が増すため設計に有
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のスイッチング電源回路の
回路図である。
【図2】本実施の形態のE−E字型コアによる絶縁コン
バータトランスの構造例の説明図である。
【図3】本実施の形態のU−U字型コアによる絶縁コン
バータトランスの構造例の説明図である。
【図4】本実施の形態の電源回路の動作を示す波形図で
ある。
【図5】本実施の形態のAC/DC電力変換効率及びス
イッチング周波数の特性の説明図である。
【図6】本実施の形態の電源回路の構成例を示した図で
ある。
【図7】先行技術としてのスイッチング電源回路の構成
例を示す回路図である。
【図8】先行技術としてのスイッチング電源回路の他の
構成例を示す回路図である。
【図9】先行技術としての電源回路に採用される絶縁コ
ンバータトランスの構造例を示す断面図である。
【図10】先行技術の電源回路の動作を示す波形図であ
る。
【図11】先行技術の電源回路のAC/DC電力変換効
率の特性の説明図である。
【符号の説明】
1 制御回路、Di ブリッジ整流回路、Ci 平滑コ
ンデンサ、Q1 Q2Q3 Q4 スイッチング素子、PI
T 絶縁コンバータトランス、N1 一次巻線、N2 二
次巻線、C1 一次側直列共振コンデンサ、Cp1 Cp2
一次側部分電圧共振コンデンサ、C3 二次側部分電
圧共振コンデンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流入力に対して全波整流を行い、平滑
    コンデンサにより直流入力電圧を得る整流平滑手段と、 フルブリッジ接続されたスイッチング素子を備えて成
    り、上記直流入力電圧を断続するスイッチング動作を行
    うスイッチング手段と、 磁脚にギャップを形成していないコアに対して一次巻線
    及び二次巻線を巻装し、上記一次巻線と二次巻線とが所
    要以上の結合係数による密結合の状態となるように形成
    され、上記一次巻線に得られる上記スイッチング手段の
    出力を上記二次巻線に対して伝送する絶縁コンバータト
    ランスと、 少なくとも、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線の
    漏洩インダクタンス成分と、上記一次巻線に直列接続さ
    れた一次側直列共振コンデンサのキャパシタンスとによ
    って形成され、上記スイッチング手段の動作を電流共振
    形とする一次側直列共振回路と、 上記スイッチング手段を形成する複数のスイッチング素
    子のうち、所定のスイッチング素子に対して並列に接続
    される第1の部分電圧共振コンデンサのキャパシタンス
    と、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線の漏洩イン
    ダクタンス成分によって形成され、上記スイッチング手
    段を形成する複数のスイッチング素子がターンオフする
    タイミングで部分電圧共振動作を行う第1の部分電圧共
    振回路と、 上記絶縁コンバータトランスの二次巻線に得られる交番
    電圧を入力して整流動作を行って二次側直流出力電圧を
    生成するように構成された直流出力電圧生成手段と、 上記絶縁コンバータトランスの巻線に対して並列に接続
    される第2の部分電圧共振コンデンサのキャパシタンス
    と、上記巻線の漏洩インダクタンス成分によって形成さ
    れ、上記直流出力電圧生成手段を形成する整流ダイオー
    ド素子がオフとなるタイミングで部分共振動作を行う第
    2の部分電圧共振回路と、 上記二次側直流出力電圧のレベルに応じて、上記スイッ
    チング手段のスイッチング周波数を可変することで、二
    次側直流出力電圧に対する定電圧制御を行うように構成
    された定電圧制御手段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 上記直流出力電圧生成手段は、 上記絶縁コンバータトランスの二次巻線に得られる交番
    電圧を入力して全波整流動作を行うことで、二次側直流
    出力電圧を得るように構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載のスイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 上記直流出力電圧生成手段は、 上記絶縁コンバータトランスの二次巻線に対してセンタ
    ータップを施して接地したうえで、上記二次巻線に得ら
    れる交番電圧を入力して両波整流動作を行うことで、二
    次側直流出力電圧を得るように構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のスイッチング電源回路。
  4. 【請求項4】 上記絶縁コンバータトランスのコアは、
    一対のE型コアで形成されることを特徴とする請求項1
    に記載のスイッチング電源回路。
  5. 【請求項5】 上記絶縁コンバータトランスのコアは、
    一対のU型コアで形成されることを特徴とする請求項1
    に記載のスイッチング電源回路。
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