JP2003324276A - 配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板の製造方法

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JP2003324276A JP2002128514A JP2002128514A JP2003324276A JP 2003324276 A JP2003324276 A JP 2003324276A JP 2002128514 A JP2002128514 A JP 2002128514A JP 2002128514 A JP2002128514 A JP 2002128514A JP 2003324276 A JP2003324276 A JP 2003324276A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コア基板の片面にビルドアップ層を形成する
ことで配線基板を製造する際でも、コア基板の反り等の
製造上の不具合を発生させることなく、コア基板の厚さ
を薄くする。 【解決手段】 表裏両面に、層間配線層を介して連なる
配線層が形成されたコア基板1を2枚用意し、その間に
支持板101を介在させて貼り合わせて固定してコア基
板貼り合せ体30とする。このコア基板貼り合せ体30
の各コア基板1の露出側の片面2に、ビルドアップ層3
1を形成する。そして、支持板付き配線基板41とな
し、その後に支持板101を分離する。コア基板1は、
支持板101に貼り合せて固定されているため変形しな
いから薄くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICパッケージや
プリント基板などをなす樹脂製の配線基板の製造方法に
関する。詳しくは、樹脂製配線基板製造用のコア基板の
片面に、ビルドアップ法で配線層及び絶縁層(ビルドア
ップ層ともいう)を形成する工程を含む、配線基板の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製の配線基板(多層配線基板)とし
ては、コア基板の片面のみに形成したビルドアップ層の
表面をIC等の搭載面としたものが、IC等のファイン
ピッチ化やマザーボードへの実装の点から好ましい。と
ころが、そのような配線基板の製造においては、配線層
及び絶縁層をコア基板の片面のみに形成(積層、形成)
するという構造上のアンバランスがある。このため、メ
ッキレジスト層(ドライフイルム)の積層、圧着におけ
る熱ないし熱応力等に起因してコア基板(以下、単に基
板とも言う)に反りが発生しやすい。このような反り
は、ビルドアップの各工程において、基板を治具類へ位
置合せする際に不具合を発生させたり、その位置合わせ
を困難にするなどの問題を生じさせる。また、フォトリ
ソグラフ技術によるパターン形成の工程でのマスクの位
置決め精度を低下させる。さらに、完成品(配線基板)
においては表面の平面度ないしコーポラナリティーの低
下を招く原因ともなる。
【0003】こうした難点を解消した技術で、コア基板
の片面にビルドアップ層を形成する方法としては、例え
ば、予め両表面に配線層(回路パターン)が形成された
2枚のコア基板同士を重ね合わせて積層する工程と、こ
の積層された2枚のコア基板の露出する両面にビルドア
ップ法で配線層を形成する工程と、その積層されたコア
基板の重ね合わせ面を互いに剥離して2分割する工程を
含む、というものがある。このものでは、コア基板の両
面に1層づついわば同時進行でビルドアップ層を形成す
ることになるため、上記のようなアンバランスがなくな
る。このため、配線基板の製造過程でのコア基板及び配
線基板(仕掛かり品)の反りの発生を低減できる。加え
て、1枚のコア基板の両面にビルドアップ層を形成する
のと実質的に同工数で、それと同性能、同精度の片面ビ
ルドアップ基板を2枚製造できるといったメリットもあ
る。
【0004】ところで、こうして製造される配線基板
は、搭載する集積回路チップの高速化により、インダク
タンス、キャパシタンス等の電気的特性を高めるため、
層間配線層(導通距離)を短くすることが望まれる。こ
の点からして、ビルドアップ前のコア基板自体は、でき
るだけその厚さが薄いものが好ましいといえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の配線基板の製造
方法においては、コア基板の片面のみに絶縁層や配線層
を形成するというアンバランスによる、基板の反りの問
題はない。しかし、コア基板の材質、大きさにもよる
が、一般にはこれが薄くなるほどその剛性、強度が低下
する。したがって、貼り合わせた2枚のコア基板(貼り
合わせ体ともいう)といえども、各コア基板を薄くしす
ぎると、反り、或いはねじれなどの変形(以下、反り等
ともいう)が生じやすくなる。一方、貼り合わせ体にこ
のような反り等があれば、結局、1枚のコア基板の片面
にビルドアップ層を形成するときと同様に、各工程にお
ける、基板の位置合せ、マスクの位置決めなどにおける
製造上の不具合がある。こうした製造上の理由から、上
記記載の製法による場合でも、接着した2枚のコア基板
で所定の強度が保持されるように、1枚のコア基板の厚
さをある厚さ以上に保持する必要があり、この点から、
コア基板の薄肉化には限界があった。因みに、エポキシ
樹脂製のコア基板では、1辺が300mm程度の角形基
板で、800μm程度の厚さが最低でも必要とされてい
た。
【0006】本発明は、こうした問題点を解消するため
になされたものであり、コア基板の片面にビルドアップ
層(配線層及び絶縁層)を形成することで配線基板を製
造する際においても、コア基板の反り等の製造上の不具
合を発生させることなく、コア基板の厚さを可及的に薄
くできるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに請求項1に記載の発明は、表裏両面に、層間配線層
を介して連なる配線層が形成されたコア基板2枚を、そ
の間に支持板を介在させて貼り合わせて固定しておき、
その状態の下で、その2枚の各コア基板の貼り合わせ面
と反対の片面に、ビルドアップ法で配線層及び絶縁層を
形成して支持板付き配線基板となし、その後に支持板を
分離することを特徴とする、配線基板の製造方法であ
る。
【0008】前記のように本発明の製法では、コア基板
の間に支持板を介在させて貼り合わせて固定したため、
両コア基板を含むワーク全体(コア基板貼り付け体とも
いう)としての剛性、強度が、支持板を介在させない従
来技術に比べて向上する。すなわち、支持板を介在させ
たため、支持板自体に高剛性ないし高強度のものを用い
ることで、コア基板が薄く低剛性ないし低強度のもので
あっても、コア基板貼り付け体として反り等の発生を防
止できるから、ビルドアップ工程における不具合を招か
ない。そして、支持板付き配線基板となした後に支持板
を分離することで、配線基板(仕掛かり品又は完成品)
を製造できる。
【0009】本発明によれば、片面のみにビルドアップ
層のある配線基板であり、それを効率よく製造できるだ
けでなく、コア基板を薄くできるから、電気的特性の高
い配線基板を得ることができる。なお、このような本発
明では、支持板の強度が高いほどコア基板を薄くでき
る。したがって、本発明におけるコア基板には、剛性の
ある板(固体としての板)に限られず、それ自体で平面
が保持できないようなフイルム状ないし柔軟なシート状
のものを含む。なお、本明細書において、配線基板とい
うときは、その完成品だけでなく製造仕掛かり品をも含
む概念として使用する。
【0010】そして、請求項2に記載の発明は、表裏両
面に、層間配線層を介して連なる配線層が形成されたコ
ア基板の片面に、ビルドアップ法で配線層及び絶縁層を
形成するにあたり、該ビルドアップ層を形成しない片面
に、支持板を貼り合わせて固定しておき、その状態の下
で、ビルドアップ法で配線層及び絶縁層を形成して支持
板付き配線基板となし、その後に支持板を分離すること
を特徴とする、配線基板の製造方法である。請求項1の
製法では、2枚のコア基板を支持板の両面に貼り合わせ
て固定したものであるのに対し、請求項2に記載の発明
は、1枚のコア基板を支持板の片面に貼り合わせて固定
し、コア基板の露出する片面に、ビルドアップ層(配線
層及び絶縁層)を形成するようにしたものである。請求
項1の製法に比べると、製造効率は低下するが、支持板
に高剛性、高強度のものを用いることで、片面ビルドア
ップ層をもつ配線基板の製造において、コア基板の薄肉
化を図ることができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記コア基板は
配線基板部位の外側に端縁部を備えており、前記支持板
は前記端縁部に対応する端縁部を備えており、該支持板
と前記コア基板とを、両者の前記端縁部において貼り合
わせて固定することを特徴とする、請求項1又は2のい
ずれかに記載の配線基板の製造方法である。コア基板
は、その全体が配線基板(部位)をなすものよりも、そ
の外側に配線基板部位をなさない端縁部(耳部)のある
ものが一般的である。このような端縁部のあるもので
は、本請求項に記載のように、両者の前記端縁部におい
て貼り合わせて固定するとよい。支持板付き配線基板と
なした後に、その端縁部を切除(切断後に除去)するこ
とで支持板を分離することができるためである。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記支持板を、
前記コア基板と同素材で形成したことを特徴とする、請
求項1、2又は3のいずれかに記載の配線基板の製造方
法である。前記支持板は、前記コア基板と同素材で形成
したものに限定されないが、同素材で形成したものを用
いれば、製造過程での熱収縮における差がないために好
ましい。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記コア基板
は、分割されて複数の配線基板となる配線基板集合体形
成用のものであることを特徴とする、請求項1〜4のい
ずれかに記載の配線基板の製造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図3
を参照しながら詳細に説明する。まず図1に示した通り
のコア基板1を2枚用意する。本形態のコア基板1は、
ガラス−エポキシ樹脂からなる矩形薄板(縦横、300
×400mm、厚さ0.4mm)をベースに形成された
ものである。このコア基板1は、図1中に格子状に示し
たように、縦横に多数の配線基板部位51、51がとれ
る大きさを備えており、全配線基板部位(領域)50の
周囲には所定の幅H1で端縁部(耳部)60を備えてい
る。すなわち、このコア基板1は、周囲に端縁部(耳
部)60のある配線基板集合体形成用のものである。そ
して、その表裏両面2、3の多数の配線基板部位51、
51には図示しない配線層(回路パターン)、図示しな
い層間配線層を備えている。本明細書において、層間配
線層とは、コア基板の表裏両面の配線層の間の導通をと
るための配線層をいい、コア基板の表裏両面を貫通する
スルーホールの内面に形成された配線層(スルーホール
内配線層)が代表的なものである。なお、このようなコ
ア基板1は、樹脂製の矩形薄板の表裏(上下)両面2、
3に、銅箔層又は無電解銅メッキにより銅メッキ層が形
成されたもの(銅貼り樹脂板)を出発材として、例えば
公知のサブトラクティブ法により形成されたものであ
り、従来のコア基板と異なる点はない。なお、コア基板
1中の縦横の格子状の線は説明の便宜上から付したもの
である。
【0015】一方、図2示したように、このようなコア
基板1と同形、同大の平面形状が矩形をなす一定厚さ
(例えば1.0mm)の支持板101を別途用意する。
ただし、本形態では、支持板101はコア基板1と同素
材からなる樹脂板であるが、それ自体で相当の剛性及び
強度のあるものであり、容易に反り等の変形が生じない
ものである。
【0016】そして、上記した2枚のコア基板1の各片
面のうち、ビルドアップ層を形成しない面における端縁
部60に四角枠状をなすように、所定の幅H2で例えば
エポキシ系樹脂からなる接着剤層Sを薄く形成(塗布)
する。次に、2枚のコア基板1を、各片面の接着剤層S
が対面するようにし、その間に、支持板101を平面視
における外周縁(四辺)を一致させて介在させる(図3
−A参照)。
【0017】そして、コア基板1相互が押し付け合う様
に熱プレスする。こうすることで、2枚のコア基板1は
支持板101に対して接着により、貼り付けられて固定
される(図3−B参照)。なお、本形態では接着に当っ
て接着剤層Sの形成をコア基板1に行ったが、これは支
持板101において対応する端縁部160に行ってもよ
い。こうして、2枚のコア基板の間に支持板101が介
在されてコア基板貼り付け体30となったものに対し、
その両コア基板の露出する各表面2に、例えばセミアデ
ィティブ法によるビルドアップ法(詳しくは後述する)
で配線層及び絶縁層を形成する。こうすることで、図4
に示したように、両コア基板の各表面2、2にビルドア
ップ層31の形成された支持板付き配線基板41とな
る。なお、図3、図4は、厚さを誇張して示している。
【0018】しかして、このビルドアップ工程におい
て、コア基板1は、容易に反りなどの変形の発生しない
高剛性及び高強度の支持板101の両面に貼り付けられ
たものとして各工程に送られるため、コア基板1に反り
等の変形が発生することが防止される。したがって、ビ
ルトアップ法で、メッキレジスト層や層間の絶縁層や配
線層の形成のための感熱樹脂の積層(貼り付け)時など
の工程や、ほかの各工程における位置決めなどにおいて
も精度不良を招くことがない。
【0019】かくして、支持板付き配線基板41が得ら
れるが、その製造過程では、上記したように例えコア基
板が薄く低剛性、低強度でも、反りなどの変形が生じな
い。つまり、コア基板1の厚さに関係なく、その片面に
ビルドアップ層を形成する各工程における、基板1の位
置合せ、マスクの位置決めなどにおける製造上の不具合
がなくなるから、こうした製造上の理由とは関係なく、
コア基板の薄肉化を図ることができる。その結果、片面
ビルトアップの配線基板を高い製造効率のもとで製造で
きるだけでなく、搭載する集積回路チップの高速化の要
請に応えた、層間配線距離を短くできる。
【0020】なお、前記形態におけるコア基板1は、配
線基板集合体形成用のものであるため、その後、支持板
付き配線基板41において、端縁部60を切除して支持
板101を分離し、各配線基板部位51に分割すること
で多数の配線基板が得られる。分割は、配線基板部位5
1相互の境界線又は配線基板部位51と周囲の端縁部6
0との境界線に沿って切断する。またこうして製造され
た配線基板がその全体の厚さが薄く、全体としての剛性
が不充分と考えられるときは、適宜、スティフナやイン
ターポーザーを、そのいずれかの面に取着することで、
必要な剛性を付与できる。
【0021】なお、コア基板貼り付け体30をなす両コ
ア基板1の露出する各表面2に、セミアディティブ法に
よりビルドアップ層を形成する際にはメッキレジスト
層、配線層(銅メッキ配線層)を設計に応じて交互に形
成するのであるが、詳述すれば次のようである(図3−
B、図5参照)。なお、図5は、このようなセミアディ
ティブ法を説明する工程断面図である。ただし、コア基
板1の配線層、層間配線層(スルーホール内配線層)は
省略してある。
【0022】まず、図3−Bに示したコア基板貼り付け
体30をなす両コア基板1の露出する各表面(2枚の各
コア基板の貼り合わせ面と反対の片面に)2、2のそれ
ぞれにPd核をつけ(図5−)、無電解銅メッキによ
りその面全体に例えば0.3〜2μm厚さの無電解銅メ
ッキ層5を形成し(図5−)、そのメッキ層5の上に
感光性のドライフィルムを貼りつけ、感光性樹脂層(メ
ッキレジスト層)7を形成する(図5−)。そして、
各感光性樹脂層の上に配線パターン等を有するフォトマ
スク(図示せず)を位置決めして重ね、露光、現像して
感光性樹脂層7に所定のパターンの開口部9を形成し
(図5−)、残部をメッキマスキング層とする。つい
で、電解銅メッキを行ってその開口部9の無電解銅メッ
キ層5の上に例えば15μm程度の厚さの電解銅メッキ
層19を形成する(図5−)。そして、メッキマスキ
ング層(感光性樹脂層7)を除去し、露出した無電解銅
メッキ層5をエッチングで除去し、1層分の配線層(銅
配線)20を形成する(図5−)。このようにして、
両コア基板1の露出する各表面2に、1層分の配線層
(銅配線)20を形成した後は、その配線層20を埋め
る厚さで、両コア基板1の全面2に、層間の絶縁層形成
用の感光性樹脂層27を形成する(図5−)。そし
て、その上に所定のパターンを有するフォトマスクを位
置決めして重ね、露光、現像して、上に形成するビルド
アップ層との層間接続が得られるようにビアホール29
を開口形成する(図5−)。以下、両コア基板1に形
成された配線層及び絶縁層の上に、必要な数のビルドア
ップ層分、前記の各工程(〜)を繰り返し、ビルド
アップ層(配線層及び絶縁層)を積層形成する。
【0023】その後は、図示しないが、両コア基板1の
最表面に感光性樹脂層を形成した後、露光、現像して端
子などの部位を開口し、同開口部に露出する配線層(端
子)に要すればニッケルメッキ層及び金メッキ層を電解
メッキにより形成する。こうして、支持板付き配線基板
41が得られた後、上記したように、端縁部を切除する
ことで、2枚の配線基板集合体を得る。そして、それぞ
れの表面にソルダーレジスト層を形成し、配線基板単位
に分割するのである。
【0024】支持板は、一定厚さの平板(充実板)で形
成し、容易に塑性変形しないものが好ましい。ただし、
支持板は1枚のものに限定されるものではなく、複数枚
を重ねたものでもよい。また、支持板の強度は、同一材
質ではその厚さに依存するが、同一厚さのものでも、平
面(板面)の大きさによって変形性が相違する。支持板
の厚さは、貼り付けて固定するコア基板の厚さ(強度、
大きさ)に応じて、コア基板貼り付け体としたときにお
いて、ビルドアップ層の製造工程で問題となるような変
形が発生しない程度の厚さに設定すればよい。上記実施
の形態において、支持板101は、コア基板1と同じ形
で、同じ大きさのものとしたが、これに限定されるもの
ではない。コア基板の強度や製造工程での取扱いに支障
がなければ、コア基板より大きくてもよいし、小さくし
てもよい。
【0025】なお、前記形態では、貼り付け固定を、基
板1の周囲の端縁部60で行ったが、その中央寄りの部
位の配線基板部位51の適所で固定を行ってもよい。コ
ア基板1が薄く支持板101への固定が不安定となりが
ちの場合に好適である。支持板の強度が高いほど、コア
基板を薄くできるため、本発明では、コア基板それ自体
で平面を保持できないような、フイルム状のコア基板の
使用も可能となる。なお、配線基板部位の接着剤層は、
支持板101の分離後に除去すればよい。
【0026】また、前記形態では、支持板に、コア基板
と同じ素材の樹脂板を用いたが、その材質は適宜のもの
とすればよい。そして、支持板の役割よりして、軽量
で、高強度のものから選定するのが好ましいことは言う
までもない。例示すれば、前記したガラス−エポキシ樹
脂の他、ビスマレイミド・トリアジン(BT)樹脂、エ
ポキシ樹脂、ガラス繊維とエポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂、またはBT樹脂などの樹脂との複合材料であるガラ
ス繊維−樹脂系の複合材料を用いてもよい。
【0027】さらに、前記形態では、コア基板1と支持
板101との貼り付け固定手段として、接着剤による接
着としたが、その接着に代えて、ピンの打ちこみ、クリ
ップによる固定など、コア基板が支持板に強固に固定さ
れる固定手段であれば、いずれとしてもよい。なお、貼
り合わせて固定する手段が前記形態の様に、接着剤によ
る接着である場合には、要すれば、次のようにしても良
い。すなわち、その接着による接着剤層の厚みに略対応
する厚さの樹脂製フイルム(薄膜)を、前記支持板と前
記コア基板との間であって前記接着剤層の存在しない領
域に介在させるのである。このようにすれば、着剤層の
厚みによるその間の間隙をなくすことができる。
【0028】なお、本発明に用いるコア基板は、複数層
からなる1枚の樹脂製基板であってもよい。そして、コ
ア基板は、1配線基板(1個取)の製造用のものでもよ
い。さらに、前記形態ではコア基板を、周囲に製造後切
り捨てられる端縁部があるものとしたが、このような端
縁部がないものでは、配線基板部位でその固定を行えば
よい。また、コア基板は、多数個取のものにおいて具体
化したが、端縁部の有無にかかわらず一個取のものにお
いても適用できる。さらに、コア基板は、配線基板部位
にキャビティ用の貫通孔(開口)或いは凹部のあるもの
であっても本発明は適用できる。また、端縁部を備える
ものでも、この端縁部は基板の周囲にリング(枠)状に
連なっていなくともよい。すなわち、基板の上又は下の
横辺、或いは左右の縦辺に沿ってのみ存在する設計のコ
ア基板であってもよい。さらに、本発明の製法にかかる
配線基板には、ICパッケージの他、マザーボードなど
のプリント配線基板など各種の多層配線基板(複数層配
線基板)を含むものである。
【0029】さて次に、請求項2に記載の発明の実施の
形態について図6、7に基づいて詳細に説明する。ただ
し、本形態は、1枚のコア基板1の片面2に、ビルドア
ップ層(配線層及び絶縁層)を形成するため、図6に示
したように、ビルドアップ層を形成しない片面3に、支
持板101を貼り合わせて固定してコア基板貼り付け体
51とし、その状態の下で、ビルドアップ層を形成する
ものである。前記形態とは、コア基板1が支持板101
の片面にのみ貼り付けて固定されており、1枚のコア基
板1の表面2にのみビルドアップ層を形成するという点
が、相違するだけであるため、同一部位には同一の符号
を付すに止め、詳細な説明は省略する。
【0030】すなわち、本形態では、コア基板1が支持
板101の片面にのみ貼り付けて固定されているだけで
ある。したがって、製造効率の低下はあるが、コア基板
1にビルドアップ法でビルドアップ層を形成する際に
は、コア基板自体が低強度、低剛性でも、高強度、高剛
性の支持板101に貼り付けられて固定されているた
め、製造上の問題なく、片面ビルドアップ層を備えた配
線基板が製造できる。すなわち、本製法でもコア基板の
薄肉化が図られる。
【0031】本発明は、前記形態のものに限定されるも
のではない。また、ビルドアップ法は、セミアディティ
ブ法を説明したが、本発明はこのような製法にかぎら
ず、その他のビルドアップ法(例えば、フルアディティ
ブ法、バートリーアディティブ法)で、配線層、絶縁層
(ビルドアップ層)を形成する場合にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の製法では、
コア基板に支持板を貼り合わせて固定したため、コア基
板を含むコア基板貼り付け体の剛性が、支持板を介在さ
せない従来技術に比べて向上する。すなわち、支持板自
体に高剛性ないし高強度のものを用いることで、コア基
板が薄く低剛性ないし低強度のものであっても、ビルド
アップ工程における不具合を招かない。その結果、片面
のみにビルドアップ層のある配線基板の製造において
も、コア基板を薄くできる。したがって、配線基板をな
すコア基板の層間の配線距離を小さくできるため、電気
的特性の高い配線基板となすことができる。
【0033】また、本発明では、従来のように、コア基
板同士を直接、貼り合せるものでないため、コア基板の
面に形成された配線層(メッキ層など)同士が擦れ合う
こともないから、それによる損傷防止も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コア基板の説明用平面図。
【図2】支持板の説明用平面図。
【図3】支持板にコア基板を貼り合わせて固定する工程
図。
【図4】支持板付き配線基板の側面図。
【図5】セミアディティブ法を説明する工程断面図。
【図6】別の実施の形態を説明するもので、支持板にコ
ア基板を貼り合わせて固定する工程図。
【図7】別の実施の形態を説明する、支持板付き配線基
板の側面図。
【符号の説明】
1 コア基板 3 コア基板の貼り合わせ面 20 コア基板の片面にビルドアップ法で形成した配線
層 27 コア基板の片面にビルドアップ法で形成した絶縁
層 30 コア基板貼り付け体 31 ビルドアップ層 41 支持板付き配線基板 50 全配線基板部位 51 配線基板部位 60 コア基板の端縁部 101 支持板 160 支持板の端縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西浦 光二 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 Fターム(参考) 5E346 AA60 EE06 EE31 EE38 HH01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面に、層間配線層を介して連なる
    配線層が形成されたコア基板2枚を、その間に支持板を
    介在させて貼り合わせて固定しておき、その状態の下
    で、その2枚の各コア基板の貼り合わせ面と反対の片面
    に、ビルドアップ法で配線層及び絶縁層を形成して支持
    板付き配線基板となし、その後に支持板を分離すること
    を特徴とする、配線基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 表裏両面に、層間配線層を介して連なる
    配線層が形成されたコア基板の片面に、ビルドアップ法
    で配線層及び絶縁層を形成するにあたり、該配線層及び
    絶縁層を形成しない片面に、支持板を貼り合わせて固定
    しておき、その状態の下で、ビルドアップ法で配線層及
    び絶縁層を形成して支持板付き配線基板となし、その後
    に支持板を分離することを特徴とする、配線基板の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記コア基板は配線基板部位の外側に端
    縁部を備えており、前記支持板は前記端縁部に対応する
    端縁部を備えており、該支持板と前記コア基板とを、両
    者の前記端縁部において貼り合わせて固定することを特
    徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載の配線基板
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記支持板を、前記コア基板と同素材で
    形成したことを特徴とする、請求項1、2又は3のいず
    れかに記載の配線基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記コア基板は、分割されて複数の配線
    基板となる配線基板集合体形成用のものであることを特
    徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の配線基
    板の製造方法。
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