JP2003324101A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOCVD法により、(111)配向を有す
るペロブスカイト構造の強誘電体膜を形成する。 【解決手段】 MOCVD法によりペロブスカイト型強
誘電体膜を形成するにあたり、最初に低い酸素濃度で
(111)配向を有する初期層を形成し、その上に、よ
り高い酸素濃度で強誘電体膜の堆積を継続し、前記初期
層を核として、強誘電体膜全体を(111)配向させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に半導体装置の
製造に係り、特に強誘電体膜を有する不揮発性半導体装
置の製造に関する。
【0002】いわゆるDRAMあるいはSRAM等の半
導体記憶装置はコンピュータを始めとする情報処理装置
において高速主記憶装置として広く使われているが、こ
れらは揮発性の記憶装置であり、電源をオフにすると記
憶された情報は失われてしまう。これに対し、従来より
プログラムやデータを格納する大容量補助記憶装置とし
て不揮発性の磁気ディスク装置が使われている。
【0003】しかし、磁気ディスク装置は大型で機械的
に脆弱であり、消費電力も大きく、さらに情報を読み書
きする際のアクセス速度が遅い欠点を有している。これ
に対し、最近では不揮発性補助記憶装置として、フロー
ティングゲート電極に情報を電荷の形で蓄積するEEP
ROMあるいはフラッシュメモリが使われていることが
多くなっている。特にフラッシュメモリはDRAMと同
様なセル構成を有するため大きな集積密度に形成しやす
く、磁気ディスク装置に匹敵する大容量記憶装置として
期待されている。
【0004】一方、EEPROMやフラッシュメモリで
は、情報の書き込みがトンネル絶縁膜を介してのフロー
ティングゲート電極へのホットエレクトロンの注入によ
ってなされるため、必然的に書き込みに時間がかかり、
また情報の書き込みおよび消去を繰り返すとトンネル絶
縁膜が劣化してしまう問題が生じていた。トンネル絶縁
膜が劣化してしまうと書き込みあるいは消去動作が不安
定になってしまう。
【0005】これに対し、情報を強誘電体膜の自発分極
の形で記憶する強誘電体記憶装置(以下FeRAMと記
す)が提案されている。かかるFeRAMでは個々のメ
モリセルトランジスタがDRAMの場合と同様に単一の
MOSFETよりなり、メモリセルキャパシタ中の誘電
体膜をPZT(Pb(Zr,Ti)O3)あるいはPL
ZT((Pb,La)(Zr,Ti)O3)、さらには
SBT(SrBi2Ta 23)等の強誘電体に置き換え
た構成を有しており、高い集積密度での集積が可能であ
る。また、FeRAMは電界の印加により強誘電体キャ
パシタの自発分極を制御するため、書き込みをホットエ
レクトロンの注入によって行なうEEPROMやフラッ
シュメモリに比べて書き込み速度が1000倍あるいは
それ以上速くなり、また消費電力が約1/10に低減さ
れる有利な特徴を有している。さらにトンネル酸化膜を
使う必要がないため寿命も長く、フラッシュメモリの1
0万倍の書き換え回数を確保できると考えられる。
【0006】
【従来の技術】従来、このようなFeRAMに使われる
強誘電体膜はスパッタ法により形成されているが、半導
体装置の微細化が進むにつれて、スパッタ法では微細な
段差のカバレッジが困難になると予測される。このよう
な事情で、次世代のFeRAMに使われる強誘電体膜の
成膜技術として、CVD法は不可欠の技術であると考え
られる。特に強誘電体膜を形成する場合、PbやZr,
Tiなどの金属元素を含む原料を供給する必要があり、
このことからCVD法はこれらの金属元素の有機金属原
料を使ったMOCVD法とならざるを得ない。
【0007】図1は、従来より強誘電体膜の成膜処理に
使われているMOCVD装置10の概略的構成を、PZ
T膜の形成の場合について示す。
【0008】図1を参照するに、MOCVD装置10は
排気ライン11Aにより排気され被処理基板Wを保持す
るサセプタ11Bを備えた成膜室11を有し、前記成膜
室11にはPb,Zr,Tiなどの金属元素の有機原料
をTHFなどの溶媒中に溶解した液体原料が、原料格納
容器12A,12B,12Cから、それぞれ質量流量コ
ントローラ(MFC)12a,12b,12cを介して
気化器13に給送され、気化器13で気化された気相原
料がバルブ13aおよびこれに接続された原料ライン1
3Aを通って、ガス混合器14に供給される。前記ガス
混合器14にはライン13Bから酸素ガスが供給され、
前記Pb,Zr,Tiの有機金属気相原料は前記混合器
14において酸素ガスと混合された後、前記成膜室11
に供給される。
【0009】図1のMOCVD装置10では、さらに前
記気化器13にはバルブ13bを介して排気ライン11
Aに接続されたバイパスライン13Cが設けられてお
り、前記バルブ13cを開くことにより、前記気化器1
3中の有機金属気相原料が排気ライン11Aに排気され
る。前記バルブ13bは、前記有機金属気相原料が成膜
室11に供給されている間は閉鎖される。このように排
気ライン13Cを設けることにより、前記成膜室11中
における被処理基板11上への堆積がなされている間に
おいても、また被処理基板11の交換などで堆積がなさ
れない間であっても、気化器13での有機金属原料の気
化を安定して行うことが可能になる。
【0010】図1のMOCVD装置10では前記原料格
納容器12A〜12C中に固相の有機金属原料をTHF
などの有機溶媒中に溶解した液体原料を格納するが、こ
のようにすることにより、有害な液体有機金属原料を直
接に取り扱う必要がなくなり、安全性が向上する。この
ように固相の有機金属原料を有機溶媒中に溶解した液体
原料を使う場合、には、有機金属原料の蒸気圧は非常に
低いため、液体原料はArなどの不活性ガスにより前記
気化器13へと圧送され、気化される。
【0011】これに対し、直接に液体有機金属原料を使
う場合には、図2に示すように原料格納容器12A〜1
2C中においてArなどの不活性ガスによりバブリング
を行い、形成された有機金属気相原料(蒸気)を直接に
ガス混合器14に供給する。
【0012】一方、直接に固体有機金属原料を使う場合
には、図3に示すように粉末状の原料を原料格納容器1
2A〜12Cに格納し、さらに原料容器12A〜12C
を恒温槽12D〜12F中にそれぞれ保持する。さらに
不活性ガスを原料容器12A〜12C中にそれぞれの質
量流量コントローラを介して供給し、形成された蒸気を
前記ガス混合器14に供給する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PZTなど
のペロブスカイト型構造を有する強誘電体膜では、Ti
あるいはZr原子がc軸方向に変位することにより強誘
電性を特徴づける自発分極が生じており、従って強誘電
性が最も顕著に現れるのは、膜中においてペロブスカイ
ト結晶のc軸方向が電界の印加方向、すなわち強誘電体
膜の主面に垂直な方向に配向している場合、換言すると
強誘電体膜が(001)配向を有する場合である。一
方、前記c軸が強誘電体膜に並行に配向している、すな
わち強誘電体膜が(100)配向を有する場合には、膜
に垂直な方向には強誘電性が現れない。
【0014】一方、これら強誘電体膜を構成するペロブ
スカイト型構造の結晶は一般に正方晶系を有するが、c
軸とa軸の差はわずかなものであり、形成された強誘電
体膜中には、(001)配向を有する結晶と(100)
配向を有する結晶とが等しい割合で出現しやすい。しか
しこの場合、(100)配向を有する結晶は、膜の強誘
電性に全く寄与しないことになる。
【0015】このような事情から、従来より特にスパッ
タ法で形成されたPZT膜などのペロブスカイト型強誘
電体膜では、アモルファス状態の膜を膜中に(111)
配向が生じるように結晶化する技術が使われている。
(111)配向を有する強誘電体膜では、反転電荷量な
どの強誘電性は、膜が(001)配向を有する場合に比
べてやや小さくなるものの、全ての結晶が強誘電性に寄
与するため、全体として優れた強誘電体膜が得られる。
【0016】一方、ペロブスカイト型強誘電体膜を図1
のMOCVD装置10などのMOCVD法により形成し
た場合には、膜中に(100)配向を有する結晶が(0
01)配向を有する結晶と同程度出現し、現在に至るも
(111)配向を有する強誘電体膜を形成できた報告は
ない。
【0017】そこで本発明は上記の課題を解決した、新
規で有用な強誘電体膜の形成方法および半導体装置の製
造方法を提供することを概括的課題とする。
【0018】本発明のより具体的な課題は、MOCVD
法により(111)配向を有するペロブスカイト型強誘
電体膜を形成する成膜方法、およびかかる強誘電体膜を
有する半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を、
ペロブスカイト型構造を有する強誘電体膜を含み、前記
強誘電体膜中において強誘電体結晶主として(111)
配向している半導体装置の製造方法であって、前記強誘
電体膜を基板上に、有機金属原料ガスと酸化ガスとの反
応により形成する工程を含み、前記強誘電体膜を形成す
る工程は、前記酸化ガスの濃度を、時間と共に変化させ
ることを特徴とする半導体装置の製造方法により、解決
する。
【0020】本発明によれば、MOCVD法による強誘
電体膜形成の初期に酸化ガス濃度を低く設定することに
より、望ましい(111)配向を有する強誘電体膜を薄
く形成することができる。このような低い酸化ガス濃度
で形成された強誘電体膜は核として作用し、その上に高
い酸化ガス濃度で酸素欠損の少ない高品質の強誘電体膜
を形成した場合に、形成される高品質強誘電体膜の配向
が所望の(111)配向に制御される。
【0021】その結果、前記強誘電体膜中において前記
強誘電体結晶の80%以上を(111)配向させること
が可能になる。このように、前記強誘電体膜を形成する
工程は、前記基板上に第1の強誘電体膜部分を、第1の
酸化ガス濃度で形成する第1の工程と、前記第1の強誘
電体膜部分上に第2の強誘電体膜部分を、第2の、より
高い酸化ガス濃度で形成する第2の工程とより構成され
るのが好ましい。またその際に前記第2の工程では、前
記第2の強誘電体膜部分が、前記第1の強誘電体膜部分
の面配向に略一致して成長するように実行されるのが好
ましい。例えば前記第1の工程では、前記酸化ガスの濃
度は、前記基板表面近傍に供給される前記有機金属原料
ガスを含む全有機原料ガスと前記酸化ガスとの合計に対
して定義したモル濃度で78%以下に設定し、前記第2
の工程では、前記酸化ガスの濃度は前記モル濃度で78
%を超えるように設定することが可能である。また前記
第1の工程では、前記酸化ガスの濃度を、前記基板表面
近傍に供給される前記有機金属原料ガスを含む全有機原
料ガスと前記酸化ガスと前記有機金属原料ガスを搬送す
る不活性ガスを含む全ガスの合計に対して定義したモル
濃度で36%以下に設定し、前記第2の工程では、前記
酸化ガスの濃度は前記モル濃度で36%を超えるように
設定することが可能である。特に前記第1の工程では、
前記第1の強誘電体膜部分を30nm以下の膜厚に形成
するのが好ましい。
【0022】また前記強誘電体膜を形成する工程に先立
って、前記基板表面を酸素濃度100%の雰囲気中にお
いて熱処理を行う工程を行うことが可能である。このよ
うな基板表面の熱処理は、基板表面がIr膜により覆わ
れている場合に有効である。このような酸化雰囲気中で
の熱処理により、Ir膜表面におけるIrOx結晶の異
常成長が抑制され、平坦な基板表面が確保される。
【0023】本発明では、前記有機金属原料としてPb
およびTiの有機金属原料を使うことにより、(11
1)配向したPbTiO3膜をMOCVD法により形成
することが可能となる。また前記有機金属原料としてP
b,TiおよびZrの有機金属原料を使うことにより、
(111)配向したPb(Zr,Ti)O3膜をMOC
VD法により形成することが可能である。さらに本発明
において前記有機金属原料としてSr,BiおよびTa
の有機金属原料を使うことにより、(111)配向した
SrBiTa29膜をMOCVD法により形成すること
が可能になる。さらに前記有機金属原料としてBiおよ
びTiの有機金属原料を使うことにより、(111)配
向したBi4Ti312膜をMOCVD法により形成する
ことが可能になる。
【0024】特に前記第1の強誘電体膜部分を形成する
工程と前記第2の強誘電体膜部分を形成する工程とを、
前記酸化ガスおよび有機金属原料ガスを含む全てのガス
の流量が一定に維持されるように実行することにより、
基板表面におけるガス流速が略一定に維持され、基板表
面に安定な境界層が形成される。その結果、有機金属化
合物分子はかかる安定な境界層を拡散して基板表面に到
達し、所望の強誘電体膜の堆積が安定に生じる。 [作用]以下に、本発明の発明者が本発明の基礎となる
研究において行った実験を説明する。
【0025】実験では、前記有機金属原料としてTHF
(テトラヒドロフラン)中に0.3mol/Lの濃度で
溶解したPb(DPM)2(鉛ビス(ジピバロイルメタ
ナート)),Zr(DMHD)4(ジルコニウムテトラ
キス(ジメチルヘプタジオナート),Ti(PrO)2
(DPM)2(チタン(ジイソプロキシ)(ジピバロイ
ルメタナート))を使い、これらを260℃に保持した
気化器13において気化させ、流量を300SCCMに
設定した窒素キャリアガスと共に前記ガス混合室14に
供給した。前記ガス混合室14では、このようにして供
給された有機金属気相原料は酸素ガスと混合され、図示
を省略したシャワーヘッドから前記成膜室11中に導入
された。
【0026】前記成膜室11中においては被処理基板W
の基板温度が580℃に設定され、前記基板表面にPZ
T膜の堆積が生じる。前記被処理基板としては、Si基
板表面に酸化膜を介してIr膜を形成した基板を使っ
た。本発明者はこのような実験において、前記PZT膜
堆積の際に、前記成膜室11中での酸素濃度を様々に変
化させた。
【0027】図4は、得られたPZT膜のX線回折図形
を示す。
【0028】図4を参照するに、酸素濃度が80%の場
合、基板表面のIr膜に起因するIrのピークの他に、
PZTの(001)および(100)面の比較的高い回
折ピークが22°近傍および31°近傍に観測されるの
がわかる。一方(111)面に対応する回折ピークは3
8°近傍に観測されはするが高さが低く、得られている
PZT膜では主に(100)配向と(001)配向とが
混在した状態になっていることがわかる。ただし上記の
酸素濃度の値は、成膜室11中に供給される全てのガ
ス、すなわち前記有機金属原料ガスおよびTHFなどの
有機溶媒からの有機ガスを含む全有機ガス、前記酸素ガ
ス、および前記有機金属原料ガスを搬送するキャリアガ
スを含む全ガスに対して定義された酸素ガスの濃度をモ
ル比で示したものである。本発明では以下においても、
酸素濃度を同様に定義する。
【0029】この結果に鑑み、本発明の発明者は成膜室
11中における酸素濃度を徐々に減少させ、得られるP
ZT膜の配向を調査したが、酸素濃度が60%および4
0%の場合には、酸素濃度が80%の場合と同様な結果
が得られ、形成されるPZT膜は主に(100)配向お
よび(001)配向を同量含んでおり、所望の(11
1)配向はわずかであることが判明した。このようなP
ZT膜は、強誘電性が劣り、FeRAMなどに使うこと
はできない。
【0030】これに対し、本発明の発明者が成膜室11
中における酸素濃度を20%まで減少させたところ、図
4よりわかるように(111)面に対応する回折ピーク
の高さが急増し、しかも(100)面あるいは(00
1)面による回折ピークの高さが殆どゼロになることが
見出された。
【0031】すなわち、MOCVD法において、成膜雰
囲気中の酸素濃度を減少させて堆積したPZT膜では所
望の(111)配向が実現しており、しかも回折ピーク
の高さが非常に高いことから、結晶性も優れていること
が推定される。
【0032】図5は、このようにして得られたPZT膜
の分極量の値を示す。
【0033】図5を参照するに、分極量は成膜時の酸素
濃度が80%の場合には40μC/cm2程度に過ぎな
いが、酸素濃度の減少と共に増大し、特に酸素濃度が2
0%の場合には60μC/cm2を超える値に達してい
ることがわかる。
【0034】図4,5の結果が得られた原因について
は、現時点では十分に解明されていないが、PZT膜形
成の初期に酸素濃度を低下させることにより、配向性の
乱れを引き起こす鉛酸化物の生成が抑制されたこと、ま
たこのような低い酸素濃度雰囲気中における溶媒の燃焼
および基板表面での有機金属化合物の分解の促進などが
考えられる。
【0035】一方、図6はこのようにして得られたPZ
T膜についてリーク電流密度を調べた結果を示す。
【0036】図6を参照するに、PZT膜のリーク電流
は、酸素濃度80%で形成した場合には2×10-4A/
cm2程度であったものが、酸素濃度の減少と共に増大
し、20%では5×10-2A/cm2程度にもなってし
まうことがわかる。これは低酸素濃度での処理の結果、
PZT膜中に多量の酸素欠損が発生し、あるいは膜中の
PZT結晶粒界に導電相が形成され、これらの酸素欠損
あるいは導電相がリーク電流経路となっているものと考
えられる。
【0037】そこで本発明では、MOCVD法によりP
ZT膜などのペロブスカイト構造の強誘電体膜を形成す
る際に、最初は低酸素濃度で堆積を行い、(111)配
向を有する強誘電体膜を薄く形成した後、より高酸素濃
度で堆積を行い、リーク電流の少ない強誘電体膜を形成
する。その際、先に形成された(111)配向を有する
強誘電体膜は核として作用し、高酸素濃度で形成された
強誘電体膜も、(111)配向に形成される。このよう
にして高酸素濃度で形成された高誘電体膜は酸素欠損が
補償されており、また導電性の粒界相も形成されること
がなく、このため(111)配向に特徴的な大きな分極
量と同時に、非常に小さなリーク電流を実現することが
できる。
【0038】ところで、このように低酸素濃度で強誘電
体膜を初期成長させた場合、下地となるIr膜に異常成
長が生じることがある。
【0039】図7(A)は、Ir膜表面を580℃の温
度において25%の酸素濃度で熱処理した場合の膜表面
状態を示すAFM像である。
【0040】図7(A)を参照するに、Ir膜表面の所
々に非常に大きな結晶粒が形成されているのがわかる。
【0041】従って図7(A)の結果から、Ir膜上に
低酸素濃度で強誘電体膜を初期成長させた場合には、下
地となる電極膜の表面が荒れ、その上に形成される強誘
電体膜に短絡などの欠陥が生じるおそれがある。
【0042】一方、Ir膜表面を同じ580℃の温度に
おいて100%の酸素濃度で熱処理した場合には、図7
(B)に示すように、異常成長は見られない。これは膜
表面に薄い酸化物層が形成されており、これによりIr
原子の移動がピニングされることによるものであると考
えられる。
【0043】そこで本発明においては、前記低酸素濃度
での強誘電体膜の初期成長に先立って、被処理基板表面
を酸素雰囲気中で熱処理し、これにより低酸素濃度での
強誘電体膜の初期成長に伴う電極表面の面荒れを抑制す
る。
【0044】図8は、このように酸素雰囲気中で熱処理
したIr膜表面に酸素濃度20%で厚さが5nmのPZ
T膜を初期成長し、さらにこれに引き続いて酸素濃度8
0%でPZT膜を、初期成長層を含む合計のPZT膜の
膜厚が110nmとなるように形成した場合のX線回折
パターンを、最初から酸素濃度80%で形成したPZT
膜のX線回折パターンと比較して示す。
【0045】図8を参照するに、このように(111)
配向を有する初期層を5nmの膜厚で形成するだけで、
PZT膜全体の配向性が大きく変化し、(111)面に
起因する回折ピークの高さが増大し、一方(100)面
あるいは(001)面に起因する回折ピークは殆ど消滅
していることがわかる。すなわち、このようにして得ら
れたPZT膜は、所望の(111)配向を有しているこ
とがわかる。
【0046】図9は、図8に示した二つのPZT膜につ
いて、{100}方向、{110}方向および{11
1}方向への配向率を求めた結果を示す。
【0047】図9を参照するに、初めから80%の酸素
濃度で堆積したPZT膜では分極に寄与しない(10
0)配向の配向率が最も高く、所望の(111)配向の
割合は40%に満たない。これに対し、最初に20%の
酸素濃度で初期層を形成し、その後で80%の酸素濃度
で本体層を形成したPZT膜では、(111)配向の割
合が約95%に達しているのがわかる。
【0048】図10は、図8の二つのPZT膜につい
て、分極量を求めた結果を示す。ただし図10において
縦軸は分極量を、横軸は印加電圧をしめす。
【0049】図10を参照するに、本発明による、PZ
T膜を初期層と本体層とに分け、初期層を酸素濃度20
%で形成し本体層を酸素濃度80%で形成した場合に
は、PZT膜全体を酸素濃度80%で形成した場合より
も分極量が顕著に増大しているのがわかる。例えば印加
電圧が2Vの場合、酸素濃度80%で形成されたPZT
膜は約45μC/cm2の分極量を有するのに対し、初
期層を20%の酸素濃度で、また本体層を80%の酸素
濃度で形成されたPZT膜では、印加電圧2Vの場合の
分極量は、60μC/cm2を超えることがわかる。
【0050】図11は、図8の二つのPZT膜につい
て、リーク電流を求めた結果を示す。
【0051】図11を参照するに、本発明によるPZT
膜を初期層と本体層とに分け、初期層を酸素濃度20%
で形成し本体層を酸素濃度80%で形成したPZT膜で
は、リーク電流がPZT膜全体を酸素濃度80%で形成
した場合の約1/1000に減少していることがわか
る。
【0052】さらに図12は、本発明によるPZT膜に
おいて、初期層の膜厚を変化させた場合のリーク電流密
度を求めた結果を示す図12を参照するに、リーク電流
密度は初期層の膜厚が5〜15nmの範囲であれば1×
10-6A/cm2の程度であり、20nmを超えると膜
厚と共に増大する傾向が見られるが、初期層膜厚が30
nm以下であれば、リーク電流密度を1×10-4A/c
2の程度に抑制することができるのがわかる。
【0053】一方、前記初期層の膜厚が非常に薄く、例
えば膜厚が1nmよりも薄いような場合には、PZT初
期層は前記Ir膜を一様に被覆せず、図13(A)に示
すように島状構造を形成する可能性がある。しかし、こ
のような不連続なPZT初期層であっても、図13
(B)の工程でその上にPZT本体層を形成した場合、
形成されるPZT本体層の結晶配向を規定する核として
効果的に機能することができる。すなわち、後から堆積
されるPZT本体層の結晶配向は前記初期層により規定
され、この結晶配向がPZT本体層においても維持され
る。前記PZT初期層は非常に薄くても、所望の効果を
発揮することができる。
【0054】また本発明では、例えば前記初期PZT層
を形成する際に、前記酸化ガスの濃度を、前記基板表面
近傍に供給される前記有機金属原料ガスおよびTHFな
どの有機溶媒を含む全有機原料ガスと前記酸化ガスとの
合計に対して定義したモル濃度で14%〜78%に設定
することで(111)配向の向上が可能である。また前
記基板表面近傍に供給される前記有機金属原料ガスおよ
び有機溶媒を含む全有機原料ガスと前記酸化ガスと前記
有機金属原料ガスを搬送する不活性ガスを含む全ガスの
合計に対して定義したモル濃度で1.6%〜36%以下
に設定設定することで、初期PZT層の(111)配向
の向上が可能である。
【0055】
【発明の実施の形態】[第1実施例]図14は、本発明
の第1実施例によるPZT膜の形成方法を示すフローチ
ャートである。
【0056】図14を参照するに、本実施例では図15
(A)に示すSiO2膜21を介してIr膜22を表面
に形成されたSi基板20を被処理基板Wとして使い、
ステップS1において図1の基板処理装置10において
前記Si基板20を酸素雰囲気中、670Paの処理圧
で540℃、240秒間加熱する。
【0057】次にステップS2において、前記熱処理さ
れたIr膜22表面に図15(B)に示すように、MO
CVD法により酸素濃度20%の条件でPZT膜の初期
層23を、30nm以下の膜厚で形成する。
【0058】次にステップS3において、前記熱処理さ
れたPZT膜23の表面に、図15(C)に示すように
PZT膜の本体層24を、MOCVD法により、酸素濃
度80%の条件で形成する。
【0059】本実施例では、前記図14のステップS2
およびS3において、PZT膜のMOCVD成膜を、有
機金属材料にPb(DPM)2,Zr(DMHD)4およ
びTi(iPrO)2(DPM)2をそれぞれPb,Zr
およびTiの有機金属原料として使って実行する。その
際、これらの有機金属材料はTHF溶媒に0.3モル/
L濃度で溶解され、このようにして形成された液体原料
が、図1の原料格納容器12A,12Bおよび12Cに
充填される。前記液体原料は液体マスフローコントロー
ラ12a〜12cにより流量を制御して気化器に導入さ
れ、260℃で気化される。このようにして気化した有
機金属原料は、窒素などの不活性キャリアガスと共に、
ガスライン13Aを介して図1のガス混合室14に送ら
れ、酸素ガスライン13Bからの酸素ガスと混合され、
図示しないシャワーヘッドを通して成膜室11に導入さ
れる。前記不活性キャリアガスの流量は、例えば300
SCCMに設定される。
【0060】再び図14を参照するに、図14のステッ
プS2においては、前記各有機金属原料を、例えばPb
原料のZrおよびTiの原料に対する比率(Pb/(Z
r+Ti))を0.78に設定し、またZr原料の、Z
rおよびTi原料に対する比率(Zr/(Zr+T
i))を0.46に設定して気化器13に供給する。ま
たその際に、THF溶媒を、Pb,ZrおよびTiの原
料流量に対する比率(THF/(Pb+Zr+Ti))
が1.33になるように、前記気化器13に導入する。
【0061】より具体的には、前記ステップS2におい
て先のステップS1の基板加熱処理工程後、気化器13
から排気ライン13Cに至るバルブ13bを閉じ、同時
に気化器13からガス混合室14に至るガスライン13
Aのバルブ13aを開き、混合室14に気化した有機金
属原料をキャリアガスと共に導入する。また酸素ガスを
前記ガスライン13Bから、全ガスに対する酸素ガスの
濃度が20%となるように、流量を例えば625SCC
Mに設定して供給する。その際、前記成膜室11中にお
けるガス流速が、ステップS2およびS3で一定に維持
されるように、前記ガスライン13Bに接続されたガス
供給系において、窒素ガスを1875SCCMの流量で
前記酸素ガスと混合し、形成された酸素ガスと窒素ガス
の混合ガスを前記ガス混合室14に導入する。前記ガス
混合室14において混合されたガスは、シャワーヘッド
を通して、670Paの処理圧に維持された成膜室11
に送られ、前記基板11上に図15(B)に示す初期P
ZT層23が、例えば5nmの膜厚で成膜される。
【0062】一方図14のステップS3においては、成
膜室11中の酸素濃度が80%となるように前記ライン
13Bに接続されたガス供給系おける酸素ガスへの窒素
ガスの添加を停止し、酸素流量を2500SCCMに設
定する。また前記各種金属原料も、前記Pb/(Zr+
Ti)比が0.70となるように、またZr/(Zr+
Ti)比が0.55となるように、さらにTHF/(P
b+Zr+Ti)比が0.58となるように設定され、
気化器13に送られる。気化器13で気化された原料ガ
スは、前記窒素キャリアガスと共にガス混合室14に導
入され、前記ライン13Bからの酸素ガスと混合され、
シャワーヘッドを通して670Paの処理圧に維持され
た成膜室11中に導入される。この条件で、図15
(C)に示すPZT本体層24が、110nmの膜厚に
成膜される。なお、前記ステップS1〜S3を通じて、
前記基板Wは、580℃の基板温度に保持される。
【0063】以上の形成方法により形成したPZT膜
は、先の図9に示すように94%に達する顕著な(11
1)配向を有している。また、先に図10で説明したよ
うに、印加電圧1.8Vで60μC/cm2以上の分極
量を有し、印加電圧±3Vで10-6A/cm2台の非常
に小さい低いリーク電流を示す。
【0064】本実施例では、このようにステップS2お
よびS3で成膜室11中における酸素濃度が変化される
が、その際に先にも説明したようにガスライン13Bに
接続されたガス供給系において酸素ガスに窒素ガスを添
加し、酸素ガスの濃度変化を補償するように窒素ガスの
濃度を変化させることで、成膜室11中、特に基板表面
におけるガス流速が酸素ガス濃度の変化に応じて変動す
ることを抑制している。このようなCVD装置では、被
処理基板表面に形成された境界層を通って有機金属原料
分子が拡散し、基板表面に到達するため、基板表面にお
けるガス流速の制御は重要である。
【0065】また図14のステップS1においては、前
記気化器13で形成された有機金属気相原料は、バイパ
スライン13Cを通って排気されており、このため有機
金属気相原料が成膜室11に供給されないステップS1
においても、前記気化器13の状態は安定に維持され、
ステップS1において前記成膜室11での成膜が開始さ
れた場合に、直ちに必要な有機金属気相原料を成膜室1
1に供給する準備ができている。 [第2実施例]次に、本発明の第2実施例によるFeR
AMの製造工程を説明する。
【0066】図16は、本発明の第2実施例によるFe
RAM30の構成を示す。
【0067】図16を参照するに、FeRAM30は素
子分離構造30Aにより画成された素子領域を有するS
i基板31上に形成されており、前記Si基板31上に
は前記活性領域に対応して、ゲート絶縁膜32を介して
形成されたゲート電極33と、前記ゲート電極33の両
側において前記Si基板31中に形成されたソースおよ
びドレイン拡散領域31A,31Bとが形成されてい
る。
【0068】さらに前記Si基板31上には、層間絶縁
膜34が形成されており、前記層間絶縁膜34には、一
方の拡散領域31Aに電気的に接続された導電性プラグ
34Aが埋め込まれている。さらに層間絶縁膜34上に
は前記プラグ34Aを介して前記拡散領域31Aに電気
的に接続されたビット線BLが形成されている。
【0069】前記ビット線BLが形成された層間絶縁膜
34上には、更に層間絶縁膜35が形成されており、前
記層間絶縁膜35には層間絶縁膜34を貫通して他方の
拡散領域31Bに電気的に接続された導電性プラグ35
Bが埋め込まれている。
【0070】前記導電性プラグ35Bが埋め込まれた層
間絶縁膜35上にはバリアメタル層と下部電極層を順次
積層した構造を有する下部キャパシタ電極36が形成さ
れている。前記下部キャパシタ電極36において下部電
極層はIr層あるいはPt層より構成される。前記下部
電極層としてPt層を用いる場合には、バリアメタル層
としてIr層が形成され、前記Ir層上に密着層として
例えばIrOx層が形成される。Pt下部電極層は、こ
のようにして形成されたIrOx層上に形成される。一
方、前記下部電極層をIr層とする場合には、前記下部
キャパシタ電極36は単一のIr層より構成される。図
16は、前記下部キャパシタ電極36として、Ir層を
用いた場合を示している。
【0071】前記下部キャパシタ電極36上には、PZ
Tよりなるキャパシタ誘電体膜37が形成されており、
前記キャパシタ誘電体膜37上には、PtやIr、ある
いはIrOxよりなる上部キャパシタ電極38が形成さ
れている。前記下部キャパシタ電極36、強誘電体キャ
パシタ誘電体膜37および上部キャパシタ電極38は、
FeRAMの強誘電体キャパシタを構成する。
【0072】次に、図16のFeRAMの製造工程を、
図17(A)〜20(H)を参照しながら説明する。
【0073】図17(A)を参照するに、前記Si基板
31中に、例えばシャロートレンチ法により、素子分離
構造30Aを形成し、素子領域を画成する。
【0074】次いで、前記素子分離構造30Aにより画
成された素子領域上に、通常のMOSトランジスタの形
成方法と同様にして、前記ゲート絶縁膜32を介して形
成されたゲート電極33と、前記ゲート電極33の両側
において前記Si基板31中に形成された拡散領域31
A,31Bを形成し、FeRAMのメモリセルトランジ
スタを形成する。
【0075】次に図17(B)の工程において、前記メ
モリセルトランジスタが形成されたSi基板31上に、
例えばCVD法によりシリコン酸化膜を堆積し、前記層
間絶縁膜34を形成する。さらにこのようにして形成さ
れた層間絶縁膜34の表面をCMP(化学的機械的研磨)
法などにより研磨し、前記層間絶縁膜34の表面を平坦
化する。
【0076】さらに図17(B)の工程では、リソグラ
フィー技術及びエッチング技術により前記層間絶縁膜3
4に前記拡散領域31Aに達するコンタクトホール34
aを形成し、図17(C)の工程において前記層間絶縁
膜34上にスパッタ法などにより、タングステン(W)
膜を前記コンタクトホール34aを充填するように堆積
した後、前記層間絶縁膜34の表面が露出するまでCM
P法により研磨する。その結果、前記コンタクトホール
34a内に埋め込まれた導電性プラグ34Aが、前記拡
散領域31Aに電気的に接続された状態で形成される。
【0077】図17(C)の工程では、さらにスパッタ
法などにより前記層間絶縁膜34上にW膜を堆積し、こ
れをリソグラフィー技術及びエッチング技術によりパタ
ーニングすることにより、W膜よりなり、前記導電性プ
ラグ34Aを介して前記拡散領域31Aに接続されたビ
ット線BLが形成される。
【0078】次に前記、ビットBL線が形成された層間
絶縁膜34上に、例えばCVD法によりシリコン酸化膜
を堆積し、別の層間絶縁膜35を形成する。さらにリソ
グラフィー技術及びエッチング技術により、前記層間絶
縁膜35に、その下の層間絶縁膜34を貫通して前記拡
散領域31Bに達するコンタクトホール35bを形成す
る。
【0079】さらに図18(E)の工程において、例え
ばスパッタ法などにより前記層間絶縁膜35上にW膜を
堆積した後、前記層間絶縁膜35の表面が露出するまで
CMP法により研磨し、コンタクトホール35bを充填
し拡散領域31Bに電気的に接続された導電性プラグ3
5Bが形成される。
【0080】図18(E)の工程では、さらにスパッタ
法により、前記層間絶縁膜35上に下部キャパシタ電極
36を構成するバリアメタルおよび下部電極層となるI
r層360を堆積する。
【0081】次に、図19(F)の工程において前記I
r層360上に、図1のMOCVD装置を使い、Pb
(DPM)2,Zr(DMHD)4,Ti(iPrO)
2(DPM)2などの有機金属原料を用いたMOCVD法
により、PZT膜370を形成する。その際、本実施例
では前記PZT膜370の初期層を酸素濃度を20%以
下に設定し、30nm以下の膜厚に形成し、その後で本
体層を、酸素濃度を80%以上に設定して所望の膜厚に
形成する。これにより、前記PZT膜370は所望の
(111)配向で形成される。
【0082】さらに図19(G)の工程において、前記
PZT膜370上に、スパッタ法により、Ptあるいは
Ir,あるいはIrOz膜を堆積し、上部電極層380
を形成する。
【0083】最後に、リソグラフィーおよびエッチング
技術により前記膜360〜380をパターニンし、下部
キャパシタ電極36、強誘電体キャパシタ絶縁膜37お
よび上部キャパシタ電極37を形成し、先に図16で説
明した構造が得られる。
【0084】このように、本実施例によれば、MOCV
D法により、(111)配向を有するPZTなどのペロ
ブスカイト型強誘電体膜をキャパシタ絶縁膜として使っ
たFeRAMを製造することが可能になる。
【0085】なお、本発明で形成されるペロブスカイト
型の強誘電体膜はPZT膜に限定されるものではなく、
本発明はPbTiO3膜やPbZrO3膜、SBT膜、B
4TisO12膜などを、MOCVD法により、所望の
(111)配向で形成することが可能である。
【0086】なお以上の説明では、前記初期層を形成す
る場合に酸素濃度を80%以下に設定し、本体層を形成
する場合に80%を超えるように設定することで、所望
の(111)配向のPZT膜が得られることを説明した
が、このような効果は、初期層形成時の酸素濃度を78
%以下とし、本体層形成時の酸素濃度を78%以上とす
ることによっても得ることができる。
【0087】以上、本発明を好ましい実施例について説
明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において
様々な変形・変更が可能である。
【0088】(付記1) ペロブスカイト型構造を有す
る強誘電体膜を含み、前記強誘電体膜中において強誘電
体結晶主として(111)配向している半導体装置の製
造方法であって、前記強誘電体膜を基板上に、有機金属
原料ガスと酸化ガスとの反応により形成する工程を含
み、前記強誘電体膜を形成する工程は、前記酸化ガスの
濃度を、時間と共に変化させることを特徴とする半導体
装置の製造方法。
【0089】(付記2) 前記強誘電体膜中において前
記強誘電体結晶の80%以上が(111)配向している
ことを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
【0090】(付記3) 前記強誘電体膜を形成する工
程は、前記基板上に第1の強誘電体膜部分を、第1の酸
化ガス濃度で形成する第1の工程と、前記第1の強誘電
体膜部分上に第2の強誘電体膜部分を、第2の、より高
い酸化ガス濃度で形成する第2の工程とよりなることを
特徴とする付記1または2記載の半導体装置の製造方
法。
【0091】(付記4) 前記第2の工程は、前記第2
の強誘電体膜部分が、前記第1の強誘電体膜部分の面配
向に略一致して成長するように実行されることを特徴と
する付記3記載の半導体装置の製造方法。
【0092】(付記5) 前記第1の工程では、前記酸
化ガスの濃度は、前記基板表面近傍に供給される前記有
機金属原料ガスを含む全有機原料ガスと前記酸化ガスと
の合計に対して定義したモル濃度で78%以下に設定さ
れ、前記第2の工程では、前記酸化ガスの濃度は、前記
モル濃度で78%を超えるように設定されることを特徴
とする付記3記載の半導体装置の製造方法。
【0093】(付記6) 前記第1の工程では、前記酸
化ガスの濃度は、前記基板表面近傍に供給される前記有
機金属原料ガスを含む全有機原料ガスと、前記酸化ガス
と、前記有機金属原料ガスを搬送する不活性ガスとを含
む全ガスに対して定義したモル濃度で36%以下に設定
され、前記第2の工程では、前記酸化ガスの濃度は、前
記モル濃度で36%を超えるように設定されることを特
徴とする付記3記載の半導体装置の製造方法。
【0094】(付記7) 前記第1の工程では、前記第
1の強誘電体膜部分を30nm以下の膜厚に形成するこ
とを特徴とする付記3〜6のうち、いずれか一項記載の
半導体装置の製造方法。
【0095】(付記8) 前記強誘電体膜を形成する工
程に先立って、前記基板表面を酸素濃度100%の雰囲
気中において熱処理を行う工程をさらに含むことを特徴
とする付記3〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装
置の製造方法。
【0096】(付記9) 前記基板表面は、Ir膜によ
り覆われていることを特徴とする付記8記載の半導体装
置の製造方法。
【0097】(付記10) 前記有機金属原料は、少な
くともPbおよびTiの有機金属原料を含むことを特徴
とする付記1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装
置の製造方法。
【0098】(付記11) 前記有機金属原料は、P
b,TiおよびZrの有機金属原料を含むことを特徴と
する付記1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置
の製造方法。
【0099】(付記12) 前記有機金属原料は、S
r,BiおよびTaの有機金属原料を含むことを特徴と
する付記1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置
の製造方法。
【0100】(付記13) 前記有機金属原料は、Bi
およびTiの有機金属原料を含むことを特徴とする付記
1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方
法。
【0101】(付記14) 有機金属気相堆積法による
強誘電体膜の形成方法であって、基板上にペロブスカイ
ト構造を有する強誘電体膜を、有機金属原料ガスと酸化
ガスとの反応により形成する工程よりなり、前記強誘電
体膜を形成する工程は、前記酸化ガスの濃度を、時間と
共に変化させることを特徴とする強誘電体膜の形成方
法。
【0102】(付記15) 前記強誘電体膜を形成する
工程は、前記基板上に第1の強誘電体膜部分を、第1の
酸化ガス濃度で形成する第1の工程と、前記第1の強誘
電体膜部分上に第2の強誘電体膜部分を、第2の、より
高い酸化ガス濃度で形成する第2の工程とよりなること
を特徴とする付記13記載の強誘電体膜の形成方法。
【0103】(付記16) 前記第1の工程では、前記
第1の強誘電体膜部分は主として(111)配向を有す
るように形成されることを特徴とする付記15記載の強
誘電体膜の形成方法。
【0104】(付記17) 前記第2の工程は、前記第
2の強誘電体膜部分が、前記第1の強誘電体膜部分の面
配向に略一致して成長するように実行されることを特徴
とする付記15または16記載の強誘電体膜の形成方
法。
【0105】(付記18) 前記第1の工程では、前記
酸化ガスの濃度はモル濃度で78%以下に設定され、前
記第2の工程では、前記酸化ガスの濃度はモル濃度で7
8%を超えるように設定されることを特徴とする請求項
15〜17のうち、いずれか一項記載の強誘電体膜の形
成方法。
【0106】(付記19) 前記第1の工程では、前記
第1の強誘電体膜部分を30nm以下の膜厚に形成する
ことを特徴とする請求項15〜18のうち、いずれか一
項記載の強誘電体膜の形成方法。
【0107】(付記20) 前記第1の工程と前記第2
の工程とは、前記酸化ガスおよび有機金属原料ガスを含
む全てのガスの流量が一定に維持されるように実行され
ることを特徴とする付記15〜19のうち、いずれか一
項記載の強誘電体膜の形成方法。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、MOCVD法による強
誘電体膜形成の初期に酸化ガス濃度を低く設定すること
により、望ましい(111)配向を有する強誘電体膜を
薄く形成することができる。このような低い酸化ガス濃
度で形成された強誘電体膜は核として作用し、その上に
高い酸化ガス濃度で酸素欠損の少ない高品質の強誘電体
膜を形成した場合に、形成される高品質強誘電体膜の配
向が所望の(111)配向に制御される。このようにし
て形成された強誘電体膜は、(111)配向を有し、大
きな分極率を示す以外にも、リーク電流が非常に減少す
る好ましい特徴を示す。そこで、このような強誘電体膜
を使うことにより、超微細化された強誘電体キャパシタ
を有する半導体装置を形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使われるMOCVD装置の構成を示す
図である。
【図2】図1のMOCVD装置の一部を示す図である。
【図3】図1のMOCVD装置の一部を示す図である。
【図4】本発明の原理を説明する図である。
【図5】本発明の原理を説明する別の図である。
【図6】本発明の原理を説明する別の図である。
【図7】(A),(B)は、本発明の原理を説明する別
の図である。
【図8】本発明の原理を説明する別の図である。
【図9】本発明の原理を説明する別の図である。
【図10】本発明の原理を説明する別の図である。
【図11】本発明の原理を説明する別の図である。
【図12】本発明の原理を説明する別の図である。
【図13】本発明の原理を説明する別の図である。
【図14】本発明の第1実施例による強誘電体膜の形成
方法を示すフローチャートである。
【図15】図14のフローチャートに対応する本発明の
第1実施例による強誘電体膜の形成方法を示す図であ
る。
【図16】本発明の第2実施例によるFeRAMの構成
を示す図である。
【図17】(A)〜(C)は、図16のFeRAMの製
造工程を示す(その1)図である。
【図18】(D),(E)は、図16のFeRAMの製
造工程を示す図(その2)である。
【図19】(F),(G)は、図16のFeRAMの製
造工程を示す図(その3)である。
【図20】(H)は、図16のFeRAMの製造工程を
示す図(その4)である。
【符号の説明】
10 MOCVD成膜装置 11 成膜室 11A 排気ライン 11B サセプタ 12A〜12C 原料容器 12D 恒温槽 12a〜12c MFC 13 気化器 13A 原料ガス供給ライン 13B 酸化ガス供給ライン 13C バイパスライン 13a,13b バルブ 14 ガス混合器 20 基板 21 酸化膜 22 Ir膜 23 PZT初期層 24 PZT本体層 30 FeRAM 30A 素子分離構造 31 Si基板 31A,31B 拡散領域 32 ゲート絶縁膜 33 ゲート電極 34,35 層間絶縁膜 36 下部キャパシタ電極 37 強誘電体キャパシタ絶縁膜 38 上部キャパシタ電極 360 下部電極層 370 強誘電体膜 380 上部電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F058 BA11 BA20 BC03 BC04 BC20 BE10 BF06 BF27 BF29 BF37 BF80 BG02 5F083 FR02 JA15 JA17 JA38 JA43 MA06 MA17 NA01 NA08 PR21 PR33

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペロブスカイト型構造を有する強誘電体
    膜を含み、前記強誘電体膜中において強誘電体結晶主と
    して(111)配向している半導体装置の製造方法であ
    って、 前記強誘電体膜を基板上に、有機金属原料ガスと酸化ガ
    スとの反応により形成する工程を含み、 前記強誘電体膜を形成する工程は、前記酸化ガスの濃度
    を、時間と共に変化させることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記強誘電体膜を形成する工程は、前記
    基板上に第1の強誘電体膜部分を、第1の酸化ガス濃度
    で形成する第1の工程と、前記第1の強誘電体膜部分上
    に第2の強誘電体膜部分を、第2の、より高い酸化ガス
    濃度で形成する第2の工程とよりなることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の工程では、前記酸化ガスの濃
    度は、前記基板表面近傍に供給される前記有機金属原料
    ガスを含む全有機原料ガスと前記酸化ガスとの合計に対
    して定義したモル濃度で78%以下に設定され、前記第
    2の工程では、前記酸化ガスの濃度は、前記モル濃度で
    78%を超えるように設定されることを特徴とする請求
    項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の工程では、前記酸化ガスの濃
    度は、前記基板表面近傍に供給される前記有機金属原料
    ガスを含む全有機原料ガスと、前記酸化ガスと、前記有
    機金属原料ガスを搬送する不活性ガスとを含む全ガスに
    対して定義したモル濃度で36%以下に設定され、前記
    第2の工程では、前記酸化ガスの濃度は、前記モル濃度
    で36%を超えるように設定されることを特徴とする請
    求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の工程では、前記第1の強誘電
    体膜部分を30nm以下の膜厚に形成することを特徴と
    する請求項2〜4のうち、いずれか一項記載の半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記強誘電体膜を形成する工程に先立っ
    て、前記基板表面を酸素濃度100%の雰囲気中におい
    て熱処理を行う工程をさらに含むことを特徴とする請求
    項2〜5のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記基板表面は、Ir膜により覆われて
    いることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記有機金属原料は、少なくともPbお
    よびTiの有機金属原料を含むことを特徴とする請求項
    1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方
    法。
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