JP2003324016A - コイル装置 - Google Patents
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Abstract
む。 【解決手段】 コア組み合わせ部材5は、一対のコア部
材4a,4bを組み合わせる機能と、当該コア組み合わ
せ部材5を回路基板2に固定する機能とを有する。つま
り、コア組み合わせ部材5には、コア部材4a,4bの
一方側の外表平面8aを押圧する基面部20を設け、ま
た、この基面部20の両端部に、コア部材4のコア足9
の側面の伸長方向に沿う腕部21を設ける。腕部21の
先端部には爪部23を設け、当該爪部23と基面部20
との間に一対のコア部材4a,4bを挟持して組み合わ
せる構成とする。また、基面部20の両端部には腕部2
1と並んでコア固定用脚部22を設ける。コア固定用脚
部22はコア組み合わせ部材5を回路基板2に固定する
構成を有し、コア組み合わせ部材5の回路基板2への固
定によりコア部材4a,4bの配置位置が固定する。
Description
クコイルとして機能するコイル装置に関するものであ
る。
態で示され、図9(b)には図9(a)に示すコイル装
置のA−A部分の断面図が示されている。これら図9
(a)、(b)に示されるコイル装置1はDC−DCコ
ンバータ等の回路に組み込まれてトランスやチョークコ
イルとして機能するものであり、回路基板2と、該回路
基板2に形成されたコイルパターン部3と、一対のコア
部材4(4a,4b)と、コア組み合わせ部材5とを有
して構成されている。
多層基板であり、この回路基板2には回路を構成する電
子部品が搭載されると共に回路パターンが形成される。
例えば、その回路基板2を構成している複数の基板には
それぞれコイルパターン7が中心軸を同軸上にして配置
形成されている。これら複数のコイルパターン7によっ
てコイルパターン部3が構成されている。なお、このコ
イル装置1がトランス装置と成す場合には、複数のコイ
ルパターン7のうちの少なくとも1つは一次コイルを構
成し、残りは二次コイルを構成している。
は両方共にフェライト等の磁性材料粉末を押圧し焼結成
型して作製されたものであり、平板状の天板部8と、該
天板部8の中央部および左右両端部にそれぞれ立設して
いるコア足9(9a,9b,9c)とを有する断面がE
字形状のE型コア部材である。
に位置する基板部位およびコイルパターン7よりも外側
となる基板部位にコア足挿通用貫通孔10(10a,1
0b,10c)がそれぞれ設けられている。これらコア
足挿通用貫通孔10a,10b,10cには、それぞ
れ、回路基板2の表裏両側からコア部材4a,4bの各
コア足9(9a,9b,9c)が挿通される。それら表
面側のコア部材4aのコア足9と、裏面側のコア部材4
bのコア足9とは突き合わされる。
材4a,4bを嵌め込んで組み合わせるものである。こ
のコア組み合わせ部材5は金属板を折り曲げ加工して基
面部12と足部13と爪部14を形成して作製される。
つまり、コア部材4の天板部8を覆う基面部12の左右
両端側がそれぞれコア部材4のコア足9に沿う起立方向
に折り曲げられて足部13(13a,13b)が形成さ
れる。そして、さらに、その足部13(13a,13
b)の先端側が内向きに折り曲げられて爪部14(14
a,14b)が形成されている。
14間の間隔は、表面側のコア部材4aのコア足9と裏
面側のコア部材4bのコア足9とが突き合わされている
状態でのコア部材4aの天板部8の外表平面8aからコ
ア部材4bの天板部8の外表平面8aに至るまでの距離
hとほぼ等しくなっている。これにより、コア組み合わ
せ部材5と、突き合わせ状態のコア部材4a,4bとを
嵌め合わせることで、コア組み合わせ部材5の基面部1
2と爪部14が表裏両側から、突き合わせ状態のコア部
材4a,4bの左右両端側を挟持する。
ことにより、コア部材4a,4bは互いに相対的に前後
方向(図9(a)に示すα方向)に移動可能な状態で組
み合わされる。なお、各コア足挿通用貫通孔10の前後
方向の長さWは、コア部材4が前後方向に移動すること
ができるようにコア部材4のコア足9の幅wよりも長く
なっている。
組み立てられる。例えば、まず、コイルパターン部3お
よびコア足挿通用貫通孔10が形成されている回路基板
2の表面側にコア部材4aを、また、裏面側にコア部材
4bをそれぞれ配置する。そして、表面側のコア部材4
aの各コア足9を回路基板2の表面側からそれぞれ対応
するコア足挿通用貫通孔10に挿通する。また同様に、
裏面側のコア部材4bの各コア足9を回路基板2の裏面
側からそれぞれ対応するコア足挿通用貫通孔10に挿通
する。これにより、表面側のコア部材4aのコア足9と
裏面側のコア部材4bのコア足9とを突き合わせる。
4bに上方側からコア組み合わせ部材5を嵌め合わせ
る。このとき、コア組み合わせ部材5の左側の足部13
aは左側のコア足挿通用貫通孔10aにコア部材4のコ
ア足9(9a)よりも外側位置に挿入し、かつ、コア組
み合わせ部材5の右側の足部13bは右側のコア足挿通
用貫通孔10cにコア部材4のコア足9(9c)よりも
外側位置に挿入する。
コア組み合わせ部材5によって組み合わされて回路基板
2に組み込まれる。換言すれば、コア部材4a,4b
は、コイルパターン部3の一部分を回路基板2の表裏両
面側から挟み込む形態でコイルパターン部3に装備され
る。
4a,4bを相対的に前後方向に摺動移動させて、コア
部材4a,4bの当接部位、つまり、突き合わされてい
るコア足9の先端面同士を擦り合わせる。このようにコ
ア足9の先端面同士の擦り合わせ(コアの擦り合わせ)
を行うことによって、次に示すような効果を得ることが
できる。
性材料粉末を焼結成型して成るものであるために、その
コア部材4のコア足9の先端面は粗面である。また、コ
ア部材4a,4bの組み合わせ作業時に、突き合わされ
るコア足9の先端面間にゴミが入り込んでしまうので、
そのままでは、突き合わされているコア足9の先端面同
士の密着性は低いものである。これに対して、コアの擦
り合わせを行ってコア足9の先端面同士を擦り合わせる
ことによって、コア足9の先端面が研磨されて表面粗さ
を緩和することができる。かつ、コア足9の先端面間に
入り込んだゴミが擦り潰されて除去されることとなる。
これらのことにより、表面側のコア部材4aのコア足9
の先端面と、裏面側のコア部材4bのコア足9の先端面
との密着性を向上させることができる。これにより、コ
イル装置1のインダクタンス値の低下を防止することが
でき、コイル装置1の性能悪化を回避することができる
というものである。
わせの後には、コイル装置1の特性が予め定められた仕
様条件を満たしているか否かの検査が行われる。この検
査によりコイル装置1の特性が仕様条件を満たしている
ことが確認されたときには、その仕様条件が満たされて
いる状態を維持するために、例えば、コア組み合わせ部
材5を接着剤により回路基板2に固定してコア部材4の
配置位置を固定する。
材5を回路基板2に固定する場合には、例えば、まず、
柔軟化されている接着剤をコア組み合わせ部材5と回路
基板2を接続するように塗布し、その後に、過熱装置な
どを利用して接着剤を加熱し硬化させるという作業が行
われる。
生じるので、この接着剤の体積変化に伴ってコア組み合
わせ部材5の位置がずれてしまう。このため、コア部材
4a,4bも位置ずれしてコイル装置1のインダクタン
ス値が低下し、コイル装置1の特性が良好な状態からず
れてしまう虞がある。
すると、製品の外観形状を損ない、その接着剤によっ
て、回路基板2に形成されている回路が不良となること
があり、歩留まりが悪化するという問題が生じる。さら
に、コア組み合わせ部材5を回路基板2に接着固定した
後に、コア部材4が破損してしまった場合には、コア組
み合わせ部材5を回路基板2から取り外すことが非常に
大変であるので、コア部材4を取り替えることは困難で
ある。このため、製品の再生が難しいという問題があ
る。
れたものであり、その目的は、接着剤を用いずにコア組
み合わせ部材を回路基板に固定してコア部材の配置位置
を簡単、かつ、迅速に固定することができるコイル装置
を提供することにある。
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
るための手段としている。すなわち、第1の発明は、回
路基板に形成されているコイルパターン部と、このコイ
ルパターン部を回路基板の表裏両側から挟み込む形態で
前記コイルパターン部に装備される一対のコア部材と、
前記コイルパターン部の形成領域に設けられて前記一対
のコア部材の少なくとも一方に設けられるコア足を挿通
させるためのコア足挿通用貫通孔と、このコア足挿通用
貫通孔を利用して前記一対のコア部材を組み合わせるた
めのコア組み合わせ部材とを有するコイル装置であっ
て、コア組み合わせ部材は、前記一対の組み合わされて
いるコア部材の一方側の外表平面を押圧する基面部と、
この基面部の両端部に設けられコア部材のコア足側面の
伸長方向に沿う腕部と、当該腕部の先端部に内向きに設
けられ他方側のコア部材の外表平面を押圧し前記基面部
との間に一対のコア部材を挟持する爪部と、前記基面部
の両端部に前記腕部と並んで設けられコア組み合わせ部
材を回路基板に固定するコア固定用脚部とを有して構成
され、そのコア固定用脚部は、回路基板の基板面に当接
する先端部と、この先端部と基面部との間に設けられる
ばね部とを有し、当該コア固定用脚部はその先端部がば
ね部の弾性圧力によって回路基板の基板面を押圧してコ
ア組み合わせ部材を回路基板に固定してコア部材の配置
位置を固定することを特徴としている。
コア組み合わせ部材には、回路基板の基板面を押圧して
コア組み合わせ部材を回路基板に固定する押圧固定タイ
プのコア固定用脚部に代えて、基面部の両端部に腕部と
並んで引っ掛け固定タイプのコア固定用脚部が設けら
れ、この引っ掛け固定タイプのコア固定用脚部は、先端
部に設けられる外向き爪部と、この外向き爪部と基面部
との間に設けられ外向き爪部を外側に付勢するばね部と
を有し、当該引っ掛け固定タイプのコア固定用脚部は、
コア足挿通用貫通孔に挿通され先端部の外向き爪部がコ
ア足挿通用貫通孔の出側の開口端縁部に引っ掛かり、ば
ね部の弾性力による外向き爪部の回路基板への押圧力に
よってコア組み合わせ部材が回路基板に固定されてコア
部材の配置位置が固定されることを特徴としている。
コア組み合わせ部材には、回路基板の基板面を押圧して
コア組み合わせ部材を回路基板に固定する押圧固定タイ
プのコア固定用脚部に代えて、基面部の両端部に腕部と
並んで引っ掛け固定タイプのコア固定用脚部が設けら
れ、この引っ掛け固定タイプのコア固定用脚部は、先端
部に設けられる爪部と、この爪部と基面部との間に設け
られ爪部を付勢するばね部とを有し、当該引っ掛け固定
タイプのコア固定用脚部は、コア足挿通用貫通孔に並設
された脚部挿通用貫通孔に挿通され先端部の爪部がコア
足挿通用貫通孔の出側の開口端縁部に引っ掛かり、ばね
部の弾性力による爪部の回路基板への押圧力によってコ
ア組み合わせ部材が回路基板に固定されてコア部材の配
置位置が固定されることを特徴としている。
明の構成を備え、コア固定用脚部を位置決めするための
手段が設けられていることを特徴としている。
1つの発明の構成を備え、腕部先端の爪部の幅は、腕部
の基面部側の幅よりも広幅であることを特徴としてい
る。
例を図面に基づいて説明する。
置の模式的な分解図が示され、図1(b)には第1実施
形態例のコイル装置を前方側から見た状態が模式的に示
され、図1(c)には第1実施形態例のコイル装置を左
右の横側から見た状態が模式的に示されている。また、
図2にはコア組み合わせ部材が抜き出されて模式的に示
されている。なお、この第1実施形態例の説明におい
て、図9に示すコイル装置と同一構成部分には同一符号
を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
部材5は、基面部20と、腕部21と、コア固定用脚部
22とを有して構成されている。このコア組み合わせ部
材5以外のコイル装置構成は、図9のコイル装置1とほ
ぼ同様である。
コア部材4a,4bの一方側(この第1実施形態例で
は、表面側のコア部材4a)の外表平面8aを押圧する
部分である。
腕部21が1本ずつ接続されている。その腕部21は、
コア部材4a,4bのコア足9の側面の伸長方向に沿っ
て配置される部位を有し、その一端側は基面部20の端
部に接続され、他端側には内向きの爪部23が形成され
ている。その内向きの爪部23は、裏面側のコア部材4
b(つまり、基面部20が押圧するコア部材4aではな
い他方側のコア部材4b)の外表平面8aを押圧し、基
面部20との間に一対のコア部材4a,4bを挟持固定
する。
基面部20の近傍に、ばね部24が形成されており、基
面部20と、腕部21の内向き爪部23とは、そのばね
部24による弾性圧力を利用して一対のコア部材4a,
4bを挟持している。コア部材4は、磁性材料を焼結し
て作製されるものであり、加工精度の問題から、コア部
材4の寸法にはばらつきがある。この第1実施形態例の
如く弾性圧力を利用して一対のコア部材4a,4bを挟
持する構成とすることにより、コア部材4a,4bの寸
法に多少ばらつきがあっても、一対のコア部材4a,4
bをしっかりと挟持固定することができる。
コア固定用脚部22が2本ずつ腕部21を間にして並設
されている。コア固定用脚部22は、その一端側が基面
部20の端部に接続され、他端側には外向きの爪部26
が形成されている。また、コア固定用脚部22には、外
向きの爪部26を外側に付勢するばね部27が形成され
ている。
通孔10に挿通され、先端の爪部26がコア足挿通用貫
通孔10から抜け出て当該爪部26がコア足挿通用貫通
孔10の出側の開口端縁部に引っ掛かると、ばね部27
の付勢力によって爪部26が回路基板2を押圧してコア
組み合わせ部材5が回路基板2に固定される。このコア
固定用脚部22によってコア組み合わせ部材5が回路基
板2に固定されると、そのコア組み合わせ部材5に挟持
固定されている一対のコア部材4a,4bの配置位置が
固定される。つまり、この第1実施形態例では、コア固
定用脚部22は、先端の爪部26がコア足挿通用貫通孔
10の開口端縁部に引っ掛かってコア組み合わせ部材5
を回路基板2に固定させる引っ掛かり固定タイプのコア
固定用脚部となっている。
するコア組み合わせ部材5は上記のように構成されてい
る。このコア組み合わせ部材5を形成する材料は、ばね
部24,27に弾性を持たせることができる材料であれ
ば特に限定されるものではなく、金属板を利用してもよ
いし、また、高分子樹脂などの樹脂を利用してもよい。
以下に、コア組み合わせ部材5を利用したコイル装置1
の組み立て作業を簡単に説明する。
の一方側4aを回路基板2の表面側に配置し、他方側4
bを回路基板2の裏面側に配置する。そして、表面側の
コア部材4aと裏面側のコア部材4bとの各々のコア足
9(9a,9b,9c)をそれぞれ対応するコア足挿通
用貫通孔10(10a,10b,10c)に挿通する。
そして、表面側のコア部材4aの各コア足9と、裏面側
のコア部材4bの各コア足9との先端面同士を突き合わ
せる。
上方側にコア組み合わせ部材5を配置する。そして、コ
ア組み合わせ部材5の腕部21の先端側を外向きに、ま
た、コア固定用脚部22の先端側を内向きに、それぞ
れ、変位させ、全ての腕部21とコア固定用脚部22の
先端部を、それぞれ、対応するコア足挿通用貫通孔10
に挿通させる。そして、コア組み合わせ部材5を、一対
のコア部材4a,4bに被せるようにして、回路基板2
の表面側から裏面側に押し込んでいく。
部20がコア部材4aの外表平面8aに当接し、また、
腕部21の先端の爪部23がコア部材8bの外表平面8
aに当接する。それら基面部20と、複数の腕部21の
先端の爪部23とによって、一対のコア部材4a,4b
はばね部24の弾性圧力を利用した挟持力により組み合
わされる。また、コア固定用脚部22の先端の外向きの
爪部26が、コア足挿通用貫通孔10から抜け出て当該
コア足挿通用貫通孔10の出側の開口端縁部に引っ掛か
り、ばね部27による付勢力によって、その爪部26は
回路基板2を押圧してコア組み合わせ部材5が回路基板
2に固定される。
基板2に固定され、また、それに伴って、一対のコア部
材4a,4bの配置位置も固定される。
せが行われ、その後に、コイル装置1の特性が良好とな
るコア部材4a,4bの位置が求められ当該求めた位置
にコア部材4a,4bを配置する。
を利用してコア部材4a,4bを回路基板2に組み込む
ことができる。
21とコア固定用脚部22が基面部20と接続する部分
(基端部分)は、コア部材4の外表平面8aの側端部よ
りも内側に入り込んだ外表平面8aの中央領域にあり、
腕部21とコア固定用脚部22の長さを長くする構成と
なっている。このため、腕部21とコア固定用脚部22
のばねのストロークが長くなり、単位ストローク当たり
の荷重変化を小さくすることができる。このため、コア
組み合わせ部材5によって一対のコア部材4a,4bを
組み合わせると共に、コア組み合わせ部材5を回路基板
2に固定する作業に要する力を軽減することができる。
これにより、コア組み合わせ部材5を利用して一対のコ
ア部材4a,4bを回路基板2に組み込む作業を行い易
くすることができ、また、作業効率を高めることができ
る。
わせ部材5は、一対のコア部材4a,4bを組み合わせ
る機能を有すると共に、当該コア組み合わせ部材5を回
路基板2に固定する機能が備えられている。このため、
コア組み合わせ部材5によって、コア部材4a,4bを
組み合わせると同時に、コア組み合わせ部材5を回路基
板2に固定することができる。よって、コア部材4a,
4bの組み合わせ作業と、コア組み合わせ部材5を回路
基板2に固定する作業とを別々に行う場合に比べて、コ
イル装置1の製造工程の簡略化と、コイル装置1の製造
時間の短縮化とを図ることができる。
部材5を回路基板2に固定することができるので、接着
剤に起因した様々な問題(例えば、接着剤を硬化させる
ための過熱装置が必要であることに起因した製造コスト
増加の問題や、接着剤の硬化時の体積変化に因るコア部
材4a,4bの位置ずれに起因したコイル装置1の特性
悪化の問題や、接着剤が無用な部分に付着して回路基板
2の回路の不良を招く問題など)を回避することができ
る。
お、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態
例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の
重複説明は省略する。
置1を前方側から見た状態が模式的に示され、図3
(b)には第2実施形態例のコイル装置1を左右の横側
から見た状態が模式的に示されている。
部材5のコア固定用脚部22は、回路基板2の基板面を
押圧してコア組み合わせ部材5を回路基板2に固定する
押圧固定タイプのものとなっている。それ以外の構成
は、第1実施形態例とほぼ同様である。
定用脚部22には、その先端部に、回路基板2の基板面
に当接する基板面当接部30が設けられている。また、
コア固定用脚部22には基面部20側に、ばね部31が
設けられている。このばね部31は、基板面当接部30
を回路基板2の表面側に付勢するものである。
部30がばね部31による弾性圧力でもって回路基板2
の表面を押圧することにより、コア組み合わせ部材5を
回路基板2に固定させることができる。
態例とほぼ同様の効果を得ることができる。また、この
第2実施形態例では、コイル装置1の組み立て工程にお
いて、コア組み合わせ部材5のコア固定用脚部22をコ
ア足挿通用貫通孔10に挿通しないので、コア組み合わ
せ部材5によってコア部材4a,4bを回路基板2に組
み込む作業がより一層単純化される。このため、作業の
ミスや不良をより低減できる。
お、この第3実施形態例の説明において、第1や第2の
各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その
共通部分の重複説明は省略する。
4(b)の側面図に示されるように、コア組み合わせ部
材5の腕部21において、先端の爪部23の幅Wsが、
基面部20側の幅Wkよりも広幅となっている。この第
3実施形態例では、その爪部23の幅Wsは、コア部材
4の幅とほぼ等しい幅となっている。
したような引っ掛け固定タイプのコア固定用脚部22が
設けられている場合であり、図4(b)は第2実施形態
例に示したような押圧固定タイプのコア固定用脚部22
が設けられている場合である。コア固定用脚部22の爪
部23の広幅構成以外の構成は第1や第2の各実施形態
例とほぼ同様である。
幅Wsを広幅としたので、一対のコア部材4a,4bの
組み合わせ状態をより安定化させることができて、コイ
ル装置1の特性をより安定化させることができる。
の幅Wsはコア部材4とほぼ等幅であったが、もちろ
ん、爪部23の幅Wsがコア部材4と等幅でなくとも、
腕部21の基面部20側の幅Wkよりも広幅とすること
により、第1や第2の各実施形態例の構成よりも一対の
コア部材4a,4bの組み合わせ状態を安定化させるこ
とができる。
第4実施形態例の説明において、第1〜第3の各実施形
態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分
の重複説明は省略する。
置を構成するコア組み合わせ部材が上方側から見た平面
図により示され、図5(b)には図5(a)のコア組み
合わせ部材を前方側から見た状態が示され、図5(c)
には図5(a)のコア組み合わせ部材を左右の横側から
見た状態が示されている。
部材5において、基面部20の左右両端部には、それぞ
れ、1本ずつコア固定用脚部22が設けられ、また、腕
部21が2本ずつコア固定用脚部22を挟み込むように
並設されている。そのコア固定用脚部22を介して並設
している2本のコア固定用脚部22は、先端部が連結さ
れており、この連結の先端部に広幅の爪部23が形成さ
れている。
23を形成したので、第3実施形態例と同様に、一対の
コア部材4a,4bの組み合わせ状態をより安定化させ
ることができて、コイル装置1の特性をより安定化させ
ることができる。
は、コア固定用脚部22が引っ掛け固定タイプのもので
あったが、もちろん、コア固定用脚部22が押圧固定タ
イプの場合のコア組み合わせ部材5においても、この第
4実施形態例に示したような腕部21の構成を備えても
よいものである。
例に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り
得る。例えば、第1実施形態例では、引っ掛け固定タイ
プのコア固定用脚部22はコア足挿通用貫通孔10に挿
通する構成であったが、例えば、図6(a)や(b)に
示すように、回路基板2に、コア足挿通用貫通孔10と
間隔を介して別の脚部挿通用の貫通孔33(33a,3
3b)を形成し、コア固定用脚部22を、その脚部挿通
用貫通孔33に挿通する構成としてもよい。この場合に
は、図6(a)のように、コア固定用脚部22には、外
向きの爪部26を設けると共に、その爪部26を外側に
付勢するばね部27を設ける構成としてもよいし、図6
(b)に示すように、コア固定用脚部22には、内向き
の爪部26を設けると共に、その爪部26を内側に付勢
するばね部27を設ける構成としてもよい。
加えて、コア固定用脚部22を位置決めするための手段
を講じてもよい。この位置決め手段には様々な構成が考
えられるが、例えば、コア固定用脚部22が押圧固定タ
イプである場合には、図7に示されるように、コア固定
用脚部22の先端部に突出部35を設け、回路基板2に
はその突出部35が入り込んでコア固定用脚部22を位
置決めするための穴部36を設ける。また、コア固定用
脚部22が引っ掛け固定タイプである場合には、例え
ば、回路基板2の裏面側のコア足挿通用貫通孔10や脚
部挿通用貫通孔33の開口端縁部にコア固定用脚部22
の爪部26の一部が入り込む溝部を形成する。このよう
に、コア固定用脚部22を位置決めする手段を講じるこ
とにより、コア組み合わせ部材5を確実に設計通りの位
置に配置することができる。また、コア組み合わせ部材
5を回路基板2に組み込んだ後に、何らかの原因でコア
組み合わせ部材5が位置ずれを起こしてしまうことを防
止することができる。
一対のコア部材4a,4bは両方共に、E型のものであ
ったが、コア部材4a,4bはE型に限定されるもので
はなく、例えば、図8(a)に示されるように一対のコ
ア部材4a,4bのうちの一方側がE型コア部材であ
り、他方側がI型コア部材であってもよい。また、図8
(b)に示されるように、中央部のコア足9が円柱状で
あるEER型コア部材を用いてもよい。さらに、コア足
9が2本であるU型コア部材を採用してもよいし、図8
(c)に示されるような2本のコア足9のうちの一方側
が円柱状であるUR型コア部材を採用してもよい。
基面部20の左右両端部にそれぞれ設けられる腕部21
とコア固定用脚部22の数は、第1〜第4の各実施形態
例に示した数に限定されるものではない。例えば、第1
〜第3の各実施形態例では、基面部20の両端部には、
それぞれ、腕部21が1本ずつ設けられ、また、コア固
定用脚部22は2本ずつ設けられていたが、例えば、基
面部20の両端部に、それぞれ、腕部21を2本ずつ設
け、コア固定用脚部22を1本ずつ設ける構成(具体的
には第4実施形態例に示した並設されている腕部21の
先端部が連結されていない構成)としてもよい。
それぞれ腕部21とコア固定用脚部22を1本ずつ配置
する構成とし、その腕部21が基面部20を介して対向
する位置にはコア固定用脚部22が配置されるという如
く、基面部20の面に垂直で且つ基面部20の中央部を
通る中心軸に対して腕部21とコア固定用脚部22の配
置位置が点対称な位置関係となるように基面部20の左
右両端部に腕部21とコア固定用脚部22が設けられる
構成としてもよい。この場合には、例えば、腕部21の
先端部の爪部23をコア部材4の幅とほぼ等しい幅とす
ることによって、回路基板2に対する傾きをほぼ抑制し
て一対のコア部材4a,4bを回路基板2に組み込むこ
とができる。
基面部20は、コア部材4の外表平面8aの中央領域を
押圧する構成であったが、基面部20は、外表平面8a
のそれよりも広い面積を押圧する構成としてもよい。
には、一対のコア部材を組み合わせるための腕部が設け
られると共に、コア組み合わせ部材を回路基板に固定し
てコア部材の配置位置を固定するためのコア固定用脚部
が設けられている。このため、一対のコア部材の組み合
わせと、コア組み合わせ部材の回路基板への固定とを1
つの作業で行うことができることとなり、コイル装置の
製造工程の簡略化および製造時間の短縮化を図ることが
できる。
部材によって、一対のコア部材を回路基板に固定するこ
とができる。これにより、接着剤に起因した様々な問題
を防止することができる。つまり、接着剤を用いる場合
には、接着剤を硬化させるために高価な過熱装置が必要
であったが、この発明では、その過熱装置が不要である
ため、設備コストや過熱装置の消費エネルギーを削減す
ることができてコイル装置の製造コストの低減を図るこ
とができる。
体積変化を起こしてコア組み合わせ部材を位置ずれさせ
てしまうが、この発明では、そのような接着剤に起因し
たコア組み合わせ部材の位置ずれを防止することができ
る。これにより、コア部材の配置位置が接着剤に因り良
好な位置からずれてしまうという問題を回避することが
できて、コイル装置の特性の信頼性を向上させることが
できる。
路基板の回路の不良を招くという問題をも防止すること
ができる。これにより、歩留まりを向上させることがで
きる。さらにまた、接着剤でコア組み合わせ部材を回路
基板に固定した後には、コア部材の交換は非常に困難で
あるが、この発明では、コア組み合わせ部材を簡単に取
り外すことができるので、コア部材の交換が容易であ
る。このため、例えば、コア組み合わせ部材により一対
のコア部材を回路基板に組み込んだ後に、コイル装置の
特性改善のために、簡単にコア部材を取り替えることが
できて、コイル装置の再生が容易となる。これにより、
歩留まりを高めることができる。
脚部が引っ掛け固定タイプであるものにあっては、コア
足挿通用貫通孔又は脚部挿通用貫通孔によってコア固定
用脚部の配置位置がほぼ規制されるので、コア組み合わ
せ部材を回路基板にほぼ設計通りの位置に固定すること
ができる。
圧固定タイプであるものにあっては、そのコア固定用脚
部をコア足挿通用貫通孔又は脚部挿通用貫通孔に挿通し
なくてよいので、その分、作業が簡単となり、作業のミ
スや作業時間の短縮化を図ることができる。
が設けられているものにあっては、コア組み合わせ部材
を設計通りの位置に回路基板に固定することができる
し、コア組み合わせ部材を回路基板に固定した後に、そ
のコア組み合わせ部材が位置ずれすることを回避でき
る。
幅よりも広幅となっているものにあっては、一対のコア
部材をより一層がたつきなく良好に組み合わせることが
できることとなる。
モデル図である。
み合わせ部材のモデル図である。
モデル図である。
み合わせ部材を説明するための図である。
る。
例を説明するための図である。
である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 回路基板に形成されているコイルパター
ン部と、このコイルパターン部を回路基板の表裏両側か
ら挟み込む形態で前記コイルパターン部に装備される一
対のコア部材と、前記コイルパターン部の形成領域に設
けられて前記一対のコア部材の少なくとも一方に設けら
れるコア足を挿通させるためのコア足挿通用貫通孔と、
このコア足挿通用貫通孔を利用して前記一対のコア部材
を組み合わせるためのコア組み合わせ部材とを有するコ
イル装置であって、コア組み合わせ部材は、前記一対の
組み合わされているコア部材の一方側の外表平面を押圧
する基面部と、この基面部の両端部に設けられコア部材
のコア足側面の伸長方向に沿う腕部と、当該腕部の先端
部に内向きに設けられ他方側のコア部材の外表平面を押
圧し前記基面部との間に一対のコア部材を挟持する爪部
と、前記基面部の両端部に前記腕部と並んで設けられコ
ア組み合わせ部材を回路基板に固定するコア固定用脚部
とを有して構成され、そのコア固定用脚部は、回路基板
の基板面に当接する先端部と、この先端部と基面部との
間に設けられるばね部とを有し、当該コア固定用脚部は
その先端部がばね部の弾性圧力によって回路基板の基板
面を押圧してコア組み合わせ部材を回路基板に固定して
コア部材の配置位置を固定することを特徴とするコイル
装置。 - 【請求項2】 コア組み合わせ部材には、回路基板の基
板面を押圧してコア組み合わせ部材を回路基板に固定す
る押圧固定タイプのコア固定用脚部に代えて、基面部の
両端部に腕部と並んで引っ掛け固定タイプのコア固定用
脚部が設けられ、この引っ掛け固定タイプのコア固定用
脚部は、先端部に設けられる外向き爪部と、この外向き
爪部と基面部との間に設けられ外向き爪部を外側に付勢
するばね部とを有し、当該引っ掛け固定タイプのコア固
定用脚部は、コア足挿通用貫通孔に挿通され先端部の外
向き爪部がコア足挿通用貫通孔の出側の開口端縁部に引
っ掛かり、ばね部の弾性力による外向き爪部の回路基板
への押圧力によってコア組み合わせ部材が回路基板に固
定されてコア部材の配置位置が固定されることを特徴と
する請求項1記載のコイル装置。 - 【請求項3】 コア組み合わせ部材には、回路基板の基
板面を押圧してコア組み合わせ部材を回路基板に固定す
る押圧固定タイプのコア固定用脚部に代えて、基面部の
両端部に腕部と並んで引っ掛け固定タイプのコア固定用
脚部が設けられ、この引っ掛け固定タイプのコア固定用
脚部は、先端部に設けられる爪部と、この爪部と基面部
との間に設けられ爪部を付勢するばね部とを有し、当該
引っ掛け固定タイプのコア固定用脚部は、コア足挿通用
貫通孔に並設された脚部挿通用貫通孔に挿通され先端部
の爪部がコア足挿通用貫通孔の出側の開口端縁部に引っ
掛かり、ばね部の弾性力による爪部の回路基板への押圧
力によってコア組み合わせ部材が回路基板に固定されて
コア部材の配置位置が固定されることを特徴とする請求
項1記載のコイル装置。 - 【請求項4】 コア固定用脚部を位置決めするための手
段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求
項2又は請求項3記載のコイル装置。 - 【請求項5】 腕部先端の爪部の幅は、腕部の基面部側
の幅よりも広幅であることを特徴とする請求項1乃至請
求項4の何れか1つに記載のコイル装置。
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- 2002-05-07 JP JP2002131298A patent/JP4100036B2/ja not_active Expired - Fee Related
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