JP2003322287A - プラスチック管端部の鍔部形成方法及び金型 - Google Patents
プラスチック管端部の鍔部形成方法及び金型Info
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- JP2003322287A JP2003322287A JP2002130236A JP2002130236A JP2003322287A JP 2003322287 A JP2003322287 A JP 2003322287A JP 2002130236 A JP2002130236 A JP 2002130236A JP 2002130236 A JP2002130236 A JP 2002130236A JP 2003322287 A JP2003322287 A JP 2003322287A
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- forming
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- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラスチック管の端部に直接鍔部を形成し
て、プラスチック管接続部の強度を向上させる。 【解決手段】 鍔部を形成しようとするプラスチック管
10の端部の内側に嵌合する凸部32と、プラスチック管の
端面が突き当たる正面壁34と、プラスチック管の外径よ
り大きい内径を有する外周壁36と、プラスチック管の外
側に嵌合して前記正面壁と対向する背面壁38とを有し、
前記正面壁34と外周壁36と背面壁38とが鍔部形成用のキ
ャビティ40を構成する金型30を使用する。この金型30を
プラスチック管10の端部に装着し、加熱して、プラスチ
ック管の端部を溶融させた後、金型30を前進させ、溶融
プラスチックをキャビティ40内に充填することにより鍔
部を形成する。その後、冷却して、金型を取り外す。
て、プラスチック管接続部の強度を向上させる。 【解決手段】 鍔部を形成しようとするプラスチック管
10の端部の内側に嵌合する凸部32と、プラスチック管の
端面が突き当たる正面壁34と、プラスチック管の外径よ
り大きい内径を有する外周壁36と、プラスチック管の外
側に嵌合して前記正面壁と対向する背面壁38とを有し、
前記正面壁34と外周壁36と背面壁38とが鍔部形成用のキ
ャビティ40を構成する金型30を使用する。この金型30を
プラスチック管10の端部に装着し、加熱して、プラスチ
ック管の端部を溶融させた後、金型30を前進させ、溶融
プラスチックをキャビティ40内に充填することにより鍔
部を形成する。その後、冷却して、金型を取り外す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、送水管や深層水
取水管などの流体輸送管として使用されるプラスチック
管の端部に鍔部を形成する方法と、それに用いる金型に
関するものである。
取水管などの流体輸送管として使用されるプラスチック
管の端部に鍔部を形成する方法と、それに用いる金型に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、送水管などの流体輸送管として
使用されるプラスチック管の接続構造としては図5のよ
うなものが公知である。すなわち、送水用のプラスチッ
ク管10と同材質(ポリエチレン)、同径、同肉厚で、一
端に鍔部14を有するプラスチック筒体12を製作し、この
筒体12の外側に金属製フランジ16を嵌合した状態で、筒
体12の鍔部14と反対側の端部をプラスチック管10の端部
に加熱融着する。18は加熱融着によって出来るビードで
ある。このようにして得られた二つの管の端末部を、そ
れぞれの鍔部14の間にパッキング20を挟んで突き合わ
せ、フランジ16をボルトナット22で締めつけて接続す
る。
使用されるプラスチック管の接続構造としては図5のよ
うなものが公知である。すなわち、送水用のプラスチッ
ク管10と同材質(ポリエチレン)、同径、同肉厚で、一
端に鍔部14を有するプラスチック筒体12を製作し、この
筒体12の外側に金属製フランジ16を嵌合した状態で、筒
体12の鍔部14と反対側の端部をプラスチック管10の端部
に加熱融着する。18は加熱融着によって出来るビードで
ある。このようにして得られた二つの管の端末部を、そ
れぞれの鍔部14の間にパッキング20を挟んで突き合わ
せ、フランジ16をボルトナット22で締めつけて接続す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 図5のようにプラス
チック管10と鍔付きプラスチック筒体12とを融着接続す
る構造では、融着接続部の引張強度や内圧強度がプラス
チック管よりも低くなり、強度不足が生じる場合があ
る。
チック管10と鍔付きプラスチック筒体12とを融着接続す
る構造では、融着接続部の引張強度や内圧強度がプラス
チック管よりも低くなり、強度不足が生じる場合があ
る。
【0004】 本発明の目的は、以上のような問題点を
解決するため、プラスチック管の端部に直接鍔部を形成
する方法と、それに用いる金型を提供することにある。
解決するため、プラスチック管の端部に直接鍔部を形成
する方法と、それに用いる金型を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明に係るプラスチ
ック管端部の鍔部形成方法は、鍔部を形成しようとする
プラスチック管の端部の内側に嵌合する凸部と、前記プ
ラスチック管の端面が突き当たる正面壁と、前記プラス
チック管の外径より大きい内径を有する外周壁と、前記
プラスチック管の外側に嵌合して前記正面壁と対向する
背面壁とを有し、前記正面壁と外周壁と背面壁とが鍔部
形成用のキャビティを構成する金型を使用し、この金型
を前記プラスチック管の端部に装着し、加熱して、プラ
スチック管の端部を溶融させた後、金型又はプラスチッ
ク管を相手方に向けて前進させ、溶融プラスチックを前
記キャビティ内に充填することにより鍔部を形成し、そ
の後、冷却して、金型を取り外すことを特徴とするもの
である。
ック管端部の鍔部形成方法は、鍔部を形成しようとする
プラスチック管の端部の内側に嵌合する凸部と、前記プ
ラスチック管の端面が突き当たる正面壁と、前記プラス
チック管の外径より大きい内径を有する外周壁と、前記
プラスチック管の外側に嵌合して前記正面壁と対向する
背面壁とを有し、前記正面壁と外周壁と背面壁とが鍔部
形成用のキャビティを構成する金型を使用し、この金型
を前記プラスチック管の端部に装着し、加熱して、プラ
スチック管の端部を溶融させた後、金型又はプラスチッ
ク管を相手方に向けて前進させ、溶融プラスチックを前
記キャビティ内に充填することにより鍔部を形成し、そ
の後、冷却して、金型を取り外すことを特徴とするもの
である。
【0006】 また本発明に係るプラスチック管端部の
鍔部形成用金型は、鍔部を形成しようとするプラスチッ
ク管の端部の内側に嵌合する凸部と、前記プラスチック
管の端面が突き当たる正面壁と、前記プラスチック管の
外径より大きい内径を有する外周壁と、前記プラスチッ
ク管の外側に嵌合して前記正面壁と対向する背面壁とを
有し、前記正面壁と外周壁と背面壁とが鍔部形成用のキ
ャビティを構成しており、前記凸部と正面壁と外周壁と
が一体となって金型本体を構成し、前記背面壁が分割可
能になっていることを特徴とするものである。
鍔部形成用金型は、鍔部を形成しようとするプラスチッ
ク管の端部の内側に嵌合する凸部と、前記プラスチック
管の端面が突き当たる正面壁と、前記プラスチック管の
外径より大きい内径を有する外周壁と、前記プラスチッ
ク管の外側に嵌合して前記正面壁と対向する背面壁とを
有し、前記正面壁と外周壁と背面壁とが鍔部形成用のキ
ャビティを構成しており、前記凸部と正面壁と外周壁と
が一体となって金型本体を構成し、前記背面壁が分割可
能になっていることを特徴とするものである。
【0007】 また本発明に係るプラスチック管端部の
鍔部形成用金型は、鍔部を形成しようとするプラスチッ
ク管の端部の内側に嵌合する凸部と、前記プラスチック
管の端面が突き当たる正面壁と、前記プラスチック管の
外径より大きい内径を有する外周壁と、前記プラスチッ
ク管の外側に嵌合して前記正面壁と対向する背面壁とを
有し、前記正面壁と外周壁と背面壁とが鍔部形成用のキ
ャビティを構成しており、前記凸部と正面壁とが一体と
なって第一の金型を構成し、前記外周壁と背面壁とが一
体となって第二の金型を構成し、第二の金型が分割可能
になっているものであってもよい。
鍔部形成用金型は、鍔部を形成しようとするプラスチッ
ク管の端部の内側に嵌合する凸部と、前記プラスチック
管の端面が突き当たる正面壁と、前記プラスチック管の
外径より大きい内径を有する外周壁と、前記プラスチッ
ク管の外側に嵌合して前記正面壁と対向する背面壁とを
有し、前記正面壁と外周壁と背面壁とが鍔部形成用のキ
ャビティを構成しており、前記凸部と正面壁とが一体と
なって第一の金型を構成し、前記外周壁と背面壁とが一
体となって第二の金型を構成し、第二の金型が分割可能
になっているものであってもよい。
【0008】 また本発明の金型は、正面壁の裏側に熱
板を当てることにより加熱できるが、背面壁側の温度が
低くならないようにするため、背面壁にヒーターを組み
込んでおくことが好ましい。
板を当てることにより加熱できるが、背面壁側の温度が
低くならないようにするため、背面壁にヒーターを組み
込んでおくことが好ましい。
【0009】 また本発明の金型は、溶融したプラスチ
ックがキャビティに向かって流れやすくなるように、前
記凸部の外周面と正面壁との境に傾斜面を設けておくこ
とが好ましい。
ックがキャビティに向かって流れやすくなるように、前
記凸部の外周面と正面壁との境に傾斜面を設けておくこ
とが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を、
図面を参照して詳細に説明する。
図面を参照して詳細に説明する。
【0011】〔実施形態1〕 図1及び図2は本発明の
一実施形態を示す。図において、10はポリエチレンなど
の熱可塑性プラスチックからなるプラスチック管、30は
プラスチック管10の端部に鍔部を形成するための金型で
ある。金型30は、図1に示すように、プラスチック管10
の端部の内側に嵌合する円柱状(又は円筒状)の凸部32
と、プラスチック管10の端面が突き当たる正面壁34と、
プラスチック管10の外径より大きい内径(形成しようと
する鍔の外径に相当)を有する外周壁36と、プラスチッ
ク管10の外側に嵌合して前記正面壁34と対向する背面壁
38とを有している。正面壁34と外周壁36と背面壁34とで
囲まれる凹部が鍔部形成用のキャビティ40を構成してい
る。
一実施形態を示す。図において、10はポリエチレンなど
の熱可塑性プラスチックからなるプラスチック管、30は
プラスチック管10の端部に鍔部を形成するための金型で
ある。金型30は、図1に示すように、プラスチック管10
の端部の内側に嵌合する円柱状(又は円筒状)の凸部32
と、プラスチック管10の端面が突き当たる正面壁34と、
プラスチック管10の外径より大きい内径(形成しようと
する鍔の外径に相当)を有する外周壁36と、プラスチッ
ク管10の外側に嵌合して前記正面壁34と対向する背面壁
38とを有している。正面壁34と外周壁36と背面壁34とで
囲まれる凹部が鍔部形成用のキャビティ40を構成してい
る。
【0012】 凸部32、正面壁34及び外周壁36は一体に
形成され、金型本体42を構成している。背面壁38は金型
本体42にボルト等により着脱可能に取り付けられてい
る。金型本体42に背面壁38を取り付けると、凸部32の外
周面と背面壁38の内周面との間に、プラスチック管10が
挿入可能な環状スロット44が形成される。背面壁38は、
鍔部形成後に金型本体42から取り外せるようにするた
め、図1(C)のように二つに分割可能である。
形成され、金型本体42を構成している。背面壁38は金型
本体42にボルト等により着脱可能に取り付けられてい
る。金型本体42に背面壁38を取り付けると、凸部32の外
周面と背面壁38の内周面との間に、プラスチック管10が
挿入可能な環状スロット44が形成される。背面壁38は、
鍔部形成後に金型本体42から取り外せるようにするた
め、図1(C)のように二つに分割可能である。
【0013】 金型本体42は後端面をヒーター入りの熱
板46に取り付けられ、熱板46により加熱されるようにな
っている。また背面壁38は、それ自体に組み込まれたヒ
ーターによって加熱されるようになっている。熱板46は
油圧シリンダ48の先端に取り付けられていて、前進後退
可能である。油圧シリンダ48の後端は固定構造物に固定
されている。
板46に取り付けられ、熱板46により加熱されるようにな
っている。また背面壁38は、それ自体に組み込まれたヒ
ーターによって加熱されるようになっている。熱板46は
油圧シリンダ48の先端に取り付けられていて、前進後退
可能である。油圧シリンダ48の後端は固定構造物に固定
されている。
【0014】 以上のように構成された金型30でプラス
チック管10の端部に鍔部を形成するには、まず図2
(A)に示すように、油圧シリンダ48により金型30を後
退位置にセットした後、プラスチック管10の先端部を金
型30内に挿入し、プラスチック管10の先端面を正面壁34
に突き当てる。これでプラスチック管10の端部に金型30
が装着された状態となる。
チック管10の端部に鍔部を形成するには、まず図2
(A)に示すように、油圧シリンダ48により金型30を後
退位置にセットした後、プラスチック管10の先端部を金
型30内に挿入し、プラスチック管10の先端面を正面壁34
に突き当てる。これでプラスチック管10の端部に金型30
が装着された状態となる。
【0015】 この状態でプラスチック管10を移動しな
いように固定し、金型本体42を熱板46で加熱し、背面壁
38を内蔵ヒーターで加熱する。この加熱でプラスチック
管10の端部が溶融したら、油圧シリンダ48により金型30
を前進させる。すると溶融したプラスチックが正面壁34
により押圧されて、キャビティ40内に流入する。金型30
の前進はキャビティ40内が溶融プラスチックで満たされ
るまで続ける。図2(B)のようにキャビティ40内に溶
融プラスチックが完全に充填されたら、金型30の前進を
停止し、熱板46及び背面壁38の通電加熱を停止して、金
型30を冷却する。冷却により金型30内のプラスチックが
固化したら、図2(C)に示すように、背面壁38を取り
外し、金型本体42を後退させれば、プラスチック管10の
端部に鍔部50が一体に形成された鍔付きプラスチック管
が得られる。
いように固定し、金型本体42を熱板46で加熱し、背面壁
38を内蔵ヒーターで加熱する。この加熱でプラスチック
管10の端部が溶融したら、油圧シリンダ48により金型30
を前進させる。すると溶融したプラスチックが正面壁34
により押圧されて、キャビティ40内に流入する。金型30
の前進はキャビティ40内が溶融プラスチックで満たされ
るまで続ける。図2(B)のようにキャビティ40内に溶
融プラスチックが完全に充填されたら、金型30の前進を
停止し、熱板46及び背面壁38の通電加熱を停止して、金
型30を冷却する。冷却により金型30内のプラスチックが
固化したら、図2(C)に示すように、背面壁38を取り
外し、金型本体42を後退させれば、プラスチック管10の
端部に鍔部50が一体に形成された鍔付きプラスチック管
が得られる。
【0016】 この方法によると、プラスチック管の端
部が金型で加熱されて十分に溶融した状態で鍔部の成形
が行われるので、鬆(す)などの発生のない良好な形状
の鍔部を形成することができる。
部が金型で加熱されて十分に溶融した状態で鍔部の成形
が行われるので、鬆(す)などの発生のない良好な形状
の鍔部を形成することができる。
【0017】〔実施形態2〕 図3は本発明の他の実施
形態を示す。この実施形態が実施形態1と異なる点は、
同図(A)に示すように、金型30の凸部32の外周面と正
面壁34との境に傾斜面52を設けたことである。内径が15
0mm以上の大口径のプラスチック管になると、肉厚も厚
くなるので、プラスチック管の端部を加熱溶融させて金
型を前進させただけでは、溶融プラスチックが十分にキ
ャビティ40内に流れ込まない場合がある。上記のような
傾斜面52を形成しておくと、金型30の前進により溶融プ
ラスチックがキャビティ40に流れ込みやすくなるので、
大口径のプラスチック管にも図3(B)に示すような良
好な形状の鍔部50を形成することができる。この場合は
プラスチック管10の内周面と端面との境に面取り部54が
形成されることになる。
形態を示す。この実施形態が実施形態1と異なる点は、
同図(A)に示すように、金型30の凸部32の外周面と正
面壁34との境に傾斜面52を設けたことである。内径が15
0mm以上の大口径のプラスチック管になると、肉厚も厚
くなるので、プラスチック管の端部を加熱溶融させて金
型を前進させただけでは、溶融プラスチックが十分にキ
ャビティ40内に流れ込まない場合がある。上記のような
傾斜面52を形成しておくと、金型30の前進により溶融プ
ラスチックがキャビティ40に流れ込みやすくなるので、
大口径のプラスチック管にも図3(B)に示すような良
好な形状の鍔部50を形成することができる。この場合は
プラスチック管10の内周面と端面との境に面取り部54が
形成されることになる。
【0018】 上記以外の構成は実施形態1と同じであ
るので、同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
るので、同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0019】〔実施形態3〕 図4は本発明のさらに他
の実施形態を示す。この実施形態が実施形態1と異なる
点は、凸部32と正面壁34とが一体となって第一の金型56
を構成し、外周壁36と背面壁38とが一体となって第二の
金型58を構成し、第二の金型58が二つに分割可能になっ
ていることである。また凸部32と正面壁34の境に傾斜面
52が形成されている点は実施形態2と同様である。この
ような金型30でも実施形態1と同様にプラスチック管10
の端部に良好な鍔部を形成することができる。
の実施形態を示す。この実施形態が実施形態1と異なる
点は、凸部32と正面壁34とが一体となって第一の金型56
を構成し、外周壁36と背面壁38とが一体となって第二の
金型58を構成し、第二の金型58が二つに分割可能になっ
ていることである。また凸部32と正面壁34の境に傾斜面
52が形成されている点は実施形態2と同様である。この
ような金型30でも実施形態1と同様にプラスチック管10
の端部に良好な鍔部を形成することができる。
【0020】 上記以外の構成は実施形態1と同じであ
るので、同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
るので、同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0021】
【発明の効果】 以上説明したように本発明によれば、
プラスチック管の端部に継ぎ目のない状態で鍔部を形成
することができるので、プラスチック管の機械的強度を
そのまま保持することができ、プラスチック管を引張り
強度や内圧強度の高い状態で接続することができる。ま
たプラスチック管の端部に直接鍔部を形成するので、従
来のようにプラスチック管とは別に金型で鍔付きプラス
チック筒体を製造する必要がなく、コスト低減を図るこ
とができる。
プラスチック管の端部に継ぎ目のない状態で鍔部を形成
することができるので、プラスチック管の機械的強度を
そのまま保持することができ、プラスチック管を引張り
強度や内圧強度の高い状態で接続することができる。ま
たプラスチック管の端部に直接鍔部を形成するので、従
来のようにプラスチック管とは別に金型で鍔付きプラス
チック筒体を製造する必要がなく、コスト低減を図るこ
とができる。
【図1】 (A)は本発明に係る鍔部形成用金型の一実
施形態を示す断面図、(B)は(A)の金型の金型本体
を示す正面図、(C)は(A)の金型の背面壁を分割し
た状態で示す正面図。
施形態を示す断面図、(B)は(A)の金型の金型本体
を示す正面図、(C)は(A)の金型の背面壁を分割し
た状態で示す正面図。
【図2】 (A)〜(C)は図1の金型を用いた本発明
に係るプラスチック管端部の鍔部形成方法の一実施形態
を示す断面図。
に係るプラスチック管端部の鍔部形成方法の一実施形態
を示す断面図。
【図3】 (A)は本発明に係る鍔部形成用金型の他の
実施形態を示す断面図、(B)は(A)の金型で鍔部を
形成したプラスチック管の端部を示す断面図。
実施形態を示す断面図、(B)は(A)の金型で鍔部を
形成したプラスチック管の端部を示す断面図。
【図4】 本発明に係る鍔部形成用金型のさらに他の実
施形態を示す断面図。
施形態を示す断面図。
【図5】 従来のプラスチック管の接続構造を示す半分
切開側面図。
切開側面図。
10:プラスチック管
30:金型
32:凸部
34:正面壁
36:外周壁
38:背面壁
40:キャビティ
42:金型本体
46:熱板
50:鍔部
52:傾斜面
56:第一の金型
58:第二の金型
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
// B29L 23:00
Fターム(参考) 3H016 AA05
3H019 FA05 FA14
4F209 AD05 AD12 AG08 AG24 NA21
NA22 NB01 NJ21 NJ22 NM08
NM10 NM12 NM15 NM16 NN01
NN02
Claims (5)
- 【請求項1】 鍔部を形成しようとするプラスチック管
の端部の内側に嵌合する凸部と、前記プラスチック管の
端面が突き当たる正面壁と、前記プラスチック管の外径
より大きい内径を有する外周壁と、前記プラスチック管
の外側に嵌合して前記正面壁と対向する背面壁とを有
し、前記正面壁と外周壁と背面壁とが鍔部形成用のキャ
ビティを構成する金型を使用し、 この金型を前記プラスチック管の端部に装着し、加熱し
て、プラスチック管の端部を溶融させた後、金型又はプ
ラスチック管を相手方に向けて前進させ、溶融プラスチ
ックを前記キャビティ内に充填することにより鍔部を形
成し、その後、冷却して、金型を取り外すことを特徴と
するプラスチック管端部の鍔部形成方法。 - 【請求項2】 鍔部を形成しようとするプラスチック管
の端部の内側に嵌合する凸部と、前記プラスチック管の
端面が突き当たる正面壁と、前記プラスチック管の外径
より大きい内径を有する外周壁と、前記プラスチック管
の外側に嵌合して前記正面壁と対向する背面壁とを有
し、前記正面壁と外周壁と背面壁とが鍔部形成用のキャ
ビティを構成しており、 前記凸部と正面壁と外周壁とが一体となって金型本体を
構成し、前記背面壁が分割可能になっていることを特徴
とするプラスチック管端部の鍔部形成用金型。 - 【請求項3】 鍔部を形成しようとするプラスチック管
の端部の内側に嵌合する凸部と、前記プラスチック管の
端面が突き当たる正面壁と、前記プラスチック管の外径
より大きい内径を有する外周壁と、前記プラスチック管
の外側に嵌合して前記正面壁と対向する背面壁とを有
し、前記正面壁と外周壁と背面壁とが鍔部形成用のキャ
ビティを構成しており、 前記凸部と正面壁とが一体となって第一の金型を構成
し、前記外周壁と背面壁とが一体となって第二の金型を
構成し、第二の金型が分割可能になっていることを特徴
とするプラスチック管端部の鍔部形成用金型。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載の金型であって、背
面壁にヒーターが組み込まれていることを特徴とするプ
ラスチック管端部の鍔部形成用金型。 - 【請求項5】 請求項2又は3記載の金型であって、凸
部の外周面と正面壁との境に傾斜面が設けられているこ
とを特徴とするプラスチック管端部の鍔部形成用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002130236A JP2003322287A (ja) | 2002-05-02 | 2002-05-02 | プラスチック管端部の鍔部形成方法及び金型 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002130236A JP2003322287A (ja) | 2002-05-02 | 2002-05-02 | プラスチック管端部の鍔部形成方法及び金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003322287A true JP2003322287A (ja) | 2003-11-14 |
Family
ID=29543369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002130236A Pending JP2003322287A (ja) | 2002-05-02 | 2002-05-02 | プラスチック管端部の鍔部形成方法及び金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003322287A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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