JP2020062769A - 配管端部の加工工具および配管端部の加工方法 - Google Patents

配管端部の加工工具および配管端部の加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】配管が敷設されている現地の配管ラック上にて、高い加工精度で配管端部のフレア加工を行うことができ、ルーズフランジ方式の接合を安価で能率的に行うことを可能とする配管端部の加工工具および配管端部の加工方法を提供する。【解決手段】配管端部の加工工具10は、配管を保持する保持部20と、配管の端部が押し当てられる端部受部30と、の対から構成されている。保持部20は、配管を保持するための複数の部材を含んで構成される。また、端部受部30には、配管の端部が挿入される挿入部35と、配管の端部の内径を拡大する拡径部36と、が備えられ、挿入部35は加熱機能を有している。保持部20が複数の部材に分割されているので、すでに配管が敷設されている現地にて、ルーズフランジに配管を通した状態で、配管を保持することができる。これにより高い加工精度で配管端部のフレア加工を実施することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、配管端部の加工工具および配管端部の加工方法に関する。さらに詳しくは、配管端部をフレア加工する配管端部の加工工具および配管端部の加工方法に関する。
上下水道など流体の輸送に使用する配管には、プラスチック管が適用される場合がある。これは、鋳鉄管または鋼管と比較すると、プラスチック管は、耐食性に優れ、内外面に防食塗装を省略でき、さらに軽量であるとともに施工性が高い等の理由による。例えば金属製錬業、または各種産業における排水処理工程においても、耐酸性、耐アルカリ性等、耐薬品性に優れたプラスチック管が採用されている。
プラスチック管の一つであるポリエチレン管では、特許文献1に開示されているようにルーズフランジを用いた接合方法が多く採用されている。このルーズフランジを用いた接合方法では、配管の端部がフレア加工される。すなわち、配管の端部は、少なくとも略円錐状または鍔状のいずれかに広げられた部分を有する。このフレア加工された配管同士が、ガスケットを挟んで突き合わされる。ルーズフランジは、ボルトナットにより配管の鍔状に広げられた部分同士を挟み込み、この鍔状に広げられた部分などを密着させる。
また特許文献2では、フィラーチューブの端部をフレア成形する方法が開示されている。この方法では、外周型と内周型とはプレス装置本体に取り付けられた後、外周型にフィラーチューブが固定される。そして内周型によりフィラーチューブが加熱された後、内周型を外周型に近づけることにより、フィラーチューブの端部がフレア成形される。
特開平11−182756号公報 特開2017−19297号公報
工場内の配管ラックなどの上に新たにポリエチレン管を敷設する場合、または工場内にすでに配置されているポリエチレン管について、メンテナンス等のためその一部を交換する場合がある。このとき、配管の長さを現地であわせる必要があることから、ポリエチレン管の端部のフレア加工と接合は工場内の現地で行うことになる。特に既設のポリエチレン管の一部を交換する場合は、既設のポリエチレン管の一部を切断し、その端部をフレア加工した上で接合する作業を現地で実施せざるを得ない。この作業方法としては2通りありそれぞれについて具体的に説明する。
一つ目の方法は、既設のポリエチレン管を配管ラック上、もしくは配管ラックの下で切断した後、この切断されたポリエチレン管について、配管ラック下の広い所で作業員が端部をガスバーナー等で炙ってから、ヘラで押し広げて鉄板に押し付ける等の方法で、配管のフレア加工を行い、フレア加工後に配管ラック上へ乗せる方法である。二つ目の方法は、配管ラック上でフレア加工を行う方法である。
一つ目の方法の場合、配管ラック上の配管を配管ラック下の広い所に下ろしてからフレア加工を行い、再度、配管ラック上へ乗せる作業を行う必要があるという問題がある。そうすると、配管を下ろす作業、または再度、配管を配管ラック上に乗せる作業が発生するとともに、この作業は、場合によってはレッカー車等を使用した大掛かりな作業とならざるを得ないという問題がある。
二つ目の方法の場合、ガスバーナーの火炎が近接する配管に伝わる等の不具合が発生するという問題、配管ラック上でのガスバーナーによる作業は狭くて作業しにくい等の作業性の問題、およびそのことに基づく作業員の高所からの転落の危険があり、危険なガスホースを配管ラック上に引き上げなければならない等の安全上の問題もある。
加えて、二つの作業に共通の問題点がある。すなわち、作業員が端部をガスバーナー等で炙ってから、ヘラで押し広げて鉄板に押し付ける等によりフレア加工を行うことから、フレア加工の加工精度が低く、作業員の熟練度によっても、時と場所のような作業環境によっても、その出来栄えが大きく変動するという問題がある。例えば、鍔の部分の折幅が短かったり、鍔の部分の厚みのバラツキが大きかったりといった、出来栄えの悪いフレア加工であったときは、接合後の接合部の漏洩事故につながるおそれもあった。
特許文献1では、ルーズフランジ方式の接合方法において、漏水事故等を防止するために、フレア加工された二つの配管の間に止水フランジのある止水コア管と呼ばれる部材が用いられている。しかし、配管の接合のための新たな部品が増えるため、作業能率が下がるとともに、配管接合のためのコストが上がるという問題がある。また、上記フレア加工の加工精度または配管の上げ下ろしの作業の負荷の問題に対して、解決手段が開示されているものではない。
また特許文献2では、接合される配管が段差をもつ必要があり、接合される配管の形状が限定されるという問題がある。加えて、外周型と内周型とはプレス装置本体に取り付けられているため、ポリエチレン管がすでに敷設されている現地にてフレア成形を行うことが困難であるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑み、配管が敷設されている現地の配管ラック上にて、高い加工精度で配管端部のフレア加工を行うことができ、ルーズフランジ方式の接合を安価で能率的に行うことを可能とする配管端部の加工工具および配管端部の加工方法を提供することを目的とする。
第1発明の配管端部の加工工具は、配管を保持する保持部と、前記配管の端部が押し当てられる端部受部と、の対からなり、前記保持部は前記配管を保持するための複数の部材を含んで構成されるとともに、前記配管の軸心に対する垂直面において、前記軸心と、それぞれの前記部材の前記配管との接触面の両端部との間の線分により形成される角度が180度以下であり、前記端部受部には、前記配管の端部が挿入される挿入部と、前記配管の端部の内径を拡大する拡径部と、が備えられ、前記挿入部は加熱機能を有していることを特徴とする。
第2発明の配管端部の加工工具は、前記保持部は筒状体であり、前記筒状体の軸心に沿う平面で、前記保持部が2つに分割されていることを特徴とする。
第3発明の配管端部の加工工具は、前記端部受部には、前記拡径部の半径方向外側において冷却部が設けられていることを特徴とする。
第4発明の配管端部の加工工具は、前記冷却部が、前記保持部の軸心に対して垂直な平面を有していることを特徴とする。
第5発明の配管端部の加工工具は、前記冷却部には、前記配管の端部が当接することで、前記配管の拡径を規制するストッパーが設けられていることを特徴とする。
第6発明の配管端部の加工工具は、前記保持部には、第1取手が設けられるとともに、前記端部受部には、第2取手が設けられ、前記第1取手と前記第2取手との間隔を小さくすることで前記配管の端部をフレア加工することが可能であることを特徴とする。
第7発明の配管端部の加工工具は、前記配管の材質がポリプロピレンであることを特徴とする。
第8発明の配管端部の加工方法は、保持部を構成する複数の部材で挟み込むことにより配管を保持する配管保持工程と、前記保持部により保持された前記配管を、端部受部の加熱機能を有する挿入部に挿入し、前記配管を加熱する加熱工程と、前記挿入部に挿入された前記配管を、前記端部受部の拡径部により拡径してフレア加工する押付工程と、を有し、前記配管の軸心に対する垂直面において、前記軸心と、それぞれの前記部材の両端部との間の線分により形成される角度が180度以下であることを特徴とする。
第1発明によれば、配管端部の加工工具が、配管を保持する保持部と、配管の端部が押し当てられる端部受部と、の対からなり、保持部が配管を保持するための複数の部材を含んで構成されているので、すでに配管が敷設されている現地にてルーズフランジに配管を通した状態で、配管を保持することができる。また、端部受部には、配管の端部が挿入される挿入部と、配管の端部の内径を拡大する拡径部と、が備えられ、挿入部は加熱機能を有している。この構成により配管が敷設されている現地の配管ラック上にて、高い加工精度で配管端部のフレア加工を実施することができる。また、ルーズフランジ方式を実現するための、別個の部材が必要ないのでルーズフランジ方式による接合を安価で能率的に行うことができる。
第2発明によれば、保持部が筒状体であり、筒状体の軸心に沿う平面で保持部が2つに分割されていることにより、保持部による配管の側面からの配管の保持がより安定に行われる。また、フレア加工後に保持部を取り外すことができる。
第3発明によれば、端部受部には、拡径部の半径方向外側において冷却部が設けられていることにより、フランジ状になった配管の端部を短時間で冷却できるので、作業能率および加工精度が向上する。
第4発明によれば、冷却部が、保持部の軸心に対して垂直な平面を有していることにより、確実にルーズフランジ方式による接合を行うことができる。
第5発明によれば、冷却部には、配管の拡径を規制するストッパーが設けられているので、更に作業能率および加工精度が向上する。
第6発明によれば、保持部に設けられた第1取手と、端部受部に設けられた第2取手との間隔を小さくすることで、配管の端部のフレア加工ができるので、フレア加工がより容易となり、更に作業能率および加工精度が向上する。
第7発明によれば、配管の材料がポリプロピレンであるので、配管が敷設されている現地の配管ラック上にて、高い加工精度で配管端部のフレア加工を実施することができる。
第8発明によれば、配管端部の加工方法が、配管保持工程と、加熱工程と、押付工程とを有し、配管保持工程が、保持部を構成する複数の部材で挟み込むことで配管を保持することにより、配管が敷設されている現地にて、ルーズフランジに配管を通した状態で、配管を保持することができる。また、加熱工程と、押付工程とを有することにより、配管が敷設されている現地の配管ラック上にて、高い加工精度で、その配管端部のフレア加工を実施することができる。
本発明の一実施形態に係る配管端部の加工工具の正面方向からの断面図である。 ルーズフランジ方式の配管の接合部の正面図である。 図1の配管端部の加工工具を構成する保持部の三面図である。図3(A)は保持部の側面図であり、図3(B)は正面方向からの断面図であり、図3(C)は底面図である。 図3(A)内の第1部材の拡大図である。 配管端部の加工方法を構成する配管保持工程の説明図である。 配管端部の加工方法を構成する加熱工程の説明図である。 配管端部の加工方法を構成する押付工程の説明図である。 配管端部の加工方法により加工された配管端部の正面方向からの断面図である。
つぎに、本発明の実施形態に係る配管端部の加工工具を用いて配管端部が加工された配管の接合方法を説明した後、本発明の実施形態に係る配管端部の加工工具および配管端部の加工方法を図面に基づき説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための配管端部の加工工具および配管端部の加工方法を例示するものであって、本発明は配管端部の加工工具および配管端部の加工方法を以下のものに特定しない。なお、各図面が示す部材の大きさまたは位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また「垂直」の記載は、厳密に垂直である必要はなく、「垂直」の記載が用いられている部材の機能を充足する、「実質的垂直」を意味する。
(ルーズフランジ方式による配管の接合方法)
図2には、ルーズフランジ方式の配管の接合部の正面図を示す。図2の紙面において、上半分は断面図となっている。ルーズフランジ方式による配管の接合は、2つの配管を接合するメカニカルジョイントの一種である。図2においては、左側の第1配管11aと、右側の第2配管11bとが、接合されている。第1配管11a側には、第1ルーズフランジ12aが設けられている。この第1ルーズフランジ12aに設けられている孔の内径は、第1配管11aの外径よりも大きく、第1ルーズフランジ12aは、第1配管11aに対して遊嵌している。これは、第2ルーズフランジ12bでも同様である。
第1配管11aは第1フランジ部13aを有している。第1フランジ部13aは、後述する第2フランジ部13bと対向している面が、第1配管11aの軸心と垂直である。第1フランジ部13aは、第1配管11aの端部をフレア加工することで形成される。ここで「フレア加工」とは、配管の端部を、少なくとも略円錐状もしくは鍔状のいずれかに広げられた部分を有するように加工することを言う。すなわち、フレア加工された配管の端部は、略円錐状または鍔状の部分のみからなる場合と、図2のように略円錐状の部分と、配管の軸心に実質的に垂直な面を有する鍔状に広げられた部分とから構成される場合とがある。また「略円錐状」とは、厳密に円錐状でない場合を含むことを意味している。第2配管11bについても、第1配管11aと同様第2フランジ部13bを有している。
第1フランジ部13aと第2フランジ部13bとの間には、ガスケット14が設けられている。また、第1ルーズフランジ12aと第2ルーズフランジ12bとを貫通するように、片端がねじ加工されたボルト16が複数本用いられている。このボルト16の片端には、ナット15が設けられており、ナット15とボルト16とで締め付けることにより、第1ルーズフランジ12aおよび第2ルーズフランジ12bとの間の間隔が小さくなる。このとき、第1ルーズフランジ12aは第1フランジ部13aを、第2ルーズフランジ12bは第2フランジ部13bを、ガスケット14の方向に押すようになるので、第1配管11aと第2配管11bとが水密状態で接合される。
本発明に係る配管端部の加工工具10は、上記の第1配管11a等の端部をフレア加工するための工具であり、本発明に係る配管端部の加工方法は、第1配管11a等の端部をフレア加工する方法である。
(配管端部の加工工具10)
図1には本発明の一実施形態に係る配管端部の加工工具10の正面方向からの断面図を、図3には、配管端部の加工工具10を構成する保持部20の三面図を示す。図3(A)は、保持部20の側面図であり、図3(B)は正面方向からの断面図であり、図3(C)は底面図である。また、図4には、図3(A)で示された第1部材21の拡大図を示す。
図1に示すように、本実施形態に係る配管端部の加工工具10は、所定の配管を保持する保持部20と、この保持部20に保持された配管の端部が押し当てられる端部受部30と、を含んで構成されている。
本実施形態では、保持部20は、配管を保持するための複数の部材を含んで構成されている。この複数の部材を含んで構成されている保持部20の形状は、具体的には筒状体の一つである円筒体の、一方の端部にフランジ部23が形成された形状である。また、保持部20は、筒状体の軸心に沿う平面で、第1部材21と第2部材22とに分割されている。図4に示すように、第1部材21など保持部20を構成する部材は、配管の軸心に対する垂直面(図4で示すように見る方向)において、この軸心と、例えば第1部材21の配管との接触面の両端部との間の線分により形成される角度θが180度以下となる。本実施形態では、保持部20は、筒状体の軸心を含む平面で切断されることで、第1部材21と第2部材22とに分割されている。なお、「軸心に沿う」平面は、軸心に対し平行となる平面だけでなく、軸心に対し所定の角度(例えば10度程度)傾いている平面を含む。
図1および図3に示すように、第1部材21および第2部材22には、筒状体の軸心を含む平面と平行な締付部24が、筒状体の外周に設けられている。筒状体のこの締付部24には、ボルト孔が筒状体を挟んだ両側に2つずつ設けられている。そして、このボルト孔を通過するように、締付ボルト26と締付ナット25とが設けられ、この締付ボルト26と締付ナット25とを締め付けることにより、第1部材21と第2部材22とのすき間を小さくすることができ、第1部材21と第2部材22により、所定の配管を挟み込むことができる。この構成により保持部20が所定の配管を保持することができる。なお、締付作業を容易にするため、締付ナット25は、蝶ナットを用いることも可能である。
本実施形態では、保持部20を構成する第1部材21および第2部材22には、それぞれ第1取手29が設けられている。第1取手29は、保持部20の筒状体の円周方向に等分に配置されていることが好ましい。本実施形態では、2つの第1取手29が、180度ごとに配置されている。
本実施形態では、端部受部30は、加熱機能を有している加熱部31と、この加熱部31の半径方向外側に設けられている冷却部32と、を含んで構成されている。加熱部31と冷却部32とを合わせた形状は、図1に示すように円板に、この円板の片側の面の中央が盛り上がった形状である。
加熱部31の中央には、円柱形状をしたヒータ34が設けられている。ヒータ34は例えばコイルヒータを用いることができる。このヒータ34の出力は、加熱対象である配管の材料の種類または厚さにより決定されるが、例えば1000W程度のヒータ34を用いることができるまた、加熱部31は、挿入部35と拡径部36とを含んで構成されている。挿入部35の外径は、所定の配管の内側に挿入することができる大きさである。また、拡径部36の外周は、図1の紙面の左側から右側に向けて緩やかに外径が大きくなっている。
加熱部31と冷却部32との間には、断熱部33が設けられている。本実施形態では、具体的に断熱部33は樹脂であるが、特に樹脂に限定されない。また、加熱部31は、冷却部32に設けられた孔部に嵌めこまれる形状であり、冷却部32が図1の右から左へ向けて押し付けられた際に、冷却部32の右側へ脱落しないように段差が設けられている。
冷却部32は、加熱部31と比較して温度が低くなっている部材である。また冷却部32においては、フレア加工が行われる配管が接する側の面(図1の紙面において左側の面)が保持部20の軸心に対して垂直な平面となっている。加えて、この平面にはストッパー37が設けられている。このストッパー37にフレア加工された配管が当接することで、配管の拡径が規制される。
端部受部30には、拡径部36の半径方向外側において冷却部32が設けられていることにより、鍔状になった配管の端部を短時間で冷却できるので、作業能率および加工精度が向上する。
冷却部32が、保持部20の軸心に対して垂直な平面を有していることにより、確実にルーズフランジ方式による接合を行うことができる。
冷却部32には、配管の拡径を規制するストッパー37が設けられているので、更に作業能率および加工精度が向上する。
本実施形態では、冷却部32の外周に、2つの第2取手39が設けられている。この第2取手39は、第1取手29と同様、端部受部30の円板の円周方向に等分に配置されていることが好ましい。また、第1取手29と対向する位置に第2取手39は配置されている。
(配管端部の加工方法)
図5から図8を用いて配管端部の加工方法について説明する。なお、配管の材料は、プラスチック配管のうちポリエチレン配管である。
まず、配管端部の加工工具10の使用者は、図4に示すように、保持部20により第1配管11aを保持する(配管保持工程)。具体的に使用者は、保持部20を構成する第1部材21と第2部材22とにより、第1配管11aを挟み込む。そして使用者は、締付ナット25により締付ボルト26を締め上げ、第1部材21と第2部材22とを第1配管11aに固定する。保持部20の、第1配管11aの端面からの距離は、フレア加工された後の形状から算出されている。また、保持部20の筒状体の内径は、第1配管11aの外径よりも若干小さいほうが好ましい。なお、図5には記載していないが、保持部20により第1配管11aを保持する前に、第1ルーズフランジ12aが第1配管11aに遊嵌されている。
配管端部の加工工具10が、配管を保持する保持部20と、配管の端部が押し当てられる端部受部30と、の対からなり、保持部20が複数の部材に分割されているので、配管がこれら複数の部材により保持されることとなる。すなわち、すでに配管が敷設されている現地にて、ルーズフランジに配管を通した状態で配管を保持することができる。また、端部受部30には、配管の端部が挿入される挿入部35と、配管の端部の内径を拡大する拡径部36と、が備えられ、挿入部35は加熱機能を有している。そのことで配管が敷設されている現地の配管ラック上にて、高い加工精度で配管端部のフレア加工を実施することができる。また、ルーズフランジ方式を実現するための、別個の部材が必要ないのでルーズフランジ方式による接合を安価で能率的に行うことができる。
保持部20が筒状体であり、筒状体の軸心に沿う平面で保持部20が2つに分割されていることにより、保持部20による配管の側面からの配管の保持がより安定に行われる。また、フレア加工後に保持部20を取り外すことができる。
次に図6に示すように、使用者は第1配管11aの端部を挿入部35に挿入する。そして挿入部35が挿入された後、使用者は、ヒータ34により加熱部31の温度を上げる。使用者は、この加熱部31の温度を上げることで、挿入された第1配管11aの端部を加熱する(加熱工程)。加熱部31の加熱温度は、第1配管11aの材料によって異なる。例えば第1配管11aの材質がポリエチレンである場合、加熱部31の温度は115℃前後が好ましい。また加熱工程での加熱時間は、第1配管11aの厚さによって異なるが30秒程度加熱されることが好ましい。なおこの加熱工程が行われている際、冷却部32は、断熱部33が存在しているため、加熱部31からの伝熱量が抑えられ、加熱部31の温度よりも低くなる。
この加熱工程により、第1配管11aの端部が加熱され、この端部の成形を行うことが可能となる。
次に図7に示すように、使用者は、保持部20に設けられた第1取手29と、端部受部30に設けられた第2取手39とを利用して、保持部20のフランジ部23を端部受部30に近づける(押付工程)。この際、第1配管11aの端部は加熱され、成形されやすくなっているので、まず、加熱部31の拡径部36により徐々に拡径される。そして、加熱部31の拡径部36を超えて、第1配管11aの端部は冷却部32まで拡張される。最後に第1配管11aの端面は、冷却部32のストッパー37に突き当たる。また、このストッパー37は、保持部20のフランジ部23と、端部受部30との間隔が、所定の間隔よりも小さくならないようにしている。
端部受部30には、拡径部36の半径方向外側に冷却部32が設けられていることにより、フランジ状になった配管の端部を短時間で冷却できるので、作業能率および加工精度が向上する。
保持部20に設けられた第1取手29と、端部受部30に設けられた第2取手39との間隔を小さくすることで、配管の端部がフレア加工されるので、フレア加工がより容易となり、更に作業能率および加工精度が向上する。
第1配管11aの端部の加工が終了すると、第1配管11aは図8で示すような形状になる。そして第1配管11aの加工が終了したあと、第2配管11bの端部の加工が同じように行われる。2つの配管の端部の加工が終了した後、第1ルーズフランジ12aおよび第2ルーズフランジ12bにより、図2に示すようなルーズフランジ方式による接合が完了する。
上記の配管端部の加工方法については、材料がポリエチレンの配管について説明したが、これに限定されない。例えばポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂製の配管に対してこの加工方法を適応することも可能である。
また、本実施形態に係る配管端部の加工工具10では、保持部20の形態は、フランジ付きの円筒体であったが、これに限定されない。例えば、2枚の板状の部材で配管を挟み込むことも可能である。また、フランジ付きの円筒体を3つ以上に分割することも可能である。
10 配管端部の加工工具
20 保持部
21 第1部材
22 第2部材
29 第1取手
30 端部受部
32 冷却部
35 挿入部
36 拡径部
37 ストッパー
39 第2取手

Claims (8)

  1. 配管を保持する保持部と、
    前記配管の端部が押し当てられる端部受部と、の対からなり、
    前記保持部は前記配管を保持するための複数の部材を含んで構成されるとともに、
    前記配管の軸心に対する垂直面において、前記軸心と、それぞれの前記部材の前記配管との接触面の両端部との間の線分により形成される角度が180度以下であり、
    前記端部受部には、前記配管の端部が挿入される挿入部と、前記配管の端部の内径を拡大する拡径部と、が備えられ、
    前記挿入部は加熱機能を有している、
    ことを特徴とする配管端部の加工工具。
  2. 前記保持部は筒状体であり、
    前記筒状体の軸心に沿う平面で、前記保持部が2つに分割されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配管端部の加工工具。
  3. 前記端部受部には、前記拡径部の半径方向外側において冷却部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配管端部の加工工具。
  4. 前記冷却部が、前記保持部の軸心に対して垂直な平面を有している、
    ことを特徴とする請求項3に記載の配管端部の加工工具。
  5. 前記冷却部には、前記配管の端部が当接することで、前記配管の拡径を規制するストッパーが設けられている、
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の配管端部の加工工具。
  6. 前記保持部には、第1取手が設けられるとともに、
    前記端部受部には、第2取手が設けられ、
    前記第1取手と前記第2取手との間隔を小さくすることで前記配管の端部をフレア加工することが可能である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の配管端部の加工工具。
  7. 前記配管の材質がポリプロピレンである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の配管端部の加工工具。
  8. 保持部を構成する複数の部材で挟み込むことにより配管を保持する配管保持工程と、
    前記保持部により保持された前記配管を、端部受部の加熱機能を有する挿入部に挿入し、前記配管を加熱する加熱工程と、
    前記挿入部に挿入された前記配管を、前記端部受部の拡径部により拡径してフレア加工する押付工程と、を有し、
    前記配管の軸心に対する垂直面において、前記軸心と、それぞれの前記部材の両端部との間の線分により形成される角度が180度以下である、
    ことを特徴とする配管端部の加工方法。
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