JP2003322166A - 軸部材の支持装置 - Google Patents
軸部材の支持装置Info
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Abstract
が振動した場合に、軸部材を支持しているケースの振動
および騒音を抑制することができる振動抑制装置を提供
する。 【解決手段】 複数のケース5,6により、動力伝達装
置の一部を構成する軸部材31を支持する軸部材の支持
装置において、軸部材31がその軸線方向に振動する場
合に、ケース5,6のうち、剛性が低いケース6で受け
る軸線方向の荷重を、剛性が高いケース5で受ける軸線
方向の荷重よりも小さくする荷重調整装置35を設けた
ことを特徴とする。
Description
ば、動力伝達用の回転軸を支持する軸部材の支持装置に
関するものである。
が設けられており、この回転軸が軸受により支持されて
いる。このような軸部材の支持装置の一例が、特開20
01−323978号公報(特許文献1)に記載されて
いる。この公報に記載されているパワートレーンでは、
エンジンの出力側にトランスアクスルが配置されてい
る。トランスアクスルは、トランスアクスルハウジング
およびトランスアクスルケースおよびトランスアクスル
リヤカバーを有し、トランスアクスルハウジングがエン
ジンに固定されている。また、トランスアクスルハウジ
ングとトランスアクスルリヤカバーとの間に、トランス
アクスルケースが配置されている。
びトランスアクスルリヤカバーの内部に亘り、ベルト式
無段変速機が設けられている。このベルト式無段変速機
は、プライマリシャフトおよびセカンダリシャフトを有
しており、エンジンの動力がプライマリシャフトに伝達
されるように構成されている。プライマリシャフトには
プライマリプーリが設けられており、セカンダリシャフ
トにはセカンダリプーリが設けられている。そして、各
プーリは、固定シーブおよび可動シーブを有している。
可動シーブは、シャフトの軸線方向に移動自在である。
この固定シーブと可動シーブとの間に溝が形成されてい
る。また、各プーリに対応する油圧アクチュエータが設
けられている。
ダリプーリの溝にベルトが巻き掛けられている。このベ
ルトは、環状のフープと、フープの全周に取り付けられ
た多数の金属ブロックとを有している。また、トランス
アクスルハウジングおよびトランスアクスルリヤカバー
には軸受が取り付けられており、この軸受により、プラ
イマリシャフトおよびセカンダリシャフトが支持されて
いる。
ライマリシャフトに伝達されると、そのトルクがベルト
を介してセカンダリシャフトに伝達される。具体的に
は、プライマリプーリが回転すると、ベルトのブロック
同士の圧縮作用により、ベルトが回転するとともに、各
ブロックとセカンダリプーリとの摩擦力とにより、ベル
トの回転力がセカンダリプーリに伝達される。
の可動シーブの動作が制御されると、各プーリの溝幅が
調整される。各プーリの溝幅の変化により、各プーリに
対するベルトの巻き掛け半径が変化する。すなわち、プ
ライマリシャフトとセカンダリシャフトとの回転速度の
比、すなわち変速比が制御される。また、このベルトの
巻き掛け半径の制御により、ベルトの張力が変化し、プ
ライマリプーリとセカンダリプーリとの間で伝達される
トルクの容量が調整される。なお、軸部材の支持構造と
しては、特許第2548258号公報(特許文献2)、
特開平11−287302号公報(特許文献3)、実願
平2−47842号(実開平4−7762号)のマイク
ロフィルム(特許文献4)、特開2001−12583
号公報(特許文献5)も知られている。
落番号0015ないし段落番号0045、図1、図2、
図8)
762号)のマイクロフィルム
001−323978号公報に記載されているベルト式
無段変速機においては、油圧アクチュエータにより、各
可動シーブを各シャフトの軸線方向に押圧するように構
成されている。また、ベルトの回転にともなって、ベル
トが各プーリに接触する際には、多数のブロックが順
次、各プーリの溝形成面に衝突する。これらの理由によ
り、プライマリシャフトおよびセカンダリシャフトには
軸線方向の荷重が作用し、かつ、その荷重の大きさが変
化する。プライマリシャフトおよびセカンダリシャフト
に作用する軸線方向の荷重は、各軸受により受け止めら
れる。これらの軸受のうち、いずれかの軸受けはトラン
スアクスルリヤカバーに取り付けられている。
ーは、トランスアクスルケースの開口部を閉じる構造と
するために、軸線方向に直交する方向に延ばされた板状
(膜状)に形成されている。したがって、トランスアク
スルケースの剛性と、トランスアクスルリヤカバーの剛
性とを比較した場合、トランスアクスルリヤカバーの剛
性の方が低い。このように、剛性の低いトランスアクス
ルリヤカバーに対して、前記のように軸線方向の繰り返
し荷重が作用すると、振動および騒音が発生する可能性
があった。
たものであり、軸部材が振動した場合に、ケースの振動
および騒音を抑制することができる軸部材の支持装置を
提供することを目的としている。
的を達成するために、請求項1の発明は、複数のケース
により軸部材を支持する軸部材の支持装置において、前
記軸部材がその軸線方向に振動する場合に、複数のケー
スのうち、剛性が低いケースで受ける軸線方向の荷重
を、剛性が高いケースで受ける軸線方向の荷重よりも小
さくする荷重調整装置を設けたことを特徴とするもので
ある。
スで受ける軸線方向の荷重は、剛性が高いケースで受け
る軸線方向の荷重よりも小さく(少なく)なる。
て、前記荷重調整装置は、剛性が最も高いケースで軸線
方向の荷重を受け、その他のケースでは軸線方向の荷重
を受けないように構成されていることを特徴とするもの
である。
と同様の作用が生じる他に、軸線方向に作用する荷重の
ほとんどが、剛性の高いケースで受け止められるため、
剛性が低いケースで受け止める荷重が、一層、小さくな
る。
成に加えて、前記複数のケースが車両に搭載されている
とともに、これらのケースは車両の室内からの距離が異
なる箇所に配置されており、前記荷重調整装置は、前記
車両の室内からの距離が短い箇所に配置されているケー
スで受ける軸線方向の荷重が、前記車両の室内からの距
離が長い箇所に配置されているケースで受ける軸線方向
の荷重よりも小さくさせる機能を、更に備えていること
を特徴とするものである。
2の発明と同様の作用が生じる他に、振動および騒音
が、車両の室内に伝達されることが抑制される。
し、かつ、この軸受がケースに取り付けられている軸部
材の支持装置において、前記軸受と前記ケースとの間に
中間部材が介在され、この中間部材は、前記軸線方向に
おける前記軸部材と前記ケースとの相対位置を決める機
能と、前記軸線方向の振動を減衰する機能とを兼備して
いることを特徴とするものである。
り、軸部材とケースとの軸線方向の位置決めがおこなわ
れるとともに、軸部材が軸線方向に振動した場合でも、
この振動が中間部材により減衰される。つまり、中間部
材が、位置決め機能と振動減衰機能とを兼備している。
て、前記支持部材であって、前記軸受と接触する構造部
が、鋳鉄で構成されていることを特徴とするものであ
る。
と同様の作用が生じる他に、中間部材であって、軸受と
接触する部分が鋳鉄製であるため、軸受と中間部材との
接触部分において、中間部材の摩耗が抑制される。
し、かつ、この軸受がケースに取り付けられている軸部
材の支持装置において、前記軸受と前記ケースとの間
に、前記軸受に接触する第1中間部材と、前記ケースに
接触する第2中間部材とを設け、前記第1中間部材は、
前記第2中間部材よりも耐摩耗性が高く、前記第2中間
部材は、前記第1中間部材よりも振動減衰機能が高いこ
とを特徴とするものである。
により、振動減衰機能が確保される。また、軸受と第1
の中間部材との接触部分において、第1の中間部材およ
び第2中間部材の摩耗が抑制される。
支持する軸部材の支持装置において、前記軸部材に、そ
の軸線方向に複数の制振部が形成されているとともに、
複数の制振部が別々に振動可能であることを特徴とする
ものである。
向に振動した場合に、軸部材の振動が複数の制振部に伝
達されて、複数の制振部により、振動が段階的に減衰さ
れる。
て、前記剛性が低いケースは、前記軸線方向に対して直
交して延ばされた構造部を有しているとともに、この構
造部、または、前記剛性が高いケースであって、前記軸
線方向で前記剛性が低いケースに最も近い位置には、前
記軸線方向の荷重を実質的に受ける荷重調整装置が設け
られていないことを特徴とするものである。
と同様の作用が生じる他に、剛性が高いケースで受ける
軸線方向の荷重も、剛性が低いケースには伝達されにく
くなる。
成に加えて、車両の動力源から出力されたトルクが前記
軸部材に伝達される構成であるとともに、前記剛性が高
いケースと前記剛性が低いケースとが、前記軸線方向の
異なる位置に配置されており、前記軸線方向で、前記剛
性が高いケースの方が剛性が低いケースよりも、前記動
力源に近い位置に配置されていることを特徴とするもの
である。
ルクが軸部材に伝達されて軸部材が軸線方向に振動した
場合に、請求項1または2の発明と同様の作用が生じ
る。
えて、前記荷重調整装置は、前記軸線方向の異なる位置
に配置された複数の軸受を有しており、この複数の軸受
のうち、前記剛性が低いケースに近い位置に配置されて
いる軸受では、前記軸線方向の荷重を実質的に受けない
構成であることを特徴とするものである。ここで、剛性
が低いケースに近い位置に配置されている軸受は、剛性
が高いケースに取り付けられる軸受、または剛性が低い
ケースに取り付けられる軸受のいずれでもよい。この請
求項10の発明によれば、請求項1の発明と同様の作用
が生じる。
源と車輪との間の動力伝達装置に適用できる。具体的に
は、動力伝達装置の一部を構成する軸部材、すなわち、
回転軸などを支持する装置として用いることができる。
図2は、この発明を適用したFF車(フロントエンジン
フロントドライブ;エンジン前置き前輪駆動車)のパワ
ートレーンを示すスケルトン図である。図2において、
1は車両Veの動力源としてのエンジンであり、このエ
ンジン1としては内燃機関、具体的にはガソリンエンジ
ン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどが用いら
れる。そして、エンジン1のクランクシャフト2が車両
の幅方向に配置されている。
スアクスル3が設けられている。このトランスアクスル
3は、一体化された収納ケース3Aの内部に、ベルト式
無段変速機(CVT・後述)および最終減速機(後述)
を組み込んだユニットである。このトランスアクスル3
の外殻を構成する収納ケース3Aは、トランスアクスル
ハウジング4と、トランスアクスルケース5と、トラン
スアクスルリヤカバー6とを、ボルト(図示せず)など
の固定部材により、相互に結合固定したものである。つ
まり、トランスアクスルハウジング4と、トランスアク
スルケース5と、トランスアクスルリヤカバー6とは、
相互に開口端同士が接触している。なお、トランスアク
スルハウジング4と、トランスアクスルケース5とトラ
ンスアクスルリヤカバー6とは、後述するプライマリシ
ャフトの軸線方向で異なる位置に配置されている。
方の端部とエンジン1の側壁とが接触され、かつ、トラ
ンスアクスルハウジング4とエンジン1が固定されてい
る。このトランスアクスルハウジング4であって、エン
ジン1とは反対側の端部と、トランスアクスルケース5
の一方の端部とが接触され、かつ、トランスアクスルハ
ウジング4とトランスアクスルケース5とが固定されて
いる。さらに、トランスアクスルケース5であって、ト
ランスアクスルハウジング4とは反対側の端部と、トラ
ンスアクスルリヤカバー6とが接触され、かつ、トラン
スアクスルケース5とトランスアクスルリヤカバー6と
が固定されている。
ンスアクスルケース5、トランスアクスルリヤカバー6
を構成する金属材料としては、例えば、鋳鉄、アルミニ
ウム合金などを選択することができる。そして、トラン
スアクスルハウジング4、トランスアクスルケース5、
トランスアクスルリヤカバー6は、その形状、厚さ、各
種の寸法などの条件から、剛性は、トランスアクスルケ
ース5が最も高く、トランスアクスルハウジング4が2
番目に高く、トランスアクスルリヤカバー6は、最も剛
性が低い。
には、トルクコンバータ7が設けられており、トランス
アクスルケース5の内部に前後進切り換え機構8が設け
られている。トランスアクスルケース5およびトランス
アクスルリヤカバー6の内部に亘り、ベルト式無段変速
機構9が設けられている。また、トランスアクスルハウ
ジング4およびトランスアクスルケース5の内部に亘
り、最終減速機10が設けられている。まず、トルクコ
ンバータ7の構成について説明する。トランスアクスル
ハウジング4の内部には、クランクシャフト2と同一の
軸線を中心として回転可能なインプットシャフト11が
設けられており、インプットシャフト11におけるエン
ジン1側の端部にはタービンランナ13が取り付けられ
ている。
イブプレート14を介してフロントカバー15が連結さ
れており、フロントカバー15にはポンプインペラ16
が接続されている。このタービンランナ13とポンプイ
ンペラ16とは対向して配置され、タービンランナ13
およびポンプインペラ16の内側にはステータ17が設
けられている。ステータ17は、一方向クラッチ17A
を介して中空軸17Bに接続されている。この中空軸1
7Bの内部にインプットシャフト11が配置されてい
る。中空軸17Bとインプットシャフト11とは相対回
転可能である。また、インプットシャフト11における
フロントカバー15側の端部には、ダンパ機構18を介
してロックアップクラッチ19が設けられている。上記
のように構成されたフロントカバー15およびポンプイ
ンペラ16などにより形成されたケーシング内に、作動
流体としてのオイルが供給される。
ランクシャフト2からフロントカバー15に伝達され
る。この時、ロックアップクラッチ19が解放されてい
る場合は、ポンプインペラ16のトルクが流体の運動エ
ネルギにより、タービンランナ13に伝達され、ついで
インプットシャフト11に伝達される。なお、ポンプイ
ンペラ16からタービンランナ13に伝達されるトルク
を、ステータ17により増幅することもできる。一方、
ロックアップクラッチ19が係合されている場合は、フ
ロントカバー15のトルクがロックアップクラッチ19
の摩擦力により、インプットシャフト11に伝達され
る。
機構8との間には、オイルポンプ20が設けられてい
る。オイルポンプ20は、ボデー23およびロータ21
を備えている。前記ポンプインペラ16の内周端には円
筒形状のハブ22が溶接固定されている。また中空軸1
7Bの一部は、オイルポンプ20の内部に到達してお
り、中空軸17Bはボデー23に固定されている。
ース5側にボルト(図示せず)により締め付け固定され
ている。上記構成において、エンジン1の動力をポンプ
インペラ16を介してロータ21に伝達し、オイルポン
プ20を駆動することができる。
シャフト11とベルト式無段変速機構9との間の動力伝
達経路に設けられている。前後進切り換え機構8はダブ
ルピニオン形式の遊星歯車機構24を有している。この
遊星歯車機構24は、インプットシャフト11のベルト
式無段変速機構9側の端部に設けられたサンギヤ25
と、このサンギヤ25の外周側に、サンギヤ25と同心
状に配置されたリングギヤ26と、サンギヤ25に噛み
合わされたピニオンギヤ27と、このピニオンギヤ27
およびリングギヤ26に噛み合わされたピニオンギヤ2
8と、ピニオンギヤ27,27を自転可能に保持し、か
つ、ピニオンギヤ27,27を、サンギヤ25の周囲で
一体的に公転可能な状態で保持したキャリヤ29とを有
している。そして、このキャリヤ29と、ベルト式無段
変速機構9のプライマリシャフト(後述する)とが連結
されている。
11との間の動力伝達経路を接続・遮断するフォワード
クラッチCRが設けられている。フォワードクラッチC
Rは、インプットシャフト11を中心として回転可能で
あり、かつ、環状に構成されたプレートおよびディスク
を、軸線方向に交互に配置した公知の構造を備えてい
る。さらに、トランスアクスルケース5側には、リング
ギヤ26の回転・固定を制御するリバースブレーキBR
が設けられている。リバースブレーキBRは、インプッ
トシャフト11の外周側に設けられ、かつ、環状に構成
されたプレートおよびディスクを、軸線方向に交互に配
置した公知の構造を備えている。
トシャフト11と同心状に配置されたプライマリシャフ
ト30と、プライマリシャフト30と相互に平行に配置
されたセカンダリシャフト31とを有している。前記ト
ランスアクスルハウジング4およびトランスアクスルケ
ース5およびトランスアクスルリヤカバー6の配列方向
に、プライマリシャフト30の軸線A1、およびセカン
ダリシャフト31の軸線B1が設定されている。上記の
プライマリシャフト30、セカンダリシャフト31を構
成する金属材料としては、例えば、機械構造用合金鋼な
どを用いることができる。
リプーリ36が設けられており、セカンダリシャフト3
1側にはセカンダリプーリ37が設けられている。プラ
イマリプーリ36は、プライマリシャフト30の外周に
形成された固定シーブ38と、プライマリシャフト30
の軸線方向に移動できるように構成された可動シーブ3
9とを有している。そして、固定シーブ38と可動シー
ブ39との対向面間にV字形状の溝40が形成されてい
る。
ャフト30の軸線方向に動作させることにより、可動シ
ーブ39と固定シーブ28とを接近・離隔させる油圧ア
クチュエータ(言い換えれば油圧サーボ機構)41が設
けられている。一方、セカンダリプーリ37は、セカン
ダリシャフト31の外周に形成された固定シーブ42
と、セカンダリシャフト31の軸線方向に移動できるよ
うに構成された可動シーブ43とを有している。
との対向面間にV字形状の溝44が形成されている。ま
た、この可動シーブ43をセカンダリシャフト31の軸
線方向に動作させることにより、可動シーブ43と固定
シーブ42とを接近・離隔させる油圧アクチュエータ
(言い換えれば油圧サーボ機構)45が設けられてい
る。
およびセカンダリプーリ37の溝44に、ベルト46が
巻き掛けられている。ベルト46は、2本のスチールリ
ング46Aおよび多数の金属製のブロック46Bを有し
ている。なお、前記セカンダリシャフト31におけるエ
ンジン1側には、円筒形状のカウンタドリブンギヤ47
が固定されており、カウンタドリブンギヤ47が軸受4
8,49により保持されている。
リブンギヤ47と最終減速機10との間の動力伝達経路
には、セカンダリシャフト31と相互に平行なインター
ミディエイトシャフト50が設けられている。インター
ミディエイトシャフト50は軸受51,52により支持
されている。インターミディエイトシャフト50にはカ
ウンタドリブンギヤ53とファイナルドライブギヤ54
とが形成されている。そして、カウンタドライブギヤ4
7とカウンタドリブンギヤ53とが噛み合わされてい
る。
フケース55を有している。デフケース55は、軸受5
6,57により回転可能に保持されているとともに、デ
フケース55の外周にはリングギヤ58が設けられてい
る。そして、ファイナルドライブギヤ54とリングギヤ
58とが噛み合わされている。また、デフケース55の
内部にはピニオンシャフト59が取り付けられており、
ピニオンシャフト59には2つのピニオンギヤ60が取
り付けられている。このピニオンギヤ60には2つのサ
イドギヤ61が噛み合わされている。2つのサイドギヤ
61には別個にフロントドライブシャフト62が接続さ
れ、各フロントドライブシャフト62には、車輪(前
輪)63が接続されている。
速機構9を制御する電子制御装置(図示せず)が設けら
れている。この電子制御装置には、各種のセンサやスイ
ッチの信号が入力され、これらの信号および予め記憶さ
れているデータに基づいて、エンジン1およびベルト式
無段変速機構9が制御される。
を説明する。まず、前後進切り換え機構8の制御につい
て説明する。シフトポジションとして前進ポジションが
選択された場合は、フォワードクラッチCRが係合さ
れ、かつ、リバースブレーキBRが解放されて、インプ
ットシャフト11とプライマリシャフト30とが直結状
態になる。この状態においては、エンジン1のトルク
が、トルクコンバータ7を経由してインプットシャフト
11に伝達されると、インプットシャフト11およびキ
ャリヤ29ならびにプライマリシャフト30が一体回転
する。プライマリシャフト30のトルクは、プライマリ
プーリ36およびベルト46ならびにセカンダリプーリ
37を経由してセカンダリシャフト31に伝達される。
クは、カウンタドライブギヤ47およびカウンタドリブ
ンギヤ53を経由してインターミディエイトシャフト5
0に伝達される。インターミディエイトシャフト50に
伝達されたトルクは、ファイナルドライブギヤ54およ
びリングギヤ58を経由してデフケース55に伝達され
る。デフケース55が回転すると、そのトルクがピニオ
ンギヤ60およびサイドギヤ61を経由してドライブシ
ャフト62に伝達され、ついでそのトルクが車輪63に
伝達される。
た場合はフォワードクラッチCRが解放され、かつ、リ
バースブレーキBRが係合されて、リングギヤ26が固
定される。すると、インプットシャフト11の回転にと
もなってピニオンギヤ27,28が共に自転しつつ公転
し、キャリヤ29がインプットシャフト11の回転方向
とは逆の方向に回転する。その結果、プライマリシャフ
ト30、セカンダリシャフト31、インターミディエイ
トシャフト50などの回転部材が、前進ポジションの場
合とは逆方向に回転して車両が後退する。
は、車速およびアクセル開度などの条件から判断される
車両の加速要求(言い換えれば駆動力要求)、および電
子制御装置に記憶されているデータ(例えば、エンジン
回転数およびスロットル開度をパラメータとする最適燃
費曲線)などに基づいて、エンジン1の運転状態が最適
状態になるように制御される。具体的には、油圧アクチ
ュエータ41の油圧室の油圧を制御することにより、プ
ライマリプーリ36の溝40の幅が調整される。その結
果、プライマリプーリ36におけるベルト46の巻き掛
け半径が変化し、ベルト式無段変速機構9のプライマリ
シャフト30の回転速度と、セカンダリシャフト31の
回転速度との比、すなわち変速比が無段階(連続的)に
制御される。
の油圧を制御することにより、セカンダリプーリ37の
溝44の幅が変化する。つまり、ベルト46に対するセ
カンダリプーリ37の軸線方向の挟圧力(言い換えれば
挟持力)が制御される。この挟圧力によりベルト46の
張力が制御され、プライマリプーリ36およびセカンダ
リプーリ37とベルト46との接触面圧、言い換えれば
トルク容量が制御される。油圧アクチュエータ45の油
圧室の油圧は、ベルト式無段変速機構9に入力されるト
ルク、およびベルト式無段変速機構9の変速比などに基
づいて制御される。
ンジントルクがプライマリシャフト30またはセカンダ
リシャフト31に伝達されるとともに、プライマリプー
リ36の可動プーリ39およびセカンダリプーリ37の
可動プーリ43に軸線方向の推力が与えられて、プライ
マリシャフト30およびセカンダリシャフト31が軸線
方向に荷重が加えられる。そして、図2に示すパワート
レーンにおいては、上記推力とは逆向きの推力が、それ
ぞれプライマリシャフト30またはセカンダリシャフト
31に加えられる構成とはなっていない。言い換えれ
ば、プライマリシャフト30およびセカンダリシャフト
31においては、軸線方向の逆向きに作用する荷重同士
が相殺される構成(荷重同士が釣り合う構成)とはなっ
ていない。このため、プライマリシャフト30およびセ
カンダリシャフト31が振動して、その振動が収納ケー
ス3Aに伝達される可能性がある。そこで、収納ケース
3Aが振動することを抑制するための支持装置を説明す
る。
1、請求項2、請求項8ないし10に対応するものであ
り、この第1実施例を、図1および図2に基づいて説明
する。まず、プライマリシャフト30を回転自在に保持
する軸受32,33が設けられている。軸受32と軸受
33とは、軸線方向の異なる位置に配置されている。こ
のうち、軸受32はトランスアクスルケース5に取り付
けられており、軸受33はトランスアクスルリヤカバー
6に取り付けられている。具体的には、トランスアクス
ルリヤカバー6の構造部6Bに軸受33が取り付けられ
ている。構造部6Bの少なくとも一部は、プライマリシ
ャフト30の軸線に対して直交して延ばされている。
ャフト31を回転自在に保持する軸受34,35が設け
られている。このうち、軸受34はトランスアクスルケ
ース5の隔壁70に取り付けられている。この隔壁70
は、軸線方向において、トランスアクスルケース5であ
って、トランスアクスルハウジング4に近い開口端付近
に配置されている。つまり、軸受34は、トランスアク
スルケース5であって、軸線方向におけるトランスアク
スルリヤカバー6に最も近い位置以外の箇所に配置され
ている。言い換えれば、“トランスアクスルリヤカバー
6に最も近い位置”とは、“トランスアクスルケース5
であって、トランスアクスルリヤカバー6側の開口端付
近”を意味している。
と、スラスト軸受としての機能とを兼備している。軸受
34として、この実施例では玉軸受を用いた場合が示さ
れている。すなわち、軸受34は、内輪71および外輪
72と、内輪71と外輪72との間に配置された複数の
ボール73とを有している。隔壁70には環状溝74が
形成されており、環状溝74内に外輪72が嵌合固定さ
れている。一方、内輪71はセカンダリシャフト31の
外周に嵌合固定されている。
バー6に取り付けられている。つまり、軸受34と軸受
35とは、軸線方向の異なる位置に配置されている。具
体的には、構造部6Bに軸受35が取り付けられてい
る。軸受35は、ラジアル軸受としての機能を有してお
り、スラスト荷重を受け止める機能は備えていない。こ
の実施例では、軸受35としてローラ軸受が用いられて
いる。すなわち、軸受35は、外輪75および内輪76
と、外輪75と内輪76との間に配置された複数のロー
ラ77とを有している。
ており、環状溝78に外輪75が嵌合固定されている。
外輪75の内周には保持溝が形成されており、保持溝内
にローラ77が保持されている。つまり、ローラ77と
外輪75とは、軸線方向における相対移動が防止されて
いる。また、内輪76はセカンダリシャフト31の外周
に取り付けられている。そして、各ローラ77と内輪7
6とが、軸線方向に相対移動可能に構成されている。
クスルリヤカバー6の内部に取り付けられており、プラ
イマリシャフト30およびセカンダリシャフト31は、
トランスアクスルリヤカバー6の外部には露出していな
い。また、セカンダリシャフト31の外周において、軸
受35とセカンダリプーリ37の固定シーブ42との間
には、パーキングギヤ31Aが設けられている。さら
に、セカンダリシャフト31にはナット79が締め付け
固定されており、ナット79と固定シーブ42との間
に、軸受35の内輪76およびパーキングギヤ31Aが
配置されている。そして、ナット79の締め付け力によ
り、セカンダリシャフト31と、軸受35の内輪76お
よびパーキングギヤ31Aとが、軸線方向に位置決め固
定されている。なお、軸受32,33,34,35を構
成する部品の金属材料としては、炭素鋼、クロム鋼、軸
受鋼などが選択される。
カンダリシャフト31に作用する荷重について説明す
る。ベルト式無段変速機構9においては、油圧アクチュ
エータ41により、可動シーブ39をプライマリシャフ
ト30の軸線方向に押圧するとともに、油圧アクチュエ
ータ45により、可動シーブ43をセカンダリシャフト
31の軸線方向に押圧する。また、ベルト46の回転に
ともなって、ベルト46がプライマリプーリ36、セカ
ンダリプーリ37に接触する際には、多数のブロック4
6Bが順次、各プーリの溝形成面に衝突する。これらの
理由により、プライマリシャフト30およびセカンダリ
シャフト31には軸線方向の荷重が作用し、かつ、その
荷重の大きさが変化する。プライマリシャフト30およ
びセカンダリシャフト31に作用する荷重は、軸受3
2,33,34,35に伝達される。
セカンダリシャフト31を、軸受32,34を介して支
持しているトランスアクスルケース5は、軸線A1,B
1方向に延ばされた構造部5Aを有する環状の構造体で
ある。これに対して、プライマリシャフト30およびセ
カンダリシャフト31を、軸受33,35を介して支持
しているトランスアクスルリヤカバー6は、軸線A1,
B1に直交する構造部6Bを有する板状の構造体であ
る。つまり、トランスアクスルケース5の剛性と、トラ
ンスアクスルリヤカバー6の剛性とを比較した場合、ト
ランスアクスルリヤカバー6の剛性の方が低い。このよ
うに、剛性の低いトランスアクスルリヤカバー6に取り
付けられている軸受33,35に対して、前記のように
軸線方向の繰り返し荷重が作用すると、トランスアクス
ルリヤカバー6が振動し、かつ、騒音が発生する可能性
がある。
て、トランスアクスルリヤカバー6の振動および騒音を
抑制できる。ここでは、セカンダリシャフト31につい
て説明する。ベルト46の回転にともない、セカンダリ
プーリ37から、セカンダリシャフト31に対して、軸
線方向の荷重、すなわち、スラスト荷重が伝達される
と、このスラスト荷重は、スラスト軸受としての機能を
有する軸受34により受け止められ、そのスラスト荷重
は隔壁70に伝達される。
ーラ77とが軸線方向に相対移動可能に構成されている
ため、セカンダリシャフト31のスラスト荷重が、外輪
75およびトランスアクスルリヤカバー6に伝達される
ことはない。つまり、トランスアクスルケース5で受け
止めるスラスト荷重よりも、トランスアクスルリヤカバ
ー6で受け止めるスラスト荷重の方が小さくなる。
リヤカバー6の振動を抑制でき、かつ、騒音を回避する
ことができる。また、軸受35として、スラスト軸受の
機能を備えていない軸受を選択することで、トランスア
クスルリヤカバー6の振動および騒音を抑制できるた
め、格別の専用部品を設ける必要がない。したがって、
部品点数の増加を抑制し、収納ケース3Aの重量増加を
抑制できる。さらにまた、軸受34がトランスアクスル
ケース5であって、トランスアクスルリヤカバー6に最
も近い位置以外の箇所に配置されているため、トランス
アクスルケース5で受ける軸線方向の荷重がトランスア
クスルリヤカバー6に伝達されにくい。
リヤカバー6で受け止めるスラスト荷重を軽減する構造
の第2実施例を、図3に基づいて説明する。この図3に
おいては、前記軸受35に替えて軸受80が設けられて
いる。したがって、この第2実施例も請求項1、請求項
2、請求項8ないし10に対応する実施例である。具体
的には、環状溝78に軸受80が取り付けられており、
この軸受80は、玉軸受により構成されている。すなわ
ち、軸受80は、外輪82および内輪81と、外輪82
と内輪81との間に配置された複数のボール83とを有
している。内輪81はセカンダリシャフト31の外周に
嵌合固定されている。外輪82は、環状溝78内におい
て、軸線方向に移動可能である。また、環状溝78に臨
み、環状端面84が形成されている。環状端面84は、
軸線B1に直交して形成されている。そして、外輪82
と端面84との間には、弾性部材85が配置されてい
る。弾性部材85としては、例えば金属製のスプリング
ワッシャなどのばね部材を用いることができる。
31が軸線方向、具体的には、図3において左方向に移
動した場合は、軸受80が環状溝78に沿って軸線方向
に移動する。このため、トランスアクスルリヤカバー6
に対して軸線方向の荷重が伝達されることを抑制でき、
トランスアクスルリヤカバー6の振動および騒音を回避
できる。また、軸受80が軸線方向に移動する場合に、
その移動荷重が弾性部材85により吸収されるため、軸
受80と構造部6Bとの衝突荷重の増加を抑制でき、ト
ランスアクスルリヤカバー6の振動を、一層確実に抑制
できる。
おいて、プライマリシャフト30を支持する軸受32,
33のうち、軸受32としてラジアル軸受およびスラス
ト軸受としての機能を有するものを用い、軸受33とし
て、ラジアル軸受としての機能を有し、スラスト軸受と
しての機能を持たない軸受を用いることもできる。すな
わち、軸受33として、軸受35,80と同じ構成の軸
受を用いることもできる。このように構成すれば、プラ
イマリシャフト30が軸線方向に振動した場合でも、ス
ラスト荷重が軸受32により受け止められて、軸受33
ではほとんど受け止められない。したがって、トランス
アクスルリヤカバー6の振動および騒音を抑制できる。
の発明の構成との対応関係を説明すれば、トランスアク
スルハウジング4、トランスアクスルケース5、トラン
スアクスルリヤカバー6が、この発明の“複数のケー
ス”に相当し、プライマリシャフト30、セカンダリシ
ャフト31が、この発明の“軸部材”に相当し、トラン
スアクスルリヤカバー6が、この発明の“剛性が低いケ
ース”に相当し、トランスアクスルケース5が、この発
明の“剛性が高いケース”に相当する。
0、弾性部材85、環状溝78などが、この発明の“荷
重調整装置”に相当し、トランスアクスルケース5が、
この発明の“剛性が最も高いケース”に相当し、トラン
スアクスルハウジング4、トランスアクスルリヤカバー
6が、この発明の“その他のケース”に相当し、ベルト
式無段変速機構9が、この発明の“動力伝達装置”およ
び“変速機”に相当し、エンジン1が、この発明の“動
力源”に相当し、スラスト荷重が、この発明の“軸線方
向の荷重”に相当する。
発明の“剛性が高いケース”に相当し、トランスアクス
ルリヤカバー6が、この発明の“剛性が低いケース”に
相当する。さらに、軸受33,35,80,100が、
この発明の剛性が低いケースに近い位置に配置されてい
る軸受に相当する。なお、図1,図2,図3において
は、剛性が低いケースに近い位置の例として、トランス
アクスルリヤカバー6自体が挙げられているが、軸受3
0または軸受34よりもトランスアクスルリヤカバー6
に近い位置であって、トランスアクスルケース5に軸受
(図示せず)を設け、この軸受では軸線方向の荷重を実
質的に受けない構成とする技術も、請求項10の発明に
含まれる。
図4に基づいて説明する。第3の実施例は、請求項1、
請求項2、請求項3、請求項8ないし10に対応するも
のである。図4においては、車両Veにフロアー86お
よびダッシュパネル87が形成されており、フロアー8
6により、室内88と床下空間89とが区画されてい
る。また、床下空間89よりも前方にはエンジンルーム
90が形成され、エンジンルーム90にはエンジン1が
配置されている。エンジン1は、クランクシャフト(図
示せず)が車両Veの前後方向に配置されている。すな
わち、エンジン縦置き形式の搭載構造となっている。
グ91が取り付けられ、クラッチハウジング91の後方
にはエクステンションハウジング92が取り付けられ、
エクステンションハウジング92の後方にはリヤカバー
93が取り付けられている。このクラッチハウジング9
1、エクステンションハウジング92、リヤカバー93
を構成する金属材料としては、例えば、鋳鉄、アルミニ
ウム合金などを選択できる。
テンションハウジング92、リヤカバー93の内部に亘
り、軸部材94が配置されている。つまり、軸部材94
は車両Veの前後方向に配置されている。また、エクス
テンションハウジング92の内部には、歯車変速機構9
5が設けられている。歯車変速機構95は、各種のギヤ
列を有し、これらのギヤの一部が軸部材94に取り付け
られている。各種のギヤとして、例えば、はす歯歯車を
用いることができる。そして、軸部材94を支持する軸
受96,97が設けられている。軸受96はエクステン
ションハウジング92に取り付けられ、軸受97はリヤ
カバー93に取り付けられている。つまり、軸部材94
の軸線方向で、軸受96と軸受97とが異なる位置に配
置されている。
さ、寸法などの条件から、エクステンションハウジング
92が最も高く、クラッチハウジング91は2番目に剛
性が高く、リヤカバー93は剛性が最も低い。また、軸
部材94としては、例えば、機械構造用合金鋼などを用
いることができる。また、軸受96,97を構成する部
品の金属材料としては、炭素鋼、クロム鋼、軸受鋼など
が選択される。
の機能と、スラスト軸受としての機能とを兼備してい
る。これに対して、軸受97は、ラジアル軸受としての
機能を有し、スラスト軸受としての機能を備えていな
い。軸受97の構造は、例えば、軸受35,80と同じ
構造を採用すればよい。
クを伝達する場合は、各ギヤの噛み合い力により、軸部
材94に対してスラスト荷重が作用する。このスラスト
荷重は、軸受96により受け止められて、軸受97では
受け止められない。つまり、剛性が最も高いエクステン
ションハウジング92により、スラスト荷重が受け止め
られており、リヤカバー93にはスラスト荷重が伝達さ
れない。したがって、リヤカバー93の振動および騒音
を抑制できる。
えば、フロントシート98の上方の基準位置D1から、
エクステンションハウジング92、リヤカバー93まで
の距離は、基準位置D1からリヤカバーまでの距離L1
<基準位置D1からエクステンションハウジング92
までの距離L2の関係にある。すなわち、室内88の基
準位置D1から近い方の位置にあるリヤカバー93で
は、スラスト荷重を受けず、リヤカバー93よりも遠い
位置にあるエクステンションハウジング92でスラスト
荷重を受けている。したがって、エクステンションハウ
ジング92が振動した場合でも、振動および騒音が室内
88の基準位置D1には伝達されにくく、車両Veの乗
り心地および室内88の静粛性を向上することができ
る。
との対応関係を説明すれば、クラッチハウジング91、
エクステンションハウジング92、リヤカバー93が、
この発明の“複数のケース”に相当し、リヤカバー93
がこの発明の“剛性が低いケース”に相当し、エクステ
ンションハウジング92が、この発明の“剛性が高いケ
ース”に相当し、軸受96,97がこの発明の“荷重調
整装置”に相当し、エクステンションハウジング92
が、この発明の“剛性が最も高いケース”に相当し、リ
ヤカバー93がこの発明の“その他のケース”に相当
し、歯車変速機構95およびベルト式無段変速機が、こ
の発明の“動力伝達装置”および“変速機”に相当し、
エンジンおよび電動機が、この発明の“動力源”に相当
する。また、軸受97が、この発明の“剛性が低いケー
スに近い位置に配置されている軸受”に相当する。
1、請求項4、請求項5、請求項8、請求項9に対応す
るものである。この第4実施例は、図2のパワートレー
ンに対応するセカンダリシャフト31の支持構造であ
る。第4実施例は、図2に示す軸受35に代えて、図5
に示す支持構造により、セカンダリシャフト31を支持
するものである。図5においては、セカンダリシャフト
31を支持する軸受100が設けられている。軸受10
0は、外輪101および内輪102と、外輪101と内
輪102との間に配置された複数のボール103とを有
する。内輪102はセカンダリシャフト31の外周に取
り付けられ、ナット79の締め付け力により、内輪10
2とセカンダリシャフト31とが軸線方向に位置決め固
定されている。
おり、環状溝104には環状のスリーブ105が取り付
けられている。スリーブ105は、ボルト106によ
り、構造部6Bに固定されている。スリーブ105の内
周にはフランジ107が形成されている。そして、スリ
ーブ105の内周に外輪101が嵌合されている。すな
わち、軸受100はスリーブ105により、半径方向に
位置決め固定されている。また、フランジ107と構造
部6Bとにより外輪101が挟み付けられている。
ーブ105とにより、軸線方向に位置決め固定されてい
る。このようにスリーブ105は、軸受100を半径方
向および軸線方向に位置決めするリテーナとしての機能
を有している。スリーブ105を構成する金属材料とし
ては、耐摩耗性に優れ、かつ、硬度が高い材料、例え
ば、鋳鉄を用いることができる。また、軸受100を構
成する部品の金属材料としては、炭素鋼、クロム鋼、軸
受鋼などが選択される。
様にして、セカンダリシャフト31にスラスト荷重が作
用した場合は、そのスラスト荷重が、軸受34,100
により受け止められる。また、軸受100にスラスト荷
重が伝達されて、軸受100がスラスト方向に振動する
場合において、スリーブ105がマスダンパとして機能
して、セカンダリシャフト31の固有振動数が変化し、
セカンダリシャフト31の振動が低減もしくは減衰され
る。このようにして、セカンダリシャフト31からトラ
ンスアクスルケース5に伝達されるスラスト荷重より
も、セカンダリシャフト31からトランスアクスルリヤ
カバー6に伝達されるスラスト荷重の方が小さくなる。
したがって、トランスアクスルリヤカバー6の振動を抑
制でき、かつ、騒音を回避できる。
ば、軸受100の外輪101とスリーブ105との接触
部分で摺動が発生した場合でも、スリーブ105の摩耗
を抑制できる。したがって、スリーブ105の位置決め
機能の低下を抑制できる。なお、スリーブ105は、そ
の全部を鋳鉄で構成してもよいし、一部を鋳鉄で構成し
てもよい。
スルリヤカバー6の内部に取り付けられ、かつ、軸受1
00の外周側に配置されている。このため、セカンダリ
シャフト31の軸線方向において、部品の配置スペース
の拡大を抑制することができる。言い換えれば、収納ケ
ース3Aの全長が長くなることを抑制でき、収納ケース
3Aのコンパクト化に寄与できる。
成との対応関係を説明すれば、軸受100が、この発明
の“軸受”および“剛性が低いケースに近い位置に配置
されている軸受”に相当し、スリーブ105がこの発明
の“中間部材”および“荷重調整装置”に相当する。第
4実施例のその他の構成とこの発明の構成との対応関係
は、第1実施例の構成とこの発明の構成との対応関係と
同じである。
項1、請求項2、請求項6、請求項9、請求項10に対
応するものである。この第5実施例は、図2のパワート
レーンに対応するセカンダリシャフト31の支持構造で
ある。第5実施例は、図2に示す軸受35に代えて、図
6に示す支持構造により、セカンダリシャフト31を支
持するものである。なお、第5実施例において、他の実
施例と同じ構成については、他の実施例と同じ符号を付
してある。構造部6Bには環状溝104が形成されてお
り、環状溝104には、環状の高減衰材110が取り付
けられている。高減衰材110を構成する金属材料とし
ては、例えば、マグネシウムを主成分として、銅、鉄な
どの成分を混合した合金を選択することができる。高減
衰材110の内周には環状のスリーブ111が嵌合され
ている。このスリーブ111は、高減衰材110よりも
耐摩耗性に優れた金属材料、例えば鋳鉄などにより構成
される。また、高減衰材110は、スリーブ111より
も振動減衰機能が高い。
ーブ111の内周に嵌合されている。また、トランスア
クスルリヤカバー6の構造部6Bの内面にはベアリング
リテーナ112が取り付けられている。ベアリングリテ
ーナ112は、ボルト106により構造部6Bに固定さ
れている。このようにして、ベアリングリテーナ112
により、トランスアクスルリヤカバー6と軸受100と
が、セカンダリシャフト31の軸線方向に位置決め固定
されている。また、高減衰材110およびスリーブ11
1により、トランスアクスルリヤカバー6と軸受100
とが、セカンダリシャフト31の半径方向に位置決め固
定されている。
様にセカンダリシャフト31がスラスト方向に振動する
と、その振動にともなうスラスト荷重が、軸受34,1
00で受け止められる。ここで、第5実施例において
は、軸受100に伝達されたスラスト荷重は、スリーブ
111を経由して高減衰材110に伝達され、高減衰材
110により、そのスラスト荷重が減衰される。したが
って、トランスアクスルケース5に伝達されるスラスト
荷重よりも、トランスアクスルリヤカバー6に伝達され
るスラスト荷重を小さくすることができるとともに、剛
性の低いトランスアクスルリヤカバー6の振動および騒
音を抑制できる。また、第5実施例においては、軸受1
00の外輪101と高減衰材110との間に、スリーブ
111が配置されており、スリーブ111が耐摩耗性に
優れた材料であるために、高減衰材110の摩耗が抑制
される。
成との対応関係を説明すれば、スリーブ111が、この
発明の“第1中間部材”に相当し、高減衰材110がこ
の発明の“第2中間部材”に相当し、軸受100が、こ
の発明の“軸受”および“剛性が低いケースに近い位置
に配置されている軸受”に相当する。その他の構成とこ
の発明との対応関係は、第1実施例の構成とこの発明の
構成との対応関係と同じである。
7、請求項8に対応するものであり、図2のセカンダリ
シャフト31の振動自体を抑制するものである。まず、
図7に示すように、セカンダリプーリ37の固定シーブ
42の外周端には、軸線方向に延ばされた円筒部120
が連続されている。円筒部120は、固定シーブ42か
ら、トランスアクスルリヤカバー6の構造部6Bに向け
て延ばされている。また、円筒部120の自由端には、
内向きフランジ121が、全周に亘って連続されてい
る。このようにして、固定シーブ42と円筒部120と
内向きフランジ121とにより取り囲まれた環状の取り
付け溝122が形成されている。つまり、セカンダリシ
ャフト31の軸線方向において、固定シーブ42であっ
て、溝44を形成する溝形成面123の反対側に形成さ
れた背面124側に、取り付け溝122が形成されてい
る。
は、背面124に接触する制振材125が取り付けられ
ている。この制振材125は、円板状の金属プレート1
26と、この金属プレート126に接合された弾性体1
27とを有する。弾性体127としては、ゴム弾性を備
えた高分子材料、いわゆるエラストマーを用いることが
できる。弾性体127は、金属プレート126の一方の
面に接合された第1制振部128と、金属プレート12
6の他方の面に接合された第2制振部129と、第1制
振部128および第2制振部129は共に環状に構成さ
れ、相互の外周端で連続されている。
122に嵌合固定されている。また、制振材125の内
周端は、固定シーブ42とパーキングギヤ31Aとによ
り挟み付けられている。なお、制振材125の外径は、
内向きフランジ121の内径よりも大きく設定されてい
る。また、固定シーブ42と内向きフランジ121とに
より、制振材125が挟み付けられている。このように
して、制振材125と、セカンダリシャフト31および
固定シーブ42とが、軸線方向および半径方向に位置決
め固定されている。そして、第1制振部128と背面1
24とが密着している。
に制振材125が取り付けられた状態においては、第1
制振部128および第2制振部129が、セカンダリシ
ャフト31の軸線方向に配列され、かつ、その軸線方向
において、第1制振部128と第2制振部129との間
に、金属プレート126が介在されている。言い換えれ
ば、セカンダリシャフト31の軸線方向において、制振
材125は、別々に振動可能な制振部を、複数有してい
ることになる。なお、第6実施例において、第1実施
例、第5実施例と同様の構成については、第1実施例、
第5実施例と同じ符号を付している。
フト31、具体的には、固定シーブ42が軸線方向に振
動した場合は、固定シーブ42の振動が、まず、第1制
振部128に伝達され、この第1制振部128で振動が
減衰される。ついで、第1制振部128の振動が、金属
プレート126を経由して第2制振部129に伝達さ
れ、第2制振部129で、更に振動が減衰される。つま
り、セカンダリシャフト31の振動が、第1制振部12
8および第2制振部129で、2段階に分けて減衰され
る。このため、振動の減衰を1段階でおこなう場合に比
べて、その振動減衰効果が高い。したがって、セカンダ
リシャフト31を支持しているトランスアクスルケース
5、トランスアクスルリヤカバー6の振動および騒音を
抑制できる。
20および内向きフランジ121により支持されてい
る。また、制振材125の内周端は、固定シーブ42と
パーキングギヤ31Aとにより挟み付けられている。こ
のため、セカンダリシャフト31が高速回転した場合で
も、遠心力により制振材125と固定シーブ42とが半
径方向に相対移動したり、第1制振部128が背面12
4からはがれたり浮き上がったりすることを防止でき
る。さらに、制振材125とセカンダリシャフト31に
取り付けるにあたり、接着剤やボルトなどの固定手段を
用いることなく、制振材125を取り付け溝122に嵌
合固定するだけで済む。したがって、制振材125をセ
カンダリシャフト31に取り付ける作業を簡略化でき
る。なお、第6実施例において、制振部を3層以上形成
することもできる。このように形成すれば、制振部の数
だけ、振動の減衰段階数が増加する。さらに、第5実施
例では、第1制振部128と第2制振部とが連続して一
体的に成形されているが、複数の制振部同士を、別部材
で構成することもできる。
ウジング4とトランスアクスルケース5とを、ボルトな
どにより結合することなく、一体成形したものを用いて
もよい。また、図2において、エンジン1代えて、電動
機を動力源として用いること、あるいは、エンジンおよ
び電動機を動力源として用いることもできる。さらに、
第3の実施例において、変速機構としてベルト式無段変
速機を用いることもできる。
れば、軸部材が軸線方向に振動した場合に、剛性が低い
ケースで受ける軸線方向の荷重は、剛性が高いケースで
受ける軸線方向の荷重よりも小さくなる。したがって、
剛性が低いケースの振動、および振動による騒音を抑制
できる。
と同様の効果を得られる他に、軸線方向に作用する荷重
のほとんどが、剛性の高いケースで受け止められるた
め、剛性が低いケースで受け止める荷重が、一層小さく
なる。したがって、剛性の低いケースの振動を、確実に
回避できる。
2の発明と同様の効果を得られる他に、軸部材の振動に
ともなうケースの振動および騒音が、車両の室内に伝達
されることを抑制できる。したがって、車両の乗り心地
および静粛性を向上できる。
り、軸部材とケースとの軸線方向の位置決めがおこなわ
れるとともに、軸部材が軸線方向に振動した場合でも、
この振動を中間部材により減衰できる。このように、中
間部材が、位置決め機能と振動減衰機能とを兼備してい
るため、部品点数の増加および製造工数の増加を抑制で
き、支持装置の製造コストの増加を抑制できる。
と同様の効果を得られる他に、中間部材であって、軸受
と接触する部分が鋳鉄製であるため、軸受と中間部材と
の接触部分において、中間部材の摩耗を抑制できる。し
たがって、軸部材とケースとの相対位置関係が変化する
ことを抑制でき、軸部材の支持精度を維持できる。
により、振動減衰機能を確保できる。また、軸受と第1
の中間部材との接触部分において、第1の中間部材およ
び第2中間部材の摩耗を抑制できる。したがって、第2
中間部材の振動減衰機能の低下を抑制できる。
向に振動した場合に、軸部材の振動数が複数の制振部に
伝達されて、複数の制振部により、振動が段階的に減衰
される。したがって、ケースに伝達される振動荷重を、
可及的に抑制でき、ケースの振動および騒音を確実に回
避できる。
と同様の効果を得られる。また、請求項9の発明によれ
ば、動力源のトルクが軸部材に伝達されて軸部材が軸線
方向に振動した場合に、請求項1または2の発明と同様
の効果を得られる。さらに、請求項10の発明によれ
ば、請求項1の発明と同様の効果を得られる。
変速機のセカンダリシャフトの支持構造を示す断面図で
ある。
を示すスケルトン図である。
図である。
ら見た概念図である。
変速機のセカンダリシャフトの支持構造を示す断面図で
ある。
変速機のセカンダリシャフトの支持構造を示す断面図で
ある。
変速機のセカンダリシャフトの支持構造を示す断面図で
ある。
クスルハウジング、5…トランスアクスルケース、 6
…トランスアクスルリヤカバー、 6B…構造部、 9
…ベルト式無段変速機構、 30…プライマリシャフ
ト、 31…セカンダリシャフト、 32,33,3
4,35,80,96,97,100…軸受、 63…
車輪、 78…環状溝、 88…室内、 91…クラッ
チハウジング、 92…エクステンションハウジング、
93…リヤカバー、 94…軸部材、 95…歯車変
速機構、 105…スリーブ、 110…高減衰材、
111…スリーブ、 125…制振材、 128…第1
制振部、 129…第2制振部、 A1,B1,C1…
軸線、 L1,L2…距離、 Ve…車両。
Claims (10)
- 【請求項1】 複数のケースにより軸部材を支持する軸
部材の支持装置において、 前記軸部材がその軸線方向に振動する場合に、複数のケ
ースのうち、剛性が低いケースで受ける軸線方向の荷重
を、剛性が高いケースで受ける軸線方向の荷重よりも小
さくする荷重調整装置を設けたことを特徴とする軸部材
の支持装置。 - 【請求項2】 前記荷重調整装置は、剛性が最も高いケ
ースで軸線方向の荷重を受け、その他のケースでは軸線
方向の荷重を実質的に受けないように構成されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の軸部材の支持装置。 - 【請求項3】 前記複数のケースが車両に搭載されてい
るとともに、これらのケースは車両の室内からの距離が
異なる箇所に配置されており、前記荷重調整装置は、前
記車両の室内からの距離が短い箇所に配置されているケ
ースで受ける軸線方向の荷重が、前記車両の室内からの
距離が長い箇所に配置されているケースで受ける軸線方
向の荷重よりも小さくさせる機能を、更に備えているこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の軸部材の支持
装置。 - 【請求項4】 軸部材を軸受で保持し、かつ、この軸受
がケースに取り付けられている軸部材の支持装置におい
て、 前記軸受と前記ケースとの間に中間部材が介在され、こ
の中間部材は、前記軸線方向における前記軸部材と前記
ケースとの相対位置を決める機能と、前記軸線方向の振
動を減衰する機能とを兼備していることを特徴とする軸
部材の支持装置。 - 【請求項5】 前記支持部材であって、前記軸受と接触
する構造部が、鋳鉄で構成されていることを特徴とする
請求項4に記載の軸部材の支持装置。 - 【請求項6】 軸部材を軸受で保持し、かつ、この軸受
がケースに取り付けられている軸部材の支持装置におい
て、 前記軸受と前記ケースとの間に、前記軸受に接触する第
1中間部材と、前記ケースに接触する第2中間部材とを
設け、前記第1中間部材は、前記第2中間部材よりも耐
摩耗性が高く、前記第2中間部材は、前記第1中間部材
よりも振動減衰機能が高いことを特徴とする軸部材の支
持装置。 - 【請求項7】 ケースにより軸部材を支持する軸部材の
支持構造において、 前記軸部材に、その軸線方向に複数の制振部が形成され
ているとともに、複数の制振部が別々に振動可能である
ことを特徴とする軸部材の支持装置。 - 【請求項8】 前記剛性が低いケースは、前記軸線方向
に対して直交して延ばされた構造部を有しているととも
に、この構造部、または、前記剛性が高いケースであっ
て、前記軸線方向で前記剛性が低いケースに最も近い位
置には、前記軸線方向の荷重を実質的に受ける荷重調整
装置が設けられていないことを特徴とする請求項1に記
載の軸部材の支持装置。 - 【請求項9】 車両の動力源から出力されたトルクが前
記軸部材に伝達される構成であるとともに、前記剛性が
高いケースと前記剛性が低いケースとが、前記軸線方向
の異なる位置に配置されており、前記軸線方向で、前記
剛性が高いケースの方が剛性が低いケースよりも、前記
動力源に近い位置に配置されていることを特徴とする請
求項1または2に記載の軸部材の支持装置。 - 【請求項10】 前記荷重調整装置は、前記軸線方向の
異なる位置に配置された複数の軸受を有しており、この
複数の軸受のうち、前記剛性が低いケースに近い位置に
配置されている軸受では、前記軸線方向の荷重を実質的
に受けない構成であることを特徴とする請求項1に記載
の軸部材の支持装置。
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JP2003036537A JP4374864B2 (ja) | 2002-02-28 | 2003-02-14 | 動力伝達装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005344864A (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Mazda Motor Corp | 動力伝達軸の支持構造 |
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-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003036537A patent/JP4374864B2/ja not_active Expired - Lifetime
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