JP2003322148A - 多点接触ラジアル玉軸受装置、モータ及びカム付き軸受装置 - Google Patents

多点接触ラジアル玉軸受装置、モータ及びカム付き軸受装置

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JP2003322148A JP2002129851A JP2002129851A JP2003322148A JP 2003322148 A JP2003322148 A JP 2003322148A JP 2002129851 A JP2002129851 A JP 2002129851A JP 2002129851 A JP2002129851 A JP 2002129851A JP 2003322148 A JP2003322148 A JP 2003322148A
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Natsuki Sensui
夏樹 泉水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単列の軸受を採用して軽量化及び小型化を達
成しつつ、振動環境下等でも長期にわたって性能を維持
できるよう高い剛性を奏し、さらに予圧量のばらつきを
厳しく管理することができる、多点接触ラジアル玉軸受
装置と小型モータ及びカム付き軸受装置を提供する。 【解決手段】 軸方向に並設された一対の分割内輪2,
3からなる内輪と、外輪1と、分割内輪2,3及び外輪
1の間に単列に配された複数の玉4と、分割内輪2,3
に内嵌された軸5とを備え、分割内輪2,3の少なくと
も一方が軸5に隙間嵌めで嵌合され、外部からの軸方向
荷重により予圧を適切に与えられた状態で分割内輪3と
軸5とが接着固定されたことを特徴とする多点接触ラジ
アル玉軸受装置10a。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報機器用の小型
モータ、電子部品装着装置の装着ヘッド、産業用ロボッ
トの関節用スピンドル、宇宙機器など、軽量化や省スペ
ースを求められる各種機械に適用可能な多点接触ラジア
ル玉軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の小型モータとして、例え
ば特開2001−234927号公報に記載のものが知
られている。図15に、情報機器用のMPU冷却ファン
モータの断面図を示す。フレーム201は、同心に配置
された内側円筒壁201aと外側円筒壁201bとを接
続板201cで連続させて二重円筒構造に形成されてい
る。そのフレーム201の中心部に、円筒状のハウジン
グ202が内側円筒壁201aの内径面に固設されてお
り、そのハウジング202の軸芯部に対し、一個の転が
り軸受204を介して回転軸203が回転自在に支持さ
れている。フレーム201の内側円筒壁201aの外径
面には、モータステータ206が固着されている。この
モータステータ206の外周面に所定のギャップを介し
て周面対向するローターマグネット207が、深皿状の
円筒体であるローターケース208の円筒内径面に固定
されている。このローターケース208は中心部の貫通
穴に対し回転軸203の一端が嵌合して一体に固着され
ている。また、ローターケース208の円筒外径面にフ
ァンの羽根209が取り付けられている。
【0003】上記転がり軸受204は、モータに組み込
む前の状態、つまり軸受204単体でのラジアル隙間が
−2μm以上5μm以下になるように形成されている。
また、回転軸203に嵌合された内輪204nは、一端
面(図では右端面)をローターケース208の突起部2
08aに当接され、他端面を止め輪211で係止するこ
とで位置決めされている。外輪204gは、ハウジング
202の内径面に装着され、一端面(図では左端面)が
ハウジング202の内径面に突設されたハウジング段部
212に係止され且つ他端面が解放された状態で位置決
めされている。
【0004】以上の構成のファンモータでは、回転軸2
03を支持する転がり軸受204が1個だけであるの
で、その分、薄型のモータとすることができる。また、
ラジアル隙間が−2〜5μmの状態、つまり隙間が負
(0を含む。以下同様)で予圧が付与されているか、正
値であっても僅かである状態で、軸受204をファンモ
ータに組み込んでいるので、例えばそのファンモータの
回転軸203が水平状態から傾いて回転し、ジャイロ作
用によるモーメント荷重が転がり軸受204に負荷され
ても、転動体(玉)204tの負荷抜けが無いが、あっ
てもその影響が小さい。したがってファンモータの異音
の発生を防止できるか、または実用上問題にならない極
めてかすかな程度の音に抑制することができる。
【0005】ところが、如何にラジアル隙間を小さくし
た玉軸受においても、衝撃的な荷重などの大きな外力に
対する剛性を得るための、十分な予圧量を得ることは困
難である。そのため、モータの運転条件以外の外力、例
えば搬送時に受ける繰り返しの振動荷重などが大きい場
合には、軸受の玉は外力に同期して動き、軌道面に対し
て浮上と衝突を繰り返す。これにより軸受はいわゆるフ
レッティング磨耗の様相を呈し、軌道面と玉の双方に偏
磨耗が発生して、ついには回転不能となる。
【0006】一方、従来の電子部品装着装置の装着ヘッ
ドとしては、例えば特開2000−101293号公報
に記載のものが知られている。図16に、間欠的に回転
する装着本体に複数備えられる装着ヘッド40の一つを
拡大して示す。装着ヘッド40は、周方向に等間隔に配
設した複数本(5本程度)の吸着ノズル40aをそれぞ
れ出没自在に装着したノズルホルダ41と、ノズルホル
ダ41を回転自在に支持すると共に、装置本体側のブラ
ケット90に取り付けたられたホルダ支持部材42と、
ノズルホルダ41の上面に取り付けられ、軸心に真空通
路44を形成した通路部材43とを備えている。ノズル
ホルダ41とホルダ支持部材42との間には、ノズルホ
ルダ41をロータ側とし、ホルダ支持部材42をステー
タ側とするモータ(回転駆動手段:ステッピングモー
タ)45が構成されており、このモータ45の駆動によ
り、ホルダ支持部材42に対しノズルホルダ41が回転
する。すなわち、複数本の吸着ノズル40aが、ノズル
ホルダ41の軸線廻りに公転する。
【0007】ホルダ支持部材42の上側には、吸着ノズ
ル40aを出没させる端面カム46が配設されている。
端面カム46とノズルホルダ41との間には上軸受48
aが、またホルダ支持部材42とノズルホルダ41との
間には下軸受48bが、それぞれ配設されている。すな
わち、固定側であるホルダ支持部材42に対しノズルホ
ルダ41が回転自在に支持され、且つノズルホルダ41
に対し端面カム46が回転自在に支持されている。ま
た、端面カム46は、図17に示すようにリング状に形
成され、上端面にはカム面49が形成されている。カム
面49の一部には、任意の1の吸着ノズル40aを下降
させて突出させる突出カム面49aが形成されている。
【0008】一方、各吸着ノズル40aは、上部が通路
部材43に形成したノズルガイド孔51に案内され、下
部がノズルホルダ41に設けたローラガイド52に案内
されて、上下動自在(出没自在)に構成されている。吸
着ノズル40aの下部には、その軸心に吸引孔53が形
成されており、吸引孔53の上端部が、通路部材43の
真空通路44に連なるノズルホルダ41の真空チャンバ
部54に連通している。また、吸着ノズル40aの中間
上部には、支持ブロック55がねじ止めされており、こ
の支持ブロック55に、上記の端面カム46転接するロ
ーラフォロア56が回転自在に支持されている。
【0009】さらに、吸着ノズル40aの上部には、こ
れに巻回するようにして、通路部材43と支持ブロック
55との間に圧縮ばね57が介設されている。この圧縮
ばね57により、吸着ノズル40aは突出方向に付勢さ
れていると共に、ローラフォロア56が端面カム46に
対して確動的に転接する。そして、ローラフォロア56
が端面カム46の突出カム面49aに転接している状態
では、吸着ノズル40aは、圧縮ばね57のばね力によ
り突出状態となり、突出カム面49a以外の部分に転接
している状態では、吸着ノズル40aは、圧縮ばね57
に抗して没入状態となる。
【0010】電子部品装着装置には、電子部品を基板に
装着するタクトタイムをできるだけ短くすることが求め
られており、そのために可動部分の質量を可能な限り小
さくすることが有効である。これは、上述の装着ヘッド
に用いられる端面カムの支持軸受にも言えることであ
り、複数や複列の軸受ではなく、単一の単列軸受を採用
して装着ヘッドを軽量にすることが望まれる。軸受の数
が減れば、装置のコストダウンも可能である。ところ
が、一般的な深溝玉軸受を単列で使用した場合は、軸受
に予圧荷重を与えることができないので、上記電子部品
装着装置のような、高速でのインデックスによる強い振
動環境下においては、軸受の玉は外力に同期して、軌道
面に対し浮上と衝突を繰り返す。これにより軸受はいわ
ゆるフレッティング磨耗の様相を呈し、軌道面と玉の双
方に偏磨耗が発生し、ついには回転不能となる。また当
然ながら、予圧荷重を与えられない深溝玉軸受は、軸受
内部で軌道面と玉の間に隙間を有するため、軸受にガタ
が生じ、支持剛性も低くなるため、振動条件下での軸受
の回転精度が著しく悪くなる。特開平8−195588
号公報では、装着ヘッドの端面カムを一対の小型の玉軸
受で支持しているが、やはり単一の単列軸受を採用して
装着ヘッドを軽量にすることが望まれる。
【0011】単列ラジアル玉軸受に軸受単体で予圧荷重
を付与するために、軸受の外輪あるいは内輪のうち少な
くとも一方の軌道面に、途中で曲率中心位置が変化する
複合曲面を用いることが考えられる。こうすると、各玉
と軌道面とが軸受内部で3点あるいは4点で接触する多
点接触ラジアル玉軸受となる。多点接触ラジアル玉軸受
は、構造上、玉と軌道面間の滑りが生じやすく、玉の滑
りによる軸受のトルクロスを小さくするためには予圧荷
重のばらつきを厳しく管理することが不可欠である。
【0012】単列のラジアル玉軸受に予圧を与える方法
として、例えば実開平4−116016号公報には、内
輪を兼ねる軸のまわりに玉を介して外嵌された外輪を、
軸と直交する方向に2分割しておき、分割された外輪の
向かい合う端部に形成された円錐凹部と円錐凸部とを結
合することにより予圧を与える方法が開示されている。
特開平6−173957号公報には、外輪を外径側と内
径側とに2分割し、一方の外輪に内径ねじを、他方の外
輪に外径ねじを、互いにかみ合うように形成しておくこ
とで、内輪との間に玉を配置する際に一体型の保持器を
挿入できるようにした構造が開示されている。この構造
では、玉及び保持器を挿入した後、前記2分割された外
輪の内径ねじと外径ねじとをかみ合わせることで、予圧
を付与することができる。
【0013】特開2000−249149号公報は、ノ
ートパソコンのMPUファンモータのスピンドル軸受
の、外内輪にそれぞれ形成する軌道溝をゴシックアーチ
形状または楕円形状とする構造が開示されている。内輪
を軸に対して締まり嵌めで圧入することで膨張させ、軸
受内部の隙間を負とすることにより、ラジアル方向の予
圧を付与している。特開平8−200358号公報に
は、HDDのリニアキャリッジのローラやスピンドルモ
ータなど薄型モータ等に組み込まれるラジアル玉軸受
の、深溝形の軌道部を有する外輪(または内輪)と、軌
道面が掛け渡された2個の内輪(または外輪)からなる
一対の補助輪とを有する構造が開示されている。一対の
補助輪を軸方向に移動することにより玉を各々の補助輪
と接触させて予圧を与え、予圧に基づく軸方向荷重より
大きな保持力を発揮する嵌合強度で軸(またはハウジン
グ)に補助輪を嵌合固定している。嵌合による組立は、
接着剤による固定方法よりも工程が簡略である。付与す
る予圧の管理は、特開平6−344233号公報に開示
されている方法で行える。
【0014】一方、一対の玉軸受を用いた軸受装置にお
いて、軸受に予圧を与える方法としては、例えば実開平
6−1835号公報に開示されているものがある。同公
報では、HDDのスピンドルモータ用軸受やスイングア
ームのピボット軸受の、一定の間隔を保たれた2本の軌
道部を有するプレス鋼板性の外輪に対し、玉を介し軸と
嵌め合う各々1本の軌道部を有する一対の内輪に軸方向
の荷重を与えている。そして、目的の予圧を付与した状
態で、軸と内輪を接着固定している。特開平6−200
926号公報には、OA機器の回転部等に用いられる、
軸とスリーブよりなる軸受装置について、軸に嵌めた内
輪もしくはスリーブに嵌め込んだ外輪に適正な予圧をか
けてその内輪もしくは外輪を接着剤等の結合手段で軸も
しくはスリーブに固定する方法が開示されている。
【0015】特開平7−63213号公報には、記録デ
ィスクのスピンドルモータ用の一対の玉軸受を組み込む
際に、一対の外輪の間隔をハウジングで固定し、軸と嵌
め合う一対の内輪の間隔を押圧部材を介して軸方向に調
整し、目的の予圧を与えた状態で押圧部材と軸を接着固
定し、内輪の軸方向位置を維持する方法が開示されてい
る。特開2001−65562号公報には、VTRやH
DDのスピンドルモータ等における、2本の軌道部を有
する外輪(または内輪)と、玉を介して配置される1本
の軌道部を有する軸付きの一対の内輪(または内径嵌合
面をもつ外輪)とを備えた軸受装置が開示されている。
同公報では、一対の内輪(または内径嵌合面をもつ外
輪)の一方を他方に対し軸方向に相対移動させることに
より予圧を付与している。加えて、予圧を調整するため
に軸受装置の共振周波数を測定、あるいは軸方向変位量
を測定、あるいは軸受回転振動特性を測定、あるいは軸
受の負の隙間を測定、あるいは軸受のロストルクを測定
しながら、組み立てる方法が開示されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、単列
の軸受を採用して軽量化及び小型化を達成しつつ、振動
環境下等でも長期にわたって性能を維持できるよう高い
剛性を奏し、さらに予圧量のばらつきを厳しく管理する
ことができる、多点接触ラジアル玉軸受装置とモータ及
びカム付き軸受装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成により達成される。 (1) 軸方向に並設された一対の分割内輪からなる内
輪と、外輪と、前記分割内輪及び前記外輪の間に単列に
配された複数の玉と、前記分割内輪に内嵌された軸とを
備え、前記分割内輪の少なくとも一方が前記軸に隙間嵌
めで嵌合され、外部からの軸方向荷重により予圧を適切
に与えられた状態で前記分割内輪と前記軸とが接着固定
されたことを特徴とする多点接触ラジアル玉軸受装置。 (2) 軸方向に並設された一対の分割外輪からなる外
輪と、内輪と、前記分割外輪及び前記内輪の間に単列に
配された複数の玉と、前記分割外輪に外嵌されたハウジ
ングとを備え、前記分割外輪の少なくとも一方が前記ハ
ウジングに隙間嵌めで嵌合され、外部からの軸方向荷重
により予圧を適切に与えられた状態で前記分割外輪と前
記ハウジングとが接着固定されたことを特徴とする多点
接触ラジアル玉軸受装置。 (3) 軸方向に並設された一対の分割内輪からなる内
輪と、外輪と、前記分割内輪及び前記外輪の間に単列に
配された複数の玉とを備え、前記一対の分割内輪が互い
に嵌合可能な同心の嵌め合い部を有し、前記分割内輪同
士が接着固定されたことを特徴とする多点接触ラジアル
玉軸受装置。 (4) 軸方向に並設された一対の分割外輪からなる外
輪と、内輪と、前記分割外輪及び前記内輪の間に単列に
配された複数の玉とを備え、前記一対の分割外輪が互い
に嵌合可能な同心の嵌め合い部を有し、前記分割外輪同
士が接着固定されたことを特徴とする多点接触ラジアル
玉軸受装置。 (5) 接着面が研削仕上げされ、前記接着面同士の嵌
め合い隙間が1μm以上20μm以下に設定され、前記
接着面に嫌気性の変性アクリル樹脂系接着剤が付与さ
れ、前記接着剤が40℃以上100℃以下で加熱硬化さ
れた前記(1)〜(4)のいずれかに記載の多点接触ラ
ジアル玉軸受装置。 (6) 前記接着面に設けられた接着層のせん断剛性
が、当該多点接触ラジアル玉軸受装置の軌道部の軸方向
接触剛性の10倍以上である前記(1)〜(5)のいず
れかに記載の多点接触ラジアル玉軸受装置。 (7) 前記(1)〜(6)のいずれかに記載の多点接
触ラジアル玉軸受装置により回転部分が支持されたモー
タ。 (8) 前記複数の玉の各々が、前記外輪と常時2点で
接触し、かつ前記内輪と常時2点で接触する前記(7)
に記載のモータ。 (9) 前記(1)〜(6)のいずれかに記載の多点接
触ラジアル玉軸受装置の、前記外輪または前記内輪にカ
ムが設けられてなるカム付き軸受装置。 (10) 前記複数の玉の各々が、前記外輪と常時2点
で接触し、かつ前記内輪と常時2点で接触する前記
(9)に記載のカム付き軸受装置。 (11) 前記カムが端面カムであり、前記外輪または
前記内輪と前記端面カムとが別体に形成され、前記外輪
または前記内輪の軌道輪端面から前記端面カムのカム面
までの軸方向距離を少なくとも組立時には変更可能に構
成された前記(9)または(10)に記載のカム付き軸
受装置。 (12) 前記玉がセラミック製である前記(9)〜
(11)のいずれかに記載のカム付き軸受装置。
【0018】本発明による多点接触ラジアル玉軸受装置
は、軌道面を掛け渡した一対の分割内輪(または分割外
輪)と、外輪(または内輪)と、それらの間に挟み込ま
れる複数の玉とを少なくとも備えている。組立工程にお
いて、一対の分割内輪(または分割外輪)は、互いに衝
突することなくそれらの軌道面を外輪(または内輪)と
の間にある複数の玉に押し当てた状態で軸方向の組立荷
重を受ける。一対の分割内輪(または分割外輪)と軸
(またはハウジング)との間には、嵌合隙間が設けてあ
り、組立荷重は嵌合部の摩擦に阻害されることなく、軌
道面と玉との接触力として伝わる。このように組立荷重
を受けた状態で、一対の分割内輪(または分割外輪)は
軸(またはハウジング)との嵌合隙間に付与された接着
剤によって接着固定される。接着剤が硬化した後に組立
荷重を除去しても、軸受内部には、外輪軌道面と内輪軌
道面とが適切な力で複数の玉を挟み支持する軸受予圧
が、組立荷重をかけていたときと等しく残存する。ま
た、分割内輪または分割外輪に、同心の嵌め合い部を設
けて、分割内輪同士または分割外輪同士を接着固定する
構造を採用すれば、軸やハウジングを必須の構成としな
くても、単列ラジアル玉軸受が単体で予圧を管理された
製品として成り立つ。
【0019】従来、分割内輪または分割外輪を有する単
列ラジアル玉軸受に対して、分割内輪または分割外輪
を、接着剤により軸またはハウジングに固定するという
試みはなされてこなかった。分割内輪または分割外輪を
有する単列ラジアル玉軸受においては、幅が細い分割内
輪や分割外輪を微調整しながら、それらの軸方向間隔を
正確に設定し、長期にわたって維持する必要があり、軸
受の予圧による反力を常に接着剤で受ける固定方法は適
していないと考えられていた。しかし本発明によれば接
着固定の強度と剛性を長期にわたり得ることができる。
特に、分割内輪または分割外輪と軸またはハウジングの
嵌め合い面を研削仕上げとし、隙間を1〜20μm(直
径で測った値)と定めた上で、嫌気性の変性アクリル樹
脂系接着剤を使用して40℃以上100℃以下でその接
着剤を加熱硬化させることにより、接着固定の強度と剛
性を長期にわたり十分に得ることができる。また、分割
内輪または分割外輪を上記の隙間嵌めにより軸またはハ
ウジングに接着剤を介して嵌合した状態で、適切な荷重
をかけ、接着剤を上記方法で硬化させた後に荷重を除去
することで、一対の分割内輪または分割外輪の軸方向間
隔を正確にかつ容易に設定できるだけでなく、予圧量の
ばらつきも厳しく管理することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて詳細に説明する。図1に、第1実施形態の多
点接触ラジアル玉軸受装置10aを示す。このラジアル
玉軸受装置10aは、内輪を主内輪2と副内輪3とに2
分割されると共に、玉4を内輪及び外輪で4点接触によ
り支持している。本実施形態では、主内輪2と副内輪3
とが対称な形状になっている。単一の外輪1は、曲率中
心位置の異なる一対の曲面による、断面ゴシックアーチ
形状の軌道面(以下「ゴシック溝」という)を有してい
る。主内輪2は単一曲率円弧形状の補助軌道面を有し、
その内径面2aが、段付き軸5の嵌合外径面5aに対し
て隙間無く嵌合している。また、主内輪2の、反副内輪
3側(図では左側)の端面(図では側面)が、段付き軸
5の段部5bに突き当てられている。
【0021】副内輪3は、主内輪2の補助軌道面から掛
け渡すように形成された、単一曲率円弧形状の補助軌道
面を有している。主内輪2の補助軌道面と副内輪3の補
助軌道面とにより、内輪にもゴシック溝が形成される。
主内輪2と副内輪3の補助軌道面の曲率中心は互いに、
軸5と同心の仮想円筒上にあり、それら曲率中心はゴシ
ック溝を形成するのに好適な軸方向のオフセットを有す
る。
【0022】副内輪3は、軸5に組み込まれた際に、主
内輪2と衝突することなく(主内輪2に対し軸方向間隔
をあけて)補助軌道面を複数の玉4に押し当てられると
共に、その内径面3aは、軸5の嵌合外径面5aとの間
に嵌合隙間を形成する。嵌合隙間は、接着剤6により埋
められる。副内輪3の補助軌道面を複数の玉4に押し当
てて組立荷重をかけつつ、接着剤6を硬化させる。その
後、副内輪3にかけていた組立荷重を除去する。
【0023】複数の玉4はそれぞれ、外輪1の軌道面と
2箇所の接触点P,Pを有し、主内輪2及び副内輪3の
各補助軌道面とも1箇所ずつ接触点P,Pを有する。玉
4の各接触点では、軸受予圧による接触面圧が生じてお
り、いずれの玉と軌道面の間にも隙間が生じていない。
なお図1では、保持器の図示を省略した。
【0024】次に図2に基づいて、組立工程をより詳し
く説明する。軸5の嵌合外径面5a、主内輪2の内径面
2aおよび、副内輪3の内径面3aは研削仕上げされて
いる。また、外輪1、主内輪2および副内輪3における
各々の軌道面は研削仕上げすることにより、軸受の運動
精度が確保されている。軸5の嵌合外径面5aに対し主
内輪2の内径面2aを締まり嵌めから中間嵌めにて組み
込み、段部5bに突き当てる。外輪1は、治具を用い
て、既に組み込まれている主内輪2に対して適切な位置
に配置される。複数の玉4,4が外輪1の軌道面と主内
輪2の補助軌道面との間に配置された後、保持器7が組
み込まれる。なお保持器7として、球状のポケットを有
するタイプを用いて、玉4,4を予め保持器7に保持さ
せた状態で、保持器7と玉4,4を外輪1と主内輪2と
の間にセットしてもよい。副内輪3は、その内径面が、
軸の嵌合外径面5aに対して1〜20μmの範囲で、接
着に好適な隙間を維持できるように仕上げられている。
上記隙間が大きすぎると、後述の接着層のせん断剛性が
十分に得られず、軸受の予圧荷重を安定して与えること
ができない。一方、隙間が0あるいは負の状態では、嵌
合面に摩擦力が生じてしまい、目的とする軸受予圧と後
述する組立荷重の関係が複雑で管理できなくなる。副内
輪3は、予め内径面に接着剤を塗布した状態で、軸5に
嵌合される。接着剤には、例えば嫌気性の変性アクリル
樹脂系接着剤を用いると良い。副内輪3は、主内輪2と
衝突することなく、外輪1と主内輪2との間に配置され
た複数の玉4,4に押し当てられる。
【0025】次に図3に基づいて、予圧を与える工程を
より詳しく説明する。接着剤を塗布された副内輪3を組
み込まれた4点接触のラジアル玉軸受装置は、接着剤の
硬化が始まる前に、予圧組立治具11に組み込まれる。
ここで副内輪3は、ばね12により押し具11aを介し
て円周方向に均一に分散された組立荷重をかけられ、玉
4,4に押し付けられる。このときの組立荷重Fは、次
式で表される。 F=P×(1+Kj/Ks) 式(1)
【0026】ここでPは、目的とする軸受アキシャル予
圧荷重、Kjは予め計算された予圧Pでの軸受アキシャ
ル剛性であり、Ksは副内輪3と軸5間の接着層のせん
断剛性である。
【0027】4点接触のラジアル玉軸受装置は、組立荷
重Fを与えられたまま接着剤の硬化を待つ。ここで、接
着剤の硬化を促進し、接着剤のせん断剛性を高めるため
に、40℃〜100℃に温度を保った加熱炉内にて予圧
組立治具11ごと暖められる。加熱温度が低いと、接着
剤の硬化が促進せず、反対に高すぎると接着剤が変質す
る。接着剤が硬化したら、4点接触のラジアル玉軸受装
置は、予圧組立治具11から開放され、軸受内部には、
上述の式(1)を変形した以下の式(2)で表される予
圧が残留する。 P=F/(1+Kj/Ks) 式(2) 嫌気性の変性アクリル接着剤は、室温硬化させた場合に
は、短時間でせん断剛性を高くすることが難しい。上述
の式(2)によれば、一定の組立荷重Fのもとでは、接
着層のせん断剛性Ksが変化した場合、軸受の予圧荷重
Pが変化する。例えば、F=3kgf、Kj=2kgf
/μmの4点接触ラジアル玉軸受の場合、Ksが1kg
f/μm〜5kgf/μmの範囲で変化すれば、軸受予
圧荷重Pは1kgf〜2.1kgfの範囲で変化する。
図9のグラフからも明らかなように、軸受予圧荷重を安
定させるためには、KsをKjに対して10倍以上の値
とすることが望ましい(Ks≧10Kj)。この条件を
与えた場合、前記ラジアル玉軸受における予圧変化が1
0%以下となり、予圧荷重が安定する。この場合、上記
の式(2)は以下の式で代用できる。 P=F 式(3) 前述のように、接着剤を加熱硬化させることにより、接
着剤のせん断剛性を向上させることが可能である。実験
では上述の4点接触ラジアル玉軸受の場合、接着剤のせ
ん断剛性は加熱硬化により50kgf/μm以上の値を
得ることができたので、軸受に残存する予圧を精度良く
管理することが可能となった。
【0028】図4に、第2実施形態の多点接触ラジアル
玉軸受装置10bを示す。なお、以下に説明する実施形
態において、既に説明した部材等と同様な構成・作用を
有する部材等については、図中に同一符号または相当符
号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。図
4に示すラジアル玉軸受装置10bは、内輪を主内輪2
と副内輪3とに2分割されると共に、玉4を内輪及び外
輪で4点接触により支持している。本実施形態では、主
内輪2と副内輪3とが対称な形状になっている。単一の
外輪1は、ゴシック溝を有している。
【0029】本実施形態では、主内輪2の内径面2aと
副内輪3の内径面3aとが共に、ストレート形状の軸1
5の嵌合外径面15aとの間に嵌合隙間を形成してい
る。嵌合隙間は、接着剤6により埋められている。組立
工程に続く予圧工程においては、主内輪2と副内輪3は
互いに衝突することなく軸方向に押し付けられ、外輪1
との間に複数の玉4,4を保持する。主内輪2と副内輪
3を押し付け合う向きに組立荷重を与えた状態で、接着
剤6を硬化させることにより、軸受内部に適切な予圧が
残存する。
【0030】図5に、第3実施形態の多点接触ラジアル
玉軸受装置10cを示す。このラジアル玉軸受装置10
cは、内輪を主内輪2と副内輪3とに2分割されると共
に、玉4を内輪及び外輪で4点接触により支持してい
る。本実施形態では、主内輪2と副内輪3とが非対称な
形状になっている。単一の外輪1は、ゴシック溝を有し
ている。
【0031】本実施形態では、主内輪2が、副内輪3の
内径面3aに内嵌すると共に、図示しない軸の嵌合外径
面に外嵌する軸方向延長部2bを有している。軸方向延
長部2bの外径面2cと、副内輪3の内径面3aとが、
同心の嵌め合い部となっている。嵌め合い部は接着剤6
で埋められている。組立工程に続く予圧工程において
は、主内輪2と副内輪3は互いに衝突することなく軸方
向に押し付けられ、外輪1との間に複数の玉4,4を保
持する。主内輪2と副内輪3を押し付け合う向きに組立
荷重を与えた状態で、接着剤6を硬化させることによ
り、軸受内部に適切な予圧が残存する。本実施形態は、
軸受単体で予圧が管理されており、装置にこのまま組み
込むことができる。
【0032】図6に、第4実施形態の多点接触ラジアル
玉軸受装置10dを示す。このラジアル玉軸受装置10
dは、段付き軸20の段部20bの周縁部に補助軌道面
20cを形成して、軸20に分割内輪(主内輪)の機能
を持たせている。軸20の嵌合外径面20aに副内輪3
が隙間嵌めで嵌合され、嵌合隙間が接着剤6で埋められ
ている。軸20の嵌合外径面20aと、副内輪3の内径
面3aとが、同心の嵌め合い部となっているともいえ
る。単一の外輪1は、ゴシック溝を有している。
【0033】図7に、第5実施形態の多点接触ラジアル
玉軸受装置10eを示す。このラジアル玉軸受装置10
eは、外輪を主外輪1と副外輪8とに2分割されると共
に、玉4を内輪及び外輪で4点接触により支持してい
る。本実施形態では、主外輪1と副外輪8とが対称な形
状になっている。単一の内輪2は、ゴシック溝を有して
いる。副外輪8は、主外輪1の補助軌道面から掛け渡す
ように形成された、単一曲率円弧形状の補助軌道面を有
している。主外輪1の補助軌道面と副外輪8の補助軌道
面とにより、外輪にもゴシック溝が形成される。主外輪
1と副外輪8の補助軌道面の曲率中心は互いに、回転軸
と同心の仮想円筒上にあり、それら曲率中心はゴシック
溝を形成するのに好適な軸方向のオフセットを有する。
【0034】主外輪1の外径面1aは、ハウジング9の
嵌合内径面9aに隙間無く嵌合されている。副外輪8の
外径面8aは、ハウジング9の嵌合内径面9aに隙間嵌
めで嵌合され、嵌合隙間が接着剤6で埋められている。
また、主外輪1の、反副外輪8側(図では左側)の端面
(側面)が、ハウジング9内に備えられた段部9bに突
き当てられている。
【0035】副外輪8は、ハウジング9に組み込まれた
際に、主外輪1と衝突することなく(主外輪1に対し軸
方向間隔をあけて)補助軌道面を複数の玉4に押し当て
られると共に、その外径面9aは、ハウジング9の嵌合
内径面9aとの間に嵌合隙間を形成する。嵌合隙間は、
接着剤6により埋められる。副外輪8の補助軌道面を複
数の玉4に押し当てて組立荷重をかけつつ、接着剤6を
硬化させる。その後、副外輪8にかけていた組立荷重を
除去する。
【0036】複数の玉4はそれぞれ、内輪2の軌道面と
2箇所の接触点P,Pを有し、主外輪1及び副外輪8の
各補助軌道面とも1箇所ずつ接触点P,Pを有する。玉
4の各接触点では、軸受予圧による接触面圧が生じてお
り、いずれの玉と軌道面の間にも隙間が生じていない。
【0037】図8に、第6実施形態の多点接触ラジアル
玉軸受装置10fを示す。このラジアル玉軸受装置10
fは、外輪を主外輪1と副外輪8とに2分割されると共
に、玉4を内輪及び外輪で4点接触により支持してい
る。本実施形態では、主外輪1と副外輪8とが非対称な
形状になっている。単一の内輪2は、ゴシック溝を有し
ている。
【0038】本実施形態では、主外輪1が、副外輪8の
外径面8aに外嵌すると共に、図示しないハウジングの
嵌合内径面に内嵌する軸方向延長部1bを有している。
軸方向延長部1bの内径面1cと、副外輪8の外径面8
aとが、同心の嵌め合い部となっている。嵌め合い部は
接着剤6で埋められている。組立工程に続く予圧工程に
おいては、主外輪1と副外輪8は互いに衝突することな
く軸方向に押し付けられ、内輪2との間に複数の玉4,
4を保持する。主外輪1と副外輪8を押し付け合う向き
に組立荷重を与えた状態で、接着剤6を硬化させること
により、軸受内部に適切な予圧が残留する。本実施形態
は、軸受単体で予圧が管理されており、装置にこのまま
組み込むことができる。
【0039】上述したような多点接触ラジアル玉軸受装
置によって、情報機器用のMPUファンモータに代表さ
れる小型モータの軸を支持することができる。本発明に
係る多点接触ラジアル玉軸受装置は、例えば、モータケ
ースの外径が70mm以下、モータの軸方向寸法が30
mm以下の、小型のモータに用いるのに好適である。図
10に示すMPUファンモータ100は、回転軸103
を支持する単一の軸受として、図1に示したような形態
の4点接触ラジアル玉軸受装置10aを採用している。
ラジアル玉軸受装置10aの内輪3の内径面3aに回転
軸103が固着されている。
【0040】ラジアル玉軸受装置10aは、MPUファ
ンモータ100における外力(軸方向外力、径方向外
力、曲げモーメント)の最大値(合成値)がかかったと
きでも玉4が軌道面から浮き上がらないように予め計算
された予圧荷重を与えられて、回転軸103に組み込ま
れている。主内輪2の一端面(図では右端面)が、ロー
ターケース108の突起部108aに突き当てられてい
る。
【0041】ラジアル玉軸受装置10aを回転軸103
aに組み込むには、図2に示した手順で行える。図2の
段付き軸5を回転軸103及びこの一端に外嵌している
ローターケース108に置きかえて説明すると、予め研
削加工などにより成形された外輪1、主内輪2、副内輪
3のうち、まず主内輪2を回転軸103の嵌合外径面に
嵌合させ、ローターケースの突出し部108aに突き当
てる。治具を用いて位置決めされた外輪1と既に回転軸
103に固定された主内輪2との間に複数の玉4,4と
保持器を挿入する。玉4として、摩擦係数が小さく硬度
の高い窒化珪素球(セラミック球)を用いることは、軸
受の更なる寿命向上のために効果的である。また、保持
器7の代わりに、玉4よりも径の小さなスペーサボール
を玉4,4間に挿入しても良い。
【0042】玉4,4及び保持器7を組み込んだ後、副
内輪3を回転軸103に嵌合させる。副内輪3は、既に
固定されている主内輪2に衝突することなく、玉4,4
に押し当てられる。使用環境における外力(軸方向外
力、径方向外力、曲げモーメント)の最大合成時にも玉
4が浮き上がらないように予め計算された予圧荷重を発
生すべく、図3に示した治具11を用いることができ
る。図3に示すようにして、軸受の軸方向に組立荷重が
与えられる。組立荷重を与えられた状態で、副内輪3と
回転軸108の嵌合部分が接着固定される。接着剤が硬
化した後、この組立荷重は取り除かれ、軸受に所定の予
圧荷重が残存する。
【0043】組立荷重により正確な荷重を容易に与える
ためには、副内輪3と回転軸108との嵌め合いが締ま
り嵌めであると両部品の嵌合摩擦により組立荷重と軸受
にかかる軸方向力の関係が複雑になるため、副内輪3と
回転軸108との嵌め合いは隙間嵌めが好ましい。接着
固定しない主内輪2と回転軸108との嵌め合いは締ま
り嵌めでも構わない。
【0044】また、上述したような多点接触ラジアル玉
軸受装置によって、電子部品装着装置の装着ヘッドの、
端面カムを支持することができる。図11に示す装着ヘ
ッド40は、端面カム46を支持する上軸受として、図
1に示したような形態の4点接触ラジアル玉軸受装置1
0aを採用している。ラジアル玉軸受装置10aの外輪
1の外径面に、端面カム46が外嵌されている。
【0045】ラジアル玉軸受装置10aは、装着ヘッド
40における外力(軸方向、径方向、曲げモーメント)
の最大値(合成値)がかかったときも玉4が軌道面から
浮き上がらないように予め計算された予圧荷重を与えら
れて、ノズルホルダ41に組み込まれている。主内輪2
の端面(図では下面)が、ノズルホルダ41の段部41
bに突き当てられている。
【0046】ラジアル玉軸受装置10aをノズルホルダ
41に組み込むには、図2に示した手順で行える。図2
の段付き軸5をノズルホルダ41に置きかえて説明する
と、予め研削加工などにより成形された外輪1、主内輪
2、副内輪3のうち、先ず主内輪2をノズルホルダ41
の嵌合外径面41aに嵌合させ、ノズルホルダ41の段
部41bに突き当てる。治具を用いて位置決めされた外
輪1と既にノズルホルダ41に固定された主内輪2との
間に複数の玉4,4と保持器7を挿入する。玉4とし
て、摩擦係数が小さく硬度の高い窒化珪素球(セラミッ
ク球)を用いることは、軸受の更なる寿命向上のために
効果的である。また、保持器7を用いない、いわゆる全
ボール(総ボール)の軸受としてもよい。また、保持器
7の代わりに、玉4よりも径の小さなスペーサボールを
玉4,4間に挿入してもよい。
【0047】玉4,4及び保持器7を組み込んだ後、副
内輪3をノズルホルダ41に嵌合させる。副内輪3は、
既に固定されている主内輪2に衝突することなく、玉
4,4に押し当てられる。使用環境における外力(軸方
向外力、径方向外力、曲げモーメント)の最大合成時に
も玉4が浮き上がらないように予め計算された予圧荷重
を発生すべく、図3に示した治具11を用いることがで
きる。図3に示すようにして、軸受の軸方向に組立荷重
が与えられる。組立荷重を与えられた状態で、副内輪3
とノズルホルダ41の嵌合部分が接着固定される。接着
剤が硬化した後、この組立荷重は取り除かれ、軸受に所
定の予圧荷重が残存する。
【0048】組立荷重により正確な荷重を容易に与える
ためには、副内輪3とノズルホルダ41との嵌め合いが
締まり嵌めであると両部品の嵌合摩擦により組立荷重と
軸受にかかる軸方向力の関係が複雑になるため、副内輪
3とノズルホルダ41との嵌め合いは隙間嵌めが好まし
い。接着固定しない主内輪2とノズルホルダ41との嵌
合は締まり嵌めでも構わない。一方、接着強度をより高
めるためには、副内輪3とノズルホルダ41との嵌合を
締まり嵌めとして接着を併用することもありうる。但
し、予圧荷重は予め代用特性として用意された適切な軸
受起動トルク、あるいは軸受の固有振動数などを利用し
て管理することが必要である。例えば特開平6−344
233号公報に開示されている方法及びシステムを用い
て、予圧荷重を固有振動数に基づいて管理することがで
きる。
【0049】図12に示すように、端面カム46の突出
しカム面49aの高さが、組立基準面から所定の位置と
なるように治具100により位置決めされた状態で、端
面カム46が外輪1に接着固定される。
【0050】ところで、図11に示すように、ローラフ
ォロア56が圧縮ばね57により端面カム46の端面カ
ム面49に押し付けられている。この押し付け力は、端
面カム46と外輪1間の接着結合層を通り、外輪1、玉
4、主内輪2を介して、直接ノズルホルダ41の段部4
1bに伝わる。すなわち、上軸受の副内輪3にはローラ
フォロア56の力が直接かからず、副内輪3とノズルホ
ルダ41間の接着結合層が繰り返し荷重による疲労を起
こさない設計となっている。一方で、端面カム46と外
輪1間の接着結合層は繰り返し荷重を受けるが、この箇
所では接着面積を大きく設計しやすく、強度を確保しや
すい。また、軸受の予圧変動に関わる接着層のクリープ
変位量に比べれば、突出しカム面49aの高さ精度には
余裕があるため、端面カム46と外輪1間の接着結合層
は本設計仕様で十分な疲労強度を有する。
【0051】図13及び図14に、端面カム付き軸受装
置の変形例を示す。図13の例では、内輪が2分割さ
れ、一方の(図では下側の)分割内輪47b2に軸方向
延長部が備えられ、軸方向延長部の外径面に他方の分割
内輪47b1が嵌合されると共に接着固定されている。
単一の外輪47aの外径面に端面カム46の内周面が嵌
合している。図14の例では、外輪が2分割され、一方
の(図では下側の)分割外輪47a2に軸方向延長部が
備えられ、軸方向延長部の内径面に他方の分割外輪47
a1が嵌合されると共に接着固定されている。単一の内
輪47bの内径面に端面カム46の外周面が嵌合してい
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単列の軸受を採用して軽量化及び小型化を達成しつつ、
振動環境下等でも長期にわたって性能を維持できるよう
高い剛性を奏し、さらに予圧量のばらつきを厳しく管理
することができる、多点接触ラジアル玉軸受装置とモー
タ及びカム付き軸受装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の多点接触ラジアル玉軸受装置の
断面図である。
【図2】多点接触ラジアル玉軸受装置の組立工程を説明
する図である。
【図3】多点接触ラジアル玉軸受装置の予圧工程を説明
する図である。
【図4】第2実施形態の多点接触ラジアル玉軸受装置の
断面図である。
【図5】第3実施形態の多点接触ラジアル玉軸受装置の
断面図である。
【図6】第4実施形態の多点接触ラジアル玉軸受装置の
断面図である。
【図7】第5実施形態の多点接触ラジアル玉軸受装置の
断面図である。
【図8】第6実施形態の多点接触ラジアル玉軸受装置の
断面図である。
【図9】組立荷重F、予圧荷重P、軸受アキシャル剛性
Kj、接着層のせん断剛性Ksの関係を示すグラフであ
る。
【図10】本発明実施形態のラジアル玉軸受装置を備え
た小型モータを示す図である。
【図11】本発明実施形態のカム付き軸受装置を備えた
電子部品装着装置を示す図である。
【図12】カム付き軸受装置の組立工程を説明する図で
ある。
【図13】カム付き軸受装置の変形例を示す図である。
【図14】カム付き軸受装置の変形例を示す図である。
【図15】従来の小型モータを示す図である。
【図16】従来の電子部品装着装置の装着ヘッドの例を
示す図である。
【図17】従来の端面カムの例を示す図である。
【符号の説明】
1 外輪 2 主内輪(分割内輪) 3 副内輪(分割内輪) 4 玉 5 軸 6 接着剤 7 保持器 10a 4点接触ラジアル玉軸受装置(多点接触ラ
ジアル玉軸受装置) 40 装着ヘッド 46 端面カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 5/173 H02K 5/173 A Fターム(参考) 3J017 AA02 AA03 DA01 DB09 3J101 AA04 AA32 AA42 AA52 AA62 BA10 BA53 BA54 BA64 DA16 EA41 FA31 FA53 GA24 GA32 GA55 5H605 BB05 CC04 EA18 EB10 EB38 GG09 GG14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に並設された一対の分割内輪から
    なる内輪と、外輪と、前記分割内輪及び前記外輪の間に
    単列に配された複数の玉と、前記分割内輪に内嵌された
    軸とを備え、前記分割内輪の少なくとも一方が前記軸に
    隙間嵌めで嵌合され、外部からの軸方向荷重により予圧
    を適切に与えられた状態で前記分割内輪と前記軸とが接
    着固定されたことを特徴とする多点接触ラジアル玉軸受
    装置。
  2. 【請求項2】 軸方向に並設された一対の分割外輪から
    なる外輪と、内輪と、前記分割外輪及び前記内輪の間に
    単列に配された複数の玉と、前記分割外輪に外嵌された
    ハウジングとを備え、前記分割外輪の少なくとも一方が
    前記ハウジングに隙間嵌めで嵌合され、外部からの軸方
    向荷重により予圧を適切に与えられた状態で前記分割外
    輪と前記ハウジングとが接着固定されたことを特徴とす
    る多点接触ラジアル玉軸受装置。
  3. 【請求項3】 軸方向に並設された一対の分割内輪から
    なる内輪と、外輪と、前記分割内輪及び前記外輪の間に
    単列に配された複数の玉とを備え、前記一対の分割内輪
    が互いに嵌合可能な同心の嵌め合い部を有し、前記分割
    内輪同士が接着固定されたことを特徴とする多点接触ラ
    ジアル玉軸受装置。
  4. 【請求項4】 軸方向に並設された一対の分割外輪から
    なる外輪と、内輪と、前記分割外輪及び前記内輪の間に
    単列に配された複数の玉とを備え、前記一対の分割外輪
    が互いに嵌合可能な同心の嵌め合い部を有し、前記分割
    外輪同士が接着固定されたことを特徴とする多点接触ラ
    ジアル玉軸受装置。
  5. 【請求項5】 接着面が研削仕上げされ、前記接着面同
    士の嵌め合い隙間が1μm以上20μm以下に設定さ
    れ、前記接着面に嫌気性の変性アクリル樹脂系接着剤が
    付与され、前記接着剤が40℃以上100℃以下で加熱
    硬化された請求項1〜4のいずれかに記載の多点接触ラ
    ジアル玉軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記接着面に設けられた接着層のせん断
    剛性が、当該多点接触ラジアル玉軸受装置の軌道部の軸
    方向接触剛性の10倍以上である請求項1〜5のいずれ
    かに記載の多点接触ラジアル玉軸受装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の多点接
    触ラジアル玉軸受装置により回転部分が支持されたモー
    タ。
  8. 【請求項8】 前記複数の玉の各々が、前記外輪と常時
    2点で接触し、かつ前記内輪と常時2点で接触する請求
    項7に記載のモータ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の多点接
    触ラジアル玉軸受装置の、前記外輪または前記内輪にカ
    ムが設けられてなるカム付き軸受装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の玉の各々が、前記外輪と常
    時2点で接触し、かつ前記内輪と常時2点で接触する請
    求項9に記載のカム付き軸受装置。
  11. 【請求項11】 前記カムが端面カムであり、前記外輪
    または前記内輪と前記端面カムとが別体に形成され、前
    記外輪または前記内輪の軌道輪端面から前記端面カムの
    カム面までの軸方向距離を少なくとも組立時には変更可
    能に構成された請求項9または10に記載のカム付き軸
    受装置。
  12. 【請求項12】 前記玉がセラミック製である請求項9
    〜11のいずれかに記載のカム付き軸受装置。
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