JP2002206554A - ベアリングユニット及びそれを用いた駆動装置、回転円板支承装置 - Google Patents

ベアリングユニット及びそれを用いた駆動装置、回転円板支承装置

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JP2002206554A
JP2002206554A JP2001003285A JP2001003285A JP2002206554A JP 2002206554 A JP2002206554 A JP 2002206554A JP 2001003285 A JP2001003285 A JP 2001003285A JP 2001003285 A JP2001003285 A JP 2001003285A JP 2002206554 A JP2002206554 A JP 2002206554A
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shaft
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inner ring
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Toshio Iiyama
俊男 飯山
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Origin Electric Co Ltd
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Origin Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C25/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for wear or play
    • F16C25/06Ball or roller bearings
    • F16C25/08Ball or roller bearings self-adjusting

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小さな予圧で大きな外力に対応でき、
有効に予圧を保持することができる。 【構成】 一定間隔を開けて並行に配置された第1と第
2のベアリング1、2と、これらベアリングにアキシァ
ル方向の予圧を与える予圧部材と、前記ベアリング1と
2の外側に位置する外筒体4とを備え、前記予圧部材は
楔作用部材とその楔作用部材に加圧力を与える弾性部材
8とからなり、前記加圧力の方向とは逆の方向の外力に
対しては前記楔作用部材の楔作用が働くことにより、前
記外力の影響を打ち消すないしは低減するベアリングユ
ニット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、2個以上のラジアル
ベアリングを並行に配置してなるベアリングユニット、
特に予圧をかける機構に関する。
【0002】
【従来の技術】 ハードディスクドライブ(HDD)装
置のスピンドル軸受などはスピンドルを非常に安定かつ
高い精度で軸承しなければならいので、2個のラジアル
ベアリング(以下ベアリングという)を並行に配置し、
どちらかか一方のベアリングに予圧をかける構造などが
採用されていた。図11により従来の予圧をかける構造
のベアリングユニットについて説明すると、第1のベア
リング1と第2のベアリング2は一定間隔をもって互い
に並行に配置される。これらベアリングは通常のもので
あり、第1のベアリング1はシャフト3が圧入された内
輪1a、外筒体4に圧入された外輪1b及び転動体とし
ての複数のボール1cからなる。また、第2のベアリン
グ2はシャフト3がすきまバメされた内輪2a、外筒体
4に圧入された外輪2bと転動体としての複数のボール
2cからなる。これらボールを保持する保持器などにつ
いては図示するのを省略してある。
【0003】 ここで第2のベアリング2の内輪2aと
シャフト3とがすきまバメ2dとなっているのは、双方
のベアリングの内、外輪ともシャフト、外筒体に圧入で
きれば良いのであるが、実際上は難しいために、後で組
み込むベアリングの内輪、外輪の一方又は双方をすきま
バメにせざるを得ない。この明細書で言うすきまバメ2
dとは、アキシァル方向のさほど大きくない力で内輪又
は外輪がシャフト又は外筒体に対して移動できる程度に
接触ないしは幾分隙間をもつ位置関係にあることを言
う。前記予圧をかけるために、第1と第2のベアリング
1、2間にコイルバネ5が備えられる。単一のコイルバ
ネ5はその中央をシャフト3が挿通する形で設けられ、
それぞれの端は第1と第2のベアリング1、2の内輪1
a、2aに当接している。コイルバネ5は自然の状態に
比べて収縮されており、内輪1aと2a間に加圧力を与
える。この加圧力がすきまバメされた内輪2aにアキシ
ァル方向の定圧予圧を与え、第2のベアリング2がシャ
フト3に対してガタつくのを防止する。
【0004】 予圧方法としてはこの定圧予圧の他に定
位置予圧がある。この方法は図12に示すようにベアリ
ング2のすきまバメされた内輪2aをシャフト3に接着
剤Adで固着するものである。これは内輪2aとシャフ
ト3との間の微小な空隙に接着剤を注入して硬化させ、
固定することにより、ベアリング2がガタつかないよう
にしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 図11の予圧構造は
コイルバネを利用しているので組み立ては容易である
が、コイルバネ5のバネ定数を大きくできず、剛性が低
いために、アキシァル方向の比較的小さな力でもガタ付
くことがあり、精密な回転精度の要求されるスピンドル
軸受、ボールネジの送り機構、ターンテーブルの回転ガ
イド、産業機器のシャフトのガイドなどの用途では問題
が生じる場合がある。また、図12の定位置予圧の場合
には高い剛性は得られるものの、接着剤によるために保
持強度が不足し、また脱脂工程、塗布工程、不要部分の
拭き取り工程、紫外線照射による乾燥工程などを行わな
ければならず、作業が煩雑であるばかりでなく、時間を
要する。さらにまた、接着剤のベーパーによる作業環境
などの問題や、馴染み磨耗により予圧が減少してバネ定
数が低下し、共振点が変動してしまうなど種々の問題が
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この発明の請求項1は
前記課題を解決するため、一定間隔を開けて並行に配置
された第1と第2のベアリングと、これらベアリングに
アキシァル方向の予圧を与える予圧部材と、前記ベアリ
ングの外側に位置する外筒体とを備えたベアリングユニ
ットにおいて、前記予圧部材は楔作用部材とこの楔作用
部材に加圧力を与える弾性部材とからなり、前記加圧力
の方向とは逆の方向の外力に対しては前記楔作用部材の
楔作用が働くことにより、前記外力の影響を打ち消すな
いしは低減するベアリングユニットを提供する。
【0007】 この発明の請求項2は前記課題を解決す
るため、請求項1において、前記楔作用部材が、前記ベ
アリングのアキシァル方向に対して所定の傾斜をもつ環
状テーパー面を有する環状テーパー部材と、この環状テ
ーパー部材と前記弾性部材間に配置されて前記弾性部材
の加圧力により前記環状テーパー部材の環状テーパー面
に押しつけられた加圧仲介部材とからなるベアリングユ
ニットを提供する。
【0008】 この発明の請求項3は前記課題を解決す
るため、請求項1又は請求項2において、前記加圧仲介
部材が、複数のボール又は円環状部材からなることを特
徴とするベアリングユニットを提供する。
【0009】 この発明の請求項4は前記課題を解決す
るため、請求項1ないしは請求項3のいずれかにおい
て、前記ベアリングの外輪は前記外筒体にしまりバメさ
れ、前記ベアリングの内の一方の内輪はシャフトにすき
まバメされ、他方の内輪は前記シャフトにしまりバメさ
れており、前記予圧部材が前記第1と第2のベアリング
間に設けられ、前記楔作用部材の底部が前記一方の内輪
に当接し、前記弾性部材の一端が前記他方の内輪に当接
することにより、前記一方の内輪に予圧を与えるベアリ
ングユニットを提供する。これは図1に示した実施例に
対応する。
【0010】 この発明の請求項5は前記課題を解決す
るため、請求項1ないしは請求項3のいずれかにおい
て、前記ベアリングの内輪はシャフトにしまりバメさ
れ、前記ベアリングの内の一方の外輪は外筒体にすきま
バメされ、他方の外輪は前記外筒体にしまりバメされて
おり、前記予圧部材が前記第1と第2のベアリングとの
間に設けられ、前記楔作用部材の底部が前記一方の外輪
に当接し、前記弾性部材の一端が前記他方の外輪に当接
することにより、前記一方の外輪に予圧を与えるベアリ
ングユニットを提供する。これは図5に示した実施例に
対応する。
【0011】 この発明の請求項6は前記課題を解決す
るため、請求項1ないしは請求項3のいずれかにおい
て、前記ベアリングの外輪は外筒体にしまりバメされ、
前記ベアリングの内の一方の内輪はシャフトにすきまバ
メされ、他方の内輪は前記シャフトにしまりバメされて
おり、前記予圧部材が前記第1のベアリングの前記第2
のベアリングとは反対方向であるアキシァル外方向に備
えられ、前記楔作用部材の底部が前記一方の内輪に当接
し、前記弾性部材の一端が前記シャフトに固定された補
助部材に当接することにより、前記一方の内輪に予圧を
与えるベアリングユニットを提供する。これは図6に示
した実施例に対応する。
【0012】 この発明の請求項7は前記課題を解決す
るため、請求項1ないしは請求項3のいずれかにおい
て、前記ベアリングの内輪はシャフトにしまりバメさ
れ、前記ベアリングの内の一方の外輪は外筒体にすきま
バメされ、他方の外輪は前記外筒体にしまりバメされて
おり、前記予圧部材が前記第1のベアリングの前記第2
のベアリングとは反対方向であるアキシァル外方向に備
えられ、前記楔作用部材の底部が前記一方の外輪に当接
し、前記弾性部材の一端が前記シャフトに固定された補
助部材に当接することにより、前記第1のベアリングの
外輪に予圧を与えることを特徴とするベアリングユニッ
トを提供する。これは図7に示した実施例に対応する。
【0013】 この発明の請求項8は前記課題を解決す
るため、請求項1ないしは請求項3のいずれかにおい
て、前記ベアリングの外輪は前記外筒体にしまりバメさ
れ、前記ベアリングの内輪はシャフトにすきまバメさ
れ、前記一対の楔作用部材が前記弾性部材を共通にして
前記第1と第2のベアリング間に設けられ、それぞれの
前記楔作用部材の底部がそれぞれの前記内輪に当接する
ことにより、前記双方の内輪に予圧を与えるベアリング
ユニットを提供する。これは図1に示した実施例の変形
例に対応する。
【0014】 この発明の請求項9は前記課題を解決す
るため、請求項1ないしは請求項3のいずれかにおい
て、前記ベアリングの内輪はシャフトにしまりバメさ
れ、前記ベアリングの外輪は外筒体にすきまバメされ、
前記一対の楔作用部材が前記弾性部材を共通にして前記
第1と第2のベアリング間に設けられ、それぞれの前記
楔作用部材の底部がそれぞれの前記外輪に当接すること
により、前記双方の外輪に予圧を与えるベアリングユニ
ットを提供する。これは図5に示した実施例の変形例に
対応する。
【0015】 この発明の請求項10は前記課題を解決
するため、請求項1ないしは請求項3のいずれかにおい
て、前記ベアリングの外輪は外筒体にしまりバメされ、
前記ベアリングの内輪はシャフトにすきまバメされ、前
記予圧部材が前記第1のベアリングと前記第2のベアリ
ングのアキシァル外方向にそれぞれ備えられ、それぞれ
の前記予圧部材の前記楔作用部材の底部が前記それぞれ
の内輪に当接し、それぞれの前記弾性部材の一端が前記
シャフトに固定されたそれぞれの補助部材に当接するこ
とにより、前記双方の内輪に予圧を与えるベアリングユ
ニットを提供する。これは図6に示した実施例の変形例
に対応する。
【0016】 この発明の請求項11は前記課題を解決
するため、請求項1ないしは請求項3のいずれかにおい
て、前記ベアリングの内輪はシャフトにしまりバメさ
れ、前記ベアリングの外輪は外筒体にすきまバメされ、
前記予圧部材が前記第1のベアリングと前記第2のベア
リングのアキシァル外方向にそれぞれ備えられ、それぞ
れの前記予圧部材の前記楔作用部材の底部が前記それぞ
れの外輪に当接し、それぞれの前記弾性部材の一端が前
記シャフトに固定された補助部材に当接することによ
り、前記双方の外輪に予圧を与えるベアリングユニット
を提供する。これは図7に示した実施例の変形例に対応
する。
【0017】 この発明の請求項12は前記課題を解決
するため、請求項1ないし請求項11のいずれかのベア
リングユニットを用いた駆動装置において、前記ベアリ
ングユニットの外筒体はその外周面に弧状の環状凹部を
備えると共に、その環状凹部に合った弧状の面をもった
部材を備え、その部材に沿って前記ベアリングユニット
を駆動、又は前記ベアリングユニットにより前記部材を
駆動する駆動装置を提供する。これは図8に示した応用
例に対応する。
【0018】 この発明の請求項13は前記課題を解決
するため、請求項1ないし請求項11のいずれかのベア
リングユニットを用いた駆動装置において、巻線を一定
ピッチで密に巻いてなる熱処理されたコイルがシャフト
に巻かれており、前記ベアリングユニットを3個以上を
ほぼ等間隔で前記コイルの周囲に配置すると共に、それ
らベアリングユニットの各シャフトを機械的に結合し、
前記外筒体はその外周面に環状溝を備え、各ベアリング
ユニットはその環状溝で前記コイルの巻線に沿って螺回
することにより直線駆動する駆動装置を提供する。これ
は図9に示した応用例に対応する。
【0019】 この発明の請求項14は前記課題を解決
するため、請求項13において、前記コイルの巻線は直
径の大きな巻線とそれよりも直径の小さな巻線とからな
り、前記直径の大きな巻線と巻線の間に前記直径の小さ
な巻線が1本以上存在する駆動装置を提供する。これは
図9に示した応用例に対応する。
【0020】 この発明の請求項15は前記課題を解決
するため、請求項1ないし請求項11のいずれかのベア
リングユニットを用いた回転円板支承装置において、前
記ベアリングユニットを2個以上をほぼ等間隔で仮想円
上に配置し、前記ベアリングユニットの前記外筒体で回
転する回転円板状部材の外周面を支承する回転円板支承
装置を提供する。これは図10に示した応用例に対応す
る。
【0021】 この発明の請求項16は前記課題を解決
するため、請求項15において、前記回転円板状部材が
ターンテーブルである回転円板支承装置を提供する。こ
れは図10に示した応用例に対応する。
【0022】
【発明の実施の形態及び実施例】 先ずこの発明の基本
的な考え方は、予圧を与えるベアリングの内輪又は外輪
に楔作用をもつ部材を介して弾性部材のもつ加圧力を与
え、その加圧力の方向と逆の方向の外力に対しては前記
楔作用が働いて前記内輪又は外輪が実質的に動かないよ
うにしたものである。
【0023】 図1により、本発明の一実施例について
説明する。先ず、図1において、図9及び図10で示し
た記号については相当する部材を示すものとする。図1
は部分的な断面を示し、鎖線を描いていないが、ボール
とシャフトを除いて他の部材は断面を示す。ベアリング
1、2は図11、図12に示したものと同様なものであ
り、ベアリング2の内輪2aとシャフト3との間がすき
まバメXになっており、他方の内輪1aと外輪1b、2
bの双方はそれぞれシャフト3、外筒体4に圧入され、
しまりバメYの関係にある。ここで、外筒体4は中央部
が内側方向に肉厚になっており、その肉厚部4aは第1
と第2のベアリング1、2間の間隔を一定にする役割を
果たす。
【0024】 ベアリング1と2との間に配置された予
圧部材は、前述の楔作用を行う楔作用部材と弾性体とし
てのコイルバネ8からなり、この実施例では前記楔作用
部材が環状テーパー部材6と加圧仲介部材となる複数の
ボール7とからなる。環状テーパー部材6は、平坦で中
央にシャフトの直径よりも大きな直径の貫通穴をもつ環
状外側底面6a、背の低い円筒状外面6b、内側に形成
された環状テーパー面6c、環状外側底面6aよりも小
さな環状内側底面6dからなる。環状テーパー面6cは
アキシァル方向に対してある角度、例えば金属材料から
なる場合には4〜8度の傾斜を持ち、シャフト3とで楔
形空間9を形成する。この楔形空間9に複数のボール7
が配置され、各ボール7とベアリング1の内輪1aとの
間に圧縮されたコイルバネ8がそれぞれ配置され、各コ
イルバネ8が対応するボール7に所定の加圧力を与え
る。なお、ボール7が回転できるように一定間隔で保持
する保持器が備えられているが、これはボールベアリン
グの通常の保持器と同じ構造であるので、図1では図示
するのを省略している。
【0025】 次に図2によりこのベアリングユニット
の組み立ての1例について説明する。図2において図1
に示した記号と同一の記号は相当する部材を示すものと
する。先ず図2(A)に示すように、第1のベアリング
1の外輪1bを外筒体4の図面右側に圧入してしまりバ
メYとする。その圧入は外輪1bの側面が外筒体4の肉
厚部4aに当接するまで行われる。次に図2(B)に示
すように、環状テーパー部材6と保持器10に保持され
たボール7と各弾性体8とを組み込む。実際には図2
(B)を90度右側に回転させた状態、つまり水平面に
ベアリング1を載置した状態で環状テーパー部材6と保
持器10に保持されたボール7と各弾性体8との組み込
みが行われる。図3及び図4により後で詳しく説明する
が、保持器10はボール7と弾性体8を保持する構造に
なっており、また潤滑剤として用いているグリースなど
の粘性作用も手伝って、予めボール7と弾性体8と保持
器10とは環状テーパー部材6の環状テーパー面6cに
付いているので、シャフト3の挿通する中央孔を合わせ
てこれらからなる予圧部材を第1のベアリング1上に組
み込みは容易である。
【0026】 次に図2(C)に示すように、第2のベ
アリング2の外輪2bを外筒体4の図面左側から外輪2
bの側面が外筒体4の肉厚部4aに当接するまで圧入し
てしまりバメYとする。この状態では弾性体8は圧縮さ
れた状態になり、ボール7及び環状テーパー部材6を介
してアキシャル方向の加圧力を内輪2aに常時与える。
ここで第2のベアリング2の内輪2aの内径は第1のベ
アリング1の内輪1aの内径よりも若干大きくなってお
り、シャフト3としばりバメYにならないようになって
いる。また、図2(C)−(E)では保持器10を図示
するのを省略している。次に図2(D)でシャフト3を
第2のベアリング2の内輪2a側から挿入し、第1のベ
アリング1の内輪1aに圧入し、同図(E)に示すよう
にシャフト3の先端部分を内輪1aの反対側から突出さ
せる。第2のベアリング2の内輪2aとシャフト3との
間はすきまバメXとなるので、内輪2aにほとんど力を
与えずにシャフト3を組み込むことができ、したがって
予圧部材にもシャフト3の組み込み時に大きな外力はか
からず、予圧部材が損傷を受けることはない。
【0027】 保持器10の1例を図3及び図4により
説明する。この保持器10は上面から見た形を示す図3
(A)から分かるように、90度間隔で4個のボール7
と弾性体としてのコイルバネ8とを保持する4個の保持
穴10aを備える。各保持穴10aはシャフト3の直径
よりも径の大きな中央孔Zを臨む面と、その放射外方向
の面は開いており、ボール7を各保持穴10aに納めた
ときボール7の一部分が内外に突出するようになってい
る。つまり保持器10の外面は底に向かって径の小さく
なるテーパー面になっており、そのテーパー面からボー
ル7の一部分が外側に突出するようになっている。
【0028】 同様に、ボール7を各保持穴10aに納
めたときボール7の一部分が中央孔Zに突出するように
なっている。そして、中央孔Zに突出したボール7の一
部分はシャフト3が嵌入されたときシャフト3に当接
し、保持器10のテーパー面から突出するボール7の一
部分は環状テーパー部材6の環状テーパー面6cに当接
する。コイルバネ8は、各保持穴10a内でボール7上
に載せられたときその一部分が保持穴10aから突出す
る。コイルバネ8のこの突出する部分が、図1及び図2
のように組み込まれたときに圧縮され、ボール7と環状
テーパー部材6を介してアキシャル方向の加圧力を内輪
2aに与える。したがって、その加圧力によって環状テ
ーパー部材6の環状外側底面6aはベアリング2の内輪
2aの側面に押しつけられ、同時に内輪2aに予圧を与
える。ここで特に図示しないが、潤滑性能を高めるため
に、各保持穴10aにはグリスなどが塗布されており、
そのグリースにより各保持穴10a内からボール7とコ
イルバネ8とが簡単に脱落しないようになっているのが
好ましい。
【0029】 次に、このベアリングユニットの動作に
ついて説明する。外からの回転力によりシャフト3が回
転すると、ベアリング1の内輪1aはシャフト3にしま
りバメYされており、ベアリング2の内輪2aはシャフ
ト3にすきまバメXされているが予圧機構で予圧されて
いるので、双方の内輪1a、2aはシャフト3と一緒に
回転する。このとき当然に、内輪1aにその弾性力で当
接しているコイルバネ8は内輪1aと一緒に回転し、ま
た内輪2aに当接されている環状テーパー部材6も内輪
1aと一緒に回転する。
【0030】 このような回転動作を行っているとき
に、シャフト3又は外筒体4に外力が働き、その外力の
一部分又は全部がベアリング2をベアリング1方向に動
かそうというアキシアル方向の力である場合、内輪2a
とシャフト3との間はすきまバメXであるので、内輪2
aは内輪1a方向にずれようとする。これに伴い、環状
テーパー部材6も内輪1a方向にずれようとするが、ボ
ール7は環状テーパー面6cとシャフト3とにより形成
された楔形空間9にあるので、相対的に環状テーパー部
材6とボール7とが楔形空間9の先細りとなる方向には
動くことはできない。つまり、環状テーパー部材6はコ
イルバネ8の弾性力の方向とは逆の方向には動くことが
できないので、大きな外力が作用しても比較的小さな予
圧で内輪2aをシャフト3に対して一定の状態に保持で
きる。
【0031】 次に、図示していないがこの実施例の変
形例について説明する。第1のベアリング1の内輪1a
もシャフト3に対してすきまバメされている場合には、
弾性部材であるコイルバネ8の他端側にも加圧仲介部材
である別のボールと別の環状テーパー部材とを配置し、
その別の環状テーパー部材の底部を内輪1aに当接させ
ることにより内輪1aにも予圧を与えることができ、別
のボールと別の環状テーパー部材との楔作用が前述と同
じように働くので、図1の右側から第1のベアリング1
に外力が加えられた場合にも悪影響はほとんど無い。
【0032】 次に図5により第2の実施例について説
明する。この実施例は、第1の実施例が第2のベアリン
グの内輪に予圧をかけたのに対し、第2のベアリングの
外輪に予圧をかけるものである。図5に示す記号で図1
に示した記号と同じものは図1の部材に相当する部材を
示すものとする。ベアリング1、2それぞれの内輪1
a、2aとシャフト3とはしまりバメYになっており、
またベアリング1の外輪1bと外筒体4とはしまりバメ
Y、ベアリング2の外輪2bと外筒体4とはすきまバメ
Xとなっている。
【0033】 環状テーパー部材6は、第2のベアリン
グ2の内輪2aに接触しないように、内輪2aの外径よ
りも大きな内径の中央孔Z’を有すると共に、外筒体4
の内径よりも小さな外径をもつ。そして、環状テーパー
部材6はその外面にシャフト3に対してある角度の傾斜
をもつ環状テーパー面6c’を有し、その環状テーパー
面6c’と外筒体4の内面との間に楔状空間9を形成す
る。環状テーパー部材6の環状外側底面6aは外輪2b
の側面に当接する。図示しないが、前述のような保持器
により保持された複数のボール7とこれらのそれぞれに
対応するコイルバネ8は、環状テーパー面6c’と外筒
体4の内面との間に形成された楔状空間9に納められ、
コイルバネ8の一端は第1のベアリング1の外輪1bの
側面に当接する。
【0034】 この実施例でもコイルバネ8は圧縮され
た状態になっているので、その加圧力は楔作用部材を構
成するボール7及び環状テーパー部材6を介して第2の
ベアリング2の外輪2bの側面に予圧を与える。予圧部
材を構成するこれら環状テーパー部材6とボール7とコ
イルバネ8はベアリング1と2の外輪1bと2b、外筒
体4と一緒に回転する。この実施例においても、シャフ
ト3又は外筒体4に外力が働くとき、外輪2bは外輪1
b方向にずれようとし、これに伴い、環状テーパー部材
6も外輪1b方向にずれようとするが、ボール7は環状
テーパー面6c’と外筒体4とにより形成された楔形空
間9にあるので、相対的に環状テーパー部材6とボール
7とが楔形空間9の先細りとなる方向には動くことはで
きない。つまり、環状テーパー部材6はコイルバネ8の
弾性力の方向とは逆の方向には動くことができないの
で、大きな外力が作用しても比較的小さな予圧で外輪2
bを外筒体4に対して一定の状態に保持できる。
【0035】 図示していないがこの実施例の変形例に
ついて説明する。第1のベアリング1の外輪1bも外筒
体4に対してすきまバメされている場合には、弾性部材
であるコイルバネ8の他端側にも加圧仲介部材である別
のボールと別の環状テーパー部材とを配置し、その別の
環状テーパー部材の底部を外輪1bに当接させることに
より外輪1bにも予圧を与えることができ、別のボール
と別の環状テーパー部材との楔作用が前述と同じように
働くので、図1の右側から第1のベアリング1に外力が
加えられた場合にも悪影響はほとんど無い。
【0036】 次に図6により第3の実施例について説
明する。この実施例は、第1と第2の実施例が第1と第
2のベアリングの間に予圧部材を設けたのに対し、第2
のベアリングの内輪2aの外側に予圧部材を配置して、
外側から予圧をかけたものである。図6に示す記号で図
1に示した記号と同じものは図1の部材に相当する部材
を示すものとする。図6において記号10はシャフト3
に固定された補助部材である。この補助部材10はシャ
フト3に対して通常の圧入、接着又はネジ止めどの方法
で固定される。ベアリング2の内輪2aと補助部材10
との間隔は、コイルバネ8が所定の加圧力を与える程度
にコイルバネ8を圧縮させる距離である。他については
第1の実施例とほぼ同じであるので省略するが、図1と
の組み合わせにしても良い。この予圧部材の働きは前記
実施例と同様であるので説明を省略する。
【0037】 図示していないがこの実施例の変形例に
ついて説明する。第1のベアリング1の内輪1aもシャ
フト3に対してすきまバメされている場合には、第1の
ベアリング1の外側、つまり図6における右側にも前述
と同様な別の加圧部材と別の補助部材とを備えることに
より、内輪1aにも予圧を与えることができ、別の加圧
部材と別の補助部材による楔作用が前述と同じように働
く。
【0038】 次に図7により第4の実施例について説
明する。この実施例は、第3の実施例が第2のベアリン
グの内輪2aの外側から予圧をかける構造であったのに
対し、第2のベアリングの外輪の外側に予圧部材を配置
して、外側から予圧をかけたものである。図7に示す記
号で図5に示した記号と同じものは図5の部材に相当す
る部材を示すものとする。図7において記号10はシャ
フト3に固定された補助部材である。この補助部10は
大きさを除いて図6に示した補助部10と同じであり、
その直径は外筒体4の内径よりも若干小さく、補助部1
0が外筒体4に接触しないようになっている。この予圧
部材の働きも前記実施例と同様であるので説明を省略す
る。
【0039】 図示していないがこの実施例の変形例に
ついて説明する。第1のベアリング1の外輪1bも外筒
体4に対してすきまバメされている場合には、第1のベ
アリング1の外側、つまり図6における右側にも前述と
同様な別の加圧部材と別の補助部材とを備えることによ
り、外輪1bにも予圧を与えることができ、別の加圧部
材と別の補助部材による楔作用が前述と同じように働
く。
【0040】 次に図8により本発明に係るベアリング
ユニットの適用例について説明する。このベアリングユ
ニットBUが図1に示したベアリングユニットと異なる
ところは、外筒体4の中央部の外側全周に円弧状に凹ん
でいる環状凹部4bを備えている点であり、他の構造は
同じである。このベアリングユニットBUは円弧状凹部
4bの円弧とほぼ等しい円弧となる径をもつガイドシャ
フト11上を走行させたり、又はそのガイドシャフト1
1を送る働きを行う。図8ではガイドシャフト11を1
本示しただけであるが、上下に配置された2本のガイド
シャフト11でベアリングユニットを挟んで走行させ、
シャフト3に結合される図示しない部材を往復運動させ
ることもできる。また、ガイドシャフト11を一対以上
のベアリングユニットBUで挟んで、ガイドシャフト1
1を直線運動させることもできる。さらにまた、ガイド
シャフト11を平面上に複数本配置し、シャフト3によ
り連結された複数のベアリングユニットBUをそれぞれ
のガイドシャフト11上を安定に走行させることもでき
る。
【0041】 次に図9により本発明に係るベアリング
ユニットの別の適用例について説明する。この応用例
は、図8に示したベアリングユニットBU一対と1個と
を180度間隔でガイドシャフト11の周りに配置して
直線駆動装置としたものである。ガイドシャフト11は
シャフト11aに一定ピッチで巻線12を巻いたものか
らなる。巻線12は直径の大きな巻線12aと小さな巻
線12bとからなり、これらが交互に一定ピッチで互い
に密に巻かれている。これら巻線、特に直径の大きな巻
線12aは予め熱処理されており、その硬度は十分に大
きい。ベアリングユニットBUの外筒体4の円弧状凹部
4bの円弧は巻線12aの断面の円弧とほぼ等しくなっ
ており、一対のベアリングユニットBU間の間隔は、外
筒体4の円弧状凹部である環状溝4bの円弧と巻線12
aの円弧とがほぼ一致する寸法に合わされている。この
ような間隔で一対のベアリングユニットBUが固定され
た共通のシャフト3と1個のベアリングユニットBUが
固定されたシャフト3’とは、背の低い円筒状のハウジ
ング13の両方の側壁に180度の間隔で固定され、ユ
ニットUを構成する。
【0042】 従来の係るタイプの直線駆動装置ではガ
イドシャフトに一定のピッチで溝を形成し、その溝に沿
ってボールを走行させることにより、ハウジングを直線
駆動させていたので、ガイドシャフトの硬度は高くなけ
ればならず、したがって熱処理を施したガイドシャフト
を用いていた。しかし、熱処理を行うと真っ直ぐなシャ
フトでも熱によって撓んでしまい、それを真っ直ぐにす
るにはかなりの時間と費用がかかり、コストが大幅に高
くならざるを得なかった。したがって、この実施例では
熱処理を行っていない真っ直ぐなシャフト11aに、前
述のような少なくとも熱処理のなされた直径の大きな巻
線12aと小さな巻線12bとを交互に一定ピッチで互
いに密に巻いたものをガイドシャフト11としている。
そして、熱処理のなされた直径の大きな巻線12aによ
り形成される円弧状の山にベアリングユニットBUの外
筒体4の円弧状凹部である環状溝4bを合わせて螺回さ
せているので、熱処理していないシャフト11aでも全
く磨耗することはなく、熱処理の施された巻線12aの
硬度は高いので、従来構造ものと遜色のない耐磨耗性を
もつ直線駆動装置を得ることができる。なお、巻線12
aと巻線12bはコイルバネを形成するのに用いられる
市販の安価な巻線を採用できる。直線駆動装置にあって
は複雑な力が加わることが多いから、特にこの発明にか
かるベアリングユニットを用いた場合の効果は大きい。
【0043】 軸受を兼ねる場合には、図9に示したユ
ニットUをガイドシャフト11に沿って一定間隔をおい
て2個又は3個配置することにより、複数のユニットU
でガイドシャフト11を安定に受けることができる。ま
た、ユニットUの構造としては、一対のベアリングユニ
ットBUを共通のシャフト3に取り付けてなるもの又は
1個のベアリングユニットBUからなるものを、120
度又は90度の等間隔で配置した場合には、より安定で
確実な送り機能、軸受機能を発揮することができる。巻
線12の構成については、所定の直径をもつ巻線だけを
一定のピッチで巻いても良く、太い巻線の間に細い巻線
を2本以上配置する構成としても良い。
【0044】 次に、図10により本発明に係るベアリ
ングユニットの別の適用例について説明する。この応用
例は、図8に示したベアリングユニットBUを3個以上
仮想円上に等間隔で配置して、物品を搬送するターンテ
ーブルのような回転円板状部材14を回転可能に保持す
る装置に適用した例である。回転円板状部材14は円弧
状の外周面14aを持ち、複数のベアリングユニットB
Uの外筒体4でその円弧状の外周面14aを支承するこ
とにより、回転円板状部材14の厚みを薄くすることが
でき、小さな駆動力でもって所定の水平面で安定に回転
を保持することができる。なお、この図10では回転円
板状部材14の中心に固定される回転軸とそれを回転駆
動する回転駆動装置を省略している。
【0045】 なお、以上のベアリングユニットの実施
例では、弾性体8として個々のコイルバネを用いたが、
シャフトの径よりも大きな内径を持つ単一のコイルバ
ネ、あるいは波状の板バネなどでも良く、また十分な平
坦性を出すために環状平板をボール7上に配置し、環状
平板を弾性体で加圧するような構造にしても良い。その
環状平板はシャフト3の直径よりも大きく、また環状テ
ーパー部材6の環状テーパー面6cに接しない程度の外
径をもつ。さらに、環状テーパー部材6の環状テーパー
面6cはボール7の直径に比べてかなり大きな径をも
つ、外側に凹む又は膨らむ弧状の環状テーパー面であっ
ても良い。さらにまた、実施例では加圧仲介部材7とし
てボールを挙げたが、ボールに代えて断面円形の環状体
でも良い。その環状体はシャフト3の直径よりも大きい
内径と、環状テーパー部材6の環状テーパー面6cの最
大径よりも小さく、最小径よりも大きな外径を有する。
【0046】
【発明の効果】 以上述べたように本発明によれば、シ
ャフト3又は外筒体4に外力が働き、環状テーパー部材
6も内輪又は外輪方向にずれようとすると、ボール7は
環状テーパー面とシャフト3とにより形成された楔形空
間9にあるので、相対的に環状テーパー部材6とボール
7とが楔形空間9の先細りとなる方向には動くことはで
きないので、比較的小さな予圧で大きな外力に対応で
き、有効に予圧を与えることができる。つまり、本発明
によればバネ定数を一定にできるので、従来のように馴
染み磨耗で予圧が減ずることによりバネ定数が低下し、
共振点が変動してしまうということが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るベアリングユニットの一実施例
を示す。
【図2】 本発明に係るベアリングユニットの組立を説
明するための図である。
【図3】 本発明にに用いられる保持器の正面図と断面
図である。
【図4】 本発明に係るベアリングユニットの予圧部材
の一実施例を示す。
【図5】 本発明に係るベアリングユニットの他の一実
施例を示す。
【図6】 本発明に係るベアリングユニットの他の一実
施例を示す。
【図7】 本発明に係るベアリングユニットの他の一実
施例を示す。
【図8】 本発明に係るベアリングユニットの応用例を
示す。
【図9】 本発明に係るベアリングユニットの他の応用
例を示す。
【図10】 本発明に係るベアリングユニットの他の応
用例を示す。
【図11】 従来のベアリングユニットの一例を示す。
【図12】 従来のベアリングユニットの別の一例を示
す。
【符号の説明】
1・・第1のベアリング 1a・・内輪 1b・・外輪 1c・・転動体
(ボール) 2・・第2のベアリング 2a・・内輪 2b・・外輪 2c・・転動体
(ボール) 3・・シャフト 4・・外筒体 4a・・肉厚部 5・・コイルバネ 6・・環状テーパー部材 6a・・環状外側底面6a、 6b・・円筒状
外面 6c・・環状テーパー面、 6d・・環状外
側底面 7・・加圧仲介部材(ボール) 8・・弾性体
(コイルバネ) 9・・楔形空間 10・・補助部材 11・・ガイドシャフト 12・・巻線 13・・ハウジング 14・・回転円
板状部材 BU・・ベアリングユニット U・・ユニッ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔を開けて並行に配置された第1
    と第2のベアリングと、これらベアリングにアキシァル
    方向の予圧を与える予圧部材と、前記ベアリングの外側
    に位置する外筒体とを備えたベアリングユニットにおい
    て、 前記予圧部材は楔作用部材と該楔作用部材に加圧力を与
    える弾性部材とからなり、前記加圧力の方向とは逆の方
    向の外力に対しては前記楔作用部材の楔作用が働くこと
    により、前記外力の影響を打ち消すないしは低減するこ
    とを特徴とするベアリングユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記楔作用部材が、前記ベアリングのアキシァル方向に
    対して所定の傾斜をもつ環状テーパー面を有する環状テ
    ーパー部材と、該環状テーパー部材と前記弾性部材間に
    配置されて前記弾性部材の加圧力により前記環状テーパ
    ー部材の環状テーパー面に押しつけられた加圧仲介部材
    とからなることを特徴とするベアリングユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 前記加圧仲介部材が、複数のボール又は円環状部材から
    なることを特徴とするベアリングユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1ないしは請求項3のいずれかに
    おいて、 前記ベアリングの外輪は前記外筒体にしまりバメされ、
    前記ベアリングの内の一方の内輪はシャフトにすきまバ
    メされ、他方の内輪は前記シャフトにしまりバメされて
    おり、前記予圧部材が前記第1と第2のベアリング間に
    設けられ、前記楔作用部材の底部が前記一方の内輪に当
    接し、前記弾性部材の一端が前記他方の内輪に当接する
    ことにより、前記一方の内輪に予圧を与えることを特徴
    とするベアリングユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1ないしは請求項3のいずれかに
    おいて、 前記ベアリングの内輪はシャフトにしまりバメされ、前
    記ベアリングの内の一方の外輪は外筒体にすきまバメさ
    れ、他方の外輪は前記外筒体にしまりバメされており、
    前記予圧部材が前記第1と第2のベアリングとの間に設
    けられ、前記楔作用部材の底部が前記一方の外輪に当接
    し、前記弾性部材の一端が前記他方の外輪に当接するこ
    とにより、前記一方の外輪に予圧を与えることを特徴と
    するベアリングユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1ないしは請求項3のいずれかに
    おいて、 前記ベアリングの外輪は外筒体にしまりバメされ、前記
    ベアリングの内の一方の内輪はシャフトにすきまバメさ
    れ、他方の内輪は前記シャフトにしまりバメされてお
    り、前記予圧部材が前記第1のベアリングの前記第2の
    ベアリングとは反対方向であるアキシァル外方向に備え
    られ、前記楔作用部材の底部が前記一方の内輪に当接
    し、前記弾性部材の一端が前記シャフトに固定された補
    助部材に当接することにより、前記一方の内輪に予圧を
    与えることを特徴とするベアリングユニット。
  7. 【請求項7】 請求項1ないしは請求項3のいずれかに
    おいて、 前記ベアリングの内輪はシャフトにしまりバメされ、前
    記ベアリングの内の一方の外輪は外筒体にすきまバメさ
    れ、他方の外輪は前記外筒体にしまりバメされており、
    前記予圧部材が前記第1のベアリングの前記第2のベア
    リングとは反対方向であるアキシァル外方向に備えら
    れ、前記楔作用部材の底部が前記一方の外輪に当接し、
    前記弾性部材の一端が前記シャフトに固定された補助部
    材に当接することにより、前記第1のベアリングの外輪
    に予圧を与えることを特徴とするベアリングユニット。
  8. 【請求項8】 請求項1ないしは請求項3のいずれかに
    おいて、 前記ベアリングの外輪は前記外筒体にしまりバメされ、
    前記ベアリングの内輪はシャフトにすきまバメされ、前
    記一対の楔作用部材が前記弾性部材を共通にして前記第
    1と第2のベアリング間に設けられ、それぞれの前記楔
    作用部材の底部がそれぞれの前記内輪に当接することに
    より、前記双方の内輪に予圧を与えることを特徴とする
    ベアリングユニット。
  9. 【請求項9】 請求項1ないしは請求項3のいずれかに
    おいて、 前記ベアリングの内輪はシャフトにしまりバメされ、前
    記ベアリングの外輪は外筒体にすきまバメされ、前記一
    対の楔作用部材が前記弾性部材を共通にして前記第1と
    第2のベアリング間に設けられ、それぞれの前記楔作用
    部材の底部がそれぞれの前記外輪に当接することによ
    り、前記双方の外輪に予圧を与えることを特徴とするベ
    アリングユニット。
  10. 【請求項10】 請求項1ないしは請求項3のいずれか
    において、 前記ベアリングの外輪は外筒体にしまりバメされ、前記
    ベアリングの内輪はシャフトにすきまバメされ、前記予
    圧部材が前記第1のベアリングと前記第2のベアリング
    のアキシァル外方向にそれぞれ備えられ、それぞれの前
    記予圧部材の前記楔作用部材の底部が前記それぞれの内
    輪に当接し、それぞれの前記弾性部材の一端が前記シャ
    フトに固定されたそれぞれの補助部材に当接することに
    より、前記双方の内輪に予圧を与えることを特徴とする
    ベアリングユニット。
  11. 【請求項11】 請求項1ないしは請求項3のいずれか
    において、 前記ベアリングの内輪はシャフトにしまりバメされ、前
    記ベアリングの外輪は外筒体にすきまバメされ、前記予
    圧部材が前記第1のベアリングと前記第2のベアリング
    のアキシァル外方向にそれぞれ備えられ、それぞれの前
    記予圧部材の前記楔作用部材の底部が前記それぞれの外
    輪に当接し、それぞれの前記弾性部材の一端が前記シャ
    フトに固定された補助部材に当接することにより、前記
    双方の外輪に予圧を与えることを特徴とするベアリング
    ユニット。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    のベアリングユニットを用いた駆動装置において、 前記ベアリングユニットの外筒体はその外周面に弧状の
    環状凹部を備えると共に、その環状凹部に合った弧状の
    面をもった部材を備え、該部材に沿って前記ベアリング
    ユニットを駆動、又は前記ベアリングユニットにより前
    記部材を駆動することを特徴とする駆動装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    のベアリングユニットを用いた駆動装置において、 巻線を一定ピッチで密に巻いてなる熱処理されたコイル
    がシャフトに巻かれており、前記ベアリングユニットを
    2個以上をほぼ等間隔で前記コイルの周囲に配置すると
    共に、それらベアリングユニットの各シャフトを機械的
    に結合し、前記外筒体はその外周面に環状溝を備え、各
    ベアリングユニットは該環状溝で前記コイルの巻線に沿
    って螺回することにより直線駆動することを特徴とする
    駆動装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記コイルの巻線は直径の大きな巻線とそれよりも直径
    の小さな巻線とからなり、前記直径の大きな巻線と巻線
    の間に前記直径の小さな巻線が1本以上存在することを
    特徴とする駆動装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    のベアリングユニットを用いた回転円板支承装置におい
    て、 前記ベアリングユニットを3個以上をほぼ等間隔で仮想
    円上に配置し、前記ベアリングユニットの前記外筒体で
    回転する回転円板状部材の外周面を支承することを特徴
    とする回転円板支承装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記回転円板状部材がターンテーブルであることを特徴
    とする回転円板支承装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009005009A1 (ja) * 2007-06-29 2009-01-08 Jtekt Corporation 軸受固定構造およびその組み込み方法
WO2020134451A1 (zh) * 2018-12-25 2020-07-02 珠海格力电器股份有限公司 推力轴承组件、压缩机和冷媒循环系统
CN116538132A (zh) * 2023-07-07 2023-08-04 苏州铁近机电科技股份有限公司 高速压缩机的轴承组件的装配方法及装配装置、转子组件

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