JP2003321822A - 護岸工法 - Google Patents

護岸工法

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JP2003321822A
JP2003321822A JP2002129404A JP2002129404A JP2003321822A JP 2003321822 A JP2003321822 A JP 2003321822A JP 2002129404 A JP2002129404 A JP 2002129404A JP 2002129404 A JP2002129404 A JP 2002129404A JP 2003321822 A JP2003321822 A JP 2003321822A
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mat
connector
revetment
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stone
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JP2002129404A
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Tetsuo Fujima
哲夫 藤間
Takao Morisawa
隆男 森澤
Takashi Mori
隆 森
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Diatex Co Ltd
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OKINAYA KK
Diatex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】施工が容易で、腐蝕、沈下がなく、自然景観を
損ねることなく、長期に護岸することの可能な護岸マッ
トを使用した護岸工法の提供。 【解決手段】結合子が嵌合可能な凹嵌部が穿設された複
数の塊状石材2と、繊度1000〜7000dtの一軸
延伸された熱可塑性合成樹脂製の線条体で織製され、吸
出し防止効果を有し結合子が差込まれて係止し得るマッ
ト状体とを合わせ、頭部に鍔部を有する結合子をマット
状体を通して前記凹嵌部に嵌合して固定して護岸マット
1を形成し、得られた護岸マット1を塊状石材2側を上
面として保護対象面15に敷設することを特徴とする護
岸工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川等の護岸工法
に関し、さらに詳しくは、腐蝕がなく、自然景観を保持
することができ、長期に護岸可能な護岸工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、海岸線の護岸、河川、沼湖等の護
岸や堤防保護は、金属線を用いて形成した菱目網、亀甲
網等で蛇籠あるいは布団籠を形成し、蛇籠、布団籠内に
玉石等を充填して敷設することが行なわれている。しか
し、蛇籠あるいは布団籠に重量のある玉石を充填する作
業は手数がかかり、工事の能率向上の阻害要因となって
いる。
【0003】また、金属線を使用するため、海岸、温泉
地等においては、電解質を含む水に浸漬される関係か
ら、金属線の発錆、腐蝕が速く、周囲を汚染して美観が
損なわれたり、また、機械的強度の低下、損耗が生じる
ために耐久性に限りがあった。また、金属線が表面に露
出するため自然景観を損なう問題もあった。
【0004】自然景観を損なうことがなく、また、玉石
を充填する作業を回避する護岸工法として、蛇籠、布団
籠に代わって菱目網、亀甲網等のフラットな網体に結合
用金具を用いて多数の玉石を固定したものを護岸対象面
に敷設したり、あるいは、敷設した後、さらに網体に結
合した玉石間に他の玉石、割り石、小石、発生土等を敷
くことによって護岸することが行なわれているが、この
場合においても、金属線による金網が使用されているた
め、発錆、腐蝕が生じることにおいては変わらず、ま
た、耐久性を得るために、金網として太い金属線が使用
されるため、敷設当初においては護岸対象面にフィット
せず不安定になったり、また、波浪、流れの激しい地域
の護岸においては、流水によって下部の土砂が吸い出さ
れて沈下する問題があり、このような場所においては、
吸出し防止用のマットを敷設する必要がある。
【0005】このような理由から、金属製の金網を使用
することなく、耐久性に優れ、護岸対象面になじみやす
く、沈下のない護岸マットを使用した護岸工法を開発す
ることが要請されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、施工が容易
で、腐蝕、沈下がなく、自然景観を保持し、長期に護岸
することができる護岸マットを使用した護岸工法を提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために鋭意検討した結果なされたもので、具体
的には、結合子が嵌合可能な凹嵌部が穿設された複数の
塊状石材と、繊度1000〜7000dtの一軸延伸さ
れた熱可塑性合成樹脂製の線条体で織製され、吸出し防
止効果を有し結合子が差込まれて係止し得るマット状体
とを合わせ、頭部に鍔部を有する結合子をマット状体を
通して前記凹嵌部に嵌合して固定して護岸マットを形成
し、得られた護岸マットを塊状石材側を上面として保護
対象面に敷設することを特徴とする護岸工法を提供する
ものである。
【0008】また、本発明は、一軸延伸された熱可塑性
合成樹脂製のフラットヤーンで織製され、肉厚部と表裏
間を連通する空隙部とが多数列設されマット状体を使用
する上記の護岸工法、塊状石材として、玉石、割石、擬
石、又は、コンクリートブロックを使用する上記の護岸
工法、結合子が硬質の合成樹脂からなる上記の護岸工
法、結合子を凹嵌部に嵌合すると共に接合剤を注入して
結合子を塊状石材に結合する上記の護岸工法、先端に割
込みが形成され嵌合子が差込まれた中空部を有する結合
子を使用し、嵌合子を凹嵌部に打込むことによって、中
空部を拡径して固定せしめる上記の護岸工法、結合子の
周面に凹凸が形成された結合子を使用する上記の護岸工
法、及び、マット状体を結合子の鍔部と座金で挟持した
状態に塊状石材と結合する上記の護岸工法を提供するも
のである。
【0009】さらに、また、本発明は、経糸と緯糸をそ
れぞれ3本以上を一組として織成して、織製糸が3層以
上に重なった肉厚部と、その間に表裏間を連通する空隙
部を列設した織布を使用する上記の護岸工法、マット状
体の肉厚部が、断面において下から、1本以上の緯糸、
2本以上の経糸、2以上の緯糸、1本以上の経糸がこの
順位に配設されて構成されたブロックAと、断面におい
て下から、1本以上の経糸、2本以上の緯糸、2以上の
経糸、1本以上の緯糸がこの順位に配設されて構成され
たブロックBとが、前後左右に交互に繰り返して配設さ
れ、かつ、各ブロック間に空隙部が列設されてなるマッ
ト状体を使用する上記の護岸工法、線条体を構成する熱
可塑性合成樹脂としてポリオレフィンを使用する上記の
護岸工法、マット状体が熱処理によって経糸、緯糸間が
熱溶着されてなる上記の護岸工法、及び、横方向に所定
の間隔をおいて色の異なる線条体を折り込んで目印線を
形成してなるマット状体を使用する上記の護岸工法を提
供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明護岸工法は、図1に示すよ
うに、凹嵌部4が穿設された塊状石材2、2と、一軸延
伸された熱可塑性合成樹脂製の線条体で織製され、吸出
し防止効果を有するマット状体3とを合わせ、頭部に鍔
部を有する結合子8をマット状体3を通して前記凹嵌部
4に嵌合して固定して護岸マット1を形成し、図4に示
すように、得られた護岸マット1の塊状石材2側を上面
として保護対象面15に敷設される。
【0011】塊状石材2としては、玉石、割石、擬石、
又は、コンクリートブロックを使用することができ、大
きさは、目的に応じて任意に選定することができるが、
一般には、1〜100Kg、好ましくは10〜50Kg
とされる。かかる塊状石材2には、図1、2に示すよう
に、その一面に結合子8が嵌合可能な凹嵌部4が穿設さ
れる。凹嵌部4は、結合子8を嵌合固定できる深さの孔
状又は溝状とされ、数としては、塊状石材当たり1個あ
ればよいが、安全を図るためには塊状石材当たり複数個
設けることが望ましい。なお、凹嵌部4の内面には結合
子8の抜け出しを防止するために螺条等の凹凸4aを設
けることが望ましい。
【0012】こうして凹嵌部4が穿設された塊状石材2
とマット状体3が合わされる。通常は、塊状石材2を所
定の間隔をおいて敷き並べ、その上にマット状体3が被
される。塊状石材2を敷き並べる場所は任意であるが、
通常は、工場作業場、保護対象場所、あるいは、その近
くで行なわれる。
【0013】マット状体3としては、一軸延伸された熱
可塑性合成樹脂製の線条体12が使用され、図5に示す
ように、断面を方形、円形、あるいは、その他異型とす
ることができ、フラットヤーン、モノフィラメント、マ
ルチフィラメント、スパン糸として使用することができ
る。中でもフラットヤーンが好ましい。また、撚りが付
与されたものであっても、また、撚りのないものであっ
てもよく、さらに、編組されて紐状又は帯状とされたも
の、あるいは複数本が撚り合わされてロープ状とされた
ものであってもよい。一般には、一軸延伸された合成樹
脂フィルムを所定の幅にスリットしてリボン状とし、こ
れを幅方向に集束して用いられる。
【0014】熱可塑性合成樹脂としては、延伸効果の優
れた熱可塑性合成樹脂が用いられ、一般には、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレンブ
ロック共重合体等のポリオレフィン、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリアラミド等を用いることができる。なか
でも高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィンが好ましい。
【0015】線条体12を形成する熱可塑性合成樹脂に
は、目的に応じて各種の添加剤を添加することができ
る。具体的には、フェノール系、有機ホスファイト系、
ホスナイトなどの有機リン系、チオエーテル系等の酸化
防止剤;ヒンダードアミン系等の光安定剤;ベンゾフェ
ノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系等の紫
外線吸収剤;ノニオン系、カチオン系、アニオン系等の
帯電防止剤;ビスアミド系、ワックス系、有機金属塩系
等の分散剤;アミド系、ワックス系、有機金属塩系、エ
ステル系等の滑剤;含臭素有機系、リン酸系、三酸化ア
ンチモン、水酸化マグネシウム、赤リン等の難燃剤;有
機顔料;無機顔料;無機充填剤、有機充填剤等が挙げら
れる。
【0016】これらの添加剤は、適宜組み合わせられて
線条体12を形成する材料組成物を製造するいずれかの
工程で配合される。添加剤の配合は、従来の公知の二軸
スクリュー押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、ミ
キシングロール等の混練装置を用いて所定割合に混合し
て、これを溶融混練して調製してもよいし、高濃度のい
わゆるマスターバッチを作製し、これを希釈して使用す
るようにしてもよい。
【0017】線条体12の成形方法としては、特に制約
はなく、押出し成形法を利用することができ、Tダイを
用いた押出し成形法、インフレーション成形法、カレン
ダー法等を用いて熱可塑性合成樹脂フィルムを成形し、
得られたフィルムを延伸後、又は延伸する前にスリット
することによって長尺のフラットヤーンを得ることがで
きる。
【0018】延伸は、熱ロールによる延伸、熱板による
延伸、熱風炉による延伸等によって行なうことができ
る。延伸倍率は、3〜15倍、好ましくは7〜12倍程
度が望ましい。フラットヤーンの太さは、繊度1000
〜7000dt、好ましくは1500〜5000dt程
度とされ、引張強度が5〜70Kgf、好ましくは、8
〜60Kgfのフラットヤーンとされる。
【0019】線条体12としては、図5(A)に示すよ
うに、熱可塑性樹脂の単層体であってもよく、また、図
5(B)、(C)に示すように、基層13となる熱可塑
性樹脂の片面又は両面に表面層14を積層した積層体を
用いることができる。また、図5(D)に示すように、
シースコア構造とし、図5(E)に示すように、サイド
バイサイド構造とすることができる。
【0020】表面層14は、親水性化、着色等の表面改
質層、あるいは、集束された線条体3間を結合し、ある
いは、後述する結合子8の鍔部8aの抜け出しを防止す
るために経糸、緯糸間を接合する接合層として機能させ
ることができ、接合層として機能させるときは、基層1
3となる熱可塑性樹脂より融点の低い熱可塑性樹脂が使
用される。融点の低い熱可塑性樹脂としては、高圧法低
密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン
・酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリアクリルアミド等を使用すること
ができ、基層13となる熱可塑性樹脂との関係でより融
点が低いものが選択される。
【0021】基層13となる樹脂層と表面層14の積層
は、自体公知の方法で行なうことができ、予め基層13
となるフィルムと表面層14となるフィルムを成形し、
ドライラミネート法や熱ラミネート法を用いて複層化す
る手段や、予め成形した基層13となるフィルム上に表
面層14を形成する熱可塑性合成樹脂を押出ラミネート
する方法、あるいは、多層共押出法により積層体として
押出成形するなどの公知の手段から適宜選択して用いれ
ばよいが、成形の容易さやコスト面、並びに、製品の各
層間の接着性の点では、多層共押出法によって基層13
と表面層14の積層体を一段で得る方法が望ましい。シ
ースコア構造、あるいは、サイドバイサイド構造とする
ときは、多層共押出法を採用するのが一般的である。
【0022】また、延伸して線条体12とする手段とし
ては、基層13となるフィルムを一軸方向に延伸した後
表面層14となる合成樹脂を積層し、これをテープ状に
スリットしてもよく、あるいは、基層13と接合層12
が積層されたフィルムをスリットした後、一軸方向に延
伸することによって得ることもできる。
【0023】線条体12は、図1に示すように、編織さ
れてマット状体3が形成されて本発明の護岸工事に使用
される。マット状体3は、後述する結合子8が差込ま
れ、結合子8を係止可能な布状体とされ、また、引張り
力が加わった際にも、結合子8の頭部に形成された鍔部
8aが抜け出さない構造とされる。
【0024】結合子8の鍔部8aが抜け出さない構造と
するためには、前述の通り、線条体12として表面層1
4を有するものを用いて織成し、織成されたマット状体
3を熱処理して経糸、緯糸間を融着することによって行
なうことができるが、融着と併せて、あるいは、単独
に、織構造によってマット状体3の目ずれを防止するこ
とができる。
【0025】例えば、マット状体3として、図6に示す
ように、肉厚部3aが前後左右に列設され、肉厚部3a
の角部の間にマット状体3の表裏を連通する空隙部3b
が列設されたものとすることができる。本発明において
肉厚部3aとは経糸、緯糸が三層以上の層を形成するよ
うに織成された部分を意味し、空隙部3bとは、経糸、
緯糸間に形成された隙間を意味する。
【0026】肉厚部3aと空隙部3bとを有するマット
状体3を形成する方法はいかなる方法であってもよい
が、肉厚部3aを嵩だかとして肉厚を大きくするために
は、複数の線条体12を重ね合わせて各経糸を形成する
と共に、各緯糸には複数本の線条体12を重ねて織り込
んだ重ね織りとすることが好ましい。
【0027】また、経糸と緯糸とを固く組み合わせて目
ずれのない引き締まった肉厚部3aを形成して、結合子
8の頭部に形成された鍔部8aが抜け出ない構造とする
ためには、次の織構造とすることが望ましい。
【0028】すなわち、図6に示すように、肉厚部を構
成するブロックAとブロックBが形成され、前後左右に
交互に配列されることによってマット状体3が形成され
る。ブロックAとブロックBは、図7(A)に示すよう
に、経糸3本と緯糸3本を一組として構成され、ブロッ
クAは、断面において、最下段に緯糸5aが位置し、そ
の上に経糸6b、6cが位置し、経糸6b、6cの上に
は緯糸5b、5cが配設され、最上段には経糸6aが位
置するように織成される。ブロックAの隣接位置にはブ
ロックBが形成され、ブロックBは、断面において、最
下段に経糸6aが位置し、その上に緯糸5b、5c、そ
の上に経糸6b、6cが位置し、最上段には緯糸5aが
位置するように織成される。
【0029】緯糸5aは、経糸6b、6cの2本を跨い
だ後、マット状体3の反対面に引出されて織布構造が構
成される。また、図7(B)、(C)から明らかなよう
に、経糸6aも同様に緯糸5b、5cの2本を跨いだ後
反対面に引出されている。
【0030】かかる構成とすることによって、緯糸5と
経糸6は、最上段と最下段とを交互に行き来する緯糸5
aと経糸6aによって締付けられて、各緯糸5と経糸6
が密に組合される結果となって、強固に結合されたブロ
ックAとブロックBが形成され、嵩だかの肉厚部3aを
構成すると共に、その間に空隙部3bが形成される。な
お、図7、及び、その説明は、90度回転してみた場
合、すなわち、緯糸5と経糸6を置き換えた場合にも全
く同様の構造となる。
【0031】図7は、緯糸、経糸が3本一組として織成
されているが、本数はさらに増加することができ、例え
ば、図8に示すように、緯糸、経糸を5本一組として2
本と3本に分けて織製することによって形成することも
できる。
【0032】また、図7は、緯糸/経糸/緯糸/経糸、
又は、経糸/緯糸/経糸/緯糸からなる4段構成で形成
されているが、6段構成、8段構成とすることも可能で
ある。
【0033】マット状体3は、肉厚(最大部)が2mm
以上とされ、引張強度が200Kgf/30mm以上、
好ましくは300Kgf/30mm以上とすることが望
ましい。また、マット状体3には、所定の間隔をもって
色違いのフラットヤーンを織り込むことによって目印線
を形成することができ、目印線を形成することによっ
て、塊状石材2の結合間隔調整、敷設する際の位置合わ
せ、切断する際の案内線とすることができる。なお、目
印線は、ペイント、インク等で表記することもできる。
【0034】また、マット状体3の少なくとも対向する
2辺の縁部は、作業時にフッククレーン等で取り扱うた
めのつかみ代を残すようにすることができ、さらに、対
向する2辺の縁部に補強用ベルトを縫着し、あるいは、
縁部を折り返して、その内部にロープ、ベルト等を取り
付けることによって、護岸マット1の製造、運搬時の取
扱いを容易とし、または、敷設時の護岸マット1の連結
を容易とすることができる。
【0035】こうして得られたマット状体3は塊状石材
2と結合される。通常は、敷き並べられた塊状石材2の
上にマット状体3が被され、図1、2に示すように、頭
部に鍔部8aを有する結合子8をマット状体3を通して
塊状石材2の凹嵌部4に嵌合することによってマット状
体3と塊状石材2とが結合される。
【0036】結合子8は、銅、鉄、ステンレススチール
等の金属製であってもよいが、発錆を防止する観点から
合成樹脂によって成形することが望ましく、結合子8を
形成する合成樹脂としては、ポリフェニレンエーテル、
ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリイ
ミド等の剛性の高い熱可塑性樹脂、あるいは、不飽和ポ
リエステル等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
【0037】結合子8を形成する合成樹脂には、無機充
填材を添加することができ、また、好ましい態様であ
る。無機の充填材としては、繊維状のものであると、粒
状、粉状のものであるとを問わない。
【0038】繊維状充填材としては、例えば、ガラス繊
維、炭素繊維、ウィスカー等が挙げられる。形状として
は集束切断状、短繊維、フィラメント状、ロービング
状、マット状、ウィスカー等があるが、集束切断状の場
合、長さが0.05mm〜50mm、繊維径が5〜50
μmのものが好ましい。
【0039】一方、粒状、粉状充填材としては、例え
ば、タルク、カーボンブラック、グラファイト、二酸化
チタン、シリカ、マイカ、炭酸カルシウウム、硫酸カル
シウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネ
シウム、硫酸バリウム、オキシサルフェート、酸化ス
ズ、アルミナ、カオリン、炭化ケイ素、金属粉末、ガラ
スパウダー、ガラスフレーク、ガラスビーズ等が挙げら
れる。
【0040】これらの無機フィラーは樹脂成分との親和
性を向上せしめて、無機フィラーの分散性や機械的強度
を改良したり、無機フィラーの表面を化学的に安定化さ
せて、樹脂の変色や樹脂劣化を防ぐための表面処理がな
されたものが望ましく、表面処理剤としては、界面活性
剤、カップリング剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステ
ル、及び、高級脂肪酸金属塩、高級アルコール、各種ワ
ックス、極性オレフィン等を用いることができる。
【0041】なお、結合子8には、抜け出しを防止する
ために嵌合される脚8b部分に、長さ方向に凹凸が生じ
るように、軸方向に略直交する方向の螺溝等の凹凸8c
を設けておくことが好ましい。
【0042】結合子8の鍔部8aは、結合子8の頭部が
マット状体3から抜け出ないように係止するもので、径
方向に拡大した構造であればよく、その断面形状は制限
されない。しかし、通常は、図2(A)、(B)に示す
ように、円盤状に形成される。鍔部8aは結合子8の脚
部8bと一体に形成されてもよく、また、中央部に貫通
孔が形成された円盤状体を頭部に膨らみが形成された脚
部8bと嵌合するようにしてもよい。
【0043】また、結合子8には、図2(D)に示すよ
うに、マット状体3の塊状石材2側に座金15を装着す
ることができ、マット状体3との結合を安定化する上で
好ましい方法である。座金15は結合子8と同種、同質
の材料で形成することが望ましい。
【0044】結合子8の結合は、図2(A)に示すよう
に、塊状石材2の凹嵌部4に結合子8の脚部8bを嵌合
し、セメントモルタル、エポキシ樹脂等の接着剤7によ
って接合することができる。また、図2(B)に示すよ
うに、先端が割られて嵌合子9が差込まれた中空部8d
を有する結合子8を用いて結合子8を凹嵌部4に打込む
ことによって、嵌合子9が中空部8d内部に押し込まれ
て中空部8dを拡径させることによって結合させること
もできる。
【0045】さらに、図2(C)に示すように、凹嵌部
4に筒状の固定子10を挿入し、挿入された固定子10
に結合子8の脚部8bを嵌合することによって結合する
ことができる。固定子10に結合子8の脚部8bを嵌合
することによって固定子10は拡径されて凹嵌部4に結
合される。
【0046】こうして所定の密度に塊状石材2を結合し
たマット状体3は、表裏を裏返して塊状石材2側を上部
として護岸対象位置に敷設し、必要に応じてマット状体
3に結合した塊状石材2a間に他の玉石、割り石、小石
等の塊状石材2b、あるいは、発生土、客土等を敷くこ
とによって、図3、図4に示すように、護岸対象位置を
自然景観を損なうことなく保護することができる。
【0047】また、図3(B)に示すように、マット状
体3に結合した塊状石材2a間に砂利2cや発生土等を
敷き、植物11を植生することも可能である。
【0048】なお、護岸マット1のマット状体3に所定
の間隔を持って杭体を打設することによって護岸マット
1を安定化することができ、また、護岸マット1のマッ
ト状体3を重なりを持つように敷設し、重なり部に杭体
を打設することによってマット状体3を連結して安定化
することも可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明は、かかる構成からなるから、発
錆、腐蝕のおそれがなく、環境、美観を損なうことがな
く、また、マット状体は肉厚部と空隙部によって形成さ
れているから護岸対象地盤とのなじみがよく、すべりの
発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塊状石材の結合方法を示す縦断面図
【図2】(A)、(B)、(C)は塊状石材の結合方法
を示す縦断面図
【図3】護岸マットの例を示す縦断面図
【図4】本発明護岸工事後の状態を示す斜視図
【図5】フラットヤーンの例を示す縦断面図
【図6】マット状体の例を示す平面図
【図7】マット状体の織構造を示す縦断面図
【図8】マット状体の織構造の他の例を示す縦断面図
【符号の説明】
1:護岸マット 2:塊状石材 3:マット状体 3a:肉厚部 3b:空隙部 4:凹嵌部 5:緯糸 6:経糸 7:接合剤 8:結合子 8a:鍔部 8b:脚部 8d:中空部 9:嵌合子 10:固定子 11:植物 12:線条体 13:基層 14:表面層 15:保護対象面
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06C 7/00 D06C 7/00 A (72)発明者 森澤 隆男 埼玉県さいたま市高鼻町一丁目295番地 (72)発明者 森 隆 富山県黒部市沓掛2000番地 ダイヤテック ス株式会社黒部工場内 Fターム(参考) 2D018 DA04 3B154 AA09 AB20 BA31 BB12 BB62 DA18 DA30 4L048 AA15 AB28 AC09 AC10 AC18 BA09 CA01 CA02 DA30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結合子が嵌合可能な凹嵌部が穿設された複
    数の塊状石材と、繊度1000〜7000dtの一軸延
    伸された熱可塑性合成樹脂製の線条体で織製され、吸出
    し防止効果を有し結合子が差込まれて係止し得るマット
    状体とを合わせ、頭部に鍔部を有する結合子をマット状
    体を通して前記凹嵌部に嵌合して固定して護岸マットを
    形成し、得られた護岸マットを塊状石材側を上面として
    保護対象面に敷設することを特徴とする護岸工法。
  2. 【請求項2】一軸延伸された熱可塑性合成樹脂製のフラ
    ットヤーンで織製され、肉厚部と、表裏間を連通する空
    隙部とが多数列設されたマット状体を使用することを特
    徴とする請求項1に記載の護岸工法。
  3. 【請求項3】塊状石材として、玉石、割石、擬石、又
    は、コンクリートブロックを使用することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の護岸工法。
  4. 【請求項4】結合子が硬質の合成樹脂からなることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の護岸工法。
  5. 【請求項5】結合子を凹嵌部に嵌合すると共に接合剤を
    注入して結合子を塊状石材に結合することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の護岸工法。
  6. 【請求項6】先端に割込みが形成され、嵌合子が差込ま
    れた中空部を有する結合子を使用し、嵌合子を凹嵌部に
    打込むことによって、中空部を拡径して固定せしめるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の護岸工
    法。
  7. 【請求項7】結合子の周面に凹凸が形成された結合子を
    使用することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の護岸工法。
  8. 【請求項8】マット状体を、結合子の鍔部と座金で挟持
    した状態に塊状石材と結合することを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載の護岸工法。
  9. 【請求項9】経糸と緯糸をそれぞれ3本以上を一組とし
    て織成して、織製糸が3層以上に重なった肉厚部と、そ
    の間に表裏間を連通する空隙部を列設した織布を使用す
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の護
    岸工法。
  10. 【請求項10】マット状体の肉厚部が、断面において下
    から、1本以上の緯糸、2本以上の経糸、2以上の緯
    糸、1本以上の経糸がこの順位に配設されて構成された
    ブロックAと、断面において下から、1本以上の経糸、
    2本以上の緯糸、2以上の経糸、1本以上の緯糸がこの
    順位に配設されて構成されたブロックBとが、前後左右
    に交互に繰り返して配設され、かつ、各ブロック間に空
    隙部が列設されてなるマット状体を使用することを特徴
    とする請求項1〜9のいずれかに記載の護岸工法。
  11. 【請求項11】線条体を構成する熱可塑性合成樹脂とし
    てポリオレフィンを使用することを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載の護岸工法。
  12. 【請求項12】マット状体が、熱処理によって経糸、緯
    糸間が熱溶着されてなることを特徴とする請求項1〜1
    1のいずれかに記載の護岸工法。
  13. 【請求項13】横方向に所定の間隔をおいて、色の異な
    る線条体を折り込んで目印線を形成してなるマット状体
    を使用することを特徴とする請求項1〜12のいずれか
    に記載の護岸工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013098439A1 (es) * 2011-12-29 2013-07-04 Universidade De Malaga Tapiz de revestimiento desmontable
CN108301381A (zh) * 2018-04-13 2018-07-20 杭州河口水利科技有限公司 采用可降解袋装料灌填块石护面结构

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WO2013098439A1 (es) * 2011-12-29 2013-07-04 Universidade De Malaga Tapiz de revestimiento desmontable
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